JPH10276960A - 食器洗い乾燥機 - Google Patents

食器洗い乾燥機

Info

Publication number
JPH10276960A
JPH10276960A JP9083547A JP8354797A JPH10276960A JP H10276960 A JPH10276960 A JP H10276960A JP 9083547 A JP9083547 A JP 9083547A JP 8354797 A JP8354797 A JP 8354797A JP H10276960 A JPH10276960 A JP H10276960A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dishwasher
photocatalyst
dryer
light source
washing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9083547A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Kimura
秀行 木村
Yosuke Nagano
洋介 永野
Masaharu Kawai
正治 川井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP9083547A priority Critical patent/JPH10276960A/ja
Publication of JPH10276960A publication Critical patent/JPH10276960A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】殺菌,抗菌,脱臭および防汚の機能を有し、手
入れが容易な食器洗い乾燥機を提供する。 【解決手段】食器洗い乾燥機を構成する部品に光触媒
(酸化チタン)を坦持させ、その付近に紫外線を発生す
る光源を設置したので、光触媒法により、停止中の食器
洗い乾燥機にも殺菌,抗菌,脱臭および防汚機能を持た
せることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、細菌を死滅に至ら
しめる殺菌,細菌の繁殖,増加を抑制する抗菌、および
脱臭,防汚等の機能を有する食器洗い乾燥機に関するも
ので、特にその機能により手入れが容易になる食器洗い
乾燥機を提供する。
【0002】
【従来の技術】殺菌機能等を有する食器洗い乾燥機の従
来技術として、特開平4−183427 号公報がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の特開平
4-183427号公報では、45℃以上の乾燥行程で紫外線灯
から照射される紫外線を用いて殺菌している。しかし、
一般に、紫外線殺菌では出力の大きい光源が必要であ
り、長時間の使用では寿命が短くなり、光源の頻繁な交
換も必要となる。また、該従来技術は食器洗い乾燥機動
作時の食器類の殺菌を主目的にしたものであり、停止後
の食器洗い乾燥機本体の殺菌,脱臭等の機能を有するも
のではない。このため、従来技術では食器洗い乾燥機停
止中の細菌の繁殖やフィルタに付着した残菜からの臭い
については、保証されない。
【0004】本発明の目的は、特に、食器類を洗浄,乾
燥させた後の停止中の食器洗い乾燥機本体(部品含む)
に、殺菌,抗菌(制菌),脱臭(除臭),防かび,防汚
および防さび等の機能を持たせ、長期に渡り食器洗い乾
燥機本体を清潔,衛生的に保つことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、食器類を収納する洗浄槽、該洗浄槽に
水を噴射する洗浄ノズル、該噴射水および食器を乾燥さ
せる空気を加熱するヒータ等により構成される食器洗い
乾燥機において、該食器洗い乾燥機を構成する少なくと
も一つの部品に強い殺菌力を持つ光触媒を坦持させ、か
つ該光触媒に紫外線を照射させる構成とした。もちろ
ん、すべての部品に光触媒を坦持させるのが最も望まし
い。
【0006】ここで、光触媒法の原理はすでに周知(公
知)であるので、簡単に述べる。光触媒として利用する
酸化チタン等は、光(紫外線)に当たると水と酸素を分
解し、活性酸素を生成する特徴を持っている。この活性
酸素には強い殺菌力があり、細菌に対して優れた殺菌,
