JPH10220596A - 磁性流体シール装置 - Google Patents

磁性流体シール装置

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JPH10220596A
JPH10220596A JP9036987A JP3698797A JPH10220596A JP H10220596 A JPH10220596 A JP H10220596A JP 9036987 A JP9036987 A JP 9036987A JP 3698797 A JP3698797 A JP 3698797A JP H10220596 A JPH10220596 A JP H10220596A
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JP
Japan
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magnetic
shaft
magnetic fluid
outer shaft
sealing device
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JP9036987A
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Takatsugu Yamazaki
孝嗣 山崎
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Original Assignee
Nok Corp
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  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造を簡略化し、製作容易な磁性流体シール
装置を提供することである。 【解決手段】 外軸シール部2は環状の磁石9と磁性体
製の環状のポールピース10,11からなる。ポールピ
ース10,11とハウジング4との間は弾性体製のOリ
ング12,13によりシールされる。ポールピース1
0,11と磁性体製の外軸5との間は磁力によって保持
された磁性流体14,15によってシールされる。内軸
シール部3は環状の磁石16と磁性体製の環状のポール
ピース17,18とからなる。内軸シール部3と磁性体
製の内軸6との間は磁力によって保持された磁性流体2
1,22によってシールされるが、非磁性体からなる外
周端部17d,18dによって、磁力線の外軸5への回
り込みは阻止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種装置の軸受け
部等に使用される磁性流体シール装置に関し、特に、中
空の二重管構造を有する磁性流体シール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に従来のこの種の磁性流体シール装
置100を使用した半導体製造のためのスパッタリング
装置200を示す。
【0003】スパッタリング装置200では、真空槽2
01中で放電を発生させ、正イオンを2種類のターゲッ
ト202,203のうちのいずれか一方又は両方のター
ゲットに衝突させ、その際にはじき出されるターゲット
原子で基礎台204上に載置されるシリコンウエハ上に
薄膜を形成する。その際に、不必要なターゲットに正イ
オンが衝突しないようにするために、第1ターゲット2
02,第2ターゲット203の前面に第1シャッタ20
5,第2シャッタ206をそれぞれ移動させる。第1シ
ャッタ205は中空の外軸104に固定されており、外
軸104を回転させることにより、開閉できるようにな
っている。また、第2シャッタ206は内軸105に固
定されており、内軸105を回転させることにより開閉
できるようになっている。外軸104及び内軸105
は、ともに真空槽201上部に開口部207を介して設
けられたハウジング103に同軸的に組み付けられてお
り、独立して回転できるようになっている。半導体製造
においては、ダストを嫌い、クリーンな環境が要求され
るため、真空環境中で作業を行う必要があるので、真空
槽内の真空を保持しながら外軸104及び内軸105を
任意に回転させるために二重管構造の磁性流体シール装
置100を使用している。
【0004】図5に、図4の磁性流体シール装置100
周辺の概略構造を示す。
【0005】ハウジング103の軸孔内に外軸104及
び内軸105の2つの軸が同心的に挿入されており、ハ
ウジング103・外軸104間の環状隙間106を外軸
