JPH10219229A - 剥離剤組成物 - Google Patents

剥離剤組成物

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JPH10219229A
JPH10219229A JP2921597A JP2921597A JPH10219229A JP H10219229 A JPH10219229 A JP H10219229A JP 2921597 A JP2921597 A JP 2921597A JP 2921597 A JP2921597 A JP 2921597A JP H10219229 A JPH10219229 A JP H10219229A
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JP
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release
silicone
weight
agent composition
parts
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JP2921597A
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Nobuhisa Kobayashi
伸久 小林
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】粘着テープや粘着ラベル等を接合した場合、意
図としない剥がれを生じることがなく、粘着テープを巻
き戻す際、粘着テープや粘着ラベルを剥がす際などに発
生する剥離音を軽減することのできる剥離剤組成物に関
する。 【解決手段】ジメチルポリシロキサンを主剤とし、これ
に重剥離コントロール剤を加えた付加型シリコーン系剥
離剤組成物において、ジメチルポリシロキサンと重剥離
コントロール剤の両者に含まれるビニル基、ヘキセニル
基等の官能基の総数がメチル基100に対して0.05
〜3.0であることを特徴とするシリコーン系剥離剤組
成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘着テープや粘着
ラベル等を接合した場合、意図としない剥がれを生じる
ことがなく、粘着テープを巻き戻す際、粘着テープや粘
着ラベルを剥がす際などに発生する剥離音を軽減するこ
とのできる剥離剤組成物に関する。詳しくは、紙おむつ
用として使用するテープ類に使用する剥離剤組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、紙おむつの結束具は、おむつ
の後身腰周りバックシート上に一端を固定された粘着テ
ープ(以下、ファスニングテープという)と、該粘着テ
ープを紙おむつの使用前の段階で仮止めする基材となる
剥離テープ(以下、リリーステープという)と、さらに
ファスニングテープを何度も脱着できる仮止め材として
用いられているフロントシートもしくはフロントテープ
(以下、単にフロントシートという)とから構成されて
いる。
【0003】このうちフロントシート及びリリーステー
プとしては、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフ
ィルム、ポリエチレンフィルム等のフィルム基材を使用
し、紙おむつを着けるためにファスニングテープを貼り
付けた場合に意図としない剥離を生じない高保持性を有
し、かつ紙おむつを剥がす際にファスニングテープが容
易に剥離できるように長鎖アルキル系剥離剤を塗布した
ものが一般的に使用されていた。
【0004】この長鎖アルキル系剥離剤は、脱着可能な
剥離性を与えるという点では優れた剥離処理剤ではある
が、一旦、仮着したファスニングテープをフロントシー
ト、リリーステープから剥がす際、「バリバリ」と大き
な音を立てて剥がれるために、母親、看護婦など紙おむ
つを装着する人が、病院や寝室など静かな環境で剥がす
ときには赤ちゃんなど着用者や周囲の人が剥離音に驚
く、目が覚めるなどの問題があった。
【0005】これらの問題を解決するために、例えば、
特公平7−59244号公報では、フロントシートの剥
離剤として3次元化したオルガノポリシロキサンを剥離
コントロール剤として5〜60重量%含有するシリコー
