JPH10210795A - 電力系統の安定化制御システム - Google Patents

電力系統の安定化制御システム

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JPH10210795A
JPH10210795A JP9011681A JP1168197A JPH10210795A JP H10210795 A JPH10210795 A JP H10210795A JP 9011681 A JP9011681 A JP 9011681A JP 1168197 A JP1168197 A JP 1168197A JP H10210795 A JPH10210795 A JP H10210795A
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JP
Japan
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auxiliary signal
active power
time
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change
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Application number
JP9011681A
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English (en)
Inventor
Toshio Inoue
俊雄 井上
Haruto Taniguchi
治人 谷口
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Central Research Institute of Electric Power Industry
Original Assignee
Central Research Institute of Electric Power Industry
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/30Reactive power compensation

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  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Control Of Eletrric Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 さまざまな幅広い運用状態でも電力系統の動
揺を抑えることができるようにする。 【解決手段】 同期機の有効電力変化を基に安定化装置
15によって補助信号を形成し、これをAVR8、励磁
装置7に与えて同期機1の出力を制御して電力系統の動
揺を抑制する。安定化装置15は、現時点の電力変化
と、1時点以前の電力変化及び補助信号と、複数の重み
係数とを用いて1時点前に出力した補助信号の推定値を
求め、この値と1時点前の補助信号の実績値との差の二
乗値が減少するように重み係数を修正し、1時点先の電
力変化の所望値を求め、この所望値と現時点の電力変化
と1時点以前の電力変化及び補助信号と重み係数とを用
い現時点の補助信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力系統の安定化
制御システムに関し、さらに詳しくは同期機の励磁制御
により電力系統の安定化を図る制御システムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、同期機の励磁制御をすることに
より電力系統の安定を図るシステムとして、従来、電力
系統の安定化制御システムが知られている。
【0003】この電力系統の安定化制御システムは、例
えば同期機の有効電力偏差(ΔP)を基に安定化装置に
よって補助信号を形成し、この補助信号をAVR、励磁
装置に与えて同期機の出力を制御し、これによって電力
系統の動揺を抑制しようとするものである。
【0004】図8に、従来の電力系統の安定化制御シス
テムが適用された同期機を示す。この図において、符号
101は同期機であり、この同期機101の出力端子
は、主変圧器102、同期機遮断器103、発電所母線
104、送電線105を介して電力系統に接続されてい
る。
【0005】また、同期機101の励磁巻線106には
励磁装置107から励磁電圧EFが供給されており、同
期機101の通常運転時には、AVR108によって同
期機101の出力端子電圧が一定になるように運転が行
われている。この励磁巻線106に供給される励磁電圧
EFは、励磁用変圧器109からの交流電圧を励磁装置
107で整流し、かつAVR108からの励磁電圧制御
信号により同期機101の出力端子電圧が一定になるよ
うに調整されてから励磁巻線106に供給されるように
なっている。
【0006】同期機101の出力電圧EAは、計器用変
圧器111により検出されて比較器112に印加される
ようになっており、この比較器112において端子電圧
設定値EASと比較されるようになっている。この比較
器112の出力端子は、AVR108の入力端子に接続
されている。
【0007】計器用変圧器111の出力端子は有効電力
検出器113の電圧入力端子に接続されている。同期機
出力電流を検出する計器用変流器114の出力端子は、
有効電力検出器113の電流入力端子に接続されてい
る。有効電力検出器113は、前記変圧器111からの
