JPH102983A - 原子炉用制御棒 - Google Patents

原子炉用制御棒

Info

Publication number
JPH102983A
JPH102983A JP8156458A JP15645896A JPH102983A JP H102983 A JPH102983 A JP H102983A JP 8156458 A JP8156458 A JP 8156458A JP 15645896 A JP15645896 A JP 15645896A JP H102983 A JPH102983 A JP H102983A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
long
sheath
stiffener
rod
wing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8156458A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoharu Sasaki
智治 佐々木
Kiyoshi Ueda
精 植田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP8156458A priority Critical patent/JPH102983A/ja
Publication of JPH102983A publication Critical patent/JPH102983A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ウイング内に中性子吸収材を収納した長尺ステ
ィフナを設けて、熱サイクルにおけるシース材と中性子
吸収材との熱膨張率の差に基づきシースに発生する応力
を防止した原子炉用制御棒を提供する。 【解決手段】請求項1記載の発明に係る原子炉用制御棒
は、シース材と異なる材質のHfかHf合金による棒状
の長寿命型中性子吸収材を挿入してウイングとし先端構
造材と末端構造材を設けた原子炉用制御棒において、ウ
イング14内に内部中性子吸収材17を収納した長尺スティ
フナ15を長手の略全長でシース3と一体的に固着すると
共に、長尺スティフナ15に中性子吸収材2の長手方向に
所定の間隔で隣接中性子吸収材2間を所定間隔で保持す
るスペーサ8を固着し通水路18を形成して中性子吸収材
2とスペーサ8を摺動可能に係合したことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉用制御棒に
係り、特に沸騰水型原子炉に好適な長寿命型の原子炉用
制御棒に関する。
【0002】
【従来の技術】沸騰水型原子炉の制御棒は、通常深いU
字状の横断面を有する複数の長尺のシース内に、中性子
吸収材を挿入して4枚のウイングとし、この4枚のウイ
ングの挿入先端に先端構造材を挿入末端には末端構造材
を設けると共に、さらに、各ウイングのU字の開口部を
タイロッドに固着して十字型断面に形成している。
【0003】従来の制御棒において前記長尺のシース
は、ステンレス鋼(以下、SUSと略称する)製であ
り、中性子吸収材としては、直径5mm程度のSUS管の
中にB4C粉末を充填して、中性子吸収棒としたものが
用いられてきた。しかし、前記ボロンは中性子と反応し
てヘリウム(He)とリチウム(Li)となり、中性子
吸収能力が劣化し易いことから核的寿命が短かった。
【0004】また、発生したヘリウムによる内圧増加等
により、中性子吸収棒としての健全性が低下するために
機械的寿命が短いことから、長寿命が必要な制御棒に対
しては、長寿命型の中性子吸収材であるハフニウム(以
下、Hfと略称する)を、従来の中性子吸収棒の一部ま
たは全部と入れ替えて構成した制御棒が実用されるよう
になった。
【0005】しかしながら、前記Hfは比重が約13で極
めて大きく、従来のB4 Cを用いた中性子吸収棒と同一
横断面のHf棒を用いると、中性子吸収能力(反応度価
値)はほぼ同じながら、制御棒全体の重量は約1.5 倍に
増大して、稼働中に原子炉にバックフィットすることが
できない。このために、沸騰水型原子炉において特徴的
な挿入末端側の約半分では中性子吸収能力を低下させて
も差支えないという点に着目して、挿入末端側のHf棒
の直径を挿入先端側より細くする構造の制御棒が提案さ
れている。
【0006】しかし、前記ウイングの厚みは、挿入部の
全長で一様でないと制御棒操作性に支障を来すために一
様の厚さに形成されている。このために、Hf棒の直径
を細径化した部分では、中性子吸収棒であるHf棒間
や、シースとの間を一定に保持する特殊なスペーサが必
要になる。
【0007】図9はHfを中性子吸収材として使用した
従来の長寿命型のHf制御棒1を例示したものである。
なお、図9(a)は制御棒全体を示す一部切断斜視図
で、図9(b)は図9(a)におけるHf製中性子吸収
棒であるHf棒2の要部側面図を示す。
【0008】前記Hf棒2はSUS製シース3の中に、
平板状に配列されてウイング4が形成され、この4枚の
ウイング4は、その先端と末端及び中心部に設けられた
先端構造材5と末端構造材6及びタイロッド7に固着し
て結合され、断面が十字型のHf制御棒1が構成されて
いる。
【0009】前記Hfを中性子吸収材としたHf製中性
子吸収棒であるHf棒2は、その全長が約3.6mで、ほぼ