ン系剥離剤を用い、ファスニングテープの粘着剤にAB
A型又はAB型ブロック共重合体(Aは熱可塑性ブロッ
ク、Bはラバーブロック)を主体とする粘着剤の組み合
わせで実現可能として提案されているが、シリコーンポ
リマーを形成する汎用シリコーンの種類、添加される剥
離コントロール剤の種類及び添加量の違う剥離剤組成物
によって剥離音の違いに大きなバラツキが生じる。ある
いは、粘着テープと剥離基材面との剥離力が同等であっ
ても汎用シリコーンと汎用剥離コントロール剤との組み
合わせ種類によっては、剥離形態がジッピングとなり、
剥離音が該長鎖アルキル系剥離剤の特徴と比べて何ら改
善されず大きな音を立てるものが多かった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ファスニン
グテープ等の粘着テープを貼り付けた時に意図としない
剥離を生じることのない高保持性を有し、かつ、剥離の
際は、剥離音を軽減し、安定した剥離を行うことができ
るフロントシートやリリーステープ等の剥離材となる剥
離剤組成物を提供するものである。
【0007】本発明者はこのような課題を解決するため
に、鋭意検討した結果、シリコーン系剥離剤の主剤であ
るジメチルポリシロキサン、とSiO2単位と(CH3
3SiO1/2単位あるいはCH2=CH(CH32SiO
1/2単位を有するレジン構造のものや、SiO2単位を有
するシリカ構造をもつ重剥離コントロール剤とを組み合
わせたシリコーン系剥離剤において、該シリコーン系剥
離剤中に含まれるビニル基、ヘキセニル基等の官能基の
総数を特定の範囲に限定した剥離剤組成物を用いること
によって達成できることを見出し、本発明に至ったので
ある。
【0008】すなわち、本発明は、メチルポリシロキサ
ンを主剤とし、これに重剥離コントロール剤を加えた付
加型シリコーン系剥離剤組成物において、ジメチルポリ
シロキサンと重剥離コントロール剤の両者に含まれるビ
ニル基、ヘキセニル基等の官能基の総数がメチル基10
0に対して0.05〜3.0であることを特徴とするシ
リコーン系剥離剤組成物である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のシリコーン系剥離剤組成
物は、ジメチルポリシロキサンを主剤とした重剥離コン
トロール剤を含む付加型シリコーン系剥離剤であり、剥
離組成物中には特定数の官能基を含んでなるものであ
る。本発明では、ジメチルポリシロキサンと重剥離コン
トロール剤とからなる剥離剤組成物において、両者に含
まれるビニル基,ヘキセニル基などの官能基の総数がメ
チル基100に対して0.05〜3.0含むことが特徴
である。好ましくは0.1〜2.5の範囲の官能基数が
含まれているとよい。因みに0.05未満では、剥離剤
の反応性が低下するため硬化しにくく、3.0を超える
と剥離剤組成物で形成される塗膜の架橋密度が高くなっ
て、粘着テープ等の剥離の際の音が大きくなってしま
う。なお、総数をコントロールすべき官能基としては、
ビニル基,ヘキセニル基のほか、アリル基,ブテニル
基,ペンテニル基などのアルケニル基が挙げられる。
【0010】重剥離コントロール剤としては、公知のコ
ントロール剤が使用できるが、SiO2単位と(CH3
3SiO1/2単位あるいはCH2=CH(CH32SiO
1/2単位を有するレジン構造のものや、SiO2単位を有
するシリカ構造のものが、粘着テープとの保持性を高め
るので好ましく使用できる。該重剥離コントロール剤
は、一般に官能基であるビニル基を有するもの、ビニル
基を有しないものとに大別される。官能基を有するもの
としてSD−7292(東レダウコーニング社製)、K
S−3800(信越化学工業社製)等が使用できる。ま
た、官能基を有しないものとしては、BY24−843
(東レ・ダウコーニング社製)等が使用できる。重剥離
コントロール剤の添加量は主剤100重量部に対し25
0重量部以下が好ましい。250重量部を超えると、該
重剥離コントロール剤のうち官能基を持たないタイプで
はシリコーンの硬化性が低下し、結果としてスミアー
(硬化不足)となる。また、官能基の有無に関わらず、
250重量部を超えると粘着テープの巻き出しの際、あ
るいは粘着テープと剥離材との脱着の際の剥離音がし易
くなるので好ましくない。