検出電圧と前記変流器114からの検出電流とから同期
機有効電力変化ΔPを検出して当該有効電力変化ΔPを
出力できるようになっている。
【0008】有効電力検出器113の出力端子は、安定
化装置115の入力端子に接続されている。この安定化
装置115は、同期機有効電力変化ΔPを基に電力系統
の動揺を抑制するための補助信号Uを形成し、この補助
信号Uを比較器112に印加するようになっている。
【0009】図9に、従来の電力系統の安定化制御シス
テムに使用される安定化装置を示す。この図において、
安定化装置115は、位相補償手段1151と、増幅手
段1152と、出力リミッタ手段1153とから構成さ
れている。
【0010】位相補償手段1151は、同期機有効電力
変化ΔPを取込み、これらの位相を数式5により補償し
てから増幅手段1152に供給するようになっている。
【0011】
【数5】 ここに、sはラプラス演算子、T1 〜T4は位相補償
のための進み遅れ回路のの時定数である。分母の数字は
遅れ時定数、分子の数字は進み時定数であり、所望の位
相補償性能が得られるようにこれらの数値は決定され
る。
【0012】増幅手段1152は、位相補償手段115
1からの出力信号に対してゲインKpssだけ増幅してから
出力リミッタ1153に供給するようになっている。
【0013】出力リミッタ1153は、+Vpss 以上の
出力信号、−Vpss 以下の出力信号が発生しないように
制限することにより、補助信号Uを形成し、加算器11
2に供給できるようになっている。
【0014】上述したような構成となっているため、電
力系統が動揺すると、安定化装置115の位相補償手段
1151、増幅手段1152、出力リミッタ1153が
動作して、同期機有効電力変化ΔPを基に補助信号Uを
形成する。この補助信号Uは比較器112に供給され
る。比較器112の出力偏差は、AVR108により励
磁電圧制御信号にされて励磁装置107に与えられる。
励磁装置107は、AVR108からの励磁電圧制御信
号を基に電力系統の動揺を抑制するようにな励磁電圧E
Fを形成し、この電圧EFを励磁巻線106に与える。
これにより、同期機101は、電力系統の動揺を抑える
ような交流電力を出力し、電力系統の動揺を抑制するこ
とができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、現在、上記
電力系統の安定化制御システムで使用している安定化装
置にあっては、位相補償手段における時定数や、増幅手
段のゲイン等の制御パラメータは固定定数であり、その
設定にあたっては、特定な運用状態(潮流断面、系統構
成など)を想定している。
【0016】しかしながら、近年の電力系統は電力会社
間の広域連系強化などによって、大規模、複雑化してお
り、電力系統の動揺もこれまでより複雑な現象となって
いる。したがって、特定の運用状態を想定した従来の電
力系統の安定化制御システムでは、電力系統の動揺を十
分に抑えることができないという欠点があった。
【0017】そこで、本発明の目的は、特定の運用状態
を想定するのみではなく、さまざまな幅広い運用状態で
も電力系統の動揺を抑えることができる電力系統の安定
化制御システムを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、同期機の有効電力変化を
基に安定化装置によって補助信号を形成し、この補助信
号をAVR、励磁装置に与えて同期機の出力を制御する
ことにより電力系統の動揺を抑制する電力系統の安定化
制御システムにおいて、安定化装置が、現時点の有効電
力変化と、1時点以前の有効電力変化及び補助信号と、
複数の重み係数とを用いて1時点前に出力した補助信号
の推定値を求め、1時点前に出力した補助信号の実績値
と前記推定値の差の二乗値が減少するように重み係数を
修正する手段を備えるようにしている。
【0019】したがって、請求項1記載の発明では、電
力系統の動揺を抑制するために必要な計算に使用する重
み係数を、電力系統の動揺を抑えるのに最適な値に修正
できる。
【0020】また、請求項2記載の発明では、前記安定
化装置は、現時点の有効電力変化及び補助信号を取込
み、現時点の有効電力変化、1時点以前の有効電力変化
と補助信号をサンプルホールドするサンプルホールド手
段と、前記サンプルホールド手段からの複数の信号を取
込み、それら複数の信号にそれぞれ重み係数をかけて出
力する係数設定器と、前記係数設定器からの信号を基
に、1時点前に出力した補助信号の推定値を求めるとと
もに、1時点前に出力した補助信号の実績値と前記推定
値の差の二乗値が減少するように上記係数設定器の重み
係数を修正する処理手段とを備えたことを特徴とするも
のである。
【0021】更に、目的を達成するために、請求項3記
載の発明は、同期機の有効電力変化を基に安定化装置に
よって補助信号を形成し、この補助信号をAVR、励磁
装置に与えて同期機の出力を制御することにより電力系
統の動揺を抑制する電力系統の安定化制御システムにお
いて、安定化装置が、現時点の有効電力変化と、1時点
以前の有効電力変化及び補助信号と、複数の重み係数と
を用いて1時点前に出力した補助信号の推定値を求め、
1時点前に出力した補助信号の実績値と前記推定値の差
の二乗値が減少するように重み係数を修正し、かつ、現
時点の有効電力変化を基に1時点先の電力変化の所望値
を求めるとともに、その所望値と、現時点の有効電力変
化と、1時点以前の有効電力変化及び補助信号と、複数
の重み係数とを用いて現時点の補助信号を出力する手段
を備えるようにしている。
【0022】したがって、請求項3記載の発明では、電
