JPH10226326A - ブレーキ圧制御弁 - Google Patents

ブレーキ圧制御弁

Info

Publication number
JPH10226326A
JPH10226326A JP3156697A JP3156697A JPH10226326A JP H10226326 A JPH10226326 A JP H10226326A JP 3156697 A JP3156697 A JP 3156697A JP 3156697 A JP3156697 A JP 3156697A JP H10226326 A JPH10226326 A JP H10226326A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake
pressure
valve
piston
pressure chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3156697A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Sawa
克彦 澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
J K C TORATSUKU BRAKE SYST KK
Original Assignee
J K C TORATSUKU BRAKE SYST KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by J K C TORATSUKU BRAKE SYST KK filed Critical J K C TORATSUKU BRAKE SYST KK
Priority to JP3156697A priority Critical patent/JPH10226326A/ja
Publication of JPH10226326A publication Critical patent/JPH10226326A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Check Valves (AREA)
  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレーキ圧制御弁について、ピストンやハウ
ジングの形状、およびその周辺の構造を小形、単純化し
て、製造コストの低減を図る。。 【解決手段】 ブレーキ操作装置のブレーキ圧制御弁2
0であって、該制御弁20の信号圧口43と内部のピス
トン24を往動させるための信号圧室12と間に、減圧
機構45を配設するとともに、従来のピストン14の段
付き部を形成していた拡径部14aを削除し、小径化さ
れたピストン24に形成して、その振動および作動音を
小さくし、かつそのハウジング21を小型化する。同時
に、ピストンやハウジング周辺の構造を単純化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、坂道発進補助装置
などに使用され、エアタンクからブレーキアクチュエー
タに供給される圧縮空気を逆止制御するブレーキ圧制御
弁の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】トラックやトレーラ等の大型車両におい
ては、ブレーキ操作装置として、ブレーキペダルにブレ
ーキバルブが取付けられている。このようなブレーキ操
作装置では、ブレーキペダルを踏込むことによって、エ
アタンクの圧縮空気を前記ブレーキバルブを介してブレ
ーキアクチュエータに供給し、このブレーキアクチュエ
ータによって発生する液圧をホイールシリンダに作用さ
せ、それによってブレーキ作動を行っている。そして、
ブレーキペダルを解放すると、ブレーキが解除される。
【0003】前述のような従来のブレーキ操作装置にあ
っては、坂道等で一時的に停車する場合は、いちいちサ
イドブレーキを引くなどの操作が必要であり、かつ登坂
路での発進時には、サイドブレーキを解除しつつアクセ
ルやクラッチを操作するといった非常に熟練した操作が
必要であった。このため運転操作が煩雑であり、また登
坂路での発進時にエンストや車両後退などを起こすおそ
れがあった。
【0004】そこで、出願人は前記問題点を解決したブ
レーキ操作装置を先に提供した(特公平6−45334
