JPH10252128A - ボックスカルバート敷設方法及びボックスカルバート敷設装置 - Google Patents

ボックスカルバート敷設方法及びボックスカルバート敷設装置

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JPH10252128A
JPH10252128A JP9057681A JP5768197A JPH10252128A JP H10252128 A JPH10252128 A JP H10252128A JP 9057681 A JP9057681 A JP 9057681A JP 5768197 A JP5768197 A JP 5768197A JP H10252128 A JPH10252128 A JP H10252128A
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box culvert
mounting table
adjusting means
support frame
laying
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良三 松本
Keisuke Kawahara
敬介 川原
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YAMAKAWA ENG KK
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YAMAKAWA ENG
YAMAKAWA ENG KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボックスカルバートの移送及び敷設が迅速か
つ安全に行えるボックスカルバート敷設装置を提供す
る。 【解決手段】 自走自在な作業車1と、この作業車1の
前部に着脱自在に装着された作業機Aとを具備し、上記
作業機Aは、リフタ5により昇降自在な昇降杆4と、こ
の昇降杆4の上部に一端側が固着され、他端側は前方へ
突設された支持フレーム6と、上記支持フレーム6の他
端に上部が固着され、かつ下端部に車輪9cを有するア
ウトリガ9と、上記支持フレーム6上に設けられ、かつ
ボックスカルバート7の上部を内面側より支持すること
により、ボックスカルバート7を載置する載置台8とか
ら構成したもので、ボックスカルバート7の移送と敷設
が迅速かつ安全に行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は地下鉄工事等に使
用するボックスカルバートの敷設方法及び敷設装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来地下鉄工事や、地中に道路、暗渠な
どを構築する方法として、開削した溝内にボックスカル
バートを敷設した後溝を埋め戻して、ボックスカルバー
トを地中へ埋設する工法が一般に知られている。
【0003】またこのボックスカルバートは、コンクリ
ートにより角筒状に予め成形された重量物のために、敷
設するのに多くの労力を必要とするが、この労力を軽減
するため従来から種々の敷設方法が提案され、実用化さ
れている。
【0004】例えば実公平1−11825号公報では、
ボックスカルバートを載置するコンクリート路床の両側
部において走行する走行台車と、同走行台車の上部に配
置されシリンダ駆動により昇降する昇降台とを備え、同
昇降台の上面レベルを前記コンクリート路床面の上位及
び下位に亘る昇降ストロークとし、さらに前記昇降台に
走行台車の走行方向と直交する方向に移動可能な横送り
装置を配置したことを特徴とするボックスカルバートの
搬送装置が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記公報の搬送装置で
は、重量物であるボックスカルバートを載置して据付け
位置へと移動し、横送り装置により横方向の移動調整を
して、すでに敷設されているボックルカルバートとの位
置決めをした後接続するため、労力を必要とせずにボッ
クスカルバートの敷設が可能となっている。
【0006】しかし上記公報の搬送装置では、予めコン
クリート路床に載置したボックスカルバートを、下方よ
りすくい上げて走行台車上に載置する構成のため、コン
クリート路床上にレッカー車などを使用してボックスカ
ルバートを予め載置しておく必要がある。
【0007】このためレッカー車でボックスカルバート
を吊り上げることのできない場所での施工が困難である