抗菌,脱臭および防汚機能を発揮するのである。このた
め、すでに一般に使われている抗菌剤入りの抗菌部品
は、細菌の繁殖,増加を抑える抗菌,制菌機能しかない
のに対し、該光触媒を利用した方法は、細菌の繁殖,増
加を抑えるだけでなく、その強い分解作用等により細菌
の死滅(殺菌),脱臭および防汚機能まで付加すること
が、無菌状態も確保できるものである。
【0007】光触媒を坦持させる構成部品としては、内
部部品として洗浄槽,洗浄ノズル,蓋もしくはドア,食
器収納かご,残菜回収フィルタ,外部部品として操作パ
ネルおよび容器,取手(とって)等がある。そして、該
構成部品の多くは樹脂または合成樹脂材料(以下樹脂材
料)で構成されているため、光触媒は樹脂材料に坦持さ
せることになる。光触媒としては、現在のところ酸化チ
タンがよい。
【0008】また、殺菌,抗菌,脱臭および防汚等の機
能を発揮させるには、光触媒に必要量の紫外線を照射す
る必要がある。構成部品の殺菌,抗菌,脱臭および防汚
がそれ程必要ない(汚れがひどくない)時は、微量の紫
外線を発生する太陽光や室内蛍光灯の光で十分であり、
この場合は食器洗い乾燥機の蓋やドア等を透明材料で構
成し、該透明材料を介して太陽光や蛍光灯の光を食器洗
い乾燥機内の光触媒を坦持した部品に照射すればよい。
また、構成部品の殺菌,抗菌,脱臭および防汚がかなり
必要な(汚れがひどい)時は、紫外線を多く発生する紫
外線灯やブラックライトを食器洗い乾燥機本体に設け、
該紫外線灯やブラックライトの光を直接、食器洗い乾燥
機内の光触媒を坦持した部品に照射すればよい。もちろ
ん、前者の外部光源(太陽光や蛍光灯)と後者の内部光
源(紫外線灯やブラックライト)を併用する構成であっ
てもよい。
【0009】また、本発明は、食器類を収納する乾燥
槽、該乾燥槽に食器を乾燥させる空気を送風する送風
機、該空気を加熱するヒータ等により構成される食器乾
燥機(洗浄なしで乾燥行程のみ)にも利用できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例に係る食
器洗い乾燥機を、図1以下の図面をもとに説明する。な
お、ここでは、家庭の調理台上等に置ける卓上型食器洗
い乾燥機に本発明を適用した実施例を中心に述べるが、
本発明はシステムキッチン等に組み込むビルトイン型食
器洗い乾燥機にも応用でき、さらには業務用の食器洗い
乾燥機等にも応用できる。
【0011】まず、図1は卓上型食器洗い乾燥機を側面
から見た断面図で、洗浄・乾燥するコップや皿等の食器
類1が収納かご2に載せられ、該収納かご2は洗浄槽3
内に納められている。4は食器類1に洗浄水を噴射する
洗浄ノズルで、該洗浄水はポンプ5により連続的に循環
する。6は残菜回収フィルタである。7は洗浄槽3を覆
う容器で、該容器7上には、食器類1の出し入れを行う
開閉可能な蓋(またはドア)8が取り付けられている。
ここでは、上下方向に開閉する蓋8を示している。9は
本体前面に設置される操作パネルである。また、10は
洗浄水および乾燥空気の加熱源であるヒータである。
【0012】食器洗い乾燥機の動作原理は周知の通り
で、かご2に収納した食器類1は、初め洗浄ノズル4か
ら噴射される水または温水により洗浄,すすぎが行わ
れ、その後、該水または温水を排水して、高温空気によ
り乾燥が行われる。一般に、食器洗い乾燥機が動作中の
前記過程では、すすぎ,乾燥時に60℃〜75℃の温水
および温風が用いられることが多いため、確実に加熱殺
菌を行うことができる。しかし、食器洗い乾燥機の動作
(前記過程)が終了し、食器類1を取り出した(食器は
そのままでも可)後の停止中は、殺菌,脱臭機能等がな
くなるため、細菌等が万が一残留していたり、侵入した
りすると、該細菌が繁殖,増加する危険性もある。この
ため、図1に示す本発明の食器洗い乾燥機では、該食器
洗い乾燥機を構成する部品に光触媒を坦持している。光
触媒としては、100%アナターゼ型の酸化チタンが最
もよいが、それ以下のパーセンテージの酸化チタンでも
よく、さらには他の光触媒を用いてもよい。
【0013】光触媒を坦持した構成部品の一実施例を以
下に説明する。図2は光触媒を坦持した収納かご2の斜
視図で、金属材表面に樹脂材をコーティングした棒状部
材で骨組みされているが、該コーティングされた樹脂材
に、特に表面に酸化チタン11が坦持されている。ここ
で、酸化チタン11を樹脂表面に坦持する製法として、