中央部に太径部2aと細径部2bとの境界が設けられて
おり、この境界は、隣接するHf棒2間で長さ方向と直
角方向にほぼ一直線状になっている。
【0010】また、Hf棒2の細径部2bには、隣接H
f棒2間の距離及びシース3間距離を太径部2aと同じ
に保つように細径部2bを挿入する孔が設けられたスペ
ーサ8が配置されている。このスペーサ8は、Hf棒2
の細径部2bに所定の間隔をおいて複数個設けられ、シ
ース3に溶接等で固着されている。なお、ウイング4に
は中性子を吸収して発熱するHf棒2を冷却するための
通水孔9が複数あけてある。
【0011】また、Hf制御棒1の下部には、誤ってH
f制御棒1が落下する事故が万一発生した場合でも、H
f制御棒1の落下速度が一定以上に速くならないように
速度を制限するスピードリミッタ10と、Hf制御棒1を
図示しない制御棒駆動装置に結合するためのソケット11
が設けられている。なお、ウイング4の内部には強度を
保持すると共に、ウイング4の幅を一定に保持するため
に、隣接するHf棒2の太径部2aとの間に局所スティ
フナ12が介挿されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】深いU字状の横断面を
有するSUS製のシース3の内部で、シース内部の厚み
方向の幅より直径の小さいHf棒2を正しく保持するに
は、そのHf制御棒1が実機原子炉の中でどのような状
態に置かれているかを正しく理解しなければならない。
【0013】沸騰水型原子炉の炉心環境は、原子炉定格
運転中の水温は約290 度Cであり,冷態停止中は20〜40
度Cである。これに対して、SUSの熱膨張係数(17.8
×10-6/deg-C)は、Hfの熱膨張係数(5.9 ×10-6/deg
-C)に比べて、3倍程度に大きいことが「原子炉材料ハ
ンドブック」(日刊工業新聞社刊行)等に開示されてい
る。
【0014】なお、Hf制御棒1は室温で製造されるた
めに、運転中のHfの伸びはシース3の伸びに比べ小さ
くなる。従って、いま仮にSUS製シース3に溶接等で
固着されたSUS製スペーサ8が、Hf棒2と固着して
いる状態を想定すると、温度上昇に伴い、Hf棒2はS
US製のシース3の軸方向の伸びを抑制することにな
る。
【0015】また逆に、運転中にこの状態であったとす
ると、運転停止に伴う水温度の低下により、SUS製シ
ース3は軸方向に縮もうとするが、Hf棒2がそれを妨
げるように作用する。これらの熱サイクルの場合に発生
する応力は、SUS製スペーサ8とSUS製シース3と
の固着点に集中することになる。さらに、前述したよう
にHfは重いことから、少しでもHf制御棒1の重量増
加を抑制するためには、シース3を薄めに設定する必要
があるが、このことにより、シース3には健全性を損な
う可能性のあることが予想される。
【0016】沸騰水型原子炉の炉心環境でもう一つ考慮
しなければならない点として、Hfは 290度C付近では
表面が酸化されて、内部を保護する被膜が形成されるこ
とである。この被膜の形成に際してHf棒2の直径は大
きくなり、SUS製スペーサ8との間の小さな間隙を埋
めてしまう可能性が考えられることである。なお、SU
Sはこの程度の温度では酸化しない。
【0017】従って、Hf棒2を包み込むように構成さ
れたSUS製のスペーサ8では、予めHf棒2との間に
適切な間隙を設けておかないと、スペーサ3とHf棒2
とが固着し、熱サイクルに伴い前述の応力が発生して、
SUS製のシース3の健全性を損なう恐れがあることが
分かる。
【0018】さらに、シース3とHf棒2とが辛うじて
摺動できる状態を想定すると、熱サイクルでHfの酸化
被膜は機械的にはぎ取られ、一部は炉水中に浮遊して炉
水の放射能濃度上昇の原因となる。また、酸化被膜の一
部はシース3とHf棒2との隙間に詰まって、固着の原
因を増大させる。なお、Hf表面では被膜が削り取られ
た後には新しく酸化被膜が形成される。
【0019】以上の考察から、原子炉運転による熱サイ
クルとHf表面の酸化被膜とは、スペーサ8がシース3
に従来のように固着されている限り、いつかはシース3
に応力を発生させて、シース3の健全性に支障を来す恐
れがあること、及び長寿命型のHf制御棒1の炉内滞在
期間が長くなるにつれてその可能性は高まる支障があ
る。
【0020】本発明の目的とするところは、ウイング内
に中性子吸収材を収納した長尺スティフナを設けて、熱
サイクルにおけるシース材と中性子吸収材との熱膨張率
の差に基づきシースに発生する応力を防止した原子炉用
制御棒を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明に係る原子炉用制御棒は、横断面が
細長いU字状の複数の長尺シース内にシース材と異なる
材質の複数のハフニウムまたはハフニウム合金からなる
棒状の長寿命型中性子吸収材を挿入してウイングとする
と共に前記シースの長手方向の端部に先端構造材及び末
端構造材を設けた原子炉用制御棒において、前記ウイン
グの幅方向中間部で内部に内部中性子吸収材を収納した
管状の長尺スティフナを前記ウイングの長手方向略全長
にわたって溶接等によりシースと一体的に固着すると共
に前記長尺スティフナに前記中性子吸収材の長手方向に
所定の間隔をおいてウイング幅方向及び隣接中性子吸収
材間を所定の間隔で保持するスペーサを固着して前記中
性子吸収材とスペーサとの間に通水路を形成して中性子
