JPH10276314A - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JPH10276314A
JPH10276314A JP9076289A JP7628997A JPH10276314A JP H10276314 A JPH10276314 A JP H10276314A JP 9076289 A JP9076289 A JP 9076289A JP 7628997 A JP7628997 A JP 7628997A JP H10276314 A JPH10276314 A JP H10276314A
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JP
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Application number
JP9076289A
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English (en)
Inventor
Yoshitomo Wakita
嘉智 脇田
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Funai Electric Co Ltd
Original Assignee
Funai Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像データが有効に圧縮されず、多大な送信
時間がかかってしまうことがあった。 【解決手段】 回線制御部20を介して画像データ等の
ファクシミリ情報の送受信を可能としつつ、イメージセ
ンサ30にて画像面幅方向の主走査を副走査方向に繰り
返す走査によって元画像から画像データを生成するにあ
たり、一の主走査線内で画像密度が変化する画像データ
を生成して上記ファクシミリ情報として送出可能であ
り、回線制御部20を介して受信した同画像データを画
像密度復元部42にて同画像データの画像密度に基づい
て原稿出力部60に出力するようにしたため、送信する
画像データを有効に圧縮して送信時間を短縮することが
可能なファクシミリ装置を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データを圧縮
して送信可能なファクシミリ装置、または圧縮された画
像データを復元して出力可能なファクシミリ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のファクシミリ装置として
図8に示すものが知られている。同図において、ファク
シミリ装置1の画像データ送信時は、イメージセンサ2
にて画像面幅方向の主走査方向と、この主走査方向に対
して垂直方向の副走査方向とからなる所定の画像走査規
格に基づいて画像データが生成され、当該画像データは
制御部3内の圧縮/復元部3aにて所定の圧縮ロジック
にしたがって圧縮される。ここで圧縮された画像データ
は、一旦、バッファメモリ4に格納された後、回線制御
部5を介して相手側装置に送信される。
【0003】一方、上述したようにして圧縮された画像
データを受信したときは、同画像データは一旦バッファ
メモリ4に格納され、圧縮/復元部3aにて上記圧縮ロ
ジックに対応した復元ロジックにしたがって復元された
後、原稿出力部6を介して原稿出力される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のファク
シミリ装置においては、次のような課題があった。画像
データの送信時において、イメージセンサ2にて所定の
画像走査規格に基づいて画像データを生成した後、圧縮
/復元部3aにて同画像データを圧縮しているが、ここ
における圧縮率には限界があり、圧縮される画像データ
によっては有効に圧縮されず、多大な送信時間がかかっ
てしまうことがあった。
【0005】本発明は、上記課題をかんがみてなされた
もので、送信する画像データを有効に圧縮して送信時間
を短縮することが可能なファクシミリ装置の提供を目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、回線を介して相手側装置
との間でファクシミリ情報の送受信が可能な通信手段
と、画像面幅方向の主走査を当該主走査方向に対して垂
直方向の副走査方向に繰り返す走査によって元画像から
画像データを生成するにあたり、主走査方向の一の主走
