JPH10300687A - 鏡面板検査装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズ焦点調整及び合焦確認を波形信号測定
器の信号波形を基に行うにはオペレータの熟練を要し、
またレンズ焦点調整は製造ラインの操作開始前にオペレ
ータが目視及び手動で行っていたため、オペレータの労
力も過大となるなどの課題があった。 【解決手段】 検出部でカメラから出力された検査信号
を入力し、検査信号の信号波形を整形してレンズの合焦
を検出し、制御部でカメラのレンズ調整手段を駆動し、
検出部から出力された検出信号を基に鏡面板を検査する
とともに、検出信号を基に駆動部を制御してレンズ焦点
調整を行うものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、表面が鏡面状の
鉄板、ステンレス板、アルミ板、樹脂板等の鏡面板の製
造ラインにおける製造材（鏡面板）の疵検査設備、測長
検査設備等で使用する、被検査物である鏡面板をカメラ
で撮像して鏡面板の良否、測長を検査する鏡面板検査装
置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図６は従来の鏡面板検査装置を示す構成
図であり、図において、１は被検査材９を撮像する一次
元ＣＣＤ方式カメラ（以下、単に「カメラ」という）、
２はカメラ１のレンズ、３はレンズ焦点調整用リング、
４はレンズ焦点調整用リング３を固定する固定ネジであ
る。５はカメラ１が撮像した検査信号を処理する検査信
号処理装置、６は被検査材９を照明する照明装置であ
る。７は被検査材９を搬送するベルトコンベア、８はベ
ルトコンベア７を駆動する電動機、９は表面が鏡面状の
鉄板、ステンレス板、アルミ板、樹脂板等の鏡面板であ
る被検査材である。１０はシンクロスコープ等の波形信
号測定器、１１はカメラ１と検査信号処理装置５を接続
する信号線、１２は検査信号処理装置５と波形信号測定
器１０を接続する信号線、１３は電動機８（即ちベルト
コンベア７）の停止スイッチである。

【０００３】次に動作について説明する。被検査材９の
良否、測長の検査は次のように行われる。電動機８がベ
ルトコンベア７を駆動することによって、ベルトコンベ
ア７上に載置された被検査材９が搬送され、この被検査
材９が検査位置にきた時に、オペレータが目視確認して
電動機８の停止スイッチ１３を手動で押してベルトコン
ベア７を停止させる。検査位置にきた被検査材９に照明
装置６が光を照射する。照明装置６と対角して取り付け
られたカメラ１により被検査材９から反射された光を撮
像し、カメラ１は撮像して得られた検査信号（映像信
号）を信号線１１を介して検査信号処理装置５に出力す
る。検査信号処理装置５はカメラ１から送られた検査信
号を処理し、被検査材９の良否の判定、被検査材９の測
長検査等を行う。

【０００４】一方、カメラ１のレンズ焦点の調整は次の
ように行われる。カメラ１が撮像し検査信号処理装置５
が処理したビデオ信号が、検査信号処理装置５から信号
線１２を介して波形信号測定器１０に出力され、波形信
号測定器１０は検査信号処理装置５から送られたビデオ
信号により出力信号波形を表示する。そして、波形信号
測定器１０が表示する出力信号波形の波形高が最大にな
るように、オペレータが手動にてカメラ１のレンズ焦点
調整用リング３を調整することにより、レンズ２の焦点
を合わせる。そして、合焦後に焦点がずれないように、
カメラ１のレンズ焦点調整用リング３を固定ネジ４で直
接固定する。

【０００５】尚、本願に関連する先行技術として、特開
平４−２６００１３号公報などがある。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従来の鏡面板検査装置
は以上のように構成されているので、オペレータの熟練
が要求され、またオペレータに過大な労力がかかるなど
の課題があった。即ち、 （１）レンズ焦点調整及び合焦確認は、シンクロスコー
プ等の波形信号測定器１０の信号波形を基に行っていた
ため、オペレータの熟練を要する。 （２）レンズ焦点調整は、製造ラインの操作開始前にオ
ペレータが目視及び手動で行っていたため、オペレータ
の熟練を要し、労力も過大となる。 （３）合焦確認後に、振動等により焦点がずれるおそれ
があるため、製造ラインの操作途中に定期的に合焦確認
を行う必要があり、オペレータに過大な労力がかかる。 （４）カメラ１の焦点調整後にベルトコンベア７等の振
動により焦点調整がずれないようにするため、オペレー
タが手動で固定ネジ４によりレンズ焦点調整用リング３
を固定する必要があり、オペレータの負担となる。 （５）被検査材９の検査作業は、被検査材９をオペレー
タがベルトコンベア７上に手で置くか、あるいはベルト
コンベア７により被検査材９を搬送し、検査位置に被検
査材９が到達したことをオペレータが目視確認し、ベル
トコンベア７を駆動する電動機８の停止スイッチ１３を
押して停止させる必要があり、オペレータの検査作業に
労力がかかる。

