JPH10219102A - 微生物の侵食に抗して改善された長期耐性を有するポリウレタン組成物 - Google Patents
微生物の侵食に抗して改善された長期耐性を有するポリウレタン組成物Info
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- JPH10219102A JPH10219102A JP10021699A JP2169998A JPH10219102A JP H10219102 A JPH10219102 A JP H10219102A JP 10021699 A JP10021699 A JP 10021699A JP 2169998 A JP2169998 A JP 2169998A JP H10219102 A JPH10219102 A JP H10219102A
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- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 主成分としてポリオール成分およびイソシア
ネート成分からなるプレポリマーまたはプレポリマーを
硬化させることにより形成されたポリウレタンフォーム
が存在する、微生物の侵食に抗して改善された長期耐性
を有するポリウレタン組成物。 【解決手段】 ポリウレタン組成物中に、殺微生物剤
が、そのつどポリウレタン組成物に対して、０．１〜３
重量％の量で添加される。
ネート成分からなるプレポリマーまたはプレポリマーを
硬化させることにより形成されたポリウレタンフォーム
が存在する、微生物の侵食に抗して改善された長期耐性
を有するポリウレタン組成物。 【解決手段】 ポリウレタン組成物中に、殺微生物剤
が、そのつどポリウレタン組成物に対して、０．１〜３
重量％の量で添加される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、微生物の侵食に抗
して改善された長期耐性を有するポリウレタン組成物に
関するものであり、この場合主成分としてポリオール成
分およびイソシアネート成分からなるプレポリマーまた
はプレポリマーを硬化させることにより形成されたポリ
ウレタンフォームが存在する。
して改善された長期耐性を有するポリウレタン組成物に
関するものであり、この場合主成分としてポリオール成
分およびイソシアネート成分からなるプレポリマーまた
はプレポリマーを硬化させることにより形成されたポリ
ウレタンフォームが存在する。
【０００２】
【従来の技術】ポリウレタン組成物は、久しく公知であ
る。また、このことは、例えば、構造工学および土木工
学の分野における様々な目的に使用されるポリウレタン
フォームにもあてはまる。建築分野におけるポリウレタ
ンフォームの典型的な使用は、窓枠および戸枠に接した
空隙の充填、断熱を改善するための屋根構造中の空隙の
充填ならびに石垣の破損個所の閉塞である。その際に、
しばしばポリウレタンフォームは、スプレーノズルを用
いて所望の場所に施される。１成分系フォームの場合に
は、スプレーノズルはプレポリマー、即ちポリオール成
分およびイソシアネート成分からなるプレポリマーを含
有し、該プレポリマー中には、依然として遊離イソシア
ネート基が存在する。また、更に、スプレーノズル中の
該組成物は、常用の添加剤、例えば泡安定剤または防炎
加工剤に加えて、スプレーノズルから該組成物を排出す
るためのガス状噴射剤を含んでいる。
る。また、このことは、例えば、構造工学および土木工
学の分野における様々な目的に使用されるポリウレタン
フォームにもあてはまる。建築分野におけるポリウレタ
ンフォームの典型的な使用は、窓枠および戸枠に接した
空隙の充填、断熱を改善するための屋根構造中の空隙の
充填ならびに石垣の破損個所の閉塞である。その際に、
しばしばポリウレタンフォームは、スプレーノズルを用
