JPH10204184A - 吸水剤およびその製造方法 - Google Patents

吸水剤およびその製造方法

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JPH10204184A
JPH10204184A JP9326953A JP32695397A JPH10204184A JP H10204184 A JPH10204184 A JP H10204184A JP 9326953 A JP9326953 A JP 9326953A JP 32695397 A JP32695397 A JP 32695397A JP H10204184 A JPH10204184 A JP H10204184A
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栄明 武田
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脩 長崎
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雅志 伊達
Kenji Tanaka
健治 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微粒子の飛散による作業環境の悪化や作業者
への吸入の問題を内在する吸水性樹脂の微粒子を有効に
活用でき、衛生用品の吸水剤として好適な、吸収性能、
吸収速度および機械強度に優れた吸水剤を提供する。 【解決手段】 粒径150μm以下の微粒子を30質量
%以上含有する吸水性樹脂の粉体を、水の存在下、50
kg/cm2以上の面圧力あるいは25kg/cm以上
の線圧力で加圧成形し、必要により乾燥あるいは乾燥、
粉砕して、平均粒径が200〜1000μmの吸水剤を
得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術】本発明は、吸水性樹脂の微粒子含
有粉体を加圧成形して得られ、吸収性能および吸収速度
に優れた吸水剤およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】吸水性樹脂の製造工程において、得られ
た吸水性樹脂粉末の粒度を適度な範囲とするために、通
常フルイ操作で粒度調整する方法が採用されている。特
に最近では、粉粒状の吸水性樹脂をハンドリングする工
程での微粒子の飛散防止、微粒子の吸入機会の低減によ
る作業者の安全性向上といった観点から、微粒子の含有
量を極力少なくしたいとの要望が強い。この要望を満足
させるために、通常フルイ操作で微粒子を除去している
が、除去された微粒子の利用価値が乏しいことから廃棄
処分されることが多い。このため、収率の低下、微粒子
の廃棄コストなどにより、製造コストのアップにつなが
っている。
【0003】上記の背景から、粒度調整によって除去さ
れる微粒子をいかに有効利用するかが重要となってきて
いる。微粒子を有効利用する方法としては、例えば下記
、等が提案されている。 微粒子を吸水性樹脂の製造工程中(重合液あるいは含
水ゲル状重合体)にリサイクル添加して再利用する方法
(特開平4−41532号公報、特開平4−22770
5号公報、特開平4−348103号公報など) 微粒子あるいは微粒子を含有した粒子集合体をバイン
ダーを使用して固着し、造粒して大きな粒子とする方法
(特開昭62−132936号公報、特開平2−284
927号公報、特開平2−227435号公報、特開平
3−137129号公報、特開平4−214736号公
報など)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしの方法では、
リサイクル添加された微粒子は、再び乾燥・粉砕という
工程を経由するため、微粒子のリサイクル添加量の増加
につれて得られる吸水性樹脂の吸収性能が低下してくる
という問題がある。の方法では、造粒物の機械強度が
十分でなく、造粒物に機械的な衝撃や摩擦力、輸送中の
振動などの外力が加わることにより、造粒された粒子集
合体が壊れて微粒子を再発生するという問題点がある。
バインダーの添加量を多くしたり、架橋剤を併用して固
着力を強めたりすると、得られる吸水性樹脂の吸収速度
が低下するという別の問題が生じてくる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
問題点に鑑みて、吸水性樹脂の微粒子含有粉体から製造
され、吸収性能と吸収速度に優れ、機械的な衝撃や摩擦
力、輸送中の振動などの外力が加わっても微粒子の再発
生が少ない吸水剤およびその製造方法を提供することを
目的として鋭意検討を重ねた結果、本発明に到達した。
【0006】すなわち本発明は、粒径150μm以下の
微粒子を30質量%以上含有する吸水性樹脂(A)の粉
体を、水の存在下、50kg/cm2以上の面圧力また
は25kg/cm以上の線圧力で加圧成形し、必要によ
り乾燥あるいは乾燥、粉砕して得られる平均粒径200
〜1000μmの吸水剤;粒径150μm以下の微粒子
を含有する吸水性樹脂(A)の粉体を加圧成形して得ら
れ、平均粒径が200〜1000μm、密度が0.4〜
