JPH10260556A - 静電荷像現像用二成分現像剤及び画像形成方法 - Google Patents

静電荷像現像用二成分現像剤及び画像形成方法

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JPH10260556A
JPH10260556A JP6594397A JP6594397A JPH10260556A JP H10260556 A JPH10260556 A JP H10260556A JP 6594397 A JP6594397 A JP 6594397A JP 6594397 A JP6594397 A JP 6594397A JP H10260556 A JPH10260556 A JP H10260556A
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toner
carrier
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JP6594397A
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Kishiomi Tamura
希志臣 田村
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナーの飛散がなく、帯電の立ち上がりが良
好な静電荷像現像用二成分現像剤と画像形成方法を得
た。 【解決手段】 結着樹脂、着色剤および下記一般式
(1)で表される荷電制御剤を含有するトナーと、真球
度1.0〜20.0の範囲にあるポリオレフィン被覆キ
ャリアからなる静電荷像現像用二成分現像剤及び該現像
剤を用いた画像形成方法。 【化1】 〔式中、nは4〜12の整数、R1、R2、R3、R4、R
5は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、ア
ルキル基、アリール基、アルコキシ基、スルホン基、カ
ルボキシル基、カルバモイル基、ニトロ基、アミノ基、
もしくはこれらの誘導体の内のいずれかを表す。なお、
1〜R5は同一であっても異なっていても良い。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
写真法、静電印刷法などに用いられる静電荷像現像用2
成分現像剤並びに該現像剤を用いた画像形成方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】キャリアとトナーからなる二成分現像剤
は電子写真法を利用する複写機に広く用いられている。
この二成分現像剤に使用されるキャリアは、キャリア表
面へのトナー融着防止、キャリア表面均一化、感光体傷
の抑制などの観点から、樹脂被覆されることが多い。
【0003】キャリア用樹脂被覆材料として、ポリオレ
フィンが知られている。ポリオレフィンにより被覆され
たキャリアは、キャリア表面へのトナー融着抑制効果が
大きいという特徴を有するが、一方で、帯電立ち上がり
が遅い、帯電飽和値が低いなど、帯電制御性に劣り、二
成分現像剤として必要な帯電性能を十分に得ることがで
きないという問題がある。帯電性能が低い場合、画像形
成時にトナー飛散による画像汚染を発生させる。
【0004】トナーの帯電特性は、キャリアとの組み合
わせによって大きく変化するため、個々の組み合わせに
おいて検討する必要がある。従来技術として、特開昭6
3−38960号公報に、鉄粉キャリアとの組み合わせ
においてトナーにチタン金属錯化合物を含有させる技術
が開示されているが、表面が平滑なポリオレフィン被覆
キャリアとの組み合わせにおいては何ら開示されていな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、トナ
ーの飛散がなく、帯電の立ち上がりが良好な静電荷像現
像用二成分現像剤及び該現像剤を用いた画像形成方法を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成された。
