JPH10267747A - ノックセンサ - Google Patents

ノックセンサ

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JPH10267747A
JPH10267747A JP9167697A JP9167697A JPH10267747A JP H10267747 A JPH10267747 A JP H10267747A JP 9167697 A JP9167697 A JP 9167697A JP 9167697 A JP9167697 A JP 9167697A JP H10267747 A JPH10267747 A JP H10267747A
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JP
Japan
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lead plate
resistance
knock sensor
piezoelectric element
resistance sheet
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JP9167697A
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English (en)
Inventor
Minoru Hyodo
稔 兵藤
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関の振動からノッキングを検出するノ
ックセンサにおいて、自己診断抵抗を削減してコスト低
減を図る。 【解決手段】 ハウジング3の筒部3Bには、下側リー
ドプレート6、圧電素子5、上側リードプレート7、抵
抗シート22、ウエイト9、ディスクスプリング10を
順次挿入する。下側リードプレート6と上側リードプレ
ート7との間には、抵抗シート22と圧電素子5が電気
的に並列接続され、抵抗シート22は自己診断抵抗とな
る。これにより、リードプレート6,7間に電圧を印加
して抵抗値を測定することにより、ノックセンサ21の
絶縁不良、通電不良を判定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば内燃機関の
振動を、ピエゾ効果を有する圧電素子によって検出する
ノックセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガソリンエンジンの熱効率を上
げるためには、圧縮比を高めることが効果的であるが、
これにはガソリンのオクタン価の制約がある。特に、混
合気を排気ターボ過給機で予圧するターボ過給エンジン
の場合には、ノッキングが問題になる。そこで、ターボ
過給エンジンの圧縮比をなるべく下げないために、ノッ
クコントロールシステムが採用されている。
【0003】このノックコントロールシステムは、内燃
機関に取付けられたノックセンサによって該内燃機関の
振動を検出し、該ノックセンサでノッキングの発生を感
知した場合には、コントロールユニットが点火時期を早
める制御を行うものである。
【0004】そして、このシステムは、ノッキングを回
避することにより、エンジンをノッキング発生限界に近
い点火時期で運転させ、燃焼効率を高めると共に、出力
と燃費の向上を図っている。
【0005】ここで、従来技術として圧電体を用いたノ
ックセンサを、図6ないし図8を参照しつつ説明する。
【0006】1は外形をなす樹脂部2によって覆われた
ノックセンサを示し、該ノックセンサ1の樹脂部2には
コネクタ部2Aが形成されている。
【0007】3はノックセンサ1のベースをなす段付筒
状のハウジングを示し、該ハウジング3は、円板状のフ
ランジ部3Aと、該フランジ部3Aから軸方向に延びる
筒部3Bと、該筒部3Bの先端側外周面に位置して形成
されたおねじ部3Cと、前記筒部3Bの先端部でかつ該
おねじ部3Cの上側に位置した上側溝部3Dと、前記フ
ランジ部3Aの外周面に形成された3個の鍔部を有する
下側溝部3Eとからなる。そして、前記上側溝部3Dと
下側溝部3Eは、外部から水等が浸入するのを防止して
いる。
【0008】4はハウジング3の筒部3B外周に被着さ
れた絶縁チューブを示し、該絶縁チューブ4は熱収縮チ
