JPH1023627A - 配電線の無停電張替で用いるバイパス線の延線・撤去工法 - Google Patents

配電線の無停電張替で用いるバイパス線の延線・撤去工法

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JPH1023627A
JPH1023627A JP17231596A JP17231596A JPH1023627A JP H1023627 A JPH1023627 A JP H1023627A JP 17231596 A JP17231596 A JP 17231596A JP 17231596 A JP17231596 A JP 17231596A JP H1023627 A JPH1023627 A JP H1023627A
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bypass line
line
rope
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extending
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JP17231596A
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English (en)
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Masayasu Imai
正康 今井
Hideo Akai
秀夫 赤井
Kazuhiro Hisakawa
和弘 久川
Tadahiro Inagaki
忠弘 稲垣
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Kandenko Co Ltd
Fujii Denko Co Ltd
Yasuda Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Kandenko Co Ltd
Fujii Denko Co Ltd
Yasuda Seisakusho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】配電線の張り替え工事中の通電を確保するのに
用いるバイパス線の延線・撤去工法の改良。 【解決手段】第1の作業場Eaから延線ロープRを繰り
出す一方で、この延線ロープを第2の作業場Ebで巻き
取るようにし、また張替区間の始端電柱Haに近接する
位置で、前記のように繰り出される延線ロープに移動金
車Kを順次固定させようにし、そしてこの固定により延
線ロープに牽引させて各移動金車を第2の作業場側に移
動させることでバイパス線Cの延線を行なう。バイパス
線の撤去時には、第1の作業場で延線ロープを巻き取る
ことにより各移動金車を第1の作業場側に移動させ、こ
の移動に応じて前記始端電柱に近接する位置に順次到達
する移動金車をバイパス線から取り外しつつバイパス線
の撤去を行なうようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配電線の張り替え
を停電なしで行なう無停電張替技術に関し、特に張り替
え工事中の通電を確保するのに用いるバイパス線を延線
したり撤去したりする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】配電線の無停電で張り替えるには、例え
ば特公平4−27763号公報に記載されるような工法
が従来より広く用いられている。この工法は、張替区間
にバイパス線を延線し、このバイパス線で張替区間の通
電を確保することで無停電化を実現している。そのため
に、張替区間に張り渡した支持線に移動金車で吊下げ的
に支持させながらバイパス線の延線と撤去を行なうよう
にしている。
【0003】この工法は既に数年の実用実績をもってい
るが、その間に幾つかの問題点が明らかになって来た。
その一つは、移動金車で支持させたバイパス線を牽引ロ
ープにより直接的に牽引して延線するようにしているこ
とから、延線や撤去に際してバイパス線に大きな張力が
掛かり、バイパス線の耐久性を低下させるということで
ある。
【0004】また延線に際してバイパス線に施す処理に
手間が掛かり過ぎるということもその一つである。すな