力系統の動揺を抑制するために必要な計算に使用する重
み係数を、電力系統の動揺を抑えるのに最適な値に修正
でき、しかも有効電力の所望値を得て、これを基に補助
信号を得るようにしたので、パラメータをある特定の故
障状況に設定している従来の電力系統の安定化制御シス
テムでは対応できないような電力系統の運用状態の広範
囲な変化に対しても系統動揺を抑制できる。
【0023】請求項4記載の発明では、前記安定化装置
は、現時点の電力変化を基に1時点先の有効電力変化の
所望値を求める有効電力所望値決定手段と、現時点の有
効電力変化及び補助信号を取込み、現時点の有効電力変
化と、1時点以前の有効電力変化及び補助信号とをサン
プルホールドするサンプルホールド手段と、前記サンプ
ルホールド手段からの複数の信号を取込み、それら複数
の信号にそれぞれ重み係数をかけて出力する係数設定器
と、前記係数設定器からの信号を基に、1時点前に出力
した補助信号の推定値を求めるとともに、1時点前に出
力した補助信号の実績値と前記推定値の差の二乗値が減
少するように上記係数設定器の重み係数を修正し、かつ
前記有効電力所望値決定手段からの所望値と、前記係数
設定器からの各信号とを基に現時点の補助信号を出力す
る処理手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0024】請求項5記載の発明では、前記有効電力所
望値決定手段は、電力変化ΔPを取込んで、加速エネル
ギーEを数式6
【0025】
【数6】E=−ΔP/s s;ラプラスの演算子 で求め、かつ現時点のサンプリング値ΔPk を基に有効
電力変化の所望値ΔPdを数式7
【0026】
【数7】ΔPd=Gd(2E/Δt−ΔPk ) Gd;調整ゲイン Δt;サンプリング時間 により算出するようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0027】請求項6記載の発明では、前記サンプルホ
ールド手段は、現時点の有効電力変化ΔPk 、1時点以
前の有効電力変化信号ΔPk-1 ,…,ΔPk-n (nは任
意の数)をサンプルホールドするとともに、1時点前に
出力した補助信号Uk-1 ,Uk-2 ,…,Uk-m (mは任
意の数)をサンプルホールドするようにしたことを特徴
とするものである。
【0028】請求項7記載の発明では、前記各係数設定
器は、重み係数W1,W2,…,Wi(i=n+m)を
備え、かつ、前記重み係数W1,W2,…,Wiが修正
可能になっていて、かつサンプルホールド手段からの信
号に前記重み係数をかけて出力できるようにしたことを
特徴とするものである。
【0029】請求項8記載の発明では、前記処理手段
は、前記係数設定器からの信号W1ΔPk ,W2ΔPk-
1 ,W3ΔPk-2 ,…,WnΔPk-n+1 、Wn+1ΔPk-
n ,Wn+2Uk-2 ,…,WiUk-m (m、nは任意の
数、i=n+m)を基に1時点前に出力した補助信号の
推定値Vk-1 を数式8
【0030】
【数8】Vk-1 =W1ΔPk +W2ΔPk-1 +W3ΔP
k-2 +…+WnΔPk-n+1+Wn+1ΔPk-n +Wn+2Uk
-2 +…+WiUk-m で算出し、1時点前に出力した補助信号の実績値Uk-1
と推定値Vk-1 の差δの二乗値Jが減少するように最急
勾配法により上記係数設定器の重み係数を修正するよう
にしたことを特徴とするものである。
【0031】請求項9記載の発明では、前記処理手段
は、有効電力所望値決定手段からの電力変化の所望値Δ
Pdと、前記係数設定器からの信号W2ΔPk ,W3Δ
Pk-1…,WnΔPk-n+2 、Wn+1ΔPk-n+1 ,Wn+2
Uk-1 ,…,WiUk-m+1 とを取込み、これらの値を基
に数式9
【0032】
【数9】Uk =W1ΔPd+W2ΔPk +W3ΔPk-1
+…+WnΔPk-n+2+Wn+1ΔPk-n+1 +Wn+2Uk-1
+…+WiUk-m+1 ただし、n,mは任意の数であり、i=n+mを計算す
ることより、現時点の補助信号Uk を求めて出力するよ
うにしたことを特徴とするものである。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の一形態に基づいて詳細に説明する。
【0034】図1に、本発明に係る電力系統の安定化制
御システムの実施の形態を示す。この図において、同期
機1の出力端子は、主変圧器2、同期機遮断器3、発電
所母線4及び送電線5を介して電力系統に接続されてい
る。
【0035】また、同期機1の励磁巻線6には励磁装置
7から励磁電圧EFが供給されており、同期機1の通常
運転時には、AVR8によって同期機1の出力端子電圧
が一定になるように運転が行われている。この励磁巻線
6に供給される励磁電圧EFは、励磁用変圧器9からの
交流電圧を励磁装置7で整流し、かつAVR8からの励
磁電圧制御信号により同期機1の出力端子電圧が一定に
なるように調整されてから励磁巻線6に供給されるよう
になっている。
【0036】同期機1の出力電圧EAは、計器用変圧器
11により検出されて比較器12に印加されるようにな
っている。この比較器12は、出力電圧EAと端子電圧
設定値EASと比較してその偏差を出力できるようにな
っている。この比較器12の出力端子は、AVR8の入
力端子に接続されている。
【0037】計器用変圧器11の出力端子は有効電力検
出器13の電圧入力端子にも接続されている。また、同
期機出力電流を検出する計器用変流器14の出力端子
は、有効電力検出器13の電流入力端子に接続されてい
る。有効電力検出器13は、変圧器11からの検出電圧
と変流器14からの検出電流とから同期機有効電力変化