ューブにより形成され、その基端側がハウジング3のフ
ランジ部3A側に当接し、先端側は筒部3Bの中央部
(おねじ部3Cより下側)まで伸長している。また、該
絶縁チューブ4は熱収縮チューブによって形成されてい
るから、筒部3Bに対して実質的に固着した状態で配設
されている。そして、該絶縁チューブ4は、内周側に位
置した筒部3Bと、外周側に位置した後述の下側リード
プレート6、圧電素子5、上側リードプレート7、ウエ
イト9とを絶縁するものである。
【0009】5は環状の圧電素子で、該圧電素子5はハ
ウジング3の筒部3Bに挿入され、フランジ部3A側に
位置して設けられている。また、該圧電素子5はチタン
酸鉛等の圧電材料からなり、該圧電素子5は、例えば軸
方向に対して応力軸、分極軸、信号軸のそれぞれの方向
が等しいd33素子によって形成され、該圧電素子5は
ハウジング3を介して伝わる軸方向の振動を、軸方向の
電圧信号として検出する。
【0010】6は導電性金属材料によって円環状の板体
に形成された下側リードプレートを示し、該下側リード
プレート6は、円板部6Aと、該円板部6Aから径方向
に突設した腕部6Bと、該腕部6Bに溶接された端子部
6Cとからなる。また、該下側リードプレート6は、ハ
ウジング3の筒部3Bに挿入された状態で、圧電素子5
の下面に接触している。
【0011】7は導電性金属材料によって円環状の板体
に形成された上側リードプレートを示し、該上側リード
プレート7は、円板部7Aと、該円板部7Aから径方向
に突設した腕部7Bと、該腕部7Bに溶接された端子部
7Cとからなる。また、該上側リードプレート7は、ハ
ウジング3の筒部3Bに挿入された状態で、圧電素子5
の上面に接触して設けられている。
【0012】8は絶縁樹脂により薄い円環状に形成され
た絶縁シートで、該絶縁シート8は前記ハウジング3の
筒部3Bに挿入され、前記上側リードプレート7の上面
に位置して設けられている。そして、該絶縁シート8
は、上側リードプレート7と後述するウエイト9とを絶
縁するものである。
【0013】9は環状の肉厚なウエイトを示し、該ウエ
イト9はハウジング3の筒部3Bに挿入され、前記絶縁
シート8の上面に位置して設けられている。また、前記
ウエイト9は、後述するディスクスプリング10とナッ
ト11と共に圧電素子5に予圧を与えるもので、鉄等の
金属材料によって形成されている。
【0014】10はディスクスプリングを示し、該ディ
スクスプリング10は例えば皿ばね、波形座金等によっ
て形成され、該ディスクスプリング10は前記ハウジン
グ3の筒部3Bに挿入され、前記ウエイト9の上側に位
置して設けられている。
【0015】11はナットで、該ナット11はハウジン
グ3のおねじ部3Cに締着して設けられている。ここ
で、前記ナット11をおねじ部3Cに締付けることによ
り、下側リードプレート6、圧電素子5、上側リードプ
レート7、絶縁シート8、ウエイト9、ディスクスプリ
ング10をハウジング3に固定すると共に、ディスクス
プリング10とウエイト9を介して圧電素子5に予圧を
与えている。
【0016】12は例えば560kΩの抵抗値を有する
自己診断抵抗を示し、該自己診断抵抗12は、図7に示
すように、下側リードプレート6の端子部6Cと上側リ
ードプレート7の端子部7Cとの間に接続されている。
そして、リードプレート6,7間に電圧を印加して、該
リードプレート6,7間の抵抗値を検出することによ
り、当該ノックセンサ1の自己診断を行うものである。
【0017】ここで、ノックセンサ1を製造するには、
ハウジング3の筒部3Bに絶縁チューブ4を被着する。
次に、ハウジング3の筒部3Bに、下側リードプレート
6、圧電素子5、上側リードプレート7、絶縁シート
8、ウエイト9を順次挿入する。次に、該ウエイト9の
上側にはディスクスプリング10を挿入した状態で、ナ
ット11を該ハウジングのおねじ部3Cに締付ける。そ
の後に、リードプレート6,7間に自己診断抵抗12を
半田付けまたはスポット溶接等の手段で接合し、全体を
樹脂部2で成型する。この際、リードプレート6,7の
端子部6C,7Cを外部に突出するコネクタ部2Aとし
て同時に形成する。
【0018】このように構成されるノックセンサ1は、
ハウジング3の筒部3B内に挿入したボルトによって内
燃機関(いずれも図示せず)に取付けられる。そして、
