JPH1022872A - Idコード送信装置及びその受信装置 - Google Patents

Idコード送信装置及びその受信装置

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JPH1022872A
JPH1022872A JP17344296A JP17344296A JPH1022872A JP H1022872 A JPH1022872 A JP H1022872A JP 17344296 A JP17344296 A JP 17344296A JP 17344296 A JP17344296 A JP 17344296A JP H1022872 A JPH1022872 A JP H1022872A
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JP17344296A
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Yoshifumi Hamabe
善文 浜辺
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で安価なIDコード送信装置及びその受
信装置を提供すること。 【解決手段】 スペクトラム拡散方式による送信装置
に、同期検出用のIDコードとPNコードとを記憶する
記憶手段と、同記憶手段の内容を読取る手段とを設け、
前記読取る手段によってIDコードを1ビットごとに読
み出し、PNコードとの排他的論理和を取って送信する
ようにし、スペクトラム拡散方式による受信装置に、送
信側と同じIDコードとPNコードとを記憶する記憶手
段と、同記憶手段の内容を読取る手段とを設け、前記読
取る手段によって、前記PNコードと受信したデータの
1ビットごとの排他的論理和を取ってIDコードを検出
し、これによって同期検出を行うようにし、スペクトラ
ム拡散方式による変復調をソフトウェアによって処理す
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自他識別のための
IDコードをスペクトラム拡散方式を利用して送信又は
受信するIDコード送信装置およびIDコード受信装置
に関する。このような装置は、例えばキー操作なしで車
のドアのロック/アンロックを可能にするキーレスエン
トリ等のように、特定対象に向けてIDコードを無線で
送信する場合(または、その送信されたIDコードを受
信する場合)や、特定対象が多数存在する多チャンネル
の無線送受信装置に適用される。
【0002】
【従来の技術】従来、多数のチャンネルを必要とする無
線機を使用する場合においては、混信を避けるために無
線機の占有帯域幅を広くとらなければならず、このため
に周波数帯域を広くする必要があり、このため帯域内ノ
イズの増大と他局からの干渉に出会う確立が高くチャン
ネル数を極端に多くすることができなかった。また、そ
れぞれのチャンネルの間隔を狭くし、全体に無線機の周
波数帯域を狭くするとチャンネル間の混信妨害が発生す
るため耐ノイズ性、耐混信妨害に優れたスペクトラム拡
散方式が注目されてきている。
【0003】スペクトラム拡散方式は、伝送するベース
バンド情報信号よりも十分広いスペクトル幅をもつ疑似
雑音符号(PNコード)によって原データと比較して広
い帯域幅を有するベースバンド信号に変換し、さらにP
SK(位相シフトキーイング)あるいは、FSK(周波
数シフトキーイング)変調などの方式で変調を行い、高
周波信号を形成して送信する通信方式として知られてい
る。同方式において混信が発生しないためには同じ疑似
雑音符号を用いる他の通信者が存在しないことが前提条
件となる。
【0004】図9は、従来からハードウェアによって実
現されているスペクトラム拡散方式の無線機のブロック
図で、同図(A)の送信装置側は、情報源80の信号に
よって搬送波発生器84の搬送波を一次変調器81にて
一次変調し、これを発生器82からの疑似雑音信号によ
って二次変調し、アンテナ85から送信する。
【0005】同図(B)の受信装置側では、アンテナ8
6で受信した搬送波を局部発振器88からの信号によっ
て変調された疑似雑音発生器90によって平衡変調器8
9を通じ、さらに周波数変換器87によってスペクトラ
ム拡散の復調を行う。疑似雑音発生器90においては、
復調された信号をもとに同期回路93で捕捉、追跡され
た信号により、送信側と同期のとれたPN符号を出力す
る。また、前記スペクトラム拡散復調された信号は、復
調器91によってデータに復調される。
【0006】上記のような方式を利用すれば、それぞれ