ΔPを検出し、当該有効電力変化ΔPを出力できるよう
になっている。この有効電力検出器13の出力端子は、
安定化装置15の第1の入力端子に接続されている。
【0038】この安定化装置15は、自己が出力した補
助信号Uを第2の入力端子から取込み、この補助信号U
と第1の入力端子から取り込んだ同期機有効電力変化Δ
Pとを基に、励磁系によって発生する電気トルクが同期
機1の回転数変化と同相成分のトルク(制動トルク)を
含むように補助信号Uを調整し、この補助信号Uを比較
器12に供給するようになっている。すなわち、安定化
装置15は、励磁系によって発生する電気トルクと出力
信号である補助信号Uとの間の動的な関係を時系列モデ
ルで表現することにより、動揺状況に適応した制動トル
クが発生するように補助信号Uを算出している。さらに
詳しくは、安定化装置15は次の点を考慮して補助信号
Uを形成している。
【0039】まず、補助信号Uと同期機有効電力変化Δ
Pの動的な関係を、例えば6次の離散型時系列モデル
(サンプリングタイムは、例えば0.1〔秒〕)で表現
している。すなわち、この6次の離散型時系列モデル
は、現時点(時点k )での有効電力の変化と補助信号U
とによって数式10の如く表現できる。
【0040】
【数10】△Pk=−a1△Pk-1−a2△Pk-2−a3△P
k-3−a4△Pk-4−a5△Pk-5−a6△Pk-6+b1Uk-1
+b2Uk-2+b3Uk-3+b4Uk-4+b5Uk-5+b6Uk-6 ここで、 △Pk-i:i時点前の発電機有効電力変化(pu) Uk-i :i時点前のPSS出力(pu) ここで、数式10のb1Uk-1 をUk-1 で表すと、下記
の数式3のようになる。
【0041】
【数11】△Pk=−a1△Pk-1−a2△Pk-2−a3△P
k-3−a4△Pk-4−a5△Pk-5−a6△Pk-6+Uk-1+b
2/b1Uk-2+b3/b1Uk-3+b4/b1Uk-4+b5/b
1Uk-5+b6/b1Uk-6 そこで、1時点先での有効電力変化ΔPの所望値ΔPd
とすれば、補助信号Ukは、数式10から数式12で与
えられることになる。
【0042】
【数12】Uk=W1△Pd+W2△Pk+W3△Pk-1+W
4△Pk-2+W5△Pk-3+W6△Pk-4+W7△Pk-5+W8
Uk-1+W9Uk-2+W10Uk-3+W11Uk-4+W12Uk-5 ここで、 W1=1,W2=a1,W3=a2,W4=a3,W5=a4,
W6=a5,W7=a6,W8=−b2/b1,W9=−b3/
b1,W10=−b4/b1,W11=−b5/b1,W12=−
b6/b1 したがって、有効電力変化ΔPの所望値ΔPdを求め、
かつ重み係数(パラメータWi、ただし、i=1,2,
…,12)を系統に動揺を抑えるために最適なものに修
正して、数式12によって補助信号Uk を得ることがで
きる。このような形で安定化装置15は、補助信号Uk
を求めて比較器12に供給している。
【0043】図2に、本発明に係る電力系統の安定化制
御システムの実施の形態で使用する有効電力検出器、安
定化装置の構成例を示す。
【0044】まず、有効電力検出器13は、電力算出手
段131と、処理手段132、133とからなる。前記
電力算出手段131は、計器用変圧器11からの検出電
圧、計器用変流器14からの検出電流を基に電力信号P
を算出する。この電力信号Pは、処理手段132に入力
されるようになっている。前記処理手段132は、数式
13を用いて電力信号Pを処理するようになっている。
【0045】
【数13】 ここで、sはラプラスの演算子、Tp は有効電力の測定
ノイズ除去用のフィルターの時定数である。
【0046】処理手段132で処理された信号は、処理
手段133に供給されるようになっている。処理手段1
33は、数式14を用いて処理手段132からの出力信
号を処理し、同期機有効電力変化ΔPを得るようになっ
ている。
【0047】
【数14】 ここで、sはラプラスの演算子、Tn は有効電力測定値
から変化分を検出するためのリセット回路の時定数であ
る。
【0048】この処理手段133の出力端子は、安定化
装置15の第1の入力端子に接続されており、同期機有
効電力変化ΔPを安定化装置15に供給できるようにな
っている。
【0049】次に、安定化装置15について説明する。
この安定化装置15は、例えば演算処理装置、記憶装
置、入出力装置等からなるコンピュータ装置により構成
すればよく、記憶装置に記憶された処理プログラムに従
って演算処理装置が処理を実行することにより、有効電
力所望値決定手段150a、サンプルホールド手段15
0b、係数設定器151,152,…,162、処理手
段163、及び力リミッタ164が実現される。
【0050】有効電力所望値決定手段150aは、同期
機有効電力変化ΔP及び現時点の信号ΔPk を基に、前
述の数式12を用いて、1時点先の所望の電力変化ΔP
dを決定するようになっている。
【0051】
【数15】△Pd=Gd(2E/△t−△Pk) (G
d:調整ゲイン) サンプルホールド手段150bは、同期機有効電力変化
ΔP及び補助信号Uを取込み、サンプリングタイムを例
えば0.1〔秒〕でサンプルホールドし、同期機有効電
力変化ΔPについては現時点以前の信号ΔPk ,ΔPk-
1 ,…,ΔPk-5 をサンプルホールドし、補助信号Uに
ついては1時点以前の信号Uk-1 ,Uk-2 ,…,Uk-5
をサンプルホールドし、これら信号ΔPk ,ΔPk-1 ,
…,ΔPk-5 、Uk-1 ,Uk-2 ,…,Uk-5 を係数設定
器152,153,…,162に供給できるようになっ
ている。
【0052】係数設定器151,152,…,162