1.6g/cm3、生理食塩水に対する常圧下吸収量が
40g/g以上、20g/cm2の加圧下吸収量が20
g/g以上の吸水剤;並びに、粒径150μm以下の微
粒子を30質量%以上含有する吸水性樹脂(A)の粉体
を、水の存在下、50kg/cm2以上の面圧力または
25kg/cm以上の線圧力で加圧成形後、必要により
乾燥あるいは乾燥、粉砕する平均粒径200〜1000
μmの吸水剤の製造方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において、吸水性樹脂
(A)としては、例えば、デンプン−アクリル酸塩共重
合体架橋物、ポリアクリル酸塩架橋物、自己架橋したポ
リアクリル酸塩、アクリル酸エステル/酢酸ビニル共重
合体架橋物のケン化物、イソブチレン/無水マレイン酸
共重合体架橋物、ポリスルホン酸塩架橋物、アクリル酸
塩/スルホン酸塩架橋共重合体、アクリル酸/アクリル
アミド架橋共重合体、アクリルアミド架橋重合体および
その部分加水分解物、変性セルロース誘導体などの粉粒
状の吸水性樹脂が挙げられる。これらは2種以上を併用
することができる。
【0008】(A)の製造法については特に限定はな
く、例えば、架橋剤の存在下で水溶液重合する方法、架
橋剤の存在下あるいは非存在下で逆相懸濁重合する方
法、放射線あるいは光重合する方法、水溶性樹脂を後架
橋する方法などが挙げられる。(A)として好ましいも
のは、イオン浸透圧によって多量の液を吸収・保持する
ことができ、荷重や外力が加わっても離水の少ないアク
リル酸およびアクリル酸塩を重合体の主構成モノマー単
位とする水不溶性の吸水性樹脂(A1)であり、特に架
橋剤の存在下で水溶液重合された吸水性樹脂である。
【0009】吸水性樹脂(A1)の構成単位としてのア
クリル酸とアクリル酸塩の合計に対するアクリル酸の比
率は、通常20〜50モル%、好ましくは20〜40モ
ル%である。アクリル酸が20モル%未満の場合、水を
吸収した際のpHがアルカリ性となり、皮膚に対する安
全性の面で問題となることがある。また、アクリル酸が
50モル%を越えると、吸収性能が低下するだけでなく
水を吸収した際のpHが酸性となり、この場合も皮膚に
対する安全性の面で好ましくない。アクリル酸塩におけ
る塩の種類は特に限定はないが、通常ナトリウム、カリ
ウムなどのアルカリ金属塩であり、必要によりアンモニ
ウム塩やアミン塩とすることもできる。以上例示した吸
水性樹脂の粒子の表面近傍を、例えば、ポリグリシジル
エーテル化合物、ポリオール化合物、ポリアミン化合
物、多価金属化合物などの架橋剤を用い、通常の方法で
さらに表面架橋した樹脂も吸水性樹脂(A)として本発
明に好適に使用できる。
【0010】本発明における、微粒子を含有する吸水性
樹脂(A)の粉体(以下、微粒子含有粉体と言う)は、
通常粒径150μm以下の微粒子を30質量%以上含有
した粉体である。微粒子含有粉体中の150μm以下の
微粒子の含有量は、好ましくは50質量%以上、特に7
0質量%以上である。粒径150μm以下の微粒子の含
有量が30質量%未満の場合、加圧成形装置の摩耗、成
形時の圧力変動の増加、成形物の歩留まりの低下といっ
た問題を生じることがある。
【0011】微粒子含有粉体を得る方法は特に限定はな
いが、例えば、下記〜などが挙げられる。また、微
粒子含有粉体は単一の組成である必要はなく、2種以上
の混合物であってもよい。 吸水性樹脂を製造する工程(例えば、粒度調整のため
の篩別工程)で発生する微粒子含有粉体、 吸水性樹脂の製品から篩い操作などで除去された微粒
子含有粉体、 吸水性樹脂の製造工程、あるいは吸水性樹脂を使用す
る工程で発生する微粒子をバッグフィルターなどで捕集
して得られる微粒子含有粉体、 上記〜の微粒子を通常の吸水性樹脂と混合された
微粒子含有粉体
【0012】微粒子含有粉体の形状については特に限定
はないが、例えば、粉末状、リン片状、顆粒状、パール
状などが挙げられ、これらが混合されていてもよい。好
ましくは粉末状である。微粒子含有粉体中の水分含量に
ついても特に限定はなく、通常0.1〜10質量%、好
ましくは1〜8質量%である。微粒子含有粉体の吸収性
能としては、生理食塩水に対する常圧下吸収量が40g
/g以上、20g/cm2の加圧下吸収量が20g/g
以上のものが好適である。更に好ましくは、常圧下吸収
量が45〜75g/g、加圧下吸収量が22〜55g/
gであり、特に好ましくは、常圧下吸収量が48〜70
g/g、加圧下吸収量が25〜50g/gである。尚、
常圧下吸収量および加圧下吸収量は後述する方法で測定
される値である。
【0013】微粒子含有粉体に親水性もしくは疎水性の
二酸化珪素、酸化チタン、酸化アルミニウムなどの無機
微粉末(P)1種以上をあらかじめ混合しておき、次い
で水を添加すると、ママコの生成がなく、微粒子含有粉
体に水を均一に存在させることができて好ましい。無機
微粉末(P)の一次粒子の平均粒系は、好ましくは10
0μm以下、特に5〜50μmであり、BET法による
比表面積は、好ましくは50〜500m2/g、特に8
0〜450m2/gである。無機微粉末(P)の添加量
は、微粒子含有粉体に対して5質量%を越えない量が好
ましく、更に好ましくは0.05〜2質量%、特に0.
