JPH1022445A - 打ち抜き性および耐食性に優れたリードフレーム材並びにその製造方法 - Google Patents

打ち抜き性および耐食性に優れたリードフレーム材並びにその製造方法

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JPH1022445A
JPH1022445A JP8195198A JP19519896A JPH1022445A JP H1022445 A JPH1022445 A JP H1022445A JP 8195198 A JP8195198 A JP 8195198A JP 19519896 A JP19519896 A JP 19519896A JP H1022445 A JPH1022445 A JP H1022445A
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JP
Japan
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lead frame
frame material
property
less
intermetallic compound
Prior art date
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Pending
Application number
JP8195198A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Yamada
廣志 山田
Yoshikazu Yamasako
義和 山迫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Daido Steel Co Ltd filed Critical Daido Steel Co Ltd
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Publication of JPH1022445A publication Critical patent/JPH1022445A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 打ち抜き性および耐食性に優れたFeーNi
合金系のリードフレーム材並びにその製造方法を提供す
ること。 【解決手段】 Niを30〜55%含有するFeーNi
合金系のリードフレーム材の表面にAlとNi、および
AlとFeの金属間化合物の層を設けたリードフレーム
材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リードフレーム材
およびその製造方法に関し、詳しくは打ち抜き性および
耐食性に優れたリードフレーム材並びにその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子精密機器の小型化、薄型化に
ともないICパッケージも同様に小型、薄型化が要求さ
れている。そのためにICリードフレームではますます
フアインピッチ化が必要とされている。このフアインピ
ッチ化には、バリ、だれの小さい打ち抜き性に優れた材
料が必要となってきた。そこで、本発明者らは、バリ、
だれの小さい打ち抜き性に優れた材料としてFeーNi
系合金のリードフレーム材の表面にFe5 Sn3 、Fe
SnおよびFeSn2 からなる金属間化合物の層を設け
たリードフレーム材を開発して特許出願した(特願平7
─284382号)。また、最近の電気機器、電子機器
ではさまざま分野で使用されることがあり、今まで以上
に耐食性が必要となってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、打ち抜き性
および耐食性に優れたFeーNi合金系のリードフレー
ム材並びにその製造方法を提供することを目的としてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のリードフレーム材においては、FeーNi
系合金のリードフレーム材の片面または両面にNi3
l・NiAl・FeAl・Fe3 AlなどのAlとN
i、およびAlとFeの金属間化合物の層を設けたこと
である。
【0005】また、本発明のリードフレームの製造方法
においては、FeーNi合金系のリードフレーム材の片
面または両面にAlを被覆した後、Niを被覆し、その
後300〜900℃で加熱してAlとNi、およびAl
とFeの金属間化合物の層を生成させたことである。
【0006】次に、本発明について詳細に説明する。本
発明のリードフレームのFeーNi合金は、C:0.0
3%以下、Si:0.5%以下、Mn:0.5%以下、
P:0.02%以下、S:0.02%以下、Ni:30
〜55 、残部Feからなるものが好ましい。Niを3
0〜55%にしたのは、Niが30%以下になると、マ
ルテンサイトが析出し、熱膨張が大きくなり、またNi
が55%を超えると強度が低くなるので、Niは30〜
55%が適当である。また、本発明のリードフレーム材
