JPH10224313A - 無線パケット衝突干渉判定方法 - Google Patents

無線パケット衝突干渉判定方法

Info

Publication number
JPH10224313A
JPH10224313A JP9034310A JP3431097A JPH10224313A JP H10224313 A JPH10224313 A JP H10224313A JP 9034310 A JP9034310 A JP 9034310A JP 3431097 A JP3431097 A JP 3431097A JP H10224313 A JPH10224313 A JP H10224313A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packet
signal
collision
threshold
interference
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9034310A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeo Ichikawa
武男 市川
Hidetoshi Kayama
英俊 加山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP9034310A priority Critical patent/JPH10224313A/ja
Publication of JPH10224313A publication Critical patent/JPH10224313A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線パケット通信において受信誤りが発生し
た時の原因を周辺ゾーンからの干渉か、パケットの衝突
かを判定する方法を提供する。 【解決手段】 基地局が誤った信号を受信した時、誤っ
た信号の受信レベルが第1の閾値を越える時は、既に送
信権を与えた端末以外の全ての端末のアクセスを禁止
し、アクセスが禁止された期間の判定タイミングで、第
2の閾値を越えるキャリアを検出した時、および、既に
送信権を与えた端末からの送信信号に受信誤りが発生し
かつ受信レベルが第3の閾値を越える時は、前記誤った
信号の原因を周辺ゾーンからの干渉と判定し、前記判定
タイミングで、前記第2の閾値を越えるキャリアを検出
しない時、および、既に送信権を与えた端末からの送信
信号を正常に受信した時又は該送信信号に受信誤りが発
生しかつ受信レベルが前記第3の閾値以下の時は、前記
誤った信号の原因をパケットの衝突と判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無線パケット通信に
おける衝突干渉判定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
(従来技術1:誤り率による干渉検出方法)PHS等の
回線交換通信を行う移動通信では、受信信号の誤り率を
用いた干渉検出方法が採用されている。
【0003】動的チャネル割当を行う移動通信の内、各
基地局が自律分散的に通信で使用するチャネルを決定す
る(以下自律分散型動的チャネル割当)移動通信では、
端末の移動や伝搬環境の変化によって周辺ゾーンからの
同一チャネル間干渉を受ける可能性がある。このため各
基地局は常に現在使用している通信チャネルが干渉を受
けているか否かを測定し、干渉を受けている場合は他の
チャネルへ切替を行う制御が必要不可欠である。
【0004】このため従来の回線交換通信を行う前記移
動通信では、通信を行っている無線チャネル上における
単位時間当たりの信号の誤り率を測定し、信号誤り率が
ある閾値を越えた場合に干渉ありと判断している。(第
二世代コードレス電話システム標準規格 第2版 RC
R STD−28)
【0005】(従来技術2:キャリア検出による衝突検
出方法)無線パケット通信の衝突検出方法としてキャリ
ア検出を用いる方法が提案されている。
【0006】ランダムアクセスによりパケット多重を行
う無線パケット通信では、無線チャネル上でパケット同
士の衝突が発生する。トラヒック負荷がある閾値を越え
ると衝突が急激に増加し、チャネルスループットが大き
く低下するため、基地局で衝突の発生を検出し、単位時
間当たりの衝突率を測定して、パケット端末の送信規制
制御をする必要がある。
【0007】本方式では、基地局が無線チャネル上で予
め定められた受信レベル以上のキャリアを検出し、かつ
信号を誤って受信したとき、そのスロットで衝突が発生
したものと判断する。(三木、関口、秋山 無線パケッ
ト衝突制御方式 特開平01−55937)
【0008】(従来技術3:希望波レベル測定による衝
突干渉判定方法)自律分散型動的チャネル割当を行う無
線パケット通信の衝突干渉検出方法として、希望波レベ
ル測定による衝突干渉判定方法が提案されている。
【0009】自律分散型動的チャネル割当により通信で
使用するチャネルを決定し、ランダムアクセスによりパ
ケット多重を行う無線パケット通信では、無線チャネル
上で、同一ゾーン内の複数のパケット端末からのパケッ
ト同士の衝突と、周辺ゾーンからの同一チャネル間干渉
が同時に発生する。このため各基地局は衝突と干渉を切
り分け、衝突増加時はパケット端末の送信規制制御を、
干渉による受信信号誤り増加時は他チャネルへ切り替え
る制御を行う必要がある。
【0010】本方式では、基地局は、常時下りパケット
チャネルにおいて上りパケットチャネルへのアクセスを
許可または禁止する信号を送出しており、上りパケット
チャネルで品質劣化が生じたとき、誤った信号を受信し
たことを下りパケットチャネルで配下のパケット端末に
報知し、報知を受けたパケット端末の内、パケット送信
中であったパケット端末は、下りパケットチャネルの信
号の受信レベル(以下希望波レベル)が閾値以上か否か
を上りパケットチャネルで送信する。基地局は前記希望
波レベルが閾値以上のとき、前記品質劣化は衝突による
ものと判断し、閾値未満のときには干渉と判断する。
(久埜 加山 無線パケット衝突検出方式特開平08−
223110)
【0011】(従来技術4:制御チャネル利用による衝
突干渉検出方法)自律分散型動的チャネル割当を行う無
線パケット通信の衝突干渉検出方法として、制御チャネ
ルを利用した方法が提案されている。
【0012】本方式では、予め周辺ゾーンと同一チャネ
ル間干渉が生じないように各基地局に割り当てられた制
御チャネルを用いる。基地局はパケットチャネル上で誤
った信号を受信したとき、誤った信号を受信したことを
パケットチャネルで配下のパケット端末に報知し、報知
を受けたパケット端末の内パケット送信中であったパケ
ット端末は制御チャネルにおいて信号を送信する。基地
局は制御チャネル上でキャリアを検出しなかったとき、
または信号を正常受信したときには、前記誤った信号は
干渉と判断し、制御チャネル上で誤った信号を受信した
ときには衝突と判断する。(久埜 加山 無線パケット
衝突検出方式 特開平08−223110)
【0013】(従来技術5:干渉波レベル測定による衝
突干渉判定方法)自律分散型動的チャネル割当を行う無
線パケット通信の衝突干渉検出方法として、干渉波レベ
ル測定による衝突干渉判定方法が提案されている。
【0014】本方式では、基地局は上りアクセスを許可
する状態のとき、上りパケットチャネルの受信レベル
(以下干渉波レベル)を測定する。上りパケットチャネ
ルで品質劣化が生じたとき、基地局は前記干渉波レベル
が閾値以上のとき干渉と判断し、閾値未満のとき衝突に
よるものと判断する。(久埜 加山 無線パケット衝突
検出方式 特開平08−223110)
【0015】(従来技術6:受信誤り連続数を利用した
衝突干渉検出方法)自律分散型動的チャネル割当を行う
無線パケット通信の衝突干渉検出方法として、受信誤り
連続数を利用した衝突干渉判定方法が提案されている。
【0016】本方式では、基地局はパケットチャネル上
で誤った信号を連続して受信したとき、連続受信回数が
予め定められた閾値を越えたとき干渉と判断し、閾値以
下のときは衝突と判断する。(久埜 加山 無線パケッ
ト衝突検出方式 特開平08−223110)
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来技術1を、自律分
散型動的チャネル割当により通信で使用するチャネルを
決定し、ランダムアクセスによりパケット多重を行う無
線パケット通信に適用する場合、トラヒック負荷が高く
衝突による誤りが頻繁に発生している状況では、衝突に
よって増加した信号誤りによって干渉ありと誤判断さ
れ、不必要なパケットチャネルの切替が行われるという
問題が生じる。
【0018】また、衝突を計測する手段については触れ
られていない。
【0019】従来技術2を、自律分散型動的チャネル割
当により通信で使用するチャネルを決定し、ランダムア
クセスによりパケット多重を行う無線パケット通信に適
用する場合、周辺ゾーンからの同一チャネル間干渉を受
けている状況では、予め定められた受信レベル以上のキ
ャリアを検出し、かつ信号を誤って受信する可能性があ
り、衝突と誤判断され、不必要な送信規制制御が行われ
るという問題が生じる。
【0020】また、干渉を計測する手段については触れ
られていない。
【0021】従来技術3を、自律分散型動的チャネル割
当により通信で使用するチャネルを決定し、ランダムア
クセスによりパケット多重を行う無線パケット通信に適
用する場合、品質劣化の生じている上りパケットチャネ
ルで希望波レベル測定結果を通知するため、伝送路誤り
により基地局が正しく受信できずに、衝突干渉判定でき
なくなるという問題が生じる。
【0022】従来技術4を、自律分散型動的チャネル割
当により通信で使用するチャネルを決定し、ランダムア
クセスによりパケット多重を行う無線パケット通信に適
用する場合、衝突干渉判定のために、予め同一チャネル
間干渉の生じない制御チャネルを各基地局に割り当てる
必要が生じ、システムのチャネル利用効率が低下すると
いう問題が生じる。
【0023】従来技術5を、自律分散型動的チャネル割
当により通信で使用するチャネルを決定し、ランダムア
クセスによりパケット多重を行う無線パケット通信に適
用する場合、上りアクセスを許可する状態では、衝突に
よる受信レベルの大きい誤りが発生するため、衝突が頻
繁に発生する状況では、衝突によって増加した受信レベ
ルによって干渉と誤判断するという、従来技術1と同様
の問題が生じる。
【0024】従来技術6を、自律分散型動的チャネル割
当により通信で使用するチャネルを決定し、ランダムア
クセスによりパケット多重を行う無線パケット通信に適
用する場合、予め定められた閾値が比較的短いときは、
トラヒック負荷が高く衝突による誤りが頻繁に発生して
いる状況で、衝突の連続回数が閾値を越える可能性が増
え、干渉と誤判断され、不必要なパケットチャネルの切
替が行われるという問題が生じる。
【0025】また、予め定められた閾値が比較的長いと
きは、周辺ゾーンからの同一チャネル間干渉を受けてい
る状況で、干渉による誤った信号の連続受信回数が閾値
を越えない可能性が増え、衝突と誤判断され、干渉回避
のためのチャネル切替が行われないという問題が生じ
る。
【0026】また、従来技術では予約型ランダムアクセ
スによりパケット多重する場合に適した衝突干渉判定方
法については報告されていない。予約型ランダムアクセ
スでは、ある端末に送信権を与えて無線ゾーン内の他の
端末からのパケット送信を禁止することにより衝突を防
止し、高いスループットを実現している。従って、ある
端末に一旦送信権を与えたにもかかわらず、当該端末も
