JPH10254006A - 振動検出装置及びブレ補正装置 - Google Patents
振動検出装置及びブレ補正装置Info
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- JPH10254006A JPH10254006A JP9060408A JP6040897A JPH10254006A JP H10254006 A JPH10254006 A JP H10254006A JP 9060408 A JP9060408 A JP 9060408A JP 6040897 A JP6040897 A JP 6040897A JP H10254006 A JPH10254006 A JP H10254006A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 部品点数が少なく実装上有利な小型でコスト
ダウンを図ることができる振動検出装置及びブレ補正装
置を提供する。 【解決手段】 カメラボディ101には、1軸方向のブ
レ成分を検出する1個のジャイロと、このジャイロ1を
搭載した基板2とが設けられている。基板2は、ステッ
ピングモータにより所定回転角毎に駆動及び停止し、ジ
ャイロ1は、このステッピングモータの停止時に、ブレ
検出信号を少なくとも1回出力する。ジャイロ1は、ス
テッピングモータによりその検出方向を変えるために、
1軸以上の方向のブレ成分を1個で検出することができ
る。このために、部品点数を減らし、他の部品を実装す
る空間を確保できるために、装置のコストダウンを図る
ことができる。
ダウンを図ることができる振動検出装置及びブレ補正装
置を提供する。 【解決手段】 カメラボディ101には、1軸方向のブ
レ成分を検出する1個のジャイロと、このジャイロ1を
搭載した基板2とが設けられている。基板2は、ステッ
ピングモータにより所定回転角毎に駆動及び停止し、ジ
ャイロ1は、このステッピングモータの停止時に、ブレ
検出信号を少なくとも1回出力する。ジャイロ1は、ス
テッピングモータによりその検出方向を変えるために、
1軸以上の方向のブレ成分を1個で検出することができ
る。このために、部品点数を減らし、他の部品を実装す
る空間を確保できるために、装置のコストダウンを図る
ことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ、ビデオな
どの撮影装置や双眼鏡などの観察装置などにおける手ブ
レなどによる振動を検出する振動検出装置及びブレ補正
装置に関するものである。
どの撮影装置や双眼鏡などの観察装置などにおける手ブ
レなどによる振動を検出する振動検出装置及びブレ補正
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、特開平2−1832
17号公報に開示されているようなブレ補正装置が知ら
れている。このブレ補正装置は、カメラやビデオなどに
生じたブレを角速度センサなどのセンサによって検出
し、検出されたブレの方向と逆方向にブレ補正レンズを
移動しブレを補正している。
17号公報に開示されているようなブレ補正装置が知ら
れている。このブレ補正装置は、カメラやビデオなどに
生じたブレを角速度センサなどのセンサによって検出
し、検出されたブレの方向と逆方向にブレ補正レンズを
移動しブレを補正している。
【0003】以下に、図11を参照して、従来のブレ補
正装置について説明する。図11は、従来のブレ補正装
置のブロック図である。カメラボディ101は、カメラ
ボディ101側及びレンズ鏡筒102側に給電する電池
103と、カメラボディ側DC/DCコンバータ104
と、カメラボディ側の主要な制御を行うカメラボディ側
CPU105と、カメラの電源スイッチをONするメイ
ンスイッチ112と、レリーズボタンの第1ストローク
(半押し状態)でONする半押しスイッチ111と、レ
リーズボタンの第2ストローク(全押し状態)でONす
る全押しスイッチ110と、操作スイッチ113と、半
導体スイッチである給電制御スイッチ130などを備え
ている。
正装置について説明する。図11は、従来のブレ補正装
置のブロック図である。カメラボディ101は、カメラ
ボディ101側及びレンズ鏡筒102側に給電する電池
103と、カメラボディ側DC/DCコンバータ104
と、カメラボディ側の主要な制御を行うカメラボディ側
CPU105と、カメラの電源スイッチをONするメイ
ンスイッチ112と、レリーズボタンの第1ストローク
(半押し状態)でONする半押しスイッチ111と、レ
リーズボタンの第2ストローク(全押し状態)でONす
る全押しスイッチ110と、操作スイッチ113と、半
導体スイッチである給電制御スイッチ130などを備え
ている。
【0004】レンズ鏡筒102は、カメラボディ101
に着脱自在に取り付けられている。レンズ鏡筒102
は、レンズ鏡筒側の主要な制御を行うレンズ鏡筒側CP
U119と、レンズ鏡筒側DC/DCコンバータ120
と、ブレ補正制御モードを選択するための2bitの設
定スイッチ131,132と、ブレを検出し、そのブレ
量に応じた出力信号を出力するブレ検出部113,11
4と、第1のレンズ群125と、第2のレンズ群126
と、光軸方向に対して垂直な方向又は略垂直な方向に駆
動し、ブレを補正する第3のレンズ群(以下、ブレ補正
レンズという)127と、絞り羽根128と、ブレ補正
レンズ127を駆動するためのモータ123,124
と、このモータ123,124をそれぞれ駆動制御する
制御回路121,122などを備えている。
に着脱自在に取り付けられている。レンズ鏡筒102
は、レンズ鏡筒側の主要な制御を行うレンズ鏡筒側CP
U119と、レンズ鏡筒側DC/DCコンバータ120
と、ブレ補正制御モードを選択するための2bitの設
定スイッチ131,132と、ブレを検出し、そのブレ
量に応じた出力信号を出力するブレ検出部113,11
4と、第1のレンズ群125と、第2のレンズ群126
と、光軸方向に対して垂直な方向又は略垂直な方向に駆
動し、ブレを補正する第3のレンズ群(以下、ブレ補正
レンズという)127と、絞り羽根128と、ブレ補正
レンズ127を駆動するためのモータ123,124
と、このモータ123,124をそれぞれ駆動制御する
制御回路121,122などを備えている。
【0005】カメラボディ101とレンズ鏡筒102に
は、図11に示すように、これらを互いに電気的に接続
するための電気接点115,116,117,118が
設けられている。電気接点115は、電池103から給
電制御スイッチ130を介してレンズ鏡筒102側へ給
電するための接点である。電気接点116は、カメラボ
ディ側DC/DCコンバータ104の出力をレンズ鏡筒
102側に給電するための接点である。電気接点117
は、カメラボディ側CPU105とレンズ鏡筒側CPU
119との間の通信を行うための接点である。電気接点
118は、電池103の陰極端子につながるグランド
(GND)ラインを接続するための接点である。
は、図11に示すように、これらを互いに電気的に接続
するための電気接点115,116,117,118が
設けられている。電気接点115は、電池103から給
電制御スイッチ130を介してレンズ鏡筒102側へ給
電するための接点である。電気接点116は、カメラボ
ディ側DC/DCコンバータ104の出力をレンズ鏡筒
102側に給電するための接点である。電気接点117
は、カメラボディ側CPU105とレンズ鏡筒側CPU
119との間の通信を行うための接点である。電気接点
118は、電池103の陰極端子につながるグランド
(GND)ラインを接続するための接点である。
【0006】従来のブレ補正装置は、平面上に結像する
像面のブレを、例えば、互いに直交するX軸及びY軸の
2軸成分に分解し、ブレの向きを打ち消すようにそれぞ
れの軸方向に沿ってブレ補正機構部を駆動していた。こ
のために、駆動源となるモータ123,124は、ブレ
補正レンズ127を駆動するために2軸分で2個が必要
となり、ブレ検出部113,114、モータ123,1
24及び制御回路121,122も、それぞれ2個づつ
設けられている。
像面のブレを、例えば、互いに直交するX軸及びY軸の
2軸成分に分解し、ブレの向きを打ち消すようにそれぞ
れの軸方向に沿ってブレ補正機構部を駆動していた。こ
のために、駆動源となるモータ123,124は、ブレ
補正レンズ127を駆動するために2軸分で2個が必要
となり、ブレ検出部113,114、モータ123,1
24及び制御回路121,122も、それぞれ2個づつ
設けられている。
【0007】次に、従来のブレ補正装置の動作を説明す
る。メインスイッチ112がON動作され、半押しスイ
ッチ111がON動作されると、カメラボディ側CPU
105の端子には、“L”レベルの信号が入力される。
そして、全押しスイッチ110がON動作されると、カ
メラボディ側CPU105の端子には、“L”レベルの
信号が入力される。カメラボディ側CPU105は、半
押しスイッチ111のON動作により、カメラボディ側
DC/DCコンバータ104を起動制御し、電気接点1
16を介して、レンズ鏡筒側CPU119に給電する。
る。メインスイッチ112がON動作され、半押しスイ
ッチ111がON動作されると、カメラボディ側CPU
105の端子には、“L”レベルの信号が入力される。
そして、全押しスイッチ110がON動作されると、カ
メラボディ側CPU105の端子には、“L”レベルの
信号が入力される。カメラボディ側CPU105は、半
押しスイッチ111のON動作により、カメラボディ側
DC/DCコンバータ104を起動制御し、電気接点1
16を介して、レンズ鏡筒側CPU119に給電する。
【0008】レンズ鏡筒側CPU119は、給電要求信
号を電気接点117を介してカメラボディ側CPU10
5に出力する。カメラボディ側CPU105は、給電制
御スイッチ130をON動作させ、電池103は、レン
ズ鏡筒側DC/DCコンバータ120に電気接点115
を介して給電する。また、レンズ鏡筒側CPU119
