JPH10197185A - 全熱交換器 - Google Patents

全熱交換器

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Publication number
JPH10197185A
JPH10197185A JP9004137A JP413797A JPH10197185A JP H10197185 A JPH10197185 A JP H10197185A JP 9004137 A JP9004137 A JP 9004137A JP 413797 A JP413797 A JP 413797A JP H10197185 A JPH10197185 A JP H10197185A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
section
fire retardant
water absorbing
heat exchanger
guanidine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9004137A
Other languages
English (en)
Inventor
Hachiro Kurokawa
八郎 黒川
Katsuya Kasai
勝哉 葛西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP9004137A priority Critical patent/JPH10197185A/ja
Publication of JPH10197185A publication Critical patent/JPH10197185A/ja
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  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】所定の吸水性能を維持しつつ、製造コストを低
減すること。 【解決手段】保水剤が含浸された紙を含む仕切板を設け
る。この仕切板に含浸される保水剤は、グアニジン塩が
採用される。 【効果】吸水剤としてのグアニジン塩を紙に含浸する際
に、設備を頻繁に洗浄する必要がなくなる。また、グア
ニジン塩は、高い耐燃性を有するので、従来行われてい
た難燃処理としての難燃剤の刷毛塗りを廃止することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は全熱交換器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷房や暖房の効果を損なわず
に換気する装置として、給気と排気との間で熱交換させ
つつ換気する熱交換換気装置が提案されている。この熱
交換換気装置においては、互いにスペーサを介して複数
の仕切板を積層させ、室外の空気を室内に導入する給気
経路と室内の空気を室外に排出する排気経路とが区画さ
れている全熱交換器が広く採用されている。ここで、上
記全熱交換器の仕切板には、熱交換時における結露等の
不具合を防止するために、吸水剤が含浸されている。従
来の吸水剤としては、伝熱性や通湿性等の観点から、塩
化リチウムや臭化リチウム等のリチウム化合物とポリビ
ニールアルコールを採用していた(例えば特公昭52−
18946号公報参照)。また、最近では、塩化カルシ
ウムも実用化されている。
【0003】他方、上記仕切板の素材として紙が採用さ
れていることから、全熱交換器には、高い耐燃性も要請
されている。そこで、従来の全熱交換器においては、仕
切板が積層されてから、難燃剤を刷毛塗りしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来、吸水
剤として使用されていたリチウム化合物や塩化カルシウ
ムは、比較的腐食性が高いため、吸水剤を含浸させるた
めの設備に錆が生じるのを防止するため、しばしば設備
を水洗いする必要があった。そのため、吸水剤を含浸さ
せるためのコストが高くなるという不具合があった。
【0005】本発明は上記不具合に鑑みてなされたもの
であり、所定の吸水性能を維持しつつ、製造コストを低
減することのできる全熱交換器を提供することを課題と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、保水剤が含浸された紙を含む仕切板を隔て
て流される二気流間で、上記仕切板を介して潜熱と顕熱
を交換させる全熱交換器において、上記保水剤は、グア
ニジン塩からなることを特徴とする全熱交換器である。
【0007】この特定事項を含む発明では、吸水剤とし
てグアニジン塩が紙に含浸されるので、それを製造する
際においても、設備を頻繁に洗浄する必要がなくなる。
上記グアニジン塩としては、塩酸グアニジン、リン酸グ
アニジン、スルファミン酸グアニジン等が例示される。
特に、リン酸グアニジンは、吸湿性が高い(自重に対す
る吸湿量の比率が約220/150時間)ので、含浸量
によっては、従来のリチウム化合物に匹敵する吸水性能
を発揮することができる。
【0008】また、これらグアニジン塩は、何れも高い
耐燃性を有するので、従来行われていた難燃処理として
の難燃剤の刷毛塗りを廃止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の好ましい実施の形態について説明する。図1は
本発明の実施の形態における全熱交換器の製紙工程を示
す工程図、図2は図1の全熱交換器の成形工程を示す工
程図、図3は図1の全熱交換器の組立工程を示す工程図
である。
【0010】先ず、図1を参照して、図示の実施の形態
における全熱交換器Aの製紙ライン10においては、コ
ンベヤー1によって抄紙セクション2、乾燥セクション
3、吸水剤塗布セクション4、吸水剤乾燥セクション
5、巻き取りセクション6、およびスリッタ加工セクシ
ョン7がこの順に配設されており、これら各セクション
2〜7を通過することにより、仕切板の材料となるパル
プがコンベヤー1上に抄紙され、乾燥セクション3の所
で乾燥された後、吸水剤が塗布され、ロール状に巻き取
られて、その材料Mの幅Hが正規の寸法(例えば、22
0mm、245mm、300mm)に裁断されるように
なっている。
【0011】ここで、上記吸水剤塗布セクション4にお
いて塗布される吸水剤としては、従来のリチウム化合物
に代えて、グアニジン塩が採用されている。このグアニ
ジン塩としては、塩酸グアニジン、リン酸グアニジン、
スルファミン酸グアニジン等が例示される。特に、リン
酸グアニジンは、吸湿性が高い(自重に対する吸湿量の
比率が約220/150時間)ので、含浸量によって
は、従来のリチウム化合物に匹敵する吸水性能を発揮す
ることができる。加えて、これらグアニジン塩は、高い
耐燃性を有するので、従来行われていた難燃処理として
の難燃剤の刷毛塗りをも廃止することができる。
【0012】図示の実施の形態において好適に採用され
ているグアニジン塩は、リン酸グアニジンであり、pH
が約6.5、比重1.24のもの(例えば、日華化学株
式会社製のリン酸グアニジン(商品名「ニッカファイノ
