JPH10288552A - 紫外線照射量測定計 - Google Patents
紫外線照射量測定計Info
- Publication number
- JPH10288552A JPH10288552A JP9894197A JP9894197A JPH10288552A JP H10288552 A JPH10288552 A JP H10288552A JP 9894197 A JP9894197 A JP 9894197A JP 9894197 A JP9894197 A JP 9894197A JP H10288552 A JPH10288552 A JP H10288552A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ultraviolet rays
- ultraviolet
- benzophenone compound
- measuring instrument
- irreversibly
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 安価で、持ち運びが容易であり、１日〜１週
間の日光中の紫外線の蓄積量を簡便に測定することので
きる測定計の提供。 【解決手段】 基板上あるいは基板中に、紫外線によっ
て変色する材料がコーティング、担持、あるいは分散さ
れてなる紫外線照射量測定計であって、紫外線によって
不可逆的に変色する材料がベンゾフェノン化合物を含有
する紫外線照射量測定計。
間の日光中の紫外線の蓄積量を簡便に測定することので
きる測定計の提供。 【解決手段】 基板上あるいは基板中に、紫外線によっ
て変色する材料がコーティング、担持、あるいは分散さ
れてなる紫外線照射量測定計であって、紫外線によって
不可逆的に変色する材料がベンゾフェノン化合物を含有
する紫外線照射量測定計。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、日光中の紫外線の
照射量を簡便に測定する測定計に関するものである。
照射量を簡便に測定する測定計に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、日光中の紫外線の健康におよぼす
影響が懸念されるようになった。これは、フロンガスな
どによる地球のオゾン層の破壊が進むと予想されること
によって日光中の紫外線量が増加するからである。紫外
線の影響としては、日焼けや皮膚の壊死のみならず、皮
膚ガンの発生も多くなるといわれている。これらの害を
未然に防ぐには、まず個人が日常生活においても、毎日
あるいは数日〜１週間の間に照射をうけた紫外線の量を
正確に把握し、それに対処する必要がある。したがっ
て、個人が日常的に紫外線照射量を簡便に測定できる装
置が現在望まれている。
影響が懸念されるようになった。これは、フロンガスな
どによる地球のオゾン層の破壊が進むと予想されること
によって日光中の紫外線量が増加するからである。紫外
線の影響としては、日焼けや皮膚の壊死のみならず、皮
膚ガンの発生も多くなるといわれている。これらの害を
未然に防ぐには、まず個人が日常生活においても、毎日
あるいは数日〜１週間の間に照射をうけた紫外線の量を
正確に把握し、それに対処する必要がある。したがっ
て、個人が日常的に紫外線照射量を簡便に測定できる装
置が現在望まれている。
【０００３】紫外線量を測る装置としては、半導体の光
起電力を利用した装置が一般的に知られているが、高価
であり、また持ち運びも不便である。安価で簡便なもの
としてはホトクロミック材料を用いたカード状のものが
知られているが、これは紫外線により可逆的に変色する
ものであり、照射時の紫外線強度は知ることができる
が、紫外線の蓄積照射量を知ることはできない。紫外線
の害がますます心配される現在でも、個人が日常生活に
おいて、紫外線の蓄積照射量を簡便に測定する装置はほ
とんどないのが現状である。これは、１日あるいは１週
間程度の日光中の紫外線によって不可逆的に変色する材
料がほとんど知られていないからである。
起電力を利用した装置が一般的に知られているが、高価
であり、また持ち運びも不便である。安価で簡便なもの
としてはホトクロミック材料を用いたカード状のものが
知られているが、これは紫外線により可逆的に変色する
ものであり、照射時の紫外線強度は知ることができる
が、紫外線の蓄積照射量を知ることはできない。紫外線
の害がますます心配される現在でも、個人が日常生活に
おいて、紫外線の蓄積照射量を簡便に測定する装置はほ
とんどないのが現状である。これは、１日あるいは１週
間程度の日光中の紫外線によって不可逆的に変色する材
料がほとんど知られていないからである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、１日あるい
は数日〜１週間の間に個人が照射をうける日光中の紫外
