JPH10235882A - インクジェットプリンタのワイピング装置 - Google Patents

インクジェットプリンタのワイピング装置

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Publication number
JPH10235882A
JPH10235882A JP4174597A JP4174597A JPH10235882A JP H10235882 A JPH10235882 A JP H10235882A JP 4174597 A JP4174597 A JP 4174597A JP 4174597 A JP4174597 A JP 4174597A JP H10235882 A JPH10235882 A JP H10235882A
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JP
Japan
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wiping
nozzle
wiper
recording head
ink
Prior art date
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Application number
JP4174597A
Other languages
English (en)
Inventor
Junji Nakahara
淳二 仲原
Original Assignee
Brother Ind Ltd
ブラザー工業株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイパ部材(ノズル払拭部)の上面に付着す
るインクを極力少なくして、記録ヘッドのノズル面への
インクの付着を低減したインクジェットプリンタのワイ
ピング装置を提供する。 【解決手段】 ワイパ部材32が、記録ヘッドのノズル
面を払拭するノズル払拭部32aと、ワイパホルダ34
に支持されるワイパ支持部32bとを有し、前記ノズル
払拭部32aは、先端部が他部よりも細くなっている。
ノズル払拭部32aの先端部は、印刷用紙側の側面が、
先端側になるほど断面積を小さくする傾斜面32cとな
っている。これにより、払拭方向下流側においてノズル
払拭部32aの先端面とノズル面5aとの間に毛細管作
用で残るインクを極力少なくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタのワイピング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、記録媒体にインク液滴を吐出
するノズルを有し前記記録媒体に対し記録動作を行う記
録ヘッドと、該記録ヘッドのノズル面を払拭するように
記録ヘッドに対し相対移動可能なワイパ部材とを有する
インクジェットプリンタのワイピング装置は知られてい
る。
【0003】かかるワイパ部材101として、例えば図
7に示すように、記録ヘッドのノズル面を拭払するノズ
ル払拭部101aと、ワイパホルダに挿入して支持され
るワイパ支持部101bとを備えるものがある。通常、
かかるワイパ部材101は、可撓性を有するシート状の
材料から所定幅、長さに切断して形成され、ノズル払拭
部101aの厚さは一様になっている。つまり、ノズル
払拭部101aは、記録ヘッドのノズル面を払拭するた
めの適度な圧力を得るために、弾性材の厚さを所定値に
設定しているのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにワイパ部材101のノズル払拭部101aの厚さが
一様であると、ワイパ部材101の先端面に付着したイ
ンクが記録ヘッドのノズル面に付着し、不吐出を引き起
こしやすい。即ち、図10(b)に示すように、ノズル
払拭部10aがノズル面を払拭するとき、ノズル払拭部
101aの湾曲側面とノズル面の間、及びノズル払拭部
101aの先端面(厚さ面)とノズル面の間にそれぞれ
毛細管現象によりインクが蓄えられる。前者の湾曲側面
とノズル面の間のインクは払拭されるが、後者の先端面
とノズル面の間のインクは払拭方向下流側であるため、
