JPH10211670A - 床用防音シート - Google Patents

床用防音シート

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JPH10211670A
JPH10211670A JP1649997A JP1649997A JPH10211670A JP H10211670 A JPH10211670 A JP H10211670A JP 1649997 A JP1649997 A JP 1649997A JP 1649997 A JP1649997 A JP 1649997A JP H10211670 A JPH10211670 A JP H10211670A
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JP
Japan
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sheet
asphalt
floor
weight
thermoplastic resin
Prior art date
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Withdrawn
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JP1649997A
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English (en)
Inventor
Hisashi Nakajima
久 中島
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】薄くて軽量で施工し易く、防音効果の優れた床
用防音シートを提供する。 【解決手段】独立気泡性熱可塑性樹脂発泡シートの両面
に、ゴム、熱可塑性樹脂及びアスファルトよりなるバイ
ンダー10〜35重量%と無機充填材90〜65重量%
とからなり、密度が1.5〜5.0g/cm3 の制振シ
ートが積層されてなる床用防音シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床用防音シートに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、住宅において、衛生上の配慮や自
然の感覚が好まれ、木質系床材が多く用いられている
が、木質系床材を用いた場合、子供が走り回ったり、飛
び跳ねたり、重いものを落下させたときに生じる重量衝
撃音が問題となっている。そこで、この問題を解決すべ
く、二階床部の根太上に、床下地材としてパーティクル
ボードを敷設し、更に衝撃音を防止すべく軽量発泡コン
クリートを敷設していた。
【0003】しかしながら、軽量発泡コンクリートは重
量が45〜60kg/m3 と非常に重いため施工性に劣
り、しかも衝撃音を防止するには、厚みを75〜100
mmと厚くする必要があり、床の厚みを薄くし部屋の空
間をおおきく取りたいという要望に答えることができな
かった。
【0004】特開平8ー150682号公報には、フィ
ラーと、アスファルトからなるバインダーとを含有する
シート状基材の一面に独立気泡発泡体が積層されてなる
制振・遮音シートが記載されている。
【0005】上記シートは厚みが薄く、あまり重くもな
いので施工性も良く、部屋の空間も大きくとることがで
きるという効果を有しているが、冷蔵庫、家具等の高荷
重が置かれ荷重が集中した場合へたりが発生し、又依然
として500HZ以上の周波数の防音効果は不足してい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、薄く
て軽量で施工し易く、施工後荷重が集中してもへたりが
発生しにくく且つ周波数500HZでも防音効果の優れ
た床用防音シートを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の床用防音シート
は、独立気泡性熱可塑性樹脂発泡シートの両面に、ゴ
ム、熱可塑性樹脂及びアスファルトよりなるバインダー
10〜35重量%と無機充填材90〜65重量%とから
なり、密度が1.5〜5.0g/cm3 の制振シートが
積層されてなることを特徴とする。
【0008】本発明で使用される発泡シートは、熱可塑
性樹脂で製造された独立気泡性のものである。上記熱可
塑性樹脂としては、従来から発泡シートの製造に使用さ
れている任意の熱可塑性樹脂が使用可能であるが発泡シ
ートは柔軟であるのが好ましく、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等が挙げられ、ポ
リエチレンが好適に使用される。
【0009】上記発泡シートは、独立気泡率が低いと、
床用防音シートとして使用され荷重がかかった際にへた
ってしまい防音効果が低下してしまうので、独立気泡率
は高いほうが好ましく、80%以上が好ましく、より好
ましくは90%以上である。
【0010】発泡シートの発泡倍率は小さくなると重く
なり防音効果が低下し、大きくなると破泡し易くなるの
で、5〜40倍が好ましく、より好ましくは10〜35
倍である。又、発泡シートの厚みは特に限定されない
が、厚くなるとへたり易くなり、薄くなると防音効果が
低下するので1〜10mmが好ましく、より好ましくは
2〜5mmである。
【0011】本発明で使用される制振シートは、ゴム、
熱可塑性樹脂及びアスファルトよりなるバインダー10
〜35重量%と無機充填材90〜65重量%とからな
る。上記ゴムとしては、例えば、天然ゴム、ブタジエン
ースチレン共重合体、ブタジエンーアクリロニトリル共
重合体、ポリクロロプレン、ポリブタジエン、ポリイソ
プレン、エチレンープロピレンージエン三元共重合体
(EPDM)、ウレタンゴム、ジクロロエタンー四硫化
ナトリウム重縮合物、ジメチルポリシロキサン等が挙げ
られる。
【0012】上記熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、エチレンー酢酸ビニル共重
合体、ポリ塩化ビニル等が挙げられる。上記アスファル
トとしては、天然アスファルト、ストレートアスファル
ト、ブローンアスファルト、カットバックアスファルト
等が挙げられる。
【0013】制振シートを構成するバインダーは、上記