査線内で画像密度が変化する上記画像データを生成し、
同画像データを上記ファクシミリ情報として送出せしめ
る画像送信手段と、上記通信手段を介してファクシミリ
情報として受信される画像データにおける主走査方向の
画像密度に基づいて元画像を復元して出力する画像受信
手段とを備えた構成としてある。
【0007】上記構成とした請求項1にかかるファクシ
ミリ装置においては、上記通信手段を備えており、回線
を介して相手側装置との間でファクシミリ情報の送受信
が可能となっている。ここにいうファクシミリ情報とは
通信に必要なCND信号等の種々の信号や画像データの
ことを意味する。そして、上記画像送信手段は、画像送
信時において送信対象となる画像データを画像面幅方向
の主走査を当該主走査方向に対して垂直方向の副走査方
向に繰り返す走査によって元画像から画像データを生成
するにあたり、一の主走査線内で画像密度を変化させた
画像データを生成する。ここにいう画像密度とは画像デ
ータ量に対する元画像量の比のことを意味し、画像密度
が低くなれば同一の元画像であっても画像データ量は削
減されて伝送時間も短縮される。むろん、このように画
像密度を低くして生成した画像データをビットパターン
に基づいて圧縮することも可能であり、この場合、さら
に画像データ量を削減でき伝送時間を短縮することがで
きる。
【0008】以上のように一の主走査線内で画像密度を
変更するには、ソフトウェアを用いてデータ操作するこ
とも可能であるが、むろん、ハードウェアで行うことも
可能である。その具体的な構成の一例として請求項2に
かかる発明は、請求項1に記載のファクシミリ装置にお
いて、上記画像送信手段は、上記主走査方向における被
走査体からの入射光を集光して単一画像密度の画像デー
タを生成する光学読取手段と、同被走査体と上記光学読
取手段との間に介在せしめた歪みレンズにより透過光の
集光密度を変更する集光密度変更手段とを備えた構成と
してある。
【0009】上記構成とした請求項2にかかるファクシ
ミリ装置においては、上記画像送信手段は、上記光学読
取手段を備えており、被走査体からの入射光を集光し、
上述したように副走査方向に主走査を繰り返して単一画
像密度の画像データを生成する。すなわち、この光学読
取手段においては、一の主走査線内で画像密度を変更す
ることはない。一方で、上記光学読取手段と被走査体と
の間には歪みレンズを備えた集光密度変更手段を介在せ
しめてあり、同被走査体から同光学読取手段に入射され
る光を上記歪みレンズを介して透過させて主走査方向の
集光密度を変化させる。従って、上記光学読取手段が単
一画像密度の画像データを生成するにしても、入射光の
集光密度自体が変更されているので画像密度も変更さ
れ、画像データ量も自ずと変化する。
【0010】ところで、一の主走査線内で画像密度を変
更する場合、同画像密度が低くなれば画像データ量に対
する元画像量も多くなるため復元精度も低下することに
なる。従って、元画像に応じて一の主走査線内で画像密
度を変化させれば復元精度を維持しつつも画像データ量
を削減することができる。その具体的な一例として、請
求項3にかかる発明は、請求項1または請求項2のいず
れかに記載のファクシミリ装置において、上記画像送信
手段は、一の主走査線内で中程の画像密度を端部の画像
密度よりも大きくするように画像データを生成する構成
としてある。
【0011】すなわち、一般的に画像面幅方向の主走査
方向の端部については元画像量が少ないことに鑑みて一
の主走査線内において画像密度を低くし、逆に元画像量
の多い中程については画像密度を高くする。むろん、端
部と中心付近を厳格に分ける必要はなく、一の主走査線
内で相対的にみて端部の方が画像密度が低くなるようで
あればよく、端部から中心付近に向かうにつれてリニア
に走査密度が高くなるようにするなどしても一向にかま
わない。
【0012】一方、上記画像受信手段は、上記通信手段
を介して画像データを受信すると、当該画像データを上
記画像密度に基づいて元画像を復元して出力する。上述
した通り画像密度とは画像データ量に対する元画像量の
比のことを意味し、かかる画像密度をもって画像データ
を元画像として再現する。むろん、一の主走査線中で画
像密度が低い部分はデータ量が比較的少なくなるが復元
精度は低下するし、逆に画像密度が高ければデータ量は
多くなるが復元精度は向上する。このように程度の差は
あるもののかかる画像密度を変更することで生成する画
像データ量を削減することが可能であり、画像データの