と共に、レッカー車による吊り上げが可能な場所であっ
ても、レッカー車によるボックスカルバートの搬入が交
通の妨げとなるため、ボックスカルバートの搬入が容易
でないなどの不具合もある。
【0008】この発明はかかる従来の不具合を改善する
ためになされたもので、ボックスカルバートの移送及び
敷設が迅速かつ安全に行えるボックスカルバートの敷設
方法及び敷設装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明は作業車に装着された作業機の載置
台に、ボックスカルバートの上部を内面側より載置して
敷設現場まで搬送したら、すでに敷設されている既設ボ
ックスカルバートの接続部側近傍に一旦仮置きし、次に
作業車を前進させて、作業機の前部に設けられたアウト
リガを既設ボックスカルバート内へ進入した後、アウト
リガの下部に設けられた車輪を下降させて既設ボックス
カルバートの内底面に接地させ、次にこの状態で作業機
の載置台を上昇させて、ボックスカルバートを再び載置
台に載置した後ボックスカルバートを前進させて、既設
ボックスカルバートの接続部に新たなボックスカルバー
トを接続するようにしたものである。
【0010】上記方法により、重量物であるボックスカ
ルバートを迅速かつ安全に敷設現場まで移送できると共
に、アウトリガ下部の車輪を既設ボックスカルバートの
内底面に転動させながら、新たに接続するボックスカル
バートを既設ボックスカルバートの接続部まで移動する
ことができるため、既設ボックスカルバートと新たに接
続するボックスカルバートの接続作業が容易に行える。
【0011】また溝の内壁に沿って打設された土留鋼杭
間に切梁や胴梁などが横架されていても、これらを気に
せずに敷設が行えるため、敷設作業が安全かつ能率よく
行えるようになる。
【0012】上記目的を達成するため請求項2記載の発
明は、自走自在な作業車と、この作業車の前部に着脱自
在に装着された作業機とを具備し、上記作業機は、リフ
タにより昇降自在な昇降杆と、この昇降杆の上部に一端
側が固着され、他端側は前方へ突設された支持フレーム
と、上記支持フレームの他端に上部が固着され、かつ下
端部に車輪を有するアウトリガと、上記支持フレーム上
に設けられ、かつボックスカルバートの上部を内面側よ
り支持することにより、ボックスカルバートを載置する
載置台とから構成したものである。
【0013】上記構成により敷設すべきボックスカルバ
ート内に作業機を挿入して、アウトリガ下部の車輪を接
地したら、載置台を上昇させることにより、載置台にボ
ックスカルバートが載置できるため、路床のない場所で
の載置が可能となる。これによってレッカー車などを使
用してボックスカルバートを路床上に搬入する作業が不
要になるため、レッカー車での吊り上げが不可能な場所
での施行が可能になると共に、レッカー車による移動が
交通の妨げとなる虞もない。
【0014】また敷設現場までボックスカルバートを迅
速かつ安全に移送することができるため、作業能率の大
幅な向上が図れると共に、切梁等の障害物に接すること
なくボックスカルバートの敷設が行えるため、作業中土
留鋼杭や支保工を損傷する虞もない。
【0015】上記目的を達成するため請求項3記載の発
明は、アウトリガを下部に車輪を有する伸縮杆と、この
伸縮杆を上下方向に伸縮する伸縮シリンダより構成した
ものである。
【0016】上記構成により、ボックスカルバート内へ
作業機を挿入したり、既設ボックスカルバートの内底面
に車輪を接地させる作業が容易に行える。
【0017】上記目的を達成するため請求項4記載の発
明は、支持フレームと載置台の間に、載置台を前後方向
へ移動させる前後調整手段を設けたものである。
【0018】上記構成により、既設ボックスカルバート
の接続部近傍にボックスカルバートを仮置きしたら、作
業車を前進させずにボックスカルバートを前方へ移動で
きるため、接続作業が容易になる。
【0019】上記目的を達成するため請求項5記載の発
明は、支持フレームと載置台の間に、載置台を昇降する
高さ調整手段を設けたものである。
【0020】上記構成により、設置台に載置したボック
スカルバートの左右方向の移動を、作業車を動かさずに
行えるようになる。
【0021】上記目的を達成するため請求項6記載の発
明は、支持フレームと載置台の間に、前後調整手段及び
高さ調整手段を設けたものである。
【0022】上記構成により、設置台に載置されたボッ
クスカルバートの前後及び高さ方向の調整が容易に行え
る。
【0023】上記目的を達成するため請求項7記載の発
明は、支持フレームと載置台の間に、前後調整手段と高
