JPH10192628A - 集塵装置 - Google Patents
集塵装置Info
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- JPH10192628A JPH10192628A JP35924296A JP35924296A JPH10192628A JP H10192628 A JPH10192628 A JP H10192628A JP 35924296 A JP35924296 A JP 35924296A JP 35924296 A JP35924296 A JP 35924296A JP H10192628 A JPH10192628 A JP H10192628A
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- suction
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- blower
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 油や水、切粉、火花粉塵、一般の粉塵と云っ
たダストの種類に対しても、また、その発生量の多少に
対しても、一台にて充分に対処可能な集塵装置を提供す
る。 【解決手段】 ブロアー８の作動によって吸引通路２Ｘ
内に吸引した含塵気体を円周方向に旋回させた状態で略
円錐状に形成した風路４Ｒの内部に進行させる一方、そ
の旋回遠心力によって風路４Ｒの外壁に沿って進行する
質量のあるミスト・ダストＭＲを、衝突壁１２Ｔに衝突
させて失速させ、下側のダストボックス１２に落下、回
収させる。
たダストの種類に対しても、また、その発生量の多少に
対しても、一台にて充分に対処可能な集塵装置を提供す
る。 【解決手段】 ブロアー８の作動によって吸引通路２Ｘ
内に吸引した含塵気体を円周方向に旋回させた状態で略
円錐状に形成した風路４Ｒの内部に進行させる一方、そ
の旋回遠心力によって風路４Ｒの外壁に沿って進行する
質量のあるミスト・ダストＭＲを、衝突壁１２Ｔに衝突
させて失速させ、下側のダストボックス１２に落下、回
収させる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、水や油等のミスト
や金属粉、或は、その他の一般的な粉塵（以下総括的に
ダスト類と云う）に至るまで、あらゆるダスト類の集塵
に用いて好適な集塵装置に関するものである。
や金属粉、或は、その他の一般的な粉塵（以下総括的に
ダスト類と云う）に至るまで、あらゆるダスト類の集塵
に用いて好適な集塵装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の集塵装置には、油等のミストを除
去する装置として、例えば実開平４−８７７２１号公
報、同４−１３４４１７号公報に見られるように、一次
フイルタとしてデミスタを使用して金属粉や油等を除去
し、メッシュの細かな二次フイルタで微細なミストを捕
集する構成のミストコレクタが存在し、また、例えば特
開平８−１５５２３７号公報に見られるような、デミス
タで大きな油滴を除去し、更に遠心分離機等によって細
かなミストを除去する構成のミストコレクタも存在し、
更に、溶接等の火花が発生するヒュームに付いては、例
えば実開平５−７０６１６号公報に見られるような不燃
性フイルタを用いたヒュームコレクタが存在すると共
に、極微細なミストに付いては、例えば実開昭６３−７
３１５２号公報に見られるような電気集塵機が存在し、
一般的な粉塵に付いては、例えば実開昭６２−２４９１
９号公報に見られるようなバグフイルタ式の集塵機が存
在していた。
去する装置として、例えば実開平４−８７７２１号公
報、同４−１３４４１７号公報に見られるように、一次
フイルタとしてデミスタを使用して金属粉や油等を除去
し、メッシュの細かな二次フイルタで微細なミストを捕
集する構成のミストコレクタが存在し、また、例えば特
開平８−１５５２３７号公報に見られるような、デミス
タで大きな油滴を除去し、更に遠心分離機等によって細
かなミストを除去する構成のミストコレクタも存在し、
更に、溶接等の火花が発生するヒュームに付いては、例
えば実開平５−７０６１６号公報に見られるような不燃
性フイルタを用いたヒュームコレクタが存在すると共
に、極微細なミストに付いては、例えば実開昭６３−７
３１５２号公報に見られるような電気集塵機が存在し、
一般的な粉塵に付いては、例えば実開昭６２−２４９１
９号公報に見られるようなバグフイルタ式の集塵機が存
在していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】この様に、従来は粉塵
の種類やミストの量等により、装置自体の構成を変えた
り、フイルタの構成やフイルタの材質を変えた各種構造
の集塵装置が使用されているため、種類や量が異なる複
数種のダスト類が発生する工場等では、目的に応じて複
数台の集塵装置を購入して使い分けたり同時使用しなく
てはならないから、コストが嵩む、設置スペースが取ら
れる、運転操作やメンテナンス等が面倒である、と云っ
た各種の問題があった。
の種類やミストの量等により、装置自体の構成を変えた
り、フイルタの構成やフイルタの材質を変えた各種構造
の集塵装置が使用されているため、種類や量が異なる複
数種のダスト類が発生する工場等では、目的に応じて複
数台の集塵装置を購入して使い分けたり同時使用しなく
てはならないから、コストが嵩む、設置スペースが取ら
れる、運転操作やメンテナンス等が面倒である、と云っ
た各種の問題があった。
【０００４】従って本考案の技術的課題は、油、水、切
粉、火花粉塵、一般の粉塵と云ったダストの種類に対し
ても、また、その発生量の多少に対しても、一台にて充
分に対処可能な集塵装置を提供することである。
粉、火花粉塵、一般の粉塵と云ったダストの種類に対し
ても、また、その発生量の多少に対しても、一台にて充
分に対処可能な集塵装置を提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために本発明で講じた手段は以下の如くである。
するために本発明で講じた手段は以下の如くである。
【０００６】ブロアーによる吸引作用を受けて吸引通路
を通して機体内部に吸込んだ含塵気体から、ミストや粉
塵と云った各種のダスト類を分離して捕集する集塵装置
であって、
を通して機体内部に吸込んだ含塵気体から、ミストや粉
塵と云った各種のダスト類を分離して捕集する集塵装置
であって、
【０００７】（１） 上記の吸引通路を通して吸込まれ
て来る含塵気体を、吸引通路に連設した吸引管部の風路
内へ旋回させた状態で送り込む旋回流発生手段と、風路
内を旋回しながら進行して来る含塵気体の通路上に設け
た衝突壁と、先端口を上記吸引管部の開口した端面口の
内側に突出した上記ブロアー側に通じる吸引円筒体と、
上記衝突壁に当って落ちて来るダスト類を収容できるよ
うに吸引円筒体の下側に設けた密閉型のダストボックス
とを備えること。（請求項１）
て来る含塵気体を、吸引通路に連設した吸引管部の風路
内へ旋回させた状態で送り込む旋回流発生手段と、風路
内を旋回しながら進行して来る含塵気体の通路上に設け
た衝突壁と、先端口を上記吸引管部の開口した端面口の
内側に突出した上記ブロアー側に通じる吸引円筒体と、
上記衝突壁に当って落ちて来るダスト類を収容できるよ
うに吸引円筒体の下側に設けた密閉型のダストボックス
とを備えること。（請求項１）
【０００８】（２） 吸引通路を円筒管を用いて構成す
る一方、吸引管部を全体が略円錐状を成す内外二重構造
の内筒体及び外管体と、この外管体に連続し、且つ、そ
の突き当たりを含塵気体が衝突する衝突壁とした第２外
管体とによって構成して、上記内外二重の内筒体と外管
体の間に形成される略円錐状の風路を上記吸引通路に連
通形成すると共に、ブロアー側に通じる吸引円筒体を上
記第２外管体の内部に挿入し、その先端部を上記内筒体
の開口した端面口の内側に突出すること。（請求項２）
る一方、吸引管部を全体が略円錐状を成す内外二重構造
の内筒体及び外管体と、この外管体に連続し、且つ、そ
の突き当たりを含塵気体が衝突する衝突壁とした第２外
管体とによって構成して、上記内外二重の内筒体と外管
体の間に形成される略円錐状の風路を上記吸引通路に連
通形成すると共に、ブロアー側に通じる吸引円筒体を上
記第２外管体の内部に挿入し、その先端部を上記内筒体
の開口した端面口の内側に突出すること。（請求項２）
【０００９】（３） 吸引された含塵気体を旋回させる
旋回流発生手段が、吸引通路内に設けた固定翼であるこ
と。（請求項３）
旋回流発生手段が、吸引通路内に設けた固定翼であるこ
と。（請求項３）
【００１０】（４） 吸引された含塵気体を旋回させる
旋回流発生手段が、円筒管を用いて構成した吸引通路に
対してその接線方向に接続した含塵気体の供給管である
こと。（請求項４）
旋回流発生手段が、円筒管を用いて構成した吸引通路に
対してその接線方向に接続した含塵気体の供給管である
こと。（請求項４）
【００１１】（５） 固定翼が取付けられている部分の
