JPH10231759A - スクータ型車両用エアクリーナ - Google Patents

スクータ型車両用エアクリーナ

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JPH10231759A
JPH10231759A JP9048429A JP4842997A JPH10231759A JP H10231759 A JPH10231759 A JP H10231759A JP 9048429 A JP9048429 A JP 9048429A JP 4842997 A JP4842997 A JP 4842997A JP H10231759 A JPH10231759 A JP H10231759A
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chamber
cooling
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 構造が簡単で、別個に専用のエアクリーナを
設ける必要がなく、Vベルト伝達装置を冷却することが
でき、また、清浄効率の高い湿式エレメントを使用する
ことができ、さらに、Vベルト伝達装置のためだけのエ
レメント交換という面倒な作業を必要としないスクータ
型車両用エアクリーナを提供すること。 【解決手段】 ケース51,52の内部に、エンジン用清浄
室55とその周囲に配置されたVベルト冷却用清浄室56と
を備え、フィルタ手段53で各々空気取入室55a,56aと空
気排出室55b,56bとに区画し、前記空気取入室55a,56aに
空気取入口59,60を設け、エンジン用清浄室の空気排出
室にエンジン11の吸気系に連結される第一の清浄空気排
出口61を設け、Vベルト冷却用清浄室の空気排出室にV
ベルト伝達装置13を収納する伝動ケース14に連結される
第二の清浄空気排出口62を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクータ型車両に
使用されるエアクリーナの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、スクータ等の車両で使用され
る、エンジンと、Vベルト伝動装置を内臓した伝動ケー
スと、更にこの伝動ケースの後部に取付けられた1又は
2個の後輪とを一体化した動力ユニットにおいてVベル
ト伝動装置を冷却して動力伝達用Vベルトの耐久性を向
上することは実施されている。上記したVベルト伝動装
置の冷却方法としては、動力伝達用Vベルトが収納され
ている伝動ケース内の空気を攪拌することで伝動ケース
内の雰囲気温度を下げる方法や、外気を伝動ケース内に
導入して伝動ケース内の雰囲気温度を下げる方法等が挙
げられる。後者の外気導入型式の冷却装置としては、具
体的には特開昭60-185632 号公報に記載されているよう
な型式の装置がある。この冷却装置は、Vベルト伝動装
置の駆動軸側プーリに冷却ファンを一体的に設け、伝動
ケースの該ファンと対向する位置に開口を設けて、開口
から外気を伝動ケース内に導入するように構成されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の冷却装置には以下のような欠点がある。すなわ
ち、前者の攪拌式冷却装置にあっては、伝動ケース内の
空気を攪拌して雰囲気温度を下げるように構成されてい
るので、伝動ケースを気密にでき外部からの粉塵等の侵
入の心配がないという利点があるが、冷却能力が低いと
いう問題点がある。また、後者の外気導入式冷却装置に
あっては、外気を伝動ケース内に導入して伝動ケース内
の雰囲気温度を下げるように構成されているので、冷却
能力が高いという利点があるが、粉塵が外気と共に伝動
ケースの内部に侵入することを防止しなければならない
ので、例えば、特開昭60-185632 号公報に記載されてい
るように、外気導入口にエレメントを設け、さらに外気
導入口をカバーで覆う等の防塵手段を伝動ケースに設け
たり、又は、Vベルト冷却用に別個にエアクリーナを設
ける必要があり、製造コストの面で不利になるという問
題があった。また、前記したように、外気導入口にエレ
メントを設けたり、又は別個に専用のエアクリーナを設
