JPH10253182A - 二元冷凍装置 - Google Patents

二元冷凍装置

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JPH10253182A
JPH10253182A JP6070097A JP6070097A JPH10253182A JP H10253182 A JPH10253182 A JP H10253182A JP 6070097 A JP6070097 A JP 6070097A JP 6070097 A JP6070097 A JP 6070097A JP H10253182 A JPH10253182 A JP H10253182A
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JP
Japan
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pressure
temperature side
low
refrigerant circuit
temperature
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JP6070097A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Horikawa
正年 堀川
Akitoshi Ueno
明敏 上野
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二元冷凍装置に対し、低温側冷媒回路の高圧
側圧力の過上昇を抑制して異常停止を回避する。 【解決手段】 高温側冷凍サイクル(20)及び低温側冷凍
サイクル(30)を備えた二元冷凍装置に対し、低温側冷凍
サイクル(30)の蒸発器(33)に複数台の庫内ファン(33-F
1,33-F2) を設ける。高圧冷媒圧力が異常上昇した際、
庫内ファン(33-F1,33-F2) を停止し、低圧冷媒圧力を低
下させて高圧冷媒圧力の上昇を抑える。高圧冷媒圧力が
高いほど停止させる庫内ファン(33-F1,33-F2) の台数を
多くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高温側及び低温側
の2つの冷媒回路を備えた二元冷凍装置に係り、特に、
低温側冷媒回路の高圧冷媒圧力が異常上昇した際の対策
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷凍庫用などに使用される冷
凍装置の1タイプとして、例えば特開平8−26157
2号公報に開示されているような高温側冷媒回路と低温
側冷媒回路とが個別に冷凍運転を行うようにした二元冷
凍装置が知られている。この種の二元冷凍装置はマイナ
ス数十度の低温を得るためのものであって、高圧縮比か
ら低圧縮比まで効率の良いところで運転できるため省エ
ネルギ性の点で有利である。
【0003】この二元冷凍装置の具体構成について説明
すると、先ず、高温側冷媒回路は、圧縮機、凝縮器、膨
張機構、カスケード型熱交換器の蒸発器が順に接続され
て成る。一方、低温側冷媒回路は、圧縮機、カスケード
型熱交換器の凝縮器、膨張機構、蒸発器が順に接続され
て成る。そして、カスケード型熱交換器において、高温
側冷媒回路の蒸発熱と低温側冷媒回路の凝縮熱とが熱交
換を行うようになっている。この際、カスケード型熱交
換器の蒸発器の蒸発圧力は高温側冷媒回路の膨張機構に
よって調整される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな従来の二元冷凍装置にあっては、一般に、各冷媒回
路の膨張機構として感温筒を備えた機械式膨張弁を使用
している。また、高温側冷媒回路の膨張弁は庫内に配置
される場合が多く、このような配置状態では、感温筒が
低温の環境下に常時晒されることになる。このため、各
冷媒回路を同時に起動させた場合、低温側冷媒回路の高
圧側の圧力上昇に対し、高温側冷媒回路の感温筒の温度
