JPH1019966A - 電力ケーブル線路における地絡発生区間の予知方法 - Google Patents

電力ケーブル線路における地絡発生区間の予知方法

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JPH1019966A
JPH1019966A JP19279896A JP19279896A JPH1019966A JP H1019966 A JPH1019966 A JP H1019966A JP 19279896 A JP19279896 A JP 19279896A JP 19279896 A JP19279896 A JP 19279896A JP H1019966 A JPH1019966 A JP H1019966A
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JP
Japan
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ground fault
cable
current flowing
line
ground
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Application number
JP19279896A
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English (en)
Inventor
Takashi Maruyama
孝 丸山
Masakatsu Arakane
昌克 荒金
Tatsuya Nagata
達也 永田
Takashi Niimoto
孝 新元
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主として3000〜6000kV級の高圧電力ケーブル
線路(たとえば大型建造物の配電系統等)において、地
絡事故の発生が予想される区間を予知することにより、
ケーブル系統の円滑な運営を図る。 【解決手段】 ケーブルの接地線15に流れる電流を常
時CT31により測定し、また全ての接続部201,2
02,−−−−をIJ構造に変え、絶縁された接続部遮
蔽層22の間をボンド線24で短絡して、当該ボンド線
に流れる電流を常時CT30により測定する。そして、
接地線15またはボンド線24に流れる電流の大きさが
予め設定したしきい値を越えたとき、前記各電流の大き
さと方向を比較する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主として3000〜
6000kV級の高圧電力ケーブル線路(たとえば大型建造物
の配電系統等)において、地絡事故の発生が予想される
区間(接続部を境とする区間)を予知する方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】電力ケーブル系統、特に3.3kVや6.6kV系
統のような系統においては、ケーブルが完全故障となる
以前に、単発的なパルス状の微地絡電流が流れた後、絶
縁耐力の回復する現象が、ある程度劣化したケーブルに
見受けられる。このような単発性微地絡現象を完全地絡
の前駆現象と考え、この現象を捕らえることにより地絡
事故を予知しようという下記の技術が発表されている
(特開平2−201274号公報、平成元年電気学会全
国大会論文集、1476参照)。
【0003】図6のように、電力ケーブル線路10の接
地線15に流れる電流を、常時測定する。ケーブル内で
単発性微地絡等が発生すると、あるしきい値以上の電流
が接地線15に流れる。そのとき、地絡の危険ありとし
て警報を出す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の方法により、一
つのケーブル線路に地絡の危険があることを予知できる
が、そのケーブルが接続部により複数の区間に区分され
ている場合、どの区間で地絡が発生するかを予知できな
い。
【0005】
【課題を解決するための手段】図1、図2のように、
(1)接続部を持つケーブル線路10において、ケーブ
ルの接地線15に流れる電流を常時CT31により測定
し、(2)また全ての接続部201,202,−−−−
をIJ構造に変え、絶縁された接続部遮蔽層22の間を
ボンド線24で短絡して、当該ボンド線に流れる電流を
常時CT30により測定し、(3)前記接地線15また
はボンド線24に流れる電流の大きさが予め設定したし
きい値を越えたとき、前記各電流の大きさと方向を比較
する、ことを特徴とする。
【0006】[作 用] (1)接続部をIJ構造に変え、絶縁された接続部遮蔽
層22の間をボンド線24で短絡することにより、単発
性微地絡電流を含めて、ケーブル遮蔽層14に流れる電
流を測定させる。 (2)単発性微地絡が発生した場合、その発生位置の両
側の接続部20または接地線15に流れる電流の値に大
きな違いが見られ、また電流の方向が逆になる。このこ
とを利用して、単発性微地絡が発生した区間、すなわち
地絡事故を起こす可能性のある区間を特定させる。
【0007】
【発明の実施の形態】
[構造]図1に、単線結線で一例を示す。10はケーブ
ル線路の全体、12はケーブル導体、14はケーブル遮
蔽層、15はケーブルの接地線、16は電源側の終端
部、18は負荷側の終端部、201,202,203は
接続部である。なお、各接続部を区別する必要のないと
きは、接続部を単に20で示す。
【0008】各接続部20は、本来普通接続部である
が、上記のように、これをIJ構造に変える。すなわち
図2の(a)のような普通接続部の接続部遮蔽層22
を、(b)のように絶縁する(接続部遮蔽層22を一巡
する縁切り部23を介在させて、接続部遮蔽層22を長
手方向に二分する)。それから、同図(c)のように、
長手方向に二分した接続部遮蔽層22の間を、ボンド線
24で短絡する。そのボンド線24にCT30を取り付
けて、ボンド線24および接続部遮蔽層22を流れる電
流を測定できるようにする。なお、単発性微地絡現象の
周波数は1〜10kHzと高いから、CT30もこの周波数に
適合するものを用いる。なお、実際にはケーブルはR,