さ調整手段及び載置台を左右へ移動する左右調整手段を
設けたものである。
【0024】上記構成により、載置台に載置されたボッ
クスカルバートの前後、左右及び高さ方向の調整が容易
に行える。
【0025】上記目的を達成するため請求項8記載の発
明は、支持フレームと載置台の間に、前後調整手段と高
さ調整手段と載置台を左右へ移動する左右調整手段及び
載置台を旋回させる旋回調整手段を設けたものである。
【0026】上記構成により、載置台に載置されたボッ
クスカルバートの前後、左右、高さ方向の微調整に加え
て旋回方向の調整が可能になるため、ボックスカルバー
トを曲線施行する場合の位置決め調整が容易かつ正確に
行えるようになる。
【0027】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面を参
照して詳述する。図1はボックスカルバート敷設装置の
基本構造を示す側面図、図2ないし図6は上記ボックス
カルバート敷設装置を使用してボックスカルバートを敷
設する方法を示す説明図である。
【0028】上記ボックスカルバート敷設装置は、エン
ジンなどの動力を搭載し、かつ車輪1aにより自走自在
な作業車1と、この作業車1の前部に着脱自在に装着さ
れた作業機A及び押圧板Bよりなる。上記作業機Aは車
体1bの前側下部に枢着され、かつチルトシリンダ2に
より枢着部を中心に上部が前後方向へチルト自在な支持
部材3を有しており、この支持部材3の両側には、車幅
方向に離隔して左右一対の昇降杆4が設けられている。
【0029】上記昇降杆4は下端側が支持部材4に昇降
自在に支承されていると共に、内部には油圧シリンダよ
りなるリフタ5が収容されていて、このリフタ5により
左右の昇降杆4が同時に昇降できるようになっている。
そして上記各昇降杆4の上端側には、水平に設けられた
左右一対の支持フレーム6の後端が固着されている。上
記各支持フレーム6の中間部には、ボックスカルバート
7を載置する載置台8が設置されていて、この載置台8
の上面には、ボックスカルバート7の上部内面に下方よ
り当接する複数のパッド8aが設けられている。
【0030】また上記支持フレーム6の前端側は、横杆
6aにより互いに連結されて、ボックスカルバート7を
載置した際にも十分な強度が得られるよう枠組構造とな
っていると共に、各支持フレーム6の前端にはアウトリ
ガ9の上端が固着されている。上記アウトリガ9は上下
方向に例えば2段に伸縮する伸縮杆9aと、この伸縮杆
9a内に収容された油圧シリンダよりなる伸縮用シリン
ダ9b及び伸縮杆9aの下端に旋回自在に設けられたキ
ャスタよりなる車輪9cより構成されていて、上記伸縮
杆9aの上端が支持フレーム6の前端に固着されてい
る。
【0031】次に上記構成されたボックスカルバート敷
設装置を使用してボックスカルバート7を敷設する方法
を図2ないし図6に示す図面を参照して説明する。ボッ
クスカルバート7を地中へ敷設するに当って、まず地上
より敷設計画線に沿って溝を開削し、溝の底部にコンク
リートを打設して、ボックスカルバート7を設置するた
めの路床12を構築する。次に予め多数のボックスカル
バート7を集積した集積場所へ作業車1を移動して、図
2に示すようにボックスカルバート7の開口部側に作業
車1を対峙させ、アウトリガ9の伸縮杆9aを収縮させ
た状態で、アウトリガ9側よりボックスカルバート7内
へ作業機Aを進入させる。このとき載置台8がボックス
カルバート7の内側上面と干渉しないように、リフタ5
により昇降杆4を下げておく。
【0032】次に図3に示すように作業機Aの載置台8
がボクッスカルバート7内のほぼ中央に達したら、リフ
タ5により昇降杆4を上昇させながら、伸縮シリンダ9
bによりアウトリガ9の伸縮杆9aを伸長させる。そし
て載置台8の上面がボックスカルバート7の内側上面に
当接し、また伸縮杆9a下端の車輪9cが路面に接地し
たら、さらに昇降杆4を上昇させながら、伸縮杆9aを
同量伸長させて、載置台8上に載置したボックスカルバ
ート7を図4に示すように路面上より持ち上げる。
【0033】次にこの状態で作業車1を自走させて、す
でに設置されている既設のボックスカルバート7の接続
端まで移動し、接続端の手前で作業車1を図5に示すよ
うに停止させる。そしてこの状態でリフタ5により昇降
杆4を下降させながら伸縮杆9aを収縮して、一旦ボッ
クスカルバート7を路床12上に仮置きしたら、作業車
1を少し前進させて、アウトリガ9を既設のボックスカ
ルバート7内に図6に示すように進入し、この状態で再
