JPH10243998A - 液体吸引装置及び使捨てバッグ - Google Patents

液体吸引装置及び使捨てバッグ

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JPH10243998A
JPH10243998A JP10038652A JP3865298A JPH10243998A JP H10243998 A JPH10243998 A JP H10243998A JP 10038652 A JP10038652 A JP 10038652A JP 3865298 A JP3865298 A JP 3865298A JP H10243998 A JPH10243998 A JP H10243998A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単であり、しかも、可撓性の捕集バ
ッグにおける液体捕集を問題なく行うことができる装置
を創成する。 【解決法】 容器１に気密に装着できる蓋２に、吸引路
のための接続のほか、吸引源と結合するための接続のみ
を装備し、、下面から容器蓋２に接続でき前記蓋によっ
て保持される剛な頭部５を使捨てバッグＢに設け、剛な
頭部５には、一方では、吸引路の接続と気密に結合でき
る入口を設け、他方では、ガス透過性膜９で閉鎖された
補助開口８を設け、吸引源に対する蓋の結合接続を、剛
な頭部５の上方にある容器部分に開口させ、かくして、
吸引作用の開始時、まず、バッグ外壁と容器内壁との間
の空間を排気減圧し、かくして、可撓性のバッグ壁部
を、容器壁の方向へ拡張させるか、容器壁に当接させ、
かくして始めて、バッグ内部の膜を介する吸引作用を開
始し、従って、吸引路の吸引作用を開始する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療処置の分野で
液体（特に、体液）を負圧によって吸引路を介して捕集
容器に導く装置であって、気密に閉鎖できる蓋を有する
剛な外側容器内に設置した使捨てバッグとして捕集容器
を構成した形式のものに関する。
【０００２】
【従来の技術】医療分野において、現在、体液吸引のた
め、多様な系または方法が知られている。負圧の使用に
よって体液を吸引、捕集するようなすべての事例におい
て、この操作は、例えば、剛な材料からなる捕集容器
に、一方では、吸引路が接続され、他方では、負圧形成
のための接続が設けてある蓋を設けることによって行う
ことができる。この場合、上記接続は、負圧源（吸引ポ
ンプ）に至る。
【０００３】この系における問題点は、捕集した液体を
廃棄するため、容器を全体として搬送しなければなら
ず、内容物の排出後、綿密に洗浄しなければならないと
いう点にある。この系は、最新の知見によれば、若干の
事例では、衛生学的要件に合致しない。
【０００４】この問題を解決するため、剛な容器の内部
に、吸引液体の捕集のみに役立つ使捨てバッグを設置す
ることが提案されている。このように液体を充填したバ
ッグは、廃棄のため、容器蓋の取外し後に除去され、本
来の廃棄箇所に送られ、一方、剛な容器には、一般に、
新しいバッグを装備できる。
【０００５】この系の問題点は、２種の負圧管路（真空
管路）、即ち、バッグを拡張して容器内壁に当接させる
ための１つの管路と、バッグの拡張後にバッグ内部に所
要の負圧を形成するためバッグ内部に至る第２接続とが
必要であるという点にある。この場合、常に、バッグを
囲むスペース内の負圧がバッグ内部の負圧よりも大きく
なるよう留意しなければならない。なぜならば、さもな
いと、バッグが、再び圧潰され、以降の充填が不可能と
なるからである。上記問題点はさて置き、この種の構造
は、複雑であり、即ち、高価である。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、構造が簡単であり、しかも、可撓性の捕集バッグに
おける液体捕集を問題なく行うことができる装置を創成
することにある。この場合、更に、捕集液体を剛な容器
に受容できる系（問題のない液体の場合）についても基
本装備を適合させることを意図する。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この課題は、冒頭に述べ