該ノックセンサ1は内燃機関にノッキング振動が生じる
と、この振動を圧電素子5で電圧信号に変換し、該電圧
信号は下側リードプレート6と上側リードプレート7を
介して出力信号Vout として外部に導出される。
【0019】また、上述した従来技術によるノックセン
サ1では、短絡を防止するために、ハウジングの筒部3
B外周には絶縁チューブ4を設けると共に、上側リード
プレート7とウエイト9との間には絶縁シート8を配設
している。このため、図8に示すように、リードプレー
ト6,7間には、圧電素子5と自己診断抵抗12とが電
気的に並列接続されることになる。
【0020】なお、図8に示すように、下側リードプレ
ート6と上側リードプレート7との間には、絶縁シート
8、ウエイト9、ディスクスプリング10、ナット1
1、ハウジング3を介しての接続もあり得るが、前記絶
縁シート8は上側リードプレート7とウエイト9との間
を絶縁しているから、この系路は電気的に接続されてい
ない。
【0021】ここで、従来技術によるノックセンサ1の
自己診断は、下側リードプレート6と上側リードプレー
ト7との間に電圧を印加し、該リードプレート6,7間
の抵抗を計測することにより行う。即ち、計測された抵
抗値が自己診断抵抗12の抵抗値に近い場合には、絶縁
チューブ4または絶縁シート8によるリードプレート
6,7間の絶縁状態、下側リードプレート6,自己診断
抵抗12,上側リードプレート7の接続状態が共に良好
であり、このとき、ノックセンサ1は正常であると判定
することができる。一方、計測された抵抗値が零に近い
場合には、絶縁チューブ4または絶縁シート8によるリ
ードプレート6,7間の絶縁不良によって、該リードプ
レート6,7間で短絡が発生していると判定する。さら
に、計測された抵抗値が無限大の場合には、リードプレ
ート6,7間に接続された自己診断抵抗12が接続不良
によって、開放していると判定する。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来技術によるノックセンサ1では、製品として製造した
後に製品検査による自己診断を行うために、下側リード
プレート6と上側リードプレート7との間には自己診断
抵抗12が配設されている。しかし、リードプレート
6,7間に自己診断抵抗12を接合する抵抗接合工程
は、半田付けまたはスポット溶接等の手段を用いている
ため、ノックセンサ1の製造工程のうち、特にコストが
嵩む工程である。
【0023】また、樹脂部2のモールド工程では、リー
ドプレート6,7間に配設された自己診断抵抗12が、
充填される樹脂の流動抵抗となると共に、リードプレー
ト6,7に熱膨張、熱収縮による繰り返し応力が加わる
ことになり、該リードプレート6,7から自己診断抵抗
12が断線する可能性があった。
【0024】本発明は、上述した従来技術の問題に鑑み
なされたもので、本発明は上側リードプレートとウエイ
トとの間に高抵抗な抵抗シートを配設することにより、
自己診断を行うことのできるノックセンサを提供するこ
とを目的としている。
【0025】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明が採用するノックセンサは、フランジ部
から軸方向に筒部が延び該筒部先端側がおねじ部となっ
たハウジングと、前記ハウジングの筒部外周に設けられ
た絶縁チューブと、該絶縁チューブの外周側に位置して
前記ハウジングの筒部に挿入して設けられた圧電素子
と、該圧電素子の下面,上面に位置して設けられた下側
リードプレート,上側リードプレートと、該上側リード
プレートの上側に位置して設けられた抵抗シートと、前
記圧電素子に予圧を与えるために、該抵抗シートの上面
にウエイト、ディスクスプリングを介在させた状態で前
記ハウジングのおねじ部に締付けられたナットとから構
成したことにある。
【0026】このような構成とすることにより、上側リ
ードプレートと下側リードプレートとの間には、圧電素
子と抵抗シートとが電気的に並列接続され、該抵抗シー
トを自己診断抵抗として用いることができる。即ち、製
品検査の自己診断時には、外部からリードプレート間に
電圧を印加し、該リードプレート間の抵抗値を計測する
ことにより、製品の良品、不良品を判別することができ
る。
【0027】請求項2に係る発明では、抵抗シートを比