同図10(a)に示すように、ノズル払拭部101aの
端面とノズル面102aとにそれぞれW1,W2として
インクが残る。このインクW1,W2の量は、ノズル払
拭部101aの厚さが大きくなるほど多くなる。さら
に、次回、ノズル面を払拭するとき、ワイパー部材10
1のノズル払拭部101aに付着したインクW1が、同
図(b)に示すように、記録ヘッド102のノズル面1
02aを払拭する際に該ノズル面102a上のインクW
2と一体となり、十分に払拭することができず、同図
(c)に示すように、ノズル面102a上にインクW3
がさらに大きくなって残存することになり、記録ヘッド
102の吐出不良の原因となる。
【0005】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
で、ワイパ部材(ノズル払拭部)の先端面に付着するイ
ンクを極力少なくして、記録ヘッドのノズル面へのイン
クの付着を低減したインクジェットプリンタのワイピン
グ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、記録
媒体にインク液滴を吐出するノズルを有し前記記録媒体
に対し記録動作を行う記録ヘッドと、該記録ヘッドのノ
ズル面を払拭するように記録ヘッドに対し相対移動可能
なワイパ部材とを有するインクジェットプリンタのワイ
ピング装置において、前記ワイパ部材が、記録ヘッドの
ノズル面を払拭するノズル払拭部と、ワイパホルダに支
持されるワイパ支持部とを有し、前記ノズル払拭部は、
先端部が他部よりも細く形成されている。
【0007】よって、ワイパ部材のノズル払拭部は、記
録ヘッドのノズル面を払拭する先端部が他部よりも細く
形成されているので、ノズル面に適度の圧力で接触しつ
つ、ワイパ部材(ノズル払拭部)の先端面に付着(残
留)するインクが極力少なくなり、ワイピング動作時に
おける記録ヘッドのノズル面へのインクの付着が低減さ
れる。ここで、「細く」するとは、ノズル払拭部の先端
面の面積をできるだけ小さくし、ノズル払拭部の先端面
に付着(残留)するインクが極力少なくなるようにする
ことを意味する。
【0008】請求項2の発明は、請求項1のインクジェ
ットプリンタのワイピング装置において、前記ノズル払
拭部が、先端面の面積が他部の断面積より小さくなるよ
うに形成されている。
【0009】よって、ノズル払拭部は、先端面の面積が
他部の断面積より小さくなるように形成されることで、
簡単な構成で、先端部が他部よりも細く形成される。
【0010】請求項3の発明は、請求項1又は2のイン
クジェットプリンタのワイピング装置において、前記ノ
ズル払拭部の先端部が、記録媒体側の側面が、先端側に
なるほど断面積を小さくする傾斜面に形成されている。
【0011】よって、ノズル面のインクの払拭するのに
影響が殆どない記録媒体側の側面を傾斜面としているの
で、ノズル払拭部によるインクの払拭機能を損なうこと
なく、ノズル払拭部の先端面へのインクの付着が回避さ
れる。
【0012】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かのインクジェットプリンタのワイピング装置におい
て、前記ワイパホルダが、回転駆動されるカム部材を有
するワイパ駆動手段に関連づけられ、前記ワイパ部材を
記録ヘッドに対し進退移動させるものである。
【0013】よって、ワイパ部材は、ワイパホルダを介
して、カム部材の回転駆動により、記録ヘッドに対し進
退移動され、それによって、ワイパ部材によって記録ヘ
ッドに対する一定のタイミングでワイピング動作が行わ
れる。
【0014】請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれ
かのインクジェットプリンタのワイピング装置におい
て、前記ワイパ支持部が、ノズル払拭部よりも厚く形成
されている。
【0015】よって、ワイパ支持部を、ノズル払拭部よ
りも厚くするという簡単な構造でもって、ワイパ支持部
の剛性をノズル払拭部の剛性よりも高くすることが可能
となる。
【0016】請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれ
かのインクジェットプリンタのワイピング装置におい
