JPH10215367A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH10215367A
JPH10215367A JP9017188A JP1718897A JPH10215367A JP H10215367 A JPH10215367 A JP H10215367A JP 9017188 A JP9017188 A JP 9017188A JP 1718897 A JP1718897 A JP 1718897A JP H10215367 A JPH10215367 A JP H10215367A
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JP
Japan
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data
raster
coordinate
raster data
memory
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Application number
JP9017188A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Kato
俊明 加藤
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラスターデータをビットマップデータに展開
する際に、メモリ容量を削減する。 【解決手段】入力データIDの属性が入力データ解釈部
2によって行われ、ラスターデータであると判断される
と、ラスター描画部3はエッジリストを生成する。ま
た、座標変換部6は描画位置データに座標変換処理を施
す。この後、中間データ生成部8がエッジリストEL等
に基づいて中間データを生成すると、中間データに基づ
いて重複処理を施す。そして、逆写像変換処理部10に
よって、入力されたラスターデータをバンドバッファ上
の記憶領域に記憶すべきかが算出されると、この算出結
果に従って、ラスターデータが色変換部7を介してラス
タライズ部11の内部にあるバンドバッファに順次書き
込まれ、ビットマップデータに展開される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力されたラスタ
ーデータを直接メモリ上に展開するのに好適な画像処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複数のイメージを編集して、用紙
に印刷する画像処理システムが普及してきている。複数
のイメージはラスターデータとして各々表されており、
これらは描画装置(プリンタ)の内部で合成されること
が多い。また、画像の高精細度化に伴い、ラスターデー
タのデータ量は膨大なものとなってきている。このた
め、描画装置の内部で処理に必要とされるメモリ容量を
削減する技術が開発されている。
【0003】例えば、図11に示すように1ページ分の
画像をバンドと呼ばれる複数の領域に分割し、各バンド
毎に中間データを生成し、中間データが各バンドに含ま
れる部分ごとにラスターデータのポインタを管理する技
術がある。ここで、ポインタは、ラスターデータをバン
ドバッファに展開してビットマップデータを生成する際
に、バンドバッファへの書込開始位置を指示する。した
がって、ビットマップデータを生成する際には、ポイン
タを参照することによって、バンドバッファへの書き込
みが行われる。この場合には、バンド毎に処理を行うこ
とができるので、バンドバッファのメモリ容量は、1枚
分のラスターデータを格納するメモリの容よりも少なく
て済む。
【0004】また、処理によっては、縦のイメージを横
に変換して処理したい場合もある。このようにラスター
データが座標変換を伴う場合には、図12に示すよう
に、ソースデータに座標変換を施してデスティネーショ
ンデータを一旦生成し、これに基づいて中間データを作
成してバンドバッファにデスティネーションデータを展
開している。
【0005】また、複数のイメージに対して各ラスター
データを座標変換すると、これにより生成された各デス
ティネーションデータが図13に示すように重なる場合
もある。このような場合における従来の処理方法を図1
4を参照して説明する。まず、ソースデータ1を座標変
換してデスティネーションデータ1が生成されると、こ
れをバンドバッファに書き込む(ステップ1)。次に、
ソースデータ2を座標変換してデスティネーションデー
タ2が生成されると、これをバンドバッファに上書きす
る(ステップ2)。この結果、デスティネーションデー
タ1,2が重複する部分については、デスティネーショ
ンデータ2が優先され、デスティネーションデータ1は