は、重み係数であるパラメータW1 ,W1 ,…,W12を
有しており、有効電力所望値決定手段150aからの1
時点先の所望の有効電力変化ΔPであるΔPdと、信号
ΔPk ,ΔPk-1 ,…,ΔPk-5 と、信号Uk-1 ,Uk-
2 ,…,Uk-5 とにそれぞれパラメータW1 ,W1 ,
…,W12をかける処理を実行するようになっている。な
お、係数設定器151,152,…,162のパラメー
タW1 ,W1 ,…,W12は、処理手段163における処
理結果に応じて修正することができる。
【0053】処理手段163は、係数設定器152,1
53,…,162 からの出力信号を用い数式16によ
り推定値Vk-1 を算定し、この算定値Vk-1 と1時点前
に出力した補助信号Uk-1 との差δの2乗の値Jが減少
するように数式17及び数式18を用いることにより
(最急勾配法により)パラメータW2 ,W3 ,…,W12
を修正し、かつ有効電力所望値決定手段150aからの
1時点先の有効電力ΔPの所望値ΔPdを基に、前述の
数式12を用いて現時点での出力信号Uk を算出できる
ようになっている。
【0054】
【数16】Vk-1=W1△Pk+W2△Pk-1+W3△Pk-2
+W4△Pk-3+W5△Pk-4+W6△Pk-5+W7△Pk-6+
W8Uk-2+W9Uk-3+W10Uk-4+W11Uk-5+W12Uk-
6
【0055】
【数17】 ∂J/∂Wi=(∂J/∂Vk-1)(∂Vk-1/∂Wi) =−δ△Pk-i+1 (i=2,7) または =−δUk-i+6 (i=8,12)
【0056】
【数18】 Winew=Wiold+Gcδ△Pk-i+1 (i=2,7) または =Wiold+GcδUk-i+6 (i=8,12) なお、Winew は修正後のパラメータであり、Wiold
は修正前のパラメータである。また、Gcはゲインであ
る。
【0057】このような処理手段163で得られた出力
信号Uk は出力リミッタ164で制限をかけられて補助
信号Uk として比較器12に供給できるようになってい
る。
【0058】図3に、電力系統の安定化制御システムが
適用された同期機を備えた長距離串型モデル系統を示
す。この図に示す距離串型モデル系統は、ほぼ直線状に
長距離に延びた電力系統17に対して同期機G1,G
2,…,G18が串状に接続された形状をしている。
【0059】このような距離串型モデル系統において、
同期機G1に本発明に係る電力系統の安定化制御システ
ムの実施の形態を適用し、かつ長距離の電力系統17の
A点において送電線1回線に故障が発生した場合に、電
力系統の安定化制御システムによって電力系統17の動
揺を抑制する動作について、図1から図3を基に、図4
から図7を参照して説明する。なお、この場合におい
て、図4に上記実施の形態の動作を説明するためのフロ
ーチャートを示す。また、図5に電力系統の安定化制御
システムによる電力系統の動揺の抑制効果を説明するた
めの図を示し、この図の縦軸に相差角をとり、横軸に時
間〔秒〕をとっている。図6に故障発生から電力系統が
安定するまでの係数設定器におけるパラメータの推定状
況を示し、この図の縦軸にパラメータ(W1,W2,
…,W6)の推定値をとり、横軸に時間〔秒〕をとって
いる。図7に同期機有効電力変化の所望値の決定につい
て説明図を示し、この図の縦軸に同期機有効電力変化Δ
Pをとり、横軸に時間をとっている。
【0060】まず、図3における長距離串型モデル系統
において、長距離の電力系統17のA点において送電線
1回線に故障が発生したとする。この故障により長距離
串型モデル系統に動揺が発生する。
【0061】〔本発明に係る電力系統の安定化制御シス
テムの実施の形態を同期機G1に適用していない従来の
安定化制御システムの場合〕当該安定化制御システムの
実施の形態を長距離串型モデル系統における同期機G1
に適用していない従来の安定化装置を用いた場合には、
図5の符号Yに示すように、相差角〔deg 〕は、故障発
生時点(0〔秒〕)から動揺を開始して徐々に振動発散
してしまうことがわかる。 〔本発明に係る電力系統の安定化制御システムの実施の
形態を同期機G1に適用している場合〕これに対して、
本発明に係る電力系統の安定化制御システムの実施の形
態を同期機G1に適用している場合には、図5の符号Z
に示すように、当初、相差角〔deg 〕は、故障発生時点
(0〔秒〕)から動揺する。
【0062】すると、この動揺は、有効電力検出器13
によって有効電力変化ΔPとして検出されて安定化装置
15に入力される。
【0063】安定化装置15において、サンプルホール
ド手段150bは、有効電力変化ΔP、すなわち信号Δ
Pk をサンプルホールドすると、1時点以前の信号ΔP
k-1,ΔPk-2 ,…,ΔPk-5 、及び信号Uk-1 ,Uk-2
,…,Uk-5 をサンプルホールドしている。なお、こ
の実施の形態では、6時点前までの信号をサンプルホー
ルドしているが、系統の動揺を抑えるのに最適なものと
なるように、この6時点前までという数に限るものでは
ない。
【0064】そして、その信号ΔPk-0 ,ΔPk-1 ,
…,ΔPk-5 、信号Uk-1 ,Uk-2 ,…,Uk-5 は係数
設定器151,152,…,162に入力される。係数
設定器151,152,…,162では、各信号にそれ
ぞれパラメータW2,W3,…,W12をかけて処理手
段163に渡す。
【0065】処理手段163では、数式16を用いて、
1時点前に出力した安定化装置15の補助信号の推定値
Vk-1 を算定する(図4のステップ(STP)10
1)。
【0066】次いで、実績Uk-1 と、1時点前に出力し