伝送時間は短縮される。
【0013】以上説明したところでは、画像データの受
信側は画像密度に基づいて元画像を復元可能なことを想
定しているが、むろん、同受信側にてかかる画像復元処
理を行うことができない場合であっても元画像を再現さ
せることができる。この具体的構成の一例として、請求
項4にかかる発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに
記載のファクシミリ装置において、上記相手側装置は、
所定の問合せに対して一の走査線内で画像密度が変化す
る画像データを同画像密度に基づいて元画像を復元可能
か否かを返答可能であり、上記画像送信手段は、上記通
信手段を介して相手側装置に問合せを送信し、同相手側
装置の返答において元画像を復元可能なときは上記画像
データを送出し、同返答において元画像を復元不可能な
ときは同相手側装置にて元画像を復元可能な画像データ
を送出する構成としてある。
【0014】上記構成とした請求項4にかかる発明にお
いては、相手側装置、すなわち、画像データの受信側が
所定の問合せに対して自身が一の走査線内で画像密度が
変化する画像データを同画像密度に基づいて元画像を復
元可能か否かを返答可能である場合において、送信側に
おける上記画像送信手段は上記通信手段を介して受信側
にその可否の問合せをする。そして、受信側が復元可能
なときは上記画像データを送出し、一方、同受信側が復
元不可能なときは、主走査方向の画像密度を変更しない
画像データを送出したり、画像密度を変更した画像デー
タを送信側で復元して送出するなどして同受信側にて復
元可能な画像データを送出する。
【0015】また、請求項5にかかる発明は、回線を介
して相手側装置との間でファクシミリ情報の送受信が可
能な通信手段と、画像面幅方向の主走査を当該主走査方
向に対して垂直方向の副走査方向に繰り返す走査によっ
て元画像から画像データを生成するにあたり、主走査方
向の一の主走査線内で画像密度が変化する上記画像デー
タを生成し、同画像データを上記ファクシミリ情報とし
て送出せしめる画像送信手段とを備えた構成としてあ
る。
【0016】すなわち、ファクシミリ装置の機能は、送
信側機能と受信側機能に大別することができるが、送信
側機能のみに発明の思想が反映されているものであって
も有効に機能する。さらに、請求項6にかかる発明は、
回線を介して相手側装置からファクシミリ情報の受信が
可能な受信手段と、当該受信手段を介して受信されたフ
ァクシミリ情報として画像面幅方向の主走査方向の一の
主走査線内で画像密度が変化する画像データを受信した
ときに同画像密度に基づいて復元して出力する画像受信
手段とを備えた構成としてある。
【0017】上述した請求項5とは逆の発想で受信側機
能のみに発明の思想が反映されているものについても同
様に機能する。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、送信する
画像データを有効に圧縮して送信時間を短縮することが
可能なファクシミリ装置を提供することができる。ま
た、請求項2にかかる発明によれば、歪みレンズという
簡易なハードウェア構成で画像データを圧縮することが
できる。
【0019】さらに、請求項3にかかる発明によれば、
元画像量の少ない主走査線端部の画像密度を相対的に低
くしたため、画像データ量を削減しつつも元画像量の多
い主走査線中程は復元精度を高めることができる。さら
に、請求項4にかかる発明によれば、上記画像受信手段
を有しないファクシミリ装置との間でも画像データの送
受信が可能となり、互換性を高めることができる。さら
に、請求項5にかかる発明によれば、送信する画像デー
タを有効に圧縮して送信時間を短縮することが可能なフ
ァクシミリ装置を提供することができる。
【0020】さらに、請求項6にかかる発明によれば、
上記のように主走査方向の画像密度が変更された画像デ
ータを復元することが可能なファクシミリ装置を提供す
ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にか
かるファクシミリ装置をブロック図により示している。
同図において、ファクシミリ装置10は、回線制御部2
0にて一般交換電話網に接続されており、同回線制御部
20を介して後述するようにしてファクシミリ情報が送
受信される。この意味で、回線制御部20が上記通信手
段を構成する。また、上記画像送信手段としては、イメ