て、前記ワイパ部材は、カーボン含有量が10容量%未
満であるエチレンプロピレンゴムからなる。
【0017】よって、ワイパ部材による払拭の際、ワイ
パ部材に含有されるカーボンによって記録ヘッドのノズ
ル面を損傷するおそれがない。
【0018】請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれ
かのインクジェットプリンタのワイピング装置におい
て、前記ワイパ部材が、ノズル払拭部によるノズル面を
拭う力が0.36g/mm〜2.14g/mmの範囲に
設定されている。
【0019】よって、ワイパ部材による払拭の際、ノズ
ル面(例えば撥水膜)を損傷するおそれがない。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に沿って説明する。
【0021】図1はインクジェットプリンタの全体構成
を示す概略斜視図である。同図において、インクジェッ
トプリンタ1は、左右方向の延びる回転軸(図示せず)
によってフレーム2に回転可能に支承される円筒形状の
プラテンローラ3を有する。プラテンローラ3は、給紙
カセット又は手差し給紙部から供給された印刷用紙4
(記録媒体)を、記録ヘッド5に対面させながら搬送す
るものであり、いわゆる紙送り装置の一部を構成してい
る。尚、前記記録ヘッド5は、印刷用紙4にインク液滴
を吐出するノズルを有し印刷用紙4に対し記録動作を行
うインクジェット式で、そのノズル面には、約0.7μ
m程度の撥水膜(ノンウエットコート)が被覆されてい
る。
【0022】前記印刷用紙4は、フレーム2の後方の用
紙供給口(図示せず)から矢印A方向に供給され、プラ
テンローラ3の回転により矢印B方向に送給され、用紙
排出口(図示せず)から矢印C方向に排出されるように
構成されている。
【0023】前記プラテンローラ3の前方には、キャリ
ッジ6がプラテンローラ3の軸線に沿って矢印D方向に
移動可能に設けられている。キャリッジ6は、記録ヘッ
ド5及び該記録ヘッド5に供給されるインクを収容した
インクカートリッジ7をそれぞれ着脱可能に搭載してい
る。尚、本例ではイエロー、ブラック、シアン、マゼン
タの4色について記録ヘッド5及びインクカートリッジ
7がそれぞれ搭載されている。
【0024】また、前記プラテンローラ3の軸線と平行
にキャリッジ軸8が設けられ、このキャリッジ軸8には
キャリッジ6がスライド可能に嵌挿されている。また、
キャリッジ6の係合部6aが、キャリッジ軸8と平行に
延びるガイドレール9によって案内されるようになって
いる。これによって、キャリッジ6に搭載された記録ヘ
ッド5は、プラテンローラ3の軸線に沿ってスライド移
動により往復移動可能となっている。前記キャリッジ6
は、キャリッジ6をキャリッジ駆動モータ10によって
ベルト11及びプーリ12,13を有するベルト駆動機
構14を介して往復移動するように構成されている。
尚、前記キャリッジ駆動モータ10としては、ステップ
モータ又はDCモータが使用される。
【0025】また、前記プラテンローラ3に対応する記
録エリアの右側には、記録ヘッド5の不吐出あるいは吐
出不良を回復するためのパージ装置31が配設された回
復エリアが形成されている。このようなパージ装置31
を設けているのは、インクジェット式の記録ヘッド5
は、使用中に内部に気泡が発生したり、吐出面上にイン
クの液滴が付着したりする等の原因により吐出不良を起
こすので、これを良好な吐出状態に回復させるためであ
る。
【0026】また、前記パージ装置31に隣接して、記
録エリア側に記録ヘッド5のノズル面を払拭するように
記録ヘッド5に対し相対移動可能なワイパ部材32が、
その反対側に印字を行わない際に記録ヘッド5のノズル
面を覆いインク蒸発を防止してノズル面が乾燥するのを
回避する保護キャップ装置33がそれぞれ配設されてい
る。
【0027】前記ワイパ部材32は、図2及び図3に示
すように、前記記録ヘッド5のノズル面を払拭するノズ
ル払拭部32aと、該ノズル払拭部32aに連設されワ
イパーホルダ34の挿入孔34aに挿入して支持される
ワイパ支持部32bとを有する。
【0028】前記ノズル払拭部32aは、先端面の面積
が他部の断面積より小さくなるように、即ち前記ノズル