1〜1質量%である。
【0014】本発明の吸水剤は、水の存在下で加圧成形
されることを必須とする。有機溶媒は用いず、水単独を
使用する方が取り扱い時の安全性およびコストの面で好
ましいが、水に親水性有機溶媒(メタノール、エタノー
ル、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリ
セリンなど)を混合した水性液も必要により使用でき
る。水性液を用いる際の親水性有機溶剤の量は、水性液
全体に対して質量基準で40%以下、好ましくは30%
以下である。微粒子含有粉体に対する水の量は、質量基
準で2〜80%であり、好ましくは3〜60%、さらに
好ましくは5〜50%である。水の量が80%を越える
と、微粒子含有粉体が水を吸収して膨潤状態となるた
め、加圧成型時の圧力を大きくしても成形時の賦形性に
欠ける。一方、2%未満では微粒子含有粉体の固着性が
乏しくなり、加圧成形性が低下する。なお、「水の存在
下」とは、必ずしも水を微粒子含有粉体に添加する意味
だけでなく、水分を含有した微粒子含有粉体を使用する
ことも本発明に含まれる。
【0015】本発明において、加圧成形物の強度を高め
る目的で、水とともに必要により、水溶性樹脂および/
または水分散樹脂(B)の存在下で加圧成形することが
できる。(B)は水に溶解または分散する樹脂であるた
め、(B)の水溶液または分散液の存在下とすることが
できる。(B)のうち水溶性樹脂は、天然高分子、合成
高分子のいずれでもよく、天然高分子の例としては、デ
ンプン類(可溶化デンプン、アルファー化デンプン、ア
ミロースなど)、セルロース誘導体(カルボキシメチル
セルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロースな
ど)、アルギン酸ソーダ、グアガム、キサンタンガム、
アラビアガム、ローカストビーンガム、カラゲーナン、
マンナン、グルテン、キトサンなどが挙げられる。
【0016】合成高分子の例としては、ポリビニルアル
コール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキシ
ド、ポリエチレングリコール、ポリアクリル酸ソーダ、
ポリビニルエーテル化合物などが挙げられる。(B)の
うち水分散樹脂としては、例えば、合成樹脂エマルジョ
ン(例えば、アクリルエマルジョン、ポリオレフィン系
樹脂エマルジョン、ポリウレタン樹脂エマルジョンな
ど)、天然あるいは合成のワックスエマルジョン、天然
あるいは合成ゴムエマルジョンなどの水性分散液状態の
ものが挙げられる。これらの水溶性樹脂および/または
水分散樹脂(B)は、単独あるいは2種以上を併用して
使用することができる。本発明の吸水剤を使用時(B)
が溶出しないためには、(B)は少なくとも重量平均分
子量で2000以上であることが好ましい。(B)の分
子量の上限は特に限定はなく、(B)が水に溶解または
分散した状態における粘度が、(A)の粉体との混合に
支障がない範囲の分子量のものが好ましい。
【0017】微粒子含有粉体に対する(B)の量は、好
ましくは固形分当りの質量基準で、通常0.01〜20
%、好ましくは0.1〜10%である。(B)の量をこ
の範囲とすることにより、得られる吸水剤の吸水性能の
低下が少なく好ましい。(B)の存在下とする態様とし
ては、(B)をあらかじめ水に溶解および/または分散
させておいてもよく、微粒子含有粉体に(B)を含有さ
せておき、これに水を添加することで(B)が水側に移
行し、一部が溶解および/または分散していく態様でも
よい。
【0018】本発明において、得られる加圧成形物の強
度を高め、かつ加圧成形物の吸水後のゲルの形状保持性
や表面ドライ感を改良する目的で、水とともに、必要に
より微粒子含有粉体のもつ基(例えば、カルボキシル基
など)と反応しうる官能基を2個以上有する架橋剤
(C)の存在下で加圧成形することができる。架橋剤
(C)の例としては、従来から公知のポリグリシジル化
合物(例えば、ポリエチレングリコールジグリシジルエ
ーテル、グリセロールジグルシジルエーテル、グリセロ
ールトリグリシジルエーテル、エチレングリコールジグ
リシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエ
ーテルなど)、多価アミン化合物(例えば、エチレンジ
アミン、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン樹脂
など)、多価アルコール(例えば、グリセリン、エチレ
ングリコールなど)、多価イソシアネート、アジリジン
化合物、アルキレンカーボネート(例えば、エチレンカ
ーボネートなど)、及びこれらの2種以上の混合物が挙
げられる。架橋剤(C)は水や水性液に可溶性のものが
好ましく、更には比較的低い温度で反応させることがで
きるという点でポリグリシジル化合物、特にエチレング
リコールジグリシジルエーテルが好ましい。微粒子含有
粉体に対する架橋剤(C)の使用量は、質量基準で通常
0.003〜5%、好ましくは0.005〜2%、特に
0.01〜1%である。
【0019】なお、水とともに(C)の存在下で加圧成
形する場合、微粒子含有粉体と(C)との反応性を高め
る、あるいは反応時間を短縮する目的で、加圧成形以降
のいずれかの段階で加熱処理を行うのが好ましい。この
加熱処理の温度は水に含有させる(C)の種類によって
種々変化させることができる。例えば、(C)としてア
ジリジン化合物を使用する場合は通常室温〜60℃、好
ましくは30〜50℃であり、(C)としてポリグリシ
ジル化合物を使用する場合の温度は通常80〜160
℃、好ましくは100〜150℃であり、(C)として
多価アルコールやアルキレンカーボネートを使用する場
合は通常160〜230℃、好ましくは180〜220
℃である。
【0020】微粒子含有粉体に水を加える場合に用いら
れる工業的な装置としては、例えばコニカルブレンダ
ー、ナウターミキサー、双腕型ニーダー、V型混合機、
流動層式混合機、タービュライザー、スクリュー式のラ
インブレンド装置、リボンミキサー、モルタルミキサー
などの機械的混合装置が挙げられるが、均一に混合でき
る装置であれば上記に限定されない。
【0021】微粒子含有粉体を水の存在下で加圧成形す
る方法としては、下記〜などが挙げられる。 微粒子含有粉体と水とを混合した後、所望の形状、大
きさの型枠の中で加圧成形する方法 微粒子含有粉体と水とを混合し、いったんシート状、
棒状あるいはブロック状に加圧成形した後、粉砕・粒度
調整して所望の粒子サイズとする方法 水分を含有した微粒子含有粉体を加温し、微粒子含有
粉体の中の水分が蒸発する条件で加圧成形する方法
【0022】加圧成形する工業的な装置としては、ロー
ル式加圧成形機(ブリッケットマシーン、ローラーコン
パクターなど)、プレス式加圧成形機、目皿押し出し式
加圧成形機(ディスクペレッターなど)、ピストン式加
圧成形機などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0023】加圧成形時の圧力は、微粒子含有粉体の種
類、微粒子の含有量、性質(破断強度、ゲル強度な
ど)、水あるいは水性液の添加量、水の中の(B)およ
び/または(C)の有無および含有量などに合わせて適
宜変化させることができるが、通常50kg/cm2
上の面圧力あるいは25kg/cm以上の線圧力であ
る。好ましくは面圧力の場合50kg/cm2〜10ト
ン/cm2、線圧力の場合25kg/cm〜5トン/c
mであり、特に面圧力の場合100kg/cm2〜6ト
ン/cm2、線圧力の場合50kg/cm〜3トン/c
mである。面圧力が50kg/cm2未満あるいは線圧
力が25kg/cm未満の場合、加圧成型物の賦形性が
乏しく、得られる成型物は外力や剪断力によって壊れや
すいものとなる。なお、好ましい面圧力を50kg/c
2〜10トン/cm2、線圧力を25kg/cm〜5ト
ン/cmとしたのは、面圧力が10トン/cm2あるい
は線圧力が5トン/cmを越えると、加圧成型物の賦形
性と外力に対する安定性はさらに良好となるが、大型の
装置が必要となり、かつ得られる成型物の吸収速度が遅
くなる傾向があるためである。
【0024】加圧成形時の温度については特に限定はな
く、通常室温でも実施されるが、必要により加温(例え