吸引通路の実質通過面積をＳ１とし、内外二重の内筒体
と外管体とによって構成した風路先端口の実質通過面積
をＳ２とし、ブロアーの吸引円筒体の先端口と上記内筒
体との間隔の実質通過面積をＳ３とし、ブロアー側に通
じる吸引円筒体の実質通過面積をＳ４とした場合に於け
る各実質通過面積の関係を、Ｓ1≦Ｓ2≦Ｓ3≦Ｓ4と成る
ように構成すること。（請求項５）
吸引通路の実質通過面積をＳ１とし、内外二重の内筒体
と外管体とによって構成した風路先端口の実質通過面積
をＳ２とし、ブロアーの吸引円筒体の先端口と上記内筒
体との間隔の実質通過面積をＳ３とし、ブロアー側に通
じる吸引円筒体の実質通過面積をＳ４とした場合に於け
る各実質通過面積の関係を、Ｓ1≦Ｓ2≦Ｓ3≦Ｓ4と成る
ように構成すること。（請求項５）
【００１２】（６） ブロアーの排気側に高性能濾過フ
イルタを取付けること。（請求項６）
イルタを取付けること。（請求項６）
【００１３】上記（１）で述べた請求項１に係る手段に
よれば、ブロアーによって吸引された含塵気体は吸込通
路から機体内に導入され、旋回流発生手段によって円周
方向に旋回されながら吸引管部の風路内を進行するが、
その時、質量のあるミスト・ダストは風路の外壁に沿っ
て進み、質量の少いミスト・ダストは風路の内壁に沿っ
て進んで、その後、質量のあるミスト・ダストは慣性力
があるため、風路に沿って進んで行って奥の衝突壁に衝
突して同時に失速し、そのまま下側のダストボックス内
に落ちて回収される。
よれば、ブロアーによって吸引された含塵気体は吸込通
路から機体内に導入され、旋回流発生手段によって円周
方向に旋回されながら吸引管部の風路内を進行するが、
その時、質量のあるミスト・ダストは風路の外壁に沿っ
て進み、質量の少いミスト・ダストは風路の内壁に沿っ
て進んで、その後、質量のあるミスト・ダストは慣性力
があるため、風路に沿って進んで行って奥の衝突壁に衝
突して同時に失速し、そのまま下側のダストボックス内
に落ちて回収される。
【００１４】一方、質量の少いミスト・ダストは、慣性
量が無くて奥の衝突壁に衝突せずに下側のダストボック
ス内に落ちるため、ミスト・ダストを含まないきれいな
空気（質量のない極細ミストを含む場合がある）のみが
ブロアー側の吸引円筒体側に流れて排気されるが、この
時、ブロアーによって吸引された含塵気体の流れは管路
の最短、即ち、風路の内壁面に沿って流れて、風路の最
終端を最短流路として速い流速で流れるため、上記ミス
ト・ダストを含まない空気がブロアー側に通じる吸引円
筒体との間隔を略Ｓ字状に進路変更しながらブロアー側
に吸込まれるから、空気中に含まれている質量のない極
細ミストもこの略Ｓ字状の迂回流路を流れる時の流路の
面積変化に影響を受けて沈降・分離され、クリーンな空
気のみをブロアー側に吸引排気することを可能にする。
量が無くて奥の衝突壁に衝突せずに下側のダストボック
ス内に落ちるため、ミスト・ダストを含まないきれいな
空気（質量のない極細ミストを含む場合がある）のみが
ブロアー側の吸引円筒体側に流れて排気されるが、この
時、ブロアーによって吸引された含塵気体の流れは管路
の最短、即ち、風路の内壁面に沿って流れて、風路の最
終端を最短流路として速い流速で流れるため、上記ミス
ト・ダストを含まない空気がブロアー側に通じる吸引円
筒体との間隔を略Ｓ字状に進路変更しながらブロアー側
に吸込まれるから、空気中に含まれている質量のない極
細ミストもこの略Ｓ字状の迂回流路を流れる時の流路の
面積変化に影響を受けて沈降・分離され、クリーンな空
気のみをブロアー側に吸引排気することを可能にする。
【００１５】上記（２）で述べた請求項２に係る手段に
よれば、吸引管部を構成する内外二重の内筒体と外管体
によって略円錐状の風路が形成され、且つ、この風路が
円筒管を用いて構成した吸引通路に連通形成されている
ため、旋回流発生手段によって旋回力が与えられた含塵
気体は、円錐状の風路内を次第に外方に広がる旋回気流
と成って進行し、質量のあるミスト・ダストをその遠心
力で風路の外壁側に押し付けて、質量の少いミスト・ダ
ストと明確に分別することができるから、質量のあるミ
スト・ダストを確実に衝突壁に衝突させて確実にダスト
ボックス内に回収できる一方、質量の少いミスト・ダス
トを略Ｓ字状の迂回流路側に流して沈降・分離すること
ができるから、ダスト類の分離、捕集の効果を１段と高
めることを可能にする。
よれば、吸引管部を構成する内外二重の内筒体と外管体
によって略円錐状の風路が形成され、且つ、この風路が
円筒管を用いて構成した吸引通路に連通形成されている