上昇が追い付かない。つまり、凝縮負荷が増大している
にも拘らず。高温側冷媒回路の膨張弁の開度が十分に得
られなくなる。その結果、高温側冷媒回路の蒸発能力が
不足してしまい、低温側冷媒回路の高圧側圧力が過上昇
する。このような状況になると、低温側冷媒回路の圧縮
機吐出側に設けられた高圧圧力開閉器が作動して異常停
止(所謂高圧カット)してしまい、安定した連続運転動
作を行うことができなくなる。
【0005】本発明は、この点に鑑みてなされたもので
あって、二元冷凍装置に対し、低温側冷媒回路の高圧側
圧力の過上昇を抑制して異常停止を回避することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、低温側冷媒回路の蒸発器に設けられた
ファンを制御することで蒸発器能力を調整し、これによ
って低温側冷媒回路の高圧側圧力の過上昇を抑制するよ
うにした。
【0007】具体的に、請求項1記載の発明は、高温側
冷媒回路(20)と低温側冷媒回路(30)とを備え、高温側冷
媒回路(20)の蒸発器(23)と低温側冷媒回路(30)の凝縮器
(32)との間で熱交換を行って高温側冷媒回路(20)から低
温側冷媒回路(30)に冷熱を与えると共に、低温側冷媒回
路(30)の蒸発器(33)で冷媒を蒸発させる冷凍運転を行う
二元冷凍装置を前提としている。そして、上記低温側冷
媒回路(30)の蒸発器(33)の空気通路に設けられた送風手
段(33-F)と、低温側冷媒回路(30)の高圧冷媒圧力を検出
する高圧検出手段(HPS2)と、該高圧検出手段(HPS2)の出
力を受け、低温側冷媒回路(30)の高圧冷媒圧力が高いほ
ど送風手段(33-F)の送風量を低減させる送風制御手段(5
1)とを備えさせた構成としている。
【0008】この特定事項により、高温側冷媒回路(20)
及び低温側冷媒回路(30)が共に駆動すると、高温側冷媒
回路(20)から低温側冷媒回路(30)に冷熱が与えられると
共に、低温側冷媒回路(30)の蒸発器(33)で冷媒が蒸発す
るといった冷凍運転が行われる。これにより、例えば冷
凍庫に適用した場合には庫内が低温(例えばマイナス十
数度)に冷却されることになる。このような冷凍運転動
作において、高圧検出手段(HPS2)は低温側冷媒回路(30)
の高圧冷媒圧力を検出している。送風制御手段(51)は、
この高圧検出手段(HPS2)の出力を受け、高圧冷媒圧力が
高いほど送風手段(33-F)の送風量を低減させる。つま
り、高圧冷媒圧力が高い場合には蒸発器(33)の能力を低
下させて、低温側冷媒回路(30)の低圧冷媒圧力を低下さ
せる。これに伴って、該低温側冷媒回路(30)では高圧冷
媒圧力も低く抑えられることになり、高圧圧力開閉器が
作動して異常停止してしまうことが回避できる。
【0009】請求項2記載の発明は、送風制御手段(51)
の動作を具体化したものである。つまり、送風手段(33-
F)を複数台の送風機(33-F1,33-F2) で構成する。送風制
御手段(51)が、低温側冷媒回路(30)の高圧冷媒圧力が高
いほど運転する送風機(33-F1,33-F2) の台数を削減する
ようにしている。
【0010】この特定事項により、例えば、低温側冷媒
回路(30)の高圧冷媒圧力が高くなるに従って運転を停止
させる送風機(33-F1,33-F2) の台数を次第に増加させて
いくことになる。
【0011】請求項3記載の発明は、二元冷凍装置を冷
凍庫に適用したものである。つまり、低温側冷媒回路(3
0)の蒸発器(33)を冷凍庫の庫内に配置し、蒸発器(33)で
冷媒を蒸発させることにより庫内を冷却するようにして
いる。
【0012】この特定事項により、低温側冷媒回路(30)
の蒸発器(33)での冷媒の蒸発により、庫内が冷却される
ことになる。この場合、低温側冷媒回路(30)の高圧冷媒
圧力の異常上昇による異常停止が回避されることで、連
続した冷凍運転が可能になり、庫内が長期間に亘って最
適温度に維持されることになる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
基いて説明する。図1に示すように、本形態に係る二元