吸収材とスペーサを摺動可能に係合したことを特徴とす
る。
【0022】ウイングの幅方向中間部にウイングの略全
長にわたって長尺スティフナを配置することにより、細
長いU字状のシース内の間隔を堅固に保持して強度を確
保すると共に、シースとの溶接部が大きく得られるの
で、シースと中性子吸収材との熱膨張係数の違いにより
シースへ加わる応力が分散される。
【0023】なお、長尺スティフナは管状で内部に中性
子吸収材を充填しているので、制御棒全体としての反応
度は殆ど低下しない。また、棒状の中性子吸収材と平板
状のスペーサを互いに摺動可能としたことから、互いの
間隙が通水路となり、異種金属の隣接に伴う電気化学的
な環境及び水の放射線分解に伴う放射線化学的環境の影
響が緩和されて、中性子吸収材の酸化進行が抑制され
る。
【0024】請求項2記載の発明に係る原子炉用制御棒
は、長尺スティフナを複数本並列に固着して長尺一体ス
ティフナとすると共に当該長尺一体スティフナに中性子
吸収材との間が通水可能で中性子吸収材の摺動を可能と
したスペーサを固着して前記長尺一体スティフナをウイ
ング幅方向の中間部において前記シースと一体的に固着
したことを特徴とする。
【0025】複数本並列にした長尺一体スティフナで支
持することで、細長いU字状のシース内の間隔がより強
固に保持されるので、シースと中性子吸収材との熱膨張
係数の差によりシースへ加わる応力集中が回避される。
【0026】請求項3記載の発明に係る原子炉用制御棒
は、長尺スティフナを複数本離間配置してシースに固着
すると共に、当該長尺スティフナに前記スペーサを固着
して前記長尺スティフナ間を含むシース内に前記中性子
吸収材を配列したことを特徴とする。複数本の長尺ステ
ィフナを離間配置してシースと固着したので、シースと
中性子吸収材との熱膨張係数の差に起因するシースへの
応力集中が分散される。
【0027】請求項4記載の発明に係る原子炉用制御棒
のスティフナは、長尺スティフナは、その外側面に突出
部を設けると共に内部にハフニウム,ハフニウム合金,
あるいは希土類元素のユーロピウム,サマリウム,ディ
スプロシウム,ガドリニウムのうちの少なくとも一つを
含む中性子吸収材を収納したことを特徴とする。長尺ス
ティフナとスペーサあるいはシースとの結合は、長尺ス
ティフナの外側面に設けた突出部にて溶接する。これに
より、溶接における長尺スティフナ内の中性子吸収材を
健全性が維持される。
【0028】請求項5記載の発明に係る原子炉用制御棒
は、ウイングにおいてシース材を幅方向に分割して前記
長尺スティフナを挟んで当該長尺スティフナの外側面突
出部に固着して平板状としたことを特徴とする。長尺ス
ティフナを大きくできるので、内部に収納した中性子吸
収材の充填量を増加することにより反応度が増大する。
【0029】請求項6記載の発明に係る原子炉用制御棒
は、中性子吸収材間を所定の間隔に保持するスペーサ
が、前記スティフナと独立して摺動自在で長寿命型中性
子吸収材に保持されていることを特徴とする。シースは
長尺スティフナと全長的に一体化されるので応力が分散
される。また、長寿命型中性子吸収材は、その少なくと
も一部と同時的にシース内で摺動するスペーサによって
間隔を正しく保持される。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について図
面を参照して説明する。なお、上記した従来技術と同じ
構成部分には同一符号を付して、詳細な説明を省略す
る。また、本発明は主としてシース内部の構造を主体と
しているため、上記図9に示した制御棒の4枚のウイン
グ4のうち1枚について説明するが、他の3枚のウイン
グについても同じ構造である。
【0031】本発明に係る第1実施の形態は請求項1に
係り、Hf制御棒は図1の一部切欠き側面図及び図2の
横断面図に示す。なお、図1(a)はHf制御棒の挿入
方向先端部を、また図1(b)は図1(a)の下部につ
ながるもので、中央部と末端部を1枚のウイングの手前
側シースを取り外した状態を示す。なお、図1中でHf
制御棒13におけるシース3内のHf製中性子吸収材であ
るHf棒2の本数は、ウイング14の一枚当たりで実際に
は15乃至21本程度であるが、図1(a)では図面の都合
で9本、図2(a)では16本を表している。
【0032】Hf制御棒13は、図1(a)と図1(b)
に示すように、ウイング14における幅方向の中間部に、
長尺スティフナ15がウイング14の軸方向のほぼ全長にわ
たって配置され、SUS製のシース3に溶接16等で固着
されている。また、前記長尺スティフナ15の前後には、
複数のHf棒2が配列されていて、上端の先端構造材5
と下端の末端構造材6と共に、4枚のウイング14の中心
部にタイロッド7を固着して結合し、断面が十字型のH
f制御棒13を構成する。
【0033】なお、前記長尺スティフナ15は、周囲のH
f棒2よりやや短くなっていて、その上部15aと下部15
bは、この例では空間となっていることから、原子炉の
中では冷却材である水がこの空間を占めることになる。
しかし、特に上部15aと下部15bに空間をあける必要は
ない。長尺スティフナ15はSUS製で管状の断面を有し
ており、内部にはHfや中性子吸収性の希土類元素から
なる内部中性子吸収材(中性子吸収物質)17が収納され
ている。
【0034】このために、長尺スティフナ15も中性子吸