線の蓄積量を簡便に測定できる紫外線照射量測定計を提
供しようとするものである。
は数日〜１週間の間に個人が照射をうける日光中の紫外
線の蓄積量を簡便に測定できる紫外線照射量測定計を提
供しようとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、１日〜１週間の日光中の紫外線によって変色し、肉
眼でもこれを検知できる材料を探索した結果、ベンゾフ
ェノン化合物が上記目的に適することを見いだし、本発
明に至ったものである。
に、１日〜１週間の日光中の紫外線によって変色し、肉
眼でもこれを検知できる材料を探索した結果、ベンゾフ
ェノン化合物が上記目的に適することを見いだし、本発
明に至ったものである。
【０００６】本発明を概説するならば、本発明の第１の
態様は、基板上あるいは基板中に、紫外線によって不可
逆的に変色する材料が、コーティング、担持、または分
散されてなる紫外線照射量測定計の提供であり、また、
第２の態様として、紫外線によって不可逆的に変色する
材料がベンゾフェノン化合物を含有する第１の態様の紫
外線照射量測定計の提供をしている。
態様は、基板上あるいは基板中に、紫外線によって不可
逆的に変色する材料が、コーティング、担持、または分
散されてなる紫外線照射量測定計の提供であり、また、
第２の態様として、紫外線によって不可逆的に変色する
材料がベンゾフェノン化合物を含有する第１の態様の紫
外線照射量測定計の提供をしている。
【０００７】さらに、本発明の第３の態様は、本発明の
第２の態様において、前記ベンゾフェノン化合物が置換
基として水酸基あるいはメトキシ基を有することを特徴
とする紫外線照射量測定計の提供である。
第２の態様において、前記ベンゾフェノン化合物が置換
基として水酸基あるいはメトキシ基を有することを特徴
とする紫外線照射量測定計の提供である。
【０００８】また、本発明の第４の態様は、本発明の第
３の態様において、前記水酸基あるいはメトキシ基を有
するベンゾフェノン化合物が、４−メトキシベンゾフェ
ノンあるいは４，４′−ジヒドロキシベンゾフェノンで
あることを特徴とする紫外線照射量測定計の提供であ
る。
３の態様において、前記水酸基あるいはメトキシ基を有
するベンゾフェノン化合物が、４−メトキシベンゾフェ
ノンあるいは４，４′−ジヒドロキシベンゾフェノンで
あることを特徴とする紫外線照射量測定計の提供であ
る。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
する。
【００１０】上記の基板とは、表面が平面状であればよ
く、ガラス、プラスチック、紙、金属など材料を限定す
るものではないが、好ましくは、安価で作製が容易な、
プラスチック、紙が望ましい。また、基板の厚さや大き
さも限定されない。
く、ガラス、プラスチック、紙、金属など材料を限定す
るものではないが、好ましくは、安価で作製が容易な、
プラスチック、紙が望ましい。また、基板の厚さや大き
さも限定されない。
【００１１】ベンゾフェノン化合物とは無置換のベンゾ
フェノン化合物以外に、水酸基、メチル基、エチル基、
メトキシ基、アミノ基、ジメチルアミノ基、ニトロ基な
どの置換基を有するものを含み、置換基の種類、置換基
の個数、置換基の位置など限定されるものではないが、
それ自身がほぼ無色であり、紫外線の照射によって変色
する度合いが大きいメトキシ基や水酸基を有するものが
好ましい。これらの化合物としては、４−メトキシベン
ゾフェノン、２−ヒドロキシベンゾフェノン、４−ヒド
ロキシベンゾフェノン、２，４−ジヒドロキシベンゾフ
ェノン、２，２′−ジヒドロキシベンゾフェノン、４，
４′−ジヒドロキシベンゾフェノンなどがあり、４−メ
トキシベンゾフェノンおよび４，４′−ジヒドロキシベ
ンゾフェノンが特に好ましい。
フェノン化合物以外に、水酸基、メチル基、エチル基、
メトキシ基、アミノ基、ジメチルアミノ基、ニトロ基な
どの置換基を有するものを含み、置換基の種類、置換基
の個数、置換基の位置など限定されるものではないが、
それ自身がほぼ無色であり、紫外線の照射によって変色
する度合いが大きいメトキシ基や水酸基を有するものが
好ましい。これらの化合物としては、４−メトキシベン
ゾフェノン、２−ヒドロキシベンゾフェノン、４−ヒド
ロキシベンゾフェノン、２，４−ジヒドロキシベンゾフ
ェノン、２，２′−ジヒドロキシベンゾフェノン、４，
４′−ジヒドロキシベンゾフェノンなどがあり、４−メ
トキシベンゾフェノンおよび４，４′−ジヒドロキシベ
ンゾフェノンが特に好ましい。
【００１２】本発明の紫外線照射量測定計の製造方法と
しては、上記ベンゾフェノン化合物の基板上への蒸着に
よる方法、ベンゾフェノン化合物の溶液の基板上へのキ
ャストあるいはスピンコートによる方法、ベンゾフェノ
ン化合物と汎用のポリマーの溶液の基板上へのキャスト