た安定化装置15の補助信号の推定値Vk-1 との差δ
(=Uk-1 −Vk-1 )の二乗値Jが現象するように、数
式17及び数式18を用いて各パラメータW2,W3,
…,W12を修正する(STP102)。
【0067】すなわち、評価関数Jの勾配(∂J/∂W
i)は、数式17のように与えられているから、修正ゲ
インGcとする各パラメータの修正式は、数式18のよ
うに与えられることになる。ここで、信号ΔPk-i にお
いてi=2,3,…,7であり、信号Uk-i においてi
=8,9,…,12である。
【0068】そして、有効電力所望値決定手段150a
では、同期機有効電力変化ΔP及び信号ΔPk を取込
み、数式15を用いて、1時点先の所望値ΔPdを算定
する(STP103)。ここで、この1時点先の所望値
ΔPdは、動揺中の同期機1の回転数変化を抑制させる
ように決定している。すなわち、回転数変化は、有効電
力変化によって同期機1に蓄積された加速エネルギー変
化と同相なので、この加速エネルギーを抑制するように
所望値ΔPdを決定している。
【0069】ここで、数式15について図7を参照して
説明することにする。図7に示すように、エネルギーA
eは、故障が発生し(時点kr)故障が除去される時点
(ks)までの期間におけるエネルギーである。また、
エネルギーBeは、故障が除去された時点(ks)から
現時点kまでのエネルギーである。すると、現時点kまで
の加速エネルギーEは、E=Ae−Beで与えられる。
また、現時点kにおける有効電力変化ΔPの変化は、Δ
Pk となっている。
【0070】また、図7に示すように、1時点先の有効
電力変化ΔPの値がΔPdであるとするとして、加算さ
れる加速エネルギーを台形近似してみると、数式19
【0071】
【数19】−(ΔPk +ΔPd)Δt/2 で示される。なお、Δtはサンプリング時間である。
【0072】このエネルギーと、現時点まのての加速エ
ネルギーEが相殺されるとすれば、数式20
【0073】
【数20】(ΔPk +ΔPd)Δt/2=E となる。
【0074】そこで、これを基にして、調整ゲインを含
めて、1時点先の有効電力の変化の所望値ΔPdを、数
式15から算出している。なお、加速エネルギーEは、
E=−ΔP/sで算定している。ここで、sはラプラス
の演算子である。
【0075】このようにして有効電力所望値決定手段1
50aからの所望値ΔPdは、処理手段163に入力さ
れる。
【0076】また、サンプルホールド手段150bから
の信号ΔPk ,ΔPk-1 ,…,ΔPk-5 と信号Uk-1 ,
Uk-2 ,…,Uk-5 は、係数設定器151,152,
…,162において修正されたパラメータW2,W3,
…,W12とかけられ、出力される。
【0077】これらの信号は、処理手段163におい
て、数式12を用いて処理されて信号Uk が得られる
(STP104)。この信号Uk は出力リミッタ164
で制限がかけられてから補助信号Uk として比較器12
に入力されるるとともに、サンプルホールド手段150
bに入力される。
【0078】この補助信号Uk は、比較器12におい
て、出力電圧EA、端子電圧設定値EASと比較され
る。その比較結果は、AVR8に入力される。AVR8
は、励磁装置7を駆動制御することにより、励磁巻線6
に流れる励磁電流値を制御して、電力系統の動揺が抑制
されるようにしている。
【0079】この動作を継続することにより、図5の符
号Zに示すように、相差角は時間とともに収束してゆく
ので、電力系統の動揺が抑制されることがわかる。ま
た、2度目の故障を発生した場合、1度目と比較して動
揺が大幅に抑制されることが分かる。
【0080】また、処理手段163において、数式17
及び数式18を用いて、パラメータを修正してゆく動作
を続けてゆくと、例えばパラメータW1,W2,…,W
12は、図6(a)、(b)に示すように、個々に変化
してゆき、それぞれ所定の値に落ちつくことがわかる。
【0081】以上説明したように、この実施の形態によ
れば、パラメータをある特定の故障状況に設定している
従来の電力系統の安定化制御システムでは対応できない
ような電力系統の運用状態の広範囲な変化に対しても優
れた系統動揺抑制効果を発揮することができる。尚、上
記実施の形態において、励磁装置としてサイリスタ励磁
方式で説明したが、他の励磁方式であっても良い。例え
ば、交流励磁方式を採用すれば良い。
【0082】また、上述の実施例は本発明の好適な実施
の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明
の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。例えば、本実施形態では、同期機が同期発電機とし
て機能している状態について主に説明しているが、揚水
式発電システム等の場合のように、同期機が揚水ポンプ
を駆動するモータとして使われるときにも本発明の適用
が可能である。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、電力系統の動揺を抑制するために必要な計算
に使用する重み係数を、電力系統の動揺を抑えるのに最
適な値に修正できるため、電力系統の運用状態の広範囲
な変化に対して常に対応させることができる。
【0084】請求項2記載の発明によれば、安定化装置
が、電力系統の動揺を抑制するために必要な計算に使用
する重み係数を、電力系統の動揺を抑えるのに最適な値
に修正できるため、電力系統の運用状態の広範囲な変化
に対して常に対応させる信号を得ることができる。
【0085】請求項3記載の発明によれば、電力系統の