酸化チタン11を樹脂に直接練り込んでも構わないが、
酸化チタン11はその強い酸化作用により樹脂を分解,
劣化してしまうことが多いため、酸化チタン11を樹脂
に直接接触させない工夫が必要である。たとえば、小さ
な細菌等が入り込める非常に微細な孔を多数有する別材
質の微粒子を作り、その中に酸化チタン11を坦持させ
る。そして、該別材質の微粒子を樹脂に練り込めばよ
い。また、収納かご2をすべて樹脂材で構成するとき
も、前記と同様の製法により製作した酸化チタン11入
り微粒子を該樹脂に練り込めばよい。なお、酸化チタン
11を直接樹脂に接触させない製法は、前記方法に限る
必要はない。また、該収納かご2が、ステンレス鋼,ア
ルミニウム合金等の金属系材料で構成されている時は、
該金属材表面に酸化チタン11を塗装・焼き付け,焼結
等の手段で坦持すればよい。
【0014】また、図3は光触媒を坦持した洗浄ノズル
4の斜視図で、水または温水を噴射する噴流孔12(1
2a,12b)が複数個設けられている。洗浄ノズル4
は樹脂材で構成されることが多いので、前記図2の収納
かご2と同様の製法により光触媒を坦持させればよい。
図3では回転する洗浄ノズル4のみを示しているが、他
に固定された洗浄ノズルがある場合は、その固定ノズル
にも光触媒を坦持させればよい。また、図4は光触媒を
坦持した残菜回収フィルタ6の斜視図で、該残菜回収フ
ィルタ6にも酸化チタン11を坦持させている。なお、
該残菜回収フィルタ6の樹脂製枠部だけでなく、フィル
タ部にも光触媒を坦持させるのが望ましい。
【0015】一方、図5は光触媒を坦持した他の部品の
実施例を示す食器洗い乾燥機の断面図で、洗浄槽3の表
面,蓋8の表面および容器7の表面に、それぞれ酸化チ
タン11が坦持されている。この場合も、該部品類は樹
脂材料で構成されることが多い。図では、食器類1,収
納かご2等は省略している。ここで、蓋8では、少なく
とも内表面に酸化チタン11を坦持させるが、合わせて
蓋8の外表面にも酸化チタン11を坦持させてもよい。
ここで、以上に述べた種々の構成部品に使用される樹脂
材料の材質例としては、ポリプロピレン,ナイロン、及
び該ポリプロピレンとナイロンの複合材,ポリアセター
ル(ジュラコン)等があり、いずれもぬれ性が良く、か
つ安全衛生上有害でない材料を用いることが望ましい。
【0016】なお、ここで、前記図2から図5に示した
すべての構成部品に酸化チタン11を坦持させることが
最も望ましいが、どれか一つないし二つの部品だけであ
っても差し支えない。なお、食器類1の衛生面を考える
と、該食器洗い乾燥機の内部部品にだけは光触媒を坦持
させたい。なお、ここで、光触媒を坦持させることがで
きなかった部品については、部品材料中に銀イオンおよ
び銀ゼオライト等の抗菌剤を混ぜ込んで抗菌部品として
もよい。この場合、当然であるが該抗菌部品には光触媒
機能(細菌を死滅させる殺菌,脱臭等)は期待できない
が、細菌の繁殖を抑える抗菌,制菌機能は期待できる。
また、一つの部品において、細菌,雑菌や残菜、汚れが
発生および付着しやすい場所(部分)にのみ光触媒を坦
持させても構わない。
【0017】また、食器洗い乾燥機を構成する前記構成
部品等々において、洗浄,すすぎ行程時に水および温水
が付着する部品においては、光触媒を坦持するだけでな
く、その表面に合わせて超撥水性処理または撥水性処理
を施し、細菌,雑菌および残菜,汚れ等が混入した水お
よび温水を付着し難くしてもよい。
【0018】以上は、光触媒、たとえば酸化チタン11
を坦持した構成部品の一実施例を説明したが、該光触媒
に殺菌,抗菌,脱臭および防汚機能を発揮させるには、
紫外線を照射させる必要がある。以下に、紫外線の照射
法の一実施例を説明する。
【0019】まず一つは、食器洗い乾燥機の外部にある
光源から紫外線を得る方法である。紫外線を発生する外
部光源としては、太陽光,室内蛍光灯等がある。図5で
は、蓋8全体が紫外線を透過させることができる透明材
料により構成されており、外部光源からの光を内部に容
易に採り込めるようになっている。なお、該透明材料に
より構成される蓋8の表面にも光触媒を坦持させる必要
があるから、該光触媒(酸化チタン11)は透明または
ほぼ透明であることが必要である。酸化チタン11を透
明に坦持させるには、酸化チタン11を厚さ1ミクロン
メータ以下の透明薄膜(できれば、厚さ0.1ないし0.