号公報参照)。
【0005】すなわち、このブレーキ操作装置では、図
4の系統図に示すように、ブレーキペダル1aを踏み込
むと、ブレーキバルブ1が供給モードになり、ブレーキ
バルブ1,管路6aを介してエアタンク2aの圧縮空気
がブレーキ圧制御弁(流体圧操作逆止弁)10の入力口
10aに供給され、図5の断面図に示すようなブレーキ
圧制御弁10の出力圧室11を経て出力口10bから管
路6bを介してブレーキアクチュエータ3に供給され
る。すると、ブレーキアクチュエータ3が作動し、管路
6cを介して、ホイールシリンダ4に作動流体が供給さ
れる。またブレーキペダル1aを解放するとブレーキバ
ルブ1が排気モードになり、ブレーキアクチュエータ3
内の圧縮空気が、管路6b,ブレーキ圧制御弁10,管
路6aを経て、ブレーキバルブ1の排気口1bから外部
に排出される。したがって、ブレーキが解除される。こ
のような動作は、従来のブレーキ操作装置と変わるとこ
ろはない。
【0006】他方、このブレーキ操作装置は、車両が停
車した状態でブレーキペダル1aを踏み続けると、この
状態がコントローラ7にて感知され、所定時間経過後
(例えば1秒後)に電磁切換弁5が励磁され、図5に示
したブレーキ圧制御弁10の信号圧室12に管路6dを
経てエアタンク2bの圧縮空気が導入される。この圧縮
空気によって、ブレーキ圧制御弁10内の弁体13を有
するピストン14が付勢される。この結果、ピストン1
4が信号圧室12の圧力によって、図6の拡大図に示す
ようにスプリング15の付勢力に抗して移動される。そ
して、該ピストン14は、その拡径部14aが段部10
cに当接したところで止まる。この状態で、弁体13が
弁座10dに着座し、入力口10aが弁体13によって
閉塞される。したがって、ブレーキアクチュエータ3の
内部の圧縮空気はそのまま保持され、ブレーキ作動状態
が持続される。このため、坂道等において一時的に停車
してブレーキペダル1aを解放しても、車両が自然に動
き出すおそれがなく、サイドブレーキをいちいち引く煩
わしさがない。
【0007】ここで、前記弁体13は、ピストン14に
形成された摺動穴16に摺動自在に嵌挿されるととも
に、スプリング17により弁座10dの方向に付勢され
ており、図6に示す状態においては、入力口10a側か
ら出力口10b側への空気の流れのみを許容する逆止弁
を構成する。なお、ピン18は前記弁体13をピストン
14に保持させるとともに、該弁体13の移動範囲を制
限するストッパでもある。
【0008】このため、図6に示した停車状態におい
て、ブレーキペダル1aを再度強く踏込むと、供給され
た圧縮空気の入力口10aにおける圧力によって、弁体
13のみが移動して入力口10aが開放され、ブレーキ
アクチュエータ3に圧縮空気が補充される。したがっ
て、坂道等の傾斜度に応じた所望のブレーキ力が容易に
得られる。
【0009】また、前記ピストン14は、前記拡径部1
4aを有する段付きピストンに形成して、該ピストン1
4の小径側の信号圧室12に供給される圧力(例えば、
エアタンク2bの圧力と同じ8kg/cm2 )に対し
て、拡径部側の出力圧室11の圧力(この場合、2kg
/cm2 )とバランスさせている。
【0010】次に、アクセルやクラッチ等を操作して車
両の発進準備を整えると、コントローラ7がこれを感知
して電磁切換弁5を非励磁にする。すると、信号圧室1
2内の圧縮空気は、図示しない排気口から外部へ排出さ
れ、それに伴ってピストン14がスプリング15の付勢
力によって元の状態に復帰する。このときブレーキペダ
ル1aを解放していれば、ブレーキアクチュエータ3内
の圧縮空気はブレーキバルブ1の排気口1bから外部に
排出されてブレーキが解除され、発進が可能となる。
したがって、特に登坂路における発進においては、従来
のようにサイドブレーキを緩めつつアクセルやクラッチ
を操作するといった熟練した操作が不要となり、エンス
トや車両後退等を生ずることなく円滑な発進が可能であ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
ブレーキ圧制御弁10では、前述のとおり、前記電磁切
換弁5を励磁させて、前記信号圧室12にエアタンク2
bからの圧縮空気(例えば、圧力8kg/cm2 )をそ
のまま導入し、前記ピストン14を、スプリング15の
付勢力に抗して移動させている。このとき、信号圧室1