較的小さい体積抵抗率を有する樹脂材料により形成した
から、該抵抗シートを自己診断抵抗として用いることが
できる。
【0028】請求項3に係る発明では、抵抗シートの表
面に抵抗体を設けたセラミック板により形成したから、
該抵抗シートを自己診断抵抗として用いることができ、
しかも形成した抵抗体の膜厚、面積を調整して抵抗値を
可変にできる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態を
添付図面に従って詳細に説明するに、図1ないし図5は
本発明による実施例を示す。
【0030】なお、実施の形態では前述した従来技術と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。
【0031】まず、図1ないし図3に基づいて、本発明
による第1の実施例を説明するに、21は本実施例によ
るノックセンサを示し、該ノックセンサ21は従来技術
で述べたノックセンサ1とほぼ同様に、ハウジング3の
筒部3B外周に被着された絶縁チューブ4と、筒部3B
に順次挿入された下側リードプレート6、圧電素子5、
上側リードプレート7、後述する抵抗シート22、ディ
スクスプリング10、ナット11から構成されている。
【0032】22は本実施例による抵抗シートで、該抵
抗シート22は、図2に示す如く、例えばポリアセター
ル(POM)、ポリフェニレンサルファイド(PP
S)、導電性シリコンゴム、銅繊維入り樹脂等から薄い
円環状に形成された樹脂部材22Aにカーボン繊維22
B,22B,…が添加されている。これにより、該抵抗
シート22は、添加されたカーボン繊維22Bによっ
て、例えば560kΩの高い抵抗値を有する。
【0033】ここで、前記抵抗シート22の抵抗値につ
いて説明する。なお、便宜上、抵抗シート22の抵抗値
をR、断面積をS〔m2 〕、厚さをd〔m〕、体積抵抗
率をρ〔Ω・m〕とすると、抵抗値Rは数1のようにな
る。
【0034】
【数1】
【0035】そして、この数1により、抵抗シート22
を形成する樹脂材料の体積抵抗率ρは、数2のように設
定される。
【0036】
【数2】
【0037】また、抵抗シート22は、上側リードプレ
ート7とウエイト9との間に配設されているから、図3
に示すように、下側リードプレート6と上側リードプレ
ート7との間には、抵抗シート22、ウエイト9、ディ
スクスプリング10、ナット11、ハウジング3の電気
的な接続系路が成り立ち、リードプレート6,7間に
は、圧電素子5と抵抗シート22とが電気的に並列接続
される。
【0038】ここで、前記抵抗シート22について具体
的な数値を入れて考える。例えば、抵抗シート22の外
径寸法を24〔mm〕、内径寸法を15〔mm〕とする
と、該抵抗シート22の断面積Sは約275.67〔m
2 〕となり、厚さdを0.2〔mm〕、抵抗値Rを5
60kΩとすると、前記数2によって算出される体積抵
抗率ρは約7.7×102 〔Ω・m〕となる。そして、
この体積抵抗率ρを有する樹脂材料を用いて抵抗シート
22を製造することにより、抵抗値560kΩとなる抵
抗シート22を形成できる。
【0039】一方、抵抗シート22の大きさを若干変更
した場合には、外径寸法を24から23〔mm〕に変
え、厚さdを0.2から0.4〔mm〕に変えると、前
記数2によって算出される体積抵抗率ρは約3.3×1
2 〔Ω・m〕となり、この体積抵抗率ρを有する材料
を用いて抵抗シート22を製造することにより、抵抗値
560kΩとなる抵抗シート22を形成できる。
【0040】本実施例によるノックセンサ21は、この
ように構成されるが、ノックセンサ21としての作動
は、従来技術によるノックセンサ1と同様で、内燃機関
にノッキング振動が生じると、この振動を圧電素子5で
電圧信号に変換し、該電圧信号は下側リードプレート6
と上側リードプレート7とを介して出力信号Vout とし
て外部に導出することができる。
【0041】また、本実施例によるノックセンサ21で
は、自己診断を行うときに、下側リードプレート6と上
側リードプレート7との間に電圧を印加し、該リードプ
レート6,7間の抵抗を計測することにより行う。即
ち、計測された抵抗値が抵抗シート22の抵抗値に近い
場合には、絶縁チューブ4によるリードプレート6,7
間の絶縁状態、上側リードプレート7,抵抗シート2