は、電気接点116からの給電により、レンズ鏡筒側D
C/DCコンバータ120を起動し、レンズ鏡筒側DC
/DCコンバータ120は、制御回路121,122と
モータ123,124に給電する。
号を電気接点117を介してカメラボディ側CPU10
5に出力する。カメラボディ側CPU105は、給電制
御スイッチ130をON動作させ、電池103は、レン
ズ鏡筒側DC/DCコンバータ120に電気接点115
を介して給電する。また、レンズ鏡筒側CPU119
は、電気接点116からの給電により、レンズ鏡筒側D
C/DCコンバータ120を起動し、レンズ鏡筒側DC
/DCコンバータ120は、制御回路121,122と
モータ123,124に給電する。
【0009】設定スイッチ132がON動作されたとき
には、レンズ鏡筒側CPU119のD1端子には、
“L”レベルの信号が入力され、設定スイッチ131が
ON動作されたときには、レンズ鏡筒側CPU119の
D2端子には、“L”レベルの信号が入力される。一
方、設定スイッチ132がOFF動作のときには、レン
ズ鏡筒側CPU119のD1端子は、“H”レベルであ
り、設定スイッチ131がOFF動作のときには、レン
ズ鏡筒側CPU119のD2端子は、“H”レベルであ
る。
には、レンズ鏡筒側CPU119のD1端子には、
“L”レベルの信号が入力され、設定スイッチ131が
ON動作されたときには、レンズ鏡筒側CPU119の
D2端子には、“L”レベルの信号が入力される。一
方、設定スイッチ132がOFF動作のときには、レン
ズ鏡筒側CPU119のD1端子は、“H”レベルであ
り、設定スイッチ131がOFF動作のときには、レン
ズ鏡筒側CPU119のD2端子は、“H”レベルであ
る。
【0010】D1端子が“L”レベルであり、D2端子
が“H”レベルのときには、ブレ補正制御モードは、
“露光中のみ補正動作を行うモード”に選択される。D
1端子が“H”レベルであり、D2端子が“L”レベル
のときには、ブレ補正制御モードは、“露光中および露
光外に補正動作を行うモード”に選択される。D1端子
が“H”レベルであり、D2端子が“H”レベルのとき
には、ブレ補正制御モードは、“ブレ補正動作を行わな
いモード”に選択される。
が“H”レベルのときには、ブレ補正制御モードは、
“露光中のみ補正動作を行うモード”に選択される。D
1端子が“H”レベルであり、D2端子が“L”レベル
のときには、ブレ補正制御モードは、“露光中および露
光外に補正動作を行うモード”に選択される。D1端子
が“H”レベルであり、D2端子が“H”レベルのとき
には、ブレ補正制御モードは、“ブレ補正動作を行わな
いモード”に選択される。
【0011】ブレ検出部113,114は、検出したブ
レ量に応じた出力信号をアナログ処理し、その信号をレ
ンズ鏡筒側CPU119に入力する。“露光中および露
光外に補正動作を行うモード”にブレ補正制御モードが
選択されている場合であって、半押しスイッチ111が
ON動作されたときには、レンズ鏡筒側CPU119
は、アナログ処理されたデータに基づいて、ブレ補正レ
ンズ127の駆動量を演算する。ブレ検出部113,1
14は、検出したブレ量に応じた出力信号を電源が印加
された時点から出力している。ブレ検出部113,11
4が検出したデータは、角速度の次元を持っているため
に、このデータに基づいて、ブレ補正レンズ127を駆
動するときには、角速度の基準値(検出装置出力基準
値)ω0(以下、オメガゼロという)を算出する必要が
ある。このオメガゼロを算出することにより、一定の速
度でパンニングしたときに、ブレている状態とは異なる
状態であることを補正動作に反映することができる。レ
ンズ鏡筒側CPU119は、ブレ検出部113,114
の出力信号が出力された時点から、オメガゼロの検出処
理を始める。
レ量に応じた出力信号をアナログ処理し、その信号をレ
ンズ鏡筒側CPU119に入力する。“露光中および露
光外に補正動作を行うモード”にブレ補正制御モードが
選択されている場合であって、半押しスイッチ111が
ON動作されたときには、レンズ鏡筒側CPU119
は、アナログ処理されたデータに基づいて、ブレ補正レ
ンズ127の駆動量を演算する。ブレ検出部113,1
14は、検出したブレ量に応じた出力信号を電源が印加
された時点から出力している。ブレ検出部113,11
4が検出したデータは、角速度の次元を持っているため
に、このデータに基づいて、ブレ補正レンズ127を駆
動するときには、角速度の基準値(検出装置出力基準
値)ω0(以下、オメガゼロという)を算出する必要が
ある。このオメガゼロを算出することにより、一定の速
度でパンニングしたときに、ブレている状態とは異なる
状態であることを補正動作に反映することができる。レ
ンズ鏡筒側CPU119は、ブレ検出部113,114
の出力信号が出力された時点から、オメガゼロの検出処
理を始める。
【0012】ブレ補正レンズ127は、オメガゼロと検
出された角速度の処理データとの差に比例した補正量に
より駆動され、オメガゼロは、ω0=(1/T)Σω
(t)の式により算出される。これは、時刻0からTま
での間の各時刻の角速度ω(t)の和を時間Tで平均し
たものである。この計算式において使用する角速度デー
タは、角速度センサ1の出力が安定し、カメラの状態が
ブレ状態ではないと判断されるときに検出したデータを
用いるのが理想的である。また、平均する時間(検出時
間)Tが長いほどデータの安定度はよい。
出された角速度の処理データとの差に比例した補正量に
より駆動され、オメガゼロは、ω0=(1/T)Σω
(t)の式により算出される。これは、時刻0からTま
での間の各時刻の角速度ω(t)の和を時間Tで平均し
たものである。この計算式において使用する角速度デー
タは、角速度センサ1の出力が安定し、カメラの状態が
ブレ状態ではないと判断されるときに検出したデータを
用いるのが理想的である。また、平均する時間(検出時
間)Tが長いほどデータの安定度はよい。
【0013】オメガゼロの検出に要する時間は、検出時
間が十分にあるときには、およそ2秒間程度であるが、
電源投入直後の撮影のときなどには2秒間も確保できな
い。このようなときには、オメガゼロの検出は、できる
かぎり長い時間をかけて行われる。撮影者が撮影を行う
ときには、レンズ鏡筒側CPU119は、撮影直前まで
のオメガゼロの検出データに基づいて補正量を算出し、
この補正量に基づいてモータ123,124をフィード
バック制御する。
間が十分にあるときには、およそ2秒間程度であるが、
電源投入直後の撮影のときなどには2秒間も確保できな
い。このようなときには、オメガゼロの検出は、できる
かぎり長い時間をかけて行われる。撮影者が撮影を行う
ときには、レンズ鏡筒側CPU119は、撮影直前まで
のオメガゼロの検出データに基づいて補正量を算出し、
この補正量に基づいてモータ123,124をフィード
バック制御する。
【0014】レンズ鏡筒側CPU119は、演算した補
正量に基づいて、モータ123,124の駆動を制御回
路121,122に指示する。モータ123,124の
回転運動は、直線運動に変換され、ブレ補正レンズ12
7を駆動する。なお、“露光中のみ補正動作を行うモー
ド”にブレ補正制御モードが選択されている場合であっ
て、全押しスイッチ110がON動作されたときには、
ブレ補正レンズ127は、露光中のみ駆動される。
正量に基づいて、モータ123,124の駆動を制御回
路121,122に指示する。モータ123,124の
回転運動は、直線運動に変換され、ブレ補正レンズ12
7を駆動する。なお、“露光中のみ補正動作を行うモー
ド”にブレ補正制御モードが選択されている場合であっ
て、全押しスイッチ110がON動作されたときには、
ブレ補正レンズ127は、露光中のみ駆動される。
【0015】一般に、カメラにおいて手ブレを検出し補
正するときには、ブレを打ち消す方向にフィルム自体を
駆動するよりも、撮影光学系の全部又は一部をブレを打
ち消す方向に駆動するほうが、カメラ内部のメカニズム
を分散することができるために設計が楽である。従来の
ブレ補正装置では、図11に示すように、ブレ補正レン
ズ127をシフトすることによって、ブレを打ち消して
いる。この場合に、鉛直方向及び水平方向成分をもった
ブレは、ブレ補正レンズ127を駆動することによって
補正することができる。しかし、光軸回り方向(ロール
方向)のブレに対しては、この方法では原理的に補正す
ることができない。このために、ロール方向以外のヨー
方向及びピッチ方向については、鉛直方向と水平方向
(2軸方向)にブレ補正レンズ127をシフトして、結
果的にブレを補正している。また、従来のブレ補正装置
では、例えば、角速度又は加速度などの形により、2軸
方向のブレ成分を検出することによって、ブレを検出す
ることができる。この場合に、加速度の次元でブレを検
出したときには、ブレ補正レンズ127の位置の次元に
最終的に変換する必要があるために、積分系処理が2回
必要となる。一方、角速度の次元でブレを検出したとき
には、積分系処理が1回必要となる。
正するときには、ブレを打ち消す方向にフィルム自体を
駆動するよりも、撮影光学系の全部又は一部をブレを打
ち消す方向に駆動するほうが、カメラ内部のメカニズム
を分散することができるために設計が楽である。従来の
ブレ補正装置では、図11に示すように、ブレ補正レン
ズ127をシフトすることによって、ブレを打ち消して
いる。この場合に、鉛直方向及び水平方向成分をもった
ブレは、ブレ補正レンズ127を駆動することによって
補正することができる。しかし、光軸回り方向(ロール
方向)のブレに対しては、この方法では原理的に補正す
ることができない。このために、ロール方向以外のヨー
方向及びピッチ方向については、鉛直方向と水平方向
(2軸方向)にブレ補正レンズ127をシフトして、結
果的にブレを補正している。また、従来のブレ補正装置
では、例えば、角速度又は加速度などの形により、2軸
方向のブレ成分を検出することによって、ブレを検出す
ることができる。この場合に、加速度の次元でブレを検
