JPH10234687A - 眼底血流計 - Google Patents

眼底血流計

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JPH10234687A
JPH10234687A JP9058590A JP5859097A JPH10234687A JP H10234687 A JPH10234687 A JP H10234687A JP 9058590 A JP9058590 A JP 9058590A JP 5859097 A JP5859097 A JP 5859097A JP H10234687 A JPH10234687 A JP H10234687A
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blood flow
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伸義 岸田
Shigeaki Ono
重秋 小野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 眼底に余分な時間に測定光を照射しないよう
にして、被検眼への負荷を軽減する。 【解決手段】 最適ゲイン演算部51a、51bには、
システム制御部47から開始及び終了を制御する出力が
接続されており、最適ゲイン演算部51a、51bが、
フォトマルチプライヤ46a、46bの最適ゲインを演
算して、最適ゲインを出力するか否かをシステム制御部
47が制御する。また、最適ゲイン演算部51a、51
bからは、それぞれシステム制御部47に最適ゲイン設
定の完了及び未完をモニタする出力が接続されており、
システム制御部47はフォトマルチプライヤ46a、4
6bが最適ゲインに設定されたかどうかを判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼底の血管内の血
流速度等の測定を行う眼底血流計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、被検眼の眼底の血管をトラッ
キングし、トラッキングした血管の絶対血流速度を測定
するレーザードップラ血流計が知られており、眼底の血
管にトラッキング用のレーザー光と血流速度測定用のレ
ーザー光を共に照射する装置が、例えば特開平07−0
31596号公報等に開示されている。この眼底血流計
では、眼底の血管に照射した血流速度測定用のレーザー
光が、血管中を流れる血球によってドップラシフトした
反射光をフォトマルチプライヤで受光し、そのドップラ
シフトから血流速度を求めている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の従
来例においては、ドップラシフトした反射光の光量が眼
底の血管の位置等によって大きく変化するために、測定
する血管を代えたり測定光の入射光路を切換える度に、
受光素子であるフォトマルチプライヤのゲイン調整を頻
繁に行う必要がある。このために、検者が行う動作によ
り余分に被検眼に光が照射されという問題が生ずる。
【0004】また、フォトマルチプライヤのゲイン調整
を行う際には、光量が微弱なためにトラッキングを開始
する直前でゲインは最大となっており、トラッキングを
開始した時点で最大ゲインの大きな光量がフォトマルチ
プライヤに入射し、受光素子の劣化を早めるという問題
がある。
【0005】本発明の目的は、上述の問題点を解消し、
眼底に余分な時間測定光を照射することがなく、被検眼
への負荷を軽減した眼底血流計を提供することにある。
【0006】本発明の目的は、受光手段に過度の光量を
照射することなく、受光手段を効率良く長時間使用でき
る眼底血流計を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る眼底血流計は、眼底の血管にレーザー光
を照射する照射手段と、眼底からの反射光を受光する受
光手段と、前記照射手段による照射開始に同期して前記
受光手段の最適ゲインの演算を開始する演算手段とを有
することを特徴とする。
【0008】また、本発明に係る眼底血流計は、眼底の
血管像をトラッキングするトラッキング手段と、血管か
らの光を受光する受光手段と、トラッキング開始に同期
して前記受光手段の最適ゲインの演算を開始する演算手