2,ウエイト9の接続状態が共に良好であり、このと
き、ノックセンサ21は正常であると判定することがで
きる。一方、計測された抵抗値が零に近い場合には、絶
縁チューブ4によるリードプレート6,7間の絶縁不良
によって、該リードプレート6,7間で短絡が発生して
いると判定する。さらに、計測された抵抗値が無限大の
場合には、抵抗シート22が接触不良によって、開放し
ていると判定する。
【0042】かくして、本実施例によるノックセンサ2
1では、上側リードプレート7とウエイト9との間に配
設した抵抗シート22によって従来技術による自己診断
抵抗12の代用としたから、従来技術のノックセンサ1
に比べて部品定数を削減することができる。しかも、従
来行っていた自己診断抵抗12のリードプレート6,7
への接合工程を廃止することができ、ノックセンサ1の
製造工数を削減して作業性を向上し、コスト低減を図る
ことができる。
【0043】また、本実施例では、従来技術による絶縁
シート8に換えて抵抗シート22を用いているから、従
来の製造工程を変更することなく実施が可能である。
【0044】さらに、抵抗シート22は上側リードプレ
ート7とウエイト9との間に挟持されているから、従来
技術のように、樹脂部2のモールド時に自己診断抵抗1
2が断線する等の不具合を防止することができ、ノック
センサ21の信頼性を高めることができる。
【0045】次に、図4と図5は、本発明による第2の
実施例を示すに、本実施例の特徴は、抵抗シートを、表
面に抵抗体を形成したセラミック板により形成したこと
にある。なお、本実施例では、前述した従来技術と同一
の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するも
のとする。
【0046】31は本実施例によるノックセンサを示
し、ノックセンサ31は従来技術で述べたノックセンサ
1とほぼ同様に、ハウジング3の筒部3B外周に被着さ
れた絶縁チューブ4と、筒部3Bに順次挿入された下側
リードプレート6、圧電素子5、上側リードプレート
7、後述する抵抗シート32、ディスクスプリング1
0、ナット11から構成されている。
【0047】32は本実施例による抵抗シートで、該抵
抗シート32は、図5に示す如く、アルミナ等によって
挿通穴33Aを有して薄い円環状に形成されたセラミッ
ク板33と、該セラミック板33の上下面に挿通穴33
Aを跨いで180度離間した位置に形成された抵抗体と
なる抵抗ペースト34,34とから構成されている。ま
た、該各抵抗ペースト34は、カーボンを添加したフェ
ノール樹脂、AuとPtの合金等によって形成され、膜
厚と面積を調整することによって抵抗値を設定する。
【0048】本実施例によるノックセンサ31は、この
ように構成されるが、ノックセンサ31の作動は第1実
施例によるノックセンサ21と同様に作動する。
【0049】また、ノックセンサ31の自己診断におい
ても、第1実施例によるノックセンサ21と同様に、計
測された抵抗値が抵抗シート32の抵抗値に近い場合に
は、絶縁チューブ4によるリードプレート6,7間の絶
縁状態、上側リードプレート7,抵抗シート32,ウエ
イト9の接続状態が共に良好であり、このとき、ノック
センサ31は正常であると判定する。一方、計測された
抵抗値が零に近い場合には、絶縁チューブ4による絶縁
不良によって、リードプレート6,7間で短絡している
と判定する。さらに、計測された抵抗値が無限大の場合
には、抵抗シート32が接触不良によって、開放してい
ると判定する。
【0050】かくして、本実施例によるノックセンサ3
1では、上側リードプレート7とウエイト9との間に配
設した抵抗シート32により従来技術による自己診断抵
抗12の代用としたから、従来技術のノックセンサ1に
比べて部品定数を削減すると共に、自己診断抵抗12の
接合工程を廃止でき、ノックセンサ1の製造工程におけ
る作業性を向上させ、コスト低減を図ることができる。
【0051】しかも、本実施例による抵抗シート32
は、セラミック板33の表面に抵抗ペースト34を塗布
することにより形成しているから、該抵抗ペースト34
をトリミングすることにより抵抗値を可変にすることが
できる。
【0052】なお、前記第2の実施例では、セラミック
板33の表面に抵抗ペースト34を塗布して形成するよ
うにしたが、本発明はこれに限らず、抵抗を印刷によっ