【０００７】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、カメラの焦点調整を自動的に行う
ことにより、簡単かつ正確（精密）に鏡面板の良否の判
定、測長検査等を行うことができる鏡面板検査装置を得
ることを目的とする。

【０００８】また、この発明は、操作を自動化して簡単
にすることにより、作業性が向上する鏡面板検査装置を
得ることを目的とする。

【０００９】さらに、この発明は、カメラの焦点の自動
化及び装置の自動化を簡単な構成で安価に実現すること
ができる鏡面板検査装置を得ることを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明に係
る鏡面板検査装置は、鏡面板を照明する照明部と、レン
ズの焦点調整するレンズ調整手段を備えた、鏡面板を撮
像するカメラと、このカメラから出力された検査信号を
入力し、この検査信号の信号波形を整形してレンズの合
焦を検出し、検出信号を出力する検出部と、カメラのレ
ンズ調整手段を駆動する駆動部と、検出部から出力され
た検出信号を基に鏡面板を検査するとともに、検出信号
を基に駆動部を制御してカメラのレンズ調整手段を調整
する制御部とを備えるように構成したものである。

【００１１】請求項２記載の発明に係る鏡面板検査装置
は、検出部を、整形された信号波形の幅が最大になるこ
とによりレンズの合焦を検出するように構成したもので
ある。

【００１２】請求項３記載の発明に係る鏡面板検査装置
は、検出部を、整形された信号波形の高さが最大になる
ことによりレンズの合焦を検出するように構成したもの
である。

【００１３】請求項４記載の発明に係る鏡面板検査装置
は、駆動部を、レンズ調整手段を回転させる回転部と、
この回転部を駆動する電動機と、この電動機の回転速度
を減速させる減速機と、レンズの合焦後に電動機を固定
する固定部とを備えるように構成したものである。

【００１４】請求項５記載の発明に係る鏡面板検査装置
は、鏡面板を照明する照明部と、鏡面板を搬送する搬送
部と、この搬送部に搬送された鏡面板が検査位置にきた
ことを検出し、検査位置検出信号を出力する検査位置検
出部と、レンズの焦点調整するレンズ調整手段を備え
た、被検査材を撮像するカメラと、このカメラから出力
された検査信号を入力し、この検査信号の信号波形を整
形してレンズの合焦を検出し、検出信号を出力する検出
部と、カメラのレンズ調整手段を駆動する駆動部と、検
査位置検出部から出力された検査位置検出信号を入力す
ると搬送部を停止させ、検出部から出力された検出信号
を基に鏡面板を検査し、検出信号を基に駆動部を制御し
てカメラのレンズ調整手段を調整する制御部とを備える
ように構成したものである。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態１．図１はこの発明の実施の形態１による鏡
面板検査装置を示す構成図であり、図において、１は被
検査材９を撮像する一次元ＣＣＤ方式カメラ（カメ
ラ）、２はカメラ１のレンズ、３はレンズ焦点調整用リ
ング（レンズ調整手段）である。５はカメラ１が撮像し
た検査信号を処理する検査信号処理装置（検出部）、６
は被検査材９を照明する照明装置（照明部）である。７
は被検査材９を搬送するベルトコンベア、８はベルトコ
ンベア７を駆動する電動機であり、このベルトコンベア
７と電動機８とから搬送部を構成する。９は表面が鏡面
状の鉄板、ステンレス板、アルミ板、樹脂板等の鏡面板
である被検査材である。１１はカメラ１と検査信号処理
装置５を接続する信号線である。尚、図１において上記
図５に示した構成部分と同一または相当する部分には同
一符号を付している。

