JPH1026662A - 光波測距儀用レフレクタ - Google Patents

光波測距儀用レフレクタ

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JPH1026662A
JPH1026662A JP18066596A JP18066596A JPH1026662A JP H1026662 A JPH1026662 A JP H1026662A JP 18066596 A JP18066596 A JP 18066596A JP 18066596 A JP18066596 A JP 18066596A JP H1026662 A JPH1026662 A JP H1026662A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な操作でプリズム定数の異なる光波測距儀
に対応することにある。 【解決手段】プリズム収容体1内に光波測距儀から照射
されるレーザ光を入射した方向へ反射する上部及び下部
プリズム2,3を収容する。このプリズム収容体1の右
側面に両プリズム2,3を測量用のポール5に対して取
付けるための取付機構6を回動可能に設ける。この構成
によれば、取付機構6を回動させると、ポール6と上部
及び下部プリズム2,3との間の距離が変更され、光波
測距儀に対応したプリズム定数に変更できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光波測距儀用レフ
レクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光波測距儀を用いて水準点と測量点との
距離を測定する場合、光波測距儀から照射されたレーザ
光と、光波測距儀用レフレクタにて反射されたレーザ光
との位相差によって距離を算出している。前記光波測距
儀用レフレクタには光波測距儀から照射されたレーザ光
を反射するための反射プリズムが設けられている。光の
特性としてレーザ光が空気中を伝わる速度よりも、前記
反射プリズム中を通過する速度の方が遅い。そのため、
反射プリズム中を通る分だけレーザ光の距離は実際の距
離よりも見かけ上長くなり、測量点からずれることとな
る。この測量点からずれる距離はプリズム定数(0m
m,28mm,30mm,34mm,38mm,40m
m,70mm等がある。)として光波測距儀に予め設定
されている。従って、光波測距儀により距離を測定する
場合には、プリズム定数分だけ減算していた。
【0003】そこで、従来より、例えばプリズム定数が
0mmである光波測距儀と、プリズム定数30mmであ
る光波測距儀とに対応することのできる光波測距儀用レ
フレクタが提案されている。即ち、図10に示すよう
に、この光波測距儀用レフレクタ51において、測量点
に立てられたポール52には支持フレーム53が設けら
れ、この支持フレーム53の内側には支持筒54が取り
付けられている。支持筒54の両端内周面には前部及び
後部雌ねじ部54a,54bが形成されている。又、支
持筒54内にはプリズム55が収容されたアタッチメン
ト56が設けられ、このアタッチメント56の外周面に
は両雌ねじ部54a,54bに対して螺着可能な雄ねじ
部56aが形成されている。そして、プリズム定数が0
mmである光波測距儀を使用する場合には前部雌ねじ部
54aにアタッチメント56を取り付ける。一方、プリ
ズム定数が30mmである光波測距儀を使用する場合に
は、前部雌ねじ部54aからアタッチメント56を取り
外し、取り外したアタッチメント56を後部雌ねじ部5
4bに取り付ける。即ち、アタッチメント56の位置を
前後にずらしてプリズム55の前後位置を変更すること
により、測量点に対する仮想反射点を、光波測距儀のプ
リズム定数と等しくなるようにずらしていた。従って、
この仮想反射点をずらすことによってプリズム定数の異
なる光波測距儀に対応できるようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記の光波
測距儀用レフレクタ51では、プリズム定数の異なる光
波測距儀に対応するのに、アタッチメント56を取り外
し、別の位置に取り付けなければならないため、その取
付位置の変更作業が面倒であった。又、両雌ねじ部54
a,54bにゴミ等があると、同両雌ねじ部54a,5
4bとアタッチメント56の雄ねじ部56aとのかみ合
わせが悪くなるため、プリズム定数を正確に変更できな
いおそれがあった。
【0005】この発明は、前記問題点を解決するために
なされたものであって、その目的は、アタッチメントの
取付位置の変更作業を行うことなく、簡単な操作でプリ
ズム定数の異なる光波測距儀に対応することにある。