含めた無線ゾーン内の全端末からのパケット送信を禁止
する方法では、スループットが劣化するという問題が生
じる。
【0027】また、従来技術では送信禁止までに過渡状
態がある場合に適した衝突干渉方法については報告され
ていない。過渡状態の受信状況に関わらず送信を禁止す
る方法では、送信停止により、スループットが劣化する
という問題が生じる。
【0028】また、従来技術ではパケットチャネルがマ
ルチスロット構成をとる場合については報告されていな
い。各スロット個別に並行して衝突干渉判定を行う場合
は、1スロット当たりの衝突干渉判定に要する制御処理
量が大きい場合、基地局の制御処理量が増加するという
問題が生じる。また、衝突干渉判定によりスループット
劣化の影響がある場合は、マルチスロットを構成する全
スロットに影響して、劣化量が大きくなるという問題が
生じる。
【0029】そこで本発明の目的は、第1にトラヒック
負荷が高く衝突による誤りが頻繁に発生している状況で
は、衝突によって増加した信号誤りによって干渉ありと
誤判断する点を解決し、正確に干渉を判断する衝突干渉
判定方法を提供することを目的とする。
【0030】第2に周辺ゾーンからの同一チャネル間干
渉を受けている状況では、干渉により誤った信号を受信
したとき衝突と誤判断する点を解決し、正確に衝突を判
断する衝突干渉判定方法を提供することを目的とする。
【0031】第3に、品質劣化の生じている上りパケッ
トチャネルでの伝送路誤りにより衝突干渉判定できなく
なるという点を解決し、上りパケットチャネルを利用し
ない信頼性の高い衝突干渉判定方法を提供することを目
的とする。
【0032】第4に予め制御チャネルを各基地局に割り
当てるためシステムのチャネル利用効率が低下する点を
解決し、チャネル利用効率の高い衝突干渉判定方法を提
供することを目的とする。
【0033】第5に予約型ランダムアクセスによりパケ
ット多重するとき、送信禁止によりスループットが劣化
するという点を解決し、予約型ランダムアクセスが持つ
高いスループットを維持する衝突干渉判定方法を提供す
ることを目的とする。
【0034】第6に送信禁止までに過渡状態があると
き、過渡状態の受信状況に関わらず送信を禁止するた
め、スループットが劣化するという点を解決し、スルー
プットの高い衝突干渉判定方法を提供することを目的と
する。
【0035】第7にパケットチャネルがマルチスロット
構成をとるとき、基地局の制御処理量が増加するという
点を解決し、簡易なシステムを実現する衝突干渉判定方
法を提供することを目的にする。
【0036】第8にパケットチャネルがマルチスロット
構成をとるとき、衝突干渉判定によるスループット劣化
の影響がマルチスロットを構成する全スロットに影響し
て、劣化量が大きくなるという点を解決し、高スループ
ットを実現する衝突干渉判定方法を提供することを目的
にする。
【0037】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、基地局及び前記基地局
配下の複数のパケット端末で構成され、前記基地局と前
記パケット端末との間で共通のパケットチャネルを用い
て無線パケット通信を行い、前記基地局が配下の全ての
パケット端末に対して前記パケットチャネルへのアクセ
スを許可または禁止し、新たにパケットを送信しようと
する前記パケット端末はアクセスが許可されている時予
約信号を送信し、次いで前記基地局から当該パケット端
末に対して送信権を与える予約受付信号を受信した後に
後続のパケット送信を開始し、前記基地局は当該パケッ
ト端末からのパケットを受信している間、他のパケット
端末からのアクセスを禁止する、予約型ランダムアクセ
ス方式によりパケット多重を行い、前記基地局がアクセ
スを許可する状態において誤った信号を受信した時、前
記誤った信号の受信レベルが予め定められた第1の閾値
を越え、かつ以降の特定タイミング(以下判定タイミン
グ)が前記送信権を与えていない状態の時、前記判定タ
イミングへのアクセスを禁止し、前記判定タイミングに
おいて、アクセスを禁止する状態で予め定められた第2
の閾値を越えるレベルのキャリアを検出する時、あるい
は前記送信権を与えた状態で受信誤りが発生しかつ受信
レベルが予め定められた第3の閾値を越える時には、前
記誤った信号を干渉による誤りと判断し、アクセスを禁
止する状態で前記第2の閾値を越えるレベルのキャリア
を検出しない時、または前記送信権を与えた状態で受信
誤りが発生しかつ受信レベルが前記第3の閾値以下、あ
るいは前記送信権を与えた状態で正常受信した時には、
前記誤った信号を衝突による誤りと判断することを特徴
としている。
【0038】従来技術とは、アクセスを許可する状態に
おいて誤った信号を受信した時、前記誤った信号の受信
レベルが予め定められた第1の閾値を越え、かつ前記判
定タイミングが前記送信権を与えていない状態の時、前
記判定タイミングへのアクセスを禁止し、前記判定タイ
ミングにおいて、アクセスを禁止する状態で予め定めら
れた第2の閾値を越えるレベルのキャリアを検出する
時、あるいは前記送信権を与えた状態で受信誤りが発生
しかつ受信レベルが予め定められた第3の閾値を越える
時には、前記誤った信号を干渉による誤りと判断し、ア
クセスを禁止する状態で前記第2の閾値を越えるレベル
のキャリアを検出しない時、または前記送信権を与えた
状態で受信誤りが発生しかつ受信レベルが前記第3の閾
値以下、あるいは前記送信権を与えた状態で正常受信し
た時には、前記誤った信号を衝突による誤りと判断する
点が異なる。
【0039】本発明は、判定タイミングが送信権を与え
ていない状態のときアクセスを禁止し、送信権を与えて
いるときはアクセスを禁止せずパケットを受信すること
により、判定タイミングの受信状況から誤った信号の要
因を衝突によるものと干渉によるものに分離することが
可能であり、正確な衝突干渉判定を実現する効果が得ら
れる。
【0040】また、判定タイミングが送信権を与えてい
るときはアクセスを禁止せずパケットを受信することに
より、衝突干渉判定することが可能であり、送信権を与
えているパケット端末のパケット送信を中断しないた
め、予約型ランダムアクセスが持つ高いスループットを
維持する効果が得られる。
【0041】また、パケットチャネルがマルチスロット
構成の場合は、判定タイミングを、アクセス許可の状態
で誤った信号を受信しかつ誤った信号の受信レベルが第
1の閾値を越えたスロットとすることにより、干渉が各
スロット個別に発生する状況でも衝突干渉判定すること
が可能であり、正確な衝突干渉判定を実現する効果が得
られる。
【0042】また、上りパケットチャネルを利用しない
ため、従来技術3に比べて信頼性が高いという効果が得
られる。
【0043】また、制御チャネルを利用しないため、従
来技術4に比べてシステムのチャネル利用効率が高いと
いう効果が得られる。
【0044】閾値に関し、好ましくは第1の閾値は第2
及び第3の閾値に等しいかこれより大である。
【0045】請求項2に記載の発明は、基地局及び前記
基地局配下の複数のパケット端末で構成され、前記基地
局と前記パケット端末との間で共通のパケットチャネル
を用いて無線パケット通信を行い、新たにパケットを送
信しようとする前記パケット端末はランダムアクセス方
式によりパケット送信を行い、前記基地局が第1の誤っ
た信号を受信し、かつ前記第1の誤った信号の受信レベ
ルが予め定められた第1の閾値を越えるとき、予め定め
られた一定期間(以下過渡期間)内に、第2の誤った信
号を受信しかつ前記第2の誤った信号の受信レベルが予
め定められた第2の閾値を越え前記第1の閾値以下のと
きには、前記第1の誤った信号を干渉による誤りと判断
し、前記第2の誤った信号を受信しかつ前記第2の誤っ
た信号の受信レベルが前記第2の閾値以下のとき、また
は信号を正常受信したときには、前記第1の誤った信号
を衝突による誤りと判断し、前記過渡期間の間、継続し
て前記第2の誤った信号を受信しかつ前記第2の誤った
信号の受信レベルが前記第1の閾値を越えるとき、過渡
期間以降の特定タイミング(以下判定タイミング)への
アクセスを禁止し、前記判定タイミングにおいて、前記
第2の閾値を越えるレベルのキャリアを検出する時に
は、前記第1及び第2の誤った信号を干渉による誤りと
判断し、前記第2の閾値を越えるレベルのキャリアを検
出しない時には、前記第1及び第2の誤った信号を衝突
による誤りと判断することを特徴とする。
【0046】従来技術とは、予め定められた一定期間
(以下過渡期間)内に、第2の誤った信号を受信しかつ
前記第2の誤った信号の受信レベルが予め定められた第
2の閾値を越え前記第1の閾値以下のときには、前記第
1の誤った信号を干渉による誤りと判断し、前記第2の
誤った信号を受信しかつ前記第2の誤った信号の受信レ
ベルが前記第2の閾値以下のとき、または信号を正常受
信したときには、前記第1の誤った信号を衝突による誤
りと判断し、前記過渡期間の間、継続して前記第2の誤
った信号を受信しかつ前記第2の誤った信号の受信レベ
ルが前記第1の閾値を越えるとき、過渡期間以降の特定
タイミング(以下判定タイミング)へのアクセスを禁止
し、前記判定タイミングにおいて、前記第2の閾値を越
えるレベルのキャリアを検出する時には、前記第1及び
第2の誤った信号を干渉による誤りと判断し、前記第2
の閾値を越えるレベルのキャリアを検出しない時には、
前記第1及び第2の誤った信号を衝突による誤りと判断
する点が異なる。
【0047】本発明は、過渡期間の受信状況により誤っ
た信号の要因を衝突によるものと干渉によるものに分離
し、過渡期間で衝突干渉判定できない場合には、送信禁
止して判定タイミングの受信状況から誤った信号の要因
を衝突によるものと干渉によるものに分離することが可
能であり、正確な衝突干渉判定を実現する効果が得られ
る。
【0048】また、送信禁止は過渡期間で衝突干渉判定
のできない時に限定されるため、高いスループットを実
現する効果が得られる。
【0049】また、パケットチャネルがマルチスロット
構成の場合は、過渡期間及び判定タイミングを、アクセ
ス許可の状態で誤った信号を受信しかつ誤った信号の受
信レベルが第1の閾値を越えたスロットとすることによ
り、干渉が各スロット個別に発生する状況でも衝突干渉
判定することが可能であり、正確な衝突干渉判定を実現
する効果が得られる。
【0050】また、上りパケットチャネルを利用しない
ため、従来技術3に比べて信頼性が高いという効果が得
られる。
【0051】また、制御チャネルを利用しないため、従
来技術4に比べてシステムのチャネル利用効率が高いと
いう効果が得られる。
【0052】請求項3に記載の発明は、基地局及び前記
基地局配下の複数のパケット端末で構成され、前記基地
局と前記パケット端末との間で共通のパケットチャネル
を用いて無線パケット通信を行い、前記基地局が配下の
全てのパケット端末に対して前記パケットチャネルへの
アクセスを許可または禁止し、新たにパケットを送信し
ようとする前記パケット端末はアクセスが許可されてい
る時予約信号を送信し、次いで前記基地局から当該パケ
ット端末に対して送信権を与える予約受付信号を受信し
た後に後続のパケット送信を開始し、前記基地局は当該
パケット端末からのパケットを受信している間、他のパ
ケット端末からのアクセスを禁止する、予約型ランダム
アクセス方式によりパケット多重を行い、前記基地局が
アクセスを許可する状態において第1の誤った信号を受
信し、かつ前記第1の誤った信号の受信レベルが予め定
められた第1の閾値を越えるとき、予め定められた一定
期間(以下過渡期間)内に、第2の誤った信号を受信し
かつ前記第2の誤った信号の受信レベルが予め定められ