けると、冷却装置のためだけに定期的にエレメントの交
換を行うという面倒な作業を使用者に強いることにな
る。さらに、オイルがVベルトに付着するとプーリとV
ベルトとの間に滑りが生じて伝達能力が著しく低減する
ため、従来の構造ではVベルト冷却用に清浄効果の高い
湿式エレメントを使用することができないという問題も
ある。本発明は上記した従来の問題点を解決し、構造が
簡単で、別個に専用のエアクリーナを設ける必要がな
く、Vベルト伝達装置を冷却することができ、また、清
浄効率の高い湿式エレメントを使用することができ、さ
らに、Vベルト伝達装置のためだけのエレメント交換と
いう面倒な作業を必要としないスクータ型車両用エアク
リーナを提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係るスクータ型車両用エアクリーナ
は、ケースの内部に、エンジン用清浄室と、少なくとも
一部が前記エンジン用清浄室の下方に沿って延びるよう
にエンジン用清浄室の周囲に配置されたVベルト冷却用
清浄室とを備え、前記エンジン用清浄室とVベルト冷却
用清浄室とをフィルタ手段で各々空気取入室と空気排出
室とに区画し、前記空気取入室に空気取入口を設け、前
記エンジン用清浄室の空気排出室にエンジンの吸気系に
連結される第一の清浄空気排出口を設け、前記Vベルト
冷却用清浄室の空気排出室の下流側における前記エンジ
ン用清浄室の下方に沿って配置された部分より高い位置
に、Vベルト伝達装置を収納する伝動ケースに連結され
る第二の清浄空気排出口を設けたことを特徴とするもの
である。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示した一実施例
を参照して本発明に係るスクータ型車両用エアクリーナ
(以下、単にエアクリーナと称する。)の実施の形態に
ついて説明していく。
【0006】(スクータ型車両全体の簡単な説明)図1
は、本発明のエアクリーナを採用したスクータ型自動二
輪車の概略側面図である。図中、符号1はスクータ型自
動二輪車、また、符号2は車体フレームを示している。
この車体フレーム2は、ヘッドパイプ2aと、ヘッドパ
イプ2aから車両後方に向けて斜め下方に伸びた後、屈
曲して略水平に後方に伸びる一本のダウンチューブ2b
と、ダウンチューブ2bの後部から略水平に後方に伸び
た後、屈曲して後方に向けて斜め上方に伸びる左右一対
のバックチューブ2cとからなる。前記ヘッドパイプ2
aは、ステアリング軸3を回動可能に支持しており、該
ステアリング軸3は、その上端にハンドル4が設けら
れ、下端に前輪5を支持する左右一対のフロントフォー
ク6が固着されている。また、前記バックチューブ2c
には、後輪7を備えた動力ユニット8がリンク手段9及
び緩衝ユニット10を介して上下に揺動可能に支持され
ている。この動力ユニット8はエンジン11のクランク
ケース12に、エンジン11の動力を後輪7に伝達する
Vベルト式動力伝達装置13を内蔵した伝動ケース14
を一体に設けた、所謂、ユニットスイング式エンジンで
ある。上記したように構成された車体フレーム2は全体
が車体カバー15及びシート16で覆われている。車体
カバー15は、フロントカバー15a、レッグシールド
15b、フートボード15c、アンダーカバー15d、
シート下カバー15e、及び左右一対のサイドカバー1
5fから成り、前記フロントカバー15a及びレッグシ
ールド15bの上部でヘッドパイプ2aの周囲を覆い、
レッグシールド15bの下部、フートボード15c、及
びアンダーカバー15dでダウンチューブ2b及びバッ
クチューブ2cの前部を覆い、さらに、シート下カバー
15e、左右一対のサイドカバー15f、及びシート1
6でバックチューブ2cの後部を覆い、前記フートボー
ド15c及びアンダーカバー15dでハンドル4とシー
ト16との間に低床な足載せ台17を形成している。
【0007】上記したように構成されたスクータ型車両
1の前記動力ユニット8の前端には、動力ユニット8の
エンジン11のシリンダ側方に位置するように、エアク
リーナ50がボルトで固定されている。このエアクリー
ナ50は、その周囲及び後述する足載せ台17の内部に
形成された防塵室80から外気を吸込み、吸い込んだ外
気を清浄した後、その周囲から吸い込んだ空気をエンジ