動揺を抑制するために必要な計算に使用する重み係数
を、電力系統の動揺を抑えるのに最適な値に修正でき、
しかも有効電力の所望値を得て、これを基に補助信号を
得るようにしたので、パラメータをある特定の故障状況
に設定している従来の電力系統の安定化制御システムで
は対応できないような電力系統の運用状態の広範囲な変
化に対しても優れた系統動揺抑制効果を発揮することが
できる。
【0086】請求項4記載の発明によれば、パラメータ
をある特定の故障状況に設定している従来の電力系統の
安定化制御システムでは対応できないような電力系統の
運用状態の広範囲な変化に対しても優れた系統動揺抑制
をさせる補助信号を得ることができる。
【0087】請求項5の発明によれば、同期機有効電力
変化、現時点のサンプリング値を基に電力変化の所望値
を算出できるので、電力系統の運用状態の広範囲な変化
に対しても対応できる所望値を正確に得ることができ
る。請求項6記載の発明によれば、前記サンプルホール
ド手段により必用な時点の電力変化、補助信号をサンプ
ルホールドし、正確な計算をさせることができる。
【0088】請求項7記載の発明によれば、前記各係数
設定器は、重み係数を備えるとともに重み係数を修正可
能になっているため、補助信号の計算に必用な信号を正
確に得ることができる。
【0089】請求項8記載の発明によれば、前記処理手
段は、前記係数設定器からの信号を基に1時点前に出力
した補助信号の推定値を算出し、1時点前に出力した補
助信号の実績値と前記推定値の差の二乗値が減少するよ
うに上記係数設定器の重み係数を修正できるので、広範
囲な電力系統の運用状態にも対応できる信号を得ること
ができる。
【0090】請求項9記載の発明によれば、前記処理手
段が、有効電力所望値決定手段からの電力変化の所望値
と、前記係数設定器からの信号とを基に、現時点の補助
信号を求めて出力できるので、パラメータをある特定の
故障状況に設定している従来の電力系統の安定化制御シ
ステムでは対応できないような電力系統の運用状態の広
範囲な変化に対しても優れた系統動揺抑制効果を発揮さ
せる補助信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電力系統の安定化制御システムの
実施の形態を示す系統図である。
【図2】同実施の形態で使用する有効電力検出器、安定
化装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】上記電力系統の安定化制御システムが適用され
た同期機を備えた長距離串型モデル系統を示す系統図で
ある。
【図4】上記実施の形態の動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図5】同実施の形態による電力系統の動揺の抑制効果
を説明するための図である。
【図6】同故障発生から電力系統が安定するまでの係数
設定器におけるパラメータの推定状況を示す図であり、
(a)はパラメータ推定値がW1 −W6 の場合、(b)
はパラメータ推定値がW7 −W12の場合である。
【図7】同同期機有効電力変化の所望値の決定について
の説明図である。
【図8】従来の電力系統の安定化制御システムが適用さ
れた同期機を示す系統図である。
【図9】従来の電力系統の安定化制御システムに使用さ
れる安定化装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 同期機 2 主変圧器 6 励磁巻線 7 励磁装置 18 AVR 9 励磁用変圧器 11 計器用変圧器 12 比較器 13 有効電力検出器 14 計器用変流器 15 安定化装置 150a 有効電力所望値決定手段 150b サンプルホールド手段 151,152,…,162 係数設定器 163 処理手段 164 出力リミッタ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同期機の有効電力変化を基に安定化装置
    によって補助信号を形成し、この補助信号をAVR、励
    磁装置に与えて同期機の出力を制御することにより電力
    系統の動揺を抑制する電力系統の安定化制御システムに
    おいて、前記安定化装置は、現時点の有効電力変化と、
    1時点以前の有効電力変化及び補助信号と、複数の重み
    係数とを用いて1時点前に出力した補助信号の推定値を
    求め、1時点前に出力した補助信号の実績値と前記推定
    値の差の二乗値が減少するように重み係数を修正する手
    段を備えたことを特徴とする電力系統の安定化制御シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記安定化装置は、現時点の有効電力変
    化及び補助信号を取込み、現時点の有効電力変化、1時
    点以前の有効電力変化と補助信号をサンプルホールドす
    るサンプルホールド手段と、前記サンプルホールド手段
    からの複数の信号を取込み、それら複数の信号にそれぞ
    れ重み係数をかけて出力する係数設定器と、前記係数設
    定器からの信号を基に、1時点前に出力した補助信号の
    推定値を求めるとともに、1時点前に出力した補助信号
    の実績値と前記推定値の差の二乗値が減少するように上
    記係数設定器の重み係数を修正する処理手段とを備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の電力系統の安定化制御
    システム。
  3. 【請求項3】 同期機の電力変化を基に安定化装置によ
    って補助信号を形成し、この補助信号をAVR、励磁装