異なった送信信号を有する複数の送信装置からの送信パ
ワーが小さくてすむので、例えば、受信装置に近い方の
送信装置のように強いパワーの電波が、弱い方の電波を
抑圧してしまうことがなく、しかも秘話通信が可能とな
るので特定の回線のみで信号を伝達できる。
【0007】図10は、このスペクトラム拡散方式の送
信装置側のPNコード発生回路の原理を示す図で、3段
シフトレジスタによるM系列符号発生回路と呼ばれる。
このM系列は、複数個のシフトレジスタ101〜103
と、排他的論理和とのゲートで発生できる種々の符号系
列の中で最大の周期を有する符号系列で、最長線形符号
系列とも呼ばれている。一般にn個のシフトレジスタの
状態は2n であるが、はじめに各レジスタが全部0であ
れば変化は起こらない。どこかのレジスタに一つでも1
が入っているとクロック回路105からクロックが入る
たびに状態が変化し、(2n −1)の異なった状態を巡
回する巡回符号を得ることができる。この結果、この回
路の出力106は(2n −1)ビットのPNコードの繰
り返しになる。
【0008】図11は、上述したPNコード発生器10
0のPNコードと情報データとを乗算器111にて乗算
し、その結果をBPF112を通じて送信する送信装置
の構成を示し、図12は、この送信されたデータを復調
するための受信器の構成を示すもので乗算機121、1
22、123には受信されたスペクトラム拡散変調デー
タとPNコード発生器124からのPNコードが入力さ
れている。乗算機121の出力は相関検出器125によ
って相関があるかが検知され、PNコード発生器124
にフィードバックされて相関があるまで追跡される。ま
た、乗算機122と123の出力は加算器126にて加
算され、その結果がVCO127に入力されてPNコー
ド発生器124にフィードバックされる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにハードウェアによってスペクトラム拡散方式の送受
信回路を実現すると、その回路構成は上述したような複
雑なものとなり、そのコストも高くなるという問題点を
有し、例えば車両のキーレスエントリ用の送信装置のよ
うな小型で安価な製品(このような送信装置は、例えば
イグニッションキーと一体化可能なように小型かつ安価
である必要がある。)には不向きであるという問題を有
していた。上述した問題点に鑑み、本発明の課題はハー
ドウェアによらずコストの安いスペクトラム拡散方式の
IDコード送信装置及びその受信装置を実現することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するため、自他識別のためのIDコードをスペクトラ
ム拡散する変調手段と、該変調手段で得られたスペクト
ラム拡散変調データを送信する送信手段と、を有するI
Dコード送信装置であって、前記変調手段は、前記ID
コードをスペクトラム拡散するためのPNコードを記憶
する記憶手段と、前記IDコードの1ビット毎に、前記
記憶手段に記憶された前記PNコードとの排他的論理和
演算をソフトウェア処理により実行してスペクトラム拡
散変調データを出力する演算処理手段と、を備えること
を特徴とする。
【0011】又、スペクトラム拡散変調されて送信され
る自他識別のためのIDコードを受信する受信手段と、
該受信されたデータをスペクトラム拡散復調する復調手
段と、該復調手段で復元されたIDコードの適否を判定
する判定手段と、を有するIDコード受信装置であっ
て、前記復調手段は、前記スペクトラム拡散変調のため
に使用されたPNコードと同一のPNコードを記憶する
記憶手段と、前記受信手段でデータが受信される毎に、
前記記憶手段に記憶された前記PNコードとの排他的論
理和演算をソフトウェア処理により実行してIDコード
を復元する演算処理手段と、を備えることを特徴とす
る。
【0012】さらに、車載ドアロックをコントロールす
る機能を備え、自他識別のためのIDコードをスペクト
ラム拡散する変調手段と、該変調手段で得られたスペク
トラム拡散変調データを送信する送信手段と、を有する
IDコード送信装置であって、前記変調手段は、前記I
Dコードをスペクトラム拡散するためのPNコードを記
憶する記憶手段と、前記IDコードの1ビット毎に、前
記記憶手段に記憶された前記PNコードとの排他的論理
和演算をソフトウェア処理により実行してスペクトラム
拡散変調データを出力する演算処理手段と、を備え、該
スペクトラム拡散変調データに前記車載ドアロックをコ
ントロールするデータを送信することを特徴とする。
【0013】さらに又、車載ドアロックをコントロール
