JPH10263981A - 穴加工用工作機械 - Google Patents

穴加工用工作機械

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Publication number
JPH10263981A
JPH10263981A JP8778497A JP8778497A JPH10263981A JP H10263981 A JPH10263981 A JP H10263981A JP 8778497 A JP8778497 A JP 8778497A JP 8778497 A JP8778497 A JP 8778497A JP H10263981 A JPH10263981 A JP H10263981A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tool
shaft head
work
elastic body
base
Prior art date
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Pending
Application number
JP8778497A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryoichi Doi
良一 土井
Morio Kamiya
守夫 神谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP8778497A priority Critical patent/JPH10263981A/ja
Publication of JPH10263981A publication Critical patent/JPH10263981A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下穴とこの下穴を仕上加工する工具との芯ず
れを吸収し、工具折損を未然に防止する。 【解決手段】 軸頭4を支持する軸頭ベース10をシリ
ンダ20により前進させ、軸頭4内のスピンドル4aに
装着されて回転する工具3を、ワーク支持台1上のワー
クWの下穴9に挿入し、下穴9を仕上加工する工作機械
において、前記軸頭ベース10を、上ベース11と、下
ベース12と、上・下ベース11および12の間に介装
した弾性体13とから構成し、ワークWの下穴9と工具
3とに芯ずれがある場合に、弾性体13を弾性変形させ
て、前記芯ずれを解消する位置に軸頭4を移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークに前加工さ
れた下穴を仕上加工するための工作機械に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ワークに交差部を有する油穴を
加工すると、その油穴の交差部にバリが発生し、そのま
ま放置したのでは、製品として使用中にそのバリが剥離
し、給油系を故障させる大きな原因になる。そこで、通
常はワークに油穴を加工した後、別工程でその下穴内に
残存するバリを除去するようにしている。
【0003】図3は、そのようなバリを除去するための
従来の工作機械を示したもので、ワークWを載置するワ
ーク載置台1を備えたワーク載置部2と、バリ取り用工
具(ここではドリル)3を支持する軸頭4を備えた機構
部5とから概略構成されている。機構部5は、架台6上
に前記軸頭4を支持する軸頭ベース7を摺動可能に搭載
しており、この軸頭ベース7は、図示を略す駆動手段に
より架台6上をワーク載置部2に対して進退動するよう
になっている。なお、工具3は軸頭4に内蔵したスピン
ドル4aに装着され、このスピンドル4aは軸頭4に付
設したモータ8により回転駆動されるようになってい
る。
【0004】ワークWには、前工程で油穴9が加工され
ているが、この油穴9は、1つの縦穴9aに対して複数
の横穴9bを開口させた迷路構成となっており、その縦
穴9aと横穴9bとの交差部には、通常、前加工でバリ
(図示略)が発生している。上記した工作機械において
は、このようなワークWをワーク載置台1に位置決め載
置した後、モータ8の作動によりスピンドル4aすなわ
ちバリ取り用工具3を回転させながら、駆動手段の作動
で軸頭ベース7を前進させ、その工具3を油穴9(9
a)に挿入してバリ取りを行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のバリ取り用工作機械によれば、前加工と後加工の機
械差、ワークWの位置決め精度、使用する工具3の寸法
バラツキ等により油穴(下穴)9と工具3とに芯ずれが
発生し易く、この芯ずれにより加工中、工具に余分な曲
げ応力が発生して工具が折損する問題がしばしば起こっ
ていた。なお、同様の問題は、前加工した下穴に2次的
な機械加工を施すリーマ加工や機械タップ加工などにお
いても発生し、その対策が望まれていた。
【0006】本発明は、上記従来の問題点を解消するこ
とを課題としてなされたもので、その目的とするところ
は、下穴とこの下穴を仕上加工する工具との芯ずれを吸
収し、もって芯ずれに起因する工具折損を未然に防止す
ることができる穴加工用工作機械を提供とすることにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、工具を支持する軸頭をワーク載置台上のワ
ークに向けて進退動させて、前記ワークに前加工された
下穴に前記工具を挿入し、該下穴を仕上加工する工作機
械において、前記軸頭を支持する軸頭ベースに、前記下
穴に前記工具を倣わせるように該軸頭を移動させる弾性
体を設ける構成としたことを特徴とする。このように構
成した穴加工用工作機械においては、ワークの下穴と軸
頭に支持された工具とに芯ずれがあると、弾性体が弾性
変形して、工具をワークの下穴に倣わせる位置に軸頭が
移動する。
【0008】本発明において上記弾性体は、特にその種
類を問うものではないが、適当な剛性を有するゴムを用
いるのが望ましい。ゴムを用いた場合は、軸頭ベースへ
の取付けは簡単となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基いて説明する。
【0010】図1および図2は、本発明に係る穴加工用
工作機械を示したものである。なお、本実施の形態とし
ての工作機械は、前記したバリ取り用のもので、その全
体構造は、前出図2に示したものと同一であるので、こ
こでは、図2に示した部分と同一部分に同一符号を付
し、その説明を省略することとする。本実施の形態にお
いて、軸頭4を支持する軸頭ベース10は、軸頭4を載