【0007】(1) 結着樹脂、着色剤および下記一般
式(1)で表される荷電制御剤を含有するトナーと、真
球度1.0〜20.0の範囲にあるポリオレフィン被覆
キャリアからなる静電荷像現像用二成分現像剤。
【0008】
【化2】
【0009】〔式中、nは4〜12の整数、R1、R2
3、R4、R5は、それぞれ独立して、水素原子、ハロ
ゲン原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、ス
ルホン基、カルボキシル基、カルバモイル基、ニトロ
基、アミノ基、もしくはこれらの誘導体の内のいずれか
を表す。なお、R1〜R5は同一であっても異なっていて
も良い。〕 (2) 上記1に記載の静電荷像現像用二成分現像剤を
使用して磁気ブラシを形成することで現像領域へトナー
を搬送し、静電潜像を現像することを特徴とする画像形
成方法。
【0010】本発明の現像剤は、トナーおよびキャリア
からなる静電荷像現像用二成分現像剤であり、キャリア
は適正な真球度を持ったポリオレフィン被覆キャリアで
あり、トナーは少なくとも、結着樹脂、着色剤および荷
電制御剤からなる。
【0011】本発明により、ポリオレフィン被覆キャリ
アのトナー融着抑制効果を維持したまま、必要な帯電制
御性を確保することができ、その結果、画像形成時のト
ナー飛散による画像汚染を高いレベルで防止することが
できる。
【0012】本発明に適用可能な荷電制御剤としては、
上記一般式(1)で表される化合物が挙げられる。
【0013】また、置換基R1に、少なくとも一つ以上
のハロゲン原子を含有させることで、より好ましい結果
を得ることができる。
【0014】加えて、一般式(1)で示される荷電制御
剤の内、特にnが8もしくは10である荷電制御剤を使
用することで、より好ましい結果を得ることができる。
【0015】本発明に使用できる荷電制御剤の一例を以
下に示す。
【0016】
【化3】
【0017】
【化4】
【0018】
【化5】
【0019】
【化6】
【0020】
【化7】
【0021】
【化8】
【0022】
【化9】
【0023】
【化10】
【0024】
【化11】
【0025】
【化12】
【0026】本発明の一般式(1)で表される化合物
は、例えばC.D.Gutsche:Account
of Chemical Research;198
,(16),p161〜170等に記載の公知の方法
により合成することができる。また、一部は市販品とし
て、例えばE−89(オリエント化学社製)等が該当す
る。
【0027】本発明に使用する荷電制御剤は、単独で用
いても2種以上を併用しても良い。また、トナーに含有
させる量としては、結着樹脂100重量部に対し、0.
2〜10重量部、好ましくは0.5〜5重量部の範囲で
ある。
【0028】0.2重量部よりも少ないと、十分な荷電
制御効果が得られず、また、10重量部よりも多いと、
過剰な帯電量となり、画像形成時に画像濃度が薄いなど
の問題を生じる。
【0029】本発明に用いるトナーの結着樹脂として
は、特に限定されず、公知の熱可塑性樹脂および熱硬化
性樹脂を使用することができる。例えば、スチレン系樹
脂、アクリル系樹脂、スチレン/アクリル系樹脂、ポリ
エステル系樹脂などを使用することができる。
【0030】また、トナーを構成する着色剤としては、
特に限定されず、公知の種々の材料を使用することがで
きる。例えば、カーボンブラック、ニグロシン染料、ア
ニリンブルー、ウルトラマリンブルー、カルコイルブル
ー、フタロシアニンブルー、メチレンブルークロライ
ド、キノリンイエロー、クロムイエロー、デュポンオイ
ルレッド、マラカイトグリーンオクサレート、ローズベ
ンガルなどを使用することができる。
【0031】その他、本発明のトナーには、必要に応じ
て、離型剤などを添加しても良い。離型剤としては、植
物性ワックス、ポリオレフィンワックスなど公知の材料
を使用することができる。
【0032】本発明に使用されるトナーは、その体積平
均粒径が1〜20μmの範囲が好ましいが、さらに好ま
しくは、3〜10μmの範囲である。
【0033】また、トナーの製造方法としては、公知の