【0011】シリコーン系剥離剤組成物中には該主剤の
他に、該官能基と反応し、シリコーン系剥離剤を硬化
(キュアー)させるための架橋剤(SiH)が含まれて
いる。架橋剤の量は官能基1に対して1〜10が好まし
い。1未満になると該シリコーン系剥離剤に含まれるビ
ニル基あるいはヘキセニル基等の反応が完全に進行せ
ず、硬化不良となる。また、10を超えると架橋剤が未
反応で残存し、この結果本来の剥離性を損ない、剥離が
重くなるといった剥離異常になる。
【0012】さらに上記シリコーン系剥離剤組成物中に
は、シリコーン系剥離剤を硬化させる触媒が添加され
る。該触媒としては白金系触媒が好ましく、具体的には
市販されているSRX−212(東レ・ダウコーニング
社製)、PL−50T(信越化学工業社製)等が挙げら
れる。触媒の添加量は、主剤と重剥離コントロール剤の
合計100重量部に対して0.5〜12重量部、好まし
くは2〜10重量部程度である。
【0013】また、上記シリコーン系剥離剤組成物中に
は、更に剥離剤組成物と紙、フィルム等の基材との密着
性を向上させるための密着向上剤を添加できる。密着向
上剤としては、例えばシランカップリング剤等が挙げら
れる。具体的にはSD−7200、BY24−846C
(東レ・ダウコーニング社製)等が挙げられる。また、
特公平6−80122号に記載のシランカップリング剤
も使用できる。密着向上剤の添加量は、主剤と重剥離コ
ントロール剤の合計が100重量部に対して15重量部
以下が好ましい。15重量部を超えるとシリコーン系剥
離剤の硬化性が低下してくるので好ましくない。
【0014】上記剥離剤塗布物は、紙、フィルム等の基
材に、乾燥重量で0.05〜1g/m2、好ましくは
0.1〜0.5g/m2の塗布量となるように設けられ
る。なお、該剥離剤を硬化させる温度は塗布される基
材、乾燥装置によって異なるが、60〜140℃(基材
温度50〜120℃)が望ましい。
【0015】この剥離剤組成物は、高保持性を有するの
で意図としない剥離を生じることがなく、該粘着テープ
の巻き出しの際に、粘着テープと剥離材との脱着の際に
発生する剥離音を軽減することができるので、通常の粘
着テープや、再剥離可能な剥離材を提供することができ
る。例えば、紙おむつ用テープのフロントシートやリリ
ーステープに適している。また、おむつを廃棄するため
に紙おむつ部に設けられた廃棄用テープ、さらに産業用
包装用テープ、セパレートフィルム(紙)、医療用テー
プ、ラベル用剥離紙(フィルム)、剥離性のあるガラス
用、アルミ用、プラスチック用コーティング剤などにも
応用することができる。
【0016】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明する
が、もちろん、本発明はこれによって限定されるもので
はない。
【0017】
【実施例1】ジメチルポリシロキサン中のメチル基10
0に対する官能基であるビニル基の数が0.1である付
加型シリコーン(商品名:BY23−753,固形分3
0%,架橋剤含有,東レ・ダウコーニング社製)を70
重量部、メチル基100に対するビニル基の数を5.0
有する重剥離コントロール剤(商品名:SD−729
2,固形分70%,東レダウコーニング社製)を30重
量部添加した合計100重量部、総官能基数1.57の
混合物をトルエン/n−ヘキサン混合溶剤で溶解した。
これに、触媒(商品名:SRX−212,東レ・ダウコ
ーニング社製)を5重量部、密着向上剤(商品名:SD
−7200,東レ・ダウコーニング社製)を3重量部添
加し、混合溶液を得た。
【0018】この溶液をシリコーン系剥離剤組成物と
し、20μm厚の二軸延伸ポリプロピレンフィルム上に
メイヤバーを用いて0.2g/m2になるように塗布し
た後、110℃×40秒加熱処理して硬化させ、剥離層
を形成させたものを剥離材とした。
【0019】
【実施例2】実施例1において、付加型シリコーン(B
Y23−753)の添加量を60重量部に、重剥離コン
トロール剤(SD−7292)の添加量を40重量部に
代え、総官能基数2.06とした以外は実施例1と同条
件でシリコーン系剥離剤組成物と剥離材を製造した。
【0020】
【実施例3】実施例1において、付加型シリコーン(B
Y23−753)を50重量部、官能基を有する重剥離
コントロール剤(SD−7292)に代えて官能基を有