段とを有することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明を図示の実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は実施例の眼底血流計の構成図を
示し、白色光を発するタングステンランプ等から成る観
察用光源1から被検眼Eと対向する対物レンズ2へ至る
照明光路上には、コンデンサレンズ3、例えば黄色域の
波長光のみを透過するバンドパスフィルタ付フィールド
レンズ4、被検眼Eの瞳孔Epとほぼ共役なリングスリッ
ト5、被検眼Eの水晶体とほぼ共役な遮光部材6、リレ
ーレンズ7、光路に沿って移動自在な固視標表示用素子
である透過型液晶板8、リレーレンズ9、被検眼Eの角
膜近傍と共役な遮光部材10、孔あきミラー11、黄色
域の波長光を透過し他の光束を殆ど反射するバンドパス
ミラー12が順次に配列され、眼底照明光学系が構成さ
れている。ここで、リングスリット5、遮光部材6、1
0は、被検眼Eの前眼部において眼底照明光と眼底観察
光を分離するためのものであり、必要な遮光領域を形成
するものであればその形状は問題とならない。
【0010】孔あきミラー11の背後には眼底観察光学
系が構成されており、光路に沿って移動自在なフォーカ
シングレンズ13、リレーレンズ14、スケール板1
5、光路中に挿脱自在な光路切換ミラー16、接眼レン
ズ17が順次に配列され、検者眼eに至っている。そし
て、光路切換ミラー16が光路中に挿入されているとき
の反射方向の光路上には、テレビリレーレンズ18、C
CDカメラ19が配置されており、CCDカメラ19の
出力は液晶モニタ20に接続されている。
【0011】バンドパスミラー12の反射方向の光路上
には、イメージローテータ21、紙面に垂直な回転軸を
有する両面研磨されたガルバノメトリックミラー22が
配置され、ガルバノメトリックミラー22の下側反射面
22aの反射方向には、光路に沿って移動自在な第2の
フォーカシングレンズ23が配置され、上側反射面22
bの反射方向には、レンズ24、フォーカスユニット2
5が配置されている。なお、レンズ24の前側焦点面は
被検眼Eの瞳孔Epと共役関係にあり、その焦点面にガル
バノメトリックミラー22が配置されている。
【0012】また、ガルバノメトリックミラー22の後
方には、光路長補償半月板26、光路中に遮光部を有す
る黒点板27、凹面ミラー28が光軸上に同心に配置さ
れ、ガルバノメトリックミラー22の下側反射面22a
で反射されずに通過する光束を、ガルバノメトリックミ
ラー22の上側反射面22bへ導くリレー光学系が構成
されている。
【0013】なお、光路長補正用半月板26はガルバノ
メトリックミラー22の上面側反射22b、下面側反射
22aの位置が、そのミラー厚によって生ずる図面上下
方向へのずれをを補正するためのものであり、イメージ
ローテータ21へ向かう光路中にのみ作用するようにな
っている。
【0014】フォーカスユニット25においては、レン
ズ24と同一光路上にダイクロイックミラー29、集光
レンズ30が配置され、ダイクロイックミラー29の反
射方向の光路上には、マスク31、ミラー32が配置さ
れており、このフォーカスユニット25は光路に沿って
矢印で示す方向に一体的に移動できるようになってい
る。
【0015】集光レンズ30の入射方向の光路上には、
固定ミラー33、光路から退避可能な光路切換ミラー3
4が平行に配置され、光路切換ミラー34の入射方向の
光路上には、コリメータレンズ35、コヒーレントな例
えば赤色光を発する測定用のレーザーダイオード36が
配置されている。更に、ミラー32の入射方向の光路上
には、シリンドリカルレンズ等から成るビームエクスパ
ンダ37、高輝度の他の光源と異なる例えば緑色光を発
するトラッキング用光源38が配置されている。
【0016】第2のフォーカシングレンズ23の後方の
光路上には、ダイクロイックミラー39、フィールドレ
ンズ40、拡大レンズ41、イメージインテンシファイ
ヤ付一次元CCD42が順次に配列され、血管検出系が
構成されている。また、ダイクロイックミラー39の反
射方向の光路上には、結像レンズ43、共焦点絞り4
4、被検眼Eの瞳孔Epとほぼ共役なミラー対45a、4
5bが配置され、ミラー対45a、45bの反射方向に
は、それぞれフォトマルチプライヤ46a、46bが配
置されて、測定用受光光学系が構成されている。
【0017】なお、図示の都合上、全ての光路を同一平
面上に示したが、レーザーダイオード36からマスク3
1に至る光路、トラッキング用光源38の出射方向の測