削除される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ラスターデ
ータが座標変換を伴う場合には、一旦、デスティネーシ
ョンデータを生成する必要があるので、これを保持する
メモリが必要になる。この場合のメモリ容量は、ラスタ
ーデータを保持する場合と異ならないので、膨大なメモ
リ容量が必要とされる。
【0007】また、複数のイメージに対して各ラスター
データを座標変換し、これにより生成された各デスティ
ネーションデータが重なる場合、その重複領域において
は、過去に書き込まれたデスティネーションデータは次
に書き込まれるデスティネーションデータによって削除
されるので、結局、最上部のデスティネーションデータ
が優先される。したがって、最上部のラスターデータ以
外は、座標変換処理やバンドバッファへの書込処理が不
要である。すなわち、図15に示すようにデスティネー
ションデータ1とデスティネーションデータ2が斜線部
分において重複し、デスティネーションデータ2が最上
部に該当するならば、本来必要なデータは、図16に示
すように、デスティネーションデータ1から重複部分を
除いた部分とデスティネーションデータ2全体である。
【0008】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであり、入力されたラスターデータに座標変換を施
してビットマップデータに変換する場合において、デス
ティネーションデータを用いることなくビットマップデ
ータに変換する画像処理装置を提供することを主目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明にあっては、入力されたラス
ターデータをメモリ上に展開する画像処理装置におい
て、前記ラスターデータが1ページのどの位置に描画さ
れるかを指示する座標データを認識する位置認識手段
と、前記位置認識手段によって認識された前記座標デー
タに対して、設定された座標変換を施して変換座標デー
タを生成する変換手段と、前記座標データと前記変換座
標データとの関係に基づいて、前記ラスターデータを座
標変換して、前記メモリ上に展開する描画手段とを備え
たことを特徴とする。
【0010】また、この場合、前記変換手段により変換
された前記変換座標データに基づいて前記ラスターデー
タを中間データに変換するとともに、ページ記述言語に
よって記述されたコード画像データを中間データに変換
する中間データ生成手段を備え、前記中間データが前記
ラスターデータから生成されたものであることが検知さ
れると、前記中間データと前記ラスターデータとの関係
に基づいて、前記ラスターデータを座標変換して、前記
メモリ上に展開する描画手段とを備えてもよい。
【0011】また、請求項3に記載した発明にあって
は、複数のオブジェクトに各々対応する複数のラスター
データをメモリ上に展開する画像処理装置において、前
記複数のラスターデータ毎に1ページのどの位置に描画
されるかを指示する座標データを各々認識する位置認識
手段と、前記位置認識手段によって認識された各座標デ
ータに基づいて、前記複数のラスターデータに対応する
前記複数のオブジェクトが重なる重複領域を検知する重
複領域検知手段と、前記重複領域検知手段によって検知
された前記重複領域においては、重複する前記オブジェ
クトのうち上部にあるものを優先し、優先された前記オ
ブジェクトに対応する前記ラスターデータを前記座標デ
ータに基づいて前記メモリ上に展開し、前記重複領域以
外の部分については、前記座標データに基づいて前記ラ
スターデータを前記メモリ上に展開する描画手段とを備
えたことを特徴とする。
【0012】また、請求項4に記載した発明にあって
は、複数のオブジェクトに各々対応する複数のラスター
データをメモリ上に展開する画像処理装置において、前
記複数のラスターデータ毎に1ページのどの位置に描画
されるかを指示する座標データを各々認識する位置認識
手段と、前記位置認識手段によって認識された前記複数
の座標データに対して、設定された座標変換を施して複
数の変換座標データを各々生成する変換手段と、前記変
換手段によって変換された前記複数の変換座標データに
基づいて、前記複数のラスターデータに対応する前記複
数のオブジェクトが重なる重複領域を検知する重複領域
検知手段と、前記重複領域検知手段によって検知された
前記重複領域においては、重複する前記オブジェクトの
うち上部にあるものを優先し、優先された前記オブジェ
クトに対応する前記ラスターデータを前記座標データに
基づいて前記メモリ上に展開し、前記重複領域以外の部
分については、前記座標データに基づいて前記ラスター
データを前記メモリ上に展開する描画手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0013】また、前記ラスターデータにそのデータ量
