JPH10230413A - 中空ボールねじの製造方法 - Google Patents

中空ボールねじの製造方法

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JPH10230413A
JPH10230413A JP3915897A JP3915897A JPH10230413A JP H10230413 A JPH10230413 A JP H10230413A JP 3915897 A JP3915897 A JP 3915897A JP 3915897 A JP3915897 A JP 3915897A JP H10230413 A JPH10230413 A JP H10230413A
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JP
Japan
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ball screw
pipe material
arbor
rolling
hollow ball
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Application number
JP3915897A
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English (en)
Inventor
Hirotaka Umeda
寛隆 梅田
Yoshihiro Oozasa
吉浩 大笹
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T R W S S J KK
Original Assignee
T R W S S J KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】生産性よく中空のボールねじを製造できるボー
ルねじの製造方法を得る。 【解決手段】パイプ材1の外径を絞り加工等によりねじ
転造下径に成形する。つして、パイプ材1の内部にアー
バー8を挿入し、次に、パイプ材1に転造加工によりボ
ールねじ10を形成する。続いて、アーバー8を引き抜
いて、熱処理・歪取りを行い中空ボールねじを製造す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パワーステアリン
グ等に用いられる軽量化を図った中空のボールねじを形
成する中空ボールねじの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】中空のボールねじを製造する際には、図
4に示すように、素材として棒状の中実材50を用い、
この中実材50のボールねじ転造部52をねじ転造下径
に切削加工する。次に、このボールねじ転造部52にボ
ールねじ54を転造加工し、転造加工後、中実材50の
軸方向に、ガンドリル56を用いて、貫通穴58を加工
する。
【0003】あるいは、図5に示すように、素材として
パイプ材60を用いた場合には、パイプ材60の両端に
所定の切削加工を施し、次に、パイプ材60の外周を切
削加工によりボールねじ溝62を形成する。続いて、ボ
ールねじ溝62を研削加工にして仕上げる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た従来の製造方法では、前者の場合には、ねじ溝加工は
転造により高い生産性を確保できるが、中空化するため
のガンドリル加工は、非常に生産性が低く、かつ、長い
穴加工を施すので、加工中のガンドリルの偏心が生じや
すく、偏心が生じると軸強度などに影響を及ぼすので、
加工管理が大変であり、生産性が悪く、高価な中空ボー
ルねじとなってしまうという問題があった。
【0005】また、パイプ材60からボールねじを製作
すると、パイプ材60が変形してしまい加工精度を維持
できず、転造加工によりボールねじを成形することは困
難である。後者のように研削加工によるボールねじの製
造は、転造加工による製造に比べ、非常に加工時間がか
かり、生産性が悪く、高価なボールねじとなってしまう
という問題があった。
【0006】本発明の課題は、生産性よく中空のボール
ねじを製造できるボールねじの製造方法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を達成すべ
く、本発明は課題を解決するため次の手段を取った。即
ち、パイプ材の外径をねじ転造下径に成形し、前記パイ
プ材の内部にアーバーを挿入し、次に、前記パイプ材に
転造によりボールねじを形成し、前記アーバーを引き抜
くことを特徴とする中空ボールねじの製造方法がそれで
ある。
【0008】また、パイプ材の外径をねじ転造下径に成
形し、前記パイプ材の内部に流体圧を導入し、次に、前
記パイプ材に転造によりボールねじを形成し、前記パイ
プ材内部の流体を排出することを特徴とする中空ボール
ねじの製造方法がそれである。
【0009】前記流体圧の導入は、前記パイプ材の両端
にキャップ部材を装着し、一方の前記キャップ部材を介
して流体圧を前記パイプ材内部に導入するようにしても
よい。また、前記パイプ材に予めラックを形成してもよ
い。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1に示すように、パイプ材
1の外周のボールねじ転造部2を、絞り加工等により成
形する。ボールねじ転造部2の外径は、ねじ転造下径と
なるように成形する。絞りによる加工が、量産に適し生
産性がよいが、切削加工によりねじ転造下径となるよう
に成形してもよい。また、パイプ材1の両端に、必要な
ねじ穴4,6等を加工する。
【0011】次に、パイプ材1の内周にアーバー8を挿
入する。アーバー8の外径は、パイプ材1の内径とほぼ
同程度に形成し、アーバー8の外周とパイプ材1の内周
とのクリアランスは、アーバー8をパイプ材1の内周に
挿入する際に支障が生じない程度で、後述する転造加工
の際にパイプ材1の内径の変形を加工精度の範囲内に抑
制できる程度にする。これは、実験等により決定すれば
よく、クリアランスは零以下、即ち、圧入する状態であ
ってもよい。尚、アーバー8は少なくともボールねじ転
造部2の全域にわたって挿入される長さにするのが好ま
しい。
【0012】アーバー8を挿入した後、アーバー8を挿
入したままの状態で、ボールねじ転造部2にねじ転造加
工によりボールねじ10を形成する。ねじ転造加工の際
に、アーバー8が転造加工時の反力を受けてパイプ材1
の内径が縮小するのを防止するので、必要な加工精度を
維持しつつボールねじ10を加工できる。
【0013】ねじ転造加工後、アーバー8を引き抜く。
引き抜く際には、パイプ材1の内周と、アーバー8の外
周とが密着しているので、パイプ材1の両端を治具等に
より挟持し、油圧シリンダ等を用いてアーバー8を引き