わち上記のようにバイパス線を直接的に牽引するように
していることから、バイパス線と牽引ロープとを強固に
接続する必要があり、またバイパス線の接続に用いてあ
る中間接続体に牽引張力が掛かることのないようにする
ために中間接続体の前後を特殊な工具で処理する必要が
あるなど、バイパス線を牽引するための準備処理が複雑
で、それに手間が掛かり過ぎる。
【0005】またバイパス線の撤去に際して作業者に過
大な負担を強いる場合が少なくないという問題もある。
すなわち最近は広い作業スペースを確保することがます
ます困難になる傾向にあり、動力でバイパス線を巻き取
れる特殊車両を利用できない場合も多く、この場合には
従来の工法であると、自重や移動金車の移動抵抗などで
大きな張力負荷を生じているバイパス線の巻き取りを人
力作業で行なわなければならなくなり、作業者に過大な
負担を強いるということである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
事情を背景になされたもので、移動金車方式で行なうバ
イパス線の延線・撤去工法の改良を目的としており、特
に上記したような諸問題を効果的に解消させるような改
良を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的に応える
ために本発明では新たなバイパス線の延線・撤去工法を
提供する。本発明によるバイパス線の延線・撤去工法
は、配電線を無停電で張り替えるために用いるバイパス
線の延線及び撤去について、張替区間に張り渡した支持
線に複数の移動金車を介して吊下げ的に支持させた状態
でバイパス線の延線を行ない、また同様の状態でバイパ
ス線の撤去を行なうことを基本としている。そしてこれ
に加えて、張替区間の一端側の第1の作業場から延線ロ
ープを繰り出す一方で、この延線ロープを張替区間の他
端側の第2の作業場で巻き取るようにし、また張替区間
の始端電柱に近接する位置で、前記のように繰り出され
る延線ロープに移動金車を順次固定させようにし、そし
てこの固定により延線ロープに牽引させて各移動金車を
第2の作業場側に移動させることでバイパス線の延線を
行ない、バイパス線の撤去時には、第1の作業場で延線
ロープを巻き取ることにより各移動金車を第1の作業場
側に移動させ、この移動に応じて前記始端電柱に近接す
る位置に順次到達する移動金車をバイパス線から取り外
しつつバイパス線の撤去を行なうようになっている。
【0008】このようなバイパス線の延線・撤去工法に
あっては、延線ロープによる牽引で移動する移動金車が
バイパス線を安定的に支持して搬送することになる。そ
のためにバイパス線を安定的に支持させるには、移動金
車におけるバイパス線支持部に高い摩擦力を持たせるよ
うにすることでも足りるが、より好ましくは、移動金車
のバイパス線支持部にバイパス線を固定できる機構を設
け、これでバイパス線を移動金車に固定させるようにす
る。このバイパス線の固定作業は延線ロープへの移動金
車の固定と併せて行なうことになる。
【0009】上記のような本発明の延線・撤去工法は、
張替区間に引き通す延線ロープで移動金車を牽引するこ
とによりバイパス線の延線及び撤去を行なうことに特徴
を持っている。このため本発明の延線・撤去工法は、バ
イパス線自体には実質的に張力を掛けないで済む。また
バイパス線を牽引ロープに強固に接続する処理や中間接
続体に牽引張力が掛からないようにする処理を不要とで
き、作業性を大幅に向上させることができる。また撤去
の際にバイパス線をバイパス線リールに巻き取るにも、
バイパス線には自重や移動金車の移動抵抗などの負荷を
生じることがないので、人力作業でも大きな負担なく作
業を行なうことができる。つまりバイパス線を巻き取る
ための特殊車両などを不要とすることができ、しかも作
業者に大きな負担を強いることもない。この結果、撤去
における作業条件を大幅に改善できる。さらに本発明の
延線・撤去工法は、バイパス線の延線後に延線ロープを
張替区間両端の各電柱に適当な張力を掛けて引き留める
ことで、この延線ロープを移動金車の支持にも機能させ
ることができる。この結果、バイパス線の電気的短絡な
どで移動金車が損傷して支持線から外れるようなことが
あっても、この移動金車が地上に落下するのを効果的に
防止することができる。つまり移動金車の落下に対する