収材の一部を構成していることになり、この長尺スティ
フナ15の採用による制御棒として、反応度が低下するよ
うな支障はは殆ど生じない。さらに図2(a)は、図1
(a)のA−A線に沿った横断面を示し、周囲が細長い
U字状のシース3で形成されたよるウイング14内には、
幅方向の中間部に長尺スティフナ15の上部15aに相当す
る空間を挟んで、左右8本ずつ計16本のHf棒2の太径
部2aが配列されている。
【0035】図2(b)は図1(a)のB−B線に沿っ
た横断面で、ウイング14内の幅方向の中間部に、長尺ス
ティフナ15を挟んで左右8本ずつ計16本のHf棒2の太
径部2aが配列されており、長尺スティフナ15はシース
3と溶接16により固着している。
【0036】図2(c)は図1(b)のC−C線に沿っ
た横断面で、ウイング14内の幅方向の中間部に、長尺ス
ティフナ15を挟んで左右8本ずつ計16本のHf棒2の細
径部2bが配列されている。また、前記Hf棒2の細径
部2bについては、図2(c)におけるA部を拡大した
図2(e)の拡大横断面図に示すように、それぞれスペ
ーサ8により保持されている。
【0037】なお、このスペーサ8は、隣接したスペー
サ同士及び長尺スティフナ15と溶接16により固着されて
いるが、直接シース3とは固着されていない。しかし、
長尺スティフナ15はシース3と溶接16により固着されて
いる。従って、スペーサ8は長尺スティフナ15を介して
シース3に固着されているが、スペーサ8の外周とシー
ス3の内面との間には間隙があり、シース3にあけた図
示しない通水孔9より冷却材である水が流通する。
【0038】また、スペーサ8の内周では、Hf棒2が
細径部2bにおいて摺動自在で、隣接するHf棒2との
所定間隔を維持するように保持されていると共に、スペ
ーサ8の内周とHf棒2の細径部2bの外周との間隙に
おいて、通水路18が形成されている。
【0039】図2(d)は図1(b)のD−D線に沿っ
た横断面で、ウイング14内の幅方向の中間部でスペーサ
8が配置されてない位置を示し、シース3と溶接16によ
り固着されている長尺スティフナ15を挟んで、左右8本
ずつ計16本のHf棒2の細径部2bが配列されて構成し
ている。
【0040】次に、上記構成による作用について説明す
る。図2(e)で示すように、Hf棒2の細径部2bは
摺動自在にスペーサ8に保持されており、さらにスペー
サ8は、シース3の略全長にわたって溶接16等で固着し
ている長尺スティフナ15に固着しているが、スペーサ8
の外周はシース3と直接に接触していない。
【0041】このために、Hf棒2とスペーサ8との間
で発生する可能性のある熱膨張係数の差による応力は、
スペーサ8から長尺スティフナ15へ伝達されて、シース
3の全体に分散されるので、シース3への直接的かつ局
所的な応力の伝達はないので、シース3の健全性が容易
に確保される。
【0042】また、前記の互いに溶接16等で固着してい
るシース3,長尺スティフナ15,スペーサ8は、いずれ
もSUS製であることから溶接16が容易で、熱膨張係数
の差による応力は発生せず機械強度的信頼性が大きい。
なお、前記SUSと熱膨張係数が異なるHf棒2は、ス
ペーサ8により摺動自在に保持されているので、このス
ペーサ8との間でも熱膨張係数の相違による応力は生じ
ない。
【0043】さらに、炉心冷却材温度の 290度C付近で
は、Hf棒2の表面には酸化による保護被膜が形成され
るが、SUS製スペーサ8は、この程度の温度では酸化
しない。しかし、Hf棒2の直径が被膜の形成により若
干増しても、スペーサ8とHf棒2との間には、予め通
水路18となる間隙があいていることから、Hf棒2の摺
動が妨げられることがない。
【0044】長尺スティフナ15の上部15aと下部15b
は、ここでは空間となっており、原子炉の中では水がこ
の空間を占めることになる。しかし、上部15aの空間に
対してはHf棒2を配置することにより、Hf制御棒13
としての反応度を増大することができる。しかしなが
ら、長尺スティフナ15の下部15bについては、制御棒と
して反応度的な寄与がほとんどない部位なので、中性子
吸収材としてHf棒2を配置する効果はないが、機械的
強度を補強するためにSUS管等を配置してもよい。
【0045】さらに、長尺スティフナ15の上部15aと下
部15bの空間をなくし、長尺スティフナ15を延長して上
部を先端構造材5に、また、下端を末端構造材6に溶接
等で固着してもよい。この場合に、Hf制御棒13の組み
立て手順の変更と若干のシース3部形状等に変更を必要
とすることも考えられるが、機械的強度の向上には寄与
する。
【0046】また、スペーサ8の内周とHf棒2の細径
部2bの外周との隙間は通水路18となり、前記スペーサ
8の外周とシース3の内面との間隙と同様に冷却材が流
れることから、温度上昇の低減と共に、異種金属の隣接
に伴う電気化学的な環境及び水の放射線分解に伴う放射
線化学的環境の影響が緩和されて、中性子吸収材の酸化
進行が抑制される。
【0047】Hf棒2はHfまたはHf合金製であり、
ウイング14内部の略全長で挿入方向から約半分の長さが
太径部2a、残りが細径部2bとしている。この中央よ
り末端部を細径部2bとする理由は、Hf棒2を細径と
しても核的、すなわち、炉心内に挿入されたHf制御棒
13の機能における中性子吸収特性を勘案して、支障のな
い部位においてHf量を削減し、制御棒全体の重量低減