又、プリズム定数を正確に変更することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、光波測距儀から照射されるレーザ光を入射した方向
へ反射する反射手段と、前記反射手段をポールに対して
取り付ける取付手段とを備え、前記取付手段を回動可能
とし、同取付手段を回動させることにより、ポールと反
射手段との間の距離を変更可能としたとを要旨とする。
従って、請求項1に記載の発明によれば、取付手段を回
動することにより、ポールと反射部材との間の距離が変
更される。この距離の変更により光波測距儀から照射さ
れたレーザ光の光路長が変更されることとなる。
【0007】請求項2に記載の発明は、前記取付手段
は、前記ポールの外周を締め付けるチャック部材と、前
記ポールの軸線に対して直交するように水平方向へ延出
され、前記チャック部材を回動可能に支持する回動軸と
から構成され、前記チャック部材の中心線は回動軸の軸
線から偏心されていることを要旨とする。従って、請求
項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の作
用に加え、回動軸の軸線周りにチャック部材を回動する
と、ポールと反射部材との間の距離が変更される。
【0008】請求項3に記載の発明は、前記反射手段は
前記取付手段の回動軸により上下方向へ回動可能に支持
されていることを要旨とする。従って、請求項3に記載
の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の
作用に加え、反射手段は取付手段は回動軸を兼用して支
持される。
【0009】請求項4に記載の発明は、光波測距儀から
照射されるレーザ光を入射した方向へ反射するプリズム
及び反射部材とを備え、前記プリズムの入反射面が反射
部材に対して向かい合わない非相対向きと、プリズムの
入反射面が反射部材に対して向かい合う相対向きとを取
り得るようにしたことを要旨とする。従って、請求項4
に記載の発明によれば、光波測距儀のプリズム定数が小
さい場合には、プリズムの入反射面を非相対向きにす
る。この向きで光波測距儀からレーザ光がプリズムに対
して照射されると、レーザ光はプリズムのみで反射され
る。又、光波測距儀のプリズム定数が大きい場合には、
プリズムの位置を変えることなく、その入反射面を相対
向きにする。この相対向きで光波測距儀からレーザ光が
反射部材に対して照射されると、レーザ光は反射部材及
びプリズムにより反射されるため、プリズム単体でレー
ザ光を反射するよりも反射部材を介している分だけ光路
長が変更される。即ち、プリズム単体でレーザ光を反射
するよりも、反射部材とプリズムでレーザ光を反射する
方が、レーザ光の光路長は長くなる。
【0010】請求項5に記載の発明は、前記プリズム
は、その入反射面が非相対向きと相対向きとを取るべ
く、軸により上下方向へ回動可能に支持されていること
を要旨とする。従って、請求項5に記載の発明によれ
ば、請求項4に記載の発明の作用に加え、プリズムを上
下方向へ回動させることにより、同プリズムの入反射面
の向きが変えられる。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下、本発明を具体化した第1実施形
態を図1〜図5に基づいて説明する。
【0012】図1,図2に示すように、プリズム収容体
1の前端には反射手段としての上部及び下部プリズム
2,3が収容され、両プリズム2,3により図示しない
光波測距儀から照射されるレーザ光を入射した方向へ反
射するようになっている。上部プリズム2の前面に対応
するプリズム収容体1の前端面には光波測距儀から照射
されるレーザ光を通過させるための通過窓4が開口され
ている。
【0013】前記プリズム収容体1の右側面には、その
中央付近から後端にかけて段差部1aが形成され、この
段差部1aには取付機構(取付手段)6が設けられ、こ
の取付機構6により両プリズム2,3が測量点に立てら
れたポール5に対して取付けられるようになっている。
【0014】次に、この取付機構6について詳細に説明
する。前記プリズム収容体1の後端には水平方向にスラ
ストベアリング孔7が形成され、このスラストベアリン
グ孔7内にはその内周に固着されたスラストベアリング
8により回動軸9が回動可能に支持されている。この回
動軸9は前記ポール5の軸線5aに対して直交する水平
方向に沿って延出されている。回動軸9の先端には雄ね
じ部9aが形成され、この雄ねじ部9aには支持板10
が螺着されている。支持板10の右側面には後記するチ
ャックプレート11の中心線11aを中心とする同心円
上に配置された複数本第1〜第6のピンP1〜P6が突
設されている。各ピンP1〜P6の先端には支持リング
12が前記支持板10と平行に固定されている。