出したときには、ブレ補正レンズ127の位置の次元に
最終的に変換する必要があるために、積分系処理が2回
必要となる。一方、角速度の次元でブレを検出したとき
には、積分系処理が1回必要となる。
【0016】図12は、従来のブレ補正装置において2
つのジャイロをカメラに搭載した例を概略的に示す斜視
図である。図13は、ジャイロの検出感度の方向を示す
図である。図11に示すように、従来のブレ補正装置
は、ブレ検出部113,114を備えており、このブレ
検出部113,114は、検出する軸毎にジャイロを備
えている。図12に示すように、カメラボディ101
は、2つのジャイロ1,1’を搭載している。ジャイロ
1,1’は、現在、ブレ検出の際に最も使用されている
コリオリの力を利用した角速度センサである。このジャ
イロ1,1’は、図13に示すように、1個で1軸の角
速度成分を検出するものであり、その検出方向(感度方
向)は、矢印の向き1方向である。このために、ブレ補
正レンズ127を駆動してブレを補正するときには、互
いに異なる検出方向(感度方向)にジャイロ1,1’を
実装する必要がある。ジャイロ1,1’は、図12に示
すように2個必要であり、その検出角度(実装方向)を
互いに直角にすると後の処理を容易に行うことができ
る。なお、ジャイロ1,1’の検出角度が互いに直角で
なくても、ジャイロ1の検出方向とジャイロ1’の検出
方向とのなす角が既知であるときには、各方向成分にお
いて検出したブレ量を成分分解することができる。
つのジャイロをカメラに搭載した例を概略的に示す斜視
図である。図13は、ジャイロの検出感度の方向を示す
図である。図11に示すように、従来のブレ補正装置
は、ブレ検出部113,114を備えており、このブレ
検出部113,114は、検出する軸毎にジャイロを備
えている。図12に示すように、カメラボディ101
は、2つのジャイロ1,1’を搭載している。ジャイロ
1,1’は、現在、ブレ検出の際に最も使用されている
コリオリの力を利用した角速度センサである。このジャ
イロ1,1’は、図13に示すように、1個で1軸の角
速度成分を検出するものであり、その検出方向(感度方
向)は、矢印の向き1方向である。このために、ブレ補
正レンズ127を駆動してブレを補正するときには、互
いに異なる検出方向(感度方向)にジャイロ1,1’を
実装する必要がある。ジャイロ1,1’は、図12に示
すように2個必要であり、その検出角度(実装方向)を
互いに直角にすると後の処理を容易に行うことができ
る。なお、ジャイロ1,1’の検出角度が互いに直角で
なくても、ジャイロ1の検出方向とジャイロ1’の検出
方向とのなす角が既知であるときには、各方向成分にお
いて検出したブレ量を成分分解することができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来のブレ補正装置に
おけるジャイロ1,1’は、図12及び図13に示すよ
うに、パッケージ外形が概略直方体型をしており、その
大きさは、例えば、オペアンプ、ICなどの他の電子部
品と比較したときに、数倍の容量がある。このために、
ジャイロ1,1’は、カメラの小型化を阻害する一要因
となっていた。また、従来のブレ補正装置では、検出す
る軸毎にアナログ増幅回路及びフィルタが必要となり、
実装の面や部品点数の面においてコストアップを免れな
かった。
おけるジャイロ1,1’は、図12及び図13に示すよ
うに、パッケージ外形が概略直方体型をしており、その
大きさは、例えば、オペアンプ、ICなどの他の電子部
品と比較したときに、数倍の容量がある。このために、
ジャイロ1,1’は、カメラの小型化を阻害する一要因
となっていた。また、従来のブレ補正装置では、検出す
る軸毎にアナログ増幅回路及びフィルタが必要となり、
実装の面や部品点数の面においてコストアップを免れな
かった。
【0018】本発明の課題は、部品点数が少なく実装上
有利な小型でコストダウンを図ることができる振動検出
装置及びブレ補正装置を提供することである。
有利な小型でコストダウンを図ることができる振動検出
装置及びブレ補正装置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下のような
解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容
易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付
して説明するが、これに限定されるものではない。すな
わち、請求項1の発明は、1軸方向の振動成分を検出す
る1個の振動検出部(1)と、前記振動検出部の検出方
向を変化させる検出方向可変部(5,7)とを含み、前
記振動検出部は、その検出方向を変えることによって、
1軸以上の方向の振動成分を検出することを特徴とする
振動検出装置である。
解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容
易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付
して説明するが、これに限定されるものではない。すな
わち、請求項1の発明は、1軸方向の振動成分を検出す
る1個の振動検出部(1)と、前記振動検出部の検出方
向を変化させる検出方向可変部(5,7)とを含み、前
記振動検出部は、その検出方向を変えることによって、
1軸以上の方向の振動成分を検出することを特徴とする
振動検出装置である。
【0020】請求項2の発明は、請求項1に記載の振動
検出装置において、振動により生ずる移動量を演算する
演算部(119)を備え、前記検出方向可変部は、前記
振動検出部を回転する回転駆動部(5,7)であり、前
記振動検出部は、所定回転角毎に振動検出信号(Vo)
を出力し、前記演算部は、前記振動検出信号に基づい
て、前記移動量を演算することを特徴とする振動検出装
置である。
検出装置において、振動により生ずる移動量を演算する
演算部(119)を備え、前記検出方向可変部は、前記
振動検出部を回転する回転駆動部(5,7)であり、前
記振動検出部は、所定回転角毎に振動検出信号(Vo)
を出力し、前記演算部は、前記振動検出信号に基づい
て、前記移動量を演算することを特徴とする振動検出装
置である。
【0021】請求項3の発明は、請求項2に記載の振動
検出装置において、制御信号を発生する制御信号発生部
(4,6)を備え、前記回転駆動部は、ステッピングモ
ータ(5)であり、前記制御信号発生部は、前記制御信
号に基づいて、前記ステッピングモータを所定回転角毎
に駆動及び停止し、前記振動検出部は、前記ステッピン
グモータの停止時に、前記振動検出信号を少なくとも1
回出力することを特徴とする振動検出装置である。
検出装置において、制御信号を発生する制御信号発生部
(4,6)を備え、前記回転駆動部は、ステッピングモ
ータ(5)であり、前記制御信号発生部は、前記制御信
号に基づいて、前記ステッピングモータを所定回転角毎
に駆動及び停止し、前記振動検出部は、前記ステッピン
グモータの停止時に、前記振動検出信号を少なくとも1
回出力することを特徴とする振動検出装置である。
【0022】請求項4の発明は、請求項2又は請求項3
に記載の振動検出装置において、前記振動検出部は、平
面内における1軸方向の振動成分を検出し、前記回転駆
動部は、前記振動検出部を前記平面内で回転し、この振
動検出部の検出方向をこの平面内において変化させるこ
とを特徴とする振動検出装置である。
に記載の振動検出装置において、前記振動検出部は、平
面内における1軸方向の振動成分を検出し、前記回転駆
動部は、前記振動検出部を前記平面内で回転し、この振
動検出部の検出方向をこの平面内において変化させるこ
とを特徴とする振動検出装置である。
【0023】請求項5の発明は、請求項2から請求項4
までのいずれか1項に記載の振動検出装置において、前
記回転駆動部は、その回転周波数(fg)が振動による
周波数(fb)以上であることを特徴とする振動検出装
置である。
までのいずれか1項に記載の振動検出装置において、前
記回転駆動部は、その回転周波数(fg)が振動による
周波数(fb)以上であることを特徴とする振動検出装
置である。
【0024】請求項6の発明は、ブレを補正するブレ補
正光学系(127)と、前記ブレ補正光学系を駆動する
駆動部(123,124)と、前記駆動部を制御する制
御部(119,121,122)と、1軸方向のブレ成
分を検出する1個のブレ検出部(1)と、前記ブレ検出
部の検出方向を変化させる検出方向可変部(5,7)と
を含み、前記ブレ検出部は、その検出方向を変えること
によって、1軸以上の方向のブレ成分を検出するととも
に、このブレ成分に応じたブレ検出信号(Vo)を出力
し、前記制御部は、前記ブレ検出信号に基づいて、前記
駆動部を制御することを特徴とするブレ補正装置であ
る。
正光学系(127)と、前記ブレ補正光学系を駆動する
駆動部(123,124)と、前記駆動部を制御する制
御部(119,121,122)と、1軸方向のブレ成
分を検出する1個のブレ検出部(1)と、前記ブレ検出
部の検出方向を変化させる検出方向可変部(5,7)と
を含み、前記ブレ検出部は、その検出方向を変えること
によって、1軸以上の方向のブレ成分を検出するととも
に、このブレ成分に応じたブレ検出信号(Vo)を出力
し、前記制御部は、前記ブレ検出信号に基づいて、前記
駆動部を制御することを特徴とするブレ補正装置であ
る。
【0025】請求項7の発明は、請求項6に記載のブレ
補正装置において、ブレ補正量を演算する演算部(11
9)を備え、前記検出方向可変部は、前記ブレ検出部を
回転する回転駆動部(5,7)であり、前記ブレ検出部
は、所定回転角毎に前記ブレ検出信号を出力し、前記演
算部は、前記ブレ検出信号に基づいて、前記ブレ補正量
を演算することを特徴とするブレ補正装置である。
補正装置において、ブレ補正量を演算する演算部(11
9)を備え、前記検出方向可変部は、前記ブレ検出部を
回転する回転駆動部(5,7)であり、前記ブレ検出部
は、所定回転角毎に前記ブレ検出信号を出力し、前記演