方法を使用することができる。具体的には、構成される
材料を混合し、溶融混練した後、冷却工程を経て、粉
砕、分級を行い、トナーを得る粉砕法、また、乳化重
合、懸濁重合などを用いてトナーを得る重合法などが使
用できる。
【0034】また、本発明のトナーには、最終的に、そ
の表面に公知の流動性付与剤を添加しても良い。流動性
付与剤としては無機微粒子、有機微粒子など公知の材料
を使用することができる。無機微粒子としては、シリ
カ、チタニア、アルミナなどが好ましく、さらにこれら
無機微粒子は、その表面をシランカップリング剤やチタ
ンカップリング剤、シリコーンオイルなどで疎水化処理
されていることが好ましい。
【0035】本発明のキャリアは、コア材である磁性粒
子表面をポリオレフィンにより被覆したキャリアであ
り、被覆後のキャリアの真球度αが、1.0〜20.0
の範囲であるものである。さらに好ましい範囲は真球度
αが1.0〜16.0である。
【0036】なお、樹脂被覆キャリアの真球度αは、以
下の式により求めることができる。
【0037】 真球度α=(実測比表面積値)/(理論比表面積値) =(SB)/(6/(D・ρ))[−] ここで、SB:BET値(m2/g) D:体積平均粒径(μm) ρ:真密度(g/cm3) 式中、BET値SBとは、N2ガス吸着法により求めた比
表面積である。本発明では、FLOWSORB II 2
300(マイクロメリティックス)にて以下の条件で測
定した値を使用している。
【0038】 測定方法 :1点法比表面積 供給ガス :N230%/He70%混合ガス ガス圧力 :約1kgf/cm2 ガス流量 :約20cm3/min ガス流路 :SHORT PATH 冷 媒 :液体窒素 脱ガス温度:25℃(室温) また、体積平均粒径Dは、レーザ回折法により求めた値
であり、本発明では、HELOS SYSTEM(シン
パテック)にて以下の条件で測定したD50%値を体積
平均粒径として使用している。
【0039】 測定方法 :SUSPENCION CELL 焦点距離 :100mm 媒液 :水+界面活性剤 超音波印加時間:20秒 静止時間 :10秒 測定時間 :15秒 また、真密度ρは、気相置換法による圧力比較法により
求めた値であり、本発明では、高精度自動体積計VM−
100(エステック)にて以下の条件で測定した値を使
用する。
【0040】 キャリアガス:He 供給圧力 :約1.0kgf/cm2 測定環境 :25℃/50%RH 測定回数 :4回(平均値を算出) 本発明に必要なキャリアの真球度を得るには、例えば樹
脂被覆後にキャリア表面に機械的および機械的/熱的応
力を加える処理を行ない、キャリア表面の凹凸量を低減
させる(以下、表面平滑化と称する)という方法を用い
ることができる。
【0041】本発明に用いるキャリアのコア材である磁
性粒子としては、磁場によってその方向に強く磁化する
公知の物質を用いることができる。具体的には、鉄、フ
ェライト、マグネタイトをはじめとし、ニッケル、コバ
ルトなどの強磁性を示す金属あるいはこれらの金属を含
む合金または化合物などを用いることができる。なお、
ここでいうフェライトとは、鉄を含有する磁性化合物を
総称しており、スピネル型には限定されない。
【0042】ポリオレフィン被覆方法としては、スプレ
ー塗布法、溶融固着法、表面重合被覆法など、公知の方
法を使用できる。しかし、これらの樹脂被覆法のうち、
コア材と被覆樹脂層との接着強度の観点から、特に表面
重合被覆法を用いるのが好ましい。表面重合被覆法につ
いては、特開昭60−106808号に詳しいので、該
公報を本明細の一部として引用する。すなわち、ポリオ
レフィン樹脂被覆層は、チタンおよび/またはジルコ
ニウムを含有する、炭化水素溶媒に可溶な高活性触媒成
分、磁性粒子、有機アルミニウム化合物、を用いて
磁性粒子表面上でオレフィンモノマーを重合成長させ、
ポリオレフィン樹脂被覆層を形成する方法である。
【0043】ここでオレフィンモノマーとしては、エチ
レン、プロピレン、ブテン、ヘキセン、メチルペンテ
ン、デセン、オクタデセンなど、もしくはこれらのうち
