JPH10276037A - 漏洩同軸ケーブル - Google Patents

漏洩同軸ケーブル

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JPH10276037A
JPH10276037A JP7849297A JP7849297A JPH10276037A JP H10276037 A JPH10276037 A JP H10276037A JP 7849297 A JP7849297 A JP 7849297A JP 7849297 A JP7849297 A JP 7849297A JP H10276037 A JPH10276037 A JP H10276037A
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JP
Japan
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conductor
coaxial cable
leakage
leaky coaxial
circumferential direction
Prior art date
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Pending
Application number
JP7849297A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Omori
達也 大森
Koichiro Watanabe
幸一郎 渡辺
Suehiro Miyamoto
末広 宮本
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 円周方向の任意の方向に、容易に強い指向性
を形成することができる漏洩同軸ケーブルを提供する。 【解決手段】 円筒形状に形成され、線状の中心導体1
1が同軸に支持される外導体12に、長手方向に複数の
漏洩用スロット12a、12bが配列される漏洩用スロ
ット列を、円周方向の所定の角度間隔で2列以上設け
る。また、外導体12の外周半径は、外導体12ならび
に中心導体11に流れる高周波電流の波長の十分の一を
越えるものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、移動体通信等に
用いられる漏洩同軸ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】漏洩同軸ケーブル(一般には、単に漏洩
ケーブルやLCXとも称される)は、通常の同軸ケーブ
ル様の外観を有し、外周の任意の方向に電磁波を放射す
る空中線の一種である。
【0003】この漏洩同軸ケーブルは、建造物内やトン
ネル等の空洞内の通信に広く用いられている。また、広
範囲にわたって電界強度の変動が少なく、移動性フェー
ジングの少ない通信が可能であるので、近年では地上を
高速で走行する移動体の通信にも用いられている。
【0004】図7は従来の漏洩同軸ケーブル50の概略
構成を示す斜視図、また図8は同様の正断面図である。
図7および図8に示すように、漏洩同軸ケーブル50
は、中心導体51と、図示しない支持部材によって中心
導体51から所定の距離の位置に支持され中心導体51
を取り囲む外導体52、そして外導体52を覆う絶縁物
のシース53と、シース53の外周面に取り付けられ漏
洩同軸ケーブル50を吊すための支持線54とから構成
されている。
【0005】この外導体52の一部(この図では下端
部)には、漏洩用スロット52a、52a・・・が一列
に配列されており、この漏洩用スロット52a、52a
・・・から電磁界が放射される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の漏洩同軸ケーブ
ル50は、放射電磁界の波長に対して外導体52の径が
無視できない周波数帯域では、漏洩同軸ケーブル50の
外周方向に対して外導体52の径に依存した指向特性
(放射電力分布)を示す。この指向特性は、外導体52
の径のみによってほぼ決定され、任意に制御することは
困難である。
【0007】図9は、図8に示す電磁界の放射方向(図
中の矢印A)を基準とした指向特性を示す図であり、F
B(Front Back)比とFS(Front Side)比とを示
している。
【0008】また図10は、図9に基づいて、ある波長
での漏洩同軸ケーブル50の円周方向に対する指向特性
の一例を示す図である。なお図10は、水平方向(この
図では右方向)に位置する移動体通信機60と通信して
いる場合を示している。
【0009】この図に示すように、従来の漏洩同軸ケー
ブルでは指向特性が任意に制御できなかったため、通信
相手の移動体通信機60が、必ずしも漏洩同軸ケーブル
50の指向特性の強い方向に位置するとは限らなかっ
た。
【0010】このため、放射電力が十分に通信相手に伝