シール部101がシールし、外軸104・内軸105間
の環状隙間107を内軸シール部102がシールする。
【0006】外軸シール部101は、主として、環状の
磁石108と、磁石108の軸方向両端面に接合された
磁性体からなる環状のポールピース109,110と、
外軸104外周に装着された磁性体リング111からな
る。ポールピース109,110の外周面109a,1
10aには周方向の凹状溝109b,110bが設けら
れており、この溝109b,110bに装着された弾性
体製のOリング112,113がハウジング103内周
面103aに圧接することにより、外軸シール部101
とハウジング103との間がシールされる。また、外軸
104の外周面104aには周方向の凹状溝104b,
104cが設けられており、同様にこの溝104b,1
04cに装着された弾性体製のOリング114,115
によって磁性体リング内周面111aと外軸外周面10
4aとの間がシールされる。さらに、磁石108,ポー
ルピース109,110及び磁性体リング111間に磁
気回路が形成されるので、ポールピース109,110
内周面109c,110cと磁性体リング111外周面
111bとの間に磁性流体116,117が保持され、
ハウジング103・外軸104間をシールする。
【0007】内軸シール部102は、主として、環状の
磁石118と、磁石118の軸方向両端面に接合された
磁性体からなる環状のポールピース119,120とか
らなる。ポールピース119,120の外周面119
a,120aには周方向の凹状溝119b,120bが
設けられており、この溝119b,120bに装着され
た弾性体製のOリング121,122が外軸104内周
面104bに圧接することにより、内軸シール部外周面
119a,120aと外軸内周面104bとの間がシー
ルされる。また、内軸105は磁性体からなり、磁石1
18,ポールピース119,120及び内軸105との
間に磁気回路が形成されるので、ポールピース119,
120内周面119c,120cと内軸105外周面1
05aとの間に磁性流体123,124が保持され、外
軸104・内軸105間をシールする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな磁性流体シール装置100においては、外軸シール
部101と内軸シール部102の磁束がともに外軸10
4に回り込むと磁力が弱くなってしまうので、内軸シー
ル部102と外軸シール部101の磁気回路を分離する
必要があった。このため、外軸104を非磁性体によっ
て構成し、その外周に磁性体リング111を装着しなけ
ればならず、形状及び構造が複雑なものとなっていた。
【0009】本発明は、かかる従来技術の課題を解決す
るためになされたものであって、その目的とするところ
は、構造を簡略化し、製作容易な磁性流体シール装置を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、ハウジングと該ハウジングの軸孔内
に同心的に組み付けられる中空の第1軸との間に形成さ
れる環状の隙間に磁性流体を保持することにより該隙間
を密封する第1密封部と、前記第1軸と前記第1軸の中
空内部に同心的に組み付けられる第2軸との間に形成さ
れる環状の隙間に磁性流体を保持することにより該隙間
を密封する第2密封部とを有する磁性流体シール装置に
おいて、前記ハウジング及び前記第1軸のいずれか一方
の部材と前記第1密封部との間で磁性流体を保持する場
合に、該他方の部材と前記第1密封部とによって形成さ
れるべき磁気回路を遮断する第1磁気回路遮断部を有
し、前記第1軸及び前記第2軸のいずれか一方の部材と
前記第2密封部との間で磁性流体を保持する場合に、該
他方の部材と前記第2密封部とによって形成されるべき
磁気回路を遮断する第2磁気回路遮断部を有することを
特徴とする。
【0011】ここで、第1磁気回路遮断部は、第1密封
部と一方の部材との間で形成されている磁気回路に保持
されている磁力線の他方の部材への回り込みを阻止して
第1密封部と他方の部材とによって磁気回路が形成され
ないようにするものであればよい。従って、第1磁気回
路遮断部として、第1密封部の他方の部材側の端部を非
磁性体等の磁力線を遮断できる部材で形成することがで
きる。また、他方の部材が非磁性体からなる場合には、
この他方の部材自体が第1磁気回路遮断部を形成する。
【0012】同様に、第2磁気回路遮断部は、第2密封
部と一方の部材との間で形成されている磁気回路に保持
されている磁力線の他方の部材への回り込みを阻止して
第2密封部と他方の部材とによって磁気回路が形成され
ないようにするものであればよい。従って、第2磁気回
