JPH10301397A - 現像液供給器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 交換時に手や衣服を汚してしまう虞がなく、
現像液供給口への塵の付着を防止することができ、また
簡単に装着することができ、さらには画像の信頼性及び
交換時の保守性を向上させることのできる現像液供給器
を提供する。 【解決手段】 プリンタ、ファクシミリ、複写機等の湿
式電子写真印刷装置２に装着されて装置２に現像液３を
供給するための現像液供給器１であり、現像液３を貯留
する供給器本体４には、前記装置２の現像液取入口５に
着脱可能とされる現像液供給口６が設けられ、現像液供
給口６には、現像液供給口６を保護するための保護カバ
ー８が設けられていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、ファク
シミリ、複写機等の湿式電子写真印刷装置に装着されて
該装置に現像液を供給する現像液供給器に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】従来のカラープリンタ、ファクシミリ、
複写機等の各種湿式電子写真印刷装置においては、現像
液の補充及び保守管理が容易なことから、カートリッジ
タイプの現像液供給器が用いられている。しかし、これ
らの現像液供給器には、現像液が漏れたり、乾燥した
り、あるいは現像液供給器の交換時に漏れた現像液によ
り汚れてしまう等の不具合があり、そこで、例えば、特
開平７ー１７５３３２号公報に開示されているような現
像液供給器が提案されている。

【０００３】この現像液供給器は、感光体ドラムの側部
に近接対向して設けられた現像ローラの斜め右下側に現
像液供給ノズルが設けられ、該現像液供給ノズルの軸線
方向に平行に長穴が形成されて開口とされ、この開口を
挟むように現像ブレード及びカバーが対向配置されたも
のである。この現像液供給器では、貯留される現像液が
略密閉状態とされるので、現像液の液漏れや乾燥を防ぐ
ことができ、現像液供給器の交換時の汚れを防ぐことが
できる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
現像液供給器においては、これらの供給器を装置から取
り外す際に開口がむき出しとなるために、現像液供給器
を交換する際に該開口に触れて手や衣服を汚してしまう
という問題点があった。また、この開口にはごみが付着
し易く、ごみが一旦付着し始めると現像液の流れに濃淡
ができるようになり画像に濃淡が生じ易くなり、最悪の
場合は現像液の流れが滞ってしまい画像が形成できなく
なってしまうという問題点があった。

【０００５】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であって、プリンタ、ファクシミリ、複写機等の湿式電
子写真印刷装置に装着されて該装置に現像液を供給する
ためのもので、交換時に手や衣服を汚してしまう虞がな
く、現像液供給口への塵の付着を防止することができ、
また簡単に装着することができ、さらには画像の信頼性
及び交換時の保守性を向上させることのできる現像液供
給器を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次の様な現像液供給器を採用した。すなわ
ち、請求項１記載の現像液供給器は、プリンタ、ファク
シミリ、複写機等の湿式電子写真印刷装置に装着されて
該装置に現像液を供給するための現像液供給器であり、
現像液を貯留する供給器本体に、前記装置の現像液取入
口に着脱可能とされる現像液供給口を設け、該現像液供
給口に、該現像液供給口を保護するための保護カバーを
設けたものである。

【０００７】請求項２記載の現像液供給器は、前記保護
カバーに、この保護カバーを前記現像液供給口の前記現
像液取入口への着脱に対応して開閉させる開閉機構を設
けたものである。

【０００８】請求項１記載の現像液供給器では、現像液
を貯留する供給器本体の現像液供給口に、該現像液供給
口を保護するための保護カバーを設けたことにより、現
像液供給器を交換する際に、現像液が付着している現像
液供給口に触れて、手や衣服を汚してしまう虞がなくな
る。また、現像液供給口は保護カバーにより保護されて
いることにより、現像液供給口への塵等の付着を防止す
る。これにより、画像形成の信頼性が向上する。

【０００９】請求項２記載の現像液供給器では、前記保
護カバーに、この保護カバーを前記現像液供給口の前記
現像液取入口への着脱に対応して開閉させる開閉機構を
設けたことにより、該該現像液供給器の現像液供給口を
前記装置の現像液取入口に装着する際には、前記現像液
供給口が前記装置の現像液取入口に近接するに従い該現
像液取入口が保護カバーを押し開け保護カバーが開放さ
れ、前記現像液供給口が現像液取入口に装着される。