いて所望の場所に施される。１成分系フォームの場合に
は、スプレーノズルはプレポリマー、即ちポリオール成
分およびイソシアネート成分からなるプレポリマーを含
有し、該プレポリマー中には、依然として遊離イソシア
ネート基が存在する。また、更に、スプレーノズル中の
該組成物は、常用の添加剤、例えば泡安定剤または防炎
加工剤に加えて、スプレーノズルから該組成物を排出す
るためのガス状噴射剤を含んでいる。
【０００３】使用現場で、プレポリマーは、ガス状噴射
剤を用いて、適当なアダプターまたは他の装置、例えば
スプレーガンを介してフォームを形成しながら、所望の
平面上または充填されるべき空隙中に導入される。次
に、プレポリマーの遊離イソシアネート基は、大気中の
湿気と反応し、それによりポリウレタンフォームは硬化
する。このフォームは、その後しばしば化粧塗りが施さ
れ、それゆえ継続的に不利な環境の影響から保護され
る。
剤を用いて、適当なアダプターまたは他の装置、例えば
スプレーガンを介してフォームを形成しながら、所望の
平面上または充填されるべき空隙中に導入される。次
に、プレポリマーの遊離イソシアネート基は、大気中の
湿気と反応し、それによりポリウレタンフォームは硬化
する。このフォームは、その後しばしば化粧塗りが施さ
れ、それゆえ継続的に不利な環境の影響から保護され
る。
【０００４】しかしながら、また、硬化ポリウレタンフ
ォームがもはや別の保護する建築材料によって覆われて
いない場合があり、例えば、これは、ポリウレタンフォ
ームをバスダブまたはシャワー室の範囲内で空隙を充填
する場合である。また、屋根材の場合には、発泡されて
いる範囲は、しばしば、例えば費用の理由で、他の材料
によって覆われない。このような場合には、ポリウレタ
ンフォームは、直接、環境の影響に暴露されている。例
えば、フォームの表面上に、露の形で大気中の湿気、ま
たは凝結水の形で建造物の湿気は、結露しうる。フォー
ム表面上の水は、有機物質と一緒に、例えば空気中から
常に存在する塵の微粒子と一緒に、微生物の成長および
展開のための理想の温床を形成する。その結果、これ
は、その後しばらく経ってから、フォームの変色または
黒い被覆として現れる。また、微生物は、単にフォーム
表面の外観を損なうだけでなく、衛生上の危険およびむ
しろ更に健康上の危険を必然的に伴う。
ォームがもはや別の保護する建築材料によって覆われて
いない場合があり、例えば、これは、ポリウレタンフォ
ームをバスダブまたはシャワー室の範囲内で空隙を充填
する場合である。また、屋根材の場合には、発泡されて
いる範囲は、しばしば、例えば費用の理由で、他の材料
によって覆われない。このような場合には、ポリウレタ
ンフォームは、直接、環境の影響に暴露されている。例
えば、フォームの表面上に、露の形で大気中の湿気、ま
たは凝結水の形で建造物の湿気は、結露しうる。フォー
ム表面上の水は、有機物質と一緒に、例えば空気中から
常に存在する塵の微粒子と一緒に、微生物の成長および
展開のための理想の温床を形成する。その結果、これ
は、その後しばらく経ってから、フォームの変色または
黒い被覆として現れる。また、微生物は、単にフォーム
表面の外観を損なうだけでなく、衛生上の危険およびむ
しろ更に健康上の危険を必然的に伴う。
【０００５】このようなシール材表面上での有害な真菌
類の成長を妨げるために、発泡されていないジョイント
シール材中に殺真菌剤を混入することは公知である。こ
のようなジョイントシール材表面それ自体は、時間が経
つにつれて、微生物が絶え間なく新しく流入することに
よって、殺真菌剤が不足するようになるであろう。しか
しながら、発泡されていないジョイントシール材の塊全
体は、殺真菌剤が絶え間なく表面上へ後拡散される殺真
菌剤の貯蔵層として作用するので、これらのジョイント
シール材表面の長期の殺真菌剤による保護が得られてい
る。
類の成長を妨げるために、発泡されていないジョイント