ン11に、また、前記防塵室80から吸い込んだ空気を
伝動ケースに供給する。以下、エアクリーナ50及び、
エアクリーナ50に関連する動力ユニット8及び前記防
塵室60の構成について詳細に説明していく。尚、以下
の説明で、前後、左右、及び上下方向は全て車体1を基
準とする。
【0008】(動力ユニットの構成について)図2は、
動力ユニット8の展開断面図である。前記エンジン11
はクランクケース12の前面に、車体前方に向かってシ
リンダを連設した、2サイクル単気筒の水平エンジンで
ある。前記クランクケース12の左側には、Vベルト式
動力伝達装置13を内蔵した伝動ケース14が一体に設
けられている。この伝動ケース14は、前記クランクケ
ース12の左側に一体形成されたケース本体14bと、
該ケース本体14bの外側方に取り付けられるケースカ
バー14aとを備え、クランクケース12の左方から後
方に向かって伸びている。前記エンジン11のクランク
軸20は、軸端が車体左右方向に位置するように配設さ
れており、その左側部分は伝動ケース14の内部まで突
出して伸びている。クランク軸20の伝動ケース14の
内部まで突出した部分には、前記Vベルト式動力伝動装
置13の駆動側プーリ21が設けられている。この駆動
側プーリ21は、クランク軸20に軸線方向に摺動可能
に装着された可動プーリ半体21aと、クランク軸20
に固定された固定プーリ半体21bとから成る。固定プ
ーリ半体21bは、その裏面に複数のフィン21cが設
けられ、エアクリーナ50を介して伝動ケース14内に
導入される冷却風wを伝動ケース14全体に送る遠心フ
ァンとしても機能する。この駆動側プーリ21の回転は
Vベルト22を介して従動側プーリ23に伝達され、遠
心クラッチ24を介して従動軸25、減速歯車群26、
及び後輪駆動軸27の順に伝達され後輪7が駆動され
る。また、伝動ケース14のケースカバー14aには、
始動用キック軸28及び始動用従動軸29が回動可能に
軸支されている。始動用キック軸28は、その両端がケ
ースカバー14aの外側及び内側にそれぞれ突出してお
り、外側の端部には始動用キックバー30が、また、内
側の端部には扇状の駆動ギヤ31が各々固定されてい
る。また、始動用従動軸29は、ケースカバー14aか
ら伝動ケース14の内部すると共に、軸方向に摺動可能
に支持されており、その中間部には前記駆動ギヤ31と
噛合する従動ギヤ32が固着され、また、その先端部に
は、前記クランク軸20の左側端部に設けられたドック
クラッチ半体20aと着脱可能に嵌合するドッククラッ
チ半体33が固着されている。
【0009】(ケースカバー14aの構造について)上
記したように構成されたケースカバー14aにはエアク
リーナ50から冷却風wを導入する冷却風導入管35と
前記冷却風wを外部に排気する冷却風排気手段90が設
けられている。図3(a)は車体左側から見たケースカ
バー14aの概略側面図、図3(b)は図3(a)にお
けるケースカバー14aのA−A断面図、図3(c)は
図3(a)におけるケースカバー14aのB視図、図3
(d)は図(a)におけるケースカバー14aのC−C
断面図であり、また、図4は伝動ケースのケースカバー
14aの後部図の2におけるD視図、図5は図4におけ
るE−E断面図、及び図6は、図2におけるF−F断面
図を各々示している。図3に示すように、伝動ケース1
4のケースカバー14aの前部には冷却風導入管35が
一体に形成されている。前記空気導入管35は、伝動ケ
ース14の内部に設けられた前記遠心ファン(固定プー
リ半体)21bにより冷却風wが伝動ケース14の内部
に下方から吸い上げられるように、遠心ファン21bの
前下部の位置で、その開口端35aが斜め前下方に開口
するよう傾斜して設けられている。また、図2及び図3
(b)に示すようにケースカバー14aの側壁の前端部
付近(図3(a)にハッチングを施した三日月状部分)
は、前記遠心ファン21bに設けられたフィン21cの
近くまで凹まされ、その裏面で、遠心ファン21bの前
側の略半周部分に沿ったガイド面36を形成している。
さらに、前記始動用キック軸28に固定された扇状の駆
動ギヤ31も前記遠心ファン21bのフィンの近くに隣
接しているので、その裏面が、遠心ファン21bの後側