を圧縮する処理を施すデータ量圧縮手段を備え、前記描
画手段は、前記ラスターデータに伸長処理を施した後、
前記メモリ上に伸長されたラスターデータを展開するよ
うにしてもよい。また、前記メモリは、1ページを分割
した画像領域に対応するものであって、前記描画手段
は、前記ラスターデータのメモリ上への展開を前記分割
した画像領域単位で順次行うものであってもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
1.実施形態の構成 以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係わる
描画装置を用いた画像処理システムを説明する。図1は
画像処理システムのブロック図である。まず、1は入力
装置であって、画像を読み取るスキャナや、文字や線画
等を入力するパーソナルコンピュータから構成され、入
力データIDを生成する。Aは、描画装置(画像処理装
置)であって、入力データIDの属性を解釈し、各属性
に応じた処理を施し、ビットマップデータを出力データ
ODとして生成する。13は出力装置であって、例え
ば、プリンタエンジン等から構成され、出力データOD
に基づいて、用紙に画像を印刷する。
【0015】次に、描画装置Aの構成を詳細に説明す
る。2は入力データ解釈部であって、入力データIDの
属性を参照して、入力データIDを後段の各処理部に出
力する。具体的には、入力データIDがラスターデータ
RDであればラスター描画部3に出力し、ベクターデー
タVDであればベクター描画部4に出力し、文字データ
TDであれば文字描画部5に出力する。なお、ベクター
データVDや文字データTDは、例えば、ポストスクリ
プト等のページ記述言語で記述されたコード画像データ
である。
【0016】まず、ベクター描画部4では、塗りつぶし
描画処理とストローク描画処理を行う。塗りつぶし描画
処理では、各スキャンライン毎に行列変換後のベクター
が交わる点を抽出し、塗りつぶされる位置を指示するデ
ータと、塗りつぶす出力デバイスの色を指示するデータ
とを生成出力する。また、ストローク描画処理では、線
幅、終端形状、接続形状からアウトラインベクターを生
成し、これに基づいて上記した塗りつぶし処理を行う。
また、文字描画部5は、その内部に各種の文字フォント
をベクターデータの形式で保存している。このため、文
字データTDが入力されると、文字データTDが指示す
るベクターデータを読み出し、ベクター描画部4と同様
に塗りつぶし処理を行う。なお、塗りつぶし処理にあっ
ては、以下に述べるラスター描画部3での処理と同様
に、エッジリストELが用いられる。
【0017】次に、ラスター描画部3では、オブジェク
ト毎にエッジリストと呼ばれる描画範囲を特定するため
のテーブルが作成される。図2はエッジリストの内容を
示す説明図である。図に示すように、エッジリストEL
は、スキャンラインアドレスYx、xスキャンライン上
のスタートアドレスSXx、およびランレングスRLx
の組から構成される。例えば、スキャンラインY0で
は、ラスタ画像は位置SX0からスタートし、長さRL
0だけ存在する。各スキャンラインにおいてこのような
ラスタ画像のスタート位置とランレングスを抽出するこ
とによって、エッジリストELが生成される。また、エ
ッジリストELのヘッダとして、横のByte数Wと縦
のスキャンライン数H、およびドット当たりのビット数
が付加される。したがって、このエッジリストELを参
照すれば、オブジェクト毎に描画範囲を知ることができ
る。
【0018】また、ラスターデータRDには、その描画
枠を特定するための情報(高さや幅等)が付加されてい
る。例えば、図3に示すように描画位置を特定する描画
枠データ(画面の左下隅を画面の左下隅を原点(0,
0)としたときの、オブジェクトの左下点Pの座標(X
1,Y1)や、右上点Qの座標(X2,Y2)等の座標
データ)は、これらの情報から決定され、ラスター描画
部3で分離される。
【0019】次に、6は座標変換部であって、オブジェ
クトの回転や拡大縮小あるいは移動等の座標変換処理を
行う場合に、所定の変換行列に基づいて描画枠データに
座標変換を施し、変換描画枠データ(変換座標データ)
を生成する。これによって、変換後のオブジェクトが存
在する位置が特定される。この場合、描画枠データにつ
いてのみ変換を行い、その中に含まれるラスターデータ
RDの変換は行わない。したがって、デスティネーショ
ンデータが生成されないので、これを格納するメモリを
不要にすることができる。
【0020】次に、8は中間データ生成部であって、ス
キャンライン毎に作成されたエッジリストELに基づい
て、バンドバッファのバンド幅毎に分割した中間データ
を生成する。ここで、中間データは、スキャンライン上