ゴム、熱可塑性樹脂及びアスファルトよりなり、その組
成は適宜決定されればよいが、一般にゴム、熱可塑性樹
脂及びアスファルトが重量比で1:0.5〜1.5:
0.5〜1.5の割合で混合されるのが好ましい。
【0014】上記無機充填材としては、一般に樹脂用の
充填材として使用されているものであれば、特に限定さ
れず、例えば、鉄、鉛、亜鉛等の金属粉、炭酸カルシウ
ム、炭酸バリウム、硫酸バリウム、酸化チタン、マイ
カ、ガラス粉、セラミック粉などが挙げられる。制振シ
ートの密度は1.5〜5.0g/cm3 と大きいので、
無機充填材としては比重は2.0以上のものが好まし
く、硫酸バリウム(比重4.0)及び鉄粉(比重7.
8)が好適に使用される。
【0015】制振シートは上記バインダーと無機充填材
よりなるが、バインダーの添加量が少なくなるとシート
の成形が困難になり、密度が大きくなって施工性が低下
し、多くなると防音性が低下するので、バインダー10
〜35重量%と無機充填材90〜65重量%よりなる。
【0016】制振シートの密度は、小さくなると防音性
が低下し、大きくなると施工性が低下しコストが高くな
るので1.5〜5.0g/cm3 に限定される。制振シ
ートの硬度は、小さくなると局部的に荷重がかかった際
に凹みが生じ発泡シートが破壊され防音効果が低下し、
高くなるとクッション性が低下するのでJIS K 6
301(加硫ゴム物理試験方法によるスプリング式硬さ
試験A型)に従って測定した硬度が40〜98が好まし
い。
【0017】制振シートの厚みは、薄くなると防音効果
が低下し、局部的に荷重がかかった際に破壊され易くな
り、厚くなると施工しにくくなるので0.3〜5.0m
mが好ましい。
【0018】本発明の床用防音シートは、上記発泡シー
トの両面に制振シートが積層されてなるが、その積層方
法は任意の方法が採用されてよく、例えば、接着剤で接
着一体化する方法が挙げられる。
【0019】本発明の床用防音シートは、木造建築物、
鉄筋建造物等の床下地材として使用される。木造建築物
では、例えば、根太の上にパーティクルボード等の床下
地材を敷設し、その上に本発明の防音シートを敷設し、
最後に木製等の床材を敷設して床構造体が形成される。
又、鉄筋建造物では、例えば、コンクリートスラブ上に
本発明の防音シートを敷設し、その上に木製等の床材を
敷設して床構造体が形成される。
【0020】
【実施例】
(実施例1)ストレートアスファルト6重量部、エチレ
ンー酢酸ビニル共重合体6重量部、EPDM6重量部,
鉄粉25重量部、硫酸バリウム57重量部及びプロセス
オイル1重量部からなる配合物を混練した後カレンダー
ロールに供給し、厚み1.5mm、密度3.0g/cm
3 、硬度65の制振シートを得た。得られた制振シート
を、厚み3mm、発泡倍率30倍のポリエチレン発泡シ
ート(独立気泡率97%)の両面にアクリル系接着剤を
用いて接着し、厚み6mmの本発明の床用防音シートを
得た。
【0021】(実施例2)ストレートアスファルト6重
量部、ポリプロピレン6重量部、EPDM6重量部,鉄
粉25重量部及び硫酸バリウム57重量部からなる配合
物を混練した後カレンダーロールに供給し、厚み1.5
mm、密度3.0g/cm3 、硬度97の制振シートを
得た。得られた制振シートを用い実施例1で行ったと同
様にして、厚み6mmの本発明の床用防音シートを得
た。
【0022】(比較例)ストレートアスファルト20重
量部、エチレン‐酢酸ビニル共重合体4重量部、硫酸バ
リウム30重量部、炭酸カルシウム40重量部及びマイ
カ6重量部からなる配合物を混練した後カレンダーロー
ルに供給し、厚み7.5mm、密度2.0g/cm3
硬度75の制振シートを得た。得られた制振シートの一
面に、厚み0.04mm、目付量40g/m2 の不織
布、厚み1.4mm、発泡倍率20倍のポリエチレン発
泡体及び前記と同様の不織布をこの順にアクリル系粘着
剤を用いて接着し、厚み9mmの床用防音シートを得
た。
【0023】得られた床用防音シートを用い衝撃音吸収
性及び荷重変移性を下記に示す方法で測定し、結果を表
1に示した。 (衝撃音吸収性力)根太上に厚み15mmのパーティク
ルボードを敷設し、その上に床用防音シートを敷設し、
更にその上に3mmの木製床材を敷設し、JIS A
1418に準拠しタッピングマシンを使用して衝撃音を
測定し、JIS A 1419に従って遮音等級を測定
した。但し、比較例で得られた床用防音シートについて
は、制振シートがパーティクルボード側にくるように敷
設した。
【0024】(荷重変移性)得られた床用防音シートの
一面(比較例で得られた床用防音シートについては制振
シート側の面)に厚み15mmのパーティクルボードを
積層し、他面に厚み6mmの化粧合板を積層して450
×450×27mmの資料を得た。得られた資料を剛性
のある台上に化粧合板が上になるように設置し、その中
央部に直径50mmの載荷板を載置した。その載荷板上
に10Kgの荷重を10秒毎にかけ、80Kgになった
後更に60秒荷重をかけた時の資料中央部の沈み量を測
定した。
【0025】
【表1】
【0026】実施例1及び2で得られた床用防音シート
は、比較例で得られた床用防音シートよりも厚みが薄い
にもかかわらず、同等の遮音等級、即ち防音効果を示し
ていた。
【0027】
【発明の効果】本発明の床用防音シートの構成は上述の
通りであるから、衝撃音吸収性に優れており、上階にお
いて床に物を落下させたり、子供が走り回っても下階へ
の衝撃音が緩和でき、特に500HZ以上の周波数の防
音性が優れている。又、表面の制振シートは硬度が高い
ので荷重が集中してもへたりにくく、かつ、軽量で厚み
も薄くすることができ、施工性がよく部屋の空間も大き
く取ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 独立気泡性熱可塑性樹脂発泡シートの両
    面に、ゴム、熱可塑性樹脂及びアスファルトよりなるバ
    インダー10〜35重量%と無機充填材90〜65重量
    %とからなり、密度が1.5〜5.0g/cm3 の制振
    シートが積層されてなる床用防音シート。
JP1649997A 1997-01-30 1997-01-30 床用防音シート Withdrawn JPH10211670A (ja)

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