二重防護を行なうことができる。
【0010】本発明ではまた、上記のようなバイパス線
の延線・撤去工法に用いるための新たな移動金車を提供
する。本発明による移動金車は、上下方向で延在するベ
ースフレーム、ベースフレームの上側部位に設けられ、
支持線上を走行するのに機能する走行部、ベースフレー
ムの中間部位に設けられ、延線ロープの固定に機能する
固定部、及びベースフレームの下側部位に設けられ、バ
イパス線の支持に機能する支持部を備えてなり、その固
定部は、固定の受け座、上下回動可能であり下側に回動
させることで受け座に押接状態となる押さえ体、及び押
さえ体の受け座に対する押接状態を固定するための固定
手段を備え、受け座に載せた延線ロープを押さえ体で上
側から押さえ付け、この状態を固定手段で固定化するこ
とにより延線ロープの固定を行なうようになっている。
【0011】この移動金車によると、受け座に載せた延
線ロープを押さえ体で上側から押さえ付け、この状態を
固定手段で固定化するだけの簡単な操作で延線ロープに
固定することができる。したがって上記のようなバイパ
ス線の延線・撤去工法で必要とする延線ロープへの移動
金車の固定を迅速に行なうことが可能となり、全体の作
業性を向上させることができる。
【0012】上記のような移動金車については、延線ロ
ープへの固定とバイパス線の固定をワンタッチ的に同時
に行なえるようにするとさらに好ましい。そのために
は、その支持部を、ベースフレームに一端を支持させた
ベルトと、このベルトの締め込み状態を固定するための
バックルとで形成し、またこのバックルに、固定部の押
さえ体に対し係止させるための係止部を設け、そしてバ
ックルを押さえ体に係止させた状態でベルトを締め込む
ことにより、押さえ体の受け座に対する押接状態を固定
すると同時に固定部の受け座との間でベルトがバイパス
線を挟持して固定できるようにする。
【0013】さらに本発明では、上記したようにバイパ
ス線のリールへの巻き取りを人力作業でも行なえるとい
う本発明の延線・撤去工法における利点を有効に活かす
ためのバイパス線リールを提供する。本発明によるバイ
パス線リールは、胴部を左右に貫通するように連結ピン
を挿通させるためのピン孔を有し、このピン孔に挿通さ
せる連結ピンで複数個を連結させて用いることができる
ようになっている。
【0014】このバイパス線リールは、例えば3相の架
空線の張り替えの場合であれば、バイパス線を3本用い
るので、それぞれに対応させて3個を一組にして用い
る。その場合には、一般に広く用いられているリール架
台に3個のバイパス線リールを組み付け、これらを連結
ピンで連結させる。そうすると一つのバイパス線リール
を操作するれば他の2個はこれに同調して動くことにな
るので、3本のバイパス線の巻き取りを一人の作業者で
行なうことができ、大幅な省力化を図れる。
【0015】
【実施の形態】以下本発明の一実施形態を説明する。先
ず本実施形態で用いる移動金車について説明する。図3
及び図4に示すように、本実施形態における移動金車K
は、上下方向で延在するベースフレーム1を骨格とし
て、これに上側から順に走行部2、固定部3、及び支持
部4を設けた構造とする。
【0016】走行部2は、ベースフレーム1から横向き
に突設の支軸5に支持させた走行ローラ6を前後一対で
備え、またこの両走行ローラ6、6で後述のようにして
支持線M上を走行する際の脱線防止用である閉鎖枠7を
備える。閉鎖枠7は、パンタグラフ状に形成し、通常の
状態ではばね8の付勢力で方形を保つことで両走行ロー
ラ6、6の下側を閉鎖しており、後述する中間支持器S
の支持線支持部10(図8)を通過するに際して矢印X
や矢印Y(図4)のような押接力が働いた場合に菱形に
変形することで両走行ローラ6、6の下側を開放する構
造とする。
【0017】固定部3は、ベースフレーム1から固定的
に突設した受け座11と、この受け座11に矢印Zの如
く上下回動可能に接続した押さえ体12とで形成する。
また受け座11には摩擦力が大きくしかも弾性変形可能
な材料、例えばゴムなどを用いて形成した保持部11h
を設け、同じく押さえ体12にも同様な保持部12hを
設ける。この固定部3は、移動金車Kを後述の延線ロー
プRに対し固定するのに機能する。延線ロープRへの固
定は、受け座11の保持部11hに延線ロープRを載せ
た状態で押さえ体12を受け座11に押接させ、この状
