JPH1025512A - 真空精錬方法 - Google Patents
真空精錬方法Info
- Publication number
- JPH1025512A JPH1025512A JP8202919A JP20291996A JPH1025512A JP H1025512 A JPH1025512 A JP H1025512A JP 8202919 A JP8202919 A JP 8202919A JP 20291996 A JP20291996 A JP 20291996A JP H1025512 A JPH1025512 A JP H1025512A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- refining
- molten steel
- vacuum
- burner
- flux
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
Landscapes
- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【解決課題】溶鋼にフラックスを供給して減圧下で真空
精錬を行うに際し、フラックスの投入による溶鋼の温度
低下を防止し、真空精錬を効率的に行い得るようにす
る。 【解決手段】溶鋼にフラックス26を供給して溶鋼を減
圧下で精錬するに際し、フラックス26を予め溶融させ
た状態で溶鋼に供給する。
精錬を行うに際し、フラックスの投入による溶鋼の温度
低下を防止し、真空精錬を効率的に行い得るようにす
る。 【解決手段】溶鋼にフラックス26を供給して溶鋼を減
圧下で精錬するに際し、フラックス26を予め溶融させ
た状態で溶鋼に供給する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は減圧下で精錬を行
う真空精錬方法に関し、詳しくは精錬のためのフラック
スの投入方法に特徴を有する真空精錬方法に関する。
う真空精錬方法に関し、詳しくは精錬のためのフラック
スの投入方法に特徴を有する真空精錬方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電気炉で行っている還元精錬(脱酸,脱
硫,成分調整)を炉外で行う方法としてレードルファー
ネス法(LF法)、即ち電気炉からの溶鋼を取鍋に受け
た状態で精錬を行うLF法が、電気炉の生産性を高める
有効な手段として従来より行われている。
硫,成分調整)を炉外で行う方法としてレードルファー
ネス法(LF法)、即ち電気炉からの溶鋼を取鍋に受け
た状態で精錬を行うLF法が、電気炉の生産性を高める
有効な手段として従来より行われている。
【0003】このLF処理においては、通常取鍋に電極
付きの炉蓋を被せてアーク通電し、アーク熱による加熱
下で精錬を行う。電気炉を用いた製鋼においてかかるL
F精錬を併用した場合、電気炉における溶解と取鍋に受
けた溶鋼の精錬とを同時進行で行うことができ、電気炉
の稼働率を効果的に高め、以て生産性向上に資すること
ができる。
付きの炉蓋を被せてアーク通電し、アーク熱による加熱
下で精錬を行う。電気炉を用いた製鋼においてかかるL
F精錬を併用した場合、電気炉における溶解と取鍋に受
けた溶鋼の精錬とを同時進行で行うことができ、電気炉
の稼働率を効果的に高め、以て生産性向上に資すること
ができる。
【0004】一方炉外精錬の1つとして、取鍋等の容器
に溶鋼を収容した状態でフラックスを供給し、減圧下で
溶鋼を精錬する真空精錬も広く行われている。真空槽に
設けた上昇管と下降管との二本の脚を取鍋中の溶鋼に浸
漬し、真空槽を排気により減圧状態として溶鋼を精錬す
るRH真空脱ガス精錬法はその真空精錬の代表的なもの
である。
に溶鋼を収容した状態でフラックスを供給し、減圧下で
溶鋼を精錬する真空精錬も広く行われている。真空槽に
設けた上昇管と下降管との二本の脚を取鍋中の溶鋼に浸
漬し、真空槽を排気により減圧状態として溶鋼を精錬す
るRH真空脱ガス精錬法はその真空精錬の代表的なもの
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの真空精錬
において、精錬のためのフラックスを溶鋼に供給したと
きに溶鋼の温度が低下して真空精錬における脱硫等の精
錬効率が悪化し、この結果、前段階の電気炉からの出鋼
温度を高くする必要が生じたり或いは上記LF処理に続
いて真空精錬を行う場合にはLF処理を長時間行わなけ
ればならなくなって、全体としての生産能率が低下する
問題を生ずる。
において、精錬のためのフラックスを溶鋼に供給したと
きに溶鋼の温度が低下して真空精錬における脱硫等の精
錬効率が悪化し、この結果、前段階の電気炉からの出鋼
温度を高くする必要が生じたり或いは上記LF処理に続
いて真空精錬を行う場合にはLF処理を長時間行わなけ
ればならなくなって、全体としての生産能率が低下する
問題を生ずる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