の2種以上を使用することができる。しかし、これらの
うち、特に好ましいのはエチレンである。
【0044】この表面重合被覆法は、キャリア表面の樹
脂層に激しい凹凸が形成されることに特徴があり、その
ままでは本発明に必要なキャリアの真球度は得られない
ことが多い。しかし、この場合も樹脂被覆後に前述の表
面平滑化処理を行うことで、必要なキャリア真球度を得
ることができる。
【0045】なお、ポリオレフィン被覆量は、被覆後の
キャリア全体に対し、1.5〜8.0重量%の範囲であ
ることが好ましい。
【0046】また、前述の表面重合被覆法は、必要に応
じて導電材料の存在下でオレフィンモノマーを重合成長
させることで、樹脂被覆層中に導電材料を導入し、キャ
リアの体積抵抗を調整してもよい。この場合、被覆樹脂
中に導入できる導電材料としては、具体的には、鉄、ア
ルミニウム、ニッケルなどの金属微粒子やカーボンブラ
ック、導電性チタニア、炭化珪素、酸化錫などの微粒子
を使用するのが好ましい。また、その平均一次粒径は、
キャリアの平均粒径に対し、1/50以下であることが
好ましい。
【0047】なお、被覆後のキャリアの体積抵抗は、1
×106〜1×1014Ωcmの範囲であることが好まし
い。
【0048】また、被覆後のキャリアの体積平均粒径
は、20〜100μmであることが好ましい。さらに、
キャリアの体積平均粒径はトナーの体積平均粒径の3倍
〜30倍の範囲であることが好ましい。
【0049】本発明の二成分現像剤は、トナーとキャリ
アを適正量混合して得ることができる。トナーとキャリ
アの混合に際しては、従来より公知の混合機を用いるこ
とができるが、その際に現像剤に加わるストレスが小さ
いもののほうが好ましい。具体的にはV型混合機、Wコ
ーン混合機、ロッキングミキサーなどの自転型の混合機
のほうが良好な結果を得られる。
【0050】なお、現像剤中のトナー量は、現像剤全体
に対し、2.0〜10.0重量%の範囲が好ましい。
【0051】本発明の現像剤により、静電潜像を現像す
る方法としては、公知の方法を使用することができる
が、現像領域へ現像剤を搬送する方式として、磁気束縛
力を利用して現像剤を磁気ブラシの形態として搬送する
方式を使用することが好ましい。なお、この場合、現像
剤により形成した磁気ブラシが、静電潜像を形成してい
る感光体に直接接触して現像を行う接触現像方式と、近
接するが接触はしない現像方法である非接触現像方式の
いずれを使用しても良い。
【0052】
【実施例】 トナー製造例1 結着樹脂(スチレン/アクリル樹脂) 100重量部 低分子量ポリプロピレン(ビスコール660P:三洋化成) 3重量部 カーボンブラック(MA−100:三菱化成) 8重量部 荷電制御剤(例示化合物1−2) 2重量部 上記材料をヘンシェルミキサーにて予備混合した後に、
2軸押し出し混練機にて溶融混練したトナー組成物を冷
却後、ハンマーミルにて粗砕した。得られた粗砕物をク
リプトロンKTM−X(川崎重工)にて粉砕した後、ミ
クロプレックスにて風力分級して体積平均粒径7.0μ
mの着色粒子を得た。ついで着色粒子100重量部に対
してシリカ微粒子(R−974:日本アエロジル)0.
5重量部およびチタニア微粒子(T−805:日本アエ
ロジル)0.8重量部をヘンシェルミキサーにて外添混
合し、トナー1を得た。
【0053】 トナー製造例2 結着樹脂(スチレン/アクリル樹脂) 100重量部 低分子量ポリプロピレン(ビスコール660P:三洋化成) 3重量部 カーボンブラック(モーガルL:キャボット) 10重量部 荷電制御剤(例示化合物5−3) 1.5重量部 上記材料を使用した以外は、トナー製造例1と同様にし
て、体積平均粒径7.0μmのトナー2を得た。
【0054】 トナー製造例3 結着樹脂(スチレン/アクリル樹脂) 100重量部 低分子量ポリプロピレン(ビスコール660P:三洋化成) 3重量部 カーボンブラック(MA−100:三菱化成) 8重量部 荷電制御剤(例示化合物2−1) 1.5重量部 上記材料を使用した以外は、トナー製造例1と同様にし
て、体積平均粒径7.0μmのトナー3を得た。