ため、旋回流発生手段によって旋回力が与えられた含塵
気体は、円錐状の風路内を次第に外方に広がる旋回気流
と成って進行し、質量のあるミスト・ダストをその遠心
力で風路の外壁側に押し付けて、質量の少いミスト・ダ
ストと明確に分別することができるから、質量のあるミ
スト・ダストを確実に衝突壁に衝突させて確実にダスト
ボックス内に回収できる一方、質量の少いミスト・ダス
トを略Ｓ字状の迂回流路側に流して沈降・分離すること
ができるから、ダスト類の分離、捕集の効果を１段と高
めることを可能にする。
【００１６】上記（３）で述べた請求項３に係る手段に
よれば、吸引通路内に設けた固定翼が、ブロアーの吸引
作用を受けて吸引通路に流れ込んで来る含塵気体を旋回
させながら風路側に進行させることを可能にする。
よれば、吸引通路内に設けた固定翼が、ブロアーの吸引
作用を受けて吸引通路に流れ込んで来る含塵気体を旋回
させながら風路側に進行させることを可能にする。
【００１７】上記（４）で述べた請求項４に係る手段に
よれば、ブロアーの吸引作用を受けて接続方向に接続し
た供給管から吸引通路内に流れ込んで来る含塵気体を、
円筒管を用いて構成した供給管の内側面に沿って旋回さ
せながら風路内に進行させることを可能にする。
よれば、ブロアーの吸引作用を受けて接続方向に接続し
た供給管から吸引通路内に流れ込んで来る含塵気体を、
円筒管を用いて構成した供給管の内側面に沿って旋回さ
せながら風路内に進行させることを可能にする。
【００１８】上記（５）で述べた請求項５に係る手段に
よれば、各部の実質通過面積をＳ1≦Ｓ2≦Ｓ3≦Ｓ4とす
ることによって、各部に於ける流速を夫々Ｖ1≧Ｖ2≧Ｖ
3≧Ｖ4にして、流速を次第に遅くできるため、本来含塵
気体が滞溜しては成らない箇所での対流を確実に防止し
て、ダスト類の必要以上の落下滞溜を無くすことができ
ると共に、更にＶ3≧Ｖ4と成るため、第２外管体の内側
のポケット部に落下するミスト・ダストが空気流に押し
流されてブロアー側に吸引されることを防止して、確実
にダストボックスに落下、回収することを可能にする。
よれば、各部の実質通過面積をＳ1≦Ｓ2≦Ｓ3≦Ｓ4とす
ることによって、各部に於ける流速を夫々Ｖ1≧Ｖ2≧Ｖ
3≧Ｖ4にして、流速を次第に遅くできるため、本来含塵
気体が滞溜しては成らない箇所での対流を確実に防止し
て、ダスト類の必要以上の落下滞溜を無くすことができ
ると共に、更にＶ3≧Ｖ4と成るため、第２外管体の内側
のポケット部に落下するミスト・ダストが空気流に押し
流されてブロアー側に吸引されることを防止して、確実
にダストボックスに落下、回収することを可能にする。
【００１９】上記（６）で述べた請求項６に係る手段に
よれば、ブロアーの排気側に設けた濾過フイルタが極細
ミストを捕集して濾過するため、ダスト類を確実に濾過
したクリーンエアーを排出することがてき、また、前工
程で殆どのミスト・ダストが捕集されているため、この
濾過フイルタの寿命を極めて長くすることを可能にす
る。
よれば、ブロアーの排気側に設けた濾過フイルタが極細
ミストを捕集して濾過するため、ダスト類を確実に濾過
したクリーンエアーを排出することがてき、また、前工
程で殆どのミスト・ダストが捕集されているため、この
濾過フイルタの寿命を極めて長くすることを可能にす
る。
【００２０】以上の如くであるから、上記（１）〜
（６）の手段によって上述した技術的課題を解決して、
前記従来の技術の問題点を解消することができる。
（６）の手段によって上述した技術的課題を解決して、
前記従来の技術の問題点を解消することができる。
【００２１】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る集塵装置の
実施の形態を、添付した図面と共に詳細に説明する。
実施の形態を、添付した図面と共に詳細に説明する。
【００２２】図１は本考案に係る集塵装置の内部構造を
説明した側断面図であって、図中、１は集塵装置の機
体、２はこの機体１の一側に設けた含塵気体の吸引管、
２Ｘはその吸引通路、３は吸引されて来る含塵気体を円
周方向に旋回させる羽根又はガイド板構造の固定翼（旋
回流発生手段）、符号４で全体的に示したのはこの吸引
管２の内端側に一体に連設した吸引管部である。
説明した側断面図であって、図中、１は集塵装置の機
体、２はこの機体１の一側に設けた含塵気体の吸引管、
２Ｘはその吸引通路、３は吸引されて来る含塵気体を円
周方向に旋回させる羽根又はガイド板構造の固定翼（旋
回流発生手段）、符号４で全体的に示したのはこの吸引