5ミクロンメータ程度)で構成すればよい。なお、図で
は外部光源を省略している。ここで、紫外線を透過させ
る透明材料としては、取り扱い性のよい透明プラスチッ
ク材等がよく、たとえば透明アクリル,透明ABS,透
明スチロール,ポリカーボネイト等が利用できる。ま
た、場合によっては、透明石英ガラス等のガラス材も利
用できる。なお、蓋8全体を透明材料により構成するこ
とが最も望ましいが、それが難しい時は部分的に透明材
料で構成してもよい。また、蓋8でなく、容器7や洗浄
槽3の一部を透明材料で構成してもよい。
【0020】もう一つは、食器洗い乾燥機の内部に光源
を設け、そこから紫外線を直に得る方法である。紫外線
を発生する内部光源としては、紫外線灯,ブラックライ
トおよび蛍光灯等がある。ここで用いる紫外線灯等の出
力は、従来技術のように紫外線だけによる殺菌ではない
ので、それ程強力でなくてもよい。
【0021】図6は内部光源13を設けた食器洗い乾燥
機の一実施例を示す断面図で、蓋8の一部(図では上部
の外表面)に凹部14を設け、該凹部14に内部光源1
3を設置している。ここで、蓋8に凹部14を設けて内
部光源13を設置したのは、蓋8内部では洗浄水および
すすぎ水が四方八方に飛散するため、内部光源13の完
全な防水を確保するためである。ここで、凹部14は紫
外線を透過させる必要があるため、透明でなければなら
ない。なお、蓋8に上記構成が取れない場合は、図7の
ように十分な防水処理を施して、蓋8内部に内部光源1
3を取り付けてもよい。15は内部光源13の取り付け
部材で、オーリング16およびネジ17等を用いて、内
部光源13を蓋8内壁に固定する。この場合、内部光源
13への電気配線には細心の注意を払う必要がある。
【0022】光触媒法では波長が400ナノメートル以
下の紫外線を用いるが、あまり低波長の紫外線を利用す
るとオゾン等の有害物質を生成する危険性もあるため、
本発明では、主に波長が200〜400ナノメートル程
度の紫外線を用いることにする。なお、望ましくは、波
長が300〜400ナノメートル程度の紫外線を用いる
ことにする。
【0023】図6および図7では、内部光源13を蓋8
に固定して例を示したが、該内部光源13は洗浄槽3等
の固定部品に取り付けてもよい。図8はその一実施例
で、内部光源13は十分な防水性が確保され、取り付け
部材15を介して洗浄槽3内壁に固定されている。な
お、内部光源13を固定する場所は、前記図6,図7お
よび図8に示す位置に限る必要はない。また、状況によ
っては、内部光源13を複数箇所に取り付けてもよい。
特に、一つの内部光源13で光触媒を坦持した構成部品
全てを照射することができない場合は、この方法が必要
となる。
【0024】また、前記二つの光源,太陽光,蛍光灯等
の外部光源と紫外線灯,ブラックライト等の内部光源1
3の両方を紫外線発生源として利用してもよい。この場
合、蓋8または容器7の少なくとも一部を透明材料で構
成しなければならないことは前述した如くである。ま
た、図9は内部光源13を食器洗い乾燥機に設けた他の
実施例で、蓋8開閉のため回転させる蝶番部18に内部
光源13を設けている。19は光の反射板で、20は紫
外線を示している。
【0025】次に、光触媒法を利用した本発明の食器洗
い乾燥機の殺菌,抗菌,脱臭および防汚効果について制
御も含めて、前述の図をもとに説明する。まず、たとえ
ば図5のように、蓋8等を透明材料で構成し、太陽光や
室内蛍光灯等の外部光源を該透明材料を介して食器洗い
乾燥機の光触媒を坦持した部品に照射利用した場合、殺
菌,抗菌,脱臭および防汚機能は該外部光源が紫外線を
発生している限り連続して発揮される。つまり、夜で室
内蛍光灯等も消えている(外部光源が全くない)状況以外
であれば、食器洗い乾燥機が動作中であれ、停止中であ
れ、殺菌,抗菌,脱臭および防汚機能は発揮される。
【0026】そして、この使い方は殺菌,抗菌,脱臭お
よび防汚機能用に別に設ける専用光源が必要でないこと
から、省電力型であり、機能が連続的に発揮され非常に
良好な方法である。ただし、太陽光は室内の食器洗い乾
燥機に直接届きにくく、また室内蛍光灯は微量の紫外線
しか発生しないため、該外部光源を利用した本手法はあ