シール材中に殺真菌剤を混入することは公知である。こ
のようなジョイントシール材表面それ自体は、時間が経
つにつれて、微生物が絶え間なく新しく流入することに
よって、殺真菌剤が不足するようになるであろう。しか
しながら、発泡されていないジョイントシール材の塊全
体は、殺真菌剤が絶え間なく表面上へ後拡散される殺真
菌剤の貯蔵層として作用するので、これらのジョイント
シール材表面の長期の殺真菌剤による保護が得られてい
る。
【０００６】それとは対照的に、ポリウレタンフォーム
の場合には、次の考察から出発すべきである：また、フ
ォームを形成する混合物に殺真菌剤を添加する場合に
も、このようなフォームは、このような貯蔵作用が不足
することになるであろう。ポリウレタンフォームの密度
は、リットルあたり約１５〜５０ｇにすぎない。即ち、
このポリウレタンフォームは、発泡されていないジョイ
ントシール材の場合よりも単位容積あたり１／２０〜１
／６０だけ少ない固体含量を有する。また、それに応じ
て、単位容積あたりポリウレタンフォーム中に存在して
いる殺真菌剤の量は少ないであろう。したがって、ま
た、ポリウレタンフォームは、殺真菌剤の貯蔵層として
ではなく、発泡されていないジョイントシール材の緊密
な塊のように作用する。それゆえ、ポリウレタンフォー
ムの表面上の殺真菌剤の消費は、フォーム内部からの相
応する殺真菌剤の量の後拡散によってもはや補償されこ
とができないであろう。
の場合には、次の考察から出発すべきである：また、フ
ォームを形成する混合物に殺真菌剤を添加する場合に
も、このようなフォームは、このような貯蔵作用が不足
することになるであろう。ポリウレタンフォームの密度
は、リットルあたり約１５〜５０ｇにすぎない。即ち、
このポリウレタンフォームは、発泡されていないジョイ
ントシール材の場合よりも単位容積あたり１／２０〜１
／６０だけ少ない固体含量を有する。また、それに応じ
て、単位容積あたりポリウレタンフォーム中に存在して
いる殺真菌剤の量は少ないであろう。したがって、ま
た、ポリウレタンフォームは、殺真菌剤の貯蔵層として
ではなく、発泡されていないジョイントシール材の緊密
な塊のように作用する。それゆえ、ポリウレタンフォー
ムの表面上の殺真菌剤の消費は、フォーム内部からの相
応する殺真菌剤の量の後拡散によってもはや補償されこ
とができないであろう。
【０００７】更に、発泡されていないジョイントシール
材と対照的に、ポリウレタンフォームの場合には、内部
から表面への物質の拡散は、著しく減少されるであろ
う。フォーム中の多量の封入ガスのために、殺真菌剤が
拡散することができる幅の狭い固体の橋が存在するにす
ぎないので、十分な拡散は妨げられるであろう。更に、
フォームの場合に、殺真菌剤は、発泡されていないジョ
イントシール材とは対照的に、フォーム内部からその表
面へのより長い拡散過程を進まなくてはならない、とい
うのも、この過程で無数の封入ガスを回避しなければな
らないからである。
材と対照的に、ポリウレタンフォームの場合には、内部
から表面への物質の拡散は、著しく減少されるであろ
う。フォーム中の多量の封入ガスのために、殺真菌剤が
拡散することができる幅の狭い固体の橋が存在するにす
ぎないので、十分な拡散は妨げられるであろう。更に、
フォームの場合に、殺真菌剤は、発泡されていないジョ
イントシール材とは対照的に、フォーム内部からその表
面へのより長い拡散過程を進まなくてはならない、とい
うのも、この過程で無数の封入ガスを回避しなければな
らないからである。
【０００８】更になお、殺真菌剤または類似の活性物質
の添加は、ポリウレタン−プレポリマーからなるフォー
ムの形成を損なうおそれがありうる、というのも、周知
のように、発泡する系の場合に、別の物質の添加は、し
ばしば減少したフォーム収量または不完全な発泡構造を
まねくからである。
の添加は、ポリウレタン−プレポリマーからなるフォー
ムの形成を損なうおそれがありうる、というのも、周知