で連続する描画領域を1単位とする中間データセルと識
別データ等から構成される。識別データは、中間データ
の先頭に配置されその種類を識別するものである。この
例では、識別データによって、写真等のイメージ(ラス
ターデータRD)、フォントおよび線画等のグラフィッ
ク等が識別できるようになっている。
【0021】次に、中間データセルについて図4を参照
しつつ説明する。図に示すように中間データセルのフォ
ーマットとしては、8ビット、16ビット、32ビット
および48ビットの態様があり、適宜選択されるように
なっている。図に示すように、中間データセルの先頭に
は、セルタイプを指示するデータTが配置される。この
例ではセルタイプとしては4種類あるので、データTは
2ビットで表される。そして、データTに続いてランレ
ングスを示すデータRLが配置される。さらに、これに
続いて、データDX,DYが配置される。
【0022】ここで、データDX,DYについて図5を
参照して説明する。図5において、Cを現在注目してい
るセルとし、Pを前回注目したセルとする。ここでは、
前回注目したセルPの後端と現在注目しているセルCの
先端の差分を算出する。データDXはセルPからセルC
までX方向(スキャン方向)の差分を指示しており、ま
た、データDYはセルPからセルCまでY方向(スキャ
ン方向と垂直方向)の差分を指示している。
【0023】ところで、隣接するセル間では、スキャン
ラインが同一であったり、次のスキャラインである可能
性が高く、しかもスキャンライン方向の差分DXも小さ
い値である可能性が高い。したがって、各セル間の位置
をX,Y方向の差分によって特定したので、中間データ
のデータ量を大幅に圧縮することができる。
【0024】なお、図4に示す(4)48ビットの場合
には、データDX,DYの替わりにY方向の絶対座標と
X方向の絶対座標を指示するデータY,Xが用いられ
る。このフォーマットは、最初のセルを表す場合等に用
いられる。
【0025】次に、9は中間データ判別部であって、ラ
スターデータRDの処理を抽出する。具体的には、中間
データの先頭には配置された識別データがイメージを指
示する場合にラスターデータRDであると判別する。
【0026】次に、10は逆写像変換処理部であって、
中間データ判別部9によって、ラスタデータに基づく中
間データであると判別されたデータに対して、各スキャ
ンラインに対応するラスターデータRD上での画素デー
タの位置を逆写像法によって算出する。具体的には、上
記した座標変換部6で用いる変換行列の逆行列と中間デ
ータで特定される画素の位置を乗算してラスターデータ
RD上での対応する位置を算出し、これを位置データと
してラスター描画部3にフィードバックしている。ラス
ター描画部3では、位置データに基づいてラスターデー
タRDを順次読み出し、これを色変換部7に出力する。
色変換部7は、ラスターデータRDに対し出力デバイス
(出力装置13)の色特性に合わる処理が行われる。
【0027】次に、11はラスタライズ部であって、そ
の主要部は、色変換部7から供給されるラスターデータ
RDや中間データをビットマップに展開する展開部と展
開されたビットマップデータをバンド毎に格納するバン
ドバッファから構成される。
【0028】次に、12はラスターデータ送信部であっ
て、ラスタライズ部11のバンドバッファからビットマ
ップデータを順次読み出して、これを出力データODと
して、出力装置13に送信する。
【0029】このように本実施形態の構成によれば、ラ
スターデータRDに座標変換を施す場合、描画枠データ
のみ座標変換して処理を行い、ラスターデータRDをデ
スティネーションデータに変換しないので、作業時間の
短縮とメモリ容量の大幅な削減が可能となる。
【0030】2.実施形態の動作 次に、本実施形態の動作を図面を参照しつつ説明する。
この例にあっては、入力装置1から2個のオブジェクト
に対応するラスターデータRDが各々入力されるものと
する。図6は、描画装置Aの動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【0031】まず、入力データIDの属性が入力データ
解釈部2によって行われ(ステップS1)、その解釈結
果に基づいて入力データIDがラスターデータRDか否
かが判定される(ステップS2)。入力データIDがラ
スターデータRD以外の場合には、判定結果はNOとな
り、ステップS3に進んで、ベクター描画処理または文
字描画処理がベクター描画部4または文字描画部5によ
って施され、この後、後述するステップS6に進む。
【0032】一方、入力データIDがラスターデータR
Dであれば、判定結果はYESとなり、ステップS4に
進んで、オブジェクト毎にエッジリストELが生成され
る(図2参照)。この後、座標変換部6は座標変換処理