定光路、ミラー対45a、45bの反射光路はそれぞれ
紙面に直交している。
【0018】そして、装置全体を制御するためのシステ
ム制御部47が設けられ、システム制御部47には、フ
ォトマルチプライヤ46a、46b、検者が操作する入
力手段48の出力がそれぞれ接続されている。システム
制御部47の出力は、光路切換ミラー34、ガルバノメ
トリックミラー22を制御するガルバノメトリックミラ
ー制御回路49にそれぞれ接続されており、ガルバノメ
トリックミラー制御回路49には血管位置検出回路50
を介して一次元CCD42の出力が接続されている。ま
た、フォトマルチプライヤ46a、46bの出力は、そ
れぞれ最適ゲインを演算するための最適ゲイン演算部5
1a、51bに接続され、最適ゲイン演算部51a、5
1bの出力はシステム制御部47に接続されている。
【0019】図2はシステム制御部47の内部構成図を
示し、システム制御部47内にはフォトマルチプライヤ
制御部52と信号処理部53が設けられている。なお、
その他の構成要素の説明は本発明には不要なので省略す
る。入力手段48内のトラッキング開始釦54及び測定
開始釦55の出力は、フォトマルチプライヤ制御部52
に接続され、フォトマルチプライヤ制御部52の出力は
最適ゲイン演算部51a、51bを経てフォトマルチプ
ライヤ46a、46bのそれぞれに接続されている。そ
して、フォトマルチプライヤ制御部52の出力は信号処
理部53に接続され、信号処理部53の出力はフォトマ
ルチプライヤ46a、46b、最適ゲイン演算部51
a、51bのそれぞれに接続されている。
【0020】観察用光源1から発した白色光はコンデン
サレンズ3を通り、バンドパスフィルタ付フィールドレ
ンズ4により黄色の波長光のみが透過し、リングスリッ
ト5、遮光部材6、リレーレンズ7を通り、透過型液晶
板8を背後から照明し、リレーレンズ9、遮光部材10
を通って孔あきミラー11で反射され、黄色城の波長光
のみがバンドパスミラー12を透過し対物レンズ2を通
り、被検眼Eの瞳孔Ep上で眼底照明光光束像として一旦
結像した後に、眼底Eaをほぼ一様に照明する。このと
き、透過型液晶板8には固視標が表示されており、固視
標は照明光により被検眼Eの眼底Eaに投影され、視標像
として被検眼Eに呈示される。
【0021】眼底Eaからの反射光は同じ光路を戻り、瞳
孔Ep上から眼底観察光光束として取り出され、孔あきミ
ラー11の中心の開口部、フォーカシングレンズ13、
リレーレンズ14を通り、スケール板15で眼底像Ea'
として結像した後に、光路切換ミラー16に至る。ここ
で、光路切換ミラー16が光路から退避しているとき
は、検者眼eにより接眼レンズ17を介して眼底像Ea'
が観察可能となり、一方で光路切換ミラー16が光路に
挿入されているときは、スケール板15上に結像された
眼底像Ea' が、テレビリレーレンズ18によりCCDカ
メラ19上に再結像して、液晶モニタ20に映出され
る。
【0022】この眼底像Ea' を観察しながら,接眼レン
ズ17又は液晶モニタ20により装置のアライメントを
行う。このとき、目的に応じて適切な観察方式を採用す
ることが好適であり、接眼レンズ17による観察の場合
は、一般的に液晶モニタ20等よりも高解像かつ高感度
なので、眼底Eaの微細な変化を読み取って診断する場合
に適している。一方、液晶モニタ20による観察の場合
は、視野を制限しないので検者の疲労を軽減することが
でき、更にCCDカメラ19の出力を外部のビデオテー
プレコーダやビデオプリンタ等に接続することにより、
眼底像Ea' 上の測定部位の変化を逐次に電子的に記録す
ることが可能となるので、臨床上極めて有効である。
【0023】レーザーダイオード36を発した測定光
は、コリメータレンズ55によりコリメートされ、光路
切換ミラー34が光路に挿入されている場合には、光路
切換ミラー34、固定ミラー33のそれぞれで反射さ
れ、集光レンズ30の下方を通過し、光路切換ミラー3
4が光路から退避している場合には、直接集光レンズ3
0の上方を通過してダイクロイックミラー29を透過す
る。
【0024】一方、トラッキング用光源38から発した
トラッキング光は、ビームエクスパンダ37により縦横
異なる倍率でビーム径が拡大され、ミラー32で反射さ
れた後に整形用マスク31で所望の形状に整形され、ダ
イクロイックミラー29で反射されて、マスク31の開
口部中心と共役な位置にスポット状に結像している測定
光と、集光レンズ30により重畳される。