算部は、前記ブレ検出信号に基づいて、前記ブレ補正量
を演算することを特徴とするブレ補正装置である。
【0026】請求項8の発明は、請求項7に記載のブレ
補正装置において、制御信号を発生する制御信号発生部
(4,6)を備え、前記回転駆動部は、ステッピングモ
ータ(5)であり、前記制御信号発生部は、前記制御信
号に基づいて、前記ステッピングモータを所定回転角毎
に駆動及び停止し、前記ブレ検出部は、前記ステッピン
グモータの停止時に、前記ブレ検出信号を少なくとも1
回出力することを特徴とするブレ補正装置である。
補正装置において、制御信号を発生する制御信号発生部
(4,6)を備え、前記回転駆動部は、ステッピングモ
ータ(5)であり、前記制御信号発生部は、前記制御信
号に基づいて、前記ステッピングモータを所定回転角毎
に駆動及び停止し、前記ブレ検出部は、前記ステッピン
グモータの停止時に、前記ブレ検出信号を少なくとも1
回出力することを特徴とするブレ補正装置である。
【0027】請求項9の発明は、請求項7又は請求項8
に記載のブレ補正装置において、前記駆動部は、前記ブ
レ補正光学系を光軸(I)と交差する平面内において駆
動し、前記ブレ検出部は、前記平面内における1軸方向
のブレ成分を検出し、前記回転駆動部は、前記ブレ検出
部を前記平面内で回転し、このブレ検出部の検出方向を
この平面内において変化させ、前記演算部は、前記平面
内におけるブレ補正量を演算することを特徴とするブレ
補正装置である。
に記載のブレ補正装置において、前記駆動部は、前記ブ
レ補正光学系を光軸(I)と交差する平面内において駆
動し、前記ブレ検出部は、前記平面内における1軸方向
のブレ成分を検出し、前記回転駆動部は、前記ブレ検出
部を前記平面内で回転し、このブレ検出部の検出方向を
この平面内において変化させ、前記演算部は、前記平面
内におけるブレ補正量を演算することを特徴とするブレ
補正装置である。
【0028】請求項10の発明は、請求項6から請求項
9までのいずれか1項に記載のブレ補正装置において、
前記回転駆動部は、その回転周波数(fg)がブレによ
る周波数(fb)以上であることを特徴とするブレ補正
装置である。
9までのいずれか1項に記載のブレ補正装置において、
前記回転駆動部は、その回転周波数(fg)がブレによ
る周波数(fb)以上であることを特徴とするブレ補正
装置である。
【0029】
(第1実施形態)以下、図面を参照して、本発明の第1
実施形態について、さらに詳しく説明する。図1は、本
発明の第1実施形態に係るブレ補正装置をカメラに搭載
した例を概略的に示す斜視図である。図2は、本発明の
第1実施形態に係るブレ補正装置におけるジャイロの回
転構造を概略的に示す斜視図である。なお、以下の説明
において、従来のブレ補正装置と同一の部材は、同一の
符号を付して説明し、その部分の詳細な説明については
省略する。
実施形態について、さらに詳しく説明する。図1は、本
発明の第1実施形態に係るブレ補正装置をカメラに搭載
した例を概略的に示す斜視図である。図2は、本発明の
第1実施形態に係るブレ補正装置におけるジャイロの回
転構造を概略的に示す斜視図である。なお、以下の説明
において、従来のブレ補正装置と同一の部材は、同一の
符号を付して説明し、その部分の詳細な説明については
省略する。
【0030】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置
は、図1及び図2に示すように、ブレを検出する1個の
ジャイロ1と、このジャイロ1を搭載し、光軸Iと平行
なz軸回りに回転することによって、フィルム面と平行
な平面(xy平面)上にジャイロ1の検出方向(感度方
向)を所定時間間隔毎に位置させる基板2などからな
る。
は、図1及び図2に示すように、ブレを検出する1個の
ジャイロ1と、このジャイロ1を搭載し、光軸Iと平行
なz軸回りに回転することによって、フィルム面と平行
な平面(xy平面)上にジャイロ1の検出方向(感度方
向)を所定時間間隔毎に位置させる基板2などからな
る。
【0031】基板2は、ジャイロ1を搭載するための実
装部材であり、例えば、固く曲がりにくいリジッド基板
などである。この基板2には、ジャイロ1の直接の出力
信号が長い距離にわたって引き回されることがないよう
に、図示しないジャイロ1の出力インピーダンス変換回
路及び増幅回路などが搭載されている。基板2は、モー
タの回転力を伝達する図示しない伝達機構部により、ジ
ャイロ1をz軸回りに回転する。基板2は、その回転角
度刻み幅が細かいほど高精度なブレ補正を行うことがで
きるために、「回転→停止→回転→停止→・・」を微少
角度刻みで繰り返すように制御することが好ましい。以
下では、「回転→停止→回転・・」のようにステップ的
に簡潔駆動するステッピングモータを、基板2を回転す
るモータに応用し、このステッピングモータにより基板
2を回転する構成を例に挙げて説明する。
装部材であり、例えば、固く曲がりにくいリジッド基板
などである。この基板2には、ジャイロ1の直接の出力
信号が長い距離にわたって引き回されることがないよう
に、図示しないジャイロ1の出力インピーダンス変換回
路及び増幅回路などが搭載されている。基板2は、モー
タの回転力を伝達する図示しない伝達機構部により、ジ
ャイロ1をz軸回りに回転する。基板2は、その回転角
度刻み幅が細かいほど高精度なブレ補正を行うことがで
きるために、「回転→停止→回転→停止→・・」を微少
角度刻みで繰り返すように制御することが好ましい。以
下では、「回転→停止→回転・・」のようにステップ的
に簡潔駆動するステッピングモータを、基板2を回転す
るモータに応用し、このステッピングモータにより基板
2を回転する構成を例に挙げて説明する。
【0032】図3は、本発明の第1実施形態に係るブレ
補正装置においてステッピングモータを用いるときのブ
ロック図である。CPU4は、ステッピングモータ5を
駆動制御するための中央処理装置である。CPU4は、
後述するモータドライバ6にディジタルデータによりコ
マンドを出力する。また、CPU4は、ステップ状に回
転する基板2の絶対位置を認識するために、この基板2
に組み込まれた基準位置スイッチ2aが発生する出力信
号を適宜モニタする。CPU4は、アナログ処理された
ジャイロ1の出力信号をA/D変換するために、A/D
コンバータ10を内蔵している。
補正装置においてステッピングモータを用いるときのブ
ロック図である。CPU4は、ステッピングモータ5を
駆動制御するための中央処理装置である。CPU4は、
後述するモータドライバ6にディジタルデータによりコ
マンドを出力する。また、CPU4は、ステップ状に回
転する基板2の絶対位置を認識するために、この基板2
に組み込まれた基準位置スイッチ2aが発生する出力信
号を適宜モニタする。CPU4は、アナログ処理された
ジャイロ1の出力信号をA/D変換するために、A/D
コンバータ10を内蔵している。
【0033】モータードライバ6は、CPU4のディジ
タルデータに基づいて、ステッピングモータ5を駆動制
御するためのモータである。モータードライバ6は、ス
テッピングモータ5内のインダクタに対してパルス状の
電圧(複数のフェイズ:相を持つ)を印加し、ステッピ
ングモータ5をステップ状に変位駆動する。
タルデータに基づいて、ステッピングモータ5を駆動制
御するためのモータである。モータードライバ6は、ス
テッピングモータ5内のインダクタに対してパルス状の
電圧(複数のフェイズ:相を持つ)を印加し、ステッピ
ングモータ5をステップ状に変位駆動する。
【0034】ステッピングモータ5は、パルス状の電圧
によって一定角度回転するモータである。ステッピング
モータ5では、基板2を回転するときの単位変位角度
(ステップ角度)が、ジャイロ1の検出方向(感度方
向)のスキャニング刻み幅となる。ステッピングモータ
5のステップ角度が大きくなると、デッドポイントと呼
ばれる検出感度のない方向の分布が偏ってしまう。その
結果、例えば、同じ方向に偏ったブレを検出するとき
に、ブレを全く検出できない可能性がある。このため
に、ステッピングモータ5は、ジャイロ1の検出方向
(感度方向)をなるべく小さい刻み幅で変位させること
が望ましい。本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置
では、ステップ角度は、5相のときには0.72deg
である。
によって一定角度回転するモータである。ステッピング
モータ5では、基板2を回転するときの単位変位角度
(ステップ角度)が、ジャイロ1の検出方向(感度方
向)のスキャニング刻み幅となる。ステッピングモータ
5のステップ角度が大きくなると、デッドポイントと呼
ばれる検出感度のない方向の分布が偏ってしまう。その
結果、例えば、同じ方向に偏ったブレを検出するとき
に、ブレを全く検出できない可能性がある。このため
に、ステッピングモータ5は、ジャイロ1の検出方向
(感度方向)をなるべく小さい刻み幅で変位させること
が望ましい。本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置
では、ステップ角度は、5相のときには0.72deg
である。
【0035】図4は、本発明の第1実施形態に係るブレ
補正装置におけるジャイロの検出方向に対するx方向及
びy方向のブレ成分の関係を示す図である。ジャイロ1
の検出方向(感度方向)が時間とともに変化したとき
に、ジャイロ1の出力値(センサ出力値)Voは、図4
に示すように、検出の基準方向(図中x軸)に対する角
度θを用いて表すと、以下の関係がある。 x方向検出成分:Vx=Vo・cosθ y方向検出成分:Vy=Vo・sinθ 角度θは、ステッピングモータ5を検出の基準位置から
駆動したときの角度変位量であり、ステッピングモータ
5のステップ数が分かるために、角度θは、既知とな
る。
補正装置におけるジャイロの検出方向に対するx方向及
びy方向のブレ成分の関係を示す図である。ジャイロ1
の検出方向(感度方向)が時間とともに変化したとき