においては、AlとNiの被覆は両面に施してもよい
し、または片面にのみ施してもよい。
【0007】本発明のAlとNiの被覆方法は、めっ
き、溶射、蒸着、圧延圧接によるクラッドなどである。
また、本発明のリードフレームにおいては、Alおよび
Niの被覆の膜厚は、Alが1〜5μm、Niが1〜5
μmが好ましい。さらに、本発明のリードフレームの製
造方法における加熱温度は、300℃より低いと金属間
化合物の生成が十分でなく、900℃より高いとFeー
Ni合金の結晶粒が粗大化するので、300〜900℃
とした。
【0008】
【作用】本発明のリードフレーム材は、FeーNi合金
系のリードフレーム材の表面にAlを被覆した後、Ni
を被覆し、その後300〜900℃で加熱してAlとF
eーNi合金の接合界面にバリおよびだれを少なくする
Fe3 Al・FeAlなどの金属間化合物を生成させる
と同時にNiとAlの接合界面に耐食性の優れたNi3
Al・NiAlなどの金属間化合物を生成させることに
より、Fe3 Al・FeAlなどの金属間化合物により
バリおよびだれを少なくし、またNi3 Al・NiAl
などの金属間化合物により耐食性を改善することができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を説明するが、こ
れらによって本発明が限定されるものではない。Feー
Ni系合金としてC:0.12%、Si:0.38%、
Mn:0.25%、P:0.003%、S:0.006
%、Ni:41.8%、残部Feからなる原料を溶解し
てインゴットにした後いずれも1100℃で分塊→熱間
圧延→焼鈍した後、脱スケールのために表面を研削し
た。その後冷間圧延と焼鈍を繰り返し、最後に焼鈍して
板圧0.15mmの薄板を得た。
【0010】次いでこの薄板の両面に0.2mmのAl
板を圧延圧接によりクラッドし、冷間圧延により板厚
0.15mmとした。この板に板厚0.01mmのNi
板を圧延圧接によりクラッドし、更に冷間圧延により板
厚0.15mとした。この材料を600℃にて10mi
nと30minの真空加熱してリードフレーム材とし
た。
【0011】この材料を図1に示す形状および寸法に打
ち抜きバリおよびだれを測定した。その結果を表1に示
す。バリの体積は、打ち抜いたときに発生したバリを画
像処理して求めたものである。まただれは、打ち抜いた
ときに発生しただれた部分の長さを測定して求めた。さ
らに、この材料をJIS Z 2371に規定されている塩水噴霧
試験方法で試験し、発生した錆を画像処理して求めたも
のの面積率を表1に示す。なお、表1中のFe−42%
Niは比較材で、AlおよびNiをめっきしないもので
あり、Ni/Al/Fe-42%Ni/Al/Niは上記方法で製造した本方
法のものである。
【0012】
【表1】
【0013】本発明のリードフレーム材の600℃×1
0min の加熱処理したものは、だれ長さ、バリ体積が従
来のFe-42%Niのものに比較して、約3分の1であり、ま
た錆面積率は約10分の1である。また、本発明のリー
ドフレーム材の600℃×30min の加熱処理したもの
は、だれ長さ、バリ体積が従来のFe-42%Niのものに比較
して、約半分であり、また錆面積率は23分の1であ
る。以上のことから、本願発明のリードフレーム材は、
打ち抜き性および耐食性に優れていることが分かる。
【0014】上記実施例では、AlおよびNiを被覆す
る方法として、圧延圧接によるクラッドしたが、めっき
法などの他の方法で被覆したものも同様にして製造する
ことができる。
【0015】
【発明の効果】本発明のFeーNi合金系のリードフレ
ーム材は、AlとFeーNi合金の接合界面にバリおよ
びだれを少なくするFe3 Al・FeAlなどの金属間
化合物を生成させ、またNiとAlの接合界面に耐食性
をよくするNi3 Al・NiAlなどの金属間化合物を
生成させているので、バリおよびだれが少なく、すなわ
ち打ち抜き性がよく、また耐食性がよいという優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ばり体積を測定するために打ち抜いたものの平
面図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 FeーNi合金系のリードフレーム材の
    表面にAlとNiおよびAlとFeの金属間化合物の層
    を設けたことを特徴とする打ち抜き性および耐食性に優
    れたリードフレーム材。
  2. 【請求項2】 FeーNi合金系のリードフレーム材の
    表面にAlを被覆した後、Niを被覆し、その後300
    〜900℃で加熱してAlとNiおよびAlとFeの金
    属間化合物の層を生成させたことを特徴とする打ち抜き
    性および耐食性に優れたリードフレーム材の製造方法。
JP8195198A 1996-07-08 1996-07-08 打ち抜き性および耐食性に優れたリードフレーム材並びにその製造方法 Pending JPH1022445A (ja)

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