ば、30〜200℃、好ましくは80〜150℃)しな
がら加圧成形しても良い。特に80℃以上に加温しなが
ら加圧成形する場合、微粒子含有粉体に通常含まれてい
る水分が蒸発し、この水分がバインダーの働きをするた
め、微粒子含有粉体に水を添加するという操作が必ずし
も必要でなくなる。尚、使用する水に架橋剤(C)を含
有している場合、上記温度には限定されず、(C)の反
応に必要な前述の温度を選択することができる。
【0025】加圧成形して得られる吸水剤の形状は特に
限定されず、例えば、粒状、球状、豆粒状、サイコロ
状、多面体、平板状、シート状、棒状あるいはブロック
状など、任意の形状が挙げられる。加圧成形された吸水
剤の密度は、通常0.3g/cm3以上、好ましくは
0.4〜1.6g/cm3、さらに好ましくは0.5〜
1.5g/cm3である。密度を0.3g/cm3以上と
することにより、成形物に機械的な衝撃や摩擦力、輸送
中の振動などの外力が加わっても成形された吸水剤が壊
れて微粒子を再発生するという問題を生じることがなく
好ましくない。
【0026】加圧成形時に存在させる水の量に応じて、
必要により、加圧成形後に乾燥操作を追加し、成形物の
水分含量を調整することができる。通常、存在させる水
の量が2〜9質量%の場合は乾燥操作は省略できるが、
水の量が9質量%を越えると乾燥操作を施すことが好ま
しい。加圧成形された吸水剤を得る好ましい方法は、直
接粒状、粒状、豆粒状などに加圧成形する方法、棒状に
加圧成形したものを細断する方法、およびシート状ある
いは平板状に加圧成形したものを粉砕する方法である。
平板状あるいはシート状に加圧成形する場合の厚さは通
常1〜10mm、好ましくは2〜8mmである。
【0027】加圧成形物は上記のように必要により乾燥
するが、このものは次いで必要により通常の方法で粉砕
し、平均粒径が200〜1000μmに粒度調整して本
発明の吸水剤とする。好ましい平均粒径は250〜90
0μm、さらに好ましくは280〜800μmである。
平均粒径が1000μmを越えると、表面積が小さくな
りすぎて吸収速度を低下させることがある。一方、平均
粒径が200μm未満では、粒子が細かくなりすぎて飛
散防止や作業者に対する吸入機会の低減といった効果が
乏しくなり好ましくない。ここで平均粒径とは、16メ
ッシュ、20メッシュ、26メッシュ、30メッシュ、
42メッシュ、50メッシュ、60メッシュ、100メ
ッシュ、140メッシュのJIS標準フルイを使用し、
篩別法で粒度分布(含有質量百分率)を測定し得た、各
篩いの開孔部を通過した粒子の積算含有百分率を対数正
規確率紙にプロットし、積算含有百分率が50%となる
点の粒子径である。
【0028】特に、衛生用品(例えば、使い捨て紙おむ
つ、生理用ナプキン、失禁者用パッド、母乳パッド、手
術用アンダーパッドなど)やシート状物(ペットシー
ト、ドリップ吸収シート、結露防止シートなど)などの
吸収性物品に適用する場合の好ましい粒度は、100〜
850μmの大きさの粒子が90質量%以上、好ましく
は95質量%以上、特に好ましくは150〜850μm
の大きさの粒子が95質量%以上である。
【0029】この様にして得られた加圧成形後の粒状物
はそのままで本発明の吸水剤として使用することができ
るが、加圧成形されていない通常の吸水性樹脂(A’)
(好ましくは90質量%以上が100〜850μmの粒
径を有するもの)と混合して本発明の吸水剤とすること
もできる。混合する場合の加圧成形された吸水剤と、
(A’)との混合割合は任意に選択することができる
が、(A’)は質量基準で通常全体の90%を越えない
量であり、更に好ましくは10〜90%、特に20〜8
0%である。
【0030】本発明の吸水剤は、通常の方法で更に表面
架橋したものでもよく、表面架橋は加圧成形中あるいは
加圧成形後に実施することができる。また、加圧成形さ
れていない通常の吸水性樹脂(A’)と混合した後に表
面架橋することもできる。
【0031】また、加圧成形前あるいは加圧成形後の任
意の工程で、必要に応じて、添加剤や増量剤としてシリ
カ、ゼオライト、酸化防止剤、界面活性剤、各種シリコ
ーンオイル、キレート化剤、防かび剤、抗菌剤、消臭