【0025】重畳された測定光とトラッキング光はレン
ズ24を通り、ガルバノメトリックミラー22の上側反
射面22bで一旦反射され、黒点板27を通った後に凹
面ミラー28に反射され、再び黒点板27、光路長補正
用半月板26を通り、ガルバノメトリックミラー22の
方へ戻される。
【0026】このとき、ガルバノメトリックミラー22
の上側反射面22bと下側反射面22aとを−1倍で結
像するリレー光学系の機能により、上側反射面22b内
で反射された測定光とトラッキング光は、対物レンズ2
の光軸から偏心した状態でガルバノメトリックミラー2
2に戻されるために、下側反射面22bで反射されるこ
となくガルバノメトリックミラー22を通過し、イメー
ジローテータ21を経てバンドパスミラー12により対
物レンズ2方向に偏向され、対物レンズ2を介して被検
眼Eの眼底Eaに照射される。
【0027】眼底Eaでの散乱反射光は再び対物レンズ2
で集光され、バンドパスミラー12に反射されてイメー
ジローテータ21を通り、ガルバノメトリックミラー2
2の下側反射面22aで反射され、第2のフォーカシン
グレンズ23を通り、ダイクロイックミラー39におい
て測定光とトラッキング光とが分離される。
【0028】ここで、トラッキング光はダイクロイック
ミラー39を透過し、フィールドレンズ40、結像レン
ズ41により、一次元CCD42上に眼底観察光学系に
よる眼底像Ea' よりも拡大された血管像として結像す
る。この一次元CCD42で撮像された血管像に基づい
て、血管位置検出回路50において血管像の移動量を表
すデータが作成されて、制御回路49に出力される。そ
して、制御回路49はこの移動量を補償するようにガル
バノメトリックミラー22を駆動する。
【0029】一方、測定光はダイクロイックミラー39
により反射され、共焦点絞り44の開口部を経てミラー
対65a、66bで2方向に反射され、それぞれフォト
マルチプライヤ46a、46bに受光される。そして、
フォトマルチプライヤ46a、46bそれぞれの信号は
システム制御部47に出力され、これらの受光信号が周
波数解析されて眼底Eaの血流速度が求められる。
【0030】また、フォトマルチプライヤ46a、46
bの出力は、それぞれ最適ゲイン演算部51a、51b
にも出力され最適ゲインが演算されており、最適ゲイン
演算部51a、51bからはこのゲイン出力が、それぞ
れフォトマルチプライヤ46a、46bにフィードバッ
クされている。
【0031】先ず、システム制御部47のフォトマルチ
プライヤ制御部52は、入力手段48のトラッキング開
始釦54が押されると、最適ゲイン演算部51a、51
bにそれぞれ演算開始信号を出力する。最適ゲイン演算
部51a、51bは演算開始信号が入力されると、フォ
トマルチプライヤ46a、46bの最適ゲインを演算
し、フォトマルチプライヤ46a、46bに最適ゲイン
を出力する。
【0032】フォトマルチプライヤ46a、46bが最
適ゲインに設定されたかどうかは、最適ゲイン演算部5
1a、51bが監視しており、最適ゲイン演算部51
a、51bからは、それぞれゲイン設定信号をフォトマ
ルチプライヤ制御部52に出力している。これによっ
て、フォトマルチプライヤ制御部52からフォトマルチ
プライヤ46a、46bがそれぞれ最適ゲインに設定さ
れているか否かを知ることができる。
【0033】なお、フォトマルチプライヤ46a、46
bを最適ゲインに設定するために要する時間は数100
ミリ秒なので、通常はトラッキング開始釦54が押され
てから測定開始釦55が押されるまでの時間内に、フォ
トマルチプライヤ46a、46bを最適ゲインに設定す
ることが可能である。
【0034】次に、測定開始釦55が押されると、フォ
トマルチプライヤ制御部52は最適ゲイン演算部51
a、51bそれぞれに演算停止信号を出力すると同時
に、信号処理部53に処理開始信号を出力する。これに
よって、最適ゲイン演算部51a、51bは演算を停止
し、信号処理部53は血流速度を求めるための処理を実
行する。
【0035】ここで、トラッキング開始釦54が押され
てから測定開始釦55が押されるまでの時間内に、フォ
トマルチプライヤ46a、46bを最適ゲインに設定す
ることができなかった場合には、フォトマルチプライヤ
46a、46bを最適ゲインに設定完了した後に、測定
開始動作を行うようにしている。
【0036】なお、測定を開始すると最適ゲインの演算
を停止しているが、そのまま演算を続けるようにしても