する機能を備え、自他識別のためスペクトラム拡散変調
されて送信される自他識別のためのIDコードを受信す
る受信手段と、該受信されたデータをスペクトラム拡散
復調する復調手段と、該復調手段で復元されたIDコー
ドの適否を判定する判定手段と、を有するIDコード受
信装置であって、前記復調手段に、前記スペクトラム拡
散変調のために使用されたPNコードと同一のPNコー
ドを記憶する記憶手段と、前記受信手段でデータが受信
される毎に、前記記憶手段に記憶された前記PNコード
との排他的論理和演算をソフトウェア処理により実行し
てIDコードを復元する演算処理手段と、を備え、該ス
ペクトラム拡散変調データに前記車載ドアロックをコン
トロールするデータを受信することを特徴とする。
【0014】従って、送信側のスペクトラム拡散方式に
よる変調部は、送りたいデジタル情報1ビット当たりの
“1”又は“0”に応じてスペクトラム拡散方式に必要
なPNコード1周期を選択し、これを送出する手段、又
は、PNコードを予めメモリ(ROM)に格納してお
き、送りたいデジタル情報1ビット毎に、メモリ(RO
M)に格納されているPNコードを読み出し、排他的論
理和演算を行って出力を行う手段をソフトウエア処理に
よって実行する。また、受信側のスペクトラム拡散方式
の復調部は、送られてきたデジタル情報1ビット当たり
の“1”又は“0”をソフトウエア処理によって実行す
る。この処理は、予め送信側と同じPNコードをメモリ
(ROM)に格納しておき、データを受信する毎にメモ
リ(ROM)に格納されているPNコードを読み出し、
受信データと排他的論理和演算を実行する。この結果の
相関値を持って同期判定する手段を有し、必要な情報を
再生する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明による
IDコード送信装置及びその受信装置の第1の実施の形
態を説明する。
【0016】図1(A)はスペクトラム拡散方式による
送信装置である。同図において、1はデータ入力、2は
拡散変調器、3はミキサ、4は局部発振器、5は送信ア
ンプ、6は符号発生部、7は符号発生器、8はセレク
タ、9はCPU(中央制御部)、10は出力ポート、1
1はEPROM、12はPROM、13は変調部であ
る。
【0017】以下、この送信装置の動作を説明する。装
置に電源が投入されると、CPU9がPROM12に書
込まれたプログラムに従って動作を開始し、初めにEP
ROM11にアクセスする。EPROM11には各送信
装置ごとに独自のIDコードが書込まれている。通信開
始の要求があると出力ポート10は符号発生部6の符号
発生器7によって符号を発生させる。その符号はセレク
タ8を通じて拡散変調器2に入力され、さらにミキサ3
にて局部発振器4の出力とミキシングされ、送信アンプ
5を通じてアンテナから送信される。
【0018】尚、変調部13は同図(B)に示すよう
に、CPU9とEPROM11によって構成され、送り
たいデジタル情報1ビット当たりの“1”又は“0”に
対して所定のソフトウエア処理を実行する。変調部13
のEPROM11にはIDコード14と、このIDコー
ド14を拡散するのに必要なPNコード15が格納され
ている。CPU9はIDコード14を1ビットごとに読
み出し、PNコード15との排他的論理和を取り、この
処理をIDコード14の全ビットにわたって行った後こ
れら排他的論理和を取って得られたデータの先頭に同期
確立用プリアンブルデータであるPNコード(PN1)
を付加し、スペクトラム拡散方式の変調データとして出
力処理する。
【0019】図2(A)はスペクトラム拡散方式による
受信装置である。同図において、36は受信装置、37
はコンボルバ、38は検波回路、39はピーク検出器、
40は位相比較器、41はループフィルタ、42は電圧
制御発振器(VCO)、43は分周器、44は第1符号
発生器、45は第2符号発生器、46は局部発振器、4
7は第1逆拡散復調器、48は第2逆拡散復調器、49
はフィルタ、50は復調部、51はベースバンドデー
タ、52はCPU、53はEPROMである。
【0020】次に受信装置36の動作を説明する。送信
装置から送出された信号はまずSAW(表面弾性波)コ
ンボルバ37に入力される。一方SAW(表面弾性波)
コンボルバ37には第1符号発生器44で発生される符
号が局部発振器46でミキシングされて入力され、受信
信号との相関をとっている。コンボルバ37は相関を検
出するとピーク出力を発生し、そのタイミングから送信
側との同期を補足する。同期の保持は、位相比較器4
0、ループフィルタ41、VCO42から構成される制