のように、発泡する系の場合に、別の物質の添加は、し
ばしば減少したフォーム収量または不完全な発泡構造を
まねくからである。
【０００９】前記の理由から、ポリウレタンフォーム中
の常用量の殺真菌剤または類似の活性物質の存在では、
意図した成果をもたらさないことが見込まれた。
の常用量の殺真菌剤または類似の活性物質の存在では、
意図した成果をもたらさないことが見込まれた。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】それゆえ、前記課題
は、本発明の基礎となるものであり、前記組成物が硬化
されたフォームの形で微生物の侵食に抗して長期耐性が
あることが証明されているポリウレタン組成物を示すこ
とである。
は、本発明の基礎となるものであり、前記組成物が硬化
されたフォームの形で微生物の侵食に抗して長期耐性が
あることが証明されているポリウレタン組成物を示すこ
とである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】ところで、驚くべきこと
に、前記課題は、前記の困難にも関わらず、ポリウレタ
ン組成物中に、殺微生物剤が、そのつどポリウレタン組
成物に対して、０．１〜３重量％の量で、有利に０．１
〜２重量％の量で、殊に０．２〜１重量％の量で添加さ
れることにより解決されることが見いだされた。
に、前記課題は、前記の困難にも関わらず、ポリウレタ
ン組成物中に、殺微生物剤が、そのつどポリウレタン組
成物に対して、０．１〜３重量％の量で、有利に０．１
〜２重量％の量で、殊に０．２〜１重量％の量で添加さ
れることにより解決されることが見いだされた。
【００１２】更に、殊に驚くべきことは、ポリウレタン
組成物にとって公知の発泡されていないジョイントシー
ル材中の殺真菌剤の量と同程度の殺微生物剤の量で十分
であることである。
組成物にとって公知の発泡されていないジョイントシー
ル材中の殺真菌剤の量と同程度の殺微生物剤の量で十分
であることである。
【００１３】前記ポリウレタン組成物は、殺微生物剤と
して、有利に殺真菌剤、殺菌剤または殺藻剤を含有す
る。これらは、そのつど、単独で、または種々の殺微生
物剤からなる組合せ物で使用されることができる。
して、有利に殺真菌剤、殺菌剤または殺藻剤を含有す
る。これらは、そのつど、単独で、または種々の殺微生
物剤からなる組合せ物で使用されることができる。
【００１４】好ましい殺微生物剤は、ベンズイミダゾー
ル、キノキサリン、イミダゾール、トリアゾール、ピリ
ジン、ピリミジン、トリアジン、リン酸エステル、テト
ラヒドロ−１，３，５−チアジアジンチオン、イソチオ
シアネート、チオシアネートおよびイソチアゾリン、殊
にピリジンおよびイソチアゾリンの群からなる化合物で
ある。殊に好ましい殺微生物剤は、Ｎ−オクチル−４−
イソチアゾリン−３−オン、４，５−ジクロロ−２−ｎ
−オクチル−４−イソチアゾリン−３−オン、２，３，
５，６−テトラクロロ−４−メチルスルホニルピリジン
および／または１，２−ベンズイソチアゾリン−３−オ
ンとビス（１−ヒドロキシ）−２Ｈ−ピリジンチオナト
−Ｏ，Ｓ−（Ｔ−４）−亜鉛それぞれ５０％ずつからな
る混合物である。殺微生物剤は、商業的に入手可能であ
る（例えばロームアンドハース・ドイツ(Rohm and Haas
Deutschland GmbH）社の“カソン(Kathon)”の商品名
またはゼネカ(Zeneka)社の“デンシル(Densil)”の商品
名のもとに）。
ル、キノキサリン、イミダゾール、トリアゾール、ピリ
ジン、ピリミジン、トリアジン、リン酸エステル、テト
ラヒドロ−１，３，５−チアジアジンチオン、イソチオ
シアネート、チオシアネートおよびイソチアゾリン、殊
にピリジンおよびイソチアゾリンの群からなる化合物で
ある。殊に好ましい殺微生物剤は、Ｎ−オクチル−４−
イソチアゾリン−３−オン、４，５−ジクロロ−２−ｎ