の略半周部分のガイド面として機能する。このように、
伝動ケース14及び駆動ギヤ31で遠心ファン21bの
ガイド面36(31)を形成することにより、遠心ファ
ン21bでエアクリーナ50から冷却風導入管35を介
して伝動ケース14内に吸い上げられた冷却風wを、伝
動ケース14のケースカバー14a側に逃がすことな
く、伝動ケース14の後方に、即ち、Vベルト22に沿
って従動側プーリ21側に効率良く送ることが可能にな
り、Vベルト22を効率良く冷却できるようになる。ま
た、図2〜図6に示すように、伝動ケース14における
ケースカバー14aの後部には冷却風排気手段90が設
けられている。この冷却風排気手段90は、特に図4及
び図5に示すように、ケースカバー14aに一体に形成
された第一排気管91と、前記第一排気管91に取付可
能な第二排気管92とから成る。前記第一排気管91
は、その入口91aが伝動ケース14の上下方向略中間
部分に開口し、また、その出口91bが伝動ケース14
の底面に開口しており、前記出口91bは、第二排気管
92が連結できるよう二重壁構造になっている。第二排
気管92は、その入口92aとその出口92bとがオフ
セットした位置関係になるように内部にクランク状の排
気通路が形成されており、その入口92a側を、伝動ケ
ース14の第一排気管91の出口91bに形成された二
重壁間に挿入した後、伝動ケース14に形成されたリブ
の位置でボルト94によって固定される。これにより、
冷却風排気手段90は、その入口(即ち第一排気管91
の入口91a)と、その出口(即ち第二排気管92の出
口92b)とがオフセットした位置関係になり、内部に
全体としてクランク状の排気通路が形成されるので、例
えば、雨天走行時のタイヤの水はね等に生じる可能性の
ある伝動ケース内への泥水等の侵入を効果的に防止する
ことが可能になる。また、前記したように、第一排気管
91の出口91bを二重壁構造とし、この二重壁の間に
第二排気管92の入口92aを挿入するように構成して
いるので、組立時に、第一排気管91ので出口91bを
構成する二重壁と第二排気管92の入口92aを画定す
る壁とにより連結部分がラビリンス構造となり、第一排
気管91と第二排気管92との連結部分からの水の侵入
も効果的に防止することが可能になる。また、図4に示
すように、伝動ケース14における前記第一排気管91
の前方には、伝動ケース14内の水を排水するために、
冷却風排気手段90(第二排気管92)に向けて開口す
る排水孔95が形成されているが、図6に示すように、
第二排気管92を取り付けた状態では、冷却風排気手段
90は、前記排水孔95より下方位置で開口するので、
冷却風排気手段90(即ち、第二排気管92)の壁面が
前記排水孔95と対面して排水孔95の遮蔽壁として機
能し、走行中等にこの排水孔95から泥水等が伝動ケー
ス14に逆に入り込むことは防止される。
【0010】(エアクリーナの構造について)次に、伝
動ケース14の前方に設けられたエアクリーナ50につ
いて説明する。図7(a)はエアクリーナ50を車体左
側から見た概略側面図、図7(b)はエアクリーナ50
の概略縦断面図、図8(a)及び(b)は各々エアクリ
ーナ50を構成する左右のケース片を分割面から見た図
を示している。図7及び図8に示すように、エアクリー
ナ50は、左右割の二つのケース片51,52(以下、
便宜上、車体右側に位置するケース片を右側ケース片5
1、車体左側に位置するケース片を左側ケース片52と
称する。)と、組立時にこれら二つのケース片51,5
2の間に挟持される湿式エレメント53とから成り、前
記二つのケース片51,52の外面の前側下部には、冷
却及び石打防止用のフィン54が複数枚設けられてい
る。図8に示すように、各ケース片51及び52には、
エアクリーナ50の内部をエンジンへ供給する空気を清
浄するための第一清浄室55と、伝動ケース14へ供給
する冷却風wを清浄するための第二清浄室56とに区画
する隔壁57が設けられている。前記第二清浄室56
は、第一清浄室55の前方、下方、及び後方の下部を覆
うように第一清浄室55の周囲に沿って細長い通路状に
形成されている。また、図8(a)に示すように右側ケ
ース片51の上壁51aには、外部と第一清浄室55と
を連通する第一吸入管60と、外部と第二清浄室56と