まり強力な殺菌,抗菌,脱臭および防汚効果が必要な場
合には適さない。逆に、わずかな殺菌,抗菌,脱臭およ
び防汚効果でよい場合に非常に有効である。
【0027】次に、図6から図8のように、殺菌,抗
菌,脱臭および防汚機能専用の内部光源13を食器洗い
乾燥機の光触媒を坦持した部品に照射利用した場合、殺
菌,抗菌,脱臭および防汚機能は、該内部光源13を点
灯して紫外線が発生している限り連続して発揮される。
しかし、該内部光源13を消灯させると、殺菌,抗菌,
脱臭および防汚機能はなくなってしまう。つまり、殺
菌,抗菌,脱臭および防汚機能を発揮させるには該内部
光源13を連続して点灯していなければならず、省電力
にはなり難い。ただし、紫外線を強力に発生する紫外線
灯やブラックライト等の内部光源13を光触媒を坦持し
た部品の近くに設置できるので、強力な殺菌,抗菌,脱
臭および防汚効果が期待できる。
【0028】なお、内部光源13を連続して点灯する
と、ランプの寿命等が極端に短くなったり、信頼性に欠
けたりするため、該内部光源13は食器洗い乾燥機の動
作(洗浄,乾燥行程)終了後に点灯させ、該食器洗い乾
燥機の停止中の所定時間のみ点灯しつづけるように制御
するとよい。つまり、食器洗い乾燥機の動作中は、高温
の温水や温風により、食器類および食器洗い乾燥機の構
成部品は常に清潔,衛生的に保たれているので、この間
は光触媒による殺菌,抗菌,脱臭および防汚を特に行う
必要はない。問題となるのは、食器洗い乾燥機の動作終
了直後の停止時であり、動作時に食器洗い乾燥機の構成
部品表面に付着した付着物および残菜により細菌が繁
殖,増加することである。内部光源13を点灯させてい
る前記所定時間は、本来殺菌,抗菌,脱臭および防汚の
程度に応じて決めるべきであるが、その都度、生菌数を
計測,評価することは非常に困難なので、あらかじめ製
品として決めておくのが望ましい。たとえば、点灯時間
を、停止後2ないし3時間、または6時間程度、または
半日程度に設定すればよい。もちろん、状況により食器
洗い乾燥機の停止中に間欠的に点灯させてもよいし、停
止中はずっと点灯させるようにしてもよい。また、ユー
ザが自分で自由に設定できるようにしてもよい。
【0029】なお、以上に説明した実施例では、乾燥後
の食器類1を食器洗い乾燥機から取り出し、空の状態で
の食器洗い乾燥機の殺菌,脱臭機能等を中心に説明した
が、実際には、乾燥後の食器類1をそのまま食器洗い乾
燥機に保持,保管しておく場合もある。この場合、該食
器類1により、光触媒を坦持した部品の全ての場所に光
(紫外線)が照射されるとは限らない。つまり、陰の部
分ができることが懸念される。しかしながら、光が照射
される部分が少しでもあれば、部品のその部分では確実
に光触媒機能(分解,殺菌機能)が行われるため、洗浄
槽3および蓋8内の空気に少しの対流及び微動でも生じ
ていれば、その内部空気が該光が照射される部分(光触
媒機能が行われる部分)に常に接触するため、該内部空
気そのものを清潔,衛生的に保つこともできる。ここ
で、特に、内部の空気に対流及び微動を強制的に加えな
くても構わないが、強制的に対流を生じさせたいとき
は、該食器洗い乾燥機にすでに装備されている温風の送
風手段であるファンやブロアを一定時間回転駆動させて
もよい。
【0030】このように本発明を利用して、乾燥後の食
器類1をそのまま食器洗い乾燥機内に保管しておくと、
洗浄,乾燥行程で殺菌された食器類1の殺菌性能を長時
間に渡り維持(無菌性維持)することも可能となる。も
ちろん、乾燥後の食器類1を食器洗い乾燥機から取り出
した方が、光が照射される部分(面積)が多くなるの
で、食器洗い乾燥機そのものの殺菌,抗菌,脱臭および
防汚等の機能を発揮させることが主目的の場合は、でき
れば食器類1を食器洗い乾燥機から取り出した方がよ
い。
【0031】また、本発明の透明材料を蓋(ドア)8等
に用い、かつ内部に内部光源13を設けた食器洗い乾燥
機では、該透明蓋8により光を照射している内部光源1
3およびその光そのものを食器洗い乾燥機の外部から見
ることができるので、利用者は該食器洗い乾燥機の清潔
感,衛生感を直に感じることができる。
【0032】本発明の食器洗い乾燥機に利用する光触媒
法では、酸化チタン11等の光触媒が紫外線により細