−オクチル−４−イソチアゾリン−３−オン、２，３，
５，６−テトラクロロ−４−メチルスルホニルピリジン
および／または１，２−ベンズイソチアゾリン−３−オ
ンとビス（１−ヒドロキシ）−２Ｈ−ピリジンチオナト
−Ｏ，Ｓ−（Ｔ−４）−亜鉛それぞれ５０％ずつからな
る混合物である。殺微生物剤は、商業的に入手可能であ
る（例えばロームアンドハース・ドイツ(Rohm and Haas
Deutschland GmbH）社の“カソン(Kathon)”の商品名
またはゼネカ(Zeneka)社の“デンシル(Densil)”の商品
名のもとに）。
【００１５】殺微生物剤は、それ自体または溶剤、有利
に非極性溶剤との組合せ物でポリウレタン組成物中に添
加されることができる。溶剤および殺微生物剤からなる
混合物は、殺微生物剤を有利に５〜５０重量％の量で、
殊に５〜２０重量％の量で含有する。
に非極性溶剤との組合せ物でポリウレタン組成物中に添
加されることができる。溶剤および殺微生物剤からなる
混合物は、殺微生物剤を有利に５〜５０重量％の量で、
殊に５〜２０重量％の量で含有する。
【００１６】殺微生物剤との組合せ物で溶剤として、有
利に非分枝鎖状または分枝鎖状飽和炭化水素、芳香族炭
化水素、複素環式化合物、フルオロアルカンおよび過フ
ッ素化アルキルエーテルは、使用される。殊に、溶剤と
して、キシレンおよびメチル第三ブチルエーテルは、好
ましい。これらの溶剤は、そのつど単独で、またはいく
つかの溶剤からなる混合物として使用されることができ
る。
利に非分枝鎖状または分枝鎖状飽和炭化水素、芳香族炭
化水素、複素環式化合物、フルオロアルカンおよび過フ
ッ素化アルキルエーテルは、使用される。殊に、溶剤と
して、キシレンおよびメチル第三ブチルエーテルは、好
ましい。これらの溶剤は、そのつど単独で、またはいく
つかの溶剤からなる混合物として使用されることができ
る。
【００１７】ポリウレタンプレポリマーおよびそれから
得られるべきポリウレタンフォームは、常法で製造され
ることができる。例えば、適当なポリオール、例えば単
鎖のポリエーテルポリオール３０〜６０重量部を、適当
なイソシアネート、例えばメチレンジフェニルジイソシ
アネート３０〜６０重量部と混合する。この結果、ヒド
ロキシル基に対して、過剰のイソシアネート基３〜２５
モル％を有するプレポリマーが生じる。混合は、スプレ
ーノズル中で行われることができ、その中で、引き続
き、更にガス状噴射剤、例えばプロパン、ブタン、テト
ラフルオロエタン（Ｒ １３４）、ジフルオロエタン
（Ｒ １５２）もしくは１，１，１−トリフルオロエタ
ン（Ｒ １４３）またはこのようなガスからなる混合物
は導入される。プレポリマーおよびガス状噴射剤の均一
な混合のために、この混合物は、約１０〜３０秒振とう
される。
得られるべきポリウレタンフォームは、常法で製造され
ることができる。例えば、適当なポリオール、例えば単
鎖のポリエーテルポリオール３０〜６０重量部を、適当
なイソシアネート、例えばメチレンジフェニルジイソシ
アネート３０〜６０重量部と混合する。この結果、ヒド
ロキシル基に対して、過剰のイソシアネート基３〜２５
モル％を有するプレポリマーが生じる。混合は、スプレ
ーノズル中で行われることができ、その中で、引き続
き、更にガス状噴射剤、例えばプロパン、ブタン、テト
ラフルオロエタン（Ｒ １３４）、ジフルオロエタン
（Ｒ １５２）もしくは１，１，１−トリフルオロエタ
ン（Ｒ １４３）またはこのようなガスからなる混合物
は導入される。プレポリマーおよびガス状噴射剤の均一
な混合のために、この混合物は、約１０〜３０秒振とう
される。
【００１８】次の例は、本発明を説明する。
【００１９】
実施例１ 本発明による殺微生物剤を含有するポリマーを、短鎖の
ポリオール１９３重量部およびメチレンジフェニルジイ
ソシアネート２５７重量部から製造した。そのために、
ポリオール成分およびイソシアネート成分をスプレーノ