に、ジャイロ1の出力値(センサ出力値)Voは、図4
に示すように、検出の基準方向(図中x軸)に対する角
度θを用いて表すと、以下の関係がある。 x方向検出成分:Vx=Vo・cosθ y方向検出成分:Vy=Vo・sinθ 角度θは、ステッピングモータ5を検出の基準位置から
駆動したときの角度変位量であり、ステッピングモータ
5のステップ数が分かるために、角度θは、既知とな
る。
【0036】図5は、本発明の第1実施形態に係るブレ
補正装置におけるアナログ処理回路のブロック図であ
る。アナログ処理回路9は、ジャイロ1の微少な出力信
号を増幅し、ブレの周波数以外の信号を弁別するため
に、このジャイロ1の出力信号を電気的に処理する回路
である。アナログ処理回路9は、ジャイロ1と、このジ
ャイロ1に接続されたハイパスフィルタ(以下、HPF
という)11と、このHPF11に接続された増幅器
(以下、AMPという)12と、このAMP12に接続
されたローパスフィルタ(以下、LPFという)13
と、このLPF13に接続されたA/Dコンバータ10
とからなる。
補正装置におけるアナログ処理回路のブロック図であ
る。アナログ処理回路9は、ジャイロ1の微少な出力信
号を増幅し、ブレの周波数以外の信号を弁別するため
に、このジャイロ1の出力信号を電気的に処理する回路
である。アナログ処理回路9は、ジャイロ1と、このジ
ャイロ1に接続されたハイパスフィルタ(以下、HPF
という)11と、このHPF11に接続された増幅器
(以下、AMPという)12と、このAMP12に接続
されたローパスフィルタ(以下、LPFという)13
と、このLPF13に接続されたA/Dコンバータ10
とからなる。
【0037】HPF11は、ジャイロ1の微小な出力信
号から低域周波数成分をカットするフィルタである。ジ
ャイロ1の出力信号は、概して直流のドリフトを無視で
きないために、このHPF11は、約0.05Hz程度
に設定されている。
号から低域周波数成分をカットするフィルタである。ジ
ャイロ1の出力信号は、概して直流のドリフトを無視で
きないために、このHPF11は、約0.05Hz程度
に設定されている。
【0038】AMP12は、HPF11により低域周波
数成分がカットされた信号を増幅し、増幅した信号を次
段のLPF13に出力している。
数成分がカットされた信号を増幅し、増幅した信号を次
段のLPF13に出力している。
【0039】LPF13は、AMP12により増幅され
た信号から高域周波数成分をカットするフィルタであ
る。ブレの周波数以外の帯域(15Hz以上)は、不要
であるために、このLPF13は、500Hz程度に設
定されている。
た信号から高域周波数成分をカットするフィルタであ
る。ブレの周波数以外の帯域(15Hz以上)は、不要
であるために、このLPF13は、500Hz程度に設
定されている。
【0040】A/Dコンバータ10は、LPF13によ
り高域周波数成分をカットされたアナログ信号をデジタ
ル信号に変換し出力する。アナログ処理回路9により処
理された信号は、A/Dコンバータ10によりデジタル
量に変換される。
り高域周波数成分をカットされたアナログ信号をデジタ
ル信号に変換し出力する。アナログ処理回路9により処
理された信号は、A/Dコンバータ10によりデジタル
量に変換される。
【0041】図6は、本発明の第1実施形態に係るブレ
補正装置におけるステッピングモータの駆動タイミング
とA/D変換のタイミングとを示す図である。下段にお
ける1本1本の縦線は、そのタイミングにおいて、「ス
テッピングモータ5を所定の角度幅だけ回転駆動し、そ
の後停止する」というひとまとまりのプロセスを表して
いる。また、上段における1本1本の縦線は、アナログ
処理したジャイロ1の出力信号を、A/Dコンバータ1
0によりA/D変換するタイミングを表している。本発
明の第1実施形態に係るブレ補正装置では、図6に示す
ように、A/Dコンバータ10は、ステッピングモータ
5が停止しているときに、ジャイロ1の出力信号を少な
くとも1回A/D変換している。モータドライバ6は、
ステッピングモータ5をステップ駆動するために、この
ステッピングモータ5のインダクタに対してステップ状
の電圧を印加する。このインダクタは、等価的に直流抵
抗成分Rを含んでおり、インダクタLに流れる電流は、
ステップ的に変化せずに、時定数L/Rで立ち上がる一
時遅れの波形となる。ステッピングモータ5の変位は、
ほぼこの電流波形に相似しているために、ステップ駆動
後のステッピングモータ5の位置が安定するまでの時間
は、負荷を含めた遅れ系により決定される。このため
に、図6に示すように、所定のタイミングでステッピン
グモータ5を確実に停止させて、停止状態でA/D変換
を実行するためには、この収束時間後にA/D変換をす
る必要がある。
補正装置におけるステッピングモータの駆動タイミング
とA/D変換のタイミングとを示す図である。下段にお
ける1本1本の縦線は、そのタイミングにおいて、「ス
テッピングモータ5を所定の角度幅だけ回転駆動し、そ
の後停止する」というひとまとまりのプロセスを表して
いる。また、上段における1本1本の縦線は、アナログ
処理したジャイロ1の出力信号を、A/Dコンバータ1
0によりA/D変換するタイミングを表している。本発
明の第1実施形態に係るブレ補正装置では、図6に示す
ように、A/Dコンバータ10は、ステッピングモータ
5が停止しているときに、ジャイロ1の出力信号を少な
くとも1回A/D変換している。モータドライバ6は、
ステッピングモータ5をステップ駆動するために、この
ステッピングモータ5のインダクタに対してステップ状
の電圧を印加する。このインダクタは、等価的に直流抵
抗成分Rを含んでおり、インダクタLに流れる電流は、
ステップ的に変化せずに、時定数L/Rで立ち上がる一
時遅れの波形となる。ステッピングモータ5の変位は、
ほぼこの電流波形に相似しているために、ステップ駆動
後のステッピングモータ5の位置が安定するまでの時間
は、負荷を含めた遅れ系により決定される。このため
に、図6に示すように、所定のタイミングでステッピン
グモータ5を確実に停止させて、停止状態でA/D変換
を実行するためには、この収束時間後にA/D変換をす
る必要がある。
【0042】図7は、本発明の第1実施形態に係るブレ
補正装置におけるジャイロの検出感度を示す図であり、
図7(A)は、x軸方向の検出感度を示し、図7(B)
は、y軸方向の検出感度を示し、図7(C)は、z軸方
向の検出感度を示す。図7に示すように、CPU4のA
/Dコンバータ10によりA/D変換されたデータは、
それぞれx軸方向とy軸方向の感度をもっているが、z
軸方向(ロール方向)には感度をもたない。ここで、図
7において、周期Tは、基板2の回転周期であり、周期
Tの逆数1/Tは、基板2の回転周波数fgである。本
発明の第1実施形態に係るブレ補正装置では、この回転
周波数fgは、ブレの周波数fbに対して、少なくとも
fb<fgの関係を満たすことが本発明の目的から好ま
しい。ブレの周波数fbは、一般に、1から15Hzま
での帯域に集中している。少なくとも検出感度方向では
ないポイントを、ブレの波形の1周期に対して存在させ
ないためには、基板2の回転周波数fgは、15Hz以
上であることが好ましい。
補正装置におけるジャイロの検出感度を示す図であり、
図7(A)は、x軸方向の検出感度を示し、図7(B)
は、y軸方向の検出感度を示し、図7(C)は、z軸方
向の検出感度を示す。図7に示すように、CPU4のA
/Dコンバータ10によりA/D変換されたデータは、
それぞれx軸方向とy軸方向の感度をもっているが、z
軸方向(ロール方向)には感度をもたない。ここで、図
7において、周期Tは、基板2の回転周期であり、周期
Tの逆数1/Tは、基板2の回転周波数fgである。本
発明の第1実施形態に係るブレ補正装置では、この回転
周波数fgは、ブレの周波数fbに対して、少なくとも
fb<fgの関係を満たすことが本発明の目的から好ま
しい。ブレの周波数fbは、一般に、1から15Hzま
での帯域に集中している。少なくとも検出感度方向では
ないポイントを、ブレの波形の1周期に対して存在させ
ないためには、基板2の回転周波数fgは、15Hz以
上であることが好ましい。
【0043】また、ジャイロ1のx軸方向の感度は、図
7(A)に示すように、正弦波状に変化し、y軸方向の
感度は、図7(B)に示すように、余弦波状に変化して
いる。このために、A/Dコンバータ10によりA/D
変換された後のデータは、三角関数的な重み付けがされ
ており、これを補正する演算が必要となる。この演算で
は、半周期(T/2)毎に検出感度が「0(デッドポイ
ント)」になるために、このデッドポイントでは、演算
補正をすることができない。この演算補正は、係数K=
1/sinθをかけることによって復元することができ
る。ただし、係数K=1/sinθの分母は、半周期毎
に0になるために、このデッドポイントでは、出力を得
ることができない。これを解消する方法としては、ステ
ッピングモータ5により間欠駆動するときに、デッドポ
イントが最小変位角度間に位置するように構成すること
によって、解消することができる。
7(A)に示すように、正弦波状に変化し、y軸方向の
感度は、図7(B)に示すように、余弦波状に変化して
いる。このために、A/Dコンバータ10によりA/D
変換された後のデータは、三角関数的な重み付けがされ
ており、これを補正する演算が必要となる。この演算で
は、半周期(T/2)毎に検出感度が「0(デッドポイ
ント)」になるために、このデッドポイントでは、演算
補正をすることができない。この演算補正は、係数K=
1/sinθをかけることによって復元することができ
る。ただし、係数K=1/sinθの分母は、半周期毎
に0になるために、このデッドポイントでは、出力を得
ることができない。これを解消する方法としては、ステ
ッピングモータ5により間欠駆動するときに、デッドポ
イントが最小変位角度間に位置するように構成すること
によって、解消することができる。
【0044】コリオリの力を検出することによって、角