菌,雑菌および汚れ等を完全に殺菌,分解するため、半
永久的にその分解,殺菌機能を維持することができ、従
来に比べ食器洗い乾燥機全体の手入れが非常に楽にな
る。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、光触媒を坦持させた構
成部品と紫外線を発生する光源により、停止中の食器洗
い乾燥機本体および構成部品に、細菌を死滅に至らせる
殺菌,細菌の繁殖を抑える抗菌(制菌),脱臭(除
臭),防かび,防汚および防さび等の機能を発揮させる
ことができるため、常に清潔,衛生的で、かつ安全な食
器洗い乾燥機を提供できる。また、該食器洗い乾燥機は
上記理由により、手入れが非常に容易にもなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】卓上型食器洗い乾燥機の側面断面図。
【図2】光触媒を坦持させた収納かごの斜視図。
【図3】光触媒を坦持させた洗浄ノズルの斜視図。
【図4】光触媒を坦持させた残菜回収フィルタの斜視
図。
【図5】透明蓋を有する食器洗い乾燥機の断面図。
【図6】蓋外面に光源を設けた食器洗い乾燥機の断面
図。
【図7】蓋内面に光源を設けた食器洗い乾燥機の断面
図。
【図8】洗浄槽に光源を設けた食器洗い乾燥機の断面
図。
【図9】蝶番部に光源を設けた食器洗い乾燥機の断面
図。
【符号の説明】 1…食器類、2…収納かご、3…洗浄槽、4…洗浄ノズ
ル、5…循環ポンプ、6…残菜フィルタ、7…容器、8
…蓋、9…操作パネル、10…ヒータ、11…酸化チタ
ン、12(12a,12b)…噴射孔、13…内部光
源、14…蓋の凹部、15…取り付け部材、16…オー
リング、17…ネジ、18…蝶番部、19…反射板。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗浄および乾燥させる食器類を収納する洗
    浄槽、該洗浄槽に水を噴射する洗浄ノズル、該噴射水お
    よび食器を乾燥させる空気を加熱するヒータ等により構
    成される食器洗い乾燥機において、該食器洗い乾燥機を
    構成する少なくとも一つの部品に強い殺菌力を持つ光触
    媒を坦持させ、該光触媒に紫外線を照射させたことを特
    徴とする食器洗い乾燥機。
  2. 【請求項2】洗浄および乾燥させる食器類を収納する洗
    浄槽、該洗浄槽に水を噴射する洗浄ノズル、該噴射水お
    よび食器を乾燥させる空気を加熱するヒータ等により構
    成される食器洗い乾燥機において、該食器洗い乾燥機内
    部の洗浄槽が見えるように食器の出し入れ時に開閉する
    蓋もしくはドアを透明材料により構成したことを特徴と
    する食器洗い乾燥機。
  3. 【請求項3】蓋もしくはドアを紫外線を透過させる透明
    材料により構成し、食器洗い乾燥機の外部にある光源か
    ら放射される紫外線を該透明材料を介して食器洗い乾燥
    機の内部に導いたことを特徴とする請求項1ないし請求
    項2に記載の食器洗い乾燥機。
  4. 【請求項4】紫外線を放射する光源を該食器洗い乾燥機
    の洗浄槽または蓋もしくはドアに設けたことを特徴とす
    る請求項1に記載の食器洗い乾燥機。
  5. 【請求項5】該光源を食器洗い乾燥機の動作(洗浄,乾
    燥行程)終了後に点灯させ、該食器洗い乾燥機の停止中
    の所定時間のみ点灯することを特徴とする請求項4に記
    載の食器洗い乾燥機。
  6. 【請求項6】食器洗い乾燥機の動作終了後も、洗浄,高
    温乾燥により殺菌した食器類をそのまま該食器洗い乾燥
    機内部に保管し、食器洗い乾燥機の構成部品を光触媒に
    より殺菌,脱臭すると共に、殺菌された該食器類の無菌
    性を長時間に渡り維持させたことを特徴とする請求項1
    に記載の食器洗い乾燥機。