を実行する(ステップS5)。この処理にあっては、図
7に示すようにソースデータの外枠のみが変換される。
具体的には、ソースデータの各隅の座標が変換行列によ
って変換されオブジェクトの外枠が特定される。なお、
座標変換を行わない場合には、変換行列は単位行列とな
る。このため、オブジェクトの外枠位置は変化しない。
【0033】この後、エッジリストEL等に基づいて中
間データの生成が行われる(ステップS6)。ここで、
図8に示すように2個のオブジェクトW1,W2が重な
っているならば、その重複部分Kについては、最上部の
オブジェクトのラスターデータRDが優先されるように
エッジリストの変更、修正が行われ、このエッジリスト
に基づいて図4に示す中間データが生成される。
【0034】次に、生成された中間データがラスターデ
ータRDに基づくものであるか否かが、中間データ判別
部9によって判定される(ステップS7)。中間データ
がラスターデータRDに基づくものであるならば、YE
Sと判定され、ステップS8に進んで、逆写像変換処理
が施される。逆写像変換処理では、ステップS5で用い
た変換行列の逆行列を用いて、各スキャンラインに対応
するラスターデータRD上での画素データの位置を指示
する位置データを算出する。これにより、図9に示すよ
うにバンドバッファ上に展開されるビットマップデータ
とソースデータ(入力されたラスターデータRD)との
対応関係が特定される。
【0035】次に、位置データがラスター描画部3に供
給されると、ラスター描画部3は位置データに対応する
ラスターデータRDを色変換部7に出力し、出力デバイ
スの色特性に応じた色変換処理が施される(ステップS
8)。この後、色変換処理が施されたラスターデータR
Dが、ラスタライズ部11に供給され、バンドバッファ
に書き込まれる(ステップS10)。例えば、図8に示
すように2個のオブジェクトW1,W2が重なっている
ならば、逆写像変換処理とバンドバッファへの書込処理
は、図10に示すように行われる。すなわち、重複部分
のソースデータ1の処理は行われず、必要な部分につい
てのみ逆写像変換処理が行われる。この結果、ソースデ
ータ1をバンドバッファに書き込む際に、重複部分の書
込処理は行われず、ソースデータ2によってソースデー
タ1を上書きする部分は存在しない。これにより、処理
時間の短縮が図られる。
【0036】なお、中間データがラスターデータRDに
基づくものでない場合には、ステップS7の判定結果は
NOとなり、ステップS10に進んでバンドバッファに
データが書き込まれる。そして、ラスターデータ送信部
12はバンドバッファに展開されたビットマップデータ
を順次読み出して、出力データODとして出力装置13
に送信する。
【0037】3.まとめ このように上述した実施形態によれば、ラスターデータ
RDを座標変換する際に、描画枠データについてのみ座
標変換を行い、座標変換された描画枠データをバンドバ
ッファ上の記憶領域に対応づけ、逆写像変換により前記
ラスターデータRDをバンドバッファに展開してビット
マップデータを生成した。この結果、ラスターデータR
Dに座標変換を施してデスティネーションデータを生成
する必要が無くなり、デスティネーションデータを生
成、保持するためのメモリを削減できる。デスティネー
ションデータはラスターデータRDとデータ量が変わら
ないので、装置全体としてメモリ容量を大幅に削減する
ことができる。
【0038】また、座標変換を伴うラスターデータRD
が重なり合う場合には、中間データを用いて重複領域の
処理を行うので、当該領域の最上部以外のラスターデー
タRDについて、座標変換処理、色変換処理あるいはバ
ンドバッファへの書込処理等を不要にできる。この結
果、複数のイメージが複雑に重複するような場合であっ
ても、高速処理が可能となる。さらに、中間データは、
ランレングスに応じて4種類のフォーマットを選択する
ようにしたので、そのデータ量を削減することができ
る。
【0039】4.変形例 以上、本発明に係わる実施形態を説明したが、本発明は
上述した実施形態に限定されるものではなく、以下に述
べる各種の変形が可能である。 上述した実施形態において、入力データIDがラスタ
ーデータRDであって、これに圧縮、間引き等の処理が
施されている場合には、ラスタライズ部11の展開部に
おいて、まず、伸長、補間等の処理を施した後、ビット
マップデータに展開すればよい。また、入力データID
が圧縮、間引き等の処理が施されていなくとも、ラスタ
ー描画部3において、ラスターデータRDに圧縮、間引
き等のデータ量を圧縮する処理を施して、ラスタライズ
部11において伸長、補間等の処理を行うようにしても
よい。これらの場合には、入力データIDのデータ量を
圧縮することができるので、ラスター描画部3の内部バ
ッファの容量を削減することが可能となる。なお、この