抜くようにしてもよい。アーバー8を引き抜いた後、熱
処理・歪み取り等を行なう。
【0014】このように、前述した本実施形態の中空ボ
ールねじの製造方法によると、パイプ材1を用いて、中
空のボールねじ10を製造することができ、転造加工に
より中空のボールねじ10を成形できるので、生産性が
よく、安価に製造することができる。
【0015】次に、請求項2に対応した中空ボールねじ
の製造方法の第2実施形態について、図2によって説明
する。前述したと同様に、まず、パイプ材1の外周にボ
ールねじ転造部2を、絞り加工等により成形する。ボー
ルねじ転造部2の外径は、ねじ転造下径となるように成
形する。また、パイプ材1の両端にねじ穴4,6を加工
する。そして、両ねじ穴4,6にそれぞれキャップ部材
12,14を気密を保持するようにして螺入する。一方
のキャップ部材12には、予めボールねじ転造部2の軸
中心と同軸上に貫通穴16とテーパ穴18とを形成す
る。
【0016】そして、テーパ穴18に油圧供給管20の
先端を嵌入させ、図示しない油圧供給源から油圧供給管
20、テーパ穴18、貫通穴16を介してパイプ材1の
内部に作動油等の流体を供給する。パイプ材1の内部に
流体を充満させると共に、流体圧がパイプ材1の内周に
作用するように、油圧供給源より流体を加圧する。
【0017】パイプ材1の内周に流体圧が作用している
状態で、ボールねじ転造部2にねじ転造加工によりボー
ルねじ10を形成する。ねじ転造加工の際に、パイプ材
1の内周には流体圧が作用しているので、これにより転
造加工時の反力が受けられ、パイプ材1の内径が縮小す
るのを防止し、必要な加工精度を維持しつつボールねじ
10を加工できる。
【0018】作用させる流体圧の大きさは、転造加工の
際の反力を受けることができる程度であればよく、実験
等により決定すればよい。また、転造加工の際には、パ
イプ材1が回転するので、油圧供給管20の途中にロー
タリジョイント等を介装して、油圧供給管20が回転し
ても流体圧を導入できるようにすればよい。転造加工
後、油圧供給管20等を介して内部の流体を排出し、油
圧供給管20をテーパ穴18から引き抜く。また、両キ
ャップ部材12,14をねじ穴4,6から取り外し、熱
処理・歪み取り等を行なう。
【0019】このように、前述した本第2実施形態の中
空ボールねじの製造方法によっても、パイプ材1を用い
て、中空のボールねじ10を製造することができ、転造
加工によりボール中空のねじ10を成形できるので、生
産性がよく、安価に製造することができる。
【0020】一方、図3に示すように、パイプ材31に
予めラック歯車部32を形成し、その後前述したと同様
に、ボールねじ転造部34をねじ転造下径になるように
絞り加工等により成形する。そして、パイプ材31の内
周にアーバー8を挿入してから、ボールねじ転造部34
をねじ転造加工して、ボールねじ36を形成する。その
後、アーバー8を引き抜いて、熱処理・歪み取り等を行
なう。
【0021】これによると、ボールねじ36とラック歯
車部32とを転造加工により中空一体品として形成で
き、これを電動パワーステアリングの部品として使用で
きるので、生産性がよく、安価に製造できる。以上本発
明はこの様な実施形態に何等限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で
実施し得る。
【0022】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の中空ボール
ねじの製造方法は、パイプ材を用いて、中空のボールね
じを製造することができ、転造加工によりボール中空の
ねじを成形できるので、生産性がよく、安価に製造する
ことができるという効果を奏する。
【0023】また、アーバーを用いた場合には、確実に
パイプ材の変形を防止でき、流体圧を用いた場合には、
アーバーを挿入できないような形状の場合でも転造加工
時の反力を受けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての中空ボールねじの
製造方法の工程順を示す説明図である。
【図2】本発明の第2実施形態としての中空ボールねじ
の製造方法の工程順を示す説明図である。
【図3】更にラックを一体品として成形する場合の中空
ボールねじの製造方法の工程順を示す説明図である。
【図4】従来の中実材を用いた中空ボールねじの製造方
法の工程順を示す説明図である。
【図5】従来のパイプ材を用いた中空ボールねじの製造
方法の工程順を示す説明図である。
【符号の説明】
1,31…パイプ材 2,34…ボールねじ転造部 8…アーバー 10…ボールねじ 12,14…キャップ部材 32…ラック歯車部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプ材の外径をねじ転造下径に成形
    し、 前記パイプ材の内部にアーバーを挿入し、 次に、前記パイプ材に転造によりボールねじを形成し、 前記アーバーを引き抜くことを特徴とする中空ボールね
    じの製造方法。
  2. 【請求項2】 パイプ材の外径をねじ転造下径に成形
    し、 前記パイプ材の内部に流体圧を導入し、 次に、前記パイプ材に転造によりボールねじを形成し、 前記パイプ材内部の流体を排出することを特徴とする中
    空ボールねじの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記流体圧の導入は、前記パイプ材の両
    端にキャップ部材を装着し、一方の前記キャップ部材を
    介して流体圧を前記パイプ材内部に導入することを特徴
    とする請求項2記載の中空ボールねじの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記パイプ材に予めラックを形成したこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項3記載の中空ボー
    ルねじの製造方法。
JP3915897A 1997-02-24 1997-02-24 中空ボールねじの製造方法 Pending JPH10230413A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101856781A (zh) * 2010-05-19 2010-10-13 常州大学 一种精密滚珠丝杠制造方法
CN102728999A (zh) * 2011-04-07 2012-10-17 温永林 双栓头丝杠加工工艺
JP2013094797A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Ngk Spark Plug Co Ltd 筒状部材の製造方法

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