により原子炉へのバックフィットを容易にすると共に、
製造コストを低減するためである。
【0048】この太径部2aと細径部2bとの境界は原
則として段違い構成とされている。境界を段違いに構成
することによって、(1) Hf制御棒13の横揺れ時の応力
集中が回避できる。(2) 反応度の軸方向変化が緩やかに
なる。(3) 重量低減をより効果的に行える。という効果
が得られる。
【0049】これらをさらに詳細に説明すると、(1) で
は地震等でHf制御棒13が横揺れする際に、Hf制御棒
13の全長の中央付近で最大応力が発生すること、しかも
Hf棒2の直径が中央付近で急に変化していると、応力
がその位置に集中するという支障があるが、段違いにす
ることによって、応力が分散されてHf制御棒13の機械
的健全性が向上する。
【0050】(2) では平均的なHf棒2の量が境界付近
で緩やかに変化するために、中性子吸収特性も軸方向に
緩やかに変化する。これにより、Hf制御棒13を挿入し
ている際の隣接燃料の軸方向出力分布がより滑らかにな
ることから、燃焼特性もより滑らかになり、僅かながら
出力向上と燃料健全性の向上に寄与する。
【0051】(3) ではHf棒2の細径化した部分に隣接
する隣接Hf棒2の太径部2aによる、より大きな中性
子吸収特性のために、前記細径部2bの中性子束レベル
が抑制されており、その結果として、段違い部分の中性
子吸収特性は、平均中性子吸収材の量より大きくなると
いう特性を利用することによって、Hf量を効果的に低
減することができる。
【0052】なお、図1(a)に示すHf制御棒13の挿
入方向先端部には、スペーサ8を配置していないが、万
一スペーサ8が必要な場合には、Hf棒2の当該局所に
細径部2bを形成して、その部分にスペーサ8を係合す
る構成とすることは、容易に考えることができる。
【0053】第2実施の形態は請求項2に係り、本第2
実施の形態における制御棒の挿入先端部は上記図1
(a)と同様であるため、スペーサ位置の上記図1
(b)のC−C横断面に相当する部分のみを図3の横断
面図に示す。なお、図3(a)はウイングの横断面図
で、図3(b)は図3(a)のB部拡大断面図に対応す
る図3(a)のB部拡大図であり、上記第1実施の形態
と異なる点についてのみ説明する。
【0054】Hf制御棒13におけるウイング19では、複
数の長尺一体スティフナの例として2本の長尺スティフ
ナ15が一体的に溶接16等で固着され、さらに、シース3
のほぼ全長にわたって溶接16等で固着されると共に、ス
ペーサ8が長尺スティフナ15に溶接16等で固着されてい
る。なお、スペーサ8はシース3には直接的には固着さ
れずに、シース3との間に間隙があけられていて、スペ
ーサ8にHf棒2の細径部2bが挿入されて、摺動自在
に保持されて構成している。
【0055】上記構成による作用としては、内部に内部
中性子吸収材17を収納して中性子吸収効果を有する長尺
スティフナ15は、複数を一体化したことにより機械的強
度が大となると共に、Hf制御棒1の中性子吸収効果の
低下は殆ど生じない。ウイング19は、この長尺一体ステ
ィフナ15をシース3の略中央部で長手方向の略全長にわ
たって溶接16等により固着しているので、機械的強度が
増大して丈夫なウイングが形成される。
【0056】また、シース3でなく長尺一体スティフナ
15に固着されたスペーサ8において、Hf棒2の熱サイ
クルに伴う伸縮が自在に行われ、かつ、通水路18による
自在な通水も行われるので、電気化学的な腐食が抑制さ
れて応力も殆ど発生しないことから、シース3への応力
の集中現象も発生しない。
【0057】第3実施の形態は請求項3に係り、本第3
実施の形態は上記第2実施の形態と類似しており、図4
(a)の横断面図は上記図3(a)に対応し、図4
(b)の拡大図は上記図3(b)に対応していて、図4
(a)におけるC部分を拡大して示している。これによ
り、上記第2実施の形態と異なる点についてのみ説明す
る。Hf制御棒13におけるウイング20は、複数の長尺ス
ティフナ15の例として2本の長尺スティフナ15が第2実
施の形態と異なり、それぞれ独立に離間してウイング19
内に配置されて、シース3と溶接16等により固着して構
成されている。
【0058】上記構成による作用としては、上記第2実
施の形態と略同じであるが、ウイング20において幅方向
の強度を比較的一様にできるために、シース3に加わる
応力の低減とその一様化が得られる。
【0059】第4実施の形態は請求項4に係り、本第4
実施の形態は上記第1実施の形態と類似しており、図5
(a)の横断面図は上記図2(c)に対応し、図5
(b)の拡大図は図5(a)ににおけるD部分を拡大し
て示している。これにより、上記第1実施の形態と異な
る点についてのみ説明する。
【0060】ウイング21における長尺スティフナ22の一
部を構成する管23は、特殊な断面を有しており(以下、
特殊角管と呼ぶ)、断面円形の通常の管と異なり、内部
は円形で外周部には90度ごとに角状の突起が形成されて
いる。この長尺スティフナ22である特殊角管23の円柱状
断面を有する円形内には、内部中性子吸収材17が充填さ
れていて、外周部の突起はシース3と溶接16により固着
する部分である。
【0061】ウイング21の幅方向中間部でシース3内に
前記長尺スティフナ22を略全長にわたって溶接16等によ
り固着する。この長尺スティフナ22の前後には複数のス