2の圧力とバランスする出力圧室11の圧力を、比較的
低い圧力(例えば最大ブレーキ圧の1/3〜1/4)に
保持するため、該ピストン14に拡径部14aを形成さ
せている。また、この拡径部14aの信号圧室12側
は、大気に連通されていて、前記バランスに無関係にな
っている。
【0012】このため、前記ピストン14は、段付きピ
ストン状に形成されており、該ピストン14周りの構造
が複雑であるばかりか、該ピストン14を収容するハウ
ジングが大形で、その内部が段付きになるとともに、そ
れらの加工および組立が煩雑で、製造コストが高価であ
るという問題点があった。
【0013】同時に、該ピストン14に拡径部14aが
形成されているため、該ピストン14の応答性が鈍く、
かつ前記信号圧室12にエアタンク2bからの圧縮空気
がそのまま導入されているので、作動時、該ピストン1
4が前記段部10cに衝突する振動および作動音が大き
く、運転者に不快感を与えていた。
【0014】さらに、所望の前記ブレーキ保持力を、容
易に調整することができないという問題点があった。
【0015】本発明はかかる点に鑑みなされたもので、
その目的は前記問題点を解消し、前記ピストン、そのハ
ウジングの形状および該ピストンおよびハウジング周り
の構造を小形、単純化して、製造コストが低減されるブ
レーキ圧制御弁を提供することにある。
【0016】本発明の他の目的は前記問題点を解消し、
作動時、前記ピストンの振動および作動音が小さく、ま
た、所望の前記ブレーキ保持圧力を容易に調整すること
ができるブレーキ圧制御弁を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の構成は、(a)ブレーキバルブに接続される
入力口と、ブレーキアクチュエータに接続される出力口
と、通路切換手段を介してエアタンクまたは排気口に選
択的に接続される信号圧口とを有し、かつ前記入力口の
開口端に弁座を有するバルブハウジングと、(b)先端
に弁体を有し、前記バルブハウジング内を前記信号圧口
に連通する信号圧室と前記出力口に連通する出力圧室と
に画成するとともに、スプリングによって該信号圧室を
縮小する方向に付勢され、かつ作動時、該付勢方向に前
記出力圧室の圧力を拡径部で受圧するのに対し、前記信
号圧室に供給される前記エアタンクの圧力によって作動
され、前記弁体を前記弁座に着座または離座させて開閉
弁を構成するピストンと、(c)前記ピストンに形成さ
れた摺動穴に介在し、スプリングにより前記弁体が前記
弁座に着座している状態で、入力口側から出力口側への
流れのみを許容する逆止弁とを備えたブレーキ圧制御弁
において、次のとおりである。
【0018】(1) (d)前記信号圧口と前記信号圧
室との間に、減圧機構が配設されるとともに、(e)前
記ピストンの前記拡径部を削除して、該ピストン径を小
径化し、(f)前記ピストンの応答性を改良し、かつ前
記ハウジングを小型化することを特徴とする。
【0019】(2) 前記(1)において、前記減圧機
構のスプリングの設定付勢力を変えて、ブレーキ保持圧
力を変えることを特徴とする。
【0020】[作用]本発明は以上のように構成されて
いるので、前記ピストン、そのハウジングの形状および
該ピストンおよびハウジング周りの構造を、従来のもの
に比べて、小形、単純化するとともに、それらの加工お
よび組立を簡素化している。同時に、前記ピストンを小
形化するため、その応答性が改良されている。
【0021】前記信号圧口と前記信号圧室と間に配設さ
れた減圧機構により、先端に弁体を有するピストンを駆
動する信号圧を減圧して、作動時の前記ピストンの振動
および作動音を小さくすることができ、また、前記減圧
機構のスプリングの設定付勢力を変えて、所望の前記ブ
レーキ保持圧力を容易に調整できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の好
適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。本発明のブ
レーキ圧制御弁は、先端に弁体を有するピストンの、従
来、形成されていた拡径部を削除して、該ピストンを段
付き形から単純、小形にすることにより、該ピストンお
よびハウジング周りの構造を、従来のものに比べて簡素
化している。そして、前記信号圧口と前記信号圧室と間