例にあってはバンド単位で処理を行うため、圧縮伸長方
式としてはブロック符号化が好適であり、例えば、AD
CT符号化を用いるとよい。
【0040】上述した実施形態において、エッジリス
トELには、スタート位置とランレングスを格納した
が、この替わりにスタート位置とエンド位置を格納して
おき、中間データを生成する際に、これらからランレン
グスを算出するようにしてもよい。
【0041】上述した実施形態においては、ラスタラ
イズ部11にはバンドバッファを設けて、バンド毎の処
理を行ったが、本発明はこれに限定されるものではな
く、1ページ全体をメモリに格納するようにしてもよ
い。
【0042】また、上述した実施形態においては、変
換描画枠データ(変換座標データ)に基づいて、ラスタ
ーデータRDを中間データに変換し、中間データを逆写
像変換することによって、入力されたラスターデータR
Dと中間データの関係を求め、これにより、ラスターデ
ータRDをバンドバッファに書き込む際の記憶領域(記
憶アドレス)を特定したが、本発明はこれに限定される
ものではなく、描画枠データと変換描画枠データの関係
に基づいて、ラスターデータRDをメモリに展開しても
よい。要は、ラスターデータRDを最初から座標変換す
るのではなく、その描画位置を指示する座標データを座
標変換して変換座標データを求め、座標データと変換座
標データとの関係に基づいて、ラスターデータを座標変
換してメモリ上に展開するものであればよい。
【0043】また、上述した実施形態においては、座
標変換処理を行った後、重複処理を行うこととしたた
が、本発明はこれに限定されるものではなく、座標変換
処理を行わない場合に適用してもよいことは勿論であ
る。この場合には、描画枠データに基づいて重複処理を
行えばよい。すなわち、描画枠データ(座標データ)に
基づいて重複領域を検知し、当該重複領域においては、
重複するオブジェクトのうち上部にあるものを優先し、
優先されたオブジェクトに対応するラスターデータを描
画枠データに基づいてバンドバッファ上に展開すればよ
い。
【0044】
【発明の効果】上述したように本発明に係る発明特定事
項によれば、ラスターデータ自体の座標変換を行うこと
なく、その描画位置を指示する座標データを用いて座標
変換を行ったので、デスティネーションデータを生成、
保持するためのメモリを削減することができる。また、
複数のラスターデータが重複領域において重なる場合に
は、その最上部に描画されるラスターデータを優先し
て、メモリに書き込むようにしたので、高速処理が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係わる描画装置を用い
た印刷システムのブロック図である。
【図2】 同実施形態に係わるエッジリストの内容を示
す説明図である。
【図3】 同実施形態に係わる描画枠データを説明する
ための説明図である。
【図4】 同実施形態に係わる中間データの態様を示す
説明図である。
【図5】 同実施形態に係わる中間データを構成するデ
ータDX,DYを説明するための説明図である。
【図6】 同実施形態に係わる描画装置Aの動作を説明
するためのフローチャートである。
【図7】 同実施形態に係わる座標変換処理の動作を示
す説明図である。
【図8】 同実施形態に係わる中間データの生成動作に
おいて、2個のオブジェクトが重なっている場合を具体
的に示す説明図である。
【図9】 同実施形態に係わる逆写像変換処理の動作を
示す説明図である。
【図10】 同実施形態に係わる逆写像変換処理とバン
ドバッファへの書込処理において2個のオブジェクトが
重なっている場合の動作を示す説明図である。
【図11】 従来の技術におけるバンドバッファの概念
を説明するための説明図である。
【図12】 従来の技術におけるデスティネーションデ
ータの概念を説明するための説明図である。
【図13】 従来の技術において、複数のイメージに対
して各ラスターデータを座標変換した際、各デスティネ
ーションデータが重なる場合を説明するための説明図で
ある。
【図14】 従来の技術において、各デスティネーショ
ンデータが重なった場合の処理方法を説明するための説
明図である。
【図15】 従来の技術において、各デスティネーショ
ンデータが重複する部分を示す説明図である。
【図16】 従来の技術において、本来処理が必要とさ
れるデータを示す説明図である。
【符号の説明】
RD ラスターデータ A 描画装置(画像処理装置) 3 ラスター描画部(位置認識手段、描画手段) 6 座標変換部(変換手段) 8 中間データ生成部(中間データ生成手段、重複領域
検知手段) 10 逆写像変換処理部(描画手段) 11 ラスタライズ部(メモリ、描画手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたラスターデータをメモリ上に