態を固定手段で固定することで行なう。そのための固定
手段については後述する。
【0018】支持部4は、ベースフレーム1に一端を支
持させたベルト13と、このベルト13に締め込み状態
を与えると共にこの状態を固定するためのバックル14
とで形成する。バックル14は、その内部構造を示す図
5に見られるように、円弧状の挟持受け面16fを有す
る挟持受け部16、円弧状の逆止爪部17を設けたロッ
クレバー18、及び係止部となる係止フック19を備え
た構造とする。そのロックレバー18は、ねじりコイル
ばね20で矢印Wの如く回動付勢させ、この付勢力で逆
止爪部17を挟持受け面16fに押接させるようにす
る。また係止フック19は矢印Vの如く回動可能となる
ようにする。この支持部4は、図3に見られるように、
係止フック19で固定部3の押さえ体12に係止させた
バックル14がその挟持受け部16とロックレバー18
とでベルト13を挟持し(図5)、この挟持でベルト1
3の先端側を固定的に保持することにより後述のバイパ
ス線Cの支持に機能する。そして図3中の矢印Uの如く
締め込むことによりバイパス線Cを受け座11の下側に
強固に押し付け、これによりバイパス線Cを固定する。
またこれと同時に押さえ体12の受け座11に対する押
接状態も固定されるので延線ロープRに対する固定も同
時になすことができる。つまりベルト13はバックル1
4は、押さえ体12の受け座11に対する押接状態を固
定するための固定手段としても機能する。このような両
固定状態を解除するには、ロックレバー18を図5中の
矢印Wとは逆方向に回動させてベルト13の締め込みを
緩め、さらにバックル14の押さえ体12に対する係止
を解除する。
【0019】次に、本実施形態で用いるバイパス線リー
ルについて説明する。図6に示すように、本実施形態に
おけるバイパス線リールDは、中心の軸受け筒21、両
端の鍔フレーム22、22、及び両鍔フレーム22、2
2で挟まれた胴部筒23からなる構造とする。その鍔フ
レーム22は、軸受け筒21にそれぞれ一端を接続させ
た6本の放射部材24、24、……と、これらの他端に
接続する外周環25とで形成する。そして鍔フレーム2
2の各放射部材24にはピン孔26を設ける。このバイ
パス線リールDは、図7及び図8に示すように、リール
架台Bに組み付けて用いる。図の例は3相用として3本
が組みになっているバイパス線を同時に巻き取れるよう
に3個を組みにして用いる例である。3個のバイパス線
リールD、D、Dは、それぞれの軸受け筒21にリール
架台Bの支持軸Bsを挿通させることでリール架台Bに
組み付ける。またこれら3個のバイパス線リールD、
D、Dを、6本の放射部材24、24、……の内の1本
乃至2本の放射部材について、そこのピン孔26に通し
の連結ピンPを挿し通すことで連結させる。この連結に
より、3個のバイパス線リールD、D、Dは、回転動作
やリール架台Bに設けてあるブレーキ(図示を省略)に
よる制動について一体化し、一人の作業者でも3本のバ
イパス線の同時繰り出しや巻き取りを簡単に行なうこと
が可能となる。
【0020】以下、上記のような移動金車Kやバイパス
線リールDを用いるバイパス線の延線・撤去工法を図1
及び図2に基づいて説明する。延線・撤去工法は、準備
作業、延線作業、及び撤去作業の順で進める。準備作業
には、支持線に関する作業と延線ロープに関する作業、
及び作業エリアの設定に関する作業がある。支持線に関
する作業では、張替区間の始端の電柱Haと終端の電柱
Hbの間に支持線Mを張り渡し、中間の電柱Hcについ
ては中間支持器Sで支持線Mを支持させる。これに用い
る中間支持器Sは、図9及び図10に示すように、支持
部30を有している。この支持部30は、図9中に二点
鎖線で示すような二つ割り状にすることができるように
なっており、二つ割りにした状態で間にセットした支持
線Mを挟持して支持する。また中間支持器Sは、電柱に
取り付けるための取付け部31を有している。
【0021】延線ロープに関する作業では、延線ロープ
Rを第1の作業場Eaから第2の作業場Ebに引き通
し、第2の作業場Ebに設置した作業車Tの車軸ウイン
チTwで巻き取るのに応じて第1の作業場Eaに設置の
延線ロープリールRdから延線ロープRを繰り出せる状
態にする。また第2の作業場Ebでは、車軸ウインチT
wで巻き取った延線ロープRを必要に応じて延線ロープ