管２の内端側に一体に連設した吸引管部である。
【００２３】上記の吸引管部４は、略円錐状に形成した
外管体４Ｔと、この外管体４Ｔの内部に間隔をあけて設
けた同じく略円錐状の内筒体５と、外管体４Ｔの内端側
に連設した第２外管体１２Ａとによって構成されてい
て、内外二重に構成した内筒体５と外管体４Ｔの間隔
が、吸引通路２Ｘに連通する略円錐状の風路４Ｒを構成
している。
外管体４Ｔと、この外管体４Ｔの内部に間隔をあけて設
けた同じく略円錐状の内筒体５と、外管体４Ｔの内端側
に連設した第２外管体１２Ａとによって構成されてい
て、内外二重に構成した内筒体５と外管体４Ｔの間隔
が、吸引通路２Ｘに連通する略円錐状の風路４Ｒを構成
している。
【００２４】更に図中、７は内部にブロアー８（フア
ン）を収めたブロアー室、８Ｍはブロアー８用のモータ
で、このブロアー室７に連設した吸引円筒体６が上述し
た第２外管体１２Ａの内部に挿入され、且つ、その先端
部６Ａが上述した内筒体５の開口された端面口５Ｈの内
部に狭い間隔をあけて同軸的に突出されていて、この狭
い間隔が略Ｓ字状（図面では逆Ｓ字状）の迂回通路５Ｘ
を構成している。
ン）を収めたブロアー室、８Ｍはブロアー８用のモータ
で、このブロアー室７に連設した吸引円筒体６が上述し
た第２外管体１２Ａの内部に挿入され、且つ、その先端
部６Ａが上述した内筒体５の開口された端面口５Ｈの内
部に狭い間隔をあけて同軸的に突出されていて、この狭
い間隔が略Ｓ字状（図面では逆Ｓ字状）の迂回通路５Ｘ
を構成している。
【００２５】同じく図１に於いて、１２は上記吸引円筒
体６の下側に設けたミスト・ダストＭを回収するための
密閉型のダストボックス、１２Ｒは上述した第２外管体
１２Ａとダストボックス１２の間を結ぶ回収通路、９は
機体１の上側部に設けたフイルタ室、７Ａはフイルタ室
９とブロアー室７の間を連通する連通口、１０はフイル
タ室９の内部に取付た高性能濾過フイルタ、１１は排気
口を示し、更に、１２Ｔは上記第２外管体１２Ａの内部
突き当たり部分に設けた衝突壁であって、図面では上記
ブロアー室７の外壁面がこの衝突壁１２Ｔを構成してい
るが、これは実施の一例である。
体６の下側に設けたミスト・ダストＭを回収するための
密閉型のダストボックス、１２Ｒは上述した第２外管体
１２Ａとダストボックス１２の間を結ぶ回収通路、９は
機体１の上側部に設けたフイルタ室、７Ａはフイルタ室
９とブロアー室７の間を連通する連通口、１０はフイル
タ室９の内部に取付た高性能濾過フイルタ、１１は排気
口を示し、更に、１２Ｔは上記第２外管体１２Ａの内部
突き当たり部分に設けた衝突壁であって、図面では上記
ブロアー室７の外壁面がこの衝突壁１２Ｔを構成してい
るが、これは実施の一例である。
【００２６】尚、図中１２Ｐは第２外管体１２Ａの内側
に構成されたポケット部、２Ｘは上記固定翼３を取付た
部分の通気口で、Ｓ1とＶ1はこの通気口２Ｘ部分の実質
通過可能面積と流速を示し、また、４Ｘは上述した略円
錐形に形成した風路４Ｒの先端口で、Ｓ2とＶ2はこの先
端口４Ｘ部分の実質通過可能面積と流速を示し、Ｓ3と
Ｖ3は上述した迂回通路５Ｘ部分、具体的には、吸引円
筒体６の先端部６Ａと内筒体５との間隔通路部分の実質
通過可能面積と流速を示し、更に、６Ｘは吸引円筒体６
の内部通路で、Ｓ4とＶ4はこの通路６Ｘ部分の実質通過
可能面積と流速を示す。
に構成されたポケット部、２Ｘは上記固定翼３を取付た
部分の通気口で、Ｓ1とＶ1はこの通気口２Ｘ部分の実質
通過可能面積と流速を示し、また、４Ｘは上述した略円
錐形に形成した風路４Ｒの先端口で、Ｓ2とＶ2はこの先
端口４Ｘ部分の実質通過可能面積と流速を示し、Ｓ3と
Ｖ3は上述した迂回通路５Ｘ部分、具体的には、吸引円
筒体６の先端部６Ａと内筒体５との間隔通路部分の実質
通過可能面積と流速を示し、更に、６Ｘは吸引円筒体６
の内部通路で、Ｓ4とＶ4はこの通路６Ｘ部分の実質通過
可能面積と流速を示す。
【００２７】上述した通気口２Ｘと先端口４Ｘと迂回通
路５Ｘ、及び、内部通路６Ｘの各実質通過可能面積の相
対的な関係は、Ｓ1≦Ｓ2≦Ｓ3≦Ｓ4と成るように構成さ
れ、その結果は、各部の流速はＶ1≧Ｖ2≧Ｖ3≧Ｖ4と成
るように構成されていて、本来滞溜してはならない箇所
に於ける含塵気体の滞溜を無くして、ミスト・ダストの
必要以上の落下滞溜を防止する一方、上述したポケット
部１２Ｐに落下するミスト・ダストが空気流によってブ
ロアー８側に押し流されないように構成している。
路５Ｘ、及び、内部通路６Ｘの各実質通過可能面積の相
対的な関係は、Ｓ1≦Ｓ2≦Ｓ3≦Ｓ4と成るように構成さ