剤、香料、繊維状物(パルプ、合成繊維など)等を添加
することができる。
【0032】本発明の吸水剤は、生理食塩水に対する常
圧下吸収量が40g/g以上、20g/cm2の加圧下
吸収量が20g/g以上とするのが好適である。好まし
くは、常圧下吸収量が45〜70g/g、加圧下吸収量
が22〜50g/gである。常圧下吸収量が40g/g
未満で加圧下吸収量が20g/g未満の場合、従来から
の吸水性樹脂よりも劣る吸収性能であることから、衛生
用品や吸収性物品に適用するには多量に添加しなければ
ならず好ましくない。尚、常圧下吸収量および加圧下吸
収量は後述する方法で測定される値である。
【0033】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明をさ
らに説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。なお、以下、特に定めない限り%は質量%を示
す。吸水剤の常圧下吸収量、加圧下吸収量、吸収速度、
機械強度および吸水後ゲルの形状保持性は下記の方法で
測定した。
【0034】常圧下吸収量:250メッシュのナイロン
製布で作成した10×20cmの大きさのティーバッグ
に吸水剤1.00gを入れ、過剰の生理食塩水(0.9
%塩化ナトリウム水溶液)中に30分間浸漬した後、垂
直にティーバッグを吊り下げて15分間水切りし、増加
質量を求める。この値を常圧下吸収量とした。
【0035】加圧下吸収量:250メッシュのナイロン
製布を底面に貼った円筒形プラスチック筒(内径28m
m、高さ50mm)の中に吸水剤0.100gを入れて
均一に広げる。この上に20g/cm2の荷重になるよ
うに外径28mmの分銅を乗せる。これをナイロン製布
側を下面にして生理食塩水25mlの入ったシャーレ
(直径11cm)の中央に浸漬する。30分間浸漬後の
増加重量の10倍値を加圧下吸収量とした。
【0036】吸収速度:100mlのビーカーに生理食
塩水50gと磁気スターラーピース(長さ30mm)を
入れ、マグネチックスターラーを用いて600rpmで
撹拌しながら吸水剤2.0gを素早く投入する。吸水剤
の投入完了から、吸水剤が生理食塩水を吸収してゲル化
していき、渦が消失して液面が平らになった時点までの
時間を秒単位で測定して吸収速度とした。
【0037】機械強度:あらかじめ粒度分布を測定した
吸水剤100gと、陶器製ボール(直径18mm)15
個とを容量400mlのボールミルに入れ、120rp
mで10分間回転して機械強度試験を行う。試験後の粒
度分布を測定して100μm以下の微粒子の増加量(小
数点以下を四捨五入)を測定し、以下の基準で評価し
た。 ◎:100μm以下の微粒子の増加量が3質量%未満 ○:100μm以下の微粒子の増加量が3質量%〜5質
量%未満 △:100μm以下の微粒子の増加量が5質量%〜10
質量%未満 ×:100μm以下の微粒子の増加量が10質量%以上
【0038】吸水後ゲルの形状保持性:吸収速度を測定
した後のゲルが入ったビーカーをビニール袋に入れて密
封し、40℃で1時間保存する。その後吸水ゲルを取り
出してビニールシート上に広げ、手のひらで押さえるこ
とによりゲルに力を加え、ゲルの状態を以下の基準によ
り4段階で評価した。 ◎:力を加えても吸水時のゲル形状を保っており、ドラ
イ感が良好 ○:力を加えると一部のゲルが微粒状にもどる、ドライ
感は良好 △:力を加えるとゲルが部分的にペースト状となり、ド
ライ感が乏しい ×:力を加えると大部分のゲルがペースト状となり、ド
ライ感が無い
【0039】実施例1 市販の吸水性樹脂(「サンウェットIM−6320」;
三洋化成工業製、表面架橋型のポリアクリル酸塩架橋
物;含水率1.2%)を100メッシュのJIS標準フ
ルイ(目開き:150μm)で篩い、フルイを通過した
微粒子(a)を採取した。小型タービュラーザー(ホソ
カワミクロン社製)を使用して、(a)に20%の水を
添加して混合し、室温下、ブリケッティングマシーンを
用いて面圧力2トン/cm2で直径約1mmの粒状に加
圧成形し、水分含量5%に乾燥して吸水剤(1)を得
た。吸水剤(1)の平均粒径は910μm、密度は0.
