JPH10265983A - 鋼板の多段シンクロール付き連続酸洗槽 - Google Patents
鋼板の多段シンクロール付き連続酸洗槽Info
- Publication number
- JPH10265983A JPH10265983A JP7190697A JP7190697A JPH10265983A JP H10265983 A JPH10265983 A JP H10265983A JP 7190697 A JP7190697 A JP 7190697A JP 7190697 A JP7190697 A JP 7190697A JP H10265983 A JPH10265983 A JP H10265983A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel sheet
- rolls
- pickling tank
- pickling
- submerged
- Prior art date
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- Pending
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- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 脱スケール性に劣る鋼種に対してもラインス
ピードを低下させることなく、生産性良く酸洗を行うこ
とが可能な鋼板の連続酸洗槽の提供。 【解決手段】 酸洗槽内に、鋼板板幅方向に並列して配
設された３個以上のシンクロールを有し、鋼板入側の最
初のシンクロールと鋼板出側の最後のシンクロールの間
の少なくとも１個のシンクロールが、鋼板の下面側に配
設され、かつ、該シンクロールの昇降装置を有する鋼板
の多段シンクロール付き連続酸洗槽。
ピードを低下させることなく、生産性良く酸洗を行うこ
とが可能な鋼板の連続酸洗槽の提供。 【解決手段】 酸洗槽内に、鋼板板幅方向に並列して配
設された３個以上のシンクロールを有し、鋼板入側の最
初のシンクロールと鋼板出側の最後のシンクロールの間
の少なくとも１個のシンクロールが、鋼板の下面側に配
設され、かつ、該シンクロールの昇降装置を有する鋼板
の多段シンクロール付き連続酸洗槽。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼板の酸洗に用い
られる連続酸洗槽に関し、特に、鋼種の変更に際し、脱
スケール性に劣る鋼板通板時においても、ラインスピー
ドを低下させることなく酸洗が可能な生産性に優れた鋼
板の連続酸洗槽に関する。
られる連続酸洗槽に関し、特に、鋼種の変更に際し、脱
スケール性に劣る鋼板通板時においても、ラインスピー
ドを低下させることなく酸洗が可能な生産性に優れた鋼
板の連続酸洗槽に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、酸洗槽では、図３に示すよう
に、連続酸洗槽１の入側および出側にシンクロール３を
設け、一定のパスラインで鋼板２を浸漬し、スケールの
溶解を行っている。また、特別な場合でも、地鉄の溶解
による模様の発生防止のために、酸洗槽入側および出側
に設けられシンクロールを上下して浸漬時間を調整する
方法がとられている（特開昭62−37385 号公報）。
に、連続酸洗槽１の入側および出側にシンクロール３を
設け、一定のパスラインで鋼板２を浸漬し、スケールの
溶解を行っている。また、特別な場合でも、地鉄の溶解
による模様の発生防止のために、酸洗槽入側および出側
に設けられシンクロールを上下して浸漬時間を調整する
方法がとられている（特開昭62−37385 号公報）。
【０００３】しかし、前者の方法の場合、酸洗液中の鋼
板のパスラインの長さが一定のため、脱スケール性に劣
る鋼種を通板する場合、脱スケールするために、ライン
スピードを低下することによって浸漬時間を確保せざる
を得なく、生産性の低下を招くと共に、酸洗槽を有効に
活用することができなかった。また、後者の方法の場
合、鋼板の浸漬時間はある程度調節可能であるが、その
機構から明らかなように、鋼板の最大浸漬長さは酸洗槽
の長さで制限され、脱スケール性に劣る鋼種を通板する
場合、やはりラインスピードを低下せざるを得なく、生
産性の低下を招くと共に、酸洗槽を有効に活用すること
ができなかった。
板のパスラインの長さが一定のため、脱スケール性に劣
る鋼種を通板する場合、脱スケールするために、ライン
スピードを低下することによって浸漬時間を確保せざる
を得なく、生産性の低下を招くと共に、酸洗槽を有効に
活用することができなかった。また、後者の方法の場