ン900」)ものである。このグアニジン塩を製紙工程
において塗布することにより、完成される仕切板は、所
定の吸水性を発揮することができる。例えば、図示の実
施の形態において、採用されているリン酸グアニジン
は、自重に対する吸湿量の比率が約220/150時間
であるので、これを仕切板に適量含浸させることによ
り、従来採用されていたリチウム化合物に匹敵する吸水
性能を発揮させることが可能になる。また、リチウム化
合物と異なり、腐食性が強くないので、吸水剤塗布セク
ション4に採用されている設備を頻繁に洗浄する必要が
なくなる。
【0013】次に、図2を参照して、ロール状に製紙さ
れた材料Mは、成形ライン20において、所定の板材M
1に成形される。成形ライン20では、材料Mを板材M
1に裁断するための裁断セクション21、裁断された板
材M1にリブ(起伏)M11を形成するプレスセクショ
ン22、およびリブM11が形成された板材M1の外形
を成形する打ち抜きセクション23を含んでいる。この
成形ライン20によって、ロール状に製紙された材料M
は、通常は、正方形の板材M1に裁断され、その表面に
は、空気流通路を区画するリブM11が形成される。
【0014】次に、図3を参照して、板状M1は、組立
ライン30において、組み立てられ、周知の通り、室内
空気を流通させる経路と室外空気を流通させる経路とを
区画する全熱交換器に組み立てられる。組立ライン30
には、板材M1に接着剤(酢酸ビニル接着剤)を塗布す
るロールコーターセクション31と、接着剤が塗布され
た板材M1を積層して、積層体M2を形成する積層セク
ション32と、積層体M2に枠部材M3をビスM4で取
付ける取付けセクション33を含んでいる。
【0015】ここで、従来の製法においては、積層セク
ション32で板材M1を積層した積層体M2の各部に、
難燃剤を刷毛塗りしていた。しかし、本実施の形態にお
いては、吸水剤として、耐燃焼性を有するグアニジン塩
を採用しているので、これによって充分な耐燃焼性を発
揮することができることから、難燃剤の塗布が省略され
ている。
【0016】以上説明したように、本発明の実施の形態
では、吸水剤としてグアニジン塩が含浸されるので、そ
れを製造する際においても、設備を頻繁に洗浄する必要
がなくなるので、製造コストが低減する。また、難燃性
の高いグアニジン塩を含浸しているので、難燃処理を別
途施す必要もなくなる。従って、本発明によれば、所定
の吸水性能を維持しつつ、製造コストを大幅に低減する
ことができるという顕著な効果を奏する。
【0017】上述した実施の形態は本発明の好ましい具
体例を例示したものに過ぎず、本発明は上述した実施の
形態に限定されない。本発明の特許請求の範囲内で種々
の設計変更が可能であることは云うまでもない。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
吸水剤としてグアニジン塩が含浸されるので、それを製
造する際においても、設備を頻繁に洗浄する必要がなく
なるので、製造コストが低減する。従って、コストの割
りには比較的高い保水性を発揮することが可能になる。
また、難燃性の高いグアニジン塩を含浸しているので、
難燃処理を別途施す必要もなくなる。
【0019】従って、本発明によれば、所定の吸水性能
を維持しつつ、製造コストを低減することができるとい
う顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における全熱交換器の製紙
工程を示す工程図である。
【図2】図1の全熱交換器の成形工程を示す工程図であ
る。
【図3】図1の全熱交換器の組立工程を示す工程図であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】保水剤が含浸された紙を含む仕切板を隔て
    て流される二気流間で、上記仕切板を介して潜熱と顕熱
    を交換させる全熱交換器において、上記保水剤は、グア
    ニジン塩からなることを特徴とする全熱交換器。
JP9004137A 1997-01-13 1997-01-13 全熱交換器 Pending JPH10197185A (ja)

Priority Applications (1)

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JP9004137A JPH10197185A (ja) 1997-01-13 1997-01-13 全熱交換器

Applications Claiming Priority (1)

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JP9004137A JPH10197185A (ja) 1997-01-13 1997-01-13 全熱交換器

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Publication Number Publication Date
JPH10197185A true JPH10197185A (ja) 1998-07-31

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ID=11576401

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JP9004137A Pending JPH10197185A (ja) 1997-01-13 1997-01-13 全熱交換器

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JP (1) JPH10197185A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9513069B2 (en) 2001-06-01 2016-12-06 Mitsubishi Papaer Mills Limited Total heat exchanging element paper
WO2020012572A1 (ja) * 2018-07-11 2020-01-16 三菱電機株式会社 熱交換器及び熱交換器の製造方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9513069B2 (en) 2001-06-01 2016-12-06 Mitsubishi Papaer Mills Limited Total heat exchanging element paper
US9677829B2 (en) 2001-06-01 2017-06-13 Mitsubishi Paper Mills Limited Total heat exchanging element paper
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JPWO2020012572A1 (ja) * 2018-07-11 2021-02-15 三菱電機株式会社 熱交換器及び熱交換器の製造方法

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