【００１６】検査信号処理装置５において、１４はカメ
ラ１から出力された検査信号（映像信号）を入力して増
幅する増幅部、１５は増幅部１４から出力されたアナロ
グ信号をディジタル信号に変換する変換部、１６は変換
部１５から出力されたディジタル信号の信号波形の幅を
抽出する抽出部、１７は抽出部１６から出力された信号
波形の幅の最大値を検出する比較部である。

【００１７】１８はカメラ１に付いているレンズ２のレ
ンズ焦点調整用リング３を回転駆動させるゴムローラ、
１９はレンズ焦点調節用リング３の回転駆動速度を減速
する減速機、２０はレンズ焦点調節用リング３を回転駆
動する電動機、２１は電動機２０を固定する固定装置
（固定部）であり、これらゴムローラ１８、減速機１
９、電動機２０、固定装置２１から駆動部を構成する。
２２は電動機２０の回転角度に応じた位置信号を出力す
るシャフトエンコーダ（制御部）である。２３はベルト
コンベア７により搬送される被検査材９の位置を検出す
る光電スイッチ（検査位置検出部）である。

【００１８】２４は検査信号処理装置５から出力された
検出信号により被検査材９の良否の判定、被検査材９の
測長検査等を行う一方、検査信号処理装置５から出力さ
れた検出信号（信号波形の最大値）に基づいてレンズ焦
点調整すべく電動機２０を制御し、また固定装置２１に
制御信号を出力してこの固定装置２１を制御し、さらに
被検査材９の検査位置を検出すべく光電スイッチ２３を
制御し、さらに電動機８に制御信号を出力してベルトコ
ンベア７を制御する制御装置（制御部）である。２５は
検査信号処理装置５と制御装置２４を接続する信号線、
２６は電動機２０と制御装置２４を接続する信号線、２
７はシャフトエンコーダ２２と制御装置２４を接続する
信号線、２８は固定装置２１と制御装置２４を接続する
信号線、２９は光電スイッチ２３と制御装置２４を接続
する信号線、３０は電動機８と制御装置２４を接続する
信号線である。

【００１９】次に動作について説明する。電動機８がベ
ルトコンベア７を駆動することによって、ベルトコンベ
ア７上に載置された被検査材９が搬送される。この被検
査材９が検査位置にきた時、照明装置６からの光が被検
査材９に反射されて光電スイッチ２３に到達する。光電
スイッチ２３に光が到達すると、光電スイッチ２３はオ
ンして検査位置検出信号を信号線２９を介して制御装置
２４に出力する。制御装置２４は光電スイッチ２３から
の検出信号を入力すると、ベルトコンベア７を停止させ
るため、制御信号を信号線３０を介して電動機８に出力
して電動機８を停止させる。

【００２０】被検査材９が検査位置で停止すると、被検
査材９に対して照明装置６と対角して取り付けられたカ
メラ１（照明装置６からの光は被検査材９で鏡面反射さ
れるので、カメラ１は照明装置６と対角して取り付けら
れる）により、被検査材９から反射された光を撮像し、
カメラ１は撮像して得られた検査信号を信号線１１を介
して検査信号処理装置５に出力する。検査信号処理装置
５内の増幅部１４によりカメラ１から送られた検査信号
を増幅し、変換部１５により増幅部１４から出力された
アナログ信号をディジタル信号に変換し、抽出部１６に
より変換部１５から出力されたディジタル信号の信号波
形の幅を抽出し、さらに、比較部１７により、被検査材
９による検査信号処理装置５に入力される信号波形の平
坦度、傾き、ノイズ等が検査信号処理装置５から出力さ
れる検出信号に影響しないように、信号波形の最大入力
信号値よりも少し電圧の低い部分にスライスレベルを設
定し、信号波形の幅の最大値を検出して検出信号として
制御装置２４に出力する。

【００２１】制御装置２４は、検査信号処理装置５（の
比較部１７）から信号線２５を介して出力された検出信
号を基に、カメラ１に付いているレンズ２が被検査材９
に対して焦点が合っているか否かを判断する。図２はカ
メラ１に付いているレンズ２が被検査材９に対して焦点
が合っていない状態の検査信号処理装置５の入力信号波
形を示す波形図、図３はカメラ１に付いているレンズ２
が被検査材９に対して焦点が合っている状態の検査信号
処理装置５の入力信号波形を示す波形図である。図２及
び図３に示すように、レンズ焦点調整時に焦点が合って
いない状態では、信号波形が台形状となり、電圧値の高
い部分では信号幅が小さいのに対し、焦点が合っている
状態では、信号波形が方形に近くなり、電圧値の高い部
分では信号幅が大きくなる。