合、鋼板の浸漬時間はある程度調節可能であるが、その
機構から明らかなように、鋼板の最大浸漬長さは酸洗槽
の長さで制限され、脱スケール性に劣る鋼種を通板する
場合、やはりラインスピードを低下せざるを得なく、生
産性の低下を招くと共に、酸洗槽を有効に活用すること
ができなかった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
問題点を解決し、脱スケール性に劣る鋼種に対してもラ
インスピードを低下させることなく、生産性良く酸洗を
行うことが可能な鋼板の連続酸洗槽を提供することを目
的とする。
問題点を解決し、脱スケール性に劣る鋼種に対してもラ
インスピードを低下させることなく、生産性良く酸洗を
行うことが可能な鋼板の連続酸洗槽を提供することを目
的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、酸洗槽内に、
鋼板板幅方向に並列して配設された３個以上のシンクロ
ールを有し、鋼板入側の最初のシンクロールと鋼板出側
の最後のシンクロールの間の少なくとも１個のシンクロ
ールが、鋼板の下面側に配設され、かつ、該シンクロー
ルの昇降装置を有することを特徴とする鋼板の多段シン
クロール付き連続酸洗槽である。
鋼板板幅方向に並列して配設された３個以上のシンクロ
ールを有し、鋼板入側の最初のシンクロールと鋼板出側
の最後のシンクロールの間の少なくとも１個のシンクロ
ールが、鋼板の下面側に配設され、かつ、該シンクロー
ルの昇降装置を有することを特徴とする鋼板の多段シン
クロール付き連続酸洗槽である。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。本発明者らは、前記した従来技術の問題点を解決
するために鋭意検討した結果、鋼板入側のシンクロール
と鋼板出側のシンクロールの間にシンクロールを設け、
該シンクロールを鋼板の下面側に配設するとともに、該
シンクロールを上下に移動可能とし、脱スケール性に劣
る鋼種通板時に、鋼板の酸洗液内での浸漬時間を増加す
ることにより前記した従来技術の問題点が解決可能であ
ることを見出し、本発明に至った。
する。本発明者らは、前記した従来技術の問題点を解決
するために鋭意検討した結果、鋼板入側のシンクロール
と鋼板出側のシンクロールの間にシンクロールを設け、
該シンクロールを鋼板の下面側に配設するとともに、該
シンクロールを上下に移動可能とし、脱スケール性に劣
る鋼種通板時に、鋼板の酸洗液内での浸漬時間を増加す
ることにより前記した従来技術の問題点が解決可能であ
ることを見出し、本発明に至った。
【０００７】すなわち、本発明は、前記課題を解決する
ために、酸洗槽内に、各々のロール軸芯方向が通板方向
と直交し、鋼板板幅方向に並列して配設された３個以上
のシンクロールを有し、鋼板入側の最初のシンクロール
と鋼板出側の最後のシンクロールの間の少なくとも１個
のシンクロールが、鋼板の下面側に配設され、かつ、該
シンクロールの昇降装置を有する鋼板の多段シンクロー
ル付き連続酸洗槽である。
ために、酸洗槽内に、各々のロール軸芯方向が通板方向
と直交し、鋼板板幅方向に並列して配設された３個以上
のシンクロールを有し、鋼板入側の最初のシンクロール
と鋼板出側の最後のシンクロールの間の少なくとも１個
のシンクロールが、鋼板の下面側に配設され、かつ、該
シンクロールの昇降装置を有する鋼板の多段シンクロー
ル付き連続酸洗槽である。
【０００８】前記した本発明によれば、鋼板の下面側に
配設したシンクロールを、該シンクロールに付設した昇
降装置を用い上下に移動することによって、酸洗液中の
鋼板のパスラインの長さ、すなわち鋼板の浸漬時間を調
整し、脱スケール性の悪い鋼種を通板した場合でもライ
ンスピードを低下することなく脱スケールを可能とした
ものである。
配設したシンクロールを、該シンクロールに付設した昇
降装置を用い上下に移動することによって、酸洗液中の
鋼板のパスラインの長さ、すなわち鋼板の浸漬時間を調
整し、脱スケール性の悪い鋼種を通板した場合でもライ
ンスピードを低下することなく脱スケールを可能とした
ものである。
【０００９】なお、本発明における鋼板の下面側とは、
下記の図１、図２に示すように、鋼板入側の最初のシン
クロールおよび鋼板出側の最後のシンクロールが接触す
る鋼板面の反対側の鋼板面側を示す。図１および図２
に、本発明の鋼板の多段シンクロール付き連続酸洗槽の
一例を側面図により示す。
下記の図１、図２に示すように、鋼板入側の最初のシン
クロールおよび鋼板出側の最後のシンクロールが接触す
る鋼板面の反対側の鋼板面側を示す。図１および図２