よく、また最適ゲイン演算部51a、51bはそれぞれ
独立に動作可能なので、トラッキング開始後にフォトマ
ルチプライヤ46a、46bがそれぞれ最適ゲインにな
った時点で演算を停止してもよい。更に、トラッキング
開始時に最適ゲインの演算を開始しているが、測定開始
時点で最適ゲインの演算を開始してもよい。
【0037】入力手段48のトラッキング開始釦54が
押されると、トラッキング開始信号がシステム制御部4
7に出力される。システム制御部47は最適ゲイン演算
部51a、51bに最適ゲイン演算開始信号を出力し
て、その後は最適ゲイン演算部51a、51bからの最
適ゲイン設定完了信号をモニタする。システム制御部4
7は最適ゲイン完了信号を確認すると、ガルバノメトリ
ックミラー制御回路49にガルバノメトリックミラー駆
動信号を出力する。また、血管位置検出回路50におい
て血管像の移動量を表すデータが作成されて、ガルバノ
メトリックミラー制御回路49に出力される。ガルバノ
メトリックミラー制御回路49はこの移動量を補償する
ようにガルバノメトリックミラー22を駆動し、眼底Ea
の血管のトラッキングが行われる。
【0038】トラッキングの状態を確認した後に、検者
によって入力手段48の測定開始釦55が押されると、
入力手段48から測定開始信号がシステム制御部47に
出力される。システム制御部47はフォトマルチプライ
ヤ46a、46bからのドップラ信号を解析して血流速
度を求める。このとき、フォトマルチプライヤ46a、
46bからのドップラ信号のゲインは、同じ血管をトラ
ッキングしているので、最適に設定されている。
【0039】次に、同じ被検者の異なる血管部位の血流
を測定する場合や、異なる被検者の血管の血流速度を測
定する場合も同様にして測定する血管を決定し、トラッ
キングを開始した時点で最適ゲインに設定して、測定を
行うことができる。即ち、検者はフォトマルチプライヤ
46a、46bが最適ゲインになっているかどうかを意
識することなく測定が可能であり、常時フォトマルチプ
ライヤ46a、46bの最適ゲインを求める場合に比べ
て、フォトマルチプライヤ46a、46bに対する負荷
が少なく、フォトマルチプライヤ46a、46bの劣化
を軽減することができる。また、検者がフォトマルチプ
ライヤ46a、46bの最適ゲインを求めるための動作
を行う場合には、余分に被検眼Eに光が照射されること
になるが、本実施例によれば被検眼Eに対するダメージ
を軽減することができる。
【0040】図3(a) の光量はフォトマルチプライヤ4
6a、46bに入射する光量を表し、フォトマルチプラ
イヤ46a、46bの最適ゲイン設定を常時行っている
(b)のケース1と、本実施例のトラッキング開始時に最
適ゲインを求める(c) のケース2とを比較したときのタ
イミングチャート図である。
【0041】時間T1〜T2間で、フォトマルチプライヤ4
6a、46bにドップラシフト光以外の光が入射する
と、常時最適ゲインを求めているケース1は、ゲインが
最適となるように変化する。一方、トラッキング開始時
に最適ゲインを求めているケース2では、ゲインは変化
しない。従って、ケース1はケース2に比べてゲイン設
定を頻繁に行うことになり、フォトマルチプライヤ46
a、46bに対する負荷が大きくなる。また、例えばケ
ース1においては、トラッキングを開始する時間T3の直
前では、光量が微弱なためにゲインが最大となってお
り、時間T3の時点においては、最大ゲインの状態で大き
な光量が入射することになり、フォトマルチプライヤ4
6a、46bに対して好ましくない。一方、ケース2に
おいては、測定が終了する時間T4においてゲインを最小
にしているために、トラッキングを開始するT3までの間
ゲインは最小となっている。
【0042】このようにして、本実施例ではフォトマル
チプライヤ46a、46bを効率良く長時間使用するこ
とが可能となる。
【0043】図4はフォトマルチプライヤ46a、46
bの最適ゲイン設定を検者が行っている(a) のケース3
と、最適ゲインを求めている(b) のケース4とを比較し
たときのタイミングチャート図である。照射は被検眼E
に測定光を入射するタイミングを示し、全光量Q1、Q2は
被検眼Eに入射した光量の総和を表している。
【0044】本実施例のトラッキング開始時に最適ゲイ
ンを求めるケース4と、最適ゲイン設定を検者が行って
いるケース3では、検者は時間t1から時間t2の間の測定
と同じ条件で、フォトマルチプライヤ46a、46bの
最適ゲイン設定を行っているために、この間に被検眼E