を連通する第二吸入管59とが設けられており、前記第
一吸入管60はガイド部材58により支持され、エンジ
ン11の吸気脈動を調整するために第一清清浄室55の
内部まで伸びている。さらに、図8(b)に示すように
左側ケース片52の上壁52aには、エンジン11の吸
気系に設けられたキャブレタ11aに連結され、第一清
浄室55からエンジン11に清浄後の空気を供給するた
めの第一供給管61が設けられ、また、左側ケース片5
2の後壁52bには、伝動ケース14の冷却風導入管3
5に連結され、第二清浄室56から清浄後の冷却風wを
伝動ケース14内に供給するための第二供給管62が設
けられている。この第二供給管62は、図8(b)に示
すように、第二清浄室56における第一清浄室55の下
方を通る部分より上方の位置に開口するように、第二清
浄室56における第一清浄室55の後方下部を覆う部分
に、斜め上方に開口するよう設けられ、これにより、第
二清浄室56は、エアクリーナ50の上部前方から空気
を吸い込み、第一清浄室55の前方及び下方を通過し、
その後、第一清浄室55の後方を通るように若干上方に
上がった後、エアクリーナ50の後方にある伝動ケース
14に斜め上方に冷却風wを供給する通路を形成する。
上記したように構成された右側ケース片51と左側ケー
ス片52は、図7(b)に示すように、それらの間に、
一つの湿式エレメント53及び前記エレメント53とほ
ぼ同じ形状を有する格子状の支持フレーム53’を挟ん
でボルト65で密閉的に連結される。このエレメント5
3は、板状で側面視でエアクリーナ50の内部全域に広
がっている。これにより、組み立てられたエアクリーナ
50の内部は、その第一清浄室55及び第二清浄室56
が、前記エレメント53により空気導入室55a、56
aと空気供給室55b,56bとに区画され、その結
果、右側ケース片51に設けられた第一及び第二吸入管
60,59から、各清浄室55,56の空気導入室55
a、56aに導入された空気は、前記湿式エレメント5
3を通過して浄化された後、各清浄室55,56の空気
供給室55b、56bを通り、左側ケース片52に設け
られた第一及び第二供給管61及び62を介してエンジ
ン11及び伝動ケース14に各々供給される。尚、湿式
エレメント53にオイルを過剰に染み込ませると、空気
が湿式エレメント53を通過する時に、空気内にオイル
が飛散することがあるが、第一清浄室55を通るエンジ
ン11に供給される空気にはオイルが含まれていても問
題はなく、また、第二清浄室56は、前記したように、
一度、第一清浄室55の下方を通過した後、上方に上が
ってから、斜め上方に冷却風wを排出するので、比重の
高いオイルは、冷却風wが下方から上方に向けて流れる
際にその重量で下方に落下して第二清浄室56の底面に
溜まり、伝動ケース14内に入り込むことはない。図7
及び図8には図示していないが、ケースカバー52の底
壁52cにはドレイン孔が形成されており、第二清浄室
56の空気供給室56bに溜まったオイルは、このドレ
イン孔に連結されたドレインパイプ63によってエアク
リーナ50の外部に排出される。上記したように構成さ
れたエアクリーナ50の第二吸入管59には、空気導入
管70が連結され、伝動ケース14の内部に供給される
冷却風w(即ち、第二清浄室56を通過する空気)だけ
は、この空気導入管70を介して車体カバー15の足載
せ台17の内部に形成された防塵室80から外気を吸い
込むように構成されている。前記空気導入管70は、剛
性の上流管71と可撓性の下流管72とから成り、前記
上流管71が前記防塵室80の内部まで入り込んでい
る。
【0011】(防塵室の構成について)図9及び図10
は、車体カバー15の防塵室80付近の概略縦断面図、
及び一部断面概略上面図である。図9に示すように、車
体カバー15の足載せ台17におけるフートボード15
c及びアンダーカバー15dで囲まれた空間には、前後
の仕切り板81及び82で仕切られた防塵室80が形成
されている。前記仕切り板81及び82は、可撓性の塩
化ビニール板から成り、その上部だけがフートボード1
5cに設けられたリブ83,85にボルト等の適当な手
段で固定され、フートボード15cに吊り下げられた状
態で支持されている。また、前記空気導入管70の上流