御系によって行われる。同期が維持されている間は、第
1符号発生器44の出力を第1逆拡散復調器47に入力
し、さらにその出力を第2逆拡散復調器48に入力す
る。第2逆拡散復調器48には第2符号発生器45の出
力が入力される。このようにして、受信した高周波信号
はベースバンドデータに復調することができる。
【0021】尚、復調部50は同図(B)に示すよう
に、CPU52とPN2コードメモリ57によって構成
され、CPU52にはスペクトラム拡散方式によって変
調されたデータの先頭に付加される同期確立用プリアン
ブルデータであるPNコード(PN1)との同期検知を
行う同期検知処理部54と、同期が取れた場合に送信側
と同じPNコードであるPN2でIDコードを復元する
スペクトラム拡散復調部55と、この復元されたIDコ
ードの正誤を判定するIDコード判定処理部56が設け
られている。
【0022】この復調部50の動作は、プリアンブルデ
ータであるPNコード(PN1)との相関値を取ること
によって同期検知を行い、相関値が取れたならば同期が
取れたものとして送られてきたデジタル情報1ビット当
たりの“1”又は“0”に対して所定のソフトウエア処
理を実行する。この処理は、予め送信側と同じPNコー
ドであるPN2をメモリ57(ROM)に格納してお
き、データを受信する毎にメモリ57に格納されている
PN2を読み出し、受信データとの排他的論理和演算を
実行し、以後は必要な情報を再生する。
【0023】このような構成による送信装置の拡散変調
部の動作を図3のフローチャートに従って以下に説明す
る。電源が投入され、ステップ31にて送信動作がスタ
ートする。ステップ32にて、CPU9はメモリ11か
らM系列5段で形成される32チップのPNコードを同
期確立用IDコード(PN1コード)として読み出しを
行う。ステップ33にて、その読み出したIDコードの
1ビット分が“1”又は“0”のいずれであるかを判定
し、ステップ34にて、メモリ11に格納されているM
系列6段で構成される64チップのPNコード(PN2
コード)を読み出し、ステップ35にて、IDコード1
ビットとPN2コードとの排他的論理和をとり、ステッ
プ36にて、その結果(IDコード1ビットの内容に応
じたPN2コードもしくはその反転コードの1周期分)
を出力する。このような論理演算をソフトウェア処理で
実行するには、例えば、IDコードの1ビットが、
“1”と“0”のいずれであるかを判定し、“1”であ
ればPN2コードの反転コードの1周期分を出力し、一
方、“0”であればPN2コードそのものの1周期分を
出力するようにするだけでよい。もちろん、IDコード
1ビットとPN2コード64チップとの排他的論理和演
算を実際に実行するようにしてもよい。ステップ37に
て、上述の処理を全IDコードにわたって実行し、ステ
ップ38にて処理を終了する。
【0024】次に、受信装置の拡散復調部の動作を以下
に説明する。電源が投入されると、図4のステップ41
から受信動作がスタートし、ステップ42にて、データ
を受信する。ステップ43に進み、同期確立用プリアン
ブルデータであることを判定するために、予めメモリに
格納されているPN1コード(送信側と同じPN1コー
ド)を読み出し、その受信したデータと排他的論理和を
取る。ステップ44にて相関値を算出し、その相関値が
所定の閾値(例えばビット誤りがゼロのときの相関値が
32である場合、閾値としては例えば20)以上である
かどうかをステップ45で判定し、閾値以上であれば、
ステップ46に進み、それ以降の受信データが必要なデ
ータであるとして、次のデータを受信し、ステップ47
にて、予めメモリ57に格納されているPN2コード
(送信側と同じPN2コード)を読み出し、ステップ4
8にて、その受信データと排他的論理和を取る。この結
果ステップ49にて、受信したデータのIDコードが復
元され、ステップ50にて全ビットについて復元が終了
したことを判定し、復元が終了した場合にはステップ5
1にてIDコード判定処理を行ってIDコードの適否を
判定し、ステップ52にて処理を終了する。
【0025】尚、前述のステップ44にて相関値を算出
した結果が、ビット誤りのために32でなかった場合で
も、例えば、閾値として20を設定することによって多
少回線品質が悪い場合であっても必要情報として判定さ
せることは可能である。(ただし、閾値を極端に低くす
ると、ビット誤りのデータを取り込むことになる。これ
とは逆に閾値を極端に高くすると回線品質が悪い場合に
必要情報を得ることが出来なくなるので、それぞれの回
線の状態に即応して閾値を設定する必要がある。