課題を解決するためになされたものである。而して本願
の発明は、溶鋼にフラックスを供給して該溶鋼を減圧下
で精錬するに際し、該フラックスを予め溶融させた状態
で該溶鋼に供給することを特徴とする。
課題を解決するためになされたものである。而して本願
の発明は、溶鋼にフラックスを供給して該溶鋼を減圧下
で精錬するに際し、該フラックスを予め溶融させた状態
で該溶鋼に供給することを特徴とする。
【0007】
【作用及び発明の効果】以上のように本発明は、溶鋼に
フラックスを供給するに際してそのフラックスを予め溶
融させた状態で溶鋼に供給するもので、本発明によれ
ば、溶鋼へのフラックスの供給によって溶鋼の温度が低
下するのを防止でき、ひいては真空精錬における脱硫等
の精錬効率を向上させることができる。
フラックスを供給するに際してそのフラックスを予め溶
融させた状態で溶鋼に供給するもので、本発明によれ
ば、溶鋼へのフラックスの供給によって溶鋼の温度が低
下するのを防止でき、ひいては真空精錬における脱硫等
の精錬効率を向上させることができる。
【0008】
【実施例】次に本発明の実施例を以下に具体的に説明す
る。先ず本発明例の真空精錬方法を実施する設備の構成
を図1に基づいて説明する。図1は還流式真空脱ガス精
錬設備を示したものであって、図中10は真空槽であ
り、吸上管12と下降管14との二本の脚が下向きに延
び出し、それらが取鍋16中の溶鋼内に浸漬される。
る。先ず本発明例の真空精錬方法を実施する設備の構成
を図1に基づいて説明する。図1は還流式真空脱ガス精
錬設備を示したものであって、図中10は真空槽であ
り、吸上管12と下降管14との二本の脚が下向きに延
び出し、それらが取鍋16中の溶鋼内に浸漬される。
【0009】真空槽10には排気口18が設けられてお
り、この排気口18を通じて排気を行うことで、真空槽
10内部が所定の減圧状態とされる。真空槽10の上壁
部にはバーナ20が真空槽10内部に突入する状態で設
けられており、このバーナ20に対して燃料及び酸素
(O2)が管路22及び24を通じて供給され、バーナ
20の先端より火炎21が噴出される。
り、この排気口18を通じて排気を行うことで、真空槽
10内部が所定の減圧状態とされる。真空槽10の上壁
部にはバーナ20が真空槽10内部に突入する状態で設
けられており、このバーナ20に対して燃料及び酸素
(O2)が管路22及び24を通じて供給され、バーナ
20の先端より火炎21が噴出される。
【0010】26は精錬のためのフラックスであって、
エアをキャリアガスとして、このフラックス26が管路
28を通じてバーナ20に供給され、更にバーナ20の
火炎21によって溶融された状態で取鍋16内の溶鋼に
供給される。
エアをキャリアガスとして、このフラックス26が管路
28を通じてバーナ20に供給され、更にバーナ20の
火炎21によって溶融された状態で取鍋16内の溶鋼に
供給される。
【0011】尚、30はアルゴンガス等の不活性ガスの
吹込管であって、取鍋16内の溶鋼は、吹き込まれたガ
スのリフト効果によって吸上管12内を上向きに吸い上
げられ、そして下降管14を通じて下降させられる。こ
れにより取鍋16内の溶鋼が真空槽10内部と取鍋16
内とを循環させられる。
吹込管であって、取鍋16内の溶鋼は、吹き込まれたガ
スのリフト効果によって吸上管12内を上向きに吸い上
げられ、そして下降管14を通じて下降させられる。こ
れにより取鍋16内の溶鋼が真空槽10内部と取鍋16
内とを循環させられる。
【0012】次に上記設備を用いた本発明例の方法を以
下に説明する。JIS SUJ2(軸受鋼)70tをア
ーク炉で溶解して取鍋16に出鋼し、次いでLF精錬を
行った後、上記設備による真空脱ガス精錬を行った。
下に説明する。JIS SUJ2(軸受鋼)70tをア
ーク炉で溶解して取鍋16に出鋼し、次いでLF精錬を
行った後、上記設備による真空脱ガス精錬を行った。
【0013】このとき精錬のためのフラックス26とし
て石灰粉(CaO)とホタル石粉(CaF2)とをCa
O(75)−CaF2(25)の重量比で混合したもの
(実施例1),CaO(80)−CaF2(20)の重
量比で混合したもの(実施例2)をそれぞれ4kg/t
(実施例1),5kg/t(実施例2)の量で(粒度は
それぞれ100メッシュアンダー90%)供給して、バ
ーナ20の先端より溶融状態で取鍋16内の溶鋼に投入
した。また真空精錬の間バーナ20によって溶鋼を加熱
し続けた。尚、バーナ20への供給燃料としてはLNG
ガスを用い、これを100Nm3/フラックスtの量で
バーナ20に供給した。
て石灰粉(CaO)とホタル石粉(CaF2)とをCa
O(75)−CaF2(25)の重量比で混合したもの
(実施例1),CaO(80)−CaF2(20)の重
量比で混合したもの(実施例2)をそれぞれ4kg/t
(実施例1),5kg/t(実施例2)の量で(粒度は
それぞれ100メッシュアンダー90%)供給して、バ