【0015】前記支持板10と支持リング12との間に
はチャック部材としてのチャックプレート11が設けら
れている。チャックプレート11の左側面中央部には雄
ねじ部13が突設され、この雄ねじ部13は前記支持板
10に接近離間する方向へ進退可能に螺合されている。
チャックプレート11は前記支持板10に向かう程縮径
された円錐台形状に形成され、支持板10を介して前記
回動軸9により回動可能に支持されている。又、チャッ
クプレート11の中心線11aは前記回動軸9の軸線9
bから偏心されている。チャックプレート11の右側面
中央部には支持リング12から外方へ突出された軸14
を介して締付けハンドル15が設けられている。そし
て、締付けハンドル15の回動操作により、チャックプ
レート11が支持板10側へ移動されると、ポール5の
外周部がチャックプレート11と6つのうち2つのピン
P1〜P6及び支持板10によって締め付けられるよう
になっている。
【0016】前記チャックプレート11と、第1〜第6
のピンP1〜P6のうち隣り合う2つのピンとにより囲
まれた空間部には、前記ポール5が挿入可能となってい
る。即ち、図1に示すように、光波測距儀のプリズム定
数が0mmである場合には、ポール5はチャックプレー
ト11と第1及び第2のピンP1,P2により固定され
る。
【0017】又、図4(a)に示すように、光波測距儀
のプリズム定数が30mmである場合には、チャックプ
レート11と第3及び第4のピンP3,P4により固定
される。この場合、回動軸9の軸線9bよりも前方にポ
ール5の軸線5aが位置されており、回動軸9の軸線9
bとポール5の軸線5aとの間の距離L1は、30mm
となっている。換言すれば、ポール5の軸線5aに対し
て上部及び下部プリズム2,3が30mmだけ接近され
るようになっている。
【0018】更に、図4(b)に示すように、光波測距
儀のプリズム定数が34mmである場合には、チャック
プレート11と第5及び第6のピンP5,P6により固
定される。この場合、回動軸9の軸線9bよりも前方に
ポール5の軸線5aが位置されており、回動軸9の軸線
9bとポール5の軸線5aとの間の距離L2は、34m
mとなっている。換言すれば、ポール5の軸線5aに対
して上部及び下部プリズム2,3が34mmだけ接近さ
れるようになっている。
【0019】従って、回動軸9により回動可能に支持さ
れた取付機構6が回動軸9を中心にして回動されること
により、ポール5と、上部及び下部プリズム2,3との
間の距離が変更可能になっている。即ち、光波測距儀の
プリズム定数が0mmと30mm及び34mmのタイプ
に対応可能になっている。
【0020】又、図1,図2に示すように、前記プリズ
ム収容体1は取付機構6の回動軸9により上下方向へ回
動可能に支持されている。即ち、プリズム収容体1と取
付機構6とは回動軸9により相対回動可能となってい
る。前記プリズム収容体1の上端にはねじ孔16が形成
され、このねじ孔16にはボールプランジャ17が進退
可能に螺合されている。そして、図5(a),(b)に
示すように、ボールプランジャ17の先端が取付機構6
に圧接されることにより、プリズム収容体1と取付機構
6との回転抵抗を調整し、両者1,6の位置関係を保持
できるようになっている。
【0021】図2,3に示すように、前記ねじ孔16よ
りも前方におけるプリズム収容体1には、前記光波測距
儀のプリズム定数を表示するための定数表示窓18と、
両プリズム2,3の上下角度を表示するための角度表示
窓19とが透設されている。各表示窓18,19に対応
する支持板10の左側面には、プリズム定数(0mm,
30mm,34mm)と、両プリズム2,3の上下角度
(0〜±90度の範囲で10度おきに表示されてい
る。)とが回動軸9の軸線9bを中心として同心円上に
印刷されている。そして、両プリズム2,3の上下角度
が0度、即ちプリズム収容体1が平行である場合におい
て、定数表示窓18から各プリズム定数を確認できるよ
うになっている。
【0022】次に、上記のように構成された第1実施形
態における光波測距儀用レフレクタの作用について説明
する。まず、プリズム定数を変更する場合について説明
する。例えば、両プリズム2,3の回動角度を0度に保
持した状態で、プリズム定数0mmから30mmに変更
するには以下のように行う。即ち、締付けハンドル15
を回動操作してチャックプレート11を支持板10から
後退すると、ポール5の締付けが解除される。そして、
この状態で、取付機構6からポール5を抜き取る。その
後、ボールプランジャ17を緩めて取付機構6を回動
し、プリズム定数が30mmとなるようにする。つま
り、角度表示窓19に表示される角度が0度で、定数表
示窓18に表示されるプリズム定数が30mmと表示さ