速度を検出しているジャイロ1は、その構造上、機械的
な振動をともなっている。この機械的な振動に対して外
部の振動が接近すると、いわゆる共振現象を生じるおそ
れがある。基板2を回転周波数fgにて駆動する場合に
は、例えば、ステップ数が1回転当たり500ステップ
としたときには、500×fgの周波数振動を発生す
る。回転周波数fg=20Hzとしたときには、この値
は、10kHzになる。ジャイロ1の発振周波数は、そ
の種類によって異なるが、一般に、10kHzから数1
0kHz程度である。このために、この領域における定
数設定については、ビートを起こさないように注意する
必要がある。
速度を検出しているジャイロ1は、その構造上、機械的
な振動をともなっている。この機械的な振動に対して外
部の振動が接近すると、いわゆる共振現象を生じるおそ
れがある。基板2を回転周波数fgにて駆動する場合に
は、例えば、ステップ数が1回転当たり500ステップ
としたときには、500×fgの周波数振動を発生す
る。回転周波数fg=20Hzとしたときには、この値
は、10kHzになる。ジャイロ1の発振周波数は、そ
の種類によって異なるが、一般に、10kHzから数1
0kHz程度である。このために、この領域における定
数設定については、ビートを起こさないように注意する
必要がある。
【0045】つぎに、本発明の第1実施形態に係るブレ
補正装置におけるジャイロの調整方法を説明する。図8
は、本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置において
ジャイロの調整を誤ったときにこのジャイロから出力さ
れる波形を示す図である。本発明の第1実施形態に係る
ブレ補正装置では、図1に示すように、光軸Iと平行な
z軸回りに基板2を回転することによって、フィルム面
と平行な平面(x軸y軸を含む平面)上にジャイロ1の
検出感度方向を所定時間間隔毎に位置付けている。この
ブレ補正装置では、カメラボディ101が静止している
場合に、ジャイロ1の感度が存在しない図中矢印方向に
基板2が回転したときには、このジャイロ1には出力信
号が発生しない。しかし、取り付け誤差などにより回転
軸(z軸)が偏芯しているときには、図8に示すような
出力波形がジャイロ1から現れる。
補正装置におけるジャイロの調整方法を説明する。図8
は、本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置において
ジャイロの調整を誤ったときにこのジャイロから出力さ
れる波形を示す図である。本発明の第1実施形態に係る
ブレ補正装置では、図1に示すように、光軸Iと平行な
z軸回りに基板2を回転することによって、フィルム面
と平行な平面(x軸y軸を含む平面)上にジャイロ1の
検出感度方向を所定時間間隔毎に位置付けている。この
ブレ補正装置では、カメラボディ101が静止している
場合に、ジャイロ1の感度が存在しない図中矢印方向に
基板2が回転したときには、このジャイロ1には出力信
号が発生しない。しかし、取り付け誤差などにより回転
軸(z軸)が偏芯しているときには、図8に示すような
出力波形がジャイロ1から現れる。
【0046】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置
では、カメラ製造時などにおいてジャイロ1を搭載する
ときに、カメラボディ101が静止している状態でジャ
イロ1を回転させる。そして、ジャイロ1の出力を観察
しながら、この出力が所定値以下になるように回転軸
(z軸)方向を調整する。
では、カメラ製造時などにおいてジャイロ1を搭載する
ときに、カメラボディ101が静止している状態でジャ
イロ1を回転させる。そして、ジャイロ1の出力を観察
しながら、この出力が所定値以下になるように回転軸
(z軸)方向を調整する。
【0047】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置
では、1個のジャイロ1の検出方向(感度方向)を時間
的に変化させることによって、1軸分のジャイロ1が複
数軸の検出方向(感度方向)をもつように構成した。こ
のために、このジャイロ1の出力信号を用いることによ
り、2軸分のブレを検出することができる。また、本発
明の第1実施形態に係るブレ補正装置は、複数のジャイ
ロを用いずに、異なる検出方向(感度方向)を得ること
ができるために、1個のジャイロ1、1つのアナログ処
理回路9及び1個のA/Dコンバータ10で足りる。こ
のために、部品点数を減らすことができるために、他の
部品を実装する空間を確保することができる。その結
果、ブレ補正装置のコストダウンを図ることもできる。
では、1個のジャイロ1の検出方向(感度方向)を時間
的に変化させることによって、1軸分のジャイロ1が複
数軸の検出方向(感度方向)をもつように構成した。こ
のために、このジャイロ1の出力信号を用いることによ
り、2軸分のブレを検出することができる。また、本発
明の第1実施形態に係るブレ補正装置は、複数のジャイ
ロを用いずに、異なる検出方向(感度方向)を得ること
ができるために、1個のジャイロ1、1つのアナログ処
理回路9及び1個のA/Dコンバータ10で足りる。こ
のために、部品点数を減らすことができるために、他の
部品を実装する空間を確保することができる。その結
果、ブレ補正装置のコストダウンを図ることもできる。
【0048】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置
では、カメラボディ101を静止させた状態で基板2を
回転させることによって、ロール方向にジャイロ1の感
度が現れないように、このジャイロの取付姿勢を容易に
調整することができる。従来のブレ補正装置は、カメラ
ボディ101にジャイロ1,1’を2軸分固定して搭載
しており、それぞれのジャイロ1,1’の特性に応じ
て、ゲイン調整やチャンネル合わせなどを検出回路など
によりする必要があった。このために、本発明の第1実
施形態に係るブレ補正装置のような調整が非常に困難で
あった。また、従来のブレ補正装置では、このような調
整が困難であるために、無視できない誤差を生じてい
た。本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置では、比
較的容易にこの調整を行うことができるために、従来の
ブレ補正装置では困難であったロール方向の取付誤差の
影響を極力小さくすることができる。
では、カメラボディ101を静止させた状態で基板2を
回転させることによって、ロール方向にジャイロ1の感
度が現れないように、このジャイロの取付姿勢を容易に
調整することができる。従来のブレ補正装置は、カメラ
ボディ101にジャイロ1,1’を2軸分固定して搭載
しており、それぞれのジャイロ1,1’の特性に応じ
て、ゲイン調整やチャンネル合わせなどを検出回路など
によりする必要があった。このために、本発明の第1実
施形態に係るブレ補正装置のような調整が非常に困難で
あった。また、従来のブレ補正装置では、このような調
整が困難であるために、無視できない誤差を生じてい
た。本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置では、比
較的容易にこの調整を行うことができるために、従来の
ブレ補正装置では困難であったロール方向の取付誤差の
影響を極力小さくすることができる。
【0049】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置
では、CPU4、モータドライバ6などが出力するパル
ス数により、ステッピングモータ5の変位が予め分かる
ために、オープンループ制御が可能である。また、本発
明の第1実施形態に係るブレ補正装置において、実装状
態やその他の原因により、ジャイロ1の出力信号がノイ
ズを含むときには、ハード的にLPF13を通過した信
号であっても、その後の出力信号にノイズが載ってしま
う可能性がある。このために、不要なノイズが出力信号
に載っているときには、その出力信号の信頼性が劣化し
てしまう。本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置で
は、図6に示すように、A/Dコンバータ10は、複数
回A/D変換を行っているために、アベレージングなど
の処理によりデータの信頼性を上げることができる。
では、CPU4、モータドライバ6などが出力するパル
ス数により、ステッピングモータ5の変位が予め分かる
ために、オープンループ制御が可能である。また、本発
明の第1実施形態に係るブレ補正装置において、実装状
態やその他の原因により、ジャイロ1の出力信号がノイ
ズを含むときには、ハード的にLPF13を通過した信
号であっても、その後の出力信号にノイズが載ってしま
う可能性がある。このために、不要なノイズが出力信号
に載っているときには、その出力信号の信頼性が劣化し
てしまう。本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置で
は、図6に示すように、A/Dコンバータ10は、複数
回A/D変換を行っているために、アベレージングなど
の処理によりデータの信頼性を上げることができる。
【0050】(第2実施形態)図9は、本発明の第2実
施形態に係るブレ補正装置においてアクチュエータを用
いるときのブロック図である。本発明の第2実施形態に
係るブレ補正装置では、基準位置スイッチ2aに代え
て、アブソリュートエンコーダ16を用いている。CP
U4は、モータドライバ6に対してコマンドを出力す
る。モータドライバ6は、このコマンドに基づいてステ
ッピングモータ5に制御パルスを出力する。ステッピン
グモータ5は、機械的な伝達機構14を介してジャイロ
回転メカニズム15に回転力を伝達する。アブソリュー
トエンコーダ16は、このジャイロ回転メカニズム15
と連動して絶対的な位置のパルス(フィードバックパル
ス)を出力する。CPU4は、このフィードバックパル
スに基づいてモニタしている実際の移動量と目標値とを