冷凍装置(10)は、冷蔵庫又は冷凍庫を冷却するもので
あって、高温側ユニット(1A)と低温側ユニット(1B)
とを備えて構成されている。そして、上記高温側ユニッ
ト(1A)と低温側ユニット(1B)の一部とによって高温
側冷媒回路としての高温側冷凍サイクル(20)が構成さ
れる一方、上記低温側ユニット(1B)には低温側冷媒回
路としての低温側冷凍サイクル(30)が構成されてい
る。尚、本形態のものは、1つの高温側冷凍サイクル
(20)に対して複数の低温側冷凍サイクル(30)が接続
されて成っている。
【0014】上記高温側冷凍サイクル(20)は、図2に
も示すように、圧縮機(21)と、該圧縮機(21)の吐出
側に高圧ガス配管(2a)を介して接続された凝縮器(2
2)とを備え、該凝縮器(22)には凝縮器ファン(22-
F)が設けられている。更に、上記凝縮器(22)には主
液配管(2b)の一端が接続され、上記圧縮機(21)の吸
込側には主ガス配管(2c)の一端が接続されている。ま
た、この主ガス配管(2c)にはアキュムレータ(24)が設
けられている。
【0015】上記主液配管(2b)の途中にはレシーバ(2
5)及び膨張弁(EV-1)(図3参照)が設けられると共
に、該主液配管(2b)の他端はカスケード熱交換器(1
H)の蒸発器(23)に接続されている。また、主ガス配
管(2c)の他端もカスケード熱交換器(1H)の蒸発器
(23)に接続されている。上記高温側冷凍サイクル(2
0)における主液配管(2b)及び主ガス配管(2c)の途
中から圧縮機(21)側が上記高温側ユニット(1A)に構
成されている。具体的に、高温側ユニット(1A)は、圧
縮機(21)と高圧ガス配管(2a)と凝縮器(22)及び凝
縮器ファン(22-F)と主液配管(2b)及び主ガス配管
(2c)の一部とによって形成されている。
【0016】また、この高温側冷凍サイクル(20)に
は、ホットガスバイパス通路(27)が設けられている。
該ホットガスバイパス通路(27)の一端は高圧ガス配管
(2a)に接続され、他端がアキュムレータ(24)の上流側
に接続されている。そして、該ホットガスバイパス通路
(27)には開閉弁(EV-3)が設けられている。この開閉弁
(EV-3)には、アキュムレータ(24)の上流側の圧力が圧力
導入管(E3)によって導入されており、アキュムレータ(2
4)の上流側の圧力が所定値以下に低下すると開閉弁(EV-
3)が開放し、圧縮機(21)から吐出されるホットガスの
一部を低圧側に供給して該低圧の低下を阻止するように
なっている。
【0017】また、図2における(28)はアンローダ回路
であって、電磁弁(SV-4)とキャピラリチューブ(CP-4)と
を備え、該電磁弁(SV-4)の開閉動作を調整することによ
って容量制御するようになっている。更に、(29)はリキ
ッドインジェクション回路であり、電磁弁(SV-5)とキャ
ピラリチューブ(CP-5)とを備え、該電磁弁(SV-5)の開閉
動作により主ガス配管(2c)を流れる冷媒の過熱度を調節
するようになっている。
【0018】そして、上記膨張弁(EV-1)は、図3に示
すように、外部均圧型の感温式膨張弁で構成され、感温
筒(T1)がカスケード熱交換器(1H)における蒸発器
(23)の冷媒出口側、つまり、主ガス配管(2c)に取り
付けれている。更に、上記高温側膨張弁(EV-1)には外
部均圧管(E1)が接続され、該外部均圧管(E1)は、三
方切換弁(SV-1)を備えて主ガス配管(2c)における感
温筒(T1)の取付け部分に接続されている。
【0019】上記三方切換弁(SV-1)の1つのポートは
主液配管(2b)に接続され、該三方切換弁(SV-1)のオ
ン操作時に液冷媒圧力が膨張弁(EV-1)に作用して該膨
張弁(EV-1)は閉鎖する一方、三方切換弁(SV-1)のオ
フ操作時にガス冷媒圧力が膨張弁(EV-1)に作用してガ
ス冷媒が所定の過熱度になるよう該膨張弁(EV-1)は所
定開度に開口する。
【0020】上記高温側冷凍サイクル(20)の高圧ガス
配管(2a)には、高圧冷媒圧力を検出する高圧圧力セン