た種類の装置において、本発明にもとづき、請求項１の
特徴記載部分に開示の如き特徴をもつ液体吸引装置によ
って解決される。
【０００８】本発明に係る構造によれば、唯一つの負圧
管路によって、まず、気密に閉鎖された捕集容器の内部
の可撓性容器を拡張し、この状態に保持し、拡張後に始
めて、バッグ内部に吸引作用を加えることができる。
【０００９】拡張されたバッグを印加した負圧によって
常に必要なこの状態に保持した場合、ガス透過性膜は、
この膜を介して液体が流出することはないが（阻止
膜）、必要な負圧の形成のため空気を吸引するのに役立
つ。
【００１０】バッグの剛な頭部によって実現できるこの
簡単な方策によって、使捨てバッグを使用しない場合も
利用できる極めて構造簡単な装置が得られる。この場
合、剛な捕集容器の内部スペースが排気減圧され、液体
は、上記容器内に直接に吸引される。即ち、提案の本発
明に係る装置は、普遍的に使用できる。
【００１１】本発明に係る装置の特殊な実施例は、従属
請求項２〜４に開示してある。更に、本発明の対象は、
特に請求項１〜４の装置に使用するのに適し、請求項５
の特徴記載部分に記載の特徴によって示される、吸引液
体を受容する使捨てバッグである。この使捨てバッグの
特殊な実施例は、請求項６に開示してある。
【００１２】繰返して言うが、使捨てバッグを使用する
場合、吸引作用の開始時にバッグは簡単に圧潰されず、
バッグは、まず、捕集容器の壁の方向へ拡開されるか、
容器壁に当接されることになることに配慮しなければな
らない。
【００１３】これは、従来は、２種の真空管路を装備し
なければ実現できなかった。この場合、１つの管路は、
バッグの拡張に役立ち、他の１つの管路は、バッグ内部
に真空を形成するのに役立つ。この系は、一方では、構
造が複雑であるという欠点があり、更に、作用を常に保
証するには、更に複雑な装置が必要となる。
【００１４】
【発明の実施の形態】図示の実施例を参照して、以下
に、本発明を詳細に説明する。図１に、本発明に係る装
置の略図を示した。この場合、気密な閉鎖がなされるよ
う剛な容器１には蓋２が装着してある。この閉鎖は、容
器１と蓋２との間の対応するパッキンによって実現され
る。
【００１５】蓋２自体には、吸引源（吸引ポンプ、図示
してない）に至る接続路に接続するための接続開口３が
設けてあり、この接続開口３には、結合管路を同じく気
密に挿入または接続できる。容器の蓋２には、更に、患
者に至る吸引路（図示してない）を取付けるための接続
開口４が設けてある。
【００１６】図示の如く、可撓性使捨てバッグの剛な頭
部５は、容器の蓋の下面に固定してある。剛な頭部５
は、弾性係止ツメ７によって囲まれたボート状プレート
からなり、接続ニップル６は、上記プレートから容器蓋
の開口４を介して上方へ引出されている。ニップル６
は、患者に至る吸引路を差込むのに役立つ。
【００１７】バッグＢの頭部５のプレートと容器蓋２と
の間には、結合部を気密に構成するためパッキンが設け
てある。係止ツメ７は、蓋の開口４を介して導入され、
次いで、図１に示した如く、拡開されて保持位置を取
る。かくして、使捨てバッグの剛な頭部５のプレート
は、蓋２の下面に固定される。吸引路および結合路を吸
引源に接続した場合、もちろん、容器１の内部は、外気
に対して完全に密封される。
【００１８】バッグの剛な頭部５のプレートには、膜９
を固定した別の開口８が設けてある。この膜９は、液体
に関して不透過性であるが、ガスまたは空気について
は、僅かな抵抗を克服すれば透過性である。
【００１９】バッグＢの剛な頭部５のプレートには、通
常状態では破断可能な要素１１によって閉 鎖される別
の貫通口１０が設けてある。この貫通口１０は、バッグ
Ｂの排出時に、必要であれば、ニップル６を介する捕集
液体の排出を容易化するため排気を行うのに役立つ。も
ちろん、一般に、バッグ壁を押して排出すれば十分であ
る。総括的説明のため、更に、図３に、使捨てバッグＢ
の剛な頭部５の斜視図を示した。
【００２０】さて、蓋２の下面にバッグ（蓋に固定また
はクランプしたバッグＢの剛な頭部５のプレートには真
空源に至る管路および患者に至る管路が接続してある）
を取付けた後、真空源を運転すれば、即ち、接続を介し