び伸縮杆9aを伸長させて、伸縮杆9a下端の車輪9c
を既設ボックスカルバート7の内底面に接地させる。
【0034】次にこの状態で昇降杆4を少し上昇させな
がら伸縮杆9aも少し伸長させて、ボックスカルバート
7の底面を路床12より僅かに離間させたら、作業車1
を前進させて、既設のボックスカルバート7の接続端に
新たなボックスカルバート7を接続する。また接続部に
隙間が生じないよう、最後に作業車1を前進させて、押
圧板Bでボクスカルバート7を押圧して完全に接続した
ら、両ボックスカルバート7間をボルトなどの固着具
(図示せず)で締結する。
【0035】以上のようにしてボックスカルバート7の
接続が完了したら、作業車1を後退させて作業機Aをボ
ックスカルバート7内より抜き出した後、次のボックス
カルバート7を接続するために作業車1をボックスカル
バート7の集積場所まで移動して、以下上記動作を繰返
すもので、重量物であるボックスカルバート7を労力を
必要とせずに敷設することができるようになる。
【0036】なお上記実施の形態では、図6に示すボッ
クスカルバート7の接続工程において、リフタ5により
昇降杆4を上昇させながらアウトリガ9の伸縮杆9aを
伸長して、仮置きされたボックスカルバート7の底面を
路床12より僅かに上昇させ、この状態で作業車1を前
進させる作業を行うようにしたが、予め支持フレームに
図7に示すような高さ調整手段14を設置することによ
り、この高さ調整手段14を使用してボックスカルバー
ト7を持ち上げることができるため、リフタ5により昇
降杆4を上昇させながら、同時にアウトリガ9の伸縮杆
9aを伸長する操作が不要になり、接続作業はさらに容
易となる。
【0037】次にその実施の形態を図7を参照して説明
する。なお上記実施の形態と同一部分は同一符号を付し
てその説明は省略する。作業車1の前部に装着された作
業機Aの支持フレーム6の側面には、前後方向にガイド
レール6aが敷設されていて、このガイドレール6aに
前後調整手段15のキャリヤ15aがローラ15bを介
して移動自在に支承されている。上記キャリヤ15aと
昇降杆4の間には、油圧シリンダよりなる前後移動シリ
ンダ15cが横架されていて、この前後移動シリンダ1
5cによりキャリヤ15aが前後移動自在となってい
る。
【0038】また上記キャリヤ15aには、高さ調整手
段14のリンク14aと昇降シリンダ14bの一端側が
枢着されている。上記リンク14aはX字形に交差し、
かつ交差部がピン14cにより枢着されたパンダグラフ
状をなしていて、一方のリンク14aの一端が上記キャ
リヤ15aに枢着されており、他方のリンク14aの一
端は昇降フレーム14dの一端側に枢着されている。両
リンク14aの他端側には、ローラ14eがそれぞれ回
転自在に支承されていて、一方のローラ14eは上記ガ
イドレール6a内に、そして他方は昇降フレーム14d
に敷設されたガイドレール14f内に転動自在に嵌合さ
れていると共に、一方のリンク14aとキャリヤ15a
の間に上記昇降シリンダ14bが横架されていて、この
昇降シリンダ14bにより昇降フレーム14dが昇降自
在となっている。そしてこの昇降フレーム14d上に、
ボックスカルバート7を載置する載置台8が設置されて
いる。
【0039】次に上記構成されたボックスカルバート敷
設装置の作用を説明する。なおボックスカルバート7を
既設のボックスカルバート接続端まで移動する工程は上
記実施の形態と同様なので、その説明は省略する。
【0040】図8に示すように既設ボックスカルバート
7の接続端までボックスカルバート7を移送したら、ア
ウトリガ9の伸縮杆9aを収縮した後作業車1を前進さ
せて、アウトリガ9を既設ボックスカルバート7内へ進
入させ、この状態で再び伸縮杆9b伸長して車輪9cを
既設ボックスカルバート7の内底面に接地させる。次に
この状態で高調整手段14の昇降シリンダ14bを伸長
して載置台8を上昇させ、仮置きされたボックスカルバ
ート7を持ち上げたら、前後調整手段15の前後移動シ
リンダ15bを伸長してキャリヤ15aを前方へ移動
し、既設のボックスカルバート7を接続して固着具で締
結する。
【0041】このとき、既設のボックスカルバート7に
対し、新たに接続するボックスカルバート7の位置を正
確に調整する場合は、高さ調整手段14によりボックス
カルバート7の高さを微調整しながら、前後移動調整手
段15により前後動を調整すればよく、微調整を可能に
することにより、短時間で精度よくボックスカルバート
7の敷設が行えるようになる。
【0042】以上は作業機Aの載置台8に高さ調整手段