サ(HPS4)が設けられている。また、この高温側冷凍サ
イクル(20)の主ガス配管(2c)には、低圧冷媒圧力を
検出する低圧圧力センサ(LPS2)が設けられている。更
に、凝縮器(22)の空気通路には、この空気通路に導入す
る外気の温度を検出する外気温センサ(Th-a)が設けられ
ている。また、蒸発器(23)の冷媒出口側には該蒸発器
(23)から導出するガス冷媒温度を検出するガス温セン
サ(Th-e)が設けられている。
【0021】次に、低温側冷凍サイクル(30)について
説明する。各低温側冷凍サイクルは共に同様の構成で成
る。従って、ここでは、1つの低温側冷凍サイクル(3
0)を例に挙げて説明する。
【0022】この低温側冷凍サイクル(30)は、図3に
示すように、圧縮機(31)とカスケード熱交換器(1H)
の凝縮器(32)と膨張弁(EV-2)と蒸発器(33)とが順
に接続されて構成され、該蒸発器(33)には庫内ファン
(33-F)が設けられている。この庫内ファン(33-F)
は、第1及び第2の一対のファン(33-F1,33-F2) を備え
て成る。上記高温側冷凍サイクル(20)における主液配
管(2b)及び主ガス配管(2c)の途中からカスケード熱
交換器(1H)側と低温側冷凍サイクル(30)とにより上
記低温側ユニット(1B)が構成されている。具体的に、
低温側ユニット(1B)は、低温側冷凍サイクル(30)と
カスケード熱交換器(1H)の蒸発器(23)と主液配管
(2b)及び主ガス配管(2c)の一部と高温側膨張弁(EV
-1)及び感温筒(T1)とによって形成されている。
【0023】上記低温側膨張弁(EV-2)は、外部均圧型
の感温式膨張弁で構成され、感温筒(T2)が低温側蒸発
器(33)の冷媒出口側、つまり、低圧ガス配管(3b)に
取り付けられると共に、外部均圧管(E2)が接続されて
いる。該外部均圧管(E2)は、低圧ガス配管(3b)にお
ける感温筒(T2)の取付け部分に接続され、ガス冷媒が
所定の過熱度になるよう該低温側膨張弁(EV-2)が所定
開度に開口する。
【0024】上記低温側圧縮機(31)の吐出側の高圧ガ
ス配管(3a)には四路切換弁(34)が設けられ、該四路
切換弁(34)は、加圧側の第1ポートと流出入側の第3
ポートとが高圧ガス配管(3a)に接続される一方、戻り
側の第2ポートに作動用差圧通路(35)が、流出入側の
第4ポートにデフロスト通路(36)がそれぞれ接続され
ている。
【0025】上記差圧通路(35)は、圧縮機(31)の吸
込側の低圧ガス配管(3b)に接続されると共に、四路切
換弁(34)から圧縮機(31)の吸込側への冷媒流通のみ
を許容する逆止弁(CV-1)及びキャピラリチューブ(CP
-1)が設けられている。
【0026】上記デフロスト通路(36)は、低温側蒸発
器(33)の吸込側、つまり、膨張弁(EV-2)と蒸発器
(33)との間の液配管(3c)に接続され、所定時間毎、
例えば、4時間毎にホットガスを低温側蒸発器(33)に
供給して該蒸発器(33)の着霜を除去するように構成さ
れている。更に、上記デフロスト通路(36)の途中に
は、ドレンパンヒータ(H1)とドレン受けヒータ(H2)
とファンガードヒータ(H3)とが互いに並列に接続され
ていると共に、圧縮機(31)の吐出側から低温側蒸発器
(33)への冷媒流通のみを許容するように逆止弁(CV-
2)が設けられている。
【0027】ドレンパンヒータ(H1)は、低温側蒸発器
(33)の下方に設けられた図示しないドレンパンの霜を
除去するもので、ドレン受けヒータ(H2)は、蒸発器
(33)の下端縁部に設けられて該蒸発器(33)からドレ
ンパン外へ落下しようとする霜を受け止めるドレン受け
部材を加熱するもので、ファンガードヒータ(H3)は、
庫内ファン(33-F)の回りの着霜を除去するものであ
る。
【0028】また、この低温側冷凍サイクル(30)に
は、能力制御用のホットガスバイパス通路(37)が設け
られている。該ホットガスバイパス通路(37)の一端
は、圧縮機(31)と四路切換弁(34)との間の高圧ガス