【００２２】上記したように、抽出部１６及び比較部１
７にて信号波形の最大入力信号値よりも少し電圧の低い
部分に設定されたスライスレベル部分の信号幅が最大に
なるように、カメラ１のレンズ焦点調整用リング３の位
置を調整する。制御装置２４は、電動機２０を駆動さ
せ、電動機２０の回転速度を減速機１９により減速さ
せ、ゴムローラ１８によりレンズ焦点調整用リング３を
回転させる。制御装置２４は、レンズ焦点調整用リング
３が回転して検査信号処理装置５の合焦信号が出力され
た時（制御装置２４がレンズ２の合焦と判断した時）の
シャフトエンコーダ２２の位置カウント数を記憶してお
く。そして、電動機２０を一度逆転して調整開始時の焦
点位置まで戻し、再度、電動機２０を駆動してレンズ焦
点調整用リング３が記憶した合焦位置カウント数の位置
に来たときに電動機２０を停止する。電動機２０を停止
した位置では、まだレンズ２が合焦していない場合に
は、上記動作を繰り返してレンズ２を合焦させる。そし
て、レンズ２の合焦後に焦点がずれないように、固定装
置２１で電動機２０を固定する。

【００２３】以上のように、この実施の形態１によれ
ば、カメラ１からの検査信号により、増幅部１４、変換
部１５、抽出部１６及び比較部１７から構成された検査
信号処理装置５が信号波形の最大入力信号値よりも少し
電圧の低い部分に設定されたスライスレベル部分の信号
幅を検出し、この検出信号を基に制御装置２４が電動機
２０を制御してレンズ２の焦点調整を行うので、カメラ
１のレンズ２の合焦位置を正確に検出することができ、
かつレンズ焦点調整用リング３を自動調整することがで
きる。その結果、オペレータが目視及び手動でレンズ２
の焦点調整を行う必要がなくなり、オペレータの労力が
軽減される。

【００２４】また、カメラ１のレンズ焦点調整用リング
３を駆動する電動機２０を、レンズ２の合焦後に焦点が
ずれないように、固定装置２１で電動機２０を固定する
ようにしたので、レンズ２の焦点が狂うことがなく、オ
ペレータが製造ラインの操作途中に定期的にレンズ焦点
調整及び合焦確認を行う必要がなくなり、オペレータの
労力が軽減される。

【００２５】さらに、光電スイッチ２３により被検査材
９が検査位置にきたことを検出するので、被検査材９の
良否判定等及びレンズ調整を自動的に行うことができ、
オペレータの負担が少なくなる。

【００２６】尚、この実施の形態１における鏡面板検査
装置は、カメラの焦点の自動化及び装置の自動化を簡単
な構成で実現しているので、安価に鏡面板検査装置を提
供することが可能となる。

【００２７】実施の形態２．上記実施の形態１では、検
査信号処理装置５により最大入力信号値よりも少し電圧
の低い部分に設定されたスライスレベル部分の信号幅を
検出したが、この実施の形態２では、検査信号処理装置
５により信号波形高を検出して、レンズ２の自動調整を
行うものである。尚、この実施の形態２における鏡面板
検査装置の構成は、図１に示した上記実施の形態１の場
合と同様であるため、重複する説明を省略する。

【００２８】次に動作について説明する。上記実施の形
態１と同様に、光電スイッチ２３が被検査材９が検査位
置にきたことを検出するとベルトコンベア７を停止させ
る。被検査材９が検査位置で停止すると、被検査材９に
対して照明装置６と対角して取り付けられたカメラ１に
より、被検査材９から反射された光を撮像し、カメラ１
は撮像して得られた検査信号を信号線１１を介して検査
信号処理装置５に出力する。

【００２９】上記実施の形態１と同様に、検査信号処理
装置５内の増幅部１４によりカメラ１から送られた検査
信号を増幅し、変換部１５により増幅部１４から出力さ
れたアナログ信号をディジタル信号に変換する。そし
て、この実施の形態２では、抽出部１６により変換部１
５から出力されたディジタル信号の信号波形の最も高い
部分を抽出し、比較部１７により信号波形の最大値を検
出し、検出信号として制御装置２４に出力する。