ージセンサ30と、制御部40とを備えている。
【0022】図2は、イメージセンサ30の構成を概略
図により示しており、同図においてイメージセンサ30
は、さらに、紙送り機構31と、CCDラインセンサ3
2と、イメージセンサ制御回路33とから構成される光
学読取手段と、歪みレンズ34から構成される集光密度
可変手段とから構成される。紙送り機構31は、原稿読
取時においてイメージセンサ制御回路33の制御のもと
で所定の紙送りスピードで読取原稿を縦(副走査)方向
に送り動作する。このようにして紙送りされる読取原稿
には原稿読取面の概略対面方向から図示しない光源にて
光照射され、同原稿読取面での反射光が歪みレンズ34
にて集光されてCCDラインセンサ32に入射される。
このCCDラインセンサ32は、イメージセンサ制御回
路33の制御のもと所定のタイミングで読取原稿の幅
(主走査)方向に主走査し、上述したようにして集光さ
れた入射光にて結像して画像データを生成する。
【0023】一般的な集光レンズにおいては図3に示す
ように、同集光レンズを透過した原稿読取面での反射光
は屈折することなくCCDラインセンサ32に到達する
ため、生成される画像データの画像密度が変更されるこ
とはない。従って、一画素点一ビットのビットマップ形
式の画像データにおいては、ある解像度のもとで主走査
方向に十二画素点(画像領域「A」〜画像領域「F」)
で構成される元画像は、十二ビットの画像データとして
生成される。ところが、歪みレンズ34にあっては、同
歪みレンズ34の中央から端部に向かうにつれて徐々に
透過光がレンズ中央にむけて屈折されるように形成して
あり、図4に示すように集光密度が変更されてCCDラ
インセンサ32において主走査方向の画像密度が変化す
る。詳しくは、本来、三画素点で構成される画像領域
「A」及び画像領域「F」にあってはCCDラインセン
サ32上では一画素点として集光され、画像領域「B」
及び画像領域「E」にあっては二画素点で構成されるべ
きところが一画素点として集光され、画像領域「C」及
び画像領域「D」にあっては集光密度は変化しない。従
って、一の主走査により生成する画像データは、データ
「A’」〜データ「F’」の各一ビットの情報から構成
され、結果として生成される画像データは六ビットまで
削減されて送信時間を短縮することができる。
【0024】ところで、このように主走査線端部から中
程に向かうにつれて画像密度が高くなるようにしている
のは、読取原稿の幅方向端部における画像量が少ないこ
とに起因する。すなわち、画像密度が低くなれば復元精
度も低下することになるが、もともと画像量の少ない幅
方向端部については復元精度が低下してもその影響は少
なく済む。本実施形態においては、歪みレンズ34とい
うハードウェアを用いて画像密度を変更しているが、画
像密度を変更するについてはソフト的な技法を適用する
ことも可能である。例えば、図3に示すように通常の集
光レンズを用いて画像データを生成した後、同画像デー
タをプログラム上のメモリに展開してデータ「A’」〜
データ「F’」の各データからなる論理ブロックに分断
し、各論理ブロックで階調を再定義し直す。すなわち、
図中斜線部分の画素点を「1」というビットに、それ以
外の画素点を「0」というビットに仮定した場合、デー
タ「A’」からなる論理ブロックにおいては、相対的に
「1」というビットが多いことから同論理ブロックを
「1」という一ビットのデータに変換する。このように
しても上述した歪みレンズ34を用いるものと同様の結
果が得られることになる。また、必ずしも主走査線端部
から中程に向かうにつれて画像密度を高くする必要はな
く、主走査線端部から中程に向かうにつれて画像密度を
低くするようにしても構わず、元画像の構成等に応じて
適宜変更可能である。
【0025】このようにソフトウェアを用いて主走査方
向の画像密度を変更する場合、生成した画像データにお
いてデータ操作を行わなければならず、処理速度の面か
ら見れば上述した歪みレンズを用いた実施態様の方が有
利であるものの、上記のようにソフトウェアを用いる場
合の方が種々の態様を適用可能であり拡張性が高いと言
える。従って、どちらが優れているということはなく、
用途あるいはその他の目的に応じて、適宜、何れの方式
を採用するかを決めればよい。
【0026】以上のようにしてイメージセンサ30にて
生成された画像データは、走査データ単位に制御部40
に入力され、この制御部40を介して当該制御部40に
接続されたバッファメモリ50に格納される。そして、