配管(3a)に接続され、他端が膨張弁(EV-2)と蒸発器
(33)との間の液配管(3c)に接続されている。該ホッ
トガスバイパス通路(37)は、電磁弁(SV-3)とキャピ
ラリチューブ(CP-3)とが設けられ、圧縮機(31)から
吐出されるホットガスを蒸発器(33)に供給して冷却能
力を調整している。
【0029】上記低温側冷凍サイクル(30)の高圧ガス
配管(3a)には、高圧冷媒圧力が異常上昇すると異常信
号を出力する高圧圧力開閉器(HPS1)と、高圧冷媒圧力
を検出する高圧検出手段としての高圧圧力センサ(HPS
2)とが設けられ、デフロスト通路(36)には、ホット
ガス圧力である高圧冷媒圧力が所定の高圧値になるとデ
フロストの終了信号を出力するデフロスト用圧力センサ
(HPS3)が設けられている。
【0030】また、上記低温側冷凍サイクル(30)の低
圧ガス配管(3b)には、低圧冷媒圧力が異常低下すると
異常信号を出力する低圧圧力開閉器(LPS1)と、低温側
蒸発器(33)の冷媒流出側の冷媒温度が所定の高温度に
なるとデフロストの終了信号を出力するデフロスト用温
度センサ(Th-1)が設けられている。
【0031】そして、上述した各ユニット(1A,1B) の各
機器は、コントローラ(50)によって制御される(図1参
照)。つまり、各電磁弁や電動弁の制御、各ファンの風
量制御がコントローラ(50)によって行われるようになっ
ている。
【0032】このコントローラ(50)は送風制御手段(51)
を備えている。この送風制御手段(51)は、上記高圧圧力
センサ(HPS2)の出力を受け、低温側冷凍サイクル(30)の
高圧冷媒圧力が高いほど庫内ファン(33-F)の送風量を低
減させるようになっている。具体的には、高圧冷媒圧力
が15kg/cm2 を越えると第1庫内ファン(33-F1) のみ
を停止し、更に、高圧冷媒圧力が23kg/cm2 を越える
と、第2庫内ファン(33-F2) をも停止するようにしてい
る。
【0033】次に、上述した二元冷凍装置(10)の運転
動作について説明する。この運転時には、高温側圧縮機
(21)及び低温側圧縮機(31)が共に駆動すると共に、
高温側凝縮器ファン(22-F)及び低温側庫内ファン(33
-F1,33-F2)も共に駆動する。そして、三方切換弁(SV-
1)がオフ状態になって高温側膨張弁(EV-1)の外部均
圧管(E1)が連通する。
【0034】この状態において、上記高温側冷凍サイク
ル(20)では、圧縮機(21)から吐出した冷媒は、凝縮
器(22)で凝縮して液冷媒となり、低温側ユニット(1
B)に流れる。上記液冷媒は、膨張弁(EV-1)で減圧し
た後、カスケード熱交換器(1H)の蒸発器(23)で蒸発
してガス冷媒となって圧縮機(21)に戻ることになり、
この循環を繰り返すことになる。
【0035】一方、低温側冷凍サイクル(30)では、圧
縮機(31)から吐出した冷媒は、カスケード熱交換器
(1H)の凝縮器(32)で凝縮して液冷媒となり、この液
冷媒は、膨張弁(EV-2)で減圧した後、蒸発器(33)で
蒸発してガス冷媒となって圧縮機(31)に戻ることにな
り、この循環を繰り返す。これにより、低温側蒸発器
(33)で冷却空気を生成して庫内を冷却することにな
る。
【0036】また、4時間等の所定時間毎に除霜運転
(デフロスト運転)を行い、その場合、高温側冷凍サイ
クル(20)の運転は停止されるので、高温側圧縮機(2
1)及び高温側凝縮器ファン(22-F)は停止すると共
に、三方切換弁(SV-1)をオン状態にして高温側膨張弁
(EV-1)を全閉にする。そして、低温側冷凍サイクル
(30)においては、四路切換弁(34)を図3の破線に切
り換え、圧縮機(31)を駆動する。この状態では、低温
側圧縮機(31)から吐出されたホットガス(高温のガス
冷媒)は四路切換弁(34)からホットガスバイパス通路
(36)を流れ、各ヒータ(H1,H2,H3)を経た後、低温側
蒸発器(33)に供給されて圧縮機(31)に戻ることにな
り、これによって除霜されることになる。
【0037】次に、上述のような冷凍運転動作時におけ