て吸引作用を形成すれば、まず、容器上端のスペースＡ
において空気が排気され、従って、バッグＢの側壁が容
器壁１の方向へ拡張されまたは容器壁に当接され、次い
で、空気も膜９を介してバッグ内部に吸引され、この
際、負圧が形成され、この負圧によって、吸引すべき液
体は、患者用接続を介してバッグＢの内部に送られる。
【００２１】特に、使捨てバッグの剛な頭部５の本発明
に係る簡単な構造にもとづき、最少の製造費で使捨てバ
ッグに液体を吸引できる装置が得られる。同時に、この
装置は、通常の使用、即ち、剛な容器１への直接的な液
体の吸引にも適する。この場合、同一の蓋２または吸引
路の接続および真空源の接続を有する別個の蓋を使用で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図１】剛な頭部を有する可撓性の使捨てバッグを挿入
した剛な捕集容器の垂直断面図である。
【図２】使捨てバッグを挿入した状態の容器の蓋の略下
面図である。
【図３】図１の使捨てバッグの剛な頭部の斜視図であ
る。
【符号の説明】
１ 剛な容器 ２ 蓋 ３，４ 接続開口 ５ 剛な頭部 ８ 開口 ９ 膜 １０ 貫通口 Ｂ 使捨てバッグ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 医療処置の分野で液体（特に、体液）を
    負圧によって吸引路を介して捕集容器に導く装置であっ
    て、気密に閉鎖できる蓋を有する剛な外側容器内に設置
    した使捨てバッグとして捕集容器を構成した形式のもの
    において、 前記容器に気密に装着できる前記蓋が、前記吸引路のた
    めの接続以外には、吸引源と結合するための接続のみを
    装備しており、 前記使捨てバッグが、下面から前記蓋に接続でき前記蓋
    によって保持される剛な頭部を備えており、前記剛な頭
    部が、一方では、前記吸引路の接続と気密に結合できる
    入口を有し、他方では、ガス透過性膜で閉鎖された補助
    開口を有し、 前記吸引源に対する前記蓋の結合接続が、前記剛な頭部
    の上方にある容器部分に開口し、かくして、吸引作用の
    開始時、まず、バッグ外壁と容器内壁との間の空間が排
    気減圧され、かくして、可撓性のバッグ壁部が、容器壁
    の方向へ拡張されるか、容器壁に当接され、かくして始
    めて、バッグ内部の膜を介する吸引作用が始り、従っ
    て、前記吸引路の吸引作用が始まることを特徴とする液
    体吸入装置。
  2. 【請求項２】 前記バッグ頭部の吸引路入口が、同心に
    配置された保持・結合部材によって囲まれた接続ニップ
    ルとして構成され、上記部材自体は、前記バッグ頭部を
    容器蓋に結合するのに役立つことを特徴とする請求項１
    の液体吸引装置。
  3. 【請求項３】 前記結合部材が、前記接続ニップルを同
    心に囲み上方へ突出する弾性係止ツメとして構成され、
    前記ニップル外壁と前記係止ツメの内面との間には、前
    記吸引路に差込むための上方へ開放した環状スペースが
    設けてあることを特徴とする請求項２の液体吸引装置。
  4. 【請求項４】 前記バッグの剛な頭部には、バッグ取出
    のための取出口を形成するために、好ましくは、破断で
    きる蓋を備えた補足通路が設けてあることを特徴とする
    請求項１〜３の１つに記載の液体吸引装置。
  5. 【請求項５】 吸引される液体を受容する使捨てバッグ
    において、該バッグが、剛な材料からなる頭部プレート
    を備えており、一方では、上方へ突出する吸引路用接続
    が設けてあり、前記接続は、同時に、剛な捕集容器の蓋
    に下面からバッグを固定するための固定装置として構成
    してあり、他方では、液体の通過を阻止するがガスを透
    過する膜で閉鎖されバッグ内部に負圧を形成するための
    開口が設けてあることを特徴とする使捨てバッグ。
  6. 【請求項６】 前記頭部プレートには、好ましくは破断
    可能な蓋を備え排出口を形成する補足通路が設けてある
    請求項５の使捨てバッグ。
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