    展開する画像処理装置において、 前記ラスターデータが1ページのどの位置に描画される
    かを指示する座標データを認識する位置認識手段と、 前記位置認識手段によって認識された前記座標データに
    対して、設定された座標変換を施して変換座標データを
    生成する変換手段と、 前記座標データと前記変換座標データとの関係に基づい
    て、前記ラスターデータを座標変換して、前記メモリ上
    に展開する描画手段とを備えたことを特徴とする画像処
    理装置。
  2. 【請求項2】 前記変換手段により変換された前記変換
    座標データに基づいて前記ラスターデータを中間データ
    に変換するとともに、ページ記述言語によって記述され
    たコード画像データを中間データに変換する中間データ
    生成手段を備え、 前記中間データが前記ラスターデータから生成されたも
    のであることが検知されると、前記中間データと前記ラ
    スターデータとの関係に基づいて、前記ラスターデータ
    を座標変換して、前記メモリ上に展開する描画手段とを
    備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装
    置。
  3. 【請求項3】 複数のオブジェクトに各々対応する複数
    のラスターデータをメモリ上に展開する画像処理装置に
    おいて、 前記複数のラスターデータ毎に1ページのどの位置に描
    画されるかを指示する座標データを各々認識する位置認
    識手段と、 前記位置認識手段によって認識された各座標データに基
    づいて、前記複数のラスターデータに対応する前記複数
    のオブジェクトが重なる重複領域を検知する重複領域検
    知手段と、 前記重複領域検知手段によって検知された前記重複領域
    においては、重複する前記オブジェクトのうち上部にあ
    るものを優先し、優先された前記オブジェクトに対応す
    る前記ラスターデータを前記座標データに基づいて前記
    メモリ上に展開し、前記重複領域以外の部分について
    は、前記座標データに基づいて前記ラスターデータを前
    記メモリ上に展開する描画手段とを備えたことを特徴と
    する画像処理装置。
  4. 【請求項4】 複数のオブジェクトに各々対応する複数
    のラスターデータをメモリ上に展開する画像処理装置に
    おいて、 前記複数のラスターデータ毎に1ページのどの位置に描
    画されるかを指示する座標データを各々認識する位置認
    識手段と、 前記位置認識手段によって認識された前記複数の座標デ
    ータに対して、設定された座標変換を施して複数の変換
    座標データを各々生成する変換手段と、 前記変換手段によって変換された前記複数の変換座標デ
    ータに基づいて、前記複数のラスターデータに対応する
    前記複数のオブジェクトが重なる重複領域を検知する重
    複領域検知手段と、 前記重複領域検知手段によって検知された前記重複領域
    においては、重複する前記オブジェクトのうち上部にあ
    るものを優先し、優先された前記オブジェクトに対応す
    る前記ラスターデータを前記座標データに基づいて前記
    メモリ上に展開し、前記重複領域以外の部分について
    は、前記座標データに基づいて前記ラスターデータを前
    記メモリ上に展開する描画手段とを備えたことを特徴と
    する画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記ラスターデータにそのデータ量を圧
    縮する処理を施すデータ量圧縮手段を備え、 前記描画手段は、前記ラスターデータに伸長処理を施し
    た後、前記メモリ上に伸長されたラスターデータを展開
    することを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1
    項に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記メモリは、1ページを分割した画像
    領域に対応するものであって、 前記描画手段は、前記ラスターデータのメモリ上への展
    開を前記分割した画像領域単位で順次行うことを特徴と
    する請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の画像処
    理装置。
JP9017188A 1997-01-30 1997-01-30 画像処理装置 Pending JPH10215367A (ja)

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