知ることができる。本発明の第2実施形態に係るブレ補
正装置では、ステッピングモータ5を用いたクローズド
ループ制御によって系全体の誤差を一括して管理するこ
とができるために、伝達機構14のガタなどを含めて補
正することができる。
施形態に係るブレ補正装置においてアクチュエータを用
いるときのブロック図である。本発明の第2実施形態に
係るブレ補正装置では、基準位置スイッチ2aに代え
て、アブソリュートエンコーダ16を用いている。CP
U4は、モータドライバ6に対してコマンドを出力す
る。モータドライバ6は、このコマンドに基づいてステ
ッピングモータ5に制御パルスを出力する。ステッピン
グモータ5は、機械的な伝達機構14を介してジャイロ
回転メカニズム15に回転力を伝達する。アブソリュー
トエンコーダ16は、このジャイロ回転メカニズム15
と連動して絶対的な位置のパルス(フィードバックパル
ス)を出力する。CPU4は、このフィードバックパル
スに基づいてモニタしている実際の移動量と目標値とを
知ることができる。本発明の第2実施形態に係るブレ補
正装置では、ステッピングモータ5を用いたクローズド
ループ制御によって系全体の誤差を一括して管理するこ
とができるために、伝達機構14のガタなどを含めて補
正することができる。
【0051】(第3実施形態)図10は、本発明の第3
実施形態に係るブレ補正装置においてアクチュエータを
用いるときのブロック図である。本発明の第3実施形態
に係るブレ補正装置は、図10に示すように、ステッピ
ングモータ5に代えて、ジャイロ用アクチュエータ7を
用いた閉ループモータ制御である。このブレ補正装置で
は、ジャイロ用アクチュエータ7は、モータの位置と速
度、基板2の初期位置及び基準位置などに関する情報を
CPU4にフィードバックしている。
実施形態に係るブレ補正装置においてアクチュエータを
用いるときのブロック図である。本発明の第3実施形態
に係るブレ補正装置は、図10に示すように、ステッピ
ングモータ5に代えて、ジャイロ用アクチュエータ7を
用いた閉ループモータ制御である。このブレ補正装置で
は、ジャイロ用アクチュエータ7は、モータの位置と速
度、基板2の初期位置及び基準位置などに関する情報を
CPU4にフィードバックしている。
【0052】(他の実施形態)以上説明した実施形態に
限定されることはなく、種々の変形又は変更が可能であ
って、それらも本発明の均等の範囲内である。例えば、
本発明の実施形態におけるブレ補正装置は、振動を検出
し、振動により生じた移動量を演算する振動検出装置や
双眼鏡などの観察装置に適用することもできる。また、
ステッピングモータ5のステップ角度は、本発明の実施
形態に限定されるものではなく、モータの種類、駆動方
法の種類により異なり、製品の仕様に応じて決定され
る。さらに、ステッピングモータ5のステップ角を小さ
くしたいときには、最小駆動単位が1ステップであるフ
ルステップ駆動をマイクロステップ駆動にすることもで
きる。
限定されることはなく、種々の変形又は変更が可能であ
って、それらも本発明の均等の範囲内である。例えば、
本発明の実施形態におけるブレ補正装置は、振動を検出
し、振動により生じた移動量を演算する振動検出装置や
双眼鏡などの観察装置に適用することもできる。また、
ステッピングモータ5のステップ角度は、本発明の実施
形態に限定されるものではなく、モータの種類、駆動方
法の種類により異なり、製品の仕様に応じて決定され
る。さらに、ステッピングモータ5のステップ角を小さ
くしたいときには、最小駆動単位が1ステップであるフ
ルステップ駆動をマイクロステップ駆動にすることもで
きる。
【0053】従来のブレ補正装置では、カメラボディ1
01の姿勢が光軸Iを中心として180度変わると、ピ
ッチ方向のジャイロ1は、重力の方向が逆になり、この
重力の影響によりブレを生じたものと認識し、ブレ信号
を出力してしまう。本発明の実施形態におけるブレ補正
装置では、ジャイロ1の回転角が分かるために、カメラ
ボディ101が0度のときと180度のときのジャイロ
1の出力信号を演算し、重力により受けるブレ成分を抽
出することができる。また、本発明の実施形態における
ブレ補正装置において、z軸方向にもジャイロを設ける
ことによって、合計2個のジャイロにより3次元のブレ
を検出することもできる。
01の姿勢が光軸Iを中心として180度変わると、ピ
ッチ方向のジャイロ1は、重力の方向が逆になり、この
重力の影響によりブレを生じたものと認識し、ブレ信号
を出力してしまう。本発明の実施形態におけるブレ補正
装置では、ジャイロ1の回転角が分かるために、カメラ
ボディ101が0度のときと180度のときのジャイロ
1の出力信号を演算し、重力により受けるブレ成分を抽
出することができる。また、本発明の実施形態における
ブレ補正装置において、z軸方向にもジャイロを設ける
ことによって、合計2個のジャイロにより3次元のブレ
を検出することもできる。
【0054】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、請求項1記
載の発明によれば、1軸方向の振動成分を検出する1個
の振動検出部は、検出方向可変部によりその検出方向を
変え、1軸以上の方向の振動成分を検出するので、複数
軸方向の振動成分を1個の振動検出部により検出するこ
とができる。
載の発明によれば、1軸方向の振動成分を検出する1個
の振動検出部は、検出方向可変部によりその検出方向を
変え、1軸以上の方向の振動成分を検出するので、複数
軸方向の振動成分を1個の振動検出部により検出するこ
とができる。
【0055】請求項2記載の発明によれば、検出方向可
変部は、振動検出部を回転する回転駆動部であり、この
振動検出部は、所定回転角毎に振動検出信号を出力し、
演算部は、この振動検出信号に基づいて、移動量を演算
するので、所定回転角毎に出力される振動検出信号に基
づいて、振動により生ずる移動量を求めることができ
る。
変部は、振動検出部を回転する回転駆動部であり、この
振動検出部は、所定回転角毎に振動検出信号を出力し、
演算部は、この振動検出信号に基づいて、移動量を演算
するので、所定回転角毎に出力される振動検出信号に基
づいて、振動により生ずる移動量を求めることができ
る。
【0056】請求項3記載の発明によれば、回転駆動部
は、ステッピングモータであり、制御信号発生部は、制
御信号に基づいて、ステッピングモータを所定回転角毎
に駆動及び停止し、振動検出部は、ステッピングモータ
の停止時に、振動検出信号を少なくとも1回出力するの
で、振動検出信号の信頼性を上げることができる。
は、ステッピングモータであり、制御信号発生部は、制
御信号に基づいて、ステッピングモータを所定回転角毎
に駆動及び停止し、振動検出部は、ステッピングモータ
の停止時に、振動検出信号を少なくとも1回出力するの
で、振動検出信号の信頼性を上げることができる。
【0057】請求項4記載の発明によれば、回転駆動部
は、平面内における1軸方向の振動成分を検出する振動
検出部をこの平面内で回転し、この振動検出部の検出方
向をこの平面内において変化させるので、平面内におけ
る振動成分を1個の振動検出部により検出することがで
きる。
は、平面内における1軸方向の振動成分を検出する振動
検出部をこの平面内で回転し、この振動検出部の検出方
向をこの平面内において変化させるので、平面内におけ
る振動成分を1個の振動検出部により検出することがで
きる。
【0058】請求項5記載の発明によれば、回転駆動部
は、その回転周波数が振動による周波数以上であるの
で、振動検出部の検出方向ではないポイントが存在する
のを防止することができる。
は、その回転周波数が振動による周波数以上であるの
で、振動検出部の検出方向ではないポイントが存在する
のを防止することができる。
【0059】請求項6記載の発明によれば、1軸方向の
ブレ成分を検出する1個のブレ検出部は、検出方向可変
部によりその検出方向を変え、1軸以上の方向のブレ成
分に応じたブレ検出信号を出力し、制御部は、このブレ
検出信号に基づいて、ブレ補正光学系を駆動する駆動部
を制御するので、複数軸方向のブレ成分を1個のブレ検
出部により検出し、ブレを補正することができる。
ブレ成分を検出する1個のブレ検出部は、検出方向可変
部によりその検出方向を変え、1軸以上の方向のブレ成
分に応じたブレ検出信号を出力し、制御部は、このブレ
検出信号に基づいて、ブレ補正光学系を駆動する駆動部
を制御するので、複数軸方向のブレ成分を1個のブレ検
出部により検出し、ブレを補正することができる。
【0060】請求項7記載の発明によれば、検出方向可
変部は、ブレ検出部を回転する回転駆動部であり、この
ブレ検出部は、所定回転角毎にブレ検出信号を出力し、
演算部は、このブレ検出信号に基づいて、ブレ補正量を
演算するので、所定回転角毎に出力されるブレ検出信号
に基づいて、ブレ補正量を求めることができる。
変部は、ブレ検出部を回転する回転駆動部であり、この
ブレ検出部は、所定回転角毎にブレ検出信号を出力し、
演算部は、このブレ検出信号に基づいて、ブレ補正量を
演算するので、所定回転角毎に出力されるブレ検出信号
に基づいて、ブレ補正量を求めることができる。
【0061】請求項8記載の発明によれば、回転駆動部
は、ステッピングモータであり、制御信号発生部は、制
御信号に基づいて、ステッピングモータを所定回転角毎
に駆動及び停止し、ブレ検出部は、ステッピングモータ
の停止時に、ブレ検出信号を少なくとも1回出力するの
で、ブレ検出信号の信頼性を上げることができる。
は、ステッピングモータであり、制御信号発生部は、制
御信号に基づいて、ステッピングモータを所定回転角毎
に駆動及び停止し、ブレ検出部は、ステッピングモータ
の停止時に、ブレ検出信号を少なくとも1回出力するの
で、ブレ検出信号の信頼性を上げることができる。
【0062】請求項9記載の発明によれば、ブレ検出部
は、光軸と交差する平面内における1軸方向のブレ成分
を検出し、回転駆動部は、ブレ検出部をこの平面内で回
転し、その検出方向をこの平面内において変え、演算部