【００１０】一方、現像液供給器の現像液供給口を前記
装置の現像液取入口から外す際には、前記現像液供給口
が前記装置の現像液取入口から離脱し取り去られること
により、前記開閉機構により保護カバーが閉鎖される。
これにより、前記現像液供給器の現像液供給口を前記装
置の現像液取入口に単に着脱するだけで、保護カバーが
自動的に開閉される。したがって、前記現像液供給口は
常に保護カバーにより保護されることが可能になり、現
像液供給器の交換時の保守性が向上する。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の現像液供給器の一
実施形態について図面に基づき説明する。

【００１２】図１は現像液カートリッジ（現像液供給
器）を示す断面図であり、図において、１は現像液カー
トリッジ、２は現像液カートリッジ１が装着されて現像
液が供給されるカラープリンタ（湿式電子写真印刷装
置）である。

【００１３】現像液カートリッジ１は、現像液３を貯留
するカートリッジ本体（供給器本体）４に、カラープリ
ンタ２の現像液取入口５に着脱可能とされる現像液供給
口６を有する現像液供給部７が設けられ、現像液供給口
６の外方に、該現像液供給口６を保護するための保護カ
バー８が設けられ、該保護カバー８には、この保護カバ
ー８を開閉させるコイルスプリング（開閉機構）９が設
けられている。

【００１４】現像液供給部７は、両端部が開放された断
面略Ｌ字状の中空のもので、下端部はカートリッジ本体
４の底部に近接して配置され、先端部はカートリッジ本
体４の側壁４ａから水平方向外方に突出し、その先端の
開口部が現像液供給口６とされている。

【００１５】保護カバー８は、板状のもので、その上端
部がカートリッジ本体４の上部から水平方向に延びる板
部４ｂの先端部に水平方向の軸線の回りに回動自在に設
けられ、その下端部はカートリッジ本体４の下側の側壁
４ｃの内側に押し付けられている。

【００１６】コイルスプリング９は、保護カバー８の上
端部とカートリッジ本体４の板部４ｂの先端部からなる
回動部分に同心的に設けられたもので、該コイルスプリ
ング９の付勢力により、その一端部９ａが前記板部４ｂ
の下面に、また他端部９ｂが前記保護カバー８の内面
に、それぞれ付勢されている。前記保護カバー８の下端
部は、このコイルスプリング９の付勢力により、カート
リッジ本体４の下側の側壁４ｃの内側に押し付けられ続
ける。

【００１７】次に、この現像液カートリッジ１をカラー
プリンタ２に着脱する方法について、図２及び図３に基
づき説明する。現像液カートリッジ１をカラープリンタ
２に装着する場合、図２に示すように、現像液カートリ
ッジ１の現像液供給口６をカラープリンタ２の現像液取
入口５に向かって近づけると、該現像液取入口５が保護
カバー８に当たり、該現像液供給口６をさらに近づける
と、該現像液取入口５がコイルスプリング９の付勢力に
抗して保護カバー８を内側に向かって回動させ、該保護
カバー８を開けて現像液供給口６を露出させる。さらに
該現像液供給口６を近づけると、該現像液供給口６は現
像液取入口５に装着される。

【００１８】次に、現像液カートリッジ１をカラープリ
ンタ２から取り外す場合、図２及び図３に示すように、
現像液カートリッジ１の現像液供給口６をカラープリン
タ２の現像液取入口５から取り外し外方に向かって引き
抜くと、現像液取入口５が現像液供給口６から離れるに
つれて、保護カバー８を押し付ける力が弱まり、該保護
カバー８はコイルスプリング９の付勢力により外側に向
かって回動し、カートリッジ本体４の下側の側壁４ｃの
内側に押し付けられて閉じた状態となり、現像液供給口
６は外部より保護された状態となる。