達されないばかりか、不要方向へ放射された電磁波が反
射や干渉を引き起こし、通信に障害を与える可能性も生
じていた。
【0011】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、円周方向の任意の方向に、容易に強い指向性
を形成することができる漏洩同軸ケーブルを提供するこ
とを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載の発明にあっては、円筒形状に
形成され、長手方向に複数の漏洩用スロットが配列され
た漏洩用スロット列を、円周方向の所定の角度間隔で2
列以上有する第1の導体と、前記第1の導体と同軸に支
持された線状の第2の導体とを具備することを特徴とす
る。また、請求項2に記載の発明にあっては、請求項1
に記載の漏洩同軸ケーブルでは、前記第1の導体の外周
半径は、前記第1の導体ならびに第2の導体に流れる高
周波電流の波長の十分の一を越えることを特徴とする。
【0013】この発明によれば、円筒形状に形成され、
線状の第2の導体が同軸に支持される第1の導体に、長
手方向に複数の漏洩用スロットが配列される漏洩用スロ
ット列を、円周方向の所定の角度間隔で2列以上設け
る。また、第1の導体の外周半径は、第1の導体ならび
に第2の導体に流れる高周波電流の波長の十分の一を越
えるものとする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明について説明する。
図1は本発明の一実施の形態にかかる漏洩同軸ケーブル
10の概略構成を示す斜視図である。また図2は、同様
の正断面図である。
【0015】図1および図2において、11は銅等の金
属が細円柱状(線状)に形成された中心導体である。ま
た12は、高周波での導電率の高い金属が円筒状に形成
され、中心導体11を取り囲む外導体である。
【0016】本実施の形態は、外導体の外半径をR、中
心導体11ならびに外導体12を流れる高周波電流の波
長をλとすると、R/λが0.1を越える場合に適用され
るものとする。
【0017】この外導体12は、高周波での損失や誘電
率の低い材質の支持部材によって、中心導体と同軸に支
持されているが、これについては公知技術であるので、
図示ならびに詳細な説明は省略する。
【0018】13は外導体12を覆う形状に形成された
絶縁物のシースである。また14は、シース13の外周
面に取り付けられ、この漏洩同軸ケーブル10を吊り下
げ支持する支持線である。
【0019】上述の外導体12の下端部には、漏洩用ス
ロット12a、12a・・・が一列に配列されている。
また外導体12の上端部(この漏洩同軸ケーブル10の
軸に対して漏洩用スロット12a、12a・・・から1
80°の位置)には、漏洩用スロット12b、12b・
・・が一列に配列されている。
【0020】これら漏洩用スロット12a、12a・・
・ならびに漏洩用スロット12b、12b・・・から電
磁界が放射される。なおこれら漏洩用スロット2a、2
a・・・あるいは漏洩用スロット12b、12b・・・
の配列方法や個々の形状についても公知技術であるの
で、詳細な説明は省略する。
【0021】図3は、本実施の形態において、ある波長
での漏洩同軸ケーブル10の円周方向に対する指向特性
を示す図である。この図に示すように、外導体12の上
端部と下端部のそれぞれに漏洩用スロットを設けること
により、この漏洩同軸ケーブルの円周方向に対する指向
特性は、水平方向の双指向性となる。
【0022】上述の例では、漏洩用スロット12a、1
2a・・・と漏洩用スロット12b、12b・・・と
は、漏洩同軸ケーブル10の軸に対して180°の位置
に配列されている。
【0023】本発明では、この漏洩用スロット12a、
12a・・・と漏洩用スロット12b、12b・・・と
の挟角を変えることによって、円周方向に対する指向特
性を変えることができる。
【0024】図4は、漏洩用スロット12a、12a・
・・と漏洩用スロット12b、12b・・・との挟角が
135°である場合の漏洩同軸ケーブル10の円周方向
に対する指向特性を示す図である。
【0025】また図5および図6は、漏洩用スロット1
2a、12a・・・と漏洩用スロット12b、12b・
・・との挟角が各々90°あるいは45°である場合の
漏洩同軸ケーブル10の円周方向に対する指向特性を示
す図である。
【0026】これら図4ないし図6に示すように、漏洩
用スロット12a、12a・・・と漏洩用スロット12
b、12b・・・との挟角を180°より小さくしてい
くと、指向特性は単一方向に収束していく。即ち、漏洩
用スロット12a、12a・・・と漏洩用スロット12
b、12b・・・との挟角を調整することにより、任意
の指向特性を得ることができる。
【0027】また、さらに漏洩用スロット12a、12
a・・・と漏洩用スロット12b、12b・・・との挟
角を小さくしていくと、その指向特性は徐々に従来の漏