ーナ20の先端より溶融状態で取鍋16内の溶鋼に投入
した。また真空精錬の間バーナ20によって溶鋼を加熱
し続けた。尚、バーナ20への供給燃料としてはLNG
ガスを用い、これを100Nm3/フラックスtの量で
バーナ20に供給した。
【0014】この真空脱ガス精錬を30分間行い、その
間の溶鋼の温度降下を測定したところ、実施例1の場合
には温度降下が40℃であり、また実施例2の場合には
38℃であった。
間の溶鋼の温度降下を測定したところ、実施例1の場合
には温度降下が40℃であり、また実施例2の場合には
38℃であった。
【0015】因みにフラックス26を粉末状態のままで
溶鋼に供給したときの温度降下は45℃であり、また併
せて精錬中バーナ20による溶鋼の加熱も行わなかった
場合の温度降下は50℃であった。
溶鋼に供給したときの温度降下は45℃であり、また併
せて精錬中バーナ20による溶鋼の加熱も行わなかった
場合の温度降下は50℃であった。
【0016】このように真空脱ガス精錬に際して温度降
下を抑え得たことから、真空精錬における精錬効率が向
上し、その結果真空精錬後においてS量を所望レベル
(0.005%)まで低下させるために、従来では前段
階でのLF精錬に60分を要していたのが50分でLF
精錬を終了することができ、LF精錬の所要時間を10
分間短縮することができた。
下を抑え得たことから、真空精錬における精錬効率が向
上し、その結果真空精錬後においてS量を所望レベル
(0.005%)まで低下させるために、従来では前段
階でのLF精錬に60分を要していたのが50分でLF
精錬を終了することができ、LF精錬の所要時間を10
分間短縮することができた。
【0017】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示であり、本発明は例えば上記RH真空脱ガ
ス精錬をLF精錬と切り離して単独で行う場合にも適用
可能であるし、更にかかるRH真空脱ガス精錬以外の他
の真空精錬にも適用可能であるなど、その主旨を逸脱し
ない範囲において種々変更を加えた態様で実施可能であ
る。
くまで一例示であり、本発明は例えば上記RH真空脱ガ
ス精錬をLF精錬と切り離して単独で行う場合にも適用
可能であるし、更にかかるRH真空脱ガス精錬以外の他
の真空精錬にも適用可能であるなど、その主旨を逸脱し
ない範囲において種々変更を加えた態様で実施可能であ
る。
【図1】本発明の一実施例である真空脱ガス精錬方法の
実施設備の概略構成を示す図である。
実施設備の概略構成を示す図である。
10 真空槽 12 吸上管 14 下降管 16 取鍋 18 排気口 20 バーナ 26 フラックス 30 吹込管
Claims (1)
- 【請求項1】 溶鋼にフラックスを供給して該溶鋼を減
圧下で精錬するに際し、該フラックスを予め溶融させた
状態で該溶鋼に供給することを特徴とする真空精錬方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8202919A JPH1025512A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 真空精錬方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8202919A JPH1025512A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 真空精錬方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1025512A true JPH1025512A (ja) | 1998-01-27 |
Family
ID=16465342
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8202919A Pending JPH1025512A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 真空精錬方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1025512A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017025373A (ja) * | 2015-07-22 | 2017-02-02 | Jfeスチール株式会社 | 溶鋼の脱硫方法 |
-
1996
- 1996-07-12 JP JP8202919A patent/JPH1025512A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017025373A (ja) * | 2015-07-22 | 2017-02-02 | Jfeスチール株式会社 | 溶鋼の脱硫方法 |
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