に、減圧機構を配設して、前記ピストンを駆動する信号
圧を減圧し、作動時の前記ピストンの振動および作動音
を小さくする。また、前記減圧機構のばねの設定付勢力
を変えて、所望の前記ブレーキ保持圧力を容易に調整し
ている。
【0023】[実施例]図1および図2は本発明のブレ
ーキ圧制御弁の一実施例を示す図で、図1は、該ブレー
キ圧制御弁の構造を示す断面図、図2はその作動状態を
示す拡大した要部断面図で、図4、図5および図6と同
一部材には同一符号を付してその説明を省略する。
【0024】図1において、ブレーキ圧制御弁20のハ
ウジング21は、端部ハウジングブロック21a,21
aと中央部ハウジングブロック21bによって構成さ
れ、端部ハウジングブロック21aには、入力口10a
と出力口10bが形成され、中央部ハウジングブロック
21bには、信号圧室12,12にそれぞれ連通する信
号圧通路22が形成されている。ハウジング21内に
は、前記従来のピストン14の拡径部14aを削除した
ピストン24,24が配設され、該ピストン24のそれ
ぞれは、出力圧室11と信号圧室12とに画成してい
る。そして、入力口10aと出力口10bは、出力圧室
11に開口している。
【0025】前記ピストン24は、出力圧室11内に配
装したスプリング25によって信号圧室12を縮小する
方向に付勢されている。また、該ピストン24には、そ
の前端に摺動穴26が形成されており、該摺動穴26に
弁体23が摺動自在に嵌挿されるとともに、この弁体2
3は、該弁体23に挿通されたピン28により前記ピス
トン24に係合、保持されている。そして、前記ピスト
ン24には、環状のリテーナ28aが嵌着され、ピン2
8がピストン24の貫通穴から脱落しないようになって
いる。さらに、前記弁体23は、前記摺動穴26内に配
装したスプリング27によって弁座10dの方向に付勢
されている。
【0026】このブレーキ圧制御弁20には、電磁切換
弁30が付設されている。この電磁切換弁30には、プ
ランジャ31の下方に弁室32,33が形成され、それ
らの弁室32,33は通路34によって互いに連通され
ている。これらの弁室32,33内には、弁体35,3
6がそれぞれ配設されており、これらの弁体35,36
はロッド37aにて相互に連結されている。さらに、弁
体35,36は、ロッド37bを介してプランジャ31
に連結されている。そして、プランジャ31が上下動す
ると、通路34の上下両端部に形成された一対の弁座3
8,39にそれぞれの弁体35,36が離接するように
構成されている。なお、これらの弁体35,36は、ス
プリング40にて図1で上方に付勢されている。
【0027】このようなブレーキ圧制御弁20では、通
路34の中間部は信号圧通路22を介してブレーキ圧制
御弁20の信号圧室12と連通されている。弁室32は
通路41を介して大気に連通されている。
【0028】そして、図4に示したと同様に、このブレ
ーキ圧制御弁20の入力口10aは、管路6aを介し
て、ブレーキバルブ1の出力口1cに接続され、出力口
10bは、管路6bを介して、ブレーキアクチュエータ
3の入力口に接続されている。また、電磁切換弁30の
弁室33は、前記中央ハウジングブロック21bに配設
された減圧機構室42、信号圧口43および管路6dを
介して、エアタンク2bに接続されされている。
【0029】この減圧機構室42は、前記信号圧口43
と前記信号圧室12と間に連通されており、該減圧機構
室42内に設けられる減圧機構45は、弁体46と、前
記減圧機構室42の信号圧口43側に形成された弁座4
7と、前記弁体46を該弁座47に着座するように付勢
するスプリング48とからなっている。
【0030】該減圧機構45は、通常の減圧弁機構と同
じで、管路6dを介して供給される前記エアタンク2b
からの圧縮空気(例えば、圧力8kg/cm2 )を、前
記スプリング48の設定付勢力によって、所定圧(例え
ば、2〜3kg/cm2 )に減圧して前記信号圧室12
に供給する。そして、前記ピストン24の信号圧室12
に供給される圧力と、出力圧室11の圧力(この場合、
2kg/cm2 )とをバランスさせている。
【0031】したがって、前記スプリング48の設定付
勢力を変えて、所望の信号圧に減圧するとともに、この
設定付勢力を変えることによって、該ブレーキ圧制御弁
20の出力圧、すなわち、図3に示すように、該ブレー
キ圧制御弁20が使用されるブレーキ操作装置のブレー