れるように取付機構6を回動する。このようにしてプリ
ズム定数を変更した後、図4(a)に示すように、ポー
ル5をチャックプレート11と第3及び第4のピンP
3,P4の間に挿入する。そして、締付けハンドル15
を回動操作してチャックプレート11を支持板10側へ
接近すると、ポール5が締付けられて取付機構6がポー
ル5に対して固定される。なお、プリズム定数を0mm
から34mmに変更する場合には、プリズム定数を30
mmに変更する場合と同じ方法で変更する。
【0023】よって、光波測距儀のプリズム定数が30
mmである場合には、プリズム定数が0mmである場合
よりも、ポール5が30mmに対して上部及び下部プリ
ズム2,3が接近することとなるため、標準点に設置さ
れた図示しない光波測距儀からプリズム定数30mm分
だけ遠ざかることとなる。
【0024】次に、上記のようにして所定のプリズム定
数に変更した後、両プリズム2,3の上下角度を、例え
ば、図1に示す0度から図5(a)に示す+30度に調
節するには以下のように行う。即ち、図5(a)に示す
ように、角度表示窓19に表示される角度が+30度と
なるようにプリズム収容体1を回動する。プリズム収容
体1を回動した後、同プリズム収容体1はボールプラン
ジャ17により回動することなく回動した後の位置に保
持される。
【0025】第1実施形態は以下に示す(1)〜(5)
の効果を有する。 (1)取付機構6を回動することにより、ポール5と上
部及び下部プリズム2,3との間の距離を光波測距儀の
プリズム定数に合わせて変更でき、光波測距儀か光波測
距儀用レフレクタまでの距離を変更することができる。
従って、取付機構6を回動するという簡単な操作でプリ
ズム定数の異なる光波測距儀に対応することができる。
【0026】(2)取付機構6のチャックプレート11
を回動軸9により回動可能にし、チャックプレート11
の中心線11aを回動軸9の軸線9bから偏心させた。
そのため、チャックプレート11を回動させることによ
り、ポール5と両プリズム2,3との間の距離を変更す
ることができる。従って、簡単な構成でプリズム定数の
異なる光波測距儀に対応することができるため、光波測
距儀用レフレクタの組み付けを簡単にできるとともに、
製造コストを低減することができる。
【0027】(3)両プリズム2,3の上下角度の調整
するのにプリズム収容体1を回動したり、プリズム定数
の変更において取付機構6を回動するのに、一つの回動
軸9を兼用した。従って、光波測距儀用レフレクタの構
造を簡素化することができるとともに、製造コストを低
減することができる。
【0028】(4)定数表示窓18から光波測距儀のプ
リズム定数を確認できるとともに、角度表示窓19から
両プリズム2,3の上下角度を確認できるようにした。
従って、光は測距儀のプリズム定数を正確かつ容易に変
更することができる。
【0029】(5)従来技術と異なり、ネジによる螺合
関係によってプリズム定数を変更せずに、取付機構6の
回転によりプリズム定数を変更した。そのため、ゴミ等
のつまりがなく、プリズム定数を正確に変更することが
できる。
【0030】(第2実施形態)次に、第2実施形態につ
いて図6及び図7に基づいて説明する。図6,図7に示
すように、この支持体21には上下方向に延びる挿通孔
22が形成され、この挿通孔22には測量点に立てられ
たポール23が貫通されている。この挿通孔22に対応
する支持体21の後部には固定ネジ24が螺合され、固
定ネジ24の締め付けにより、支持体21が固定される
ようになっている。又、支持体21の後部突出部21a
には水準器25が埋設されている。
【0031】前記支持体21の前端面にはプリズムホル
ダ26が一体に形成され、プリズムホルダ26の上端に
は反射部材としての反射鏡27が設けられている。この
反射鏡27は斜め45度の角度で前方に傾斜している。
又、プリズムホルダ26の先端両測には一対の支持突部
26aが突設されており、両支持突部26aには凹状を
なす取付金具28が設けられている。この取付金具28
の両端には回転抵抗用のワッシャ33を介して前記両支
持突部26aに貫通された軸としての締付けネジ29
a,29bが回転可能に螺合されている。このワッシャ
33により、取付金具28が所定の位置に保持されるよ
うになっている。前記反射鏡27の下方における取付金
具28の中央にはプリズム収容ケース30が螺着されて
いる。
【0032】前記プリズム収容ケース30内にはその前
端開口部30aからプリズム31が収容されている。こ
のプリズム31と前記反射鏡27とにより、標準点に設
置される図示しない光波測距儀から照射されるレーザ光
は、入射した方向へ反射されるようになっている。プリ
ズム収容ケース30の前端外周には取付リング32が着
脱可能に螺着されており、この取付リング32の内周縁