全ての画像データがバッファメモリ50に格納される
と、送信準備が完了したものとして回線制御部20に通
知し、この回線制御部20を介して画像データが送信さ
れる。なお、本実施形態においては、制御部40内に圧
縮/復元部41を備えており、画像データを送信するに
あたり、圧縮/復元部41にて所定の圧縮ロジックに従
って画像データを圧縮しつつ送信する構成としてある。
これにより、画像データはされに圧縮されて送信時間も
さらに短縮される。
【0027】一方、かかる画像データを復元して出力す
る画像受信手段としては、制御部40内の画像密度復元
部42と、原稿出力部60とを備えている。回線制御部
20を介して受信された画像データは、先ず、バッファ
メモリ50に格納された後、走査データ単位に取り出さ
れて圧縮/復元部41に入力され、上記圧縮ロジックに
対応した復元ロジックにて復元された後、画像密度復元
部42に入力される。
【0028】画像密度復元部42は、歪みレンズ34の
歪み特性に基づいて定められた復元手順を保持せしめた
図示しない記憶媒体を備えており、上述したように入力
される画像データを図5に示すように復元して原稿出力
部60に出力する。この原稿出力部60は、本実施形態
においては制御部40からの出力データを所定の用紙に
印刷するプリント装置であるが、むろん、ディスプレイ
等の表示器であってもよく、適宜変更可能である。とこ
ろで、ここにいう復元手順とは、最初の一ビットのデー
タ(データ「A’」)を主走査方向に三回繰り返して出
力するといった具体的な手順をまとめたものに相当し、
歪みレンズ34の歪み特性と表裏一体の関係にある。従
って、歪みレンズ34を別の歪み特性を有する歪みレン
ズに変更すればかかる復元手順も変更する必要があるも
のの、画像データの送信側における歪みレンズ特性と受
信側の復元手順との間で整合性がとれていれば、いかな
る歪み特性の歪みレンズを用いるかについては任意に選
択可能である。
【0029】むろん、画像データの受信側においてかか
る復元処理をおこなうことができない場合にあっては、
受信側で復元可能な画像データを送信する必要がある。
そこで、本実施形態においては、回線制御部20におい
て画像データを送信するにあたり、受信側との間で図6
に示す信号シーケンスにしたがって以下に示すようなフ
ァクシミリ情報の送受信を行い、受信側が復元できない
ときに別段の処理を設けている。なお、本実施形態にお
けるファクシミリ装置10は、いわゆるディジタルG3
ファクシミリであり、T.30勧告のバイナリ手順に沿
った伝送手順に基づいてファクシミリ情報の送受信が行
われる。
【0030】図において、送信側であるファクシミリ装
置10は、まず受信側の呼び出し信号であるCNG信号
(1100Hz)を送出する。そして、このCNG信号
を受信した受信側は、受信側の識別信号であるCED信
号(2100Hz)を送出し、所定時間の経過後にCC
ITT標準の受信機能をもつことを示すDIS信号を送
出する。このDIS信号を受信した送信側は、同DIS
信号で示される標準機能の中から設定する機能をDCS
信号により受信側に通知する。
【0031】この後、受信側は、自己の有するTシリー
ズ勧告外の非標準機能を示すNSF信号を送出する。こ
こにおいて受信側が上記画像送信手段に対応した画像受
信手段を有していれば、その旨がかかるNSF信号にて
通知される。そして、このNSF信号を受信した送信側
は、自己の有する非標準機能を示すNSC信号にて応答
し、NSS信号にて選択する非標準機能、すなわち、上
述したような主走査方向の画像密度を変更した画像デー
タを送信することを受信側に通知する。
【0032】ここにおいて、受信側がかかる非標準機能
を有していないときは、むろん、受信した画像データを
復元できないのであるから、送信側で復元して画像デー
タを送信する必要がある。そこで、このような場合、本
実施形態においては送信側が自己の有する画像密度復元
部42にてバッファメモリ50に格納された画像データ
を復元した後、圧縮/復元部41にて圧縮しつつ送信す
る。従って、送信される画像データ量は削減されること
はないにしても、かかる構成とすることで他機種のファ
クシミリ装置との間で互換性を保つことができる。
【0033】なお、本実施形態においては受信側に上記
画像受信手段を有していない場合、一旦、主走査方向の
画像密度を変更した画像データを復元して送出するよう
にしているが、少なくとも受信側で復元可能な画像デー