【0026】図5は、前述した図1の送信装置のCPU
9がPNコード15とIDコード14の1ビット分を読
み出しながら論理演算し、その結果を出力することを説
明する図である。同図において、メモリ11には64チ
ップのPNコード15と32チップのIDコード14が
格納されている。CPU9は、IDコード14の1ビッ
トを読み出し、PNコード15と排他的論理和をとる。
ここで排他的論理和とは、入力される2つのデータが
“1”と“1”あるいは、“0”と“0”のように同一
ならば、その出力が“0”となり、入力される2つのデ
ータが“1”と“0”あるいは、“0”と“1”のよう
に違っていればその出力が“1”となるものであるか
ら、IDコード14の1ビットが“1”ならば、PNコ
ード15の“1”と排他的論理和をとると、その出力は
“0”となり、PNコード15の“0”との排他的論理
和を取った結果は“1”となる。(つまり、出力はPN
コード15を反転したコードとなる。これに対して、I
Dコード14の1ビットが“0”ならば、PNコード1
5の“1”と排他的論理和をとると、その出力は“1”
となり、PNコード15の“0”との排他的論理和を取
った結果は“0”となる。(つまり、出力はPNコード
15と同じになる。)このようにしてCPU9は、ID
コード14を1ビットずつ読み出し、PNコード15と
の排他的論理和をとり、その結果をスペクトラム拡散変
調データとして出力する。
【0027】図6は、本発明によるIDコード送信装置
の第2の実施の形態を説明する図で、メモリ60のアド
レス65には予めPNコード61とIDコードの“1”
に対応するメモリ62のビットデータとの排他的論理和
を取った結果のデータが格納されている。また、メモリ
60のアドレス66には予めPNコード61とIDコー
ドの“0”に対応するメモリ63のビットデータとの排
他的論理和を取った結果のデータが格納されている。同
図において、CPU64は予めIDコードを1ビットず
つ読み出し、もし、そのビットが“1”ならば、メモリ
62に格納してから排他的論理和を取ってアドレス65
に格納する。もし、そのビットが“0”ならば、メモリ
63に格納してから排他的論理和を取ってアドレス66
に格納する。ただし、この場合アドレス65、66に格
納されるデータにはIDコードの中の先頭から何番目に
位置するデータであるかが識別できるように順番データ
が付加されている。
【0028】図7は、図6で示した内容を具体的に説明
する図である(ただし、アドレス及びデータは全て10
進数で表現する)。同図において、メモリ(A)にはI
Dコードが格納されている。このIDコードは先頭アド
レスがnから始まりアドレスが(n+k)で終わるよう
に構成されている。CPU64は、先ず最初にIDコー
ドメモリ(A)の先頭アドレスnのデータを読み出す。
この場合データは1であるから、PNコード4と排他的
論理和を取った結果はPNコード4を反転したコードに
なり、この結果をPNコードメモリ(B)の先頭アドレ
スmに格納する。次にCPU64は、IDコードメモリ
(A)のアドレス(n+1)のデータを読み出す。この
場合のデータは0であるから、PNコード4と排他的論
理和を取った結果はPNコード4のコードになり、この
結果をPNコードメモリ(B)のアドレス(m+1)に
格納する。このようにして、CPU64は、IDコード
メモリ(A)のアドレスのデータを順次読み出し。その
データが“1”であるか、あるいは“0”であるかによ
って、それぞれの排他的論理和を取った結果をPNコー
ドメモリ(B)に格納していく。最後にCPU64はI
Dコードメモリ(A)のアドレス(n+k)のデータを
読み出す。この場合のデータは1であるから、PNコー
ド4と排他的論理和を取った結果はPNコード4の反転
したコードになり、この結果をPNコードメモリ(B)
のアドレス(m+k)に格納して処理を終了する。
【0029】変調する場合は、CPU64はPNコード
メモリ(B)のアドレスmから順次読み出し、そのデー
タに従って変調すれば良いので、送信処理中に排他的論
理和を取る必要がなくCPU64の負担は軽減される。
【0030】図8は、本発明によるスペクトラム拡散方
式の第3の実施の形態を説明する図で、送信側81につ
いては前述の第2の実施の形態と同様である。CPU6
4はIDコードの順番データに従ってメモリ65又はメ
モリ66からデータを読み出して送信を行う。受信側8
2は従来例と同様のハードウェア構成である。復調部8
3には受信したアナログ信号をデジタルデータに変換す
るA/D変換部84と、このデジタルデータの相関を取