14及び前後調整手段15を付加した実施の形態である
が、さらに左右調整手段16及び旋回調整手段17を付
加すれば、さらに正確な微調整が容易に行えると共に、
曲線に沿った敷設も可能になる。
【0043】この実施の形態で使用する作業車1は、図
9に示すようにフォークリフトトラックで、車体1aの
前部に、下部が車体1bに枢着されたマスト22が立設
されており、このマスト22はチルトシリンダ23によ
り上端側が前後方向へチルト自在となっている。
【0044】上記マスト22の前側にはリフトシリンダ
24により上下動自在なフィンガボード25が装着され
ていて、このフィンガボート25の前面側下部にピン2
5bにより作業機Aの支持部材3が枢着されている。上
記支持部材3の下部側には、フィンガボード25側へ係
止杆26がほぼ水平に突設されている。上記係止杆26
の先端側下面には、図9の拡大図で示すように凹部26
aが形成されていて、この凹部26a内にフィンガボー
ド25の上部に突出された係止凸部25aが下方より嵌
入されている。
【0045】上記凹部26aの幅は、凸部25aより十
分大きく形成されていて、マスト22がほぼ垂直のとき
には、凹部26a内で凸部25aが遊嵌状態にあり、マ
スト22を後方へ例えば5°チルトさせると、凸部25
aが凹部26aと係合して、リフトシリンダ24により
作業機A全体をリフトできるようになっている。
【0046】上記作業機Aは、支持部材3の下部より前
方へ支持フレーム6がほぼ水平に突設されており、支持
フレーム6の前端にアウトリガ9の車輪9cが旋回自在
に設けられている。上記車輪9cはねじ軸27aと調整
ナット27b及びロックナット27cよりなる高さ調整
機構27により、敷設するボックスカルバート7のサイ
ズに応じて高さが調整できるようになっていると共に、
上記支持フレーム6の上側に高さ調整手段14が設けら
れている。
【0047】上記高さ調整手段14は支持フレーム3と
平行に設けられた昇降フレーム14dを有している。上
記昇降フレーム14dの一端側は、支持フレーム3に上
下摺動自在に支承されている。上記支持部材3内には油
圧シリンダよりなるリフタ5が収容されていて、これら
リフタ5より上方に突出されたピストン杆5aの先端に
スプロケット5bが回転自在に支承されている。このス
プロケット5bには、一端側が上記昇降フレーム14d
に、そして他端側が支持部材3に結着されたチェーン1
4gが迂回されていて、リフタ5によりスプロケット5
bを上下動させることにより、上記昇降フレーム14d
が昇降できるようになっている。
【0048】上記支持フレーム6と昇降フレーム14d
の間には、支持フレーム6と平行した状態で昇降フレー
ム14dを上下動させるためのリンク14aが設けられ
ている。上記リンク14aは一対のリンクのほぼ中間部
をピン14cで枢着したほぼX字形に形成されていて、
各リンク14aの一端側は支持フレーム6と、昇降フレ
ーム14dの前端側に枢着されている。各リンク14a
の他端側には、ローラ14eが回転自在に支承されてい
て、これらローラ14eは支持フレーム6及び昇降フレ
ーム14dの長手方向に布設されたガイドレール6a,
14f内に回転動自在に嵌合されている。
【0049】そして上記昇降フレーム14d上に、前後
調整手段15のキャリヤ15aがローラ15bを介して
前後動自在に載置されている。上記キャリヤ15aと昇
降フレーム14dの一端側に突設されたブラケット15
eの間に、油圧シリンダよりなる前後移動シリンダ15
cが横架されていて、この前後移動シリンダ15cによ
りキャリヤ15aが前後移動自在となっている。
【0050】また上記キャリヤ15a内に左右調整手段
18が、そして左右調整手段18上に旋回調整手段19
が設置されている。上記左右調整手段18は、左右の昇
降フレーム14d上にこれらと直交するように横架され
た一対のガイドレール18aと、これらガイドレール1
8aの間に設けられた油圧シリンダよりなる一対の左右
移動シリンダ18b及び左右移動体18cよりなる。上
記左右移動体18cは板体より形成されていて、下面に
回転自在に支承された複数のローラ18dを有してお
り、これらローラ18dはチャンネル状に形成された上
記ガイドレール18a内に転動自在に嵌合されている。
【0051】また左右移動シリンダ18bの一端は、上
記キャリヤ15aに枢着され、他端は上記左右移動体1
8cの下面に枢着されていて、この左右移動シリンダ1
8bにより、ガイドレール18aに沿って左右移動体1
8cが左右方向へ移動調整できるようになっている。
【0052】一方旋回調整手段19は、ボックスカルバ