にプリズム31の前端周縁が当接されることにより、プ
リズム31がプリズム収容ケース30から抜けでないよ
うになっている。
【0033】そして、プリズム31が回動されることに
より、同プリズム31の入反射面31aは、前記反射鏡
27に対して向かい合わない非相対向きA(図6に実線
で示す向き)Aと、プリズム31の入反射面31aが反
射鏡27に対して向かい合う相対向き(図6に二点鎖線
で示す向き)Bとを取り得るようになっている。即ち、
前記プリズム収容ケース30は、プリズム31の入反射
面31aが非相対向きAと、相対向きBとを取るべく、
前記両締付けネジ29a,29bを中心にして上下方向
へ回動可能に支持されている。
【0034】そして、図示しない光波測距儀のプリズム
定数が0mmである場合には、プリズム31の入反射面
31aが非相対向きAに設定される。そのため、入反射
面31aが非相対向きAである場合に光波測距儀からレ
ーザ光がプリズム31に向けて照射されると、レーザ光
はプリズム31のみによって反射される。又、光波測距
儀のプリズム定数が30mmである場合には、プリズム
31の入反射面31aが相対向きBに設定される。その
ため、入反射面31aが相対向きBである場合に光波測
距儀からレーザ光が反射鏡27に向けて照射されると、
レーザ光は反射鏡27を介してプリズム31のみによっ
て反射される。従って、レーザ光の光路長は、プリズム
31の入反射面31aが非相対向きAにあるときより
も、相対向きBにあるときの方が長くなる。
【0035】次に、上記のように構成された第2実施形
態における光波測距儀用レフレクタの作用について説明
する。光波測距儀のプリズム定数が0mmから34mm
に変更された場合には、プリズム31の入反射面31a
を非相対向きAから相対向きBに変更する。即ち、プリ
ズム収容ケース30を図6に示す時計回りに回動して、
プリズム31の入反射面31aを非相対向きAから相対
向きBにする。このとき、プリズム収容ケース30を位
置変えすることなく、回動するだけでプリズム31の入
反射面31aの向きが変更され、プリズム31の入反射
面31aが相対向きBに保持される。
【0036】逆に、光波測距儀のプリズム定数が34m
mから0mmに変更された場合には、上述した方法でも
って、プリズム31の入反射面31aを相対向きBから
非相対向きAに変更する。
【0037】第2実施形態は以下に示す(1),(2)
の効果を有する。 (1)プリズム収容ケース30をプリズム31の位置変
えを行うことなく回動して、同プリズム31の入反射面
31aの向きを変更するという簡単な操作で、プリズム
定数(0mm又は34mm)の異なる光波測距儀に対応
することができる。
【0038】(2)プリズム収容ケース30を両締付け
ネジ29a,29bにより回動操作できるようにしたた
め、簡単な機構にすることができる。そのため、光波測
距儀用レフレクタの製造コストの低減に繋げることがで
きる。
【0039】なお、本発明は前記各実施形態以外に以下
のように構成してもよい。 (a)前記第1実施形態では、プリズム収容体1を回動
軸9により回動可能に支持して、プリズム31を回動可
能とした。これ以外にも、プリズム収容体1を回動可能
にせずに、取付機構6のみを上下方向に回動可能な構成
としてもよい。
【0040】(b)前記第1実施形態では、取付機構6
を構成するチャックプレート11により、同取付機構6
をポール5に固定するようにしたが、取付機構6に係止
爪等によりポール5を固定するようにしてもよい。
【0041】(c)前記第1実施形態では、プリズム収
容体1を回動軸9により回動可能とすることにより、両
プリズム2,3を上下方向へ回動できるようにした。こ
の構成以外にも、図8に示すように、上部プリズム2の
代わりに反射鏡40とし、反射鏡40の基端を下部プリ
ズム3の上端に対して回動可能に支持する構成としても
よい。この構成によれば、前記第1実施形態において、
両プリズム収容体1を回動する代わりに、プリズム収容
体1を回動するだけてよくなる。又、図9に示すよう
に、反射鏡40の基端側を回動中心にするのではなく、
中央付近を回動中心にしてもよい。
【0042】(d)前記第2実施形態では、プリズム3
1の上方に反射部材としての反射鏡27を設けたが、こ
の反射鏡27の代わりに三角プリズムを使用してもよ
い。 (e)前記第2実施形態では、プリズム収容ケース30
を両締付けネジ29a,29bを中心に回動支持するこ
とにより、プリズム31の入反射面31aを非相対向き
Aと相対向きBを選択的に取り得るようにした。この構
成以外にも、プリズムホルダ26の下端に前方へ延びる
受け皿を設け、この受け皿により四角柱状をなすプリズ
ム収容ケースを支持するようにしてもよい。この構成に