あるいはスピンコートによる方法などがある。また、ベ
ンゾフェノン化合物の溶液に濾紙等を浸漬し、濾紙中に
ベンゾフェノン化合物を担持させる方法もある。あるい
はベンゾフェノン化合物を分散させたプラスチックの基
板自体を紫外線照射量測定計として用いてもよい。
しては、上記ベンゾフェノン化合物の基板上への蒸着に
よる方法、ベンゾフェノン化合物の溶液の基板上へのキ
ャストあるいはスピンコートによる方法、ベンゾフェノ
ン化合物と汎用のポリマーの溶液の基板上へのキャスト
あるいはスピンコートによる方法などがある。また、ベ
ンゾフェノン化合物の溶液に濾紙等を浸漬し、濾紙中に
ベンゾフェノン化合物を担持させる方法もある。あるい
はベンゾフェノン化合物を分散させたプラスチックの基
板自体を紫外線照射量測定計として用いてもよい。
【００１３】本発明の紫外線照射量測定計の使用形態と
しては、使用目的からいってシールやワッペン等のフィ
ルム形態であることが望ましいが、特に限定されるもの
ではない。また表面は雨水等の影響を防ぐために、紫外
線透過能の高いプラスチック等で覆われることが望まし
い。
しては、使用目的からいってシールやワッペン等のフィ
ルム形態であることが望ましいが、特に限定されるもの
ではない。また表面は雨水等の影響を防ぐために、紫外
線透過能の高いプラスチック等で覆われることが望まし
い。
【００１４】以下実施例を述べるが、本願発明はこれら
の実施例に限定されるものではない。
の実施例に限定されるものではない。
【００１５】
〈実施例１〉４−メトキシベンゾフェノン１ｇをアセト
ン１０ｍｌに溶解し、この溶液に直径２０ｍｍの円形の
白色濾紙を浸漬したのち、空気中でアセトンを除くこと
によって、濾紙に４−メトキシベンゾフェノンを担持さ
せた。このサンプルの表面を薄いポリエチレンフィルム
で覆い、日当たりの良い屋外に暴露した。暴露後の濾紙
の変色程度を色差計で測定した。従来の半導体の光起電
力を利用した紫外線量測定装置と、本発明の紫外線照射
量測定計を隣同士に並べ、同じ時間、同じ条件下で、日
光中の紫外線を照射させ、一定時間経過毎に、ＵＶ−Ｂ
領域（波長２８０ｎｍ〜３１５ｎｍ）の累積紫外線量
と、対応する差分明度指数を測定して図１に示した。
ン１０ｍｌに溶解し、この溶液に直径２０ｍｍの円形の
白色濾紙を浸漬したのち、空気中でアセトンを除くこと
によって、濾紙に４−メトキシベンゾフェノンを担持さ
せた。このサンプルの表面を薄いポリエチレンフィルム
で覆い、日当たりの良い屋外に暴露した。暴露後の濾紙
の変色程度を色差計で測定した。従来の半導体の光起電
力を利用した紫外線量測定装置と、本発明の紫外線照射
量測定計を隣同士に並べ、同じ時間、同じ条件下で、日
光中の紫外線を照射させ、一定時間経過毎に、ＵＶ−Ｂ
領域（波長２８０ｎｍ〜３１５ｎｍ）の累積紫外線量
と、対応する差分明度指数を測定して図１に示した。
【００１６】両者の間には、良好な直線性が成立してい
る。したがって、本発明の紫外線照射量測定計の変色量
を測定することによって、照射された紫外線量を見積も
ることが可能である。
る。したがって、本発明の紫外線照射量測定計の変色量
を測定することによって、照射された紫外線量を見積も
ることが可能である。
【００１７】〈実施例２〉実施例１と同様な方法で、４
−メトキシベンゾフェノンの代わりに、４，４′−ジヒ
ドロキシベンゾフェノンを白色濾紙に担持させ、実施例
１の方法で屋外暴露した。暴露後の濾紙の変色程度を色
差計で測定したものを、実施例１と同様にして図１に示
す。変色量（差分明度指数）とＵＶ−Ｂ領域（波長２８
０ｎｍ〜３１５ｎｍ）の紫外線量との間には、良好な直
線性が成立しており、本発明の紫外線照射量測定計の変
色量を測定することによって、照射された紫外線量を見
積もることが可能であることがわかる。
−メトキシベンゾフェノンの代わりに、４，４′−ジヒ
ドロキシベンゾフェノンを白色濾紙に担持させ、実施例
１の方法で屋外暴露した。暴露後の濾紙の変色程度を色
差計で測定したものを、実施例１と同様にして図１に示
す。変色量（差分明度指数）とＵＶ−Ｂ領域（波長２８
０ｎｍ〜３１５ｎｍ）の紫外線量との間には、良好な直
線性が成立しており、本発明の紫外線照射量測定計の変
色量を測定することによって、照射された紫外線量を見
積もることが可能であることがわかる。
【００１８】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の紫外線照射
量測定計は、安価で、持ち運び等が容易で、１日〜１週
間の日光中の紫外線の蓄積量を変色の程度を測定するこ
とにより簡便に測定することができる。
量測定計は、安価で、持ち運び等が容易で、１日〜１週
間の日光中の紫外線の蓄積量を変色の程度を測定するこ
とにより簡便に測定することができる。
【図１】実施例１および実施例２の紫外線量測定装置に
照射された紫外線（ＵＶ−Ｂ領域）の照射量と紫外線照