しない重剥離コントロール剤(BY24−843)を5
0重量部使用し、添加した合計100重量部、総官能基
数0.05とした以外は実施例1と同じ条件でシリコー
ン系剥離剤組成物と剥離材を製造した。
【0021】
【実施例4】実施例1において、付加型シリコーン(B
Y23−753)に代えてジメチルポリシロキサン中の
メチル基100に対するビニル基が1.4である付加型
シリコーン(商品名:BY24−162,固形分30
%,架橋剤含有,東レ・ダウコーニング社製)を70重
量部、重剥離コントロール剤(BY24−843)を3
0重量部使用し、添加した合計100重量部、総官能基
数0.98とした以外は実施例1と同じ条件でシリコー
ン系剥離材組成物と剥離材を製造した。
【0022】
【実施例5】ジメチルポリシロキサン中のメチル基10
0に対する官能基であるビニル基の数が0.6である付
加型シリコーン(商品名:KS−3703,固形分30
%,架橋剤含有,信越化学工業製)を70重量部、メチ
ル基100に対するビニル基の数が7.6である重剥離
コントロール剤(商品名:KS−3800,固形分30
%,信越化学工業製)を30重量部使用し、添加した合
計100重量部、総官能基数2.70の混合物をトルエ
ン/n−ヘキサン混合溶剤で溶解した。これに、触媒
(商品名:PL−50T,信越化学工業製)を10重量
部添加し、混合溶液を得た。この溶液をシリコーン系剥
離剤組成物とし、実施例1と同じ条件で塗布したものを
剥離材とした。
【0023】
【比較例1】実施例1において、付加型シリコーン(B
Y23−753)を40重量部、重剥離コントロール剤
(SD−7292)添加量を60重量部使用し、添加し
た合計100重量部、総官能基数3.04とした以外は
実施例1と同じ条件で塗布したものを剥離材とした。
【0024】
【比較例2】実施例1において、付加型シリコーン(B
Y23−753)を20重量部、重剥離コントロール剤
(BY24−843)添加量を80重量部使用し、添加
した合計100重量部、総官能基数0.02とした以外
は実施例1と同じ条件で塗布したものを剥離材とした。
【0025】
【比較例3】実施例1において、付加型シリコーン(B
Y23−753)に代えてジメチルポリシロキサン中の
メチル基100に対するビニル基の数が1.4である付
加型シリコーン(BY24−162)を50重量部、重
剥離コントロール剤(SD−7292)を50重量部使
用し、添加した合計100重量部、総官能基数3.20
とした以外は実施例1と同じ条件でシリコーン系剥離剤
組成物と剥離材を製造した。
【0026】
【比較例4】実施例1において、付加型シリコーン(B
Y23−753)に代えてジメチルポリシロキサン中の
メチル基100に対するビニル基の数が0.6である付
加型シリコーン(KS−3703)を50重量部、重剥
離コントロール剤(KS−3800)を50重量部使用
し、添加した合計100重量部、総官能基数4.10と
した以外は実施例1と同じ条件でシリコーン系剥離剤組
成物と剥離材を製造した。
【0027】このようにして得られた剥離材について、
以下の試験評価を行い、その結果を表1に示した。尚、
評価に用いる粘着テープとしては、花王製の紙おむつ
(メリーズMサイズ)のファスニングテープを使用し
た。
【0028】<硬化性>シリコーン系剥離剤組成物の硬
化性は、上記剥離剤組成物を基材に塗布乾燥直後にその
塗布面を指の腹で擦り、以下の基準で評価した。 (評価基準) ○:硬化性が良好なもの △:硬化性が若干不十分なもの ×:不十分なもの
【0029】<密着性>シリコーン系剥離剤組成物の密
着性は、上記剥離剤組成物を基材に塗布乾燥後、温度6
5℃、湿度80%にて2日間保存した剥離材の塗布面を
指の腹で擦り、下記の基準で評価した。 (評価基準) ○:密着性が良好なもの △:密着性が若干不十分なもの ×:不十分なもの
【0030】<剥離力>SUS板の上に固定された各々
の剥離材の剥離剤組成物塗布面上に、貼り付け面積が2
5mm×50mmになるように粘着テープを貼付し、2
Kgの圧着ローラーにて1往復した直後、引っ張り試験
機にて300mm/分で180°剥離試験を行った。
【0031】<せん断力>SUS板の上に固定された各
々の剥離材の剥離剤組成物塗布面上に、貼り付け面積が
25mm×25mmになるように粘着テープの一端を貼