払拭部32aの先端部が、印刷用紙4側の側面が、先端
側になるほど断面積を小さくする傾斜面32cに形成さ
れている。
【0029】よって、前記ノズル払拭部32aは、記録
ヘッド5のノズル面を払拭する先端部が他部よりも細く
形成されているので、ワイパ部材32(ノズル払拭部3
2a)の先端面に付着(残留)するインクが極力少なく
なり、記録ヘッド5のノズル面へのインクの付着(残
留)が低減される。特に、記録ヘッド5のノズル面のイ
ンクの払拭するのに影響が殆どない印刷用紙4側の側面
を傾斜面32cとしているので、ノズル払拭部32aに
よるインクの払拭機能を損なうことなく、ノズル払拭部
32aの先端面へのインクの付着が回避される。
【0030】また、ワイパ部材32のワイパホルダ34
への挿入取付けが容易となるようにワイパ支持部32b
の剛性を高めるために、前記ワイパ支持部32bがノズ
ル払拭部32aよりも厚く形成されている。例えばノズ
ル払拭部32aの厚さAが0.85mmであるのに対
し、ワイパ支持部32bの厚さBが2.3mmとされて
いる。
【0031】前記ワイパ部材32は、カーボン含有量が
10容量%未満であるエチレンプロピレンゴム(EPD
M)からなり、ワイパ部材32による払拭の際、ワイパ
部材32に含有されるカーボンによってノズル面を損傷
するおそれがないように構成されている。
【0032】また、前記ワイパ部材32は、硬度が40
度程度で、ノズル払拭部32aによるノズル面を拭う力
が0.36g/mm〜2.14g/mmの範囲に設定さ
れている。
【0033】ここで、前記ノズル払拭部32aによるノ
ズル面を拭う力が0.36g/mm〜2.14g/mm
の範囲に設定するのは、次の表1に示す実験結果に基づ
くものである。この実験は、試料としてのワイパ部材
(EPDM、硬度40度、ノズル払拭部の厚さ0.85
mm、幅14mm)で、厚さ0.7μmの撥水膜で被覆
されている記録ヘッドのノズル面(32ノズル×2列)
に対し、ワイピング動作を3000回行った後、顕微鏡
(倍率200倍)にて傷の程度を判断すると共に、パー
ジ後にピンチェックパターンの印字を行い、吐出してい
るかどうかを、ワイプ後の吐出チャンネル(ch)数
(ノズル数)によりチェックした。尚、ワイパ荷重は、
テンションゲージを用いて設定し、そのワイパ荷重をワ
イパの幅14mmで除したものを1mm当たりのワイパ
荷重としている。
【表1】 よって、ワイパ部材32による払拭の際、ノズル払拭部
32aによる記録ヘッド5のノズル面5aを拭う力が
0.36g/mm〜2.14g/mmの範囲にあれば、
ノズル面(例えば撥水膜)を損傷するおそれがないこと
がわかる。
【0034】また、前記ワイパ支持部32bは、図4に
示すように、係合凹部32dを有する一方、ワイパホル
ダ34は前記係合凹部32dに係脱可能に弾性係合する
係合凸部34bを有し、それらの弾性的係合によりワイ
パ部材32がワイパホルダ34に保持されるようになっ
ている。そして、ワイパ支持部32bをワイパホルダ3
4に挿入する際、前述したようにワイパ支持部34bを
ノズル払拭部32aよりも厚くして剛性をもって形成し
ているので、係合凸部34bと係合凹部32dとを無理
なく弾性係合することができる。
【0035】また、前記パージ装置31は、記録ヘッド
5の移動経路内に突出した突出位置と記録ヘッド5の移
動経路より後退した待機位置との間を移動可能で、突出
位置において記録ヘッド5のノズル面に密着する吸引キ
ャップ41と、前記突出位置において、記録ヘッド5が
吸引キャップ41に覆われているときに、負圧を発生さ
せ、記録ヘッド5内のインクを吸引除去する吸引ポンプ
42とを備えている。
【0036】そして、前記ワイパーホルダ34(従って
ワイパ部材32)、吸引キャップ41及び吸引ポンプ4
2が、回転駆動されるカム部材43を有する駆動手段
(ワイパ駆動手段)に関連づけられ、前記ワイパ部材3
2の進退、吸引キャップ41の進退及び吸引ポンプ42
の作動は、共通のカム部材43によって制御されること
になる。
【0037】前記カム部材43は、一体的に設けられた
駆動ギヤ46を有し、該駆動ギヤ46が、紙送り装置の
駆動モータ等の駆動手段により回転駆動される。
【0038】前記ワイパ部材32を支持するワイパホル
ダ34の後端部(カムフォロア部)がカム部材43の第