て形成するようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の本発明に
よれば、上側リードプレートとウエイトとの間に抵抗シ
ートを配設することにより、上側リードプレートと下側
リードプレートとの間には、圧電素子と抵抗シートとが
電気的に並列接続された状態で配設され、該抵抗シート
は自己診断抵抗として用いることができる。即ち、製品
検査の自己診断時には、外部からリードプレート間に電
圧を印加し、該リードプレート間の抵抗値を計測するこ
とにより、製品の良品、不良品を判別でき、ノックセン
サの信頼性を高めることができる。しかも、従来各リー
ドプレート間に接合されていた自己診断抵抗を廃止でき
るから、部品点数を削減できると共に、抵抗の接合工程
を削減でき、コスト低減を図ることができる。
【0054】請求項2の発明では、抵抗シートを比較的
小さい体積抵抗率を有する樹脂材料により形成すること
により、該抵抗シートを自己診断抵抗として用いること
ができる。
【0055】請求項3に係る発明では、抵抗シートの表
面に抵抗体を設けたセラミック板により形成することに
より、該抵抗シートを自己診断抵抗として用いることが
でき、しかも形成した抵抗の膜厚、面積を調整して抵抗
値を可変にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例によるノックセンサを示す縦断面
図である。
【図2】図1中の抵抗シートを示す斜視図である。
【図3】上側リードプレートと下側リードプレートとの
間に位置した圧電素子、抵抗シート、ウエイト、ディス
クスプリング、ナット、ハウジングの電気的な接続状態
を示す説明図である。
【図4】第2の実施例によるノックセンサを示す縦断面
図である。
【図5】図4中の抵抗シートを示す斜視図である。
【図6】従来技術によるノックセンサを示す縦断面図で
ある。
【図7】上側リードプレート、下側リードプレートと自
己診断抵抗との接合状態を示す平面図である。
【図8】上側リードプレートと下側リードプレートとの
間に位置した圧電素子、自己診断抵抗、絶縁シート、ウ
エイト、ディスクスプリング、ナット、ハウジングの電
気的な接続状態を示す説明図である。
【符号の説明】
3 ハウジング 3A フランジ部 3B 筒部 3C おねじ部 4 絶縁チューブ 5 圧電素子 6 下側リードプレート 7 上側リードプレート 9 ウエイト 10 ディスクスプリング 11 ナット 21,31 ノックセンサ 22,32 抵抗シート 22A 樹脂部材 22B カーボン繊維 33 セラミック板 34 抵抗ペースト(抵抗体)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フランジ部から軸方向に筒部が延び該筒
    部先端側がおねじ部となったハウジングと、前記ハウジ
    ングの筒部外周に設けられた絶縁チューブと、該絶縁チ
    ューブの外周側に位置して前記ハウジングの筒部に挿入
    して設けられた圧電素子と、該圧電素子の下面,上面に
    位置して設けられた下側リードプレート,上側リードプ
    レートと、該上側リードプレートの上側に位置して設け
    られた抵抗シートと、前記圧電素子に予圧を与えるため
    に、該抵抗シートの上面にウエイト、ディスクスプリン
    グを介在させた状態で前記ハウジングのおねじ部に締付
    けられたナットとから構成してなるノックセンサ。
  2. 【請求項2】 前記抵抗シートは、比較的小さい体積抵
    抗率を有する樹脂材料により形成してなる請求項1記載
    のノックセンサ。
  3. 【請求項3】 前記抵抗シートは、表面に抵抗体を設け
    たセラミック板により形成してなる請求項1記載のノッ
    クセンサ。
JP9167697A 1997-03-26 1997-03-26 ノックセンサ Pending JPH10267747A (ja)

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JP9167697A JPH10267747A (ja) 1997-03-26 1997-03-26 ノックセンサ

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