るデジタル相関部85が設けられ、相関が取れた場合は
CPU86が所定のデータ処理をおこなって必要とする
データを取り出すように構成したものである。このよう
に構成することによって受信側のコストは高価なものに
なるが、耐ノイズ性が大きく向上するので通信距離を延
ばすことができる。
【0031】上述したIDコード送信装置及びその受信
装置を使用して車載ドアロックコントローラを構成する
ことができる。この車載ドアロックコントローラの送信
機は遠隔操作による車室外での使用が前提であり、例え
ば微弱電波の無線を利用する。このような送信機は常時
ドライバーが形態することを考えるとコンパクト且つ軽
量でなければならず、例えば自家用車においてはエンジ
ンを停止させた後、イグニッションキーを抜いて常時携
帯することが前提となるため遠隔制御機をイグニッショ
ンキーに内蔵させ一体化するのが最適である。一体化に
あたっては通常のキーに比べても大きく重くならないよ
うにするとともに、違和感なく携帯できるように意匠す
ることが必要である。このような条件を具備した送信機
に本発明によるIDコード送信装置を使用し、自動車の
受信機に本発明によるIDコード受信装置を使用すれ
ば、小型軽量にして耐ノイズ性、耐混信妨害に優れ、車
載ドアロックを遠隔にてコントロールする車載ドアロッ
クコントローラを構成することができる。
【0032】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によるI
Dコード送信装置及びその受信装置によれば、変復調処
理をCPUソフトウェアで実行し、従来からのFSKま
たはASK変調送受信装置に付加するようにしたので、
従来品のハードウェアを増大させることなく、耐ノイズ
性、耐混信妨害に優れ、通信距離を延ばすことができ
る。又IDコード送信装置及びその受信装置のサイズを
小型にすることが可能となり、低コストなスペクトラム
拡散方式のIDコード送信装置及びその受信装置を提供
することが出来る。さらにCPUソフトウェアによって
IDコードの組み合わせが多様となるので秘話性の高い
IDコード送信装置及びその受信装置を提供することが
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるIDコード送信装置で、(A)は
全体の構成を示すブロック図、(B)は変調部のブロッ
ク図である。
【図2】本発明によるIDコード受信装置で、(A)は
全体の構成を示すブロック図、(B)は復調部のブロッ
ク図である。
【図3】本発明によるIDコード送信装置の変調部の動
作を説明するフローチャートである。
【図4】本発明によるIDコード受信装置の復調部の動
作を説明するフローチャートである。
【図5】本発明によるIDコード送信装置の変調部の動
作を説明するブロック図である。
【図6】本発明によるIDコード送信装置の変調部の第
2の実施の形態のブロック図である。
【図7】本発明によるIDコードメモリとPNコードメ
モリの内容を説明する図である。
【図8】本発明によるIDコード送信装置及びその受信
装置の第3の実施の形態のブロック図である。
【図9】従来のスペクトラム拡散変調方式による無線機
で、(A)は送信装置のブロック図、(B)は受信装置
のブロック図である。
【図10】従来のスペクトラム拡散変調方式のPNコー
ド発生回路の動作原理を説明する図である。
【図11】従来のスペクトラム拡散変調方式のPNコー
ド発生回路のブロック図である。
【図12】従来のスペクトラム拡散変調方式のデータ復
調部のブロック図である。
【符号の説明】
1 データ入力 2 拡散変調器 3 ミキサ 4 局部発振器 5 送信アンプ 6 符号発生部 7 符号発生器 8 セレクタ 9 CPU 10 出力ポート 11 EPROM 12 PROM 13 変調部 14 IDコード 15 PNコード 36 受信装置 37 コンボルバ 38 検波回路 39 ピーク検出器 40 位相比較器 41 ループフィィルタ 42 VCO 43 分周器 44 第1符号発生器
45 第2符号発生器
46 局部発振器 47 第1逆拡散復調器
48 第2逆拡散復調器
49 フィルタ 50 復調部 51 ベースバンドデータ 52 CPU 53 EPROM 54 同期検知処理部 55 スペクトラム復調部 56 IDコード判定処理部 57 PN2コードメモリ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年7月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自他識別のためのIDコードをスペクト