93g/cm3であった。この吸水剤(1)の性能測定
結果を表2に示す。
【0040】実施例2 実施例1と同じ装置で微粒子(a)に20%の水を添加
し、室温下、ローラーコンパクティングマシーン(仲田
製作所製)を用いて線圧力1トン/cmでシート状に加
圧成形した。この加圧成形物を水分含量5%に乾燥し、
ロールミルで粉砕後、粒度調整して100〜850μm
の粒度の吸水剤(2)を得た。吸水剤(2)の平均粒径
は440μm、密度は0.92g/cm3であった。吸
水剤(2)の性能測定結果を表2に示す。
【0041】実施例3〜6 実施例2において、添加する水の量、加圧成形時の線圧
力を表1のように変化させた以外は実施例2と同様にし
て、吸水剤(3)〜(6)を得た。これらの平均粒径、
密度を測定した結果を表1に併記した。得られた吸水剤
(3)〜(6)の性能測定結果を表2に示す。
【0042】実施例7 実施例2において、水に代えてアルギン酸ソーダ10%
水溶液を同量[微粒子(a)に対するアルギン酸ソーダ
の量は2%、水の量は18%]使用する以外は実施例2
と同様にして吸水剤(7)を得た。吸水剤(7)の平均
粒径は460μm、密度は0.90g/cm3であっ
た。この吸水剤(7)の性能測定結果を表2に示す。
【0043】実施例8 市販の吸水性樹脂(「サンウェットIM−5000
D」;三洋化成工業製、ポリアクリル酸塩架橋物;含水
率5.6%)を100メッシュのJIS標準フルイ(目
開き:150μm)で篩い、フルイを通過した微粒子
(b)を採取した。小型タービュラーザーを使用し、
(b)に微粉末状親水性シリカ(「エアロジル20
0」;日本エアロジル社製)0.1%を添加混合し、さ
らに20%の水を添加して混合した。この混合物を室温
でローラーコンパクティングマシーンを用い、線圧力1
トン/cmでシート状に加圧成形した。この加圧成形物
を水分含量5%に乾燥し、ロールミルで粉砕後、粒度調
整して100〜850μmの粒度の吸水剤(8)を得
た。吸水剤(8)の平均粒径は430μm、密度は0.
83g/cm3であった。この吸水剤(8)の性能測定
結果を表2に示す。
【0044】実施例9 実施例8で得た微粒子(b)を140℃に加温したロー
ラーコンパクティングマシーンを用いて線圧力3トン/
cmでシート状に加圧成形した。加圧成形中に水蒸気の
発散が認められ、得られた加圧成形物の水分含量は1.
4%に低下していた。これをロールミルで粉砕後、粒度
調整して100〜850μmの粒度の吸水剤(9)を得
た。吸水剤(9)の平均粒径は380μm、密度は0.
93g/cm3であった。この吸水剤(9)の性能測定
結果を表2に示す。
【0045】実施例10 実施例8において、水に代えて0.2%のエチレングリ
コールジグリシジルエーテルを同量[微粒子(b)に対
するエチレングリコールジグリシジルエーテルの量は
0.04%、水の量は19.06%]用いる以外は実施
例8と同様にして吸水剤(10)を得た。吸水剤(1
0)の平均粒径は420μm、密度は0.84g/cm
3であった。この吸水剤(10)の性能測定結果を表2
に示す。
【0046】実施例11 実施例5で得た吸水剤(5)40部と吸水性樹脂「サン
ウェットIM−6320」60部とをV型混合機で均一
に混合し、吸水剤(11)を得た。吸水剤(11)の平
均粒径は390μm、密度は0.77g/cm3であっ
た。この吸水剤(11)の性能測定結果を表2に示す。
【0047】比較例1および2 実施例1の吸水性樹脂「サンウェットIM−6320」
(常圧下吸収量54g/g、加圧下吸収量31g/g、
吸収速度35秒)から得た微粒子(a)を比較吸水剤
(1’)、とし、実施例8の吸水性樹脂「サンウェット
IM−5000D」(常圧下吸収量50g/g、加圧下
吸収量30g/g、吸収速度28秒)から得た微粒子
(b)を比較吸水剤(2’)とし、これらの性能測定結
果を表2に示す。
【0048】比較例3 吸水性樹脂「サンウェットIM−6320」を50メッ
シュのJIS標準フルイ(目開き:300μm)で篩
い、フルイを通過した微粒子(c)を採取した。この粒
度分布を測定したところ、150μm以下の微粒子の含
有量は28%であった。小型タービュラーザーを使用
し、(c)に20%の水を添加して混合し、室温下、ブ
リケッティングマシーンを用いて面圧力2トン/cm2
で直径約1mmの粒状に圧縮成形し、水分含量5%に乾
燥して比較吸水剤(3’)を得た。比較吸水剤(3’)
の平均粒径は860μm、密度は0.85g/cm3
あった。この比較吸水剤(3’)の性能測定結果を表2
に示す。
【0049】比較例4 実施例1において、加圧成形時の面圧力を40kg/c
m2とする以外は実施例1と同様にして比較吸水剤
(4’)を得た。比較吸水剤(4’)の平均粒径は88
0μm、密度0.82/cm3であった。この比較吸水
剤(4’)の性能測定結果を表2に示す。
【0050】比較例5 実施例1で得た微粒子(a)を使用し、特開昭62−1
32936号公報の実施例12に準じて操作することに
より造粒物を得た。すなわち、撹拌機、水分離器、滴下
ロート、窒素ガス導入管を付けた500mlの四つ口丸