射量測定計の変色量の相関を示すグラフである。
照射された紫外線（ＵＶ−Ｂ領域）の照射量と紫外線照
射量測定計の変色量の相関を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 孝好 東京都新宿区西新宿三丁目19番２号 日本 電信電話株式会社内
Claims (4)
- 【請求項１】 基板上あるいは基板中に、紫外線によっ
て不可逆的に変色する材料が、コーティング、担持、ま
たは分散されてなる紫外線照射量測定計。 - 【請求項２】 紫外線によって不可逆的に変色する材料
が、ベンゾフェノン化合物を含有することを特徴とする
請求項１に記載の紫外線照射量測定計。 - 【請求項３】 前記ベンゾフェノン化合物が置換基とし
て水酸基あるいはメトキシ基を有することを特徴とする
請求項２に記載の紫外線照射量測定計。 - 【請求項４】 置換基として水酸基あるいはメトキシ基
を有するベンゾフェノン化合物が、４−メトキシベンゾ
フェノンあるいは４，４′−ジヒドロキシベンゾフェノ
ンであることを特徴とする請求項３に記載の紫外線照射
量測定計。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9894197A JPH10288552A (ja) | 1997-04-16 | 1997-04-16 | 紫外線照射量測定計 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9894197A JPH10288552A (ja) | 1997-04-16 | 1997-04-16 | 紫外線照射量測定計 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10288552A true JPH10288552A (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=14233148
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9894197A Pending JPH10288552A (ja) | 1997-04-16 | 1997-04-16 | 紫外線照射量測定計 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10288552A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014129642A1 (ja) * | 2013-02-25 | 2014-08-28 | 富士フイルム株式会社 | 紫外線感知シート、その製造方法、および紫外線感知方法 |
| US10247603B2 (en) | 2013-02-25 | 2019-04-02 | Fujifilm Corporation | Ultraviolet-sensitive sheet, ultraviolet-sensing kit, and method for sensing ultraviolet |
-
1997
- 1997-04-16 JP JP9894197A patent/JPH10288552A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014129642A1 (ja) * | 2013-02-25 | 2014-08-28 | 富士フイルム株式会社 | 紫外線感知シート、その製造方法、および紫外線感知方法 |
| US9689742B2 (en) | 2013-02-25 | 2017-06-27 | Fujifilm Corporation | Ultraviolet-sensitive sheet, method for manufacturing ultraviolet-sensing sheet, and method for sensing ultraviolet |
| US10203245B2 (en) | 2013-02-25 | 2019-02-12 | Fujifilm Corporation | Ultraviolet-sensitive sheet, method for manufacturing ultraviolet-sensing sheet, and method for sensing ultraviolet |
| US10247603B2 (en) | 2013-02-25 | 2019-04-02 | Fujifilm Corporation | Ultraviolet-sensitive sheet, ultraviolet-sensing kit, and method for sensing ultraviolet |
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