JPH10246599A - 旋回螺旋式異物・洗浄体分離装置 - Google Patents

旋回螺旋式異物・洗浄体分離装置

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JPH10246599A
JPH10246599A JP9052756A JP5275697A JPH10246599A JP H10246599 A JPH10246599 A JP H10246599A JP 9052756 A JP9052756 A JP 9052756A JP 5275697 A JP5275697 A JP 5275697A JP H10246599 A JPH10246599 A JP H10246599A
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Susumu Kaneko
進 金子
Wataru Tsugawa
弥 津川
Hideki Kon
英樹 今
Shunji Honma
俊二 本間
Susumu Fukutome
進 福留
Akito Tsukada
明人 塚田
Asaji Muroi
朝治 室井
Shoji Amezutsumi
祥二 雨堤
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Hitachi Ltd
Hitachi Machinery and Engineering Ltd
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Hitachi Machinery and Engineering Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】復水器細管洗浄装置において、洗浄用洗浄体の
常時回収方式の場合、異物を再循環させ、異物により洗
浄体の計数誤差が生じる恐れがあった。 【解決手段】下側回流により異物を沈殿させ、上側旋回
流により洗浄体に浮上力を与えた後、洗浄体とともに浮
上した異物を螺旋状スリットを利用して形状差により分
離し、異物を系外に排出し、洗浄体のみを循環・回収ラ
インまたは洗浄体計数器に送り、異物の再循環を防止
し、計数の信頼性を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、火力，原子力プラ
ントの構成機器の１つである復水器の細管を洗浄体を通
過させて洗浄する復水器細管洗浄装置の異物・洗浄体分
離装置に係り、特に、下側回流と上側旋回流と比重差と
形状差を利用して異物と洗浄体を分離し、異物を系外に
排出し、洗浄体を循環・回収ラインまたは計数器に送る
旋回螺旋式異物・洗浄体分離装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】図３に従来の復水器細管洗浄装置を示
す。従来の復水器細管洗浄装置２０は、復水器２１，循
環水２２，洗浄体投入管２３，復水器細管２４，洗浄体
捕集器２５，洗浄体取出管２６，洗浄体循環ポンプ２
７，洗浄体分流弁２８，バイパス系統２９，洗浄体計数
器３０，洗浄体回収器３１，洗浄体含水装置３２，洗浄
体１０から構成され、１日１回の頻度で洗浄を行ってい
た。細管洗浄は一定時間で終了するが、洗浄体の回収は
常時行い、格子停滞洗浄体，復水器他残留洗浄体を100
％捕集し、洗浄体の系外への漏洩をなくすようにしてい
た。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術では、細
管洗浄を１日１回の頻度で行い、洗浄体の回収を常時行
うため、格子停滞洗浄体，復水器他残留洗浄体の系外に
排出する恐れはなくなったが、系内で成長した貝などの
海棲生物が洗浄系に入り、洗浄体計数器を誤動作させ、
正確な洗浄体の計数ができず、また、異物を再循環する
恐れがあった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】復水器細管洗浄装置にお
いて、常時回収を行う場合の洗浄体の計数誤差をなく
し、異物の再循環を防ぐことを目的として以下の手段に
より解決する。
【０００５】（１）異物と洗浄体に、下側で回流し、上
側で上方に向かう旋回流を与えた後、比重差により分離
し、異物を系外に排出し、洗浄体を循環・回収ラインま
たは計数器に送る。
【０００６】（２）旋回螺旋式異物・洗浄体分離装置
を、異物・洗浄体入口管，旋回螺旋分離室，旋回装置，
螺旋状スリット，異物出口管，洗浄体出口管などで構成
する。 （３）異物・洗浄体入口管を旋回装置の回転翼の下側に
取り付け、異物出口管を旋回螺旋分離室の下部に取り付
け、螺旋状スリットを旋回装置の回転翼の上側に取り付
け、洗浄体出口管を螺旋状スリットの上部に取り付けて
異物と洗浄体を分離する。
【０００７】
【発明の実施の形態】図１に本発明の復水器細管洗浄装