【００３０】制御装置２４は、検査信号処理装置５（の
比較部１７）から信号線２５を介して出力された検出信
号を基に、カメラ１に付いているレンズ２が被検査材９
に対して焦点が合っているか否かを判断する。図４はカ
メラ１に付いているレンズ２が被検査材９に対して焦点
が合っていない状態の検査信号処理装置５の入力信号波
形を示す波形図、図５はカメラ１に付いているレンズ２
が被検査材９に対して焦点が合っている状態の検査信号
処理装置５の入力信号波形を示す波形図である。図４及
び図５に示すように、レンズ焦点調整時に焦点が合って
いない状態では、信号波形の電圧値が小さいのに対し、
焦点が合っている状態では、信号波形の電圧値が大きく
なる。以下、上記実施の形態１と同様に、信号波形の高
さ（電圧値）が最大になるように、カメラ１のレンズ焦
点調整用リング３の位置を調整する。

【００３１】以上のように、この実施の形態２によれ
ば、カメラ１からの検査信号により検査信号処理装置５
が信号波形の高さの最大値を検出し、この検出信号を基
に制御装置２４が電動機２０を制御してレンズ２の焦点
調整を行うので、上記実施の形態１と同様に、カメラ１
のレンズ２の合焦位置を正確に検出することができ、か
つレンズ焦点調整用リング３の自動調整することが可能
となり、オペレータの労力を軽減することができる。

【００３２】

【発明の効果】以上のように、請求項１記載の発明によ
れば、鏡面板を照明する照明部と、レンズの焦点調整す
るレンズ調整手段を備えた、鏡面板を撮像するカメラ
と、このカメラから出力された検査信号を入力し、この
検査信号の信号波形を整形してレンズの合焦を検出し、
検出信号を出力する検出部と、カメラのレンズ調整手段
を駆動する駆動部と、検出部から出力された検出信号を
基に鏡面板を検査するとともに、検出信号を基に駆動部
を制御してカメラのレンズ調整手段を調整する制御部と
を備えるように構成したので、レンズの合焦位置を正確
に検出し、レンズ調整手段によりレンズの自動調整をす
ることができ、オペレータが目視及び手動でレンズの焦
点調整を行う必要がなくなり、オペレータの労力を軽減
できる効果がある。

【００３３】請求項２記載の発明によれば、検出部を、
整形された信号波形の幅が最大になることによりレンズ
の合焦を検出するように構成したので、簡単な構成でレ
ンズの合焦位置を自動的に正確に検出してレンズ焦点の
自動調整することができ、カメラの焦点の自動化及び装
置の自動化を安価に実現することができる効果がある。

【００３４】請求項３記載の発明によれば、検出部を、
整形された信号波形の高さが最大になることによりレン
ズの合焦を検出するように構成したので、請求項２記載
の発明と同様、簡単な構成でレンズの合焦位置を自動的
に正確に検出してレンズ焦点を自動調整することがで
き、カメラの焦点の自動化及び装置の自動化を安価に実
現することができる効果がある。

【００３５】請求項４記載の発明によれば、駆動部を、
レンズ調整手段を回転させる回転部と、この回転部を駆
動する電動機と、この電動機の回転速度を減速させる減
速機と、レンズの合焦後に電動機を固定する固定部とを
備えるように構成したもので、レンズの焦点が狂うこと
がなく、オペレータが製造ラインの操作途中に定期的に
レンズ焦点調整及び合焦確認を行う必要がなくなり、オ
ペレータの労力を軽減できる効果がある。

【００３６】請求項５記載の発明によれば、鏡面板を照
明する照明部と、鏡面板を搬送する搬送部と、この搬送
部に搬送された鏡面板が検査位置にきたことを検出し、
検査位置検出信号を出力する検査位置検出部と、レンズ
の焦点調整するレンズ調整手段を備えた、被検査材を撮
像するカメラと、このカメラから出力された検査信号を
入力し、この検査信号の信号波形を整形してレンズの合
焦を検出し、検出信号を出力する検出部と、カメラのレ
ンズ調整手段を駆動する駆動部と、検査位置検出部から
出力された検査位置検出信号を入力すると搬送部を停止
させ、検出部から出力された検出信号を基に鏡面板を検
査し、検出信号を基に駆動部を制御してカメラのレンズ
調整手段を調整する制御部とを備えるように構成したの
で、鏡面板の良否判定等及びレンズ調整等を自動的に行
うことができ、オペレータの負担が少なくなる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明の実施の形態１による鏡面板検査装
置を示す構成図である。