底フラスコに微粒子(a)50gを入れ、ノルマルヘプ
タン600mlとソルビタンモノラウレート2.5gを
加え、撹拌下で水45.5gを滴下ロートでゆっくりと
加える。この懸濁液に微粉末シリカ0.68gを添加し
た後、撹拌下で水およびノルマルヘプタンを蒸留で除去
し、さらに乾燥することにより造粒物を得る。この造粒
物の粒度を調整して100〜850μmの粒度の比較吸
水剤(5’)を得た。比較吸水剤(5’)の平均粒径は
450μm、密度は0.62g/cm3であった。この
比較吸水剤(5’)の性能測定結果を表2に示す。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】 (*1)ママコが生成し、完全吸収せず。
【0053】
【発明の効果】本発明の製造法によって得られる本発明
の吸水剤は次のような特長および効果を有する。 従来の粉粒状吸水性樹脂と同様常圧下および加圧下で
の吸収性能に優れる。 微粒子を出発原料としているにも関わらず、吸水時の
ママコの生成がなく、吸収速度に優れる。 従来から提案されている造粒法で得られる造粒物に比
べて機械強度に優れており、従来の加圧成形されていな
い吸水性樹脂とほぼ同等の機械強度を有する。従って従
来の吸水性樹脂と同様の操作、装置でハンドリングする
ことができる。 微粒子の飛散が少ないことから、微粒子の吸入機会が
少なく、作業者にとって安全である。 使用する水に水溶性または水分散性の樹脂を含有させ
る、あるいは架橋剤を含有させることにより、機械強度
がさらに優れたものとなるとともに、吸水ゲルの形態保
持性がさらに改善され、吸水ゲルのドライ感もさらに良
好となる。
【0054】上記効果を奏することから、本発明の吸水
剤は、衛生用品(例えば、使い捨ての子供用および大人
用紙おむつ、生理用ナプキン、失禁者用パッド、手術用
アンダーパッド、母乳パッド、産褥マットなど)に特に
好適に使用できる。その他のシート状吸収性物品(例え
ば、ペットシート、鮮度保持シート、ドリップ吸収シー
ト、結露防止シート、水稲育苗シート、コンクリート養
生シートなど)や、土壌保水剤、ケミカルカイロ、保冷
材、ヘドロ固化、各種溶液や体液のゲル化剤、人工雪な
ど、従来の吸水性樹脂が適用されているほとんどの用途
に好適に使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊達 雅志 京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋 化成工業株式会社内 (72)発明者 田中 健治 京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋 化成工業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒径150μm以下の微粒子を30質量
    %以上含有する吸水性樹脂(A)の粉体を、水の存在
    下、50kg/cm2以上の面圧力または25kg/c
    m以上の線圧力で加圧成形し、必要により乾燥あるいは
    乾燥、粉砕して得られる平均粒径200〜1000μm
    の吸水剤。
  2. 【請求項2】 (A)の粉体に、二酸化珪素、酸化チタ
    ンおよび酸化アルミニウムから選ばれる少なくとも1種
    の無機微粉末(P)を、(A)の粉体に対し5質量%を
    越えない量混合したものを、水の存在下、加圧成形して
    得られる請求項1記載の吸水剤。
  3. 【請求項3】 加圧成形時の(A)の粉体に対する水の
    量が、3〜60質量%である請求項1または2記載の吸
    水剤。
  4. 【請求項4】 水とともに、水溶性樹脂および/または
    水分散樹脂(B)の存在下で加圧成形して得られ、
    (A)の粉体に対する(B)の量が、固形分当り0.0
    1〜20質量%である請求項1〜3のいずれか記載の吸
    水剤。
  5. 【請求項5】 水とともに、(A)と反応しうる官能基
    を2個以上有する架橋剤(C)の存在下で加圧成形して
    得られ、(A)の粉体に対する(C)の量が、0.00
    3〜5質量%である請求項1〜4のいずれか記載の吸水
    剤。
  6. 【請求項6】 粒径150μm以下の微粒子を含有する
    吸水性樹脂(A)の粉体を加圧成形して得られ、平均粒
    径が200〜1000μm、密度が0.4〜1.6g/
    cm3、生理食塩水に対する常圧下吸収量が40g/g
    以上、20g/cm2の加圧下吸収量が20g/g以上
    である吸水剤。
  7. 【請求項7】 粒径150μm以下の微粒子を30質量
    %以上含有する吸水性樹脂(A)の粉体を、水の存在
    下、50kg/cm2以上の面圧力または25kg/c
    m以上の線圧力で加圧成形後、必要により乾燥あるいは
    乾燥、粉砕する平均粒径200〜1000μmの吸水剤
    の製造方法。
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