キ保持圧力を変えることができる。この場合、前記スプ
リング48の設定付勢力によっては、従来のブレーキ保
持圧力の上限を高くすることもできる。また、外部に減
圧弁を設けて、前記エアタンク2bからの圧縮空気を、
該減圧弁で減圧させた後、前記電磁弁30の弁室33に
供給するようにしてもよい。
【0032】次いでその作動を説明する。このように構
成されたブレーキ圧制御弁20は、車両走行時において
は、電磁切換弁30のソレノイドが消磁された状態にあ
り、一対の弁体35,36はスプリング40にて図1に
示すように上方へ押上げられている。したがって、上側
の弁体35は弁座38から離反され、下側の弁体36の
弁座39に当接している。このため、ブレーキ圧制御弁
20の信号圧室12には信号圧としての圧縮空気は導入
されておらず、前記ピストン24はスプリング25にて
図1に示した位置に保持され、ブレーキ圧制御弁20の
入力口10aは開放されている。
【0033】このような状態で、ブレーキペダル1aを
踏み込むと、ブレーキバルブ1が供給モードになり、ブ
レーキバルブ1,管路6aを介してエアタンク2aの圧
縮空気が前記ブレーキ圧制御弁20の入力口10aに供
給され、その出力圧室11を経て出力口10bから管路
6bを介してブレーキアクチュエータ3に供給され、ブ
レーキアクチュエータ3が作動して、ホイールシリンダ
4にブレーキ作動をさせる。また、ブレーキペダル1a
を解放するとブレーキバルブ1が排気モードになり、ブ
レーキアクチュエータ3内の圧縮空気がブレーキ圧制御
弁20を経て、ブレーキバルブ1の排気口1bから外部
に排出される。したがって、ホイールシリンダ4に作用
している液圧は消失し、ブレーキが解除される。
【0034】今、坂路等において、車両が停車した状態
でブレーキペダル1aを踏み続けると、この状態が、コ
ントローラ7(図4参照)で感知され、該コントローラ
7により、所定時間経過後(例えば1秒後)に前記電磁
切換弁30が励磁され、前記プランジャ31がスプリン
グ40の付勢力に抗して図2に示すように下方に移動
し、弁体35が上側の弁座38に当接し、弁体36が下
側の弁座39から離反される。このため、ブレーキ圧制
御弁20の信号圧室12に、前記信号圧口43および減
圧機構45を介して、減圧された圧縮空気が導入され
る。
【0035】この結果、前記ピストン24が信号圧室1
2の圧力によって、図2に示したようにスプリング25
の付勢力に抗して移動される。このピストン24の先端
は、バルブハウジング21aの段部21cに当接して、
そこに止められるが、前記信号圧室12に導入されてい
る圧縮空気が減圧されているので、その振動および作動
音は小さい。この状態において、前記弁体23は、弁座
10dに当接して、入力口10aを閉塞する。したがっ
て、ブレーキアクチュエータ3の内部の圧縮空気はその
まま保持され、ホイールシリンダ4はブレーキ作動を持
続する。このため、坂路等において一時的に停車してブ
レーキペダル1aを解放しても、車両が自然に動き出す
おそれがなく、サイドブレーキをいちいち引く煩わしさ
がない。
【0036】なお、図2に示した停車状態においてブレ
ーキペダル1aを再度強く踏込むと、入力口10a内の
圧力によって前記弁体23がスプリング27の付勢力に
抗して移動し、弁体23が弁座10dから離反してブレ
ーキアクチュエータ3に圧縮空気が補充される。したが
って、坂路等の傾斜度に応じた所望のブレーキ保持力が
容易に得られる。また、出力圧室11の圧力が所定圧以
上の場合には、前記ピストン24が信号圧室12の圧力
に抗して移動し、弁体23が弁座10dから離反する。
したがて、ブレーキペダル1aの開放時には、出力圧室
11の圧力はブレーキバルブ1の排気口1bから排出さ
れ、出力圧室11の圧力が所定圧になると、該ピストン
24は移動され、入力口10aが閉塞される。そのた
め、出力圧室11の圧力は、減圧された信号圧室12の
圧力とバランスするので、長時間に亘ってブレーキ作動
状態にしても、管路6b等に無理な圧力が作用すること
がなく、その耐久性を向上させることができる。
【0037】次にアクセルやクラッチ等を操作して車両
の発進準備を整えると、コントローラ7がこれを感知し
て電磁切換弁30を消磁された状態にする。該電磁切換
弁30が消磁された状態にあると、弁体35,36は、