1カム溝43aに移動可能に係合し、それによって、カ
ム部材43が回転することで、ワイパ部材32が、記録
ヘッド5の移動経路内に突出する突出位置と、記録ヘッ
ド5の移動経路よりも後退した待機位置との間を、一定
のタイミングで記録ヘッド5の移動経路に対して直交す
る方向に往復移動し、前記突出位置において記録ヘッド
5のノズル面を払拭するように制御される。
【0039】また、図4に示すように、吸引キャップ4
1がキャップホルダ44に支持され、該キャップホルダ
44の後端部(カムフォロア部)が、前記第1のカム溝
43aと同一面側のカム部材43の第2のカム溝43b
に移動可能に係合している。それによって、カム部材4
3が回転することで、吸引キャップ41が、記録ヘッド
5の移動経路内に突出する突出位置と、記録ヘッド5の
移動経路よりも後退した待機位置との間を、一定のタイ
ミングで記録ヘッド5の移動経路に対して直交する方向
に往復移動し、前記突出位置において記録ヘッド5のノ
ズル面を覆うように制御される。尚、45はカム部材4
3の回転軸である。
【0040】前記吸引ポンプ42は、フレーム部材51
に取り付け固定された円筒状のポンプケーシング52内
に、第1及び第2のピストン部材53,54が独立して
移動可能に嵌挿されている。そして、ポンプケーシング
52には、吸入口52aと排出口52b(図1参照)と
が軸線方向に一定間隔を存して設けられ、吸入口52a
には吸引パイプ55を介して吸引キャップ41が接続さ
れ、排出口52bは、吸着材57が収容された廃インク
タンク58に連係されている(図1参照)。第1及び第
2のピストン部材53,54は、それぞれ第1及び第2
の駆動軸部材61,62の一端部に連結され、該駆動軸
部材61,62によって駆動され、ポンプケーシング5
2内において両ピストン部材53,54間にポンプ室を
形成するようになっている。前記第1の駆動軸部材61
は、第2の駆動軸部材62内に摺動可能に嵌挿され、各
駆動軸部材61,62の他端部のカムフォロア部材6
3,64が、前記カム溝43a,43bとは反対面側の
カム部材43のカム溝43c,43dに移動可能に係合
している。
【0041】従って、前記カム部材43が一定のタイミ
ングで回転駆動されることで、吸引キャップ41のキャ
ッピング、吸引ポンプ42によるインクの吸引、及びワ
イパ部材32による記録ヘッド5のノズル面の払拭が順
に行われ、吸引ポンプ42によって吸引されたインク
は、吸引ポンプ42を介して廃インクタンク58に吐出
され、そして廃インクタンク58内の吸着材57に吸着
される。
【0042】また、前記保存キャップ装置33は、図1
及び図5に詳細を示すように、保存キャップ71を有
し、該保存キャップ71を支持するケーシング72が、
キャリッジ6の移動方向と平行に延びるガイドロッド部
材73にスライド移動及び回動が可能なように支承され
ている。キャリッジ6が記録エリアから回復エリア側に
移動すると、キャリッジ6がケーシング72の係合突部
72bに係合するので、保存キャップ71はキャリッジ
6の移動に追従してスライド移動する(図5において二
点鎖線で示す)。このスライド移動の際、ケーシング7
2は、図示しない傾斜カム手段の作用によりガイドロッ
ド73の回りに回動し、その結果、保存キャップ71は
記録ヘッド5の方向へ移動し、保存キャップ71は記録
ヘッド5のノズル面に接触して、キャッピングを行うこ
とになる。その後、再びキャリッジ6が記録エリア方向
に移動した場合は、保存キャップ71が記録エリア側に
移動しながら記録ヘッド5から離れ、キャリッジ5が回
復エリアから脱すると、初期状態に戻る。
【0043】続いて、上記ワイパ部材32の動作につい
て説明する。尚、上記ワイパー部材32によるワイピン
グ動作は、前記パージ装置31によるパージ動作の終了
後に、記録ヘッド5が回復エリアから記録エリアに戻る
際に、記録ヘッド5のノズル面に付着しているインクを
除去するために行われる。
【0044】まず、図6(a)に示すように、パージ動
作の終了後の記録ヘッド5のノズル面5aには、記録ヘ
ッド5のノズルから吸引されたインクWの残りが付着し
ており、かかる記録ヘッド5は、記録エリアに戻るため
に、パージ装置31に隣接するワイパ部材32側に移動