ート7を載置する載置台8の下面中央を旋回自在に支持
する支軸19aと、この支軸19aを中心に載置台8を
旋回させる油圧シリンダよりなる一対の旋回シリンダ1
9bより構成されている。
【0053】次に上記構成されたボックスカルバート敷
設装置の作用を説明する。なおボックスカルバート7を
既設のボックスカルバート接続端まで移動する工程は上
記何れの実施の形態とほぼ同様なので、その説明は省略
する。
【0054】図11に示すように既設ボックスカルバー
ト7の接続端までボックスカルバート7を移送したら、
リフタ5により昇降フレーム14dを下降させて一旦ボ
ックスカルバート7を路床12上に仮置きした後、チル
トシリンダ23によりマスト22を約5°後傾させて係
止杆26の凹部26aをフォンガボード25の凸部25
aに係合させる。
【0055】次にこの状態でリフトシリンダ24により
フィンガボード25を上昇させて、作業機A全体をリフ
トさせる。支持フレーム6先端の車輪9cの接地面が既
設ボックスカルバート7の内底面より高くなったら、そ
の位置で作業機Aのリフトを停止し、次に作業車1を前
進させて支持フレーム6先端の車輪9cを既設ボックス
カルバート7内へ進入させ、この状態で車輪9cが既設
ボックスカルバート7の内底面に接地するまで作業機A
を下降させる。
【0056】次にこの状態でリフタ5により昇降フレー
ム14fとともに載置台8を上昇させて、仮置きされた
ボックスカルバート7を図11に示すように持ち上げた
ら、既設のボックスカルバート7と新たに接続するボッ
クスカルバート7の位置を調整するため、左右調整手段
18の左右移動シリンダ18bにより左右移動体18c
を移動して、新たに接続するボックスカルバート7の位
置を調整する。
【0057】また図12に示すようにボックスカルバー
ト7を曲線に沿って敷設する場合は、旋回調整手段19
の旋回シリンダ19bにより載置台8を旋回させて、既
設ボックスカルバート7と新たに接続するボックスカル
バート7の位置を微調整する。
【0058】以上のようにして位置の微調整が完了した
ら、前後調整手段15の前後移動シリンダ15cにより
キャリヤ15aを前進させながら、高さ調整手段14の
昇降シリンダ14bを収縮して、ボックスカルバート7
を路床12に接地させることにより、既設ボックスカル
バート7に新たなボックスカルバート7を接続して固着
具で締結するもので、高さ調整手段14、前後調整手段
15、左右調整手段18及び旋回調整手段19によりボ
ックスカルバート7の位置が3次元的に微調整できるた
め、既設のボックスカルバート7と、新たに接続するボ
ックスカルバート7の位置決めが短時間で、かつ正確に
行えるようになる。特に図12に示すように曲線に沿っ
てボックスカルバート7を敷設する場合は、旋回調整手
段19により旋回方向の微調整が可能となることによ
り、曲線施行も容易に行える。
【0059】
【発明の効果】この発明は以上詳述したように、重量物
であるボックスカルバートを作業機の載置台に載置して
敷設現場まで迅速かつ安全に移送することができると共
に、支持フレームの先端に設けられた車輪を既設ボクス
カルバートの内底面に接地させて、ボックスカルバート
の重量を支持しながら、ボックスカルバートを既設ボッ
クスカルバートの接続部まで移動することができるた
め、作業時死角が生じることがない。
【0060】これによってボックスカルバートの接続作
業が安全かつ能率よく行えるようになる。また作業時土
留鋼杭間に横架された切梁や胴梁などを気にせずに作業
ができるようになると共に、レッカー車などでボックス
カルバートを搬入する必要がないため、ボックスカルバ
ートの吊上げが困難な場所での施工が可能になる上、レ
ッカー車の移動が他の交通の妨げとなることがない。
【0061】また前後調整手段や高さ調整手段、左右調
整手段などを設けることによって既設ボックスカルバー
トに対して、新たに接続するボックスカルバートの位置
決めや微調整が容易に行えるため、精度の高い敷設作業
が可能になる。さらに旋回調整手段を付加することによ
り、曲線施工も容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態になるボックスカルバー
ト敷設装置の側面図である。
【図2】この発明の実施の形態になるボックスカルバー
ト敷設装置を使用してボックスカルバートを敷設する方
法を示す工程図である。
【図3】この発明の実施の形態になるボックスカルバー
ト敷設装置を使用してボックスカルバートを敷設する方
法を示す工程図である。