た第2の閾値を越え前記第1の閾値以下のとき、あるい
は前記送信権を与えた状態で受信誤りしかつ受信レベル
が予め定められた第3の閾値を越える時には前記第1の
誤った信号を干渉による誤りと判断し、第2の誤った信
号を受信しかつ前記第2の誤った信号の受信レベルが前
記第2の閾値以下のとき、または信号を正常受信したと
き、あるいは前記送信権を与えた状態で受信誤りしかつ
受信レベルが前記第3の閾値以下のときには、前記第1
の誤った信号を衝突による誤りと判断し、前記過渡期間
の間、継続して前記第2の誤った信号を受信しかつ前記
第2の誤った信号の受信レベルが前記第1の閾値を越え
るとき、過渡期間以降の特定タイミング(以下判定タイ
ミング)が前記送信権を与えていない状態の時、前記判
定タイミングへのアクセスを禁止し、前記判定タイミン
グにおいて、アクセスを禁止する状態で前記第2の閾値
を越えるレベルのキャリアを検出する時、あるいは前記
送信権を与えた状態で受信誤りが発生しかつ受信レベル
が前記第3の閾値を越える時には、前記誤った信号を干
渉による誤りと判断し、アクセスを禁止する状態で前記
第2の閾値を越えるレベルのキャリアを検出しない時、
または前記送信権を与えた状態で受信誤りが発生しかつ
受信レベルが前記第3の閾値以下、あるいは前記送信権
を与えた状態で正常受信した時には、前記誤った信号を
衝突による誤りと判断することを特徴とする。
【0053】従来技術とは、基地局がアクセスを許可す
る状態において第1の誤った信号を受信し、かつ前記第
1の誤った信号の受信レベルが予め定められた第1の閾
値を越えるとき、予め定められた一定期間(以下過渡期
間)内に、第2の誤った信号を受信しかつ前記第2の誤
った信号の受信レベルが予め定められた第2の閾値を越
え前記第1の閾値以下のとき、あるいは前記送信権を与
えた状態で受信誤りしかつ受信レベルが予め定められた
第3の閾値を越える時には前記第1の誤った信号を干渉
による誤りと判断し、第2の誤った信号を受信しかつ前
記第2の誤った信号の受信レベルが前記第2の閾値以下
のとき、または信号を正常受信したとき、あるいは前記
送信権を与えた状態で受信誤りしかつ受信レベルが前記
第3の閾値以下のときには、前記第1の誤った信号を衝
突による誤りと判断し、前記過渡期間の間、継続して前
記第2の誤った信号を受信しかつ前記第2の誤った信号
の受信レベルが前記第1の閾値を越えるとき、過渡期間
以降の特定タイミング(以下判定タイミング)が前記送
信権を与えていない状態の時、前記判定タイミングへの
アクセスを禁止し、前記判定タイミングにおいて、アク
セスを禁止する状態で前記第2の閾値を越えるレベルの
キャリアを検出する時、あるいは前記送信権を与えた状
態で受信誤りが発生しかつ受信レベルが前記第3の閾値
を越える時には、前記誤った信号を干渉による誤りと判
断し、アクセスを禁止する状態で前記第2の閾値を越え
るレベルのキャリアを検出しない時、または前記送信権
を与えた状態で受信誤りが発生しかつ受信レベルが前記
第3の閾値以下、あるいは前記送信権を与えた状態で正
常受信した時には、前記誤った信号を衝突による誤りと
判断する点が異なる。
【0054】本発明は、過渡期間の受信状況により誤っ
た信号の要因を衝突によるものと干渉によるものに分離
し、過渡期間で衝突干渉判定できない場合には、判定タ
イミングが送信権を与えていない状態のときアクセスを
禁止し、送信権を与えているときはアクセスを禁止せず
パケットを受信することにより、判定タイミングの受信
状況から誤った信号の要因を衝突によるものと干渉によ
るものに分離することが可能であり、正確な衝突干渉判
定を実現する効果が得られる。
【0055】また、送信禁止は過渡期間で衝突干渉判定
のできない時に限定されるため、高いスループットを実
現する効果が得られる。
【0056】また、判定タイミングが送信権を与えてい
るときはアクセスを禁止せずパケットを受信することに
より、衝突干渉判定することが可能であり、送信権を与
えているパケット端末のパケット送信を中断しないた
め、予約型ランダムアクセスが持つ高いスループットを
維持する効果が得られる。
【0057】また、パケットチャネルがマルチスロット
構成の場合は、過渡期間及び判定タイミングを、アクセ
ス許可の状態で誤った信号を受信しかつ誤った信号の受
信レベルが第1の閾値を越えたスロットとすることによ
り、干渉が各スロット個別に発生する状況でも衝突干渉
判定することが可能であり、正確な衝突干渉判定を実現
する効果が得られる。
【0058】また、上りパケットチャネルを利用しない
ため、従来技術3に比べて信頼性が高いという効果が得
られる。
【0059】また、制御チャネルを利用しないため、従
来技術4に比べてシステムのチャネル利用効率が高いと
いう効果が得られる。
【0060】請求項4に記載の発明は基地局及び前記基
地局配下の複数のパケット端末で構成され、前記基地局
と前記パケット端末との間で共通のパケットチャネルを
用いて無線パケット通信を行い、前記基地局と前記パケ
ット端末間の無線チャネルはスロット化されnスロット
(n:自然数)を1フレームとするフレーム構成をと
り、前記パケットチャネルは1フレーム内で複数のスロ
ットを使用するマルチスロット構成とし、新たにパケッ
トを送信しようとする前記パケット端末はランダムアク
セス方式によりパケット送信を行い、前記パケットチャ
ネルを構成する前記複数のスロットは衝突干渉判定を行
う衝突干渉判定スロットと前記衝突干渉判定を行わない
非衝突干渉判定スロットに分類され、衝突干渉判定スロ
ットでは、受信信号の誤り時に衝突干渉判定を行い、単
位時間当たりの衝突発生率(以下衝突率)と干渉発生率
(以下干渉率)の測定を行い、非衝突干渉判定スロット
では、単位時間当たりの受信信号の誤り発生率(以下誤
り率)の測定を行い、前記誤り率から前記衝突干渉判定
スロットの前記衝突率を減じた値が予め定められた閾値
を越える場合は、当該非衝突干渉判定スロットが干渉を
受けていると判断し、前記誤り率から前記衝突干渉判定
スロットの前記衝突率を減じた値が前記閾値以下の場合
は衝突により誤り率が増加したと判断することを特徴と
している。
【0061】従来技術とは前記パケットチャネルを構成
する前記複数のスロットは衝突干渉判定を行う衝突干渉
判定スロットと前記衝突干渉判定を行わない非衝突干渉
判定スロットに分類され、衝突干渉判定スロットでは、
受信信号の誤り時に衝突干渉判定を行い、単位時間当た
りの衝突発生率(以下衝突率)と干渉発生率(以下干渉
率)の測定を行い、非衝突干渉判定スロットでは、単位
時間当たりの受信信号の誤り発生率(以下誤り率)の測
定を行い、前記誤り率から前記衝突干渉判定スロットの
前記衝突率を減じた値が予め定められた閾値を越える場
合は、当該非衝突干渉判定スロットが干渉を受けている
と判断し、前記誤り率から前記衝突干渉判定スロットの
前記衝突率を減じた値が前記閾値以下の場合は衝突によ
り誤り率が増加したと判断する点が異なる。
【0062】本発明は、1スロット当たりの衝突干渉判
定に要する制御処理量が大きい場合、衝突干渉判定スロ
ットでのみ衝突干渉判定を行うため、基地局の制御処理
量を抑制することが可能であり、簡易なシステムを実現
できる効果が得られる。
【0063】また、衝突干渉判定によりスループット劣
化の影響がある場合は、衝突干渉判定スロットでのみ衝
突干渉判定を行うため、スループット劣化量を最小限に
抑制することが可能であり、高スループットを実現する
効果が得られる。
【0064】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の無線パケット衝突干渉判定方法において、前記衝突干
渉判定スロットの前記衝突率と前記干渉率の測定期間を
同一または独立に設定することを特徴とする。
【0065】従来技術とは前記衝突干渉判定スロットの
前記衝突率と前記干渉率の測定期間を同一または独立に
設定する点が異なる。
【0066】本発明は、請求項4に記載の発明が持つ効
果に加えて、衝突干渉判定スロットの衝突率と干渉率の
測定期間の長さをそれぞれ独立に設定することが可能で
あり、干渉率測定期間を比較的長くして干渉判定の精度
を向上し、一方衝突率測定期間は比較的短くして頻繁に
衝突率測定結果を得ることにより、チャネル切替等の干
渉処理起動の精度向上と、機動的な衝突制御の双方を実
現する効果が得られる。
【0067】請求項6に記載の発明は、請求項4あるい
は請求項5のいずれか一つに記載の無線パケット衝突干
渉判定方法において、前記衝突干渉判定スロットにおい
て、前記基地局が誤った信号を受信した時、前記誤った
信号の受信レベルが予め定められた第1の閾値を越える
時、一時的に当該スロットへのアクセスを禁止し、前記
禁止期間において予め定められた第2の閾値を越えるレ
ベルのキャリアを検出した場合は、前記誤った信号を干
渉による誤りと判断し、前記禁止期間で前記第2の閾値
を越えるレベルのキャリアを検出しない時には前記誤っ
た信号を衝突による誤りと判断することを特徴としてい
る。
【0068】従来技術とは前記衝突干渉判定スロットに
おいて、前記基地局がアクセスを許可する状態で誤った
信号を受信した時、前記誤った信号の受信レベルが予め
定められた第1の閾値を越える時、一時的に当該スロッ
トへのアクセスを禁止し、前記禁止期間において予め定
められた第2の閾値を越えるレベルのキャリアを検出し
た場合は、前記誤った信号を干渉による誤りと判断し、
前記禁止期間で前記第2の閾値を越えるレベルのキャリ
アを検出しない時には前記誤った信号を衝突による誤り
と判断する点が異なる。
【0069】本発明では、請求項4あるいは請求項5に
記載の発明の効果に加えて、衝突干渉判定スロットにお
いて、禁止区間に干渉波を測定することにより信号誤り
の要因を干渉によるものと衝突によるものに分離するこ
とが可能であり、干渉による受信誤り増加時はチャネル
切替制御を行い、衝突増加時はパケット送信規制制御を
行うことが可能なため、パケットの高スループットを実
現する効果が得られる。
【0070】請求項7に記載の発明は、請求項4あるい
は請求項5のいずれか一つに記載の無線パケット衝突干
渉判定方法において、前記基地局が配下の全てのパケッ
ト端末に対して前記パケットチャネルへのアクセスを各
スロット個別に許可または禁止、新たにパケットを送信
しようとする前記パケット端末はアクセスが許可されて
いる前記スロットで予約信号を送信し、次いで前記基地
局から当該パケット端末に対して送信権を与える予約受
付信号を受信した後に後続のパケット送信を開始し、前
記基地局は当該パケット端末からのパケットを受信して
いる間、他のパケット端末からのアクセスを禁止する予
約型ランダムアクセス方式によりパケット多重を行い、
前記衝突干渉判定スロットにおいて、前記基地局がアク
セスを許可する状態で誤った信号を受信した時、前記誤
った信号の受信レベルが予め定められた第1の閾値を越
え、かつ当該スロット以降の特定スロットタイミング
(以下判定タイミング)が前記送信権を与えていない状
態の時、前記判定タイミングへのアクセスを禁止し、前
記判定タイミングにおいて、アクセスを禁止する状態で
予め定められた第2の閾値を越えるレベルのキャリアを
検出する時、あるいは前記送信権を与えた状態で受信誤
りが発生しかつ受信レベルが予め定められた第3の閾値
を越える時には、前記誤った信号を干渉による誤りと判
断し、アクセスを禁止する状態で前記第2の閾値を越え
るレベルのキャリアを検出しない時、または前記送信権
を与えた状態で受信誤りが発生しかつ受信レベルが前記
第3の閾値以下、あるいは前記送信権を与えた状態で正
常受信した時には、前記誤った信号を衝突による誤りと
判断することを特徴としている。
