JPH10188652A

JPH10188652A - 照明装置

Info

Publication number: JPH10188652A
Application number: JP35168196A
Authority: JP
Inventors: Masataka Kobayashi; 真登小林
Original assignee: Toshiba Lighting and Technology Corp
Current assignee: Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority date: 1996-12-27
Filing date: 1996-12-27
Publication date: 1998-07-21

Abstract

(57)【要約】【課題】Ｔバーを備えた天井部に、安価に照明器具を
取り付ける。【解決手段】一般的な天井埋込型の照明器具２の器具
本体３の両端部に、照明器具用取付具11を取り付ける。
この照明器具用取付具11に設けた爪部21，21を、隣接す
るＴバー１，１に係止し、照明器具２を支持する。照明
器具用取付具11は、器具本体３に形成されている連結具
取付部6bを利用し、固着具15を用いて器具本体３に取り
付ける。照明器具用取付具11は、化粧枠５がＴバー１，
１に当接しない高さに、照明器具２を支持する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、天井部に設置され
た載置台に取り付けられる照明装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば、特開平８−１７２３８号
公報に示されるように、天井部に設置された載置台であ
るＴバーを用いて、天井部に取り付けられる照明器具が
知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のように、Ｔバーを用いて天井部に取り付けられる照
明器具は、Ｔバーに取り付けられる専用の構造を備えた
いわゆるシステム天井器具であり、小ロットすなわち同
一形状の製品の製造個数が少なく、製造コストの低減が
困難である問題を有している。

【０００４】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、下部に化粧枠を有する照明器具を載置台に取り付
けできるとともに製造コストを低減できる照明装置を提
供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の照明装置
は、下部に化粧枠を有する照明器具と；天井部に設置さ
れた載置台に照明器具を載せた際に載置台の一部に上記
化粧枠が当接しないように照明器具に取り付けられる照
明器具用取付具と；を具備したものである。そして、こ
の構成では、例えば、天井埋込型の照明器具を、天井部
に設置された載置台を利用して設置することが可能にな
り、一般的でロット数の大きい照明器具を用いて、コス
トの低減が可能になる。また、取り付けられた照明器具
は載置台から離間する高さなどに保持され、照明器具の
化粧枠が載置台に接しないため、照明器具の塗料のはが
れなどが防止され、外観が向上する。

【０００６】請求項２記載の照明装置は、請求項１記載
の照明装置において、載置台は、基板部、この基板部か
ら上側に突設された立板部、およびこの立板部に設けら
れた台部を設けたＴバーであるものである。そして、こ
の構成では、天井部に設置されたＴバーを用いて、安価
に照明器具を設置することが可能になる。

【０００７】請求項３記載の照明装置は、請求項１また
は２記載の照明装置において、空調手段が接続される空
調手段接続部を設けたものである。そして、この構成で
は、一般的な照明器具を用いて、空調型の照明装置が容
易に構成される。

【０００８】請求項４記載の照明装置は、請求項３記載
の照明装置において、空調手段接続部は、器具本体の長
手方向に沿って設けられたものである。そして、この構
成では、開口部の面積を確保し、効率の良い空調が可能
になる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の照明装置の第１の
実施の形態を図１および図２を参照して説明する。

【００１０】図１は、本発明の一実施の形態を示す一部
の斜視図、図２は、本発明の一部の端面図である。

【００１１】図１および図２において、１は載置台とし
てのＴバーで、このＴバー１は、図示しない天井部の天
井構造物に吊りボルトで固定されたＣチャンネルに対し
て、互いに所定の間隔で複数平行に取り付けられ、シス
テム天井を構成している。また、Ｔバー１同士の設置間
隔は、照明器具２を設置するための比較的狭い間隔と、
図示しない天井材を設置するための比較的広い間隔とが
設定されているとともに、空調手段を設置する場合など
には、適宜の間隔を介して設置されている。

【００１２】また、Ｔバー１は、水平な最長矩形板状を
なす基板部1aと、この基板部1aの中央部から立ち上げら
れた立板部1bと、この立板部1bの上端部に形成された断
面略矩形状の台部1cとから、断面略逆Ｔ字状に形成され
ている。そして、一般に、隣接するＴバー１の基板部1a
に端部を載置して、天井材などが支持されるようになっ
ている。

【００１３】そして、照明器具２は、天井部に埋込設置
される一般的なものであり、下面を照射開口とした略箱
状をなす器具本体３を備え、この器具本体３の内側に、
ソケット取付台に取り付けられたランプソケットと、こ
のランプソケットに取り付けられた蛍光ランプと、蛍光
ランプに光学的に対向する反射板と、ランプソケットに
電気的に取り付けられ、電子安定器、端子台などを備え
た点灯装置となどを収納している。また、照射開口に
は、枠状をなし、塗装などが施された化粧枠５が、Ｖバ
ネなどを用いて取り付けられている。

【００１４】また、器具本体３の長手方向の両端部に位
置する端板部６には、それぞれ中央上側部に位置して、
電線などを挿通させる円孔状の通孔6aが形成されている
とともに、両側の端部近傍の上側部に位置して、ねじ孔
である連結具取付部（連結金具用取付穴）6b，6bが形成
されている。

【００１５】一方、器具本体３の長手方向に沿った両側
部に位置する側板部７には、両端部近傍に位置し、ソケ
ット取付台などが取り付けられる部品取付部7aが内側に
切り起こし形成されている。

【００１６】また、11は照明器具用取付具（Ｔバー取付
金具）で、この照明器具用取付具11は、例えば、鉄板な
どの金属板を折曲し、垂直な取付板部12と、この取付板
部12の下端から折曲された水平な支持板部14とが一体に
形成されている。そして、取付板部12は、器具本体３の
端板部６の外側面に密着して取り付けられるもので、中
央部に、端板部６の通孔6aに連通する切欠部12a が形成
されているとともに、両端部近傍に、端板部６の連結具
取付部6b，6bに連通する通孔である器具取付部12b ，12
b が形成されている。そして、この照明器具用取付具11
は、器具本体３の両端の端板部６にそれぞれ、器具取付
部12b ，12b に挿入されて連結具取付部6b，6bに螺合す
るねじである固着具15，15により固定されている。

【００１７】さらに、支持板部14の長手方向の両端部に
は、器具本体３の両側方に突出する位置に、載置台取付
部17，17が形成されている。そして、これら載置台取付
部17は、段部18を介して支持板部14より適宜低い位置に
形成され、それぞれ下方に向かって断面略Ｌ字状に折曲
された第１の爪部21と、この第１の爪部21より内側に位
置する第２の爪部22とが、器具本体３の長手方向に位置
をずらして形成されている。なお、これら照明器具用取
付具11、特に、各爪部21，22は、照明器具２の荷重を支
持できる強度を有している。

【００１８】そして、上記のように、照明器具２の器具
本体３の両端部に照明器具用取付具11を取り付けて照明
装置を構成し、この照明装置を、適宜の間隔を介して設
置されたＴバー１，１間に上側から落とし込んで配置す
ると、図２に示すように、載置台取付部17，17が各Ｔバ
ー１に係止され、すなわち、第１の爪部21がＴバー１の
外側に係止