せた上テーブル11と、架台6に摺動可能に搭載された
下ベース12と、前記上ベース11と下ベース12との
間に介装した弾性体(ゴム)13とからなっている。弾
性体13は、ここでは四角枠状をなし、その上面および
下面に予め接合した取付板14および15を介して、前
記上・下ベース11および12に対してボルト16、1
7を用いて固定されている。
【0011】なお、上記軸頭ベース10を進退動させる
駆動手段は、ここではシリンダ20からなっている。シ
リンダ20は、その一部を架台6内に位置させるように
架台6の側壁に固定され、そのピストンロッド21をワ
ーク載置台1の方向へ延ばしている。ピストンロッド2
1の先端は、軸頭ベース10の下ベース12に固定した
ブラケット22に連結されており、このピストンロッド
21の伸長短縮に応じて軸頭ベース10が、ワーク載置
部2に対して進退動するようになっている。
【0012】このように構成した工作機械によりワーク
Wの油穴9(縦穴9a)内のバリを除去するには、ワー
ク載置台1にワークWを位置決め載置した後、モータ8
の作動によりスピンドル4aすなわちバリ取り用工具3
を回転させながら、シリンダ20の作動で軸頭ベース7
を前進させ、スピンドル4aに装着したバリ取り工具3
を油穴9に挿入する。この時、ワークWの油穴9とバリ
取り用工具3との間に芯ずれがあると、工具3が横振れ
してこれに曲げ応力が発生し、この曲げ応力は、軸頭4
から軸頭ベース10の上ベース11を経て弾性体13に
伝わる。この結果、弾性体13は水平方向または厚さ方
向へ弾性変形し、これにより軸頭4が前記芯ずれを解消
する方向へ移動し、バリ取り用工具3は横振れを起こす
ことなくワークWの油穴10内へ進入し、油穴9の交差
部に残存するバリが円滑に除去される。
【0013】本実施の形態においては、弾性体13の上
・下面に予め取付板14および15を接合して複合化
(ユニット化)しているので、ボルト16,17を用い
て簡単に軸頭ベース10内に介装することができる。
【0014】なお、上記実施の形態において、四角枠状
の弾性体13を用いたが、この弾性体13の形状は任意
であり、板状または多孔板状に形成しても良い。また、
この弾性体13は、複数の独立したブロックから構成し
て、上・下ベース11と12の間の複数箇所に介在させ
るようにしても良い。また、上記実施の形態において、
軸頭ベース10を上・下ベース11および12に分割し
て、これらの間に弾性体13を介装するようにしたが、
本発明は、軸頭ベースとして、前出図3に示した一体の
軸頭ベース7を用い、この軸頭ベース7と軸頭4との間
に弾性体13を介装するようにしても良いものである。
また、この弾性体13は、上記したゴムに代えてばねを
用いるようにしても良いものである。
【0015】さらに、本発明は、上記したバリ取りに代
え、ワークに加工した下穴を2次加工する他の加工様
式、例えばリーマ加工、機械タップ加工に適用できるこ
とはもちろんである。
【0016】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明に係る穴
加工用工作機械によれば、下穴とこの下穴を仕上加工す
る工具との芯ずれを弾性体により吸収するようにしたの
で、芯ずれに起因する工具折損を未然に防止することが
でき、その利用価値は大なるものがある。また、この弾
性体としてゴムを用いた場合は、軸頭ベースへの取付け
が簡単となり、構造の複雑化を招くことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る穴加工用工作機械の全体的な構造
を模式的に示す正面図である。
【図2】本工作機構における弾性体の介装部分の構造を
一部断面として示す正面図である。
【図3】従来の穴加工用工作機械の全体的な構造を模式
的に示す正面図である。
【符号の説明】
1 ワーク載置台 3 バリ取り用工具 4 軸頭 6 架台 9 ワークの油穴(下穴) 10 軸頭ベース 11 上ベース 12 下ベース 13 弾性体 W ワーク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具を支持する軸頭をワーク載置台上の
    ワークに向けて進退動させて、前記ワークに前加工され
    た下穴に前記工具を挿入し、該下穴を仕上加工する工作
    機械において、前記軸頭を支持する軸頭ベースに、前記
    下穴に前記工具を倣わせるように該軸頭を移動させる弾
    性体を設けたことを特徴とする穴加工用工作機械。
  2. 【請求項2】 弾性体が、ゴムからなることを特徴とす
    る請求項1に記載の穴加工用工作機械。
JP8778497A 1997-03-21 1997-03-21 穴加工用工作機械 Pending JPH10263981A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8778497A JPH10263981A (ja) 1997-03-21 1997-03-21 穴加工用工作機械

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JP8778497A JPH10263981A (ja) 1997-03-21 1997-03-21 穴加工用工作機械

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Publication Number Publication Date
JPH10263981A true JPH10263981A (ja) 1998-10-06

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ID=13924614

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8778497A Pending JPH10263981A (ja) 1997-03-21 1997-03-21 穴加工用工作機械

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JP (1) JPH10263981A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110666203A (zh) * 2019-09-27 2020-01-10 驰逸自动化科技(苏州)有限公司 一种高硬度合金加工设备及其工作方法

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