洩同軸ケーブルの指向特性(図10参照)に近づいてい
く。
【0028】なお上述の実施の形態では、外導体に2列
の漏洩用スロットを設けた例を挙げたが、漏洩用スロッ
トの列をさらに増やすことによって、複雑な指向特性を
形成することも可能である。また、漏洩用スロットや支
持線等の形状は一例であり、本発明はこれらの形状に限
定されない。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、円筒形状に形成され、線状の第2の導体が同軸に支
持される第1の導体に、長手方向に複数の漏洩用スロッ
トが配列される漏洩用スロット列を、円周方向の所定の
角度間隔で2列以上設ける。また、第1の導体の外周半
径は、第1の導体ならびに第2の導体に流れる高周波電
流の波長の十分の一を越えるものとするので、円周方向
の任意の方向に、容易に強い指向性を形成することがで
きる漏洩同軸ケーブルが実現可能であるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態にかかる漏洩同軸ケー
ブル10の概略構成を示す斜視図である。
【図2】 同実施の形態にかかる漏洩同軸ケーブル10
の概略構成を示す正断面図である。
【図3】 同実施の形態において、ある波長での漏洩同
軸ケーブル10の円周方向に対する指向特性を示す図で
ある。
【図4】 同実施の形態において、漏洩用スロット12
a、12a・・・と漏洩用スロット12b、12b・・
・との挟角が135°である場合の漏洩同軸ケーブル1
0の円周方向に対する指向特性を示す図である。
【図5】 同実施の形態において、漏洩用スロット12
a、12a・・・と漏洩用スロット12b、12b・・
・との挟角が90°である場合の漏洩同軸ケーブル10
の円周方向に対する指向特性を示す図である。
【図6】 同実施の形態において、漏洩用スロット12
a、12a・・・と漏洩用スロット12b、12b・・
・との挟角が45°である場合の漏洩同軸ケーブル10
の円周方向に対する指向特性を示す図である。
【図7】 従来の漏洩同軸ケーブル50の概略構成を示
す斜視図である。
【図8】 従来の漏洩同軸ケーブル50の概略構成を示
す正断面図である。
【図9】 図8に示す電磁界の放射方向を基準とした指
向特性を示す図である。
【図10】 従来技術において、ある波長での漏洩同軸
ケーブル50の円周方向に対する指向特性の一例を示す
図である。
【符号の説明】
11…中心導体(第2の導体)、12…外導体(第1の
導体)、12a…漏洩用スロット、12b…漏洩用スロ
ット。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒形状に形成され、長手方向に複数の
    漏洩用スロット(12a、12b)が配列された漏洩用
    スロット列を、円周方向の所定の角度間隔で2列以上有
    する第1の導体(12)と、 前記第1の導体と同軸に支持された線状の第2の導体
    (11)とを具備することを特徴とする漏洩同軸ケーブ
    ル。
  2. 【請求項2】 前記第1の導体の外周半径は、 前記第1の導体ならびに第2の導体に流れる高周波電流
    の波長の十分の一を越えることを特徴とする請求項1に
    記載の漏洩同軸ケーブル。
JP7849297A 1997-03-28 1997-03-28 漏洩同軸ケーブル Pending JPH10276037A (ja)

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JP7849297A JPH10276037A (ja) 1997-03-28 1997-03-28 漏洩同軸ケーブル

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JPH10276037A true JPH10276037A (ja) 1998-10-13

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JP (1) JPH10276037A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100907579B1 (ko) 2008-03-03 2009-07-14 엘에스전선 주식회사 신호 수신 감도를 향상시키기 위한 누설 동축 케이블
US8378764B2 (en) 2006-12-28 2013-02-19 Fujikura Ltd. Leaky coaxial cable
JP2014086901A (ja) * 2012-10-24 2014-05-12 Fujikura Ltd 通信装置
CN113471707A (zh) * 2021-07-26 2021-10-01 江苏亨鑫科技有限公司 一种阵列源设计的超宽频漏泄同轴电缆

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