リールRdに巻き取れるようにする。
【0022】作業エリアの設定に関する作業は、支持線
Mに関して、電柱Haから適当な距離離れた位置までの
間を移動金車Kの固定や取り外し作業のための作業エリ
アEsに設定する作業で、この作業エリアEsは、移動
金車Kによる支持を未だ受けていないバイパス線Cの仮
支持を行なわせる固定金車Ksを支持線Mに固定的に吊
り下げることで設定する。これに用いる固定金車Ks
は、図11及び図12に示すように、上下方向で延在す
るベースフレーム32に吊下げ部33と支持部34を設
けた構造とする。その吊下げ部33は、支持線Mを挟持
する構造とし、その支持部34にはバイパス線Cをこれ
に抵抗を与えずに支持するための支持ローラ35を設け
る。
【0023】準備作業が終えたら延線作業を行なう。延
線作業を進めるには、第1の作業場Eaに設置のリール
架台Bに上記のように組み付けたバイパス線リールD、
D、Dから3本のバイパス線C、C、Cを繰り出してそ
れぞれの先端を上記の作業エリアEsまで立ち上げ、そ
こで先頭用の移動金車Ksにバイパス線Cの先端を固定
する。これが終えたら延線ロープRを繰り出し、これに
応じて3m程度の間隔で延線ロープRに移動金車Kを作
業エリアEsで固定する。この作業は、作業エリアEs
について支持線Mに9個程度の移動金車Kを予め吊り下
げておき、これらに上記のような操作を加えることで行
なう。この固定に伴っては上記のようにバイパス線Cも
移動金車Kに固定される。この作業を繰り返すことで移
動金車Kを順次第2の作業場Eb側に移動させ、これに
よりバイパス線Cを移動金車Kで搬送しながら第2の作
業場Ebまで延線する。延線を終えたら、延線ロープR
の両端を電柱Haと電柱Hbに引き留め、延線ロープR
に適当な張力を与えた状態とする。このようにすること
で、上記した移動金車の落下に対する二重防護に延線ロ
ープRを機能させることができる。
【0024】バイパス線の撤去は、作業車Tを第1の作
業場Eaに移動し、この作業車Tの車軸ウインチTwで
延線ロープRを巻き取りつつ進める。この間、第2の作
業場Ebでは適当なバックテンションを延線ロープRに
与えるようにする。延線ロープRを第1の作業場Eaで
巻き取ると、これに応じて移動金車Kがバイパス線Cを
第1の作業場Eaの側に搬送しながら順次作業エリアE
sに至るので、これを延線ロープRから取り外す。この
取り外し作業は上記のようにして行なうことになり、延
線ロープRからの移動金車Kの取り外しと同時に移動金
車Kに対するバイパス線Cの固定も解除される。このよ
うな作業を繰り返すことでバイパス線Cが順次第1の作
業場Eaに搬送されるので、これを上記と同様のバイパ
ス線リールD、D、Dに巻き取る。ここで、作業車Tは
小型のもので済むし、また延線ロープRの巻き取りはか
なりの振れ角度を与えても行なうことができる。そのた
め作業車Tを用いるについては作業スペースに余り制約
を受けない。つまり上記のような延線及び撤去作業は、
作業スペースを制約される条件の下でも容易に行なうこ
とが可能である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、バ
イパス線の耐久性を高めることができ、また延線及び撤
去の何れについても作業条件の改善と共に、作業の効率
化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】バイパス線の延線作業についての説明図。
【図2】バイパス線の撤去作業についての説明図。
【図3】移動金車の側面図。
【図4】図3中の矢印DA方向から見た側面図。
【図5】バックルの内部構造を示す断面図。
【図6】バイパス線リールの断面図。
【図7】バイパス線リールとリール架台の関係を示す側
面図。
【図8】図7中のSA−SAに沿った断面図。
【図9】中間支持器の側面図。
【図10】図9中のSB−SBに沿った断面図。
【図11】固定金車の側面図。
【図12】図11中の矢印DB方向から見た側面図。
【符号の説明】