スプリング40の付勢力によって上方へ移動され、図1
に示すように、弁体35が弁座38から離反し、弁体3
6が弁座39に当接する。したがって、ブレーキ圧制御
弁20の信号圧室12の圧縮空気は、信号圧通路22,
通路34,弁室32,通路41を経て外部に排出され
る。それに伴って、前記ピストン24がスプリング25
の付勢力によって元の位置に復帰する。すると、ブレー
キアクチュエータ3内の圧縮空気はブレーキバルブ1の
排気口1bから外部に排出され、ブレーキが解除されて
発進が可能となる。したがって、特に登坂路における発
進においては、従来のようにサイドブレーキを緩めつつ
アクセルやクラッチを操作するといった熟練した操作が
不要となり、エンストや車両後退等を生ずることなくス
ムーズな発進が可能である。
【0038】なお、本発明の技術は前記実施例における
技術に限定されるものではなく、同様な機能を果たす他
の態様の手段によってもよく、また本発明の技術は前記
構成の範囲内において種々の変更、付加が可能である。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
ブレーキ圧制御弁によれば、前記信号圧口と前記信号圧
室と間に、減圧機構が配設されるとともに、前記ピスト
ンの前記拡径部を削除して、該ピストン径を小径化し、
前記ピストンの応答性を改良し、かつ前記ハウジングを
小型化するので、前記ピストン、そのハウジングの形状
および該ピストンおよびハウジング周りの構造を、従来
のものに比べて、小形、単純化するとともに、それらの
加工および組立を簡素化して、製造コストを低減するこ
とができる。同時に、前記ピストンの応答性を改良する
ことができる。
【0040】また、前記信号圧口と前記信号圧室と間
に、減圧機構が配設されるので、前記ピストンを駆動す
る信号圧を減圧して、作動時の前記ピストンの振動およ
び作動音を小さくすることができ、また、前記減圧機構
のスプリングの設定付勢力を変えて、所望の前記ブレー
キ保持圧力を容易に調整することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブレーキ圧制御弁の一実施例を示す図
で、該ブレーキ圧制御弁の構造を示す断面図である。
【図2】図1のブレーキ圧制御弁の作動状態を示す示す
拡大した要部断面図である。
【図3】図1のブレーキ圧制御弁を用いたブレーキ操作
装置の場合の、停車時ブレーキ作動状態での入力圧力と
出力圧力との関係における保持圧力を示す図である。
【図4】従来のブレーキ圧制御弁が使用されるブレーキ
操作装置の系統図である。
【図5】従来のブレーキ圧制御弁の構造を示す断面図で
ある。
【図6】図5に示したブレーキ圧制御弁の作動状態を拡
大した要部断面図である。
【符号の説明】
1 ブレーキバルブ 2a,2b エアタンク 3 ブレーキアクチュエータ 10a 入力口 10b 出力口 10d 弁座 11 出力圧室 12 信号圧室 20 ブレーキ制御弁 21 ハウジング 23 弁体 24 ピストン 25,27 スプリング 26 摺動穴 30 電磁切換弁 43 信号圧口 45 減圧機構 46 弁体 47 弁座 48 スプリング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ブレーキバルブに接続される入力
    口と、ブレーキアクチュエータに接続される出力口と、
    通路切換手段を介してエアタンクまたは排気口に選択的
    に接続される信号圧口とを有し、かつ前記入力口の開口
    端に弁座を有するバルブハウジングと、 (b)先端に弁体を有し、前記バルブハウジング内を前
    記信号圧口に連通する信号圧室と前記出力口に連通する
    出力圧室とに画成するとともに、スプリングによって該
    信号圧室を縮小する方向に付勢され、かつ作動時、該付
    勢方向に前記出力圧室の圧力を拡径部で受圧するのに対
    し、前記信号圧室に供給される前記エアタンクの圧力に
    よって作動され、前記弁体を前記弁座に着座または離座
    させて開閉弁を構成するピストンと、 (c)前記ピストンに形成された摺動穴に介在し、スプ
    リングにより前記弁体が前記弁座に着座している状態
    で、入力口側から出力口側への流れのみを許容する逆止
    弁とを備えたブレーキ圧制御弁において、 (d)前記信号圧口と前記信号圧室との間に、減圧機構