タを送出すればよいことに鑑みれば必ずしもかかる構成
にとらわれる必要はない。例えば、イメージセンサ30
において図7に示すように通常の集光レンズ35と歪み
レンズ34を重ね合わせるようにして連設させるととも
に、同歪みレンズ34のみをスライド機構36に連結し
て退避可能な構成としておく。そして、画像データの送
信時において、画像データを生成する前に受信側と上述
したような信号の送受信を行って受信側の非標準機能を
検知し、同受信側が上記画像受信手段を有していないと
きは上記スライド機構36を動作せしめて歪みレンズ3
4を退避させ、画像データを生成させる。従って、通常
の集光レンズ35のみを介して読取原稿からの入射光が
CCDラインセンサ32で結像されるため、集光密度は
変更させることなく画像データを生成することができ、
送信側で上述したような復元処理を行う必要はない。
【0034】次に、本実施形態の動作を説明する。画像
送信時において、イメージセンサ30は、歪みレンズ3
4を用いて図4に示すような主走査方向の画像密度を変
更した画像データを生成し、制御部40を介してバッフ
ァメモリ50に同画像データを格納する。そして、全て
の画像データがバッファメモリ50に格納されると、制
御部40は送信準備が完了したものとしてその旨を回線
制御部20に通知する。
【0035】回線制御部20は、かかる通知を受け取る
と受信側と図6に示す信号シーケンスにしたがって以下
に示すファクシミリ情報の送受信を行う。同図におい
て、送信側であるファクシミリ装置10は、まず受信側
の呼び出し信号であるCNG信号を送出する。そして、
このCNG信号を受信した受信側は、受信側の識別信号
であるCED信号を送出し、所定時間の経過後にCCI
TT標準の受信機能をもつことを示すDIS信号を送出
する。このDIS信号を受信した送信側は、同DIS信
号で示される標準機能の中から設定する機能をDCS信
号により受信側に通知する。
【0036】この後、受信側は、自己の有するTシリー
ズ勧告外の非標準機能を示すNSF信号を送出する。こ
こにおいて受信側が上記画像送信手段に対応した画像受
信手段を有していれば、その旨がかかるNSF信号にて
通知される。そして、このNSF信号を受信した送信側
は、自己の有する非標準機能を示すNSC信号にて応答
する。ここにおいて、受信側が上記画像受信手段を備え
ているときは、次のNSS信号にて選択する非標準機
能、すなわち、上述したような主走査方向の画像密度を
変更した画像データを送信することを受信側に通知した
後、画像データの送信を行う。このとき、画像データは
制御部40内の圧縮/復元部41にて所定の圧縮ロジッ
クにしたがって圧縮されつつ送出される。
【0037】かかる画像データの受信側において、同画
像データは回線制御部20及び制御部40を介してバッ
ファメモリ50に格納される。そして、走査データ単位
に取り出されて、順次、圧縮/復元部41に入力され、
ここにおいて上記圧縮ロジックに対応する復元ロジック
で復元された後、画像密度復元部42に入力される。画
像密度復元部42には、予め、歪みレンズ34の歪み特
性に基づいて定められた画像密度の復元手順が記憶され
ており、同復元手順にしたがって図5に示すように主走
査方向の画像密度が復元され、原稿出力部60を介して
原稿出力される。
【0038】一方、受信側が上記画像受信手段を備えて
いないときは、送信側は自己の有する画像密度復元部4
2にて図5に示すようにバッファメモリ50に格納され
た画像データを復元し、圧縮/復元部41を介して上記
圧縮ロジックにしたがって圧縮した後、回線制御部20
を介して送出する。従って、このような画像データの受
信側は、上記圧縮ロジックにしたがった復元ロジックに
て復元するだけで元画像を再現することができる。
【0039】このように、回線制御部20を介して画像
データ等のファクシミリ情報の送受信を可能としつつ、
イメージセンサ30にて画像面幅方向の主走査を副走査
方向に繰り返す走査によって元画像から画像データを生
成するにあたり、一の主走査線内で画像密度が変化する
画像データを生成して上記ファクシミリ情報として送出
可能であり、回線制御部20を介して受信した同画像デ
ータを画像密度復元部42にて同画像データの画像密度
に基づいて原稿出力部60に出力するようにしたため、
送信する画像データを有効に圧縮して送信時間を短縮す
ることが可能なファクシミリ装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるファクシミリ装置