【0055】 トナー製造例4 結着樹脂(スチレン/アクリル樹脂) 100重量部 低分子量ポリプロピレン(ビスコール660P:三洋化成) 3重量部 カーボンブラック(モーガルL:キャボット) 10重量部 荷電制御剤(例示化合物2−6) 1重量部 上記材料を使用した以外は、トナー製造例1と同様にし
て、体積平均粒径7.5μmのトナー4を得た。
【0056】 トナー製造例5 結着樹脂(スチレン/アクリル樹脂) 100重量部 低分子量ポリプロピレン(ビスコール660P:三洋化成) 3重量部 カーボンブラック(BPL:キャボット) 12重量部 荷電制御剤(例示化合物3−3) 1重量部 上記材料を使用した以外は、トナー製造例1と同様にし
て、体積平均粒径7.5μmのトナー5を得た。
【0057】 トナー製造例6 結着樹脂(スチレン/アクリル樹脂) 100重量部 低分子量ポリプロピレン(ビスコール660P:三洋化成) 3重量部 カーボンブラック(モーガルL:キャボット) 10重量部 荷電制御剤(例示化合物3−6) 2重量部 上記材料を使用した以外は、トナー製造例1と同様にし
て、体積平均粒径7.5μmのトナー6を得た。
【0058】 トナー製造例7 結着樹脂(スチレン/アクリル樹脂) 100重量部 低分子量ポリプロピレン(ビスコール660P:三洋化成) 3重量部 カーボンブラック(BPL:キャボット) 10重量部 荷電制御剤(例示化合物4−1) 1.5重量部 荷電制御剤を使用しないこと以外は、トナー製造例1と
同様にして、体積平均粒径7.0μmのトナー7を得
た。
【0059】 トナー製造例8 結着樹脂(スチレン/アクリル樹脂) 100重量部 低分子量ポリプロピレン(ビスコール660P:三洋化成) 3重量部 カーボンブラック(MA−100:三菱化成) 8重量部 荷電制御剤(例示化合物4−7) 1.5重量部 上記材料を使用した以外は、トナー製造例1と同様にし
て、体積平均粒径7.5μmのトナー8を得た。
【0060】 トナー製造例9 結着樹脂(スチレン/アクリル樹脂) 100重量部 低分子量ポリプロピレン(ビスコール660P:三洋化成) 3重量部 カーボンブラック(モーガルL:キャボット) 10重量部 荷電制御剤(例示化合物4−11) 2.0重量部 上記材料を使用した以外は、トナー製造例1と同様にし
て、体積平均粒径7.5μmのトナー9を得た。
【0061】 トナー製造例10 結着樹脂(スチレン/アクリル樹脂) 100重量部 低分子量ポリプロピレン(ビスコール660P:三洋化成) 3重量部 カーボンブラック(モーガルL:キャボット) 10重量部 荷電制御剤を使用しないこと以外は、トナー製造例1と
同様にして、体積平均粒径7.0μmのトナー10を得
た。
【0062】キャリア製造例1 アルゴン置換した内容積500ミリリットルのフラスコ
に、室温にて脱水し、n−ヘプタン100ミリリットル
およびあらかじめ120℃で減圧(2mmHg)乾燥し
ておいたステアリン酸マグネシウム10.0g(17ミ
リモル)を入れてスラリー化する。撹拌時に四塩化チタ
ン0.33g(1.7ミリモル)を滴下し、その後に昇
温を開始する。還流下にて2時間反応させ、粘性を有す
る透明なチタン含有触媒成分の溶液を得た。
【0063】その後、アルゴン置換した内容積1リット
ルのオートクレーブに、室温にて脱水し、n−ヘキサン
500ミリリットルおよびあらかじめ200℃で3時間
減圧乾燥しておいたマグネタイト粒子(平均粒径60μ
m)を500g入れ、撹拌を開始した。次いで、40℃
まで昇温し、さらに上記のチタン含有重合触媒成分をチ
タン原子として0.02ミリモル添加して、約1時間加
熱処理を行ない、混合物のスラリーを得た。
【0064】次いで、あらかじめ200℃にて2時間減
圧乾燥しておいたカーボンブラック(ケッチェンブラッ
クEC:ライオンアクゾ)を0.50グラム投入し、さ
らに撹拌を加えた。その後、トリエチルアルミニウム
2.0ミリモル、ジエチルアルミニウムクロリド2.0
ミリモルを添加し、90℃に昇温した。この時の系内圧
は2.5kg/cm2Gであった。次いで水素を供給
し、4.5kg/cm2Gに昇圧したのち、全圧を9.