付し、2Kgの圧着ローラーにて1往復した直後、引っ
張り試験機にて300mm/分で他端側をせん断方向に
引っ張り、せん断力を測定した。
【0032】<保持力>ステンレス板の上に固定させた
各々の剥離材の剥離剤組成物塗布面上に、貼り付け面積
が25mm×25mmになるように粘着テープをのせ、
2Kgの圧着ローラーにて1往復して圧着した後、40
℃の雰囲気中にて1Kg重の荷重を24時間かけた後の
粘着テープがずれた長さを測定値とし、24時間以内に
落下したときはその時間を測定値とした。
【0033】<剥離音>騒音計を用いて、測定環境22
±2℃、JIS-Z-8731に規定される等価騒音レベルが
35dBであり、衝撃騒音が37dB以内である自由音
場の測定室内において、剥離速度約50m/分、試料か
ら測定器までの距離30cmにおいてファスニングテー
プを試験片から剥がすときの最大剥離音を測定した。剥
離音は可聴域の周波数域(A特性のAP値)における騒
音レベル(dB)で示される。モニターテストでは、5
人それぞれが音の静かさについて判断した。5人中4人
以上が良好(音が静か)としたものを○、3人が良好と
したものを△、2人以下を×とした。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】このように、主剤とするジメチルポリシ
ロキサンと重剥離コントロール剤両者に含まれる特定数
の官能基を有する本発明の剥離剤組成物を用いることに
よって、剥離剤塗布物の架橋密度が低く、柔らかい塗膜
をもち、粘着テープ等の剥離の際に音がしにくく、かつ
スムースな剥離を有する特徴を有する。この特徴を生か
し、剥離音を軽減した粘着テープあるいは剥離音の静か
な再剥離可能なセパレートフィルム(紙)用の剥離剤組
成物として有用である。例えば紙おむつ用のテープとし
て用いた場合には、母親、看護婦など使い捨ておむつを
装着する人が病院や寝室など、特に静かな環境で剥がす
ときには赤ちゃんなど着用者や周囲の人が剥離音に驚
く、目が覚めるなどの問題が解消できるものとして利用
価値が大きい。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】このようにして得られた剥離材について、
以下の試験評価を行い、その結果を表1に示した。尚、
評価に用いる粘着テープとしては、花王製の紙おむつ
(メリーズMサイズ;1995年入手)のファスニング
テープを使用した。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジメチルポリシロキサンを主剤とし、これ
    に重剥離コントロール剤を加えた付加型シリコーン系剥
    離剤組成物において、ジメチルポリシロキサンと重剥離
    コントロール剤の両者に含まれるビニル基、ヘキセニル
    基等の官能基の総数がメチル基100に対して0.05
    〜3.0であることを特徴とするシリコーン系剥離剤組
    成物。
  2. 【請求項2】重剥離コントロール剤が、SiO2単位を
    有するシリカ構造のもの、および、SiO2単位と(C
    33SiO1/2単位あるいはCH2=CH(CH32
    iO1/2単位を有するレジン構造のもの、から選ばれる
    少なくとも一種である請求項1記載のシリコーン系剥離
    剤組成物。
  3. 【請求項3】紙おむつに使用される粘着テープ、或いは
    保護シート用に使用する請求項1又は請求項2に記載の
    剥離剤組成物。
JP2921597A 1997-02-13 1997-02-13 剥離剤組成物 Pending JPH10219229A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007099952A1 (ja) 2006-02-28 2007-09-07 Lintec Corporation 塗膜の保護シート

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WO2007099952A1 (ja) 2006-02-28 2007-09-07 Lintec Corporation 塗膜の保護シート

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