る各冷凍サイクル(20,30) でのホットガスバイパス運転
動作について説明する。先ず、高温側冷凍サイクル(2
0)では、アキュムレータ(24)の上流側の圧力が所定値
以下に低下すると、この圧力が圧力導入管(E3)によって
開閉弁(EV-3)に作用し、該開閉弁(EV-3)が開放する。こ
れにより、圧縮機(21)から吐出されるホットガスの一
部を低圧側に供給して該低圧の低下を阻止する。
【0038】一方、低温側冷凍サイクル(30)では、庫
内温度が所定温度(例えば−10℃)以上になった場合
に、それに伴って必要冷凍能力が上昇して高圧側冷凍サ
イクル(20)の負荷が上昇し過ぎることを回避するため
に、ホットガスバイパス通路(37)の電磁弁(SV-3)を開放
して吐出冷媒の一部を蒸発器(33)にバイパスする。
【0039】このようなホットガスバイパス動作が各冷
凍サイクル(20,30) によって行われる。
【0040】そして、本形態の特徴とする動作は、庫内
の急速冷却運転(一般にプルダウン運転と呼ばれる)等
において、低温側冷凍サイクル(30)の高圧冷媒圧力が過
上昇した場合の制御にある。この制御動作を図4のフロ
ーチャートに沿って説明する。先ず、ステップST1にお
いて低温側冷凍サイクル(30)の圧縮機(31)がONされたと
判断すると、ステップST2において、高圧圧力センサ(H
PS2)が検出する低温側冷凍サイクル(30)の高圧冷媒圧力
が15kg/cm2 を越えたか否かを判定する。この判定が
YES の場合には、ステップST3に移って第1庫内ファン
(33-F1) を停止する。
【0041】その後、ステップST4において、高圧圧力
センサ(HPS2)が検出する低温側冷凍サイクル(30)の高圧
冷媒圧力が23kg/cm2 を越えたか否かを判定する。こ
の判定がYES の場合には、ステップST5に移って第2庫
内ファン(33-F2) をも停止する。
【0042】このような制御状態において、低温側冷凍
サイクル(30)の高圧冷媒圧力が23kg/cm2 以下になっ
てステップST4でNOに判定された場合には、ステップST
6に移って第2庫内ファン(33-F2) の運転を再開する。
更に、この第2庫内ファン(33-F2) のみが運転している
場合において、低温側冷凍サイクル(30)の高圧冷媒圧力
が15kg/cm2 以下になってステップST2でNOに判定さ
れた場合には、ステップST7に移って第1庫内ファン(3
3-F1) の運転をも再開させる。以上のような庫内ファン
(33-F1,33-F2) の運転制御が行われる。また、低温側冷
凍サイクル(30)の高圧冷媒圧力が当初から15kg/cm2
以下である場合にはステップST7及びST6で各庫内ファ
ン(33-F1,33-F2) を共に運転させる。
【0043】このように、本形態では、低温側冷凍サイ
クル(30)の高圧冷媒圧力に応じて庫内ファン(33-F1,33-
F2) の運転状態を制御し、低温側冷凍サイクル(30)の高
圧冷媒圧力が高いほど低温側蒸発器(33)の能力を低くし
ている。このため、低温側冷凍サイクル(30)の低圧冷媒
圧力が低くでき、これによって、高圧冷媒圧力が低下す
ることになる。従って、高圧圧力開閉器(HPS1)による高
圧カット動作が行われる程度までの高圧冷媒圧力の異常
上昇が回避されることになって連続した冷凍運転を行う
ことが可能になる。
【0044】尚、上述した各実施形態は、冷蔵庫又は冷
凍庫を冷却する二元冷凍装置に本発明を適用した場合に
ついて説明したが、本発明は、これに限らず、その他の
二元冷凍装置に対しても適用可能である。
【0045】また、本形態では、複数の庫内ファン(33-
F1,33-F2) を備えさせ、低温側冷凍サイクル(30)の高圧
冷媒圧力に応じて運転台数を制御するようにしたが、フ
ァンを風量可変にして、高圧冷媒圧力に応じてファン回
転数を制御するようにしてもよい。
【0046】また、各庫内ファン(33F-1,33F-2) の運
転、停止を切り換える高圧冷媒圧力値は上述したものに
限らず、任意に設定可能である。