管71は、この防塵室80の内部でブラケット73によ
ってバックチューブ2cに固定されている。上記したよ
うに構成された防塵室80には、フロントカバー15a
の上方に設けられたホーン用のスリット(図示せず)や
ステアリング軸3の周囲にある隙間等から車体カバー1
5の内部に入り込む空気が、フロントカバー15a及び
レッグシールド15bにより形成されるステアリング軸
3の周囲の空間、レッグシールド15b、フートボード
15c及びアンダーカバー15dにより形成されるダウ
ンチューブ2b,バックチューブ2cの周囲の空間を通
って仕切り板82とバックチューブ2c等との隙間から
入り込むので、車体上方から空気を吸引することがで
き、走行中に路面から生じる砂埃などの粉塵を含まない
比較的きれいな空気をエアクリーナ50の第二清浄室5
6へ、即ち、伝動ケース14へ供給することが可能にな
る。
【0012】(他の適用例)上記した実施例のエアクリ
ーナ50は、第二清浄室56の空気だけを防塵室80か
ら吸引するように構成されているが、これは本実施例に
限定されることなく、第一清浄室56の第一吸入管60
にも空気導入管を設けて、第一清浄室56の空気も防塵
室80から吸引するように構成してもよい。また、本実
施例のエアクリーナ50は、第二清浄室56を、第一清
浄室55の前方、下方、及び後方下部を覆うように配置
しているが、この第二清浄室56の構成は本実施例に限
定されることなく、少なくとも第一清浄室55の一部を
覆い、エアクリーナから排出される直前に一度、下方か
ら上方に空気が流れて、比重の高いオイル等を下方に落
下させることができる構成であれば任意の構成でよい。
さらに、本実施例のエアクリーナ50は、一つの湿式エ
レメント53で第一清浄室55及び第二清浄室56の空
気を濾過するように構成されているが、これは本実施例
に限定されることなく、例えば、エレメントを分割して
もよい。さらにまた、本実施例のエアクリーナ50は、
第一清浄室55及び第二清浄室56に対して各々独立し
た吸入管60,59を設けているが、これは本実施例に
限定されることなく、隔壁57に第一清浄室55及び第
二清浄室56の空気導入室55aと56aとを連通する
開口を設け、何れか一方の清浄室から空気を吸い込むよ
うに構成してもよい。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るスク
ータ型車両用エアクリーナは、内部にエンジン用清浄室
とVベルト冷却用清浄室とを備えているのでVベルトを
冷却するために別個に専用のエアクリーナ等の防塵手段
を設ける必要がないという効果を奏する。また、本発明
に係るスクータ型車両用エアクリーナは、Vベルト冷却
用清浄室を、少なくともその一部がエンジン用清浄室の
下方に沿って延びるように前記エンジン用清浄室の周囲
に配置しているので、脈動的に空気を吸入することによ
り生じるエンジン用清浄室の騒音を、定常的に空気を吸
引する前記Vベルト冷却用清浄室で遮断することができ
るという効果を奏する。さらに、本発明に係るスクータ
型車両用エアクリーナは、Vベルト冷却用清浄室の清浄
空気排出口を、Vベルト冷却用清浄室の下流側における
エンジン用清浄室の下方に沿って配置された部分より高
い位置に設け、Vベルト冷却用の空気を下方から上方に
流した後、清浄空気排出口を介して伝動ケース内に流れ
込むように構成しているので、例えば、比重の高いオイ
ル等は、空気が下方から上方に向けて流れる際にその重
量で下方に落下し、伝動ケースに入り込むことがなく、
従って、Vベルト冷却用清浄室に対するフィルタ手段と
して清浄効率の高い湿式エレメントを使用することが可
能になるという効果を奏する。また、Vベルト冷却用清
浄室に対するフィルタ手段として湿式エレメントを使用
することが可能になることにより、エンジン用清浄室と
Vベルト冷却用清浄室とのフィルタ手段を共通化するこ
とが可能になり、製造及び価格的にも有利になり、何よ
り使用者に対してVベルト冷却用清浄室のためだけに定
期的にエレメントの交換を行うという面倒な作業を強い
る必要がなくなるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のエアクリーナを採用したスクータ型
自動二輪車の概略側面図である。
【図2】 動力ユニット8の展開断面図である。