【００１９】この場合、現像液供給口６に現像液３ａが
付着するが、保護カバー８がコイルスプリング９の付勢
力により閉じられているので、作業者は保護カバー８に
より現像液供給口６に付着した現像液３ａに触れる虞が
なくなり、手や衣服を汚してしまう虞がなくなる。ま
た、現像液供給口６は保護カバー８により保護されてい
るから、外部からごみ等が侵入して現像液供給口６に付
着する虞がなくなる。したがって、カラープリンタ２の
現像液取入口５がごみ等で詰まり、現像液３を供給する
ことができなくなる等の不具合が無くなり、画像形成の
信頼性が向上する。

【００２０】以上説明した様に、上記一実施形態の現像
液カートリッジ１によれば、現像液３を貯留するカート
リッジ本体４に、カラープリンタ２の現像液取入口５に
着脱可能とされる現像液供給口６を有する現像液供給部
７を設け、現像液供給口６の外方に、該現像液供給口６
を保護するための保護カバー８を設けたので、現像液カ
ートリッジ１を交換する際に、現像液３ａが付着してい
る現像液供給口６に触れて手や衣服を汚してしまうのを
防止することができる。

【００２１】また、現像液供給口６は保護カバー８によ
り保護されているので、現像液供給口６への塵等の付着
を防止することができ、画像形成の信頼性を向上させる
ことができる。

【００２２】また、保護カバー８に、この保護カバー８
を開閉させるコイルスプリング９を設けたので、現像液
カートリッジ１の現像液供給口６をカラープリンタ２の
現像液取入口５から取り外す際に、自動的に現像液供給
口６を保護することができ、現像液カートリッジ１の交
換時の保守性を向上させることができる。

【００２３】

【発明の効果】以上説明した様に、本発明の現像液供給
器によれば、現像液を貯留する供給器本体に、前記装置
の現像液取入口に着脱可能とされる現像液供給口を設
け、該現像液供給口に、該現像液供給口を保護するため
の保護カバーを設けたので、現像液供給器を交換する際
に、現像液が付着している現像液供給口に触れて手や衣
服を汚してしまうのを防止することができる。また、現
像液供給口は保護カバーにより保護されているので、現
像液供給口への塵等の付着を防止することができる。し
たがって、画像形成の信頼性を向上させることができ
る。

【００２４】請求項２記載の現像液供給器によれば、前
記保護カバーに、この保護カバーを前記現像液供給口の
前記現像液取入口への着脱に対応して開閉させる開閉機
構を設けたので、前記現像液供給器の現像液供給口を前
記装置の現像液取入口に単に着脱するだけで、保護カバ
ーを自動的に開閉させることができ、したがって、前記
現像液供給口を常に保護カバーにより保護することがで
き、現像液供給器の交換時の保守性を向上させることが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施形態の現像液カートリッジ
（現像液供給器）を示す断面図である。

【図２】 本発明の一実施形態の現像液カートリッジ
（現像液供給器）がカラープリンタ（湿式電子写真印刷
装置）に装着されている状態を示す断面図である。

【図３】 本発明の一実施形態の現像液カートリッジ
（現像液供給器）がカラープリンタ（湿式電子写真印刷
装置）から外された状態を示す断面図である。

【符号の説明】

１ 現像液カートリッジ（現像液供給器） ２ カラープリンタ（湿式電子写真印刷装置） ３ 現像液 ３ａ 現像液 ４ カートリッジ本体（供給器本体） ５ 現像液取入口 ６ 現像液供給口 ７ 現像液供給部 ８ 保護カバー ９ コイルスプリング（開閉機構）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 プリンタ、ファクシミリ、複写機等の湿
   式電子写真印刷装置に装着されて該装置に現像液を供給
   するための現像液供給器であって、 現像液を貯留する供給器本体には、前記装置の現像液取
   入口に着脱可能とされる現像液供給口が設けられ、 該現像液供給口には、該現像液供給口を保護するための
   保護カバーが設けられていることを特徴とする現像液供
   給器。
2. 【請求項２】 前記保護カバーには、この保護カバーを
   前記現像液供給口の前記現像液取入口への着脱に対応し
   て開閉させる開閉機構が設けられていることを特徴とす
   る請求項１記載の現像液供給器。