0kg/cm2Gに保つようにエチレンを連続的に供給
しながら35分間重合を行い、カーボンブラック含有ポ
リエチレン被覆マグネタイト粒子を得た。
【0065】その後、目開き106μmの篩を通過させ
て凝集物を除去し、ポリエチレン被覆キャリア1を得
た。なお、このキャリアの被覆率は4.0重量%であ
り、真球度αは、25.8であった。
【0066】キャリア製造例2 キャリア製造例1で得られたキャリア1を、ヘンシェル
ミキサーに投入し、90℃の加熱下で30分間、撹拌混
合を行ない、キャリア2を得た。なお、得られたキャリ
ア2の被覆率は4.0重量%であり、真球度αは、1
8.5であった。
【0067】キャリア製造例3 キャリア製造例1で得られたキャリア1を、ヘンシェル
ミキサーに投入し、90℃の加熱下で1時間、撹拌混合
を行ない、キャリア3を得た。なお、得られたキャリア
3の被覆率は4.0重量%であり、真球度αは、14.
0であった。
【0068】性能評価1 得られたトナー40gとキャリア760gを混合して現
像剤を作成し、性能評価を行った。
【0069】作成した現像剤800gを市販の複写機K
onica7050(コニカ)に搭載し、現像器周辺の
排風をなくすために排気ファンモーターを配線カットに
より停止させた状態で、黒化率20%のA4原稿を連続
1000枚の実写評価を行った。その後、現像器を取り
出し、周囲のトナー飛散状況を目視観察した。トナー飛
散が全く見られないものは良好であり○とし、トナー飛
散による汚れが観察されたものは不良であり×とした。
【0070】評価に使用した現像剤の構成、および性能
評価結果を表1に示す。
【0071】
【表1】
【0072】表1から、本発明の現像剤はトナー飛散が
なく良好であることがわかる。
【0073】性能評価2 帯電の立ち上がりを評価するために、NN環境下(20
℃、50%RH)において1昼夜調湿したトナー1gお
よびキャリア19gを、ガラス製サンプル管(容量30
cc)に投入し、MIX−ROTAR VMR−3(井
内盛栄堂)にて60rpmで混合することでトナーを帯
電させた。途中、5、20分経過時点での現像剤の帯電
量を測定した。ここで、評価は2点の帯電量の差が3μ
C/g以下ならば帯電の立ち上がりが良好であると判断
した。
【0074】なお、帯電量の測定はブローオフ粉体帯電
量測定装置TB−200(東芝ケミカル)により測定し
た。
【0075】評価に使用した現像剤の構成、および性能
評価結果を表2に示す。
【0076】
【表2】
【0077】表2から、本発明の現像剤は、帯電の立ち
上がりが良好である。
【0078】
【発明の効果】本発明により、トナーの飛散がなく、帯
電の立ち上がりが良好な静電荷像現像用二成分現像剤を
得た。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結着樹脂、着色剤および下記一般式
    (1)で表される荷電制御剤を含有するトナーと、真球
    度1.0〜20.0の範囲にあるポリオレフィン被覆キ
    ャリアからなる静電荷像現像用二成分現像剤。 【化1】 〔式中、nは4〜12の整数、R1、R2、R3、R4、R
    5は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、ア
    ルキル基、アリール基、アルコキシ基、スルホン基、カ
    ルボキシル基、カルバモイル基、ニトロ基、アミノ基、
    もしくはこれらの誘導体の内のいずれかを表す。なお、
    1〜R5は同一であっても異なっていても良い。〕
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の静電荷像現像用二成分
    現像剤を使用して磁気ブラシを形成することで現像領域
    へトナーを搬送し、静電潜像を現像することを特徴とす
    る画像形成方法。
JP6594397A 1997-03-19 1997-03-19 静電荷像現像用二成分現像剤及び画像形成方法 Pending JPH10260556A (ja)

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