ペーサ8を溶接16して配列すると共に、Hf棒2をスペ
ーサ8と摺動自在にして、所定間隔に保持して構成す
る。
【0062】上記構成による作用としては、前記シース
3と長尺スティフナ22ととの固着が、シース3と特殊角
管23の突起部において行われることから、溶接時におけ
る特殊角管23の円形断面部への熱的影響は殆ど生ぜず、
従って内部中性子吸収材17へも影響を与えることがな
い。
【0063】これにより、内部中性子吸収材17の材質選
定の自由度が向上することから、上記第1実施の形態よ
り中性子吸収機能が健全なHf制御棒13を得ることが可
能となる。なお、特殊角管23は複数本用いて上記第2実
施の形態や第3実施の形態のように構成することも容易
にできる。
【0064】第5実施の形態は請求項5に係り、本第5
実施の形態は上記第4実施の形態と類似しており、図6
(a)の横断面図は上記図5(a)に対応し、図6
(b)は図6(a)の拡大図は図6(a)ににおけるE
部分を拡大して示している。これにより、上記第4実施
の形態と異なる点についてのみ説明する。
【0065】ウイング24において上記第4実施の形態と
異なる点は、長尺スティフナ25の一部を構成する特殊角
管26が、特殊角管23より大きくして、シース3内に収容
しきれない寸法としている。これにより、長尺スティフ
ナ25はシース3の横方向で略中央部に配置すると共に、
その左右にシース3を配して、特殊角管26の突起部と溶
接16することによりウイング24を構成している。
【0066】上記構成による作用としては、長尺スティ
フナ25の特殊角管26が大きいために円形断面も大きい。
従って、中に収容する内部中性子吸収材17の直径が大き
くなり、Hf制御棒13としての反応度を向上させること
ができる。
【0067】第6実施の形態は請求項6に係り、上記し
た第1乃至第5実施の形態では、スペーサ8がシース3
と溶接16された長尺スティフナ15,22,25に固着してい
るのに対して、本第6実施の形態ではスペーサ8を一部
のHf棒2により保持している。
【0068】Hf制御棒を図7の一部切欠き側面図及び
図8の横断面図に示す。なお、図7(a)はHf制御棒
の挿入方向先端部を、また図7(b)は図7(a)の下
部につながるもので、中央部と末端部を1枚のウイング
の手前側シースを取り外した状態を示す。また、図8
(a)は図7(a)のE−E線に沿った断面図、図8
(b)は図7(b)のF−F線に沿った断面図、及び図
8(c)は図7(b)のG−G線に沿って断面図であ
る。
【0069】さらに、図8(d)は図8(b)のF部拡
大図で、図8(e)は図8(c)のG部拡大図を示す。
なお、図7及び図8はそれぞれ上記図1及び図2に類似
しているので、ここでは異なる点について説明する。
【0070】Hf制御棒27は図7(a)に示すように、
ウイング28における長尺スティフナ22が、Hf棒2とほ
ぼ同じ長さの特殊角管23としており、内部に内部中性子
吸収材17が収納されている。また、図7(b)ではウイ
ング28を長尺スティフナ22が幅方向に二分した構成とな
っており、タイロッド7と長尺スティフナ22に隣接する
Hf棒2が基本的に全長にわたって太径部2aとされ、
スペーサ8の装着部分のみが細径部2bに形成されてい
る。
【0071】従って、Hf棒2の細径部2bにおいて
は、図8(d)に示すようにHf棒2はスペーサ8によ
り摺動自在に保持され、スペーサ8同士は溶接16により
固着されているが、長尺スティフナ22とは固着していな
い。また、一方Hf棒2の太径部2aについても、図8
(e)に示すように長尺スティフナ22及び図示しないタ
イロッド7と隣接して配置されているが、長尺スティフ
ナ22とは固着されていない。
【0072】しかし、隣接したHf棒2の細径部2bを
保持しているスペーサ8と溶接16されており、従って、
このスペーサ8は太径部2aにおいてHf棒2に固着さ
れて構成されている。なお、ウイング28の側端部と長尺
スティフナ22との間も同様である。
【0073】上記構成による作用については、上記第1
実施の形態と同様のものが得られると共に、Hf制御棒
27においては、Hf棒2はスペーサ8と、またスペーサ
8はシース3と、それぞれ摺動自在に保持されている。
従って、材質の相違するHf棒2と他の部材であるSU
S製のスペーサ8,長尺スティフナ22,シース3との間
に熱膨張係数の差による変位が発生しても、この変位が
不要な応力としてシース3に加わることがないので、さ
らに健全性を向上することができる。
【0074】
【発明の効果】以上本発明によれば、原子炉用制御棒に
おけるウイングのシース内に、シースと異なる材質のハ
フニウムまたはハフニウム合金からなる複数の長寿命型
中性子吸収棒をシースと同じ材質のスペーサにより摺動
自在に保持する。さらに、このスペーサの端部は内部に
中性子吸収材を収納した長尺スティフナを介してシース
に固着しているので、材質の異なる中性子吸収棒とシー
スとの熱膨張率の差により、原子炉運転に際して熱サイ
クルに伴うシースへの応力集中が防止されて、原子炉用
制御棒の健全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施の形態の原子炉用制御棒
の一部切欠き側面図で、(a)は挿入方向先端部、
(b)は(a)の下方につながる中央と末端部を示す。
【図2】本発明に係る第1実施の形態のウイングの横断