路遮断部として、第2密封部の他方の部材側の端部を非
磁性体等の磁力線を遮断できる部材で形成することがで
きる。また、他方の部材が非磁性体からなる場合には、
この他方の部材自体が第2磁気回路遮断部を形成する。
【0013】このようにすれば、第1密封部とハウジン
グ及び第1軸のいずれか一方との間で直接磁性流体が保
持され、第2密封部と第1軸及び第2軸のいずれか一方
との間でも直接磁性流体が保持されるので、構造が簡略
化され、製作容易な磁性流体シール装置を提供すること
ができる。
【0014】また、第1磁気回路遮断部及び第2磁気回
路遮断部が設けられているので、磁力線が漏れ出して磁
性流体を保持する力を低下させることもない。従って、
良好な密封性能を有する磁性流体シール装置を提供する
ことができる。
【0015】第2の発明は、第1の発明において、前記
第1軸が磁性体からなり、前記第1密封部及び前記第2
密封部のいずれか一方の密封部と前記第1軸との間で磁
性流体を保持しており、該他方の密封部の第1軸側の端
部を非磁性体にて形成したことを特徴とする。
【0016】このようにすれば、第1軸が磁性体からな
る場合でも、他方の密封部の第1軸側の端部を非磁性体
にて形成すれば、他方の密封部から第1軸へ磁力線が回
り込むことはないので、密封性能が低下することもな
い。また、他方の密封部の第1軸側の端部に非磁性体を
接合しておいて加工すればよいので、製作容易な磁性流
体シール装置を提供することができる。
【0017】本発明は、ハウジングと該ハウジングの軸
孔内に同心的に組み付けられた中空の第1軸との間に形
成される環状隙間及び第1軸と第1軸の内部に同心的に
組み付けられた第2軸との間に形成される環状隙間を密
封する磁性流体シール装置に限らず、ハウジングの軸孔
内に同心的に組み付けられた複数の軸が相互に形成する
環状隙間を磁性流体によって密封するような磁性流体シ
ール装置についても適用できるものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。
【0019】(第1の実施形態)図1に、本発明の第1
の実施形態に係る磁性流体シール装置1の概略構造を示
す。
【0020】磁性流体シール装置1は第1密封部として
の外軸シール部2と第2密封部としての内軸シール部3
とからなり、ハウジング4と該ハウジング4の軸孔内に
同心的に挿入された中空の第1軸としての外軸5と間の
環状隙間7を外軸シール部2がシールし、外軸5と該外
軸5内に同心的に挿入された第2軸としての内軸6との
環状隙間8を内軸シール部3がシールする。
【0021】外軸シール部2は、主として、環状の磁石
9と、磁石9の軸方向両端面に接合された磁性体からな
る環状のポールピース10,11からなる。ポールピー
ス10,11の外周面10a,11aには周方向の凹状
溝10b,11bが設けられており、この溝10b,1
1bに装着された弾性体製のOリング12,13がハウ
ジング4内周面4aに圧接することにより、外軸シール
部2とハウジング4との間がシールされる。
【0022】本実施形態では、外軸5は磁性体で形成さ
れており、磁石9,ポールピース10,11及び外軸5
によって磁気回路が形成されているので、ポールピース
10,11の内周面10c,11cと外軸5の外周面5
aとの間に磁性流体14,15が保持され、ハウジング
4・外軸5間をシールする。ハウジング4は、非磁性体
によって形成されているので、磁力線がハウジング4に
回り込んで磁性流体14,15を保持する力を低下させ
て密封性能を劣化させることはない。ここで、ハウジン
グ4自体が第1磁気回路遮断部を構成する。
【0023】内軸シール部3は、主として、環状の磁石
16と、磁石16の軸方向両端面に接合された磁性体か
らなる環状のポールピース17,18とからなる。ポー
ルピース17,18の外周面17a,18aには周方向
の凹状溝17b,18bが設けられており、この溝17
b,18bに装着された弾性体製のOリング19,20
が外軸5の内周面5bに圧接することにより、内軸シー
ル部3と外軸5との間がシールされる。また、内軸6は
磁性体からなり、磁石16,ポールピース17,18及
び内軸6との間に磁気回路が形成されるので、ポールピ
ース17,18内周面17c,18cと内軸6の外周面
6aとの間に磁性流体21,22が保持され、外軸5・
内軸6間をシールする。本実施形態では、内軸シール部
3のポールピース17,18の外周端部17d,18d
は非磁性体によって構成されているので、磁力線がポー
ルピース17,18の外周端部17d,18dを越えて
外軸5側に回り込むことはなく、磁性流体21,22を