【0071】従来技術とは、前記衝突干渉判定スロット
において、前記基地局がアクセスを許可する状態で誤っ
た信号を受信した時、前記誤った信号の受信レベルが予
め定められた第1の閾値を越え、かつ当該スロット以降
の特定スロットタイミング(以下判定タイミング)が前
記送信権を与えていない状態の時、前記判定タイミング
へのアクセスを禁止し、前記判定タイミングにおいて、
アクセスを禁止する状態で予め定められた第2の閾値を
越えるレベルのキャリアを検出する時、あるいは前記送
信権を与えた状態で受信誤りが発生しかつ受信レベルが
予め定められた第3の閾値を越える時には、前記誤った
信号を干渉による誤りと判断し、アクセスを禁止する状
態で前記第2の閾値を越えるレベルのキャリアを検出し
ない時、または前記送信権を与えた状態で受信誤りが発
生しかつ受信レベルが前記第3の閾値以下、あるいは前
記送信権を与えた状態で正常受信した時には、前記誤っ
た信号を衝突による誤りと判断する点が異なる。
【0072】本発明は、請求項4あるいは請求項5に記
載の発明の効果に加えて、衝突干渉判定スロットにおい
て、判定タイミングが送信権を与えていない状態のとき
アクセスを禁止し、送信権を与えているときはアクセス
を禁止せずパケットを受信することにより、判定タイミ
ングの受信状況から誤った信号の要因を衝突によるもの
と干渉によるものに分離することが可能であり、正確な
衝突干渉判定を実現する効果が得られる。
【0073】また、判定タイミングが送信権を与えてい
るときはアクセスを禁止せずパケットを受信することに
より、衝突干渉判定することが可能であり、送信権を与
えているパケット端末のパケット送信を中断しないた
め、予約型ランダムアクセスが持つ高いスループットを
維持する効果が得られる。
【0074】また、上りパケットチャネルを利用しない
ため、従来技術3に比べて信頼性が高いという効果が得
られる。
【0075】また、制御チャネルを利用しないため、従
来技術4に比べてシステムのチャネル利用効率が高いと
いう効果が得られる。
【0076】請求項8に記載の発明は請求項4あるいは
請求項5のいずれか一つに記載の無線パケット衝突干渉
判定方法において、前記衝突干渉判定スロットにおい
て、前記基地局が第1の誤った信号を受信し、かつ前記
第1の誤った信号の受信レベルが予め定められた第1の
閾値を越えるとき、予め定められた一定期間(以下過渡
期間)内に、第2の誤った信号を受信しかつ前記第2の
誤った信号の受信レベルが予め定められた第2の閾値を
越え前記第1の閾値以下のときには、前記第1の誤った
信号を干渉による誤りと判断し、第2の誤った信号を受
信しかつ前記第2の誤った信号の受信レベルが前記第2
の閾値以下のとき、または信号を正常受信したときに
は、前記第1の誤った信号を衝突による誤りと判断し、
前記過渡期間の間、継続して前記第2の誤った信号を受
信しかつ前記第2の誤った信号の受信レベルが前記第1
の閾値を越えるとき、過渡期間以降の特定タイミング
(以下判定タイミング)へのアクセスを禁止し、前記判
定タイミングにおいて、前記第2の閾値を越えるレベル
のキャリアを検出する時には、前記第1及び第2の誤っ
た信号を干渉による誤りと判断し、前記第2の閾値を越
えるレベルのキャリアを検出しない時には、前記第1及
び第2の誤った信号を衝突による誤りと判断することを
特徴とする。
【0077】従来技術とは、前記衝突干渉判定スロット
において、前記基地局が第1の誤った信号を受信し、か
つ前記第1の誤った信号の受信レベルが予め定められた
第1の閾値を越えるとき、予め定められた一定期間(以
下過渡期間)内に、第2の誤った信号を受信しかつ前記
第2の誤った信号の受信レベルが予め定められた第2の
閾値を越え前記第1の閾値以下のときには、前記第1の
誤った信号を干渉による誤りと判断し、第2の誤った信
号を受信しかつ前記第2の誤った信号の受信レベルが前
記第2の閾値以下のとき、または信号を正常受信したと
きには、前記第1の誤った信号を衝突による誤りと判断
し、前記過渡期間の間、継続して前記第2の誤った信号
を受信しかつ前記第2の誤った信号の受信レベルが前記
第1の閾値を越えるとき、過渡期間以降の特定タイミン
グ(以下判定タイミング)へのアクセスを禁止し、前記
判定タイミングにおいて、前記第2の閾値を越えるレベ
ルのキャリアを検出する時には、前記第1及び第2の誤
った信号を干渉による誤りと判断し、前記第2の閾値を
越えるレベルのキャリアを検出しない時には、前記第1
及び第2の誤った信号を衝突による誤りと判断する点が
異なる。
【0078】本発明は、請求項4あるいは請求項5に記
載の発明の効果に加えて、衝突干渉判定スロットにおい
て、過渡期間の受信状況により誤った信号の要因を衝突
によるものと干渉によるものに分離し、過渡期間で衝突
干渉判定できない場合には、送信禁止して判定タイミン
グの受信状況から誤った信号の要因を衝突によるものと
干渉によるものに分離することが可能であり、正確な衝
突干渉判定を実現する効果が得られる。
【0079】また、送信禁止は過渡期間で衝突干渉判定
のできない時に限定されるため、高いスループットを実
現する効果が得られる。
【0080】また、上りパケットチャネルを利用しない
ため、従来技術3に比べて信頼性が高いという効果が得
られる。
【0081】また、制御チャネルを利用しないため、従
来技術4に比べてシステムのチャネル利用効率が高いと
いう効果が得られる。
【0082】請求項9に記載の発明は、請求項4あるい
は請求項5のいずれか一つに記載の無線パケット衝突干
渉判定方法において、前記衝突干渉判定スロットにおい
て、前記基地局が配下の全てのパケット端末に対して前
記パケットチャネルへのアクセスを各スロット個別に許
可または禁止し、新たにパケットを送信しようとする前
記パケット端末はアクセスが許可されている前記スロッ
トで予約信号を送信し、次いで前記基地局から当該パケ
ット端末に対して送信権を与える予約受付信号を受信し
た後に後続のパケット送信を開始し、前記基地局は当該
パケット端末からのパケットを受信している間、他のパ
ケット端末からのアクセスを禁止する、予約型ランダム
アクセス方式によりパケット多重を行い、前記基地局が
アクセスを許可する状態において第1の誤った信号を受
信し、かつ前記第1の誤った信号の受信レベルが予め定
められた第1の閾値を越えるとき、予め定められた一定
期間(以下過渡期間)内に、第2の誤った信号を受信し
かつ前記第2の誤った信号の受信レベルが予め定められ
た第2の閾値を越え前記第1の閾値以下のとき、あるい
は前記送信権を与えた状態で受信誤りしかつ受信レベル
が予め定められた第3の閾値を越える時には前記第1の
誤った信号を干渉による誤りと判断し、第2の誤った信
号を受信しかつ前記第2の誤った信号の受信レベルが前
記第2の閾値以下のとき、または信号を正常受信したと
き、あるいは前記送信権を与えた状態で受信誤りしかつ
受信レベルが前記第3の閾値以下のときには、前記第1
の誤った信号を衝突による誤りと判断し、前記過渡期間
の間、継続して前記第2の誤った信号を受信しかつ前記
第2の誤った信号の受信レベルが前記第1の閾値を越え
るとき、過渡期間以降の特定タイミング(以下判定タイ
ミング)が前記送信権を与えていない状態の時、前記判
定タイミングへのアクセスを禁止し、前記判定タイミン
グにおいて、アクセスを禁止する状態で前記第2の閾値
を越えるレベルのキャリアを検出する時、あるいは前記
送信権を与えた状態で受信誤りが発生しかつ受信レベル
が前記第3の閾値を越える時には、前記第1及び第2の
誤った信号を干渉による誤りと判断し、アクセスを禁止
する状態で前記第2の閾値を越えるレベルのキャリアを
検出しない時、または前記送信権を与えた状態で受信誤
りが発生しかつ受信レベルが前記第3の閾値以下、ある
いは前記送信権を与えた状態で正常受信した時には、前
記第1及び第2の誤った信号を衝突による誤りと判断す
ることを特徴とする。
【0083】従来技術とは、前記基地局がアクセスを許
可する状態において第1の誤った信号を受信し、かつ前
記第1の誤った信号の受信レベルが予め定められた第1
の閾値を越えるとき、予め定められた一定期間(以下過
渡期間)内に、第2の誤った信号を受信しかつ前記第2
の誤った信号の受信レベルが予め定められた第2の閾値
を越え前記第1の閾値以下のとき、あるいは前記送信権
を与えた状態で受信誤りしかつ受信レベルが予め定めら
れた第3の閾値を越える時には前記第1の誤った信号を
干渉による誤りと判断し、第2の誤った信号を受信しか
つ前記第2の誤った信号の受信レベルが前記第2の閾値
以下のとき、または信号を正常受信したとき、あるいは
前記送信権を与えた状態で受信誤りしかつ受信レベルが
前記第3の閾値以下のときには、前記第1の誤った信号
を衝突による誤りと判断し、前記過渡期間の間、継続し
て前記第2の誤った信号を受信しかつ前記第2の誤った
信号の受信レベルが前記第1の閾値を越えるとき、過渡
期間以降の特定タイミング(以下判定タイミング)が前
記送信権を与えていない状態の時、前記判定タイミング
へのアクセスを禁止し、前記判定タイミングにおいて、
アクセスを禁止する状態で前記第2の閾値を越えるレベ
ルのキャリアを検出する時、あるいは前記送信権を与え
た状態で受信誤りが発生しかつ受信レベルが前記第3の
閾値を越える時には、前記第1及び第2の誤った信号を
干渉による誤りと判断し、アクセスを禁止する状態で前
記第2の閾値を越えるレベルのキャリアを検出しない
時、または前記送信権を与えた状態で受信誤りが発生し
かつ受信レベルが前記第3の閾値以下、あるいは前記送
信権を与えた状態で正常受信した時には、前記第1及び
第2の誤った信号を衝突による誤りと判断する点が異な
る。
【0084】本発明は、請求項4あるいは請求項5に記
載の発明の効果に加えて、衝突干渉判定スロットにおい
て、過渡期間の受信状況により誤った信号の要因を衝突
によるものと干渉によるものに分離し、過渡期間で衝突
干渉判定できない場合には、判定タイミングが送信権を
与えていない状態のときアクセスを禁止し、送信権を与
えているときはアクセスを禁止せずパケットを受信する
ことにより、判定タイミングの受信状況から誤った信号
の要因を衝突によるものと干渉によるものに分離するこ
とが可能であり、正確な衝突干渉判定を実現する効果が
得られる。
【0085】また、送信禁止は過渡期間で衝突干渉判定
のできない時に限定されるため、高いスループットを実
現する効果が得られる。
【0086】また、判定タイミングが送信権を与えてい
るときはアクセスを禁止せずパケットを受信することに
より、衝突干渉判定することが可能であり、送信権を与
えているパケット端末のパケット送信を中断しないた
め、予約型ランダムアクセスが持つ高いスループットを
維持する効果が得られる。
【0087】また、上りパケットチャネルを利用しない
ため、従来技術3に比べて信頼性が高いという効果が得
られる。
【0088】また、制御チャネルを利用しないため、従
来技術4に比べてシステムのチャネル利用効率が高いと
いう効果が得られる。
【0089】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0090】その前に、各実施形態における無線パケッ
ト通信の構成を図1に示す。
【0091】同図に示すように、サービスエリアを複数
の無線ゾーン(1−1)でカバーする。無線ゾーン内で
は1つの基地局(1−2)がパケット通信を行う複数の
パケット端末(1−3)と回線交換通信を行う回線交換
端末(1−4)を収容している。それぞれの無線ゾーン
では、予め定められた複数の共有無線チャネルの中から
独自に空きチャネルを選択して自ゾーン内の通信に使用
する。