する。このとき、ワイパ部材32は、カム部材43によ
る制御にて、記録ヘッド5の移動経路よりも後退した待
機位置から、記録ヘッド5の移動経路内に突出する突出
位置に前進せしめられている。
【0045】突出位置にあるワイパ部材32側に記録ヘ
ッド5が移動してくると、図6(b)に示すように、記
録ヘッド5のノズル面5aに、ワイパ部材32のノズル
払拭部32aの先端部分が圧接せしめられ、ノズル払拭
部32aが大きく撓み、ノズル面5aに付着しているイ
ンクWが掻き取られる。この場合、ノズル払拭部32a
の基端側の厚さAにより適度の圧力で接触するととも
に、ワイパ部材32のノズル払拭部32a先端部分の傾
斜面32cとは反対側の面によって形成される先端エッ
ジ部にて、ノズル面5a上のインクWが掻き取られるこ
とになるので、そのインクWの掻き取りは効果的に行わ
れる。それに加えて、ノズル払拭部32aの先端部分は
他部よりも細くなっているので、先端面の厚さとノズル
面5aとで形成される狭い空間が著しく小さくなり、そ
こに毛細管作用で保持されるインクも少なくなる。その
結果、インクWがワイパ部材32の先端面やノズル面5
aに残るということが少なく(図6(c)参照)、次の
ワイピング動作の際に、記録ヘッドの5のノズル面5a
側にインクが従来のように多く残留するということがな
い。
【0046】よって、かかるワイパー部材32を用いる
ことによって、ワイピング動作時において、記録ヘッド
5のノズル面5aへのインクの付着(残留)を大幅に低
減することができ、そのようなインクの付着(残留)に
よる記録ヘッド5のインクの吐出不良を回避することが
でき、良好な印字性能を確保できる。
【0047】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したような形態で
実施され、以下に述べるような形態を奏する。
【0048】請求項1の発明は、上記のように、ワイパ
部材のノズル払拭部を、記録ヘッドのノズル面を払拭す
る先端部が他部よりも細くなるように形成しているの
で、ノズル面に適度の圧力で接触しつつ、ワイパ部材
(ノズル払拭部)の先端面とノズル面に付着(残留)す
るインクを極力少なくすることが可能となり、ワイパ部
材によるワイピング動作時において、記録ヘッドのノズ
ル面へのインクの付着(残留)を大幅に低減することが
でき、そのようなインクの付着による記録ヘッドによる
インクの吐出不良を回避することができる。
【0049】請求項2の発明は、ノズル払拭部を、先端
面の面積が他部の断面積より小さくなるように形成して
いるので、簡単な構造で、先端部を他部よりも細く形成
することができる。
【0050】請求項3の発明は、ノズル払拭部の先端部
を、記録媒体側の側面が、先端側になるほど断面積を小
さくする傾斜面に形成しているので、記録ヘッドのノズ
ル面のインクを払拭するのに影響が殆どない記録媒体側
の側面を利用して、ノズル払拭面の先端部を細くするこ
とができ、ノズル払拭部によるインクの払拭機能を損な
うことなく、ノズル払拭部の先端面へのインクの付着を
回避することができる。
【0051】請求項4の発明は、ワイパホルダを、回転
駆動されるカム部材を有するワイパ駆動手段に関連づ
け、前記ワイパ部材を記録ヘッドに対し進退移動させる
ようにしているので、ワイパ部材を、ワイパホルダを介
して、カム部材の回転駆動により、記録ヘッドに対し進
退移動させ、ワイパ部材による記録ヘッドに対する一定
のタイミングでワイピング動作を行うことができる。
【0052】請求項5の発明は、ワイパ支持部を、ノズ
ル払拭部よりも厚く形成しているので、ワイパ支持部の
剛性を高め、ワイパ支持部のワイパホルダへの挿入の際
に、ワイパ支持部が不用意に撓むことを防止して、ワイ
パ支持部のワイパホルダへの挿入を容易に行うことが可
能となる。
【0053】請求項6の発明は、ワイパ部材を、カーボ
ン含有量が10容量%未満であるエチレンプロピレンゴ
ムから形成しているので、ワイパ部材による記録ヘッド
のノズル面に対する払拭の際、ワイパ部材に含有される
カーボンによって記録ヘッドのノズル面を損傷するおそ
れがない。
【0054】請求項7の発明は、ワイパ部材のノズル払
拭部によるノズル面を拭う力が0.36g/mm〜2.