面図で、(a)は図1(a)のA−A線に沿った断面、
(b)は図1(a)のB−B線に沿った断面、(c)は
図1(b)のC−C線に沿った断面、(d)は図1
(b)のD−D線に沿った断面、(e)は図2(c)の
A部拡大断面を示す。
【図3】本発明に係る第2実施の形態のウイングの横断
面図で、(a)はスペーサ位置の断面、(b)は図3
(a)のB部拡大断面を示す。
【図4】本発明に係る第3実施の形態のウイングの横断
面図で、(a)はスペーサ位置の断面、(b)は図4
(a)のC部拡大断面を示す。
【図5】本発明に係る第4実施の形態のウイングの横断
面図で、(a)はスペーサ位置の断面、(b)は図5
(a)のD部拡大断面を示す。
【図6】本発明に係る第5実施の形態のウイングの横断
面図で、(a)はスペーサ位置の断面、(b)は図6
(a)のE部拡大断面を示す。
【図7】本発明に係る第6実施の形態の原子炉用制御棒
の一部切欠き側面図で、(a)は挿入方向先端部、
(b)は(a)の下方につながる中央と末端部を示す。
【図8】本発明に係る第6実施の形態のウイングの横断
面図で、(a)は図7(a)のE−E線に沿った断面、
(b)は図7(b)のF−F線に沿った断面、(c)は
図7(b)のG−G線に沿った断面、(d)は図8
(b)のF部拡大断面、(e)は図8(c)のG部拡大
断面を示す。
【図9】従来の原子炉用制御棒で、(a)は一部切欠き
斜視図、(b)は中性子吸収棒の要部拡大側面図。
【符号の説明】 1,13,27…Hf制御棒、2…Hf棒、2a…Hf棒の
太径部、2b…Hf棒の細径部、3…シース、4,14,
19,20,21,24,28…ウイング、5…先端構造材、6…
末端構造材、7…タイロッド、8…スペーサ、9…通水
孔、10…スピードリミッタ、11…ソケット、12…局所ス
ティフナ、15,22,25…長尺スティフナ、15a…長尺ス
ティフナの上部(空間)、15b…長尺スティフナの下部
(空間)、16…溶接、17…内部中性子吸収材、18…通水
路、23,26…長尺スティフナの特殊角管。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横断面が細長いU字状の複数の長尺シー
    ス内にシース材と異なる材質の複数のハフニウムまたは
    ハフニウム合金からなる棒状の長寿命型中性子吸収材を
    挿入してウイングとすると共に前記シースの長手方向の
    端部に先端構造材及び末端構造材を設けた原子炉用制御
    棒において、前記ウイングの幅方向中間部で内部に内部
    中性子吸収材を収納した管状の長尺スティフナを前記ウ
    イングの長手方向略全長にわたって溶接等によりシース
    と一体的に固着すると共に前記長尺スティフナに前記中
    性子吸収材の長手方向に所定の間隔をおいてウイング幅
    方向及び隣接中性子吸収材間を所定の間隔で保持するス
    ペーサを固着して前記中性子吸収材とスペーサとの間に
    通水路を形成して中性子吸収材とスペーサを摺動可能に
    係合したことを特徴とする原子炉用制御棒。
  2. 【請求項2】 前記長尺スティフナを複数本並列に固着
    して長尺一体スティフナとすると共に当該長尺一体ステ
    ィフナに中性子吸収材との間が通水可能で中性子吸収材
    の摺動を可能としたスペーサを固着して前記長尺一体ス
    ティフナをウイング幅方向の中間部において前記シース
    と一体的に固着したことを特徴とする請求項1記載の原
    子炉用制御棒。
  3. 【請求項3】 前記長尺スティフナを複数本離間配置し
    てシースに固着すると共に、当該長尺スティフナに前記
    スペーサを固着して前記長尺スティフナ間を含むシース
    内に前記中性子吸収材を配列したことを特徴とする請求
    項1記載の原子炉用制御棒。
  4. 【請求項4】 前記長尺スティフナは、その外側面に突
    出部を設けると共に内部にハフニウム,ハフニウム合
    金,あるいは希土類元素のユーロピウム,サマリウム,
    ディスプロシウム,ガドリニウムのうちの少なくとも一
    つを含む中性子吸収材を収納したことを特徴とする請求
    項1乃至請求項3記載の原子炉用制御棒。
  5. 【請求項5】 前記ウイングは、シース材を幅方向に分
    割して前記長尺スティフナを挟んで当該長尺スティフナ
    の外側面突出部に固着して平板状としたことを特徴とす
    る請求項1または請求項2あるいは請求項4記載の原子
    炉用制御棒。
  6. 【請求項6】 前記中性子吸収材間を所定の間隔に保持
    するスペーサが、前記スティフナと独立して摺動自在で
    長寿命型中性子吸収材に保持されていることを特徴とす
    る原子炉用制御棒。
JP8156458A 1996-06-18 1996-06-18 原子炉用制御棒 Pending JPH102983A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8156458A JPH102983A (ja) 1996-06-18 1996-06-18 原子炉用制御棒

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8156458A JPH102983A (ja) 1996-06-18 1996-06-18 原子炉用制御棒