【図4】この発明の実施の形態になるボックスカルバー
ト敷設装置を使用してボックスカルバートを敷設する方
法を示す工程図である。
【図5】この発明の実施の形態になるボックスカルバー
ト敷設装置を使用してボックスカルバートを敷設する方
法を示す工程図である。
【図6】この発明の実施の形態になるボックスカルバー
ト敷設装置を使用してボックスカルバートを敷設する方
法を示す工程図である。
【図7】この発明の別の実施の形態になるボックスカル
バート敷設装置の側面図である。
【図8】この発明の別の実施の形態になるボックスカル
バート敷設装置によりボックスカルバートを敷設してい
る状態の作用説明図である。
【図9】この発明の別の実施の形態になるボックスカル
バート敷設装置の側面図である。
【図10】この発明の別の実施の形態になるボックスカ
ルバート敷設装置の平面図である。
【図11】この発明の別の実施の形態になるボックスカ
ルバート敷設装置によりボックスカルバートを敷設して
いる状態の作用説明図である。
【図12】ボックスカルバートの曲線施工例を示す説明
図である。
【符号の説明】
1…作業車、4…昇降杆、5…リフタ、6…支持フレー
ム、8…載置台、9…アウトリガ、9a…伸縮杆、9b
…伸縮シリンダ、9c…車輪、14…高さ調整手段、1
5…前後調整手段、18…左右調整手段、19…旋回調
整手段、A…作業機、B…押圧板。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業車1に装着された作業機Aの載置台
    8に、ボックスカルバート7の上部を内面側より載置し
    て敷設現場まで搬送したら、すでに敷設されている既設
    ボックスカルバート7の接続部側近傍に一旦仮置きし、
    次に作業車1を前進させて、作業機Aの前部に設けられ
    たアウトリガ9を既設ボックスカルバート7内へ進入し
    た後、アウトリガ9の下部に設けられた車輪9cを下降
    させて既設ボックスカルバート7の内底面に接地させ、
    次にこの状態で作業機Aの載置台8を上昇させて、ボッ
    クスカルバート7を再び載置台8に載置した後ボックス
    カルバート7を前進させて、既設ボックスカルバート7
    の接続部に新たなボックスカルバート7を接続すること
    を特徴とするボックスカルバート敷設方法。
  2. 【請求項2】 自走自在な作業車1と、この作業車1の
    前部に着脱自在に装着された作業機Aとを具備し、上記
    作業機Aは、リフタ5により昇降自在な昇降杆4と、こ
    の昇降杆4の上部に一端側が固着され、他端側は前方へ
    突設された支持フレーム6と、上記支持フレーム6の他
    端に上部が固着され、かつ下端部に車輪9cを有するア
    ウトリガ9と、上記支持フレーム6上に設けられ、かつ
    ボックスカルバート7の上部を内面側より支持すること
    により、ボックスカルバート7を載置する載置台8とか
    ら構成したことを特徴とするボックスカルバートの敷設
    装置。
  3. 【請求項3】 アウトリガ9を下部に車輪9cを有する
    伸縮杆9aと、この伸縮杆9aを上下方向に伸縮する伸
    縮シリンダ9bより構成してなる請求項2記載のボック
    スカルバート敷設装置。
  4. 【請求項4】 支持フレーム6と載置台8の間に、載置
    台8を前後方向へ移動させる前後調整手段15を設けて
    なる請求項2記載のボックスカルバート敷設装置。
  5. 【請求項5】 支持フレーム6と載置台8の間に、載置
    台8を昇降する高さ調整手段14を設けてなる請求項2
    記載のボックスカルバート敷設装置。
  6. 【請求項6】 支持フレーム6と載置台8の間に、前後
    調整手段15及び高さ調整手段14を設けてなる請求項
    2記載のボックスカルバート敷設装置。
  7. 【請求項7】 支持フレーム6と載置台8の間に、前後
    調整手段15と高さ調整手段14及び載置台8を左右へ
    移動する左右調整手段18を設けてなる請求項2記載の
    ボックスカルバート敷設装置。
  8. 【請求項8】 支持フレーム6と載置台8の間に、前後
    調整手段15と高さ調整手段14と載置台8を左右へ移
    動する左右調整手段18及び載置台8を旋回させる旋回
    調整手段19を設けてなる請求項2記載のボックスカル
    バート敷設装置。
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