14g/mmの範囲に設定しているので、ワイパ部材に
よる記録ヘッドのノズル面に対する払拭の際、ノズル面
(例えば撥水膜)を損傷するおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェットプリンタの概略構
成を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るワイパ部材及びワイパホルダの説
明図である。
【図3】本発明に係るワイパ部材がワイパホルダに取り
付けられた状態の説明図である。
【図4】本発明に係るワイパ部材、吸引キャップ及び吸
引ポンプと、カム部材との関係を示す横断面図である。
【図5】本発明に係る保護キャップ装置の正面図であ
る。
【図6】ワイピング動作の説明図である。
【図7】従来のワイパ部材の斜視図である。
【図8】従来のワイパ部材のワイピング動作の説明図で
ある。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 4 印刷用紙 5 記録ヘッド 32 ワイパ部材 32a ノズル払拭部 32b ワイパ支持部 32c 傾斜面 34 ワイパホルダ 43 カム部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年3月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにワイパ部材101のノズル払拭部101aの厚さが
一様であると、ワイパ部材101の先端面に付着したイ
ンクが記録ヘッドのノズル面に付着し、不吐出を引き起
こしやすい。即ち、図(b)に示すように、ノズル払
拭部101aがノズル面を払拭するとき、ノズル払拭部
101aの湾曲側面とノズル面の間、及びノズル払拭部
101aの先端面(厚さ面)とノズル面の間にそれぞれ
毛細管現象によりインクが蓄えられる。前者の湾曲側面
とノズル面の間のインクは払拭されるが、後者の先端面
とノズル面の間のインクは払拭方向下流側であるため、
(a)に示すように、ノズル払拭部101aの端面
とノズル面102aとにそれぞれW1,W2としてイン
クが残る。このインクW1,W2の量は、ノズル払拭部
101aの厚さが大きくなるほど多くなる。さらに、次
回、ノズル面を払拭するとき、ワイパー部材101のノ
ズル払拭部101aに付着したインクW1が、同図
(b)に示すように、記録ヘッド102のノズル面10
2aを払拭する際に該ノズル面102a上のインクW2
と一体となり、十分に払拭することができず、同図
(c)に示すように、ノズル面102a上にインクW3
がさらに大きくなって残存することになり、記録ヘッド
102の吐出不良の原因となる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体にインク液滴を吐出するノズル
    を有し前記記録媒体に対し記録動作を行う記録ヘッド
    と、該記録ヘッドのノズル面を払拭するように記録ヘッ
    ドに対し相対移動可能なワイパ部材とを有するインクジ
    ェットプリンタのワイピング装置において、 前記ワイパ部材は、記録ヘッドのノズル面を払拭するノ
    ズル払拭部と、ワイパホルダに支持されるワイパ支持部
    とを有し、 前記ノズル払拭部は、先端部が他部よりも細く形成され
    ていることを特徴とするインクジェットプリンタの回復
    装置。
  2. 【請求項2】 前記ノズル払拭部は、先端面の面積が他
    部の断面積より小さくなるように形成されているところ
    の請求項1記載のインクジェットプリンタのワイピング
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ノズル払拭部の先端部は、記録媒体
    側の側面が、先端側になるほど断面積を小さくする傾斜
    面に形成されているところの請求項1又は2記載のイン
    クジェットプリンタのワイピング装置。
  4. 【請求項4】 前記ワイパホルダは、回転駆動されるカ
    ム部材を有するワイパ駆動手段に関連づけられ、前記ワ
    イパ部材を記録ヘッドに対し進退移動させるところの請
    求項1〜3のいずれかに記載のインクジェットプリンタ
    のワイピング装置。
  5. 【請求項5】 前記ワイパ支持部は、ノズル払拭部より
    も厚く形成されているところの請求項1〜4のいずれか
    に記載のインクジェットプリンタのワイピング装置。
  6. 【請求項6】 前記ワイパ部材は、カーボン含有量が1
    0容量%未満であるエチレンプロピレンゴムからなると
    ころの請求項1〜5のいずれかに記載のインクジェット
    プリンタのワイピング装置。
  7. 【請求項7】 前記ワイパ部材は、ノズル払拭部による
    ノズル面を拭う力が0.36g/mm〜2.14g/m
    mの範囲に設定されているところの請求項1〜6のいず
    れかに記載のインクジェットプリンタのワイピング装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012020494A (ja) * 2010-07-15 2012-02-02 Ricoh Co Ltd ヘッド回復装置及び画像形成装置

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