S,T相の3本が一組になっている。そこで同図(d)
のように、各相のボンド線24を一括した上にCT30
を取り付けるようにする。このようにすると、正常時
に、ボンド線24を流れる電流は互いに打ち消されて、
CT30に検出されなくなる。
【0009】また、電源側終端部16側において、ケー
ブルの接地線15にも、CT31を取り付ける(CT3
0とCT31は、同じ構造のものであるが、説明の都合
上、別の符号を付けた)。実際には、図3のように、
R,S,T各相の共通の接地線15にCT31を取り付
けるようにする。CT30,31に貫通型のものを用い
れば、既設の設備を改良することなく、取り付けられ
る。
【0010】32は微小地絡検出器で、その部分のブロ
ックダイアグラムを図4に示した。バンドパスフィルタ
36には、帯域が100HZ〜50kHz程度のものを用いる。10
0Hz以下は商用周波のノイズをカットするため、50kHz以
上は放送波ノイズをカットするためである。
【0011】図5に、接続部20の数が10の場合の基本
構成を示す。A/D50は、図4の増幅器34,バンド
パスフィルタ36,A/D変換38を含むユニットで、
数字は接続部20の番号である。最上段の比較回路付A
/D52は、接地線15に取り付けたCT31の出力電
流を、しきい値と比較するためのもの。またCPU54
は、図4のメモリ装置40,判定回路44,波形記録装
置46を含む。時計ユニット56は、記録に日時を与え
る。
【0012】[動作] (1)各CT30およびCT31からの電流波形データ
をA/D変換ユニット(比較回路付きを含む)を介し
て、常時CPU54のメモリ装置40に取り込む(図
4,5)。 (2)比較回路の入力が、しきい値より大きいと、トリ
ガがかかってある一定期間のデータを、CPU内のメモ
リ装置40にホールドする。 (3)そのデータをCPUで読み出し、判定回路44
で、各電流の方向および大きさを比較する。
【0013】(4)たとえば、図1のA点で単発性微地
絡が発生したとする。単発性微地絡電流I1は、接続部
201のボンド線24を通り、電源側において接地線1
5を通って大地に流れる。接続部201のCT30の検
出する電流値と接地線15のCT31の検出する電流値
は、ほぼ同程度である。また一方、単発性微地絡電流の
一部I2は負荷側に向かっても流れる。しかし、その大
きさは、I1に比べると、小さいし、また方向(極性)
が反対である。
【0014】したがって、 隣合うCT30または31の中で、検出する電流の方
向が反対になる一組のもの、および 同じく検出する電流の大きさが大きく食い違う一組の
もの、 を見つければ、単発性微地絡の発生点Aは、それらの間
の区間にある、ということが分かる。微地絡発生の区間
が分かったら、各波形、発生の日時を記録し、データを
表示し、警報を出す
【0015】(4)なお上記の(3)において、CT3
0,31の検出する電流の大きさと方向を比較したと
き、全部同じであれば、単発性微地絡等でなかった、と
判断する(異常に大きい外部ノイズが侵入したとき起き
る現象)。
【0016】
【発明の効果】ケーブルの接地線に流れる電流を常時測
定し、また全ての前記接続部をIJ構造に変え、絶縁さ
れた接続部遮蔽層の間をボンド線で短絡して、当該ボン
ド線に流れる電流を常時測定し、前記接地線またはボン
ド線に流れる電流の大きさが予め設定したしきい値を越
えたとき、前記各電流の大きさと方向を比較するので、
上記のように、単発性微地絡の発生した区間を、ケーブ
ル接続部を境界とする単位ごとに検出することができ
る。したがって、電力ケーブル系統に発生する地絡事故
を未然に察知し、またその発生区間も事前にわかる。そ
のため、電力系統の運用及び保守に有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を単線結線で示した説明図。
【図2】本発明における普通接続部をIJ構造に変える
手法およびCTの取付け方の説明図。
【図3】ケーブルの接地線15に対するCTの取付け方
の説明図。
【図4】本発明における微小地絡検出器32のブロック
ダイアグラム。
【図5】本発明を接続部が10箇所あるケーブル線路に適
用した例の基本構造図。
【図6】従来技術の説明図。
【符号の説明】
10 ケーブル線路 12 ケーブル導体 14 ケーブル遮蔽層 15 ケーブルの接地線 16 電源側終端部 18 負荷側終端部 20,201,202,203 接続部 22 接続部遮蔽層 23 縁切り部 24 ボンド線 30,31 CT 32 微小地絡検出器 34 増幅器 36 バンドパスフィルタ 38 A/D変換 40 メモリ装置 44 判定回路
フロントページの続き (72)発明者 新元 孝 東京都江東区木場一丁目5番1号 株式会 社フジクラ内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】接続部を持つケーブル線路において、ケー
    ブルの接地線に流れる電流を常時測定し、また全ての前
    記接続部をIJ構造に変え、絶縁された接続部遮蔽層の
    間をボンド線で短絡して、当該ボンド線に流れる電流を
    常時測定し、前記接地線またはボンド線に流れる電流の
    大きさが予め設定したしきい値を越えたとき、前記各電
    流の大きさと方向を比較する、電力ケーブル線路におけ
    る地絡発生区間の予知方法。
JP19279896A 1996-07-03 1996-07-03 電力ケーブル線路における地絡発生区間の予知方法 Pending JPH1019966A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103791947A (zh) * 2013-12-24 2014-05-14 浙江图维电力科技有限公司 一种电缆运行状态智能监测系统

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103791947A (zh) * 2013-12-24 2014-05-14 浙江图维电力科技有限公司 一种电缆运行状态智能监测系统

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