れ、その結果は、各部の流速はＶ1≧Ｖ2≧Ｖ3≧Ｖ4と成
るように構成されていて、本来滞溜してはならない箇所
に於ける含塵気体の滞溜を無くして、ミスト・ダストの
必要以上の落下滞溜を防止する一方、上述したポケット
部１２Ｐに落下するミスト・ダストが空気流によってブ
ロアー８側に押し流されないように構成している。
【００２８】また、ＭＲ…は固定翼３によって円周方向
に旋回された状態で略円錐状の風路４Ｒの外壁に沿って
進行する質量のあるミスト・ダスト、ＭＬ…は同じく風
路４Ｒの内壁に沿って進行する質量の少い又は無いミス
ト・ダストであって、遠心力を受けて風路４Ｒの外壁に
沿って旋回しながら図面上右方向に進行する質量のある
ミスト・ダストＭＲ…は、風路４Ｒの先端口４Ｘを出た
後、慣性力によって第２外管体１２Ａの内部を通って一
番奥の衝突壁１２Ｔに衝突して失速し、回収通路１２Ｒ
を通って下側のダストボックス１２内に落下、回収され
る仕組に成っている。
に旋回された状態で略円錐状の風路４Ｒの外壁に沿って
進行する質量のあるミスト・ダスト、ＭＬ…は同じく風
路４Ｒの内壁に沿って進行する質量の少い又は無いミス
ト・ダストであって、遠心力を受けて風路４Ｒの外壁に
沿って旋回しながら図面上右方向に進行する質量のある
ミスト・ダストＭＲ…は、風路４Ｒの先端口４Ｘを出た
後、慣性力によって第２外管体１２Ａの内部を通って一
番奥の衝突壁１２Ｔに衝突して失速し、回収通路１２Ｒ
を通って下側のダストボックス１２内に落下、回収され
る仕組に成っている。
【００２９】尚、図２に示したものは旋回流発生手段と
して上記図１に示した固定翼３に代えて、含塵気体を図
３に示すように直角又は傾斜した状態に接続した供給管
２Ｐを通して供給口２Ｋから円筒状に形成した吸引通路
２Ｘの内部接線方向に流入する手段を講じることによっ
て、含塵気体を円周方向に旋回しながら風路４Ｒ内に向
けて送り出すように構成した本発明の他の例を示したも
のであって、旋回流発生手段以外の構成は上記図１に示
したものと同一であるから、同一部材には同一の符号を
付してその説明を省略する。
して上記図１に示した固定翼３に代えて、含塵気体を図
３に示すように直角又は傾斜した状態に接続した供給管
２Ｐを通して供給口２Ｋから円筒状に形成した吸引通路
２Ｘの内部接線方向に流入する手段を講じることによっ
て、含塵気体を円周方向に旋回しながら風路４Ｒ内に向
けて送り出すように構成した本発明の他の例を示したも
のであって、旋回流発生手段以外の構成は上記図１に示
したものと同一であるから、同一部材には同一の符号を
付してその説明を省略する。
【００３０】本発明に係る集塵装置は以上述べた如き構
成であるから、ブロアー８の運転によって図１に示した
ような固定翼３、又は、図２及び図３に示したような供
給管２Ｐによる接線方向からの供給によって、円周方向
に旋回しながら略円錐状の風路４Ｒ内に吸引進行した含
塵気体は、その遠心旋回作用によって質量のあるミスト
・ダストＭＲ…を風路４Ｒの外壁側に分離し、この外壁
に沿わせた状態で先端口４Ｘに向けて進行させ、遠心旋
回作用を受けない質量の少いミスト・ダストＭＬ…を含
んだ気体を風路４Ｒの内壁側に沿わせた状態で同じく先
端口４Ｘに向けて進行させる。
成であるから、ブロアー８の運転によって図１に示した
ような固定翼３、又は、図２及び図３に示したような供
給管２Ｐによる接線方向からの供給によって、円周方向
に旋回しながら略円錐状の風路４Ｒ内に吸引進行した含
塵気体は、その遠心旋回作用によって質量のあるミスト
・ダストＭＲ…を風路４Ｒの外壁側に分離し、この外壁
に沿わせた状態で先端口４Ｘに向けて進行させ、遠心旋
回作用を受けない質量の少いミスト・ダストＭＬ…を含
んだ気体を風路４Ｒの内壁側に沿わせた状態で同じく先
端口４Ｘに向けて進行させる。
【００３１】次いで、上記の先端口４Ｘを出た質量のあ
るミスト・ダストＭＲ…は、慣性力によって第２外管体
１２Ａの内周面に沿って図面上右方向に進行した後、一
番奥の衝突壁１２Ｔに衝突して失速するため、そのまま
回収通路１２Ｒを通って吸引円筒体６の下側に設けたダ
ストボックス１２内に落下、回収される。
るミスト・ダストＭＲ…は、慣性力によって第２外管体
１２Ａの内周面に沿って図面上右方向に進行した後、一
番奥の衝突壁１２Ｔに衝突して失速するため、そのまま
回収通路１２Ｒを通って吸引円筒体６の下側に設けたダ
ストボックス１２内に落下、回収される。
【００３２】一方、質量の少いミスト・ダストＭＬ…
は、慣性力がなく、奥の衝突壁１２Ｔまで到達せずに殆
どそのままダストボックス１２側に落下、回収され、ミ