保持する力が低下して密封性能を劣化させることもな
い。この非磁性体は、2mm以上の厚みを有することが
望ましい。ここで、外周端部17d,18dが第2磁気
回路遮断部を構成する。
【0024】このようにポールピース17,18の外周
端部17d,18dを非磁性体にて形成する方法として
は、リング状の磁性材と、この磁性材の外径よりわずか
に大きな内径を有するリング状の非磁性材とをあらかじ
めろう付けして一体に形成した後に、ポールピースの形
状に加工する方法があるが、これに限られない。
【0025】このように、外軸シール部2と外軸5との
間で磁気回路を形成するようにすれば、従来例に係る磁
性流体シール装置100のように、外軸5の外周に磁性
体リングを設ける必要がなく、外軸5の外周面に凹状溝
を形成しOリングを装着する必要もない。すなわち、本
実施形態に係る磁性流体シール装置1は、従来例に比し
て簡略化された形状及び構造を有しており、製作が容易
であり、製造コストの低減も可能である。
【0026】磁性体リングが不要化されることにより、
部品点数が削減されて、装置自体の小型化が可能であ
る。また、磁性体リングの分の同心度の影響が省略でき
るので、偏心が小さくなり、磁性流体固有の偏析の影響
も小さくなる。従って、回転時の起動トルクの経時変化
が小さくなり、真空安定性も向上する。さらに、外軸5
外周のOリングが不要となることに伴い、外周面に溝を
設ける必要もないので、外軸5の強度が低下することも
なく、外軸の肉厚を薄くすることも可能となる。
【0027】本実施形態では、ハウジング4を非磁性体
としているが、ハウジング4を磁性体によって形成する
こともできる。この場合は、図2に示すように、外軸シ
ール部2のポールピース10,11の外周端部10d,
11dを非磁性体によって形成し、外軸シール部2の磁
力線がハウジング4側に回り込まないようにすればよ
い。この場合は、外周端部10d,11dが第1磁気回
路遮断部を構成する。
【0028】(第2の実施形態)図3に本発明の第2の
実施形態に係る磁性流体シール装置31の概略構造を示
す。第1の実施形態と同様の構成を有する部分について
は、同様の符号を付して説明を省略する。
【0029】磁性流体シール装置31は、第1密封部と
しての外軸シール部32と第2密封部としての内軸シー
ル部33とからなる。
【0030】外軸シール部32のポールピース34,3
5は磁性体からなるが、第1磁気回路遮断部としての内
周端部34d,35dは非磁性体からなる。ハウジング
4は磁性体からなり、磁石36,ポールピース34,3
5及びハウジング4間で磁気回路が形成されるので、ポ
ールピース34,35の外周面34a,35aとハウジ
ング4の内周面4aとの間に保持された磁性流体14,
15によって外軸シール部32とハウジング4間をシー
ルしている。ポールピース内周面34c,35cには周
方向の凹状溝34b,35bが設けられており、この溝
34b,35bに装着された弾性体製のOリング12,
13が外軸5の外周面5aに圧接することにより外軸シ
ール部32・外軸5間をシールしている。
【0031】外軸5及び内軸シール部33のポールピー
ス37,38は磁性体からなり、外軸5,ポールピース
37,38及び磁石39の間で磁気回路を形成してい
る。従って、ポールピース37,38の外周面37a,
38aと外軸5の内周面5bとの間に磁性流体21,2
2が保持されており、内軸シール部33・外軸5間をシ
ールしている。ポールピース37,38の内周面37
c,38cには凹状溝37b,38bが設けられてお
り、溝37b,38bに装着されたOリング19,20
が内軸6の外周面6aに圧接することにより内軸シール
部33・内軸6間をシールしている。内軸6は非磁性体
からなり、磁力線が内軸6に回り込んで磁性流体21,
22を保持する力を低下させて密封性能を劣化させるこ
ともない。ここで、内軸6自体が第2磁気回路遮断部を
構成する。
【0032】このように、外軸シール部32のポールピ
ース34,35の内周端部34d,35dを非磁性体に
て形成すれば、外軸シール部32とハウジング4とを通
る磁力線が外軸5に回り込むことがないので、内軸シー
ル部33と外軸5との間で磁気回路を形成することがで
きる。従って、従来例に係る磁性流体シール装置100
の磁性体リングのような部材を外軸の内周側に設ける必
要がなく、外軸5の内周面に凹状溝を形成しOリングを
装着する必要もない。すなわち、本実施形態に係る磁性
流体シール装置31は、従来例に比して簡略化された形
状及び構造を有しており、製作が容易であり、製造コス
トの低減も可能である。また、磁性流体14,15を保