には測定光が入射していることになる。一方、トラッキ
ング開始時に最適ゲインを求めているケース4では、検
者は時間t1から時間t2の間の測定と同じ条件で、フォト
マルチプライヤ46a、46bの最適ゲイン設定を行う
必要はなく、トラッキングが開始された時間t3と同時に
最適ゲイン設定が実行される。従って、最適ゲイン設定
を検者が行っているケース3に比べて、余分な時間に被
検眼Eに測定光が入射することはない。
【0045】このようにして、本実施例では被検眼Eに
余分な時間に測定光を照射することがないので、被検眼
Eへの負荷を軽減させることができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る眼底血
流計は、照射開始に同期して受光手段の最適ゲインの演
算を開始することにより、測定動作の直前で最適ゲイン
を求めることができるので、眼底Eaの血流速度を正確に
求めることができ、かつ被検眼への照射時間を小さくす
ることができる。
【0047】また、本発明に係る眼底血流計は、トラッ
キング開始に同期して最適ゲインの演算を開始するよう
にしたので、常時受光手段のゲイン演算を行う必要がな
くなり、受光手段へのダメージを小さくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の構成図である。
【図2】システム制御部の構成図である。
【図3】最適ゲイン設定時のタイミングチャート図であ
る。
【図4】最適ゲイン設定時のタイミングチャート図であ
る。
【符号の説明】
1 観察用光源 8 透過型液晶板 12 バンドパスミラー 16、34 光路切換えミラー 19 CCDカメラ 20 液晶モニタ 21 イメージローテータ 22 ガルバノメトリックミラー 25 フォーカスユニット 36 測定用光源 37 ビームエクスパンダ 38 トラッキング用光源 42 一次元CCD 46a、46b フォトマルチプライヤ 47 システム制御回路 48 入力手段 49 ガルバノメトリックミラー制御回路 50 血管位置検出回路 51a、51b 最適ゲイン演算部 52 フォトマルチプライヤ制御部 53 信号処理部 54 トラッキング開始釦 55 測定開始釦

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 眼底の血管にレーザー光を照射する照射
    手段と、眼底からの反射光を受光する受光手段と、前記
    照射手段による照射開始に同期して前記受光手段の最適
    ゲインの演算を開始する演算手段とを有することを特徴
    とする眼底血流計。
  2. 【請求項2】 前記最適ゲインに基づいて前記受光手段
    のゲインを設定するゲイン設定手段を有する請求項1に
    記載の眼底血流計。
  3. 【請求項3】 前記受光手段のゲインを監視する監視手
    段を有する請求項2に記載の眼底血流計。
  4. 【請求項4】 前記演算手段は最適ゲイン設定の完了に
    同期して前記監視手段により最適ゲインの演算を停止す
    る請求項3に記載の眼底血流計。
  5. 【請求項5】 前記照射手段による照射終了に同期して
    前記受光手段の最適ゲインの演算を停止する演算手段を
    有する請求項2に記載の眼底血流計。
  6. 【請求項6】 眼底の血管像をトラッキングするトラッ
    キング手段と、血管からの光を受光する受光手段と、ト
    ラッキング開始に同期して前記受光手段の最適ゲインの
    演算を開始する演算手段とを有することを特徴とする眼
    底血流計。
  7. 【請求項7】 前記最適ゲインに基づいて前記受光手段
    のゲインを設定するゲイン設定手段を有する請求項6に
    記載の眼底血流計。
  8. 【請求項8】 前記受光手段のゲインを監視する監視手
    段を有する請求項7に記載の眼底血流計。
  9. 【請求項9】 前記演算手段は最適ゲイン設定の完了に
    同期して前記監視手段により最適ゲインの演算を停止す
    る請求項8に記載の眼底血流計。
  10. 【請求項10】 トラッキング終了に同期して前記受光
    手段の最適ゲインの演算を停止する演算手段を有する請
    求項7に記載の眼底血流計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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