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH102983A true JPH102983A (ja) 1998-01-06

Family

ID=15628199

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8156458A Pending JPH102983A (ja) 1996-06-18 1996-06-18 原子炉用制御棒

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH102983A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4877994A (en) * 1987-03-25 1989-10-31 Hitachi, Ltd. Electroluminescent device and process for producing the same
FR2772509A1 (fr) * 1997-12-11 1999-06-18 Japan Nuclear Cycle Dev Inst Aiguille d'absorption de neutrons
US20070153956A1 (en) * 2006-01-05 2007-07-05 General Electric Company Absorber tube for BWR control rods
JP2008275604A (ja) * 2007-04-03 2008-11-13 Westinghouse Electric Sweden Ab 制御棒
JP2009058447A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Toshiba Corp 原子炉用制御棒

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4877994A (en) * 1987-03-25 1989-10-31 Hitachi, Ltd. Electroluminescent device and process for producing the same
FR2772509A1 (fr) * 1997-12-11 1999-06-18 Japan Nuclear Cycle Dev Inst Aiguille d'absorption de neutrons
US20070153956A1 (en) * 2006-01-05 2007-07-05 General Electric Company Absorber tube for BWR control rods
JP2007183267A (ja) * 2006-01-05 2007-07-19 General Electric Co <Ge> Bwr制御棒用吸収体管
US8787517B2 (en) 2006-01-05 2014-07-22 General Electric Company Absorber tube for BWR control rods
JP2008275604A (ja) * 2007-04-03 2008-11-13 Westinghouse Electric Sweden Ab 制御棒
JP2009058447A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Toshiba Corp 原子炉用制御棒

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0452706B1 (en) Nuclear fuel assembly spacer and spring
JPH102983A (ja) 原子炉用制御棒
JPH0311674B2 (ja)
JPH0961575A (ja) 原子炉用制御棒
JP2980394B2 (ja) 原子炉用制御棒
JP2008164533A (ja) 原子炉用制御棒
EP0337736B1 (en) Nuclear reactor control rod having an extended service life
JP3080775B2 (ja) 原子炉用制御棒
JPH04177198A (ja) 原子炉用制御棒およびその製造方法
JP2007183267A (ja) Bwr制御棒用吸収体管
JPH036493A (ja) 原子炉用制御棒
JP2939298B2 (ja) 原子炉用制御棒
JP5269327B2 (ja) 原子炉用制御棒
US4627957A (en) Nuclear fuel rod with porous plug closure
JPH0220077B2 (ja)
JPH1062578A (ja) 原子炉制御棒用長方形中性子吸収管
JP3056803B2 (ja) 原子炉用制御棒
JPS63289486A (ja) 原子炉用制御棒
JP2704006B2 (ja) 原子炉用制御棒
JPH0134359B2 (ja)
JPH04164291A (ja) 原子炉用制御棒
JP2000121766A (ja) 原子炉用の核燃料要素
JPS62212592A (ja) 制御棒
JPH073469B2 (ja) 原子炉用制御棒
JPH04215097A (ja) 原子炉用制御棒