JP9083547A 1997-04-02 1997-04-02 食器洗い乾燥機 Pending JPH10276960A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9083547A JPH10276960A (ja) 1997-04-02 1997-04-02 食器洗い乾燥機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9083547A JPH10276960A (ja) 1997-04-02 1997-04-02 食器洗い乾燥機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10276960A true JPH10276960A (ja) 1998-10-20

Family

ID=13805546

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9083547A Pending JPH10276960A (ja) 1997-04-02 1997-04-02 食器洗い乾燥機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10276960A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001025388A1 (en) * 1999-09-30 2001-04-12 The Procter & Gamble Company Process for promoting sanitization of articles during post-wash stage of automatic dishwashing
WO2003094691A1 (en) * 2002-05-10 2003-11-20 Kyoocheon Hwang Sterilizer using ultraviolet light
EP1719443A1 (en) * 2005-05-04 2006-11-08 Electrolux Home Products Corporation N.V. Domestic appliance
JP2006334049A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Hitachi Appliances Inc 電気洗濯機
EP1905338A1 (en) * 2006-09-29 2008-04-02 Electrolux Home Products Corporation N.V. Antibacterial element and household dishwasher featuring such an element
KR101192194B1 (ko) 2005-04-27 2012-10-17 주식회사 대우일렉트로닉스 식기 세척기용 건조 장치
KR101259114B1 (ko) * 2006-02-09 2013-04-26 엘지전자 주식회사 식기세척기
KR101295270B1 (ko) * 2006-02-09 2013-08-08 엘지전자 주식회사 Uv 램프 어셈블리를 갖는 식기세척기
KR101295273B1 (ko) * 2005-10-13 2013-08-08 엘지전자 주식회사 식기 세척기
WO2019239986A1 (ja) * 2018-06-15 2019-12-19 日機装株式会社 紫外線照射装置
JP2022163512A (ja) * 2021-04-14 2022-10-26 シロカ株式会社 食器洗浄機

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001025388A1 (en) * 1999-09-30 2001-04-12 The Procter & Gamble Company Process for promoting sanitization of articles during post-wash stage of automatic dishwashing
WO2003094691A1 (en) * 2002-05-10 2003-11-20 Kyoocheon Hwang Sterilizer using ultraviolet light
KR101192194B1 (ko) 2005-04-27 2012-10-17 주식회사 대우일렉트로닉스 식기 세척기용 건조 장치