は、この平面内におけるブレ補正量を演算するので、光
軸と交差する平面内におけるブレ成分を1個のブレ検出
部により検出することができる。
は、光軸と交差する平面内における1軸方向のブレ成分
を検出し、回転駆動部は、ブレ検出部をこの平面内で回
転し、その検出方向をこの平面内において変え、演算部
は、この平面内におけるブレ補正量を演算するので、光
軸と交差する平面内におけるブレ成分を1個のブレ検出
部により検出することができる。
【0063】請求項10記載の発明によれば、回転駆動
部は、その回転周波数がブレによる周波数以上であるの
で、ブレ検出部の検出方向ではないポイントが存在する
のを防止することができる。
部は、その回転周波数がブレによる周波数以上であるの
で、ブレ検出部の検出方向ではないポイントが存在する
のを防止することができる。
【図1】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置をカ
メラに搭載した例を概略的に示す斜視図である。
メラに搭載した例を概略的に示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置にお
けるジャイロの回転構造を概略的に示す斜視図である。
けるジャイロの回転構造を概略的に示す斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置にお
いてステッピングモータを用いるときのブロック図であ
る。
いてステッピングモータを用いるときのブロック図であ
る。
【図4】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置にお
けるジャイロの検出方向に対するx方向及びy方向のブ
レ成分の関係を示す図である。
けるジャイロの検出方向に対するx方向及びy方向のブ
レ成分の関係を示す図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置にお
けるアナログ処理回路のブロック図である。
けるアナログ処理回路のブロック図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置にお
けるステッピングモータの駆動タイミングとA/D変換
のタイミングとを示す図である。
けるステッピングモータの駆動タイミングとA/D変換
のタイミングとを示す図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置にお
けるジャイロの検出感度を示す図であり、(A)は、x
軸方向の検出感度を示し、(B)は、y軸方向の検出感
度を示し、(C)は、z軸方向の検出感度を示す。
けるジャイロの検出感度を示す図であり、(A)は、x
軸方向の検出感度を示し、(B)は、y軸方向の検出感
度を示し、(C)は、z軸方向の検出感度を示す。
【図8】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置にお
いてジャイロの調整を誤ったときにこのジャイロから出
力される波形を示す図である。
いてジャイロの調整を誤ったときにこのジャイロから出
力される波形を示す図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係るブレ補正装置にお
いてアクチュエータを用いるときのブロック図である。
いてアクチュエータを用いるときのブロック図である。
【図10】本発明の第3実施形態に係るブレ補正装置に
おいてアクチュエータを用いるときのブロック図であ
る。
おいてアクチュエータを用いるときのブロック図であ
る。
【図11】従来のブレ補正装置のブロック図である。
【図12】従来のブレ補正装置において2つのジャイロ
をカメラに搭載した例を概略的に示す斜視図である。
をカメラに搭載した例を概略的に示す斜視図である。
【図13】ジャイロの検出感度の方向を示す図である。
1,1’ ジャイロ 2 基板 4 CPU 5 ステッピングモータ 7 ジャイロ用アクチュエータ 10 A/Dコンバータ 119 レンズ鏡筒側CPU 121,122 制御回路 123,124 モータ 127 ブレ補正レンズ(第3のレンズ群) I 光軸 Vo ジャイロの出力値 fb ブレの周波数 fg 基板の回転周波数
Claims (10)
- 【請求項1】 1軸方向の振動成分を検出する1個の振
動検出部と、 前記振動検出部の検出方向を変化させる検出方向可変部
とを含み、 前記振動検出部は、その検出方向を変えることによっ
て、1軸以上の方向の振動成分を検出すること、 を特徴とする振動検出装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の振動検出装置におい
て、 振動により生ずる移動量を演算する演算部を備え、 前記検出方向可変部は、前記振動検出部を回転する回転
駆動部であり、 前記振動検出部は、所定回転角毎に振動検出信号を出力
し、 前記演算部は、前記振動検出信号に基づいて、前記移動
量を演算すること、 を特徴とする振動検出装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載の振動検出装置におい
て、 制御信号を発生する制御信号発生部を備え、 前記回転駆動部は、ステッピングモータであり、 前記制御信号発生部は、前記制御信号に基づいて、前記
ステッピングモータを所定回転角毎に駆動及び停止し、 前記振動検出部は、前記ステッピングモータの停止時
に、前記振動検出信号を少なくとも1回出力すること、 を特徴とする振動検出装置。 - 【請求項4】 請求項2又は請求項3に記載の振動検出
装置において、 前記振動検出部は、平面内における1軸方向の振動成分
を検出し、 前記回転駆動部は、前記振動検出部を前記平面内で回転
し、この振動検出部の検出方向をこの平面内において変
化させること、 を特徴とする振動検出装置。 - 【請求項5】 請求項2から請求項4までのいずれか1
項に記載の振動検出装置において、 前記回転駆動部は、その回転周波数が振動による周波数
以上であること、を特徴とする振動検出装置。 - 【請求項6】 ブレを補正するブレ補正光学系と、 前記ブレ補正光学系を駆動する駆動部と、 前記駆動部を制御する制御部と、 1軸方向のブレ成分を検出する1個のブレ検出部と、 前記ブレ検出部の検出方向を変化させる検出方向可変部
とを含み、 前記ブレ検出部は、その検出方向を変えることによっ
て、1軸以上の方向のブレ成分を検出するとともに、こ
のブレ成分に応じたブレ検出信号を出力し、 前記制御部は、前記ブレ検出信号に基づいて、前記駆動
部を制御すること、 を特徴とするブレ補正装置。 - 【請求項7】 請求項6に記載のブレ補正装置におい
て、 ブレ補正量を演算する演算部を備え、 前記検出方向可変部は、前記ブレ検出部を回転する回転
駆動部であり、 前記ブレ検出部は、所定回転角毎に前記ブレ検出信号を
出力し、 前記演算部は、前記ブレ検出信号に基づいて、前記ブレ
補正量を演算すること、 を特徴とするブレ補正装置。 - 【請求項8】 請求項7に記載のブレ補正装置におい
て、 制御信号を発生する制御信号発生部を備え、 前記回転駆動部は、ステッピングモータであり、 前記制御信号発生部は、前記制御信号に基づいて、前記
ステッピングモータを所定回転角毎に駆動及び停止し、 前記ブレ検出部は、前記ステッピングモータの停止時
に、前記ブレ検出信号を少なくとも1回出力すること、 を特徴とするブレ補正装置。 - 【請求項9】 請求項7又は請求項8に記載のブレ補正
装置において、 前記駆動部は、前記ブレ補正光学系を光軸と交差する平
面内において駆動し、 前記ブレ検出部は、前記平面内における1軸方向のブレ
成分を検出し、 前記回転駆動部は、前記ブレ検出部を前記平面内で回転
し、このブレ検出部の検出方向をこの平面内において変
化させ、 前記演算部は、前記平面内におけるブレ補正量を演算す
ること、 を特徴とするブレ補正装置。 - 【請求項10】 請求項7から請求項9までのいずれか
1項に記載のブレ補正装置において、 前記回転駆動部は、その回転周波数がブレによる周波数
以上であること、 を特徴とするブレ補正装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9060408A JPH10254006A (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | 振動検出装置及びブレ補正装置 |
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JP9060408A JPH10254006A (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | 振動検出装置及びブレ補正装置 |
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JPH10254006A true JPH10254006A (ja) | 1998-09-25 |
Family
ID=13141335
Family Applications (1)
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JP9060408A Pending JPH10254006A (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | 振動検出装置及びブレ補正装置 |
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JP (1) | JPH10254006A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1997
- 1997-03-14 JP JP9060408A patent/JPH10254006A/ja active Pending
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