に、本発明の鋼板の多段シンクロール付き連続酸洗槽の
一例を側面図により示す。
【００１０】図１および図２において、１は連続酸洗
槽、２は鋼板（：ストリップ）、3a,3b,3c,3d,3e,3f,3g
はシンクロール、４は酸洗液、５はデフレクタロール、
６はシンクロール昇降装置、ｆ1 は鋼板の通板方向、ｆ
2 はシンクロール3b,3d,3fの昇降方向を示す。図１は、
脱スケール性が劣る鋼板通板時の連続酸洗槽を示し、図
２は、脱スケール性が良好な鋼板通板時の連続酸洗槽を
示す。
槽、２は鋼板（：ストリップ）、3a,3b,3c,3d,3e,3f,3g
はシンクロール、４は酸洗液、５はデフレクタロール、
６はシンクロール昇降装置、ｆ1 は鋼板の通板方向、ｆ
2 はシンクロール3b,3d,3fの昇降方向を示す。図１は、
脱スケール性が劣る鋼板通板時の連続酸洗槽を示し、図
２は、脱スケール性が良好な鋼板通板時の連続酸洗槽を
示す。
【００１１】本発明によれば、脱スケール性が劣る鋼板
通板時は、図１に示すようにシンクロール3b，3d, 3fを
上方向に移動し、酸洗液４内での鋼板２の滞留時間、す
なわち鋼板２の浸漬時間を長くすることにより、ライン
スピードを低下させることなく脱スケールが可能となっ
た。また、本発明によれば、鋼板はシンクロールにより
繰返し曲げ加工を受けることから、メカニカル脱スケー
ル効果および形状矯正効果が得られる。
通板時は、図１に示すようにシンクロール3b，3d, 3fを
上方向に移動し、酸洗液４内での鋼板２の滞留時間、す
なわち鋼板２の浸漬時間を長くすることにより、ライン
スピードを低下させることなく脱スケールが可能となっ
た。また、本発明によれば、鋼板はシンクロールにより
繰返し曲げ加工を受けることから、メカニカル脱スケー
ル効果および形状矯正効果が得られる。
【００１２】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を具体的に説明
する。図１、図２に示す本発明の鋼板の多段シンクロー
ル付き連続酸洗槽を用いて、特殊フェライト系ステンレ
ス鋼（：SUS 436L）の酸洗実験を行った。酸洗液中の鋼
板のパスラインの長さを、図２に示すように従来の連続
酸洗槽と同一長として通板した結果、鋼板の脱スケール
性が悪く、酸洗ラインの通板速度を15mpm （浸漬時間：
80sec ）で通板しなければ脱スケールができなかった。
する。図１、図２に示す本発明の鋼板の多段シンクロー
ル付き連続酸洗槽を用いて、特殊フェライト系ステンレ
ス鋼（：SUS 436L）の酸洗実験を行った。酸洗液中の鋼
板のパスラインの長さを、図２に示すように従来の連続
酸洗槽と同一長として通板した結果、鋼板の脱スケール
性が悪く、酸洗ラインの通板速度を15mpm （浸漬時間：
80sec ）で通板しなければ脱スケールができなかった。
【００１３】次に、図１に示すように、シンクロール3
b，3d, 3fを上方向に移動し、酸洗液内の鋼板の通板距
離を延長するとともに、通板速度も20mpm と増加した。
その結果、鋼板の酸洗液中の浸漬時間を80sec とするこ
とが可能となり、脱スケールができた。また、上記した
本発明の多段シンクロール付き連続酸洗槽を用いた場
合、良好な形状が得られるという効果が得られた。
b，3d, 3fを上方向に移動し、酸洗液内の鋼板の通板距
離を延長するとともに、通板速度も20mpm と増加した。
その結果、鋼板の酸洗液中の浸漬時間を80sec とするこ
とが可能となり、脱スケールができた。また、上記した
本発明の多段シンクロール付き連続酸洗槽を用いた場
合、良好な形状が得られるという効果が得られた。
【００１４】本発明によれば、鋼板板幅方向に並列に３
個以上のシンクロールを配設し、鋼板入側のシンクロー
ルと鋼板出側のシンクロールの間のシンクロールの上下
動により酸洗液中の鋼板のパスラインの長さを調節する
ことにより、鋼板の浸漬時間を任意に変更できるように
したので、スケール残りなどの表面欠陥の発生が防止で
き、また、ラインスピードの低下をもたらすことなく生
産性に優れた方法で製造ラインの運転ができるようにな
った。
個以上のシンクロールを配設し、鋼板入側のシンクロー
ルと鋼板出側のシンクロールの間のシンクロールの上下
動により酸洗液中の鋼板のパスラインの長さを調節する
ことにより、鋼板の浸漬時間を任意に変更できるように
したので、スケール残りなどの表面欠陥の発生が防止で
き、また、ラインスピードの低下をもたらすことなく生
産性に優れた方法で製造ラインの運転ができるようにな
った。
【００１５】
【発明の効果】本発明によれば、鋼板の連続酸洗設備に
おいて、脱スケール性に劣る鋼種に対してもラインスピ