スト・ダストＭＲ及びＭＬを含まないきれいな気体のみ
が吸引円筒体６を通って排気されるのであるが、この排
気中に質量のない極細ミストが含まれていた場合には、
これを濾過フイルタ１０が濾過してクリーンな気体のみ
を排気口１１から排気することができる。
は、慣性力がなく、奥の衝突壁１２Ｔまで到達せずに殆
どそのままダストボックス１２側に落下、回収され、ミ
スト・ダストＭＲ及びＭＬを含まないきれいな気体のみ
が吸引円筒体６を通って排気されるのであるが、この排
気中に質量のない極細ミストが含まれていた場合には、
これを濾過フイルタ１０が濾過してクリーンな気体のみ
を排気口１１から排気することができる。
【００３３】また、ブロアー８で吸引さる気体の流れは
管路の最短部を流れる性質を備えていて、円錐状の内筒
体５の最終端の部分を最短の流路として流れ、且つ、流
速も最も速いため、風路４Ｒの内壁側を旋回しながら進
んだミスト・ダストを含まない空気のみが、この部分を
通過して迂回通路５Ｘを略Ｓ字状に進路変更しながら進
み、次いで、吸引円筒体６からブロアー室７及びフイル
タ室９を通って排気される。
管路の最短部を流れる性質を備えていて、円錐状の内筒
体５の最終端の部分を最短の流路として流れ、且つ、流
速も最も速いため、風路４Ｒの内壁側を旋回しながら進
んだミスト・ダストを含まない空気のみが、この部分を
通過して迂回通路５Ｘを略Ｓ字状に進路変更しながら進
み、次いで、吸引円筒体６からブロアー室７及びフイル
タ室９を通って排気される。
【００３４】
【発明の効果】本発明に係る集塵装置は以上述べた如く
であって、ミスト・ダストや火花粉塵と云ったいずれの
ダスト類も濾過フイルタに到達させずに、管路の途中で
ダストボックス側に落下、回収できるから、油や水、切
粉、火花粉塵と行ったダスト類の種類に対しても、ま
た、その量の多少に対しても充分に対処することができ
るものであって、１台の集塵装置を各種ダスト類の捕集
に使用できる優れた汎用性と利便性を備えている。
であって、ミスト・ダストや火花粉塵と云ったいずれの
ダスト類も濾過フイルタに到達させずに、管路の途中で
ダストボックス側に落下、回収できるから、油や水、切
粉、火花粉塵と行ったダスト類の種類に対しても、ま
た、その量の多少に対しても充分に対処することができ
るものであって、１台の集塵装置を各種ダスト類の捕集
に使用できる優れた汎用性と利便性を備えている。
【図１】本発明に係る集塵装置の内部構造を説明した側
断面図である。
断面図である。
【図２】本発明に係る集塵装置の他の例の内部構造を説
明した側断面図である。
明した側断面図である。
【図３】図２に示した集塵装置で用いる旋回流発生手段
の構造を説明した構成図である。
の構造を説明した構成図である。
１ 集塵装置の機体 ２ 吸引管 ２Ｘ 吸引通路 ２Ｐ 供給管 ３ 固定翼 ４ 吸引管部 ４Ｔ 外管体 ４Ｒ 風路 ４Ｘ 先端口 ５ 内筒体 ５Ｈ 端面口 ６ 吸引円筒体 ６Ａ 先端部 ８ ブロアー（フアン） １０ 濾過フイルタ １２ ダストボックス １２Ａ 第２外管体 ＭＲ 質量のあるミスト・ダスト ＭＬ 質量の少いミスト・ダスト
Claims (6)
- 【請求項１】 ブロアーによる吸引作用を受けて吸引通
路を通して機体内部に吸込んだ含塵気体から、ミストや
粉塵と云った各種のダスト類を分離して捕集する集塵装
置であって、 上記の吸引通路を通して吸込まれて来る含塵気体を、吸
引通路に連設した吸引管部の風路内へ旋回させた状態で
送り込む旋回流発生手段と、風路内を旋回しながら進行
して来る含塵気体の通路上に設けた衝突壁と、先端口を
上記吸引管部の開口した端面口の内側に突出した上記ブ
ロアー側に通じる吸引円筒体と、上記衝突壁に当って落
ちて来るダスト類を収容できるように吸引円筒体の下側
に設けた密閉型のダストボックスとを備えて成ることを
特徴とする集塵装置。 - 【請求項２】 吸引通路を円筒管を用いて構成する一
方、吸引管部を全体が略円錐状を成す内外二重構造の内
筒体及び外管体と、この外管体に連続し、且つ、その突
き当たりを含塵気体が衝突する衝突壁とした第２外管体
とによって構成して、上記内外二重の内筒体と外管体の
間に形成される略円錐状の風路を上記吸引通路に連通形
成すると共に、ブロアー側に通じる吸引円筒体を上記第
２外管体の内部に挿入し、その先端部を上記内筒体の開
口した端面口の内側に突出したことを特徴とする請求項
１記載の集塵装置。 - 【請求項３】 吸引された含塵気体を旋回させる旋回流
発生手段が、吸引通路内に設けた固定翼であることを特