ズルに装入し、殺微生物剤として、プレポリマーに対し
て、４，５−ジクロロ−２−ｎ−オクチル−４−イソチ
アゾリン−３−オン２重量％を混合した。殺微生物剤を
キシレン中の溶液（重量比１：２）の形で添加した。
ポリオール１９３重量部およびメチレンジフェニルジイ
ソシアネート２５７重量部から製造した。そのために、
ポリオール成分およびイソシアネート成分をスプレーノ
ズルに装入し、殺微生物剤として、プレポリマーに対し
て、４，５−ジクロロ−２−ｎ−オクチル−４−イソチ
アゾリン−３−オン２重量％を混合した。殺微生物剤を
キシレン中の溶液（重量比１：２）の形で添加した。
【００２０】次に、更に、混合物を、プレポリマーに対
して、プロパン、ブタン、テトラフルオロエタン（Ｒ
１３４）、１，１，１−トリフルオロエタン（Ｒ １４
３）およびジフルオロエタン（Ｒ １５２）からなるガ
ス状噴射剤７５重量部と混合し、２０秒間振とうした。
引き続き、スプレーノズル中で形成されたプレポリマー
をスプレーノズルから流出させ、その際に形成されたポ
リウレタンフォームを８時間、空気に接触させて硬化さ
せた。
して、プロパン、ブタン、テトラフルオロエタン（Ｒ
１３４）、１，１，１−トリフルオロエタン（Ｒ １４
３）およびジフルオロエタン（Ｒ １５２）からなるガ
ス状噴射剤７５重量部と混合し、２０秒間振とうした。
引き続き、スプレーノズル中で形成されたプレポリマー
をスプレーノズルから流出させ、その際に形成されたポ
リウレタンフォームを８時間、空気に接触させて硬化さ
せた。
【００２１】実施例２ 実施例１に従ってプレポリマーを製造したが、しかしな
がら、この場合には、殺微生物剤２重量％の代わりに
０．３３重量％を使用した。
がら、この場合には、殺微生物剤２重量％の代わりに
０．３３重量％を使用した。
【００２２】比較例 実施例１に従ってポリウレタンフォームを製造したが、
しかしながら、殺微生物剤を添加しなかった。
しかしながら、殺微生物剤を添加しなかった。
【００２３】実施例および比較例中で得られた硬化され
たフォームから、そのつど３個の試料を取り出し、試験
方法ＩＳＯ ８４６−１９７８、方法Ｂに応じて、前記
フォームの微生物の侵食に抗する耐性の試験をした。そ
の際に、以下の微生物からの混合物を使用した： アスペルギルス・ニゲル(Aspergillus niger) ＡＴＣ
Ｃ ６２７５ ペニシリウム・フニクロスム(Penicilium funiculosum)
ＩＭＩ １１４９３３ ペシロミセス・バリオチル(Paecilomyces variotil)
ＡＴＣＣ １０１２１ トリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viride) ＡＴＣＣ
９６４５ チェトミウム・グロボスム(Chaetomium globosum) Ａ
ＴＣＣ ６２０５ アルテルナリア・アルテルナタ(Alternaria alternata)
ＩＰ １８６３−８９ フォーム試料を、試験方法の範囲内で、４週間、約２９
℃の温度および９０％より多い大気湿度で保管した。引
き続き、微生物の侵食についての試験の場合には、以下
の評価基準が使用された：０＝５０倍の倍率の鏡験下で
確認不可能な微生物の成長。
たフォームから、そのつど３個の試料を取り出し、試験
方法ＩＳＯ ８４６−１９７８、方法Ｂに応じて、前記
フォームの微生物の侵食に抗する耐性の試験をした。そ
の際に、以下の微生物からの混合物を使用した： アスペルギルス・ニゲル(Aspergillus niger) ＡＴＣ
Ｃ ６２７５ ペニシリウム・フニクロスム(Penicilium funiculosum)
ＩＭＩ １１４９３３ ペシロミセス・バリオチル(Paecilomyces variotil)
ＡＴＣＣ １０１２１ トリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viride) ＡＴＣＣ