【0047】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば以下に述べるような効果が発揮される。請求項1記載
の発明では、高温側冷媒回路(20)と低温側冷媒回路(30)
とを備えた二元冷凍装置に対し、低温側冷媒回路(30)の
蒸発器(33)に設けられたファン(33-F)を制御することで
蒸発器能力を調整し、これによって低温側冷媒回路(30)
の高圧側圧力の過上昇を抑制するようにした。このた
め、従来のように、低温側冷媒回路(30)の高圧側圧力の
過上昇による装置の異常停止が回避でき、連続した冷凍
運転を行うことが可能になって、装置の信頼性の向上を
図ることができる。
【0048】請求項2記載の発明では、送風手段(33-F)
に複数台の送風機(33-F1,33-F2) を備えさせ、低温側冷
媒回路(30)の高圧冷媒圧力が高いほど運転する送風機(3
3-F1,33-F2) の台数を削減するようにした。このため、
高圧冷媒圧力に応じた蒸発器能力の調整が可能になり、
制御性の向上が図れる。
【0049】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
発明に係る二元冷凍装置を冷凍庫に適用した。これによ
り、連続した庫内の冷却運転が可能になり、庫内が長期
間に亘って最適温度に維持されることになる。従って、
特に、生鮮食品を収容する冷凍庫に適用した場合には、
該食品の鮮度を長期間に亘って良好に維持することが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る二元冷凍装置を示す冷媒回路図
である。
【図2】高温側ユニットを示す冷媒回路図である。
【図3】低温側ユニットを示す冷媒回路図である。
【図4】庫内ファンの運転制御動作を説明するためのフ
ローチャート図である。
【符号の説明】
(20) 高温側冷凍サイクル(高温側冷媒回路) (30) 低温側冷凍サイクル(低温側冷媒回路) (23),(33) 蒸発器 (32) 凝縮器 (33-F) 庫内ファン (33-F1) 第1庫内ファン (33-F2) 第2庫内ファン (51) 送風制御手段 (HPS2) 高圧圧力センサ(高圧検出手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温側冷媒回路(20)と低温側冷媒回路(3
    0)とを備え、高温側冷媒回路(20)の蒸発器(23)と低温側
    冷媒回路(30)の凝縮器(32)との間で熱交換を行って高温
    側冷媒回路(20)から低温側冷媒回路(30)に冷熱を与える
    と共に、低温側冷媒回路(30)の蒸発器(33)で冷媒を蒸発
    させる冷凍運転を行う二元冷凍装置において、 低温側冷媒回路(30)の蒸発器(33)の空気通路に設けられ
    た送風手段(33-F)と、 低温側冷媒回路(30)の高圧冷媒圧力を検出する高圧検出
    手段(HPS2)と、 該高圧検出手段(HPS2)の出力を受け、低温側冷媒回路(3
    0)の高圧冷媒圧力が高いほど送風手段(33-F)の送風量を
    低減させる送風制御手段(51)とを備えていることを特徴
    とする二元冷凍装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の二元冷凍装置において、 送風手段(33-F)は、複数台の送風機(33-F1,33-F2) で構
    成され、 送風制御手段(51)は、低温側冷媒回路(30)の高圧冷媒圧
    力が高いほど運転する送風機(33-F1,33-F2) の台数を削
    減することを特徴とする二元冷凍装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の二元冷凍装置において、 低温側冷媒回路(30)の蒸発器(33)は、冷凍庫の庫内に配
    置されており、蒸発器(33)で冷媒を蒸発させることによ
    り庫内を冷却することを特徴とする二元冷凍装置。
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