    置に与えて同期機の出力を制御することにより電力系統
    の動揺を抑制する電力系統の安定化制御システムにおい
    て、前記安定化装置は、現時点の有効電力変化と、1時
    点以前の有効電力変化及び補助信号と、複数の重み係数
    とを用いて1時点前に出力した補助信号の推定値を求
    め、1時点前に出力した補助信号の実績値と前記推定値
    の差の二乗値が減少するように重み係数を修正し、か
    つ、現時点の有効電力変化を基に1時点先の有効電力変
    化の所望値を求めるとともに、その所望値と、現時点の
    有効電力変化と、1時点以前の有効電力変化及び補助信
    号と、複数の重み係数とを用いて現時点の補助信号を出
    力する手段を備えたことを特徴とする電力系統の安定化
    制御システム。
  4. 【請求項4】 前記安定化装置は、現時点の有効電力変
    化を基に1時点先の有効電力変化の所望値を求める有効
    電力所望値決定手段と、現時点の有効電力変化及び補助
    信号を取込み、現時点の有効電力変化と、1時点以前の
    有効電力変化及び補助信号とをサンプルホールドするサ
    ンプルホールド手段と、前記サンプルホールド手段から
    の複数の信号を取込み、それら複数の信号にそれぞれ重
    み係数をかけて出力する係数設定器と、前記係数設定器
    からの信号を基に、1時点前に出力した補助信号の推定
    値を求めるとともに、1時点前に出力した補助信号の実
    績値と前記推定値の差の二乗値が減少するように上記係
    数設定器の重み係数を修正し、かつ前記有効電力所望値
    決定手段からの所望値と、前記係数設定器からの各信号
    とを基に現時点の補助信号を出力する処理手段を備えた
    ことを特徴とする請求項3記載の電力系統の安定化制御
    システム。
  5. 【請求項5】 前記有効電力所望値決定手段は、有効電
    力変化ΔPを取込んで、加速エネルギーEを数式1 【数1】E=−ΔP/s s;ラプラスの演算子 で求め、かつ現時点のサンプリング値ΔPk を基に有効
    電力変化の所望値ΔPdを数式2 【数2】ΔPd=Gd(2E/Δt−ΔPk ) Gd;調整ゲイン Δt;サンプリング時間 により算出するようにしたことを特徴とする請求項4記
    載の電力系統の安定化制御システム。
  6. 【請求項6】 前記サンプルホールド手段は、現時点の
    有効電力変化ΔPk、1時点以前の有効電力変化信号Δ
    Pk-1 ,…,ΔPk-n (nは任意の数)をサンプルホー
    ルドするとともに、1時点以前に出力した補助信号Uk-
    1 ,Uk-2 ,…,Uk-m (mは任意の数)をサンプルホ
    ールドするようにしたことを特徴とする請求項2または
    4記載の電力系統の安定化制御システム。
  7. 【請求項7】 前記各係数設定器は、重み係数W1,W
    2,…,Wi(i=n+m)を備え、かつ、前記重み係
    数W1,W2,…,Wiが修正可能になっていて、かつ
    サンプルホールド手段からの信号に前記重み係数をかけ
    て出力できるようにしたことを特徴とする請求項2また
    は4記載の電力系統の安定化制御システム。
  8. 【請求項8】 前記処理手段は、前記係数設定器からの
    信号W1ΔPk ,W2ΔPk-1 ,W3ΔPk-2 ,…,W
    nΔPk-n+1 、Wn+1ΔPk-n ,Wn+2Uk-2 ,…,W
    iUk-m (m、nは任意の数、i=n+m)を基に1時
    点前に出力した補助信号の推定値Vk-1 を数式3 【数3】Vk-1 =W1ΔPk +W2ΔPk-1 +W3ΔP
    k-2 +…+WnΔPk-n+1+Wn+1ΔPk-n +Wn+2Uk
    -2 +…+WiUk-m で算出し、1時点前に出力した補助信号の実績値Uk-1
    と前記推定値Vk-1 の差δの二乗値Jが減少するように
    最急勾配法により上記係数設定器の重み係数を修正する
    ようにしたことを特徴とする請求項2または4記載の電
    力系統の安定化制御システム。
  9. 【請求項9】 前記処理手段は、有効電力所望値決定手
    段からの電力変化の所望値ΔPdと、前記係数設定器か
    らの信号W2ΔPk ,W3ΔPk-1 …,WnΔPk-n+2
    、Wn+1ΔPk-n+1 ,Wn+2Uk-1 ,…,WiUk-m+1
    とを取込み、これらの値を基に、数式4 【数4】Uk =W1ΔPd+W2ΔPk +W3ΔPk-1
    +…+WnΔPk-n+2+Wn+1ΔPk-n+1 +Wn+2Uk-1
    +…+WiUk-m+1 ただし、n,mは任意の数であり、i=n+mを計算す
    ることより、現時点の補助信号Uk を求めて出力するよ
    うにしたことを特徴とする請求項4記載の電力系統の安
    定化制御システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1045513A2 (en) * 1999-04-14 2000-10-18 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Excitation controller and excitation control method for stabilizing voltage in electric power system
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