【0092】また、基地局と各端末間の無線チャネルは
4多重TDMA−TDD方式により構成される。そし
て、基地局とパケット端末との間のデータパケットの転
送は共通のパケットチャネル上でパケット多重を用いて
行われる。さらに回線交換呼が発生したときは、基地局
がTDMAスロットの1つを本回線交換呼に専用に割り
当てて通信を行う。
【0093】また、パケットチャネルは4スロットを同
時に使用するマルチスロット構成とする。
【0094】(第1の実施形態)本実施の形態では、請
求項1記載の無線パケット衝突干渉判定方法を適用した
場合について述べる。
【0095】パケット端末から基地局への上りパケット
は、予約型ランダムアクセス方法によりパケット多重さ
れる。
【0096】図2に予約型ランダムアクセス方法のタイ
ムチャート例を示す。同図において上段は基地局の送信
及び受信信号を示しており、それぞれ無線チャネルのス
ロットに対応した矩形で表現されている。また、下段は
パケット端末Aの送信パケットの発生パターンを示して
いる。また、上位レイヤのPDU(ProtocolD
ata Unit)を無線スロットに分解して送信する
場合を想定しており、分解された1スロットで送信され
る単位を1パケットと定義し、上位レイヤのPDUをパ
ケットを複数組み合わせたパケット群として定義してい
る。
【0097】送信すべきパケットが発生したパケット端
末Aは、空線信号を受信した任意の上りスロットで基地
局に予約信号を送信する。ここで予約信号は自パケット
端末の端末識別子を含む。この時点で送信するパケット
群は6つのパケットからなるため、予約信号において送
信要求長を6として、6スロット分の要求を行ってい
る。
【0098】これに対し基地局は、パケット端末Aに送
信権を与えることを決定し、空線信号をBUSY信号に
切り替え他のパケット端末からの送信を禁止するととも
に、パケット端末Aに対して予約受付信号を送信する。
ここで、予約受付信号は送信権を与えるパケット端末の
端末識別子を含む。パケット端末Aは許可信号受信後の
1番目の上りスロットからパケット群の送信を開始す
る。
【0099】基地局は予約期間終了後、禁止信号を空線
信号に切り替え、他のパケット端末からの送信禁止を解
除する。
【0100】なお、本実施の形態では衝突干渉の判定タ
イミングは、アクセスを許可する状況で誤った信号を受
信し、かつ受信レベルが閾値1を越えたスロットの、次
フレームのスロットタイミングとする。
【0101】図3に第1の実施の形態における基地局の
衝突干渉判定フローを示す。基地局は上りチャネルをモ
ニタする。誤った信号を受信した場合は受信レベルをチ
ェックし、閾値1以下の場合は周辺ゾーンからの信号と
みなして干渉と判定する。閾値1を越える場合は衝突の
可能性もあるため、まず判定タイミングが送信権を与え
た状態か否かをチェックし、送信権を与えていない状態
ならば禁止信号を送信して判定タイミングへの上りアク
セスを禁止し、判定タイミングで閾値2を越えるキャリ
アを検出するときは干渉と判定し、閾値2を越えるキャ
リアを検出しないときは衝突と判定する。判定タイミン
グが送信権を与えた状態ならば、判定タイミングで信号
を正しく受信したとき、あるいは受信誤りが発生しかつ
受信レベルが閾値3以下のとき、衝突と判定し、受信誤
りが発生しかつ受信レベルが閾値3を越えるとき干渉と
判定する。
【0102】図4に第1の実施形態において予約信号同
士が衝突し、判定タイミングが送信権を与えていない状
態の場合の無線チャネルのタイムチャート例を示す。基
地局は誤った信号を受信し、かつ受信レベルが閾値1を
越えたとき、判定タイミングへの自ゾーン内からのアク
セスを禁止する。予約型ランダムアクセス方法では、予
約受付信号を受信しないとき、パケット端末は後続のパ
ケット信号を送信しないため、判定タイミングではキャ
リアは検出されない。
【0103】図5に第1の実施形態において予約信号同
士が衝突し、判定タイミングが送信権を与えている状態
における無線チャネルのタイムチャート例を示す。予約
型ランダムアクセス方法では、予約受付信号を受信しな
いとき、パケット端末は後続のパケット信号を送信しな
いため、判定タイミングでは送信権を与えたパケット端
末からの信号を正しく受信する。
【0104】図6に第1の実施の形態において周辺ゾー
ンの回線交換通信等の信号が干渉し判定タイミングが送
信権を与えていない状態の場合の無線チャネルのタイム
チャート例を示す。ここでは干渉は第2TDMAスロッ
トで発生している。基地局は誤った信号を受信し、かつ
受信レベルが閾値1を越えたとき、判定タイミングへの
自ゾーン内からのアクセスを禁止する。しかし、周辺ゾ
ーンの回線交換通信等の信号は継続するため、判定タイ
ミングではキャリアを検出する。
【0105】図7に第1の実施の形態において周辺ゾー
ンの回線交換通信等の信号が干渉し判定タイミングが送
信権を与えている状態の場合の無線チャネルのタイムチ
ャート例を示す。ここでは干渉は第4TDMAスロット
で発生している。周辺ゾーンの回線交換通信等の信号は
継続するため、判定タイミングでは干渉により誤った信
号を受信する。
【0106】なお、禁止信号はBUSY信号で代用する
ことも可能である。
【0107】(第2の実施の形態)本実施の形態では、
請求項2に記載の無線パケット衝突干渉判定方法を適用
した場合について述べる。
【0108】パケット端末から基地局への上りパケット
は、ランダムアクセス方法によりパケット多重される。
ここでは、送信パケット長を1スロットとし、パケット
端末は基地局から報知される空線信号を受信したときパ
ケットを送信する。
【0109】なお、本実施の形態では過渡期間は、誤っ
た信号を受信しかつ受信レベルが閾値1を越えたスロッ
トとし、過渡期間の長さは1スロットとする。また、判
定タイミングは過渡期間の次フレームの同じスロットタ
イミングとする。
【0110】図8に第2の実施の形態における基地局の
衝突干渉判定フローを示す。基地局は上りチャネルをモ
ニタする。誤った信号を受信した場合は受信レベルをチ
ェックし、閾値1以下の場合は周辺ゾーンからの信号と
みなして干渉と判定する。閾値1を越える場合は過渡期
間の受信状況をチェックし、受信レベルが閾値2を越え
閾値1以下の誤った信号を受信した場合は、干渉と判定
し、受信レベルが閾値2以下の誤った信号を受信または
信号を正常受信した場合は、衝突と判定する。受信レベ
ルが閾値1を越える誤った信号を受信した場合は、衝突
が連続発生した可能性もあるため、禁止信号を送信して
判定タイミングへの上りアクセスを禁止し、判定タイミ
ングで閾値2を越えるキャリアを検出するときは干渉と
判定し、閾値2を越えるキャリアを検出しないときは衝
突と判定する。
【0111】図9に第2の実施の形態における無線チャ
ネルのタイムチャート例を示す。衝突が単発の場合は過
渡期間では信号を受信せず、禁止信号は送信しない。衝
突が連続の場合は禁止信号を送信し、自ゾーン内からの
アクセスを禁止するため、判定タイミングでは信号を受
信しない。周辺ゾーンの回線交換通信等の信号による干
渉の場合は、信号が継続し、判定タイミングでは誤った
信号を受信する。
【0112】(第3の実施の形態)本実施の形態では、
請求項3に記載の無線パケット衝突干渉判定方法を適用
した場合について述べる。
【0113】パケット端末から基地局への上りパケット
は、図2に示す予約型ランダムアクセス方法によりパケ
ット多重される。
【0114】なお、本実施の形態では過渡期間は、アク
セスを許可する状態で誤った信号を受信し、かつ受信レ
ベルが閾値1を越えたスロットとし、過渡期間の長さは
1スロットとする。また、判定タイミングは過渡期間の
次フレームの同じスロットタイミングとする。
【0115】図10に第2の実施の形態における基地局
の衝突干渉判定フローを示す。基地局は上りチャネルを
モニタする。誤った信号を受信した場合は受信レベルを
チェックし、閾値1以下の場合は周辺ゾーンからの信号
とみなして干渉と判定する。閾値1を越える場合は過渡
期間の受信状況をチェックし、受信レベルが閾値2を越
え閾値1以下の誤った信号を受信した場合は、干渉と判
定し、受信レベルが閾値2以下の誤った信号を受信また
は信号を正常受信した場合は、衝突と判定する。受信レ
ベルが閾値1を越える誤った信号を受信した場合は、衝
突が連続発生した可能性もあるため、まず判定タイミン
グが送信権を与えた状態か否かをチェックし、送信権を
与えていない状態ならば禁止信号を送信して判定タイミ
ングへの上りアクセスを禁止し、判定タイミングで閾値
2を越えるキャリアを検出するときは干渉と判定し、閾
値2を越えるキャリアを検出しないときは衝突と判定す
る。判定タイミングが送信権を与えた状態ならば、判定
タイミングで信号を正しく受信したとき、あるいは受信
誤りが発生しかつ受信レベルが閾値3以下のとき、衝突
と判定し、受信誤りが発生しかつ受信レベルが閾値3を
越えるとき干渉と判定する。
【0116】図11に第3の実施の形態における無線チ
ャネルのタイムチャート例を示す。衝突が単発の場合は
過渡期間では信号を受信せず、禁止信号は送信しない。
衝突が連続のとき、判定スロットが送信権を与えた状態
では禁止信号を送信せず、そのままパケット信号を受信
する。周辺ゾーンの回線交換通信等の信号による干渉の
場合は、信号が継続し、判定タイミングでは誤った信号
を受信する。
【0117】なお、禁止信号はBUSY信号で代用する
ことも可能である。
【0118】(第4の実施の形態)本実施の形態では、
請求項4と請求項5に記載の無線パケット衝突干渉判定
方法を適用した場合について述べる。
【0119】パケット端末から基地局への上りパケット
は、ランダムアクセス方法によりパケット多重される。
【0120】ここでは第1TDMAスロットを衝突干渉
判定スロットとし、第2〜4TDMAスロットを非衝突
干渉判定スロットとする。
【0121】図12に第4の実施の形態における基地局
のマルチスロット衝突干渉判定フローを示す。図12に
示すように、第1スロットでは衝突干渉判定により予め
定められた測定期間毎に衝突率と干渉率の計測結果を導
出する。衝突率が閾値3を越える場合は、送信規制等の
衝突処理を行い、干渉率が閾値4を越えるならばチャネ
ル切替等の干渉処理を行う。第2〜4スロットでは予め
定められた測定期間毎に受信誤り率の測定結果を導出
し、受信誤り率から第1スロットの衝突率を減じて干渉
率を求め、干渉率が閾値4を越えるならば干渉処理を行
う。
【0122】このとき、非衝突干渉判定スロットの誤り
率測定期間を衝突干渉判定スロットの衝突率または干渉
率測定期間と同じ長さにしてもよい。また、非衝突干渉
判定スロットの誤り率測定を衝突干渉判定スロットの衝
突率または干渉率測定と同一のフレームから開始しても
よい。
【0123】なお、衝突干渉判定スロットの衝突率と干
渉率の測定期間をそれぞれ独立に設定するとき請求項5
に記載の衝突干渉判定法に相当する。
【0124】(第5の実施の形態)本実施の形態では、
請求項6に記載の無線パケット衝突干渉判定方法を適用
した場合について述べる。
【0125】パケット端末から基地局への上りパケット
は、ランダムアクセス方法によりパケット多重される。
ここでは、送信パケット長を1スロットとし、パケット
端末は基地局から報知される空線信号を受信したときパ
ケットを送信する。
【0126】また、第1TDMAスロットを衝突干渉判
定スロットとし、第2〜4スロットを衝突干渉判定スロ
ットとする。
【0127】図13に第5の実施の形態において基地局
の衝突干渉判定スロットにおける衝突干渉判定フローを
示す。同図に示すように、基地局は上りチャネルをモニ
タする。誤った信号を受信した場合は受信レベルをチェ