のブロック図である。
【図2】イメージセンサの構成を示す構成図である。
【図3】通常の集光レンズを用いたときの画像データの
生成過程を示す概略図である。
【図4】歪みレンズを用いたときの画像データの生成過
程を示す概略図である。
【図5】画像データの復元過程を示す概略図である。
【図6】送信側と受信側の信号シーケンスを表すタイム
チャートである。
【図7】変形例にかかるイメージセンサの構成を示す構
成図である。
【図8】従来技術にかかるファクシミリ装置のブロック
図である。
【符号の説明】
10…ファクシミリ装置 20…回線制御部 30…イメージセンサ 40…制御部 41…圧縮/復元部 42…画像密度復元部 50…バッファメモリ 60…原稿出力部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回線を介して相手側装置との間でファク
    シミリ情報の送受信が可能な通信手段と、 画像面幅方向の主走査を当該主走査方向に対して垂直方
    向の副走査方向に繰り返す走査によって元画像から画像
    データを生成するにあたり、主走査方向の一の主走査線
    内で画像密度が変化する上記画像データを生成し、同画
    像データを上記ファクシミリ情報として送出せしめる画
    像送信手段と、 上記通信手段を介してファクシミリ情報として受信され
    る画像データにおける主走査方向の画像密度に基づいて
    元画像を復元して出力する画像受信手段とを具備するこ
    とを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載のファクシミリ装置
    において、上記画像送信手段は、上記主走査方向におけ
    る被走査体からの入射光を集光して単一画像密度の画像
    データを生成する光学読取手段と、 上記被走査体と上記光学読取手段との間に介在せしめた
    歪みレンズにより透過光の集光密度を変更する集光密度
    変更手段とを具備することを特徴とするファクシミリ装
    置。
  3. 【請求項3】 上記請求項1または請求項2のいずれか
    に記載のファクシミリ装置において、上記画像送信手段
    は、一の主走査線内で中程の画像密度を端部の画像密度
    よりも大きくするように画像データを生成することを特
    徴とするファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項1〜請求項3のいずれかに記
    載のファクシミリ装置において、上記相手側装置は、所
    定の問合せに対して一の走査線内で画像密度が変化する
    画像データを同画像密度に基づいて元画像を復元可能か
    否かを返答可能であり、 上記画像送信手段は、上記通信手段を介して相手側装置
    に問合せを送信し、同相手側装置の返答において元画像
    を復元可能なときは上記画像データを送出し、同返答に
    おいて元画像を復元不可能なときは同相手側装置にて元
    画像を復元可能な画像データを送出することを特徴とす
    るファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】 回線を介して相手側装置との間でファク
    シミリ情報の送受信が可能な通信手段と、 画像面幅方向の主走査を当該主走査方向に対して垂直方
    向の副走査方向に繰り返す走査によって元画像から画像
    データを生成するにあたり、主走査方向の一の主走査線
    内で画像密度が変化する上記画像データを生成し、同画
    像データを上記ファクシミリ情報として送出せしめる画
    像送信手段とを具備することを特徴とするファクシミリ
    装置。
  6. 【請求項6】 回線を介して相手側装置からファクシミ
    リ情報の受信が可能な受信手段と、 上記受信手段を介して受信されたファクシミリ情報とし
    て画像面幅方向の主走査方向の一の主走査線内で画像密
    度が変化する画像データを受信したときに同画像密度に
    基づいて復元して出力する画像受信手段とを具備するこ
    とを特徴とするファクシミリ装置。
JP9076289A 1997-03-27 1997-03-27 ファクシミリ装置 Pending JPH10276314A (ja)

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