【図3】 (a)は車体左側から見たケースカバー14
aの概略側面図、(b)は図3(a)のケースカバー1
4aのA−A断面図、(c)は図3(a)におけるケー
スカバー14aの部分B視図、(d)は図3(a)にお
けるケースカバー14aのC−C断面図である。
【図4】 伝動ケースのケースカバー片14aの後部の
図2におけるD視図である。尚、本図では、冷却風排気
手段90は分解されている。
【図5】 図4におけるE−E断面図である。
【図6】 図2におけるF−F断面図である。
【図7】 (a)はエアクリーナ50を車体左側から見
た概略側面図、(b)はエアクリーナ50の概略縦断面
図である。
【図8】 (a)及び(b)は各々エアクリーナ50を
構成する左右のケース片を分割面か見た図である。
【図9】 車体カバー15の防塵室80付近の概略縦断
面図である。
【図10】 車体カバー15の防塵室80付近の一部断
面概略上面図である。
【符号の説明】
1 スクータ型車両 2 車体フレーム 2a ヘッドパイプ 2b ダウンチューブ 2c バックチューブ 3 ステアリング軸 4 ハンドル 5 前輪 6 フロントフォーク 7 後輪 8 動力ユニット 9 リンク手段 10 緩衝ユニット 11 エンジン 11a キャブレタ 12 クランクケース 13 Vベルト式動力伝達装置 14 伝動ケース 14a ケースカバー 14b ケース本体 15 車体カバー 15a フロントカバー 15b レッグシールド 15c フートボード 15d アンダーカバー 15e シート下カバー 15f サイドカバー(左右一対) 16 シート 17 足載せ台 20 クランク軸 20a ドッククラッチ半体 21 駆動側プーリ 21a 可動プーリ半体 21b 固定プーリ半体(遠心ファン) 22 Vベルト 23 従動側プーリ 24 遠心クラッチ 25 従動軸 26 減速歯車群 27 後輪駆動軸 28 始動用駆動軸 29 始動用従動軸 30 始動用キックバー 31 駆動ギヤ(ガイド面) 32 固定ギヤ 33 ドッククラッチ半体 35 冷却風導入管 36 ガイド面 50 エアクリーナ 51 右側ケース片 51a 上壁 52 左側ケース片 52a 上壁 52b 後壁 53 湿式エレメント 54 冷却用及び石打防止用フィン 55 第一清浄室(エンジン用) 55a 空気導入室 55b 空気供給室 56 第二清浄室(Vベルト用) 56a 空気導入室 56b 空気供給室 57 隔壁 58 ガイド部材 59 第二吸入管(Vベルト用) 60 第一吸入管(エンジン用) 61 第一供給管(エンジン用) 62 第二供給管(Vベルト用) 63 ドレインパイプ 65 ボルト 70 空気導入管 71 上流管 72 下流管 80 防塵室 81 仕切り板 82 仕切り板 90 冷却風排気手段 91 第一排気管 91a 入口 91b 出口 92 第二排気管 92a 入口 92b 出口 95 排水孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B62M 7/02 B62M 7/02 W 9/08 9/08 A F01P 11/10 F01P 11/10 H F02B 67/06 F02B 67/06 Z

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースの内部に、 エンジン用清浄室と、 少なくとも一部が前記エンジン用清浄室の下方に沿って
    延びるようにエンジン用清浄室の周囲に配置されたVベ
    ルト冷却用清浄室とを備え、 前記エンジン用清浄室とVベルト冷却用清浄室とをフィ
    ルタ手段で各々空気取入室と空気排出室とに区画し、 前記空気取入室に空気取入口を設け、 前記エンジン用清浄室の空気排出室にエンジンの吸気系
    に連結される第一の清浄空気排出口を設け、 前記Vベルト冷却用清浄室の空気排出室の下流側におけ
    る前記エンジン用清浄室の下方に沿って配置された部分
    より高い位置に、Vベルト伝達装置を収納する伝動ケー
    スに連結される第二の清浄空気排出口を設けたことを特
    徴とするスクータ型車両用エアクリーナ。
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