ードを低下させることなく、生産性良く酸洗を行うこと
が可能となった。また、この結果、酸洗槽を有効に活用
することが可能となった。
おいて、脱スケール性に劣る鋼種に対してもラインスピ
ードを低下させることなく、生産性良く酸洗を行うこと
が可能となった。また、この結果、酸洗槽を有効に活用
することが可能となった。
【図１】本発明の鋼板の多段シンクロール付き連続酸洗
槽の一例を示す側面図であり、脱スケール性に劣る鋼板
通板時の側面図を示す。
槽の一例を示す側面図であり、脱スケール性に劣る鋼板
通板時の側面図を示す。
【図２】本発明の鋼板の多段シンクロール付き連続酸洗
槽の一例を示す側面図であり、脱スケール性の良好な鋼
板通板時の側面図を示す。
槽の一例を示す側面図であり、脱スケール性の良好な鋼
板通板時の側面図を示す。
【図３】従来の連続酸洗槽を示す側面図である。
１ 連続酸洗槽 ２ 鋼板（：ストリップ） 3a，3b，3c，3d，3e，3f，3g シンクロール ４ 酸洗液 ５ デフレクタロール ６ シンクロール昇降装置 ｆ1 鋼板の通板方向 ｆ2 シンクロールの昇降方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐竹 義宏 千葉県千葉市中央区川崎町１番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 佐藤 孝 千葉県千葉市中央区川崎町１番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内
Claims (1)
- 【請求項１】 酸洗槽内に、鋼板板幅方向に並列して配
設された３個以上のシンクロールを有し、鋼板入側の最
初のシンクロールと鋼板出側の最後のシンクロールの間
の少なくとも１個のシンクロールが、鋼板の下面側に配
設され、かつ、該シンクロールの昇降装置を有すること
を特徴とする鋼板の多段シンクロール付き連続酸洗槽。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7190697A JPH10265983A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 鋼板の多段シンクロール付き連続酸洗槽 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7190697A JPH10265983A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 鋼板の多段シンクロール付き連続酸洗槽 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10265983A true JPH10265983A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=13474061
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7190697A Pending JPH10265983A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 鋼板の多段シンクロール付き連続酸洗槽 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10265983A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100964903B1 (ko) | 2007-08-09 | 2010-06-23 | 주식회사 포스코 | 산세 탱크 내의 스트립 리프팅 장치 |
| KR101118282B1 (ko) | 2003-09-22 | 2012-03-21 | 주식회사 포스코 | 산세공정 솔트탱크의 스트립 위치 조정장치 |
-
1997
- 1997-03-25 JP JP7190697A patent/JPH10265983A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101118282B1 (ko) | 2003-09-22 | 2012-03-21 | 주식회사 포스코 | 산세공정 솔트탱크의 스트립 위치 조정장치 |
| KR100964903B1 (ko) | 2007-08-09 | 2010-06-23 | 주식회사 포스코 | 산세 탱크 내의 스트립 리프팅 장치 |
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