ックし、閾値1以下の場合は周辺ゾーンからの信号とみ
なして干渉と判定する。閾値1を越える場合は衝突の可
能性もあるため、まず禁止信号を送信して禁止期間への
上りアクセスを禁止し、禁止期間で閾値2を越えるキャ
リアを検出するときは干渉と判定し、閾値2を越えるキ
ャリアを検出しないときは衝突と判定する。
【0128】本実施の形態では、禁止期間を、誤った信
号を受信し、かつ受信レベルが閾値1を越えたスロット
の、次フレームのスロットタイミングとし、以下判定タ
イミングと呼ぶ。
【0129】図14に第5の実施の形態における無線チ
ャネルのタイムチャート例を示す。衝突干渉判定スロッ
トにおいてパケット信号同士が衝突した場合、基地局は
判定タイミングへの自ゾーン内からのアクセスを禁止す
るため、判定タイミングではキャリアは検出されない。
一方、パケット信号に周辺ゾーンの回線交換通信等の信
号が干渉した場合、基地局は判定タイミングへの自ゾー
ン内からのアクセスを禁止する。しかし、周辺ゾーンの
回線交換通信等の信号は継続するため、判定タイミング
ではキャリアを検出する。
【0130】また、非衝突干渉判定スロットで衝突また
は干渉により誤った信号を受信した場合はアクセス禁止
を行わない。
【0131】また、非衝突干渉判定スロットの衝突干渉
判定は図12で行われる。
【0132】(第6の実施の形態)本実施の形態では、
請求項7に記載の無線パケット衝突干渉判定方法を適用
した場合について述べる。
【0133】パケット端末から基地局への上りパケット
は、図2に示す予約型ランダムアクセス方法によりパケ
ット多重される。
【0134】また、第1TDMAスロットを衝突干渉判
定スロットとし、第2〜4スロットを非衝突干渉判定ス
ロットとする。
【0135】なお、本実施の形態では衝突干渉の判定タ
イミングは、アクセスを許可する状況で誤った信号を受
信し、かつ受信レベルが閾値1を越えたスロットの、次
フレームのスロットタイミングとする。
【0136】第6の実施の形態における衝突干渉判定ス
ロットの衝突干渉判定フローは図3に同じである。
【0137】図15に第6の実施の形態における無線チ
ャネルのタイムチャート例を示す。衝突干渉判定スロッ
トにおいてパケット信号同士が衝突した場合、基地局は
判定タイミングが送信権を与えていない状態では判定タ
イミングへの自ゾーン内からのアクセスを禁止するた
め、判定タイミングではキャリアは検出されない。一
方、パケット信号に周辺ゾーンの回線交換通信等の信号
が干渉した場合、基地局は判定タイミングが送信権を与
えている状態ではそのままパケット信号を受信する。し
かし、周辺ゾーンの回線交換通信等の信号は継続するた
め、判定タイミングでは受信誤りする。
【0138】また、非衝突干渉判定スロットで衝突また
は干渉により誤った信号を受信した場合はアクセス禁止
を行わない。
【0139】また、非衝突干渉判定スロットの衝突干渉
判定は図12で行われる。
【0140】なお、禁止信号はBUSY信号で代用する
ことも可能である。
【0141】(第7の実施の形態)本実施の形態では、
請求項8に記載の無線パケット衝突干渉判定方法を適用
した場合について述べる。
【0142】パケット端末から基地局への上りパケット
は、ランダムアクセス方法によりパケット多重される。
ここでは、送信パケット長を1スロットとし、パケット
端末は基地局から報知される空線信号を受信したときパ
ケットを送信する。
【0143】また、第1TDMAスロットを衝突干渉判
定スロットとし、第2〜4スロットを非衝突干渉判定ス
ロットとする。
【0144】なお、本実施の形態では過渡期間は、誤っ
た信号を受信しかつ受信レベルが閾値1を越えたスロッ
トとし、過渡期間の長さは1スロットとする。また、判
定タイミングは過渡期間の次フレームの同じスロットタ
イミングとする。
【0145】第7の実施の形態における衝突干渉判定ス
ロットの衝突干渉判定フローは図8に同じである。
【0146】図16に第7の実施の形態における無線チ
ャネルのタイムチャート例を示す。衝突干渉判定スロッ
トにおいて衝突が単発の場合は過渡期間では信号を受信
せず、禁止信号は送信しない。周辺ゾーンの回線交換通
信等の信号による干渉の場合は、禁止信号送信後も干渉
信号が継続するため、判定タイミングでは誤った信号を
受信する。
【0147】また、非衝突干渉判定スロットで衝突また
は干渉により誤った信号を受信した場合は衝突干渉判定
を行わない。
【0148】また、非衝突干渉判定スロットの衝突干渉
判定は図12で行われる。
【0149】(第8の実施の形態)本実施の形態では、
請求項9に記載の無線パケット衝突干渉判定方法を適用
した場合について述べる。
【0150】パケット端末から基地局への上りパケット
は、図2に示す予約型ランダムアクセス方法によりパケ
ット多重される。
【0151】また、第1TDMAスロットを衝突干渉判
定スロットとし、第2〜4スロットを非衝突干渉判定ス
ロットとする。
【0152】なお、本実施の形態では過渡期間は、アク
セスを許可する状態で誤った信号を受信し、かつ受信レ
ベルが閾値1を越えたスロットとし、過渡期間の長さは
1スロットとする。また、判定タイミングは過渡期間の
次フレームの同じスロットタイミングとする。
【0153】第7の実施の形態における衝突干渉判定ス
ロットの衝突干渉判定フローは図10に同じである。
【0154】図17に第8の実施の形態における無線チ
ャネルのタイムチャート例を示す。衝突干渉判定スロッ
トにおいて衝突が連続のとき、判定スロットが送信権を
与えた状態では禁止信号を送信せず、そのままパケット
信号を受信する。周辺ゾーンの回線交換通信等の信号に
よる干渉の場合は、禁止信号送信後も干渉信号が継続す
るため、判定タイミングでは誤った信号を受信する。
【0155】また、非衝突干渉判定スロットで衝突また
は干渉により誤った信号を受信した場合は衝突干渉判定
を行わない。
【0156】また、非衝突干渉判定スロットの衝突干渉
判定は図12で行われる。
【0157】なお、禁止信号はBUSY信号で代用する
ことも可能である。
【0158】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、トラヒック負荷が高く衝突による誤りが頻繁に
発生している状況では、衝突によって増加した信号誤り
によって干渉ありと誤判断する点を解決し、正確に干渉
を判断する衝突干渉判定方法を提供することが可能とな
る。
【0159】また、周辺ゾーンからの同一チャネル間干
渉を受けている状況では、干渉により誤った信号を受信
したとき衝突と誤判断する点を解決し、正確に衝突を判
断する衝突干渉判定方法を提供することが可能となる。
【0160】また、品質劣化の生じている上りパケット
チャネルでの伝送路誤りにより衝突干渉判定できなくな
るという点を解決し、上りパケットチャネルを利用しな
い信頼性の高い衝突干渉判定方法を提供することが可能
となる。
【0161】また、予め制御チャネルを各基地局に割り
当てるためシステムのチャネル利用効率が低下する点を
解決し、チャネル利用効率の高い衝突干渉判定方法を提
供することが可能となる。
【0162】また、予約型ランダムアクセスによりパケ
ット多重するとき、送信禁止によりスループットが劣化
するという点を解決し、予約型ランダムアクセスが持つ
高いスループットを維持する衝突干渉判定方法を提供す
ることが可能となる。
【0163】また、送信禁止までに過渡状態があると
き、過渡状態の受信状況に関わらず送信を禁止するた
め、スループットが劣化するという点を解決し、スルー
プットの高い衝突干渉判定方法を提供することが可能と
なる。
【0164】また、パケットチャネルがマルチスロット
構成をとるとき、基地局の制御処理量が増加するという
点を解決し、簡易なシステムを実現する衝突干渉判定方
法を提供することが可能となる。
【0165】また、パケットチャネルがマルチスロット
構成をとるとき、衝突干渉判定によるスループット劣化
の影響がマルチスロットを構成する全スロットに影響し
て、劣化量が大きくなるという点を解決し、高スループ
ットを実現する衝突干渉判定方法を提供することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する無線パケット通信の構成を示
す。
【図2】予約型ランダムアクセス方式のタイムチャート
例を示す。
【図3】第1の実施の形態における基地局の衝突干渉判
定フローを示す。
【図4】第1の実施の形態において予約信号同士が衝突
し、判定タイミングが送信権を与えていない状態のタイ
ムチャート例を示す。
【図5】第1の実施の形態において予約信号同士が衝突
し、判定タイミングが送信権を与えている状態のタイム
チャート例を示す。
【図6】第1の実施の形態において周辺ゾーンからの回
線交換通信等の信号が干渉し、判定タイミングが送信権
を与えていない状態のタイムチャート例を示す。
【図7】第1の実施の形態において周辺ゾーンからの回
線交換通信等の信号が干渉し、判定タイミングが送信権
を与えている状態のタイムチャート例を示す。
【図8】第2の実施の形態における基地局の衝突干渉判
定フローを示す。
【図9】第2の実施の形態におけタイムチャート例を示
す。
【図10】第3の実施の形態における基地局の衝突干渉
判定フローを示す。
【図11】第3の実施の形態におけるタイムチャート例
を示す。
【図12】第4の実施の形態における基地局のマルチス
ロット衝突干渉判定フローを示す。
【図13】第5の実施の形態において基地局の衝突干渉
判定スロットにおける衝突干渉判定フローを示す。
【図14】第5の実施の形態におけるタイムチャート例
を示す。
【図15】第6の実施の形態におけるタイムチャート例
を示す。
【図16】第7の実施の形態におけるタイムチャート例
を示す。
【図17】第8の実施の形態におけるタイムチャート例
を示す。
【符号の説明】
1−1 無線ゾーン 1−2 基地局 1−3 パケット端末 1−4 回線交換端末 2−1 空線信号 2−2 BUSY信号 2−3 予約信号 2−4 予約受付信号 2−5 パケット信号 2−6 パケット群 4−1 空線信号 4−2 禁止信号 4−3 衝突による受信誤り 4−4 判定タイミング 5−1 空線信号 5−2 BUSY信号 5−3 予約信号 5−4 予約受付信号 5−5 パケット信号 5−6 衝突による受信誤り 5−7 判定タイミング 6−1 空線信号 6−2 禁止信号 6−3 干渉による受信誤り 6−4 判定タイミング 7−1 空線信号 7−2 BUSY信号 7−3 予約信号 7−4 予約受付信号 7−5 パケット信号 7−6 衝突による受信誤り 7−7 判定タイミング 9−1 空線信号 9−2 禁止信号 9−3 パケット信号 9−4 衝突による受信誤り 9−5 干渉による受信誤り 9−6 判定タイミング 9−7 過渡期間 11−1 空線信号 11−2 BUSY信号 11−3 禁止信号 11−4 予約信号 11−5 予約受付信号 11−6 パケット信号 11−7 衝突による受信誤り 11−8 干渉による受信誤り 11−9 判定タイミング 11−10 過渡期間 14−1 空線信号 14−2 禁止信号 14−3 パケット信号 14−4 衝突による受信誤り 14−5 干渉による受信誤り 14−6 判定タイミング 15−1 空線信号 15−2 BUSY信号 15−3 禁止信号 15−4 予約信号 15−5 予約受付信号 15−6 パケット信号 15−7 衝突による受信誤り 15−8 干渉による受信誤り 15−9 判定タイミング 16−1 空線信号 16−2 禁止信号 16−3 パケット信号 16−4 衝突による受信誤り 16−5 干渉による受信誤り 16−6 判定タイミング 16−7 過渡期間 17−1 空線信号 17−2 BUSY信号 17−3 禁止信号 17−4 予約信号 17−5 予約受付信号 17−6 パケット信号 17−7 衝突による受信誤り 17−8 干渉による受信誤り 17−9 判定タイミング 17−10 過渡期間