９６４５ チェトミウム・グロボスム(Chaetomium globosum) Ａ
ＴＣＣ ６２０５ アルテルナリア・アルテルナタ(Alternaria alternata)
ＩＰ １８６３−８９ フォーム試料を、試験方法の範囲内で、４週間、約２９
℃の温度および９０％より多い大気湿度で保管した。引
き続き、微生物の侵食についての試験の場合には、以下
の評価基準が使用された：０＝５０倍の倍率の鏡験下で
確認不可能な微生物の成長。
【００２４】１＝肉眼で確認不可能か、または殆ど確認
不可能であるが、しかし５０倍の倍率の鏡験下で確認可
能な微生物の成長。
不可能であるが、しかし５０倍の倍率の鏡験下で確認可
能な微生物の成長。
【００２５】２＝試料表面の２５％未満を覆う微生物の
軽度の成長。
軽度の成長。
【００２６】試験の結果は、以下の表中に要約されてい
る。
る。
【００２７】 表 実施例または 試料 プレポリマーに対する 微生物の成長 比較例 番号 殺微生物剤の量（％） に対する評価 実施例１ １ ２ ０ ２ ２ ０ ３ ２ ０ 実施例２ １ ０．３３ １ ２ ０．３３ １ ３ ０．３３ １ 比較例 １ ０ ２ ２ ０ ２ ３ ０ ２ 表から、殺微生物剤を添加していないフォームとは対照
的に、殺微生物剤を含有するポリウレタンフォームの場
合には、全く微生物の成長が起きていないかまたは極め
て僅かに微生物の成長が起きているにすぎないことが明
らかである。
的に、殺微生物剤を含有するポリウレタンフォームの場
合には、全く微生物の成長が起きていないかまたは極め
て僅かに微生物の成長が起きているにすぎないことが明
らかである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ //(Ｃ０８Ｇ 18/48 101:00） Ｃ０８Ｌ 75:04 (72)発明者 ノルベルト アルノルト ドイツ連邦共和国 ヴアルトアツハタール フリートリッヒ−シュネック−シュトラ ーセ ５
Claims (6)
- 【請求項１】 主成分としてポリオール成分およびイソ
シアネート成分からなるプレポリマーまたはプレポリマ
ーを硬化させることにより形成されたポリウレタンフォ
ームが存在する、微生物の侵食に抗して改善された長期
耐性を有するポリウレタン組成物において、ポリウレタ
ン組成物が、ポリウレタン組成物に対して殺微生物剤
０．１〜３重量％を含有することを特徴とする、微生物
の侵食に抗して改善された長期耐性を有するポリウレタ
ン組成物。 - 【請求項２】 前記組成物は、ポリウレタン組成物に対
して殺微生物剤０．１〜２．０重量％を含有する、請求
項１記載のポリウレタン組成物。 - 【請求項３】 前記組成物は、殺微生物剤として殺真菌
剤、殺菌剤または殺藻剤を含有する、請求項１または２
記載のポリウレタン組成物。 - 【請求項４】 前記組成物は、殺微生物剤としてＮ−オ
クチル−４−イソチアゾリン−３−オン、４，５−ジク
ロロ−２−ｎ−オクチル−４−イソチアゾリン−３−オ
ン、２，３，５，６−テトラクロロ−４−メチルスルホ
ニルピリジンおよび／または１，２−ベンズイソチアゾ
リン−３−オンおよびビス（１−ヒドロキシ）−２Ｈ−
ピリジンチオナト−Ｏ，Ｓ−（Ｔ−４）−亜鉛それぞれ
５０重量％ずつからなる混合物を含有する、請求項１か
ら３までのいずれか１項記載のポリウレタン組成物。 - 【請求項５】 プレポリマー中で殺微生物剤は、非極性
溶剤と共に存在する、請求項１から４までのいずれか１
項記載のポリウレタン組成物。 - 【請求項６】 プレポリマーは、非極性溶剤として、非
分枝鎖状または分枝鎖状飽和炭化水素、芳香族炭化水
素、複素環式化合物、フルオロアルカンおよび過フッ素
化アルキルエーテルに属する物質少なくとも１つを含有
する、請求項５記載のポリウレタン組成物。
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