おいては、受け皿に対する四角柱状をなすプリズム収容
ケースの支持面を変えることにより、プリズム31の入
反射面31aの向きを変える。
【0043】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、取付手
段を回動するという簡単な操作でプリズム定数の異なる
光波測距儀に対応することができる。
【0044】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、簡単な構成でプリズム定数
の異なる光波測距儀に対応することができる。請求項3
に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の
発明の効果に加え、回動軸を兼用して反射手段及び取付
手段の回動中心を同じとしたため、部品の共通化を図る
ことができ、構造を簡素化することができる。従って、
光波測距儀用レフレクタの製造コストを低減することが
できる。
【0045】請求項4に記載の発明によれば、プリズム
の向きを変更するという簡単な操作でプリズムの異なる
光波測距儀に対応することができる。請求項5に記載の
発明によれば、請求項4に記載の発明の効果に加え、プ
リズムを上下方向へ回動するという簡単な操作で、プリ
ズムの異なる光波測距儀に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における光波測距儀用レフレクタ
の右側面図。
【図2】同じく、光波測距儀用レフレクタの一部切り欠
き平断面図。
【図3】同じく、光波測距儀用レフレクタの左側面図。
【図4】同じく、(a)はプリズム定数が30mmであ
る光波測距儀用レフレクタの右側面図で、(b)はプリ
ズム定数が34mmである光波測距儀用レフレクタの右
側面図。
【図5】同じく、(a)はプリズムを上方へ回動した場
合の右側面図で、(b)はプリズムを下方へ回動した場
合の右側面図。
【図6】第2実施形態における光波測距儀用レフレクタ
の右側面図。
【図7】同じく、光波測距儀用レフレクタの平断面図。
【図8】他の実施形態を示す光波測距儀用レフレクタの
右側面図。
【図9】同じく、光波測距儀用レフレクタの右側面図。
【図10】従来の技術を示す光波測距儀用レフレクタの
側縦断面図。
【符号の説明】
2…上部プリズム(反射手段)、3…下部プリズム(反
射手段)、5…ポール、5a…ポールの軸線、6…取付
機構(取付手段)、9…回動軸、9b…回動軸の軸線、
11…チャックプレート(チャック部材)、11a…チ
ャックプレートの中心線、27…反射鏡(反射部材)、
29a,29b…締付けネジ(軸)、31…プリズム、
31a…入反射面、A…非相対向き、B…相対向き。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光波測距儀から照射されるレーザ光を入射
    した方向へ反射する反射手段と、前記反射手段をポール
    に対して取り付ける取付手段とを備え、前記取付手段を
    回動可能とし、同取付手段を回動させることにより、ポ
    ールと反射手段との間の距離を変更可能とした光波測距
    儀用レフレクタ。
  2. 【請求項2】前記取付手段は、 前記ポールの外周を締め付けるチャック部材と、 前記ポールの軸線に対して直交するように水平方向へ延
    出され、前記チャック部材を回動可能に支持する回動軸
    とから構成され、 前記チャック部材の中心線は回動軸の軸線から偏心され
    ている請求項1に記載の光波測距儀用レフレクタ。
  3. 【請求項3】前記反射手段は前記取付手段の回動軸によ
    り上下方向へ回動可能に支持されている請求項1又は請
    求項2に記載の光波測距儀用レフレクタ。
  4. 【請求項4】光波測距儀から照射されるレーザ光を入射
    した方向へ反射するプリズム及び反射部材を備え、前記
    プリズムの入反射面が反射部材に対して向かい合わない
    非相対向きと、プリズムの入反射面が反射部材に対して
    向かい合う相対向きとを取り得るようにした光波測距儀
    用レフレクタ。
  5. 【請求項5】前記プリズムは、その入反射面が非相対向
    きと相対向きとを取るべく、軸により上下方向へ回動可
    能に支持されている請求項4に記載の光波測距儀用レフ
    レクタ。
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CN103673998A (zh) * 2013-12-04 2014-03-26 中冶连铸技术工程股份有限公司 一种激光跟踪仪检测基准点的工装基座
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