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局及び該基地局配下の複数のパケッ
    ト端末で構成され、 前記基地局と前記パケット端末との間で共通のパケット
    チャネルを用いて無線パケット通信を行い、 前記基地局が配下の全てのパケット端末に対して前記パ
    ケットチャネルへのアクセスを許可または禁止し、 新たにパケットを送信しようとするパケット端末はアク
    セスが許可されている時予約信号を送信し、次いで基地
    局から当該パケット端末に対して送信権を与える予約受
    付信号を受信した後に後続のパケット送信を開始し、前
    記基地局は当該パケット端末からのパケットを受信して
    いる間、他のパケット端末からのアクセスを禁止する予
    約型ランダムアクセス方式によりパケット多重を行う無
    線パケット通信方法において、 前記基地局がアクセスを許可する状態で誤った信号を受
    信した時、 前記誤った信号の受信レベルが予め定められる第1の閾
    値を越える時は、既に送信権を与えた端末以外の全ての
    端末のアクセスを禁止し、 アクセスが禁止された期間の判定タイミングで、予め定
    められる第2の閾値を越えるレベルのキャリアを検出し
    た時、および、既に送信権を与えた端末からの送信信号
    に受信誤りが発生しかつ受信レベルが予め定められる第
    3の閾値を越える時は、前記誤った信号の原因を干渉と
    判定し、 前記判定タイミングで、前記第2の閾値を越えるレベル
    のキャリアを検出しない時、および、既に送信権を与え
    た端末からの送信信号を正常に受信した時又は該送信信
    号に受信誤りが発生しかつ受信レベルが前記第3の閾値
    以下の時は、前記誤った信号の原因をパケットの衝突と
    判定することを特徴とする、無線パケットの衝突干渉判
    定方法。
  2. 【請求項2】 基地局および前記基地局配下の複数のパ
    ケット端末で構成され、 前記基地局と前記パケット端末との間で共通のパケット
    チャネルを用いて無線パケット通信を行い、 新たにパケットを送信しようとする前記パケット端末は
    ランダムアクセス方式によりパケット送信を行い、 前記基地局が第1の誤った信号を受信し、かつ前記第1
    の誤った信号の受信レベルが予め定められた第1の閾値
    を越える時、 予め定められた過渡期間を設定し、 該過渡期間内に、第2の誤った信号を受信しかつ前記第
    2の誤った信号の受信レベルが予め定められた第2の閾
    値を越え前記第1の閾値以下の時には、前記第1の誤っ
    た信号を干渉による誤りと判断し、 前記第2の誤った信号を受信しかつ前記第2の誤った信
    号の受信レベルが前記第2の閾値以下の時、または信号
    を正常受信した時には、前記第1の誤った信号を衝突に
    よる誤りと判断し、 前記過渡期間の間、継続して前記第2の誤った信号を受
    信しかつ前記第2の誤った信号の受信レベルが前記第1
    の閾値を越える時、 過渡期間以降の特定タイミングで設定される判定タイミ
    ングへのアクセスを禁止し、 前記判定タイミングにおいて、 前記第2の閾値を越えるレベルのキャリアを検出する時
    には、前記第1および第2の誤った信号を干渉による誤
    りと判断し、 前記第2の閾値を越えるレベルのキャリアを検出しない
    時には、前記第1および第2の誤った信号を衝突による
    誤りと判定することを特徴とする無線パケット衝突干渉
    判定方法。
  3. 【請求項3】 基地局および前記基地局配下の複数のパ
    ケット端末で構成され、 前記基地局と前記パケット端末との間で共通のパケット
    チャネルを用いて無線パケット通信を行い、 前記基地局が配下の全てのパケット端末に対して前記パ
    ケットチャネルへのアクセスを許可または禁止し、 新たにパケットを送信しようとする前記パケット端末は
    アクセスが許可されている時予約信号を送信し、次いで
    前記基地局から当該パケット端末に対して送信権を与え
    る予約受付信号を受信した後に後続のパケット送信を開
    始し、前記基地局は当該パケット端末からのパケットを
    受信している間、他のパケット端末からのアクセスを禁
    止する、予約型ランダムアクセス方式によりパケット多
    重を行う無線パケット通信方法において、 前記基地局がアクセスを許可する状態において第1の誤
    った信号を受信し、かつ前記第1の誤った信号の受信レ
    ベルが予め定められた第1の閾値を越える時、 予め定められた一定期間の過渡期間を設定し、 該過渡期間内に、第2の誤った信号を受信したとき、前
    記第2の誤った信号の受信レベルが予め定められた第2
    の閾値を越え前記第1の閾値以下の時、および既に送信
    権を与えた端末からの送信信号に受信誤りが発生しかつ
    受信レベルが予め定められた第3の閾値を越える時には
    前記第1の誤った信号を干渉による誤りと判断し、 第2の誤った信号を受信しかつ前記第2の誤った信号の
    受信レベルが前記第2の閾値以下の時、および既に送信
    権を与えた端末からの送信信号を正常受信した時、およ
    び前記送信権を与えた端末からの送信信号に受信誤りが
    発生しかつ受信レベルが前記第3の閾値以下の時には、
    前記第1の誤った信号を衝突による誤りと判断し、 前記過渡期間の間、継続して前記第2の誤った信号を受
    信しかつ前記第2の誤った信号の受信レベルが前記第1
    の閾値を越える時、 既に送信権を与えた端末以外の全ての端末のアクセスを
    禁止し、 アクセスが禁止された期間の前記過渡期間以降の特定の
    タイミングで設定される特定の判定タイミングで、予め
    定められる第2の閾値を越えるレベルのキャリアを検出
    した時、および、既に送信権を与えた端末からの送信信
    号に受信誤りが発生しかつ受信レベルが予め定められる
    第3の閾値を越える時は、前記誤った信号の原因を干渉
    と判定し、 前記判定タイミングで、前記第2の閾値を越えるレベル
    のキャリアを検出しない時、および、既に送信権を与え
    た端末からの送信信号を正常に受信した時又は該送信信
    号に受信誤りが発生しかつ受信レベルが前記第3の閾値
    以下の時は、前記誤った信号の原因をパケットの衝突と
    判定することを特徴とする、無線パケットの衝突干渉判
    定方法。
  4. 【請求項4】 基地局および前記基地局配下の複数のパ
    ケット端末で構成され、 前記基地局と前記パケット端末との間で共通のパケット
    チャネルを用いて無線パケット通信を行い、 前記基地局と前記パケット端末間の無線チャネルはスロ
    ット化されnスロット(n:自然数)を1フレームとす
    るフレーム構成をとり、前記パケットチャネルは1フレ
    ーム内で複数のスロットを使用するマルチスロット構成
    とし、 新たにパケットを送信しようとする前記パケット端末は
    ランダムアクセス方式によりパケット送信を行い、 前記パケットチャネルを構成する前記複数のスロットは
    衝突干渉判定を行う衝突干渉判定スロットと前記衝突干
    渉判定を行わない非衝突干渉判定スロットに分類され、 衝突干渉判定スロットでは、受信信号の誤り時に衝突干
    渉判定を行い、単位時間当たりの衝突率と干渉率の測定
    を行い、 非衝突干渉判定スロットでは、単位時間当たりの受信信
    号の誤り率の測定を行い、前記誤り率から前記衝突干渉
    判定スロットの前記衝突率を減じた値が予め定められた
    閾値を越える場合は、当該非衝突干渉判定スロットが干
    渉を受けていると判断し、 前記誤り率から前記衝突干渉判定スロットの前記衝突率
    を減じた値が前記閾値以下の場合は衝突により誤り率が
    増加したと判断することを特徴とする無線パケット衝突
    干渉判定方法。
  5. 【請求項5】 前記衝突干渉判定スロットの前記衝突率
    と前記干渉率の測定期間を同一または独立に設定するこ
    とを特徴とする請求項4に記載の無線パケット衝突干渉
    判定方法。
  6. 【請求項6】 前記衝突干渉判定スロットにおいて、 前記基地局が誤った信号を受信した時、 前記誤った信号の受信レベルが予め定められた第1の閾
    値を越える時、一時的に当該スロットへのアクセスを禁
    止し、 前記禁止期間において予め定められた第2の閾値を越え
    るレベルのキャリアを検出した場合は、前記誤った信号
    を干渉による誤りと判断し、 前記禁止期間で前記第2の閾値を越えるレベルのキャリ
    アを検出しない時には前記誤った信号を衝突による誤り
    と判定することを特徴とする請求項4あるいは請求項5
    のいずれかひとつに記載の無線パケット衝突干渉判定方
    法。
  7. 【請求項7】 前記衝突干渉判定スロットで、 前記基地局が配下の全てのパケット端末に対して前記パ
    ケットチャネルへのアクセスを許可または禁止し、 新たにパケットを送信しようとするパケット端末はアク
    セスが許可されている時予約信号を送信し、次いで基地
    局から当該パケット端末に対して送信権を与える予約受
    付信号を受信した後に後続のパケット送信を開始し、前
    記基地局は当該パケット端末からのパケットを受信して
    いる間、他のパケット端末からのアクセスを禁止する予
    約型ランダムアクセス方式によりパケット多重を行い、 前記基地局がアクセスを許可する状態で誤った信号を受
    信した時、 前記誤った信号の受信レベルが予め定められる第1の閾
    値を越える時は、既に送信権を与えた端末以外の全ての
    端末のアクセスを禁止し、 アクセスが禁止された期間の判定タイミングで、予め定
    められる第2の閾値を越えるレベルのキャリアを検出し
    た時、および、既に送信権を与えた端末からの送信信号
    に受信誤りが発生しかつ受信レベルが予め定められる第
    3の閾値を越える時は、前記誤った信号の原因を干渉と
    判定し、 前記判定タイミングで、前記第2の閾値を越えるレベル
    のキャリアを検出しない時、および、既に送信権を与え
    た端末からの送信信号を正常に受信した時又は該送信信
    号に受信誤りが発生しかつ受信レベルが前記第3の閾値
    以下の時は、前記誤った信号の原因をパケットの衝突と
    判定することを特徴とする、請求項4又は5記載の無線
    パケットの衝突干渉判定方法。
  8. 【請求項8】 前記衝突干渉判定スロットにおいて、 前記基地局が第1の誤った信号を受信し、かつ前記第1
    の誤った信号の受信レベルが予め定められた第1の閾値
    を越える時、 予め定められた過渡期間を設定し、 該過渡期間内に、第2の誤った信号を受信しかつ前記第
    2の誤った信号の受信レベルが予め定められた第2の閾
    値を越え前記第1の閾値以下の時には、前記第1の誤っ
    た信号を干渉による誤りと判断し、 前記第2の誤った信号を受信しかつ前記第2の誤った信
    号の受信レベルが前記第2の閾値以下の時、または信号
    を正常受信した時には、前記第1の誤った信号を衝突に