徴とする請求項１又は２記載の集塵装置。 - 【請求項４】 吸引された含塵気体を旋回させる旋回流
発生手段が、円筒管を用いて構成した吸引通路に対して
その接線方向に接続した含塵気体の供給管であることを
特徴とする請求項１又は２記載の集塵装置。 - 【請求項５】 固定翼が取付けられている部分の吸引通
路の実質通過面積をＳ１とし、内外二重の内筒体と外管
体とによって構成した風路先端口の実質通過面積をＳ２
とし、ブロアーの吸引円筒体の先端口と上記内筒体との
間隔の実質通過面積をＳ３とし、ブロアー側に通じる吸
引円筒体の実質通過面積をＳ４とした場合に於ける各実
質通過面積の関係を、Ｓ1≦Ｓ2≦Ｓ3≦Ｓ4と成るように
構成したことを特徴とする請求項１、２、３又は４記載
の集塵装置。 - 【請求項６】 ブロアーの排気側に高性能濾過フイルタ
を取付けたことを特徴とする請求項１記載の集塵装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35924296A JPH10192628A (ja) | 1996-12-28 | 1996-12-28 | 集塵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35924296A JPH10192628A (ja) | 1996-12-28 | 1996-12-28 | 集塵装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10192628A true JPH10192628A (ja) | 1998-07-28 |
Family
ID=18463493
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35924296A Pending JPH10192628A (ja) | 1996-12-28 | 1996-12-28 | 集塵装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10192628A (ja) |
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000042334A (ja) * | 1998-07-31 | 2000-02-15 | Amano Corp | 集塵装置 |
| JP2006263494A (ja) * | 2005-03-22 | 2006-10-05 | Sharp Corp | 空気清浄機 |
| JP2006263493A (ja) * | 2005-03-22 | 2006-10-05 | Sharp Corp | 空気清浄機 |
| KR100941991B1 (ko) | 2008-05-16 | 2010-02-11 | 주식회사 명진기공 | 멀티 집진기 |
| JP2011119670A (ja) * | 2009-10-28 | 2011-06-16 | Hiroo Hayashi | 電子機器及び電子機器収納キャビネット並びにこれらに用いられる冷却装置 |
| JP2013501373A (ja) * | 2009-08-03 | 2013-01-10 | ブイ エル システム カンパニー リミテッド | 集塵機能付きファンモジュール及びこれに用いる集塵装置 |
| JP2014083508A (ja) * | 2012-10-24 | 2014-05-12 | Showa Denki Kk | オイルミスト除去装置 |
| JP2014529483A (ja) * | 2011-07-29 | 2014-11-13 | ザ エスワイ−クロン カンパニー | 汎用的で小型のエアプリクリーナ、空気清浄方法、およびエアプリクリーナ用の使い捨てのエアフィルタカートリッジ |
| CN105597430A (zh) * | 2016-03-21 | 2016-05-25 | 哈尔滨共阳科技咨询有限公司 | 一种环保生物质锅炉烟道除尘设备 |
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| WO2020226164A1 (ja) * | 2019-05-07 | 2020-11-12 | Ｈｋテクノロジー株式会社 | 粉塵等除去用セパレータ |
-
1996
- 1996-12-28 JP JP35924296A patent/JPH10192628A/ja active Pending
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