1 ベースフレーム 2 走行部 3 固定部 4 支持部 11 受け座 12 押さえ体 13 ベルト 14 バックル 19 係止フック(係止部) 23 胴部 26 ピン孔 C バイパス線 D バイパス線リール Ea 第1の作業場 Eb 第2の作業場 Ha 始端電柱 K 移動金車 M 支持線 P 連結ピン R 延線ロープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤井 秀夫 東京都葛飾区堀切3丁目27番12号株式会社 安田製作所内 (72)発明者 久川 和弘 東京都港区芝浦4丁目8番33号株式会社関 電工内 (72)発明者 稲垣 忠弘 兵庫県加東郡滝野町上滝野1573−2藤井電 工株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配電線を無停電で張り替えるために用い
    るバイパス線の延線及び撤去について、張替区間に張り
    渡した支持線に複数の移動金車を介して吊下げ的に支持
    させた状態でバイパス線の延線を行ない、また同様の状
    態でバイパス線の撤去を行なうバイパス線の延線・撤去
    工法において、張替区間の一端側の第1の作業場から延
    線ロープを繰り出す一方で、この延線ロープを張替区間
    の他端側の第2の作業場で巻き取るようにし、また張替
    区間の始端電柱に近接する位置で、前記のように繰り出
    される延線ロープに移動金車を順次固定させようにし、
    そしてこの固定により延線ロープに牽引させて各移動金
    車を第2の作業場側に移動させることでバイパス線の延
    線を行ない、バイパス線の撤去時には、第1の作業場で
    延線ロープを巻き取ることにより各移動金車を第1の作
    業場側に移動させ、この移動に応じて前記始端電柱に近
    接する位置に順次到達する移動金車をバイパス線から取
    り外しつつバイパス線の撤去を行なうようにしたことを
    特徴とするバイパス線の延線・撤去工法。
  2. 【請求項2】 延線ロープへの移動金車の固定に際して
    バイパス線の各移動金車への固定も行なうようにした請
    求項1に記載のバイパス線の延線・撤去工法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のバイパス線の延線・撤
    去工法に用いる移動金車であって、上下方向で延在する
    ベースフレーム;ベースフレームの上側部位に設けら
    れ、支持線上を走行するのに機能する走行部;ベースフ
    レームの中間部位に設けられ、延線ロープの固定に機能
    する固定部;及びベースフレームの下側部位に設けら
    れ、バイパス線の支持に機能する支持部を備えてなり、
    その固定部は、固定の受け座、上下回動可能であり下側
    に回動させることで受け座に押接状態となる押さえ体、
    及び押さえ体の受け座に対する押接状態を固定するため
    の固定手段を備え、受け座に載せた延線ロープを押さえ
    体で上側から押さえ付け、この状態を固定手段で固定化
    することにより延線ロープの固定を行なうようになって
    いることを特徴とする移動金車。
  4. 【請求項4】 支持部は、ベースフレームに一端を支持
    させたベルトと、このベルトの締め込み状態を固定する
    ためのバックルとで形成され、且つこのバックルは、固
    定部の押さえ体に対し係止させるための係止部を有し、
    そしてバックルを押さえ体に係止させた状態でベルトを
    締め込むことにより、押さえ体の受け座に対する押接状
    態を固定すると同時に固定部の受け座との間でベルトが
    バイパス線を挟持して固定するようになっている請求項
    3に記載の移動金車。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のバイパス線の延線・撤
    去工法に用いるバイパス線リールであって、胴部を左右
    に貫通するように連結ピンを挿通させるためのピン孔を
    有し、このピン孔に挿通させる連結ピンで複数個を連結
    させて用いることができるようになっていることを特徴
    とするバイパス線リール。
JP17231596A 1996-07-02 1996-07-02 配電線の無停電張替で用いるバイパス線の延線・撤去工法 Pending JPH1023627A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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