置に適用する旋回螺旋式異物・洗浄体分離装置の構成を
示す。１は異物・洗浄体入口管、２は旋回螺旋分離室、
３は旋回装置、４は回流および旋回流発生用の回転翼、
５は螺旋状スリット、６は洗浄体回収用の洗浄体出口
管、７は旋回螺旋分離室の底板、８は異物（大）、９は
異物(小)、１０は洗浄体、１１は異物排出用の異物出口
管、１２はカメラ装置、１３は回転軸、１４は回流およ
び旋回流発生用のモータである。ここでは、旋回螺旋式
異物・洗浄体分離装置の構成を分かり易く説明するため
に、外側の旋回螺旋分離室と異物・洗浄体入口管および
出口管を太い線で示し、さらに、透明にして示した。実
際は鉄などの材料が用いられるので、覗き窓を設けない
限り中を見ることはできない。
【０００８】異物・洗浄体入口管１は洗浄体捕集器に接
続されており、復水器細管の洗浄に使用した洗浄体１０
は洗浄体捕集器で集められ、異物・洗浄体入口管１を通
して送られ、旋回螺旋分離室２に流入する。旋回螺旋分
離室２内では軸中心に設けられた旋回装置３により異物
（大）８には回流を作用させ、異物（小）９と洗浄体１
０には旋回流を作用させ、洗浄体１０を浮上させる。異
物（大）８は重いため底板７上に沈殿し、異物（小）９
と洗浄体１０は一旦浮上後、螺旋状スリット５を通る間
に異物（小）９は形状差によりスリットを通って下側に
落ち、洗浄体１０は上方に導かれる。そこで、底板７に
沈殿した異物８，９は異物出口管１１から系外に排出さ
れ、洗浄体１０は洗浄体出口管６に導かれ、循環・回収
ラインまたは計数器の方に向かう。
【０００９】異物・洗浄体入口管１は旋回螺旋分離室２
の下部に横向きに取り付けられ、流入時には異物（大）
８と異物（小）９と洗浄体１０に回流が作用し、洗浄体
１０が浮き上がったところに軸中心に取り付けた旋回装
置３により発生される上向きの旋回流を作用させ、洗浄
体１０とともに浮き上がった異物（小）９は螺旋状スリ
ット５を通る間に形状差を利用して下側に落とし、洗浄
体１０のみを効果的に分離する。なお、異物（大）８，
異物（小）９は、洗浄系統内に入り込んで成長した貝な
どの海棲生物である。
【００１０】螺旋状スリット５の間隔は洗浄体１０は通
過できないが、異物（小）９が通過できる間隔にされて
いる。このため、洗浄体１０のみが螺旋状スリット５に
導かれ洗浄体出口管６に向かい回収される。
【００１１】カメラ装置１２は旋回螺旋分離室２の上部
に取り付けられ、底板７に堆積した異物８，９，下部に
残留する洗浄体１０を監視する。そして、異物８，９，
洗浄体１０の状況をカメラの映像を通して目視で確認
し、貝などの異物のみを排出する。
【００１２】図２は本発明の旋回螺旋式異物・洗浄体分
離装置を備えた復水器細管洗浄装置の一例を示す。４０
は復水器細管洗浄装置、２１は復水器、２２は循環水、
２３は洗浄体投入管、２４は復水器細管、２５は洗浄体
捕集器、２６は洗浄体取出管、２７は洗浄体循環ポン
プ、２８は洗浄体分流弁、２９はバイパス系統、３０は
洗浄体計数器、３１は洗浄体回収器、３２は洗浄体含水
装置、１０は洗浄体、３４は本発明の旋回螺旋式異物・
洗浄体分離装置である。洗浄時はバイパス系統２９によ
り一定時間洗浄し、洗浄終了後は洗浄体分流弁２８を切
換え、旋回螺旋式異物・洗浄体分離装置３４により異物
を系外に排出し、洗浄体１０のみを洗浄体計数器３０に
送り計数する。これにより、貝などの異物による誤計数
をなくし、信頼性の向上を図ることができる。
【００１３】なお、図２では旋回螺旋式異物・洗浄体分
離装置３４を洗浄体計数器３０の上流側に設けたが、こ
れに限定するものではなく、循環・回収ラインのどの点
においても取り付け可能であり、異物と洗浄体の分離，
異物の系外への排出，洗浄体の循環に効果がある。
【００１４】上述のように旋回螺旋式異物・洗浄体分離
装置を復水器細管洗浄装置の循環・回収ラインに取り付
け、または洗浄体計数器の上流側に取り付け、貝などの
異物と洗浄体を分離し、異物を系外に排出し、洗浄体の
みを循環・回収ラインまたは計数器に送るようにするこ
とにより、常時回収方式に伴う海棲生物などの異物の再
循環をなくし、計数の信頼性の向上を図ることが可能と
なった。
【００１５】
【発明の効果】復水器細管洗浄装置に流入する異物と洗
浄用洗浄体を分離することを目的として、異物と洗浄体
に下側回流と上側旋回流を与え、比重差と形状差を利用
して洗浄体を取出し、異物を系外に排出する旋回螺旋式
異物・洗浄体分離装置の提供が可能となった。これによ
り、洗浄体常時回収方式の洗浄体計数の信頼性向上が可
能となった。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の旋回螺旋式異物・洗浄体分離装置の構
成を示す。
【図２】本発明の旋回螺旋式異物・洗浄体分離装置を備
えた復水器細管洗浄装置を示す。
【図３】従来の復水器細管洗浄装置を示す。
【符号の説明】
１…異物・洗浄体入口管、２…旋回螺旋分離室、３…旋