【図２】 この発明の実施の形態１におけるＣＣＤカメ
ラに付いているレンズが被検査材に対して焦点が合って
いない状態の検査信号処理装置の入力信号波形を示す波
形図である。

【図３】 この発明の実施の形態１におけるＣＣＤカメ
ラに付いているレンズが被検査材に対して焦点が合って
いる状態の検査信号処理装置の入力信号波形を示す波形
図である。

【図４】 この発明の実施の形態２によるＣＣＤカメラ
に付いているレンズが被検査材に対して焦点が合ってい
ない状態の検査信号処理装置の入力信号波形を示す波形
図である。

【図５】 この発明の実施の形態２におけるＣＣＤカメ
ラに付いているレンズが被検査材に対して焦点が合って
いる状態の検査信号処理装置の入力信号波形を示す波形
図である。

【図６】 従来の鏡面板検査装置を示す構成図である。

【符号の説明】

１ 一次元ＣＣＤ方式カメラ（カメラ）、２ レンズ、
３ レンズ焦点調整用リング（レンズ調整手段）、５
検査信号処理装置（検出部）、６ 照明装置（照明
部）、７ ベルトコンベア（搬送部）、８ 電動機（搬
送部）、９ 被検査材（鏡面板）、１８ ゴムローラ
（回転部、駆動部）、１９ 減速機（駆動部）、２０
電動機（駆動部）、２１ 固定装置（固定部、駆動
部）、２２ シャフトエンコーダ（制御部）、２３ 光
電スイッチ（検査位置検出部）、２４ 制御装置（制御
部）。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 鏡面板に光を照射する照明部と、レンズ
   の焦点調整するレンズ調整手段を備えた、上記鏡面板を
   撮像するカメラと、該カメラから出力された検査信号を
   入力し、該検査信号の信号波形を整形して上記レンズの
   合焦を検出し、検出信号を出力する検出部と、上記カメ
   ラの上記レンズ調整手段を駆動する駆動部と、上記検出
   部から出力された上記検出信号を基に上記鏡面板を検査
   するとともに、上記検出信号を基に上記駆動部を制御し
   て上記カメラの上記レンズ調整手段を調整する制御部と
   を備えた鏡面板検査装置。
2. 【請求項２】 検出部は、整形された信号波形の幅が最
   大になることによりレンズの合焦を検出することを特徴
   とする請求項１記載の鏡面板検査装置。
3. 【請求項３】 検出部は、整形された信号波形の高さが
   最大になることによりレンズの合焦を検出することを特
   徴とする請求項１記載の鏡面板検査装置。
4. 【請求項４】 駆動部は、レンズ調整手段を回転させる
   回転部と、該回転部を駆動する電動機と、該電動機の回
   転速度を減速させる減速機と、レンズの合焦後に上記電
   動機を固定する固定部とを備えたことを特徴とする請求
   項１記載の鏡面板検査装置。
5. 【請求項５】 鏡面板に光を照射する照明部と、上記鏡
   面板を搬送する搬送部と、該搬送部に搬送された上記鏡
   面板が検査位置にきたことを検出し、検査位置検出信号
   を出力する検査位置検出部と、レンズの焦点調整するレ
   ンズ調整手段を備えた、上記被検査材を撮像するカメラ
   と、該カメラから出力された検査信号を入力し、該検査
   信号の信号波形を整形して上記レンズの合焦を検出し、
   検出信号を出力する検出部と、上記カメラの上記レンズ
   調整手段を駆動する駆動部と、上記検査位置検出部から
   出力された上記検査位置検出信号を入力すると上記搬送
   部を停止させ、上記検出部から出力された上記検出信号
   を基に上記鏡面板を検査し、上記検出信号を基に上記駆
   動部を制御して上記カメラの上記レンズ調整手段を調整
   する制御部とを備えた鏡面板検査装置。