    が配設されるとともに、 (e)前記ピストンの前記拡径部を削除して、該ピスト
    ン径を小径化し、 (f)前記ピストンの応答性を改良し、かつ前記ハウジ
    ングを小型化することを特徴とするブレーキ圧制御弁。
  2. 【請求項2】前記減圧機構のスプリングの設定付勢力を
    変えて、ブレーキ保持圧力を変えることを特徴とする請
    求項1に記載のブレーキ圧制御弁。
JP3156697A 1997-02-17 1997-02-17 ブレーキ圧制御弁 Pending JPH10226326A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3156697A JPH10226326A (ja) 1997-02-17 1997-02-17 ブレーキ圧制御弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3156697A JPH10226326A (ja) 1997-02-17 1997-02-17 ブレーキ圧制御弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10226326A true JPH10226326A (ja) 1998-08-25

Family

ID=12334738

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3156697A Pending JPH10226326A (ja) 1997-02-17 1997-02-17 ブレーキ圧制御弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10226326A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5081841A (en) Hydraulic braking system with second booster chamber
US5683147A (en) Vacuum servo apparatus
JP3286544B2 (ja) 車輌用電子制御式ブレーキブースタ
JP3784590B2 (ja) 負圧ブースタ
JPH10226326A (ja) ブレーキ圧制御弁
US6477839B2 (en) Hydraulic brake for a vehicle
US5024492A (en) Hydraulic braking system for an automotive vehicle
US5027599A (en) Hydraulic braking system
JP3999416B2 (ja) 負圧ブースタ
JPH10250566A (ja) ブレーキ圧制御弁
JP2001063549A (ja) 負圧ブースタ
JP4502527B2 (ja) 負圧ブースタ
JPH0867245A (ja) ブレーキ圧制御弁
JP3759306B2 (ja) 電磁補助制御手段付き負圧ブースタ
JPH08104217A (ja) ブレーキシステム
JP3633964B2 (ja) ブレーキ圧制御弁
JP2967378B2 (ja) 負圧ブースタ
JPH0575040U (ja) 負圧倍力装置
JP2001504060A (ja) 流体反力を改善したブースト式ブレーキ装置
JPH0885428A (ja) ブレーキ操作装置
JP3856269B2 (ja) 負圧ブースタ
JPH1111271A (ja) ブレーキ圧制御弁
JPH08113139A (ja) ブレーキ圧制御弁
JP2001334924A (ja) 車両の液圧ブレーキ装置
JP3761695B2 (ja) 気圧式倍力装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20061228

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070612

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070724

A02 Decision of refusal

Effective date: 20071005

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02