回装置、４…回転翼、５…螺旋状スリット、６…洗浄体
出口管、７…底板、８…異物（大）、９…異物（小）、
１０…洗浄体、１１…異物出口管、１２…カメラ装置、
１３…回転軸、１４…モータ、２０…復水器細管洗浄装
置、２１…復水器、２２…循環水、２３…洗浄体投入
管、２４…復水器細管、２５…洗浄体捕集器、２６…洗
浄体取出管、２７…洗浄体循環ポンプ、２８…洗浄体分
流弁、２９…バイパス系統、３０…洗浄体計数器、３１
…洗浄体回収器、３２…洗浄体含水装置、３４…旋回螺
旋式異物・洗浄体分離装置、４０…復水器細管洗浄装
置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｇ２１Ｆ 9/06 ５４１ Ｇ２１Ｆ 9/06 ５４１ (72)発明者 津川 弥 神奈川県横須賀市船越町一丁目284番地の ５ 日立機械エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 今 英樹 神奈川県横須賀市船越町一丁目284番地の ５ 日立機械エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 本間 俊二 神奈川県横須賀市船越町一丁目284番地の ５ 日立機械エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 福留 進 神奈川県横須賀市船越町一丁目284番地の ５ 日立機械エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 塚田 明人 神奈川県横須賀市船越町一丁目284番地の ５ 日立機械エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 室井 朝治 神奈川県横須賀市船越町一丁目284番地の ５ 日立機械エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 雨堤 祥二 茨城県日立市幸町三丁目１番１号 株式会 社日立製作所日立工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】復水器細管を洗浄体を用いて洗浄する復水
    器細管洗浄装置において、 異物と洗浄体を下側回流内に流入し、該異物を比重差に
    より沈殿させ、上側旋回流により該洗浄体に上方向の力
    を与え、該洗浄体を浮上させた後、該洗浄体とともに浮
    き上がった該異物と該洗浄体を形状差により分離し、下
    側に沈殿した該異物を系外に排出し、上側に浮上した該
    洗浄体を循環・回収ライン、または、計数器に送ること
    を特徴とする旋回螺旋式異物・洗浄体分離装置。
  2. 【請求項２】請求項１記載の旋回螺旋式異物・洗浄体分
    離装置において、 異物・洗浄体入口管，異物に回流を与えるとともに洗浄
    体に旋回流を与えて比重差と形状差により分離する旋回
    螺旋分離室，該旋回螺旋分離室内において回流と旋回流
    を発生する旋回装置，該旋回螺旋分離室内で該洗浄体を
    誘導する螺旋状スリット，沈殿した異物を排出する異物
    出口管，該螺旋状スリットに沿って導かれた該洗浄体を
    回収する洗浄体出口管から構成されることを特徴とする
    旋回螺旋式異物・洗浄体分離装置。
  3. 【請求項３】請求項１，２記載の旋回螺旋式異物・洗浄
    体分離装置において、 異物・洗浄体入口管を回転翼の下側に取り付け、異物出
    口管を旋回螺旋分離室の下部に取り付け、回転翼は下側
    と上側に空間を設けて回転し、螺旋状スリットは該回転
    翼の上側に取り付け、洗浄体出口管を旋回螺旋分離室の
    上部に取り付けることを特徴とする旋回螺旋式異物・洗
    浄体分離装置。
  4. 【請求項４】請求項１〜３記載の旋回螺旋式異物・洗浄
    体分離装置において、 旋回螺旋分離室の底板上に堆積する異物と下部に残留す
    る洗浄体を監視するカメラ装置を備えることを特徴とす
    る旋回螺旋式異物・洗浄体分離装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110542344A (zh) * 2019-09-10 2019-12-06 郑杰 一种冷端节能优化火力发电凝汽器清洗系统

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110542344A (zh) * 2019-09-10 2019-12-06 郑杰 一种冷端节能优化火力发电凝汽器清洗系统
CN110542344B (zh) * 2019-09-10 2020-09-15 临沂汇通清洗有限公司 一种冷端节能优化火力发电凝汽器清洗系统

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