    ラム拡散する変調手段と、該変調手段で得られたスペク
    トラム拡散変調データを送信する送信手段と、を有する
    IDコード送信装置であって、 前記変調手段は、 前記IDコードをスペクトラム拡散するためのPNコー
    ドを記憶する記憶手段と、 前記IDコードの1ビット毎に、前記記憶手段に記憶さ
    れた前記PNコードとの排他的論理和演算をソフトウェ
    ア処理により実行してスペクトラム拡散変調データを出
    力する演算処理手段と、 を備えることを特徴とするIDコード送信装置。
  2. 【請求項2】 前記演算処理手段は、前記IDコードの
    1ビット毎に、該ビットの情報が“0”であれば前記P
    Nコードの1周期を出力し、“1”であれば前記PNコ
    ードの反転コードの1周期を出力する処理を実行するこ
    とを特徴とする請求項1記載のIDコード送信装置。
  3. 【請求項3】 スペクトラム拡散変変調されて送信され
    る自他識別のためのIDコードを受信する受信手段と、
    該受信されたデータをスペクトラム拡散復調する復調手
    段と、該復調手段で復元されたIDコードの適否を判定
    する判定手段と、を有するIDコード受信装置であっ
    て、 前記復調手段は、 前記スペクトラム拡散変調のために使用されたPNコー
    ドと同一のPNコードを記憶する記憶手段と、前記受信
    手段でデータが受信される毎に、前記記憶手段に記憶さ
    れた前記PNコードとの排他的論理和演算をソフトウェ
    ア処理により実行してIDコードを復元する演算処理手
    段と、 を備えることを特徴とするIDコード受信装置。
  4. 【請求項4】 自他識別のためのIDコードをスペクト
    ラム拡散する変調手段と、該変調手段で得られたスペク
    トラム拡散変調データを送信する送信手段と、を有する
    車載ドアロックを遠隔操作でコントロールする装置であ
    って、 前記変調手段は、 前記IDコードをスペクトラム拡散するためのPNコー
    ドを記憶する記憶手段と、 前記IDコードの1ビット毎に、前記記憶手段に記憶さ
    れた前記PNコードとの排他的論理和演算をソフトウェ
    ア処理により実行してスペクトラム拡散変調データを出
    力する演算処理手段と、 を備え、該スペクトラム拡散変調データに前記車載ドア
    ロックをコントロールするデータをのせて送信すること
    を特徴とする車載ドアロックコントロール装置。
  5. 【請求項5】 自他識別のためスペクトル拡散変調され
    て送信される自他識別のためのIDコードを受信する受
    信手段と、該受信されたデータをスペクトラム拡散復調
    する復調手段と、該復調手段で復元されたIDコードの
    適否を判定する判定手段と、を有する車載ドアロックを
    遠隔操作でコントロールする装置であって、 前記復調手段に、 前記スペクトラム拡散変調のために使用されたPNコー
    ドと同一のPNコードを記憶する記憶手段と、前記受信
    手段でデータが受信される毎に、前記記憶手段に記憶さ
    れた前記PNコードとの排他的論理和演算をソフトウェ
    ア処理により実行してIDコードを復元する演算処理手
    段と、 を備え、前記車載ドアロックをコントロールするスペク
    トラム拡散変調データがのせられたデータを受信するこ
    とを特徴とする車載ドアロックコントロール装置。
JP17344296A 1996-07-03 1996-07-03 Idコード送信装置及びその受信装置 Withdrawn JPH1022872A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008014057A1 (de) 2007-03-19 2008-09-25 Denso Corp., Kariya Elektronikschlüsselsystem und -verfahren
JP2009273044A (ja) * 2008-05-09 2009-11-19 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 双方向無線システム
US8208515B2 (en) 2007-09-26 2012-06-26 Mitsubishi Electric Corporation On-vehicle communication device

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