US8763618B2 (en) 2005-05-04 2014-07-01 Electrolux Home Products Corporation N.V. Domestic appliance
EP1719443A1 (en) * 2005-05-04 2006-11-08 Electrolux Home Products Corporation N.V. Domestic appliance
EP1876941B1 (en) * 2005-05-04 2015-06-03 Electrolux Home Products Corporation N.V. Domestic appliance
JP2006334049A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Hitachi Appliances Inc 電気洗濯機
KR101295273B1 (ko) * 2005-10-13 2013-08-08 엘지전자 주식회사 식기 세척기
KR101295270B1 (ko) * 2006-02-09 2013-08-08 엘지전자 주식회사 Uv 램프 어셈블리를 갖는 식기세척기
KR101259114B1 (ko) * 2006-02-09 2013-04-26 엘지전자 주식회사 식기세척기
EP1905338A1 (en) * 2006-09-29 2008-04-02 Electrolux Home Products Corporation N.V. Antibacterial element and household dishwasher featuring such an element
WO2019239986A1 (ja) * 2018-06-15 2019-12-19 日機装株式会社 紫外線照射装置
JP2019216831A (ja) * 2018-06-15 2019-12-26 日機装株式会社 紫外線照射装置
JP2022163512A (ja) * 2021-04-14 2022-10-26 シロカ株式会社 食器洗浄機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5487877A (en) Restroom organizer and sterilizing apparatus
US8377223B2 (en) Method for eliminating odors in a dishwasher machine
JPH10276960A (ja) 食器洗い乾燥機
US20100329924A1 (en) Sponge Sterilizer
KR20070040935A (ko) 식기 세척기
KR101089279B1 (ko) 살균건조기
US6270275B1 (en) Sponge storage and disinfecting device
KR20090129635A (ko) 주방용 칼 세척 및 살균소독기
KR20070053050A (ko) 자외선 살균 식기세척방법
KR101432071B1 (ko) 항균에어를 이용한 클린 살균기
JP4429954B2 (ja) 食器洗浄機
KR20120076036A (ko) 오죤발생 램프와 가정용 위생건조
KR200335685Y1 (ko) 광센서가 부착된 휴대용 자외선 살균장치
KR200315254Y1 (ko) 공기 정화 기능을 갖는 칫솔 살균기
JPH11137498A (ja) 食器処理装置
KR200390902Y1 (ko) 자외선 살균 소독기
KR20160001539A (ko) 의류 처리 장치 및 이의 구동 방법
KR200446830Y1 (ko) 싱크대 살균기
KR100709604B1 (ko) 생활용품 살균장치
KR100583764B1 (ko) 수저케이스 형상의 이동식 살균 건조기
KR100633601B1 (ko) 식기 세척기
KR20200138998A (ko) 욕실용 건조 및 살균기
KR200409571Y1 (ko) 은 나노, 광 촉매 자외선 3중 다용도 살균기
JP2004242970A (ja) 歯ブラシ除菌装置
JP2006192084A (ja) 食器洗浄機