持する力が低下して密封性能を劣化させることもない。
【0033】磁性体リングが不要化されることにより、
部品点数が削減されて、装置自体の小型化が可能であ
る。また、磁性体リングの分の同心度の影響が省略でき
るので、偏心が小さくなり、磁性流体固有の偏析の影響
も小さくなる。従って、回転時の起動トルクの経時変化
が小さくなり、真空安定性も向上する。さらに、外軸5
内周にOリングを設ける必要がなくなることに伴い、外
軸5内周面5bに溝を設ける必要もないので、外軸5の
強度が低下することもなく、外軸5の肉厚を薄くするこ
とも可能となる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明によれ
ば、第1密封部とハウジング及び第1軸のいずれか一方
との間で直接磁性流体が保持され、第2密封部と第1軸
及び第2軸のいずれか一方との間でも直接磁性流体が保
持されるので、構造が簡略化され、製作容易な磁性流体
シール装置を提供することができる。
【0035】また、第1磁気回路遮断部及び第2磁気回
路遮断部が設けられているので、磁力線が漏れ出して磁
性流体を保持する力を低下させることもない。従って、
良好な密封性能を有する磁性流体シール装置を提供する
ことができる。
【0036】第2の発明によれば、第1軸が磁性体から
なる場合でも、他方の密封部の第1軸側の端部を非磁性
体にて形成すれば、他方の密封部から第1軸へ磁力線が
回り込むことはないので、密封性能が低下することもな
い。また、他方の密封部の第1軸側の端部に非磁性体を
接合しておいて加工すればよいので、製作容易な磁性流
体シール装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施形態に係る磁性流体
シール装置の概略構成を示す断面図である。
【図2】図2は本発明の第1の実施形態の変形例に係る
磁性流体シール装置の概略構成を示す半断面図である。
【図3】図3は本発明の第2の実施形態に係る磁性流体
シール装置の概略構成を示す半断面図である。
【図4】図4は従来の磁性流体シール装置を使用したス
パッタリング装置の概略構成を示す部分断面図である。
【図5】図5は図4の従来の磁性流体シール装置周辺の
概略構成を示す半断面図である。
【符号の説明】
1,31,100 磁性流体シール装置 2,32,101 外軸シール部 3,33,102 内軸シール部 4,103 ハウジング 5,104 外軸 6,105 内軸 7,8,106,107 環状隙間 9,16,108,118 磁石 10,11,17,18,34,35,37,38, 109,110,119,120 ポールピース 10d,11d,17d,18d 外周端部 34d,35d 内周端部 14,15,21,22,116,117,123,1
24 磁性流体 200 スパッタリング装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと該ハウジングの軸孔内に同
    心的に組み付けられる中空の第1軸との間に形成される
    環状の隙間に磁性流体を保持することにより該隙間を密
    封する第1密封部と、 前記第1軸と前記第1軸の中空内部に同心的に組み付け
    られる第2軸との間に形成される環状の隙間に磁性流体
    を保持することにより該隙間を密封する第2密封部とを
    有する磁性流体シール装置において、 前記ハウジング及び前記第1軸のいずれか一方の部材と
    前記第1密封部との間で磁性流体を保持する場合に、該
    他方の部材と前記第1密封部とによって形成されるべき
    磁気回路を遮断する第1磁気回路遮断部を有し、 前記第1軸及び前記第2軸のいずれか一方の部材と前記
    第2密封部との間で磁性流体を保持する場合に、該他方
    の部材と前記第2密封部とによって形成されるべき磁気
    回路を遮断する第2磁気回路遮断部を有することを特徴
    とする磁性流体シール装置。
  2. 【請求項2】前記第1軸が磁性体からなり、 前記第1密封部及び前記第2密封部のいずれか一方の密
    封部と前記第1軸との間で磁性流体を保持しており、 該他方の密封部の第1軸側の端部を非磁性体にて形成し
    たことを特徴とする請求項1記載の磁性流体シール装
    置。
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CN112212010A (zh) * 2020-10-19 2021-01-12 清华大学 用于密封粉尘的磁性液体密封装置

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