    よる誤りと判断し、 前記過渡期間の間、継続して前記第2の誤った信号を受
    信しかつ前記第2の誤った信号の受信レベルが前記第1
    の閾値を越える時、 過渡期間以降の特定タイミングで設定される判定タイミ
    ングへのアクセスを禁止し、 前記判定タイミングにおいて、 前記第2の閾値を越えるレベルのキャリアを検出する時
    には、前記第1および第2の誤った信号を干渉による誤
    りと判断し、 前記第2の閾値を越えるレベルのキャリアを検出しない
    時には、前記第1および第2の誤った信号を衝突による
    誤りと判定することを特徴とする請求項4又は5記載の
    無線パケット衝突干渉判定方法。
  9. 【請求項9】 前記衝突干渉判定スロットにおいて、 前記基地局が配下の全てのパケット端末に対して前記パ
    ケットチャネルへのアクセスを許可または禁止し、 新たにパケットを送信しようとする前記パケット端末は
    アクセスが許可されている時予約信号を送信し、次いで
    前記基地局から当該パケット端末に対して送信権を与え
    る予約受付信号を受信した後に後続のパケット送信を開
    始し、前記基地局は当該パケット端末からのパケットを
    受信している間、他のパケット端末からのアクセスを禁
    止する、予約型ランダムアクセス方式によりパケット多
    重を行う無線パケット通信方法において、 前記基地局がアクセスを許可する状態において第1の誤
    った信号を受信し、かつ前記第1の誤った信号の受信レ
    ベルが予め定められた第1の閾値を越える時、 予め定められた一定期間の過渡期間を設定し、 該過渡期間内に、第2の誤った信号を受信したとき、前
    記第2の誤った信号の受信レベルが予め定められた第2
    の閾値を越え前記第1の閾値以下の時、および既に送信
    権を与えた端末からの送信信号に受信誤りが発生しかつ
    受信レベルが予め定められた第3の閾値を越える時には
    前記第1の誤った信号を干渉による誤りと判断し、 第2の誤った信号を受信しかつ前記第2の誤った信号の
    受信レベルが前記第2の閾値以下の時、および既に送信
    権を与えた端末からの送信信号を正常受信した時、およ
    び前記送信権を与えた端末からの送信信号に受信誤りが
    発生しかつ受信レベルが前記第3の閾値以下の時には、
    前記第1の誤った信号を衝突による誤りと判断し、 前記過渡期間の間、継続して前記第2の誤った信号を受
    信しかつ前記第2の誤った信号の受信レベルが前記第1
    の閾値を越える時、 既に送信権を与えた端末以外の全ての端末のアクセスを
    禁止し、 アクセスが禁止された期間の前記過渡期間以降の特定の
    タイミングで設定される特定の判定タイミングで、予め
    定められる第2の閾値を越えるレベルのキャリアを検出
    した時、および、既に送信権を与えた端末からの送信信
    号に受信誤りが発生しかつ受信レベルが予め定められる
    第3の閾値を越える時は、前記誤った信号の原因を干渉
    と判定し、 前記判定タイミングで、前記第2の閾値を越えるレベル
    のキャリアを検出しない時、および、既に送信権を与え
    た端末からの送信信号を正常に受信した時又は該送信信
    号に受信誤りが発生しかつ受信レベルが前記第3の閾値
    以下の時は、前記誤った信号の原因をパケットの衝突と
    判定することを特徴とする、請求項4又は5記載の無線
    パケットの衝突干渉判定方法。
JP9034310A 1997-02-04 1997-02-04 無線パケット衝突干渉判定方法 Withdrawn JPH10224313A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9034310A JPH10224313A (ja) 1997-02-04 1997-02-04 無線パケット衝突干渉判定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9034310A JPH10224313A (ja) 1997-02-04 1997-02-04 無線パケット衝突干渉判定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10224313A true JPH10224313A (ja) 1998-08-21

Family

ID=12410599

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9034310A Withdrawn JPH10224313A (ja) 1997-02-04 1997-02-04 無線パケット衝突干渉判定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10224313A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002158667A (ja) * 2000-11-17 2002-05-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 無線装置及び無線ネットワーク
JP2010536236A (ja) * 2007-08-08 2010-11-25 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) ランダムアクセス中のアップリンクスクランブリング
JP2012110006A (ja) * 2001-06-13 2012-06-07 Ipr Licensing Inc ハートビート・リクエストよりも低電力レベルでのハートビート信号の伝送
JP2015162823A (ja) * 2014-02-27 2015-09-07 パナソニック株式会社 無線通信装置及び指向性制御方法
JP2016028525A (ja) * 2015-10-21 2016-02-25 キヤノン株式会社 通信装置、通信装置の制御方法、プログラム
JP2016181742A (ja) * 2015-03-23 2016-10-13 日本電気通信システム株式会社 無線通信システム、無線通信端末、衝突検出方法、プログラム

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002158667A (ja) * 2000-11-17 2002-05-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 無線装置及び無線ネットワーク
JP4654507B2 (ja) * 2000-11-17 2011-03-23 パナソニック株式会社 アクセスポイント
JP2012110006A (ja) * 2001-06-13 2012-06-07 Ipr Licensing Inc ハートビート・リクエストよりも低電力レベルでのハートビート信号の伝送
JP2010536236A (ja) * 2007-08-08 2010-11-25 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) ランダムアクセス中のアップリンクスクランブリング
US11330567B2 (en) 2007-08-08 2022-05-10 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Uplink scrambling during random access
JP2015162823A (ja) * 2014-02-27 2015-09-07 パナソニック株式会社 無線通信装置及び指向性制御方法
JP2016181742A (ja) * 2015-03-23 2016-10-13 日本電気通信システム株式会社 無線通信システム、無線通信端末、衝突検出方法、プログラム
JP2016028525A (ja) * 2015-10-21 2016-02-25 キヤノン株式会社 通信装置、通信装置の制御方法、プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100457156B1 (ko) 타임슬롯 선택과 할당 방법 및 이 방법을 이용한 기지국과이동국
US10251184B2 (en) Method and apparatus for communication in wireless communication system using unlicensed band
EP1320277B1 (en) Call admission control method and mobile station device for cdma mobile communication system
KR100511554B1 (ko) Ofdma fdd 기반 시스템에서의 순방향 채널 구성방법 및 순방향 채널 할당 방법
JP4911391B2 (ja) ランダムアクセスチャネルベースのハンドオフアクセス方法及び装置
EP2068582B1 (en) A handoff access method and device based on random access channel
KR100663444B1 (ko) 공통접속채널에서 다중 레벨 접속 서비스 제공 방법
KR101897117B1 (ko) 통신 시스템에서 채널 할당 장치 및 방법
US8073454B2 (en) Resource scheduling in a cellular system
US7990997B2 (en) Contention based media access mechanism
KR20010098952A (ko) 공유 채널에서 리소스를 할당하기 위한 방법, 이동단말기, 및 기지국
JPH05122146A (ja) 無線接続方式
EP0720310B1 (en) Random access system for mobile communication
KR20180058662A (ko) 동기 무선 통신 시스템에서의 충돌 회피 방법
KR102079601B1 (ko) 가상 셀 네트워크 시스템에서 랜덤 억세스 방법 및 장치
JPH10224313A (ja) 無線パケット衝突干渉判定方法
KR100842553B1 (ko) 직교주파수분할 다중접속 무선통신 시스템에서 셀과 인접셀들 간에 다른 레인징 코드 세트 할당 방법
KR20140034097A (ko) 단말간 직접 통신 네트워크에서 데이터를 송수신하는 방법
US20120243507A1 (en) Handoff access method and device based on random access channel
KR20080064697A (ko) 이동 통신 시스템에서 경쟁 모드 및 비경쟁 모드를지원하는 채널
WO2010061614A1 (ja) 空間多重スロット割当方法および基地局
AU2013100113A4 (en) Handoff access method and device based on radom access channel
KR20160134478A (ko) 공유 대역을 사용하는 무선 통신 시스템에서 데이터 송수신 방법 및 그 장치
JPH11289583A (ja) 無線アクセス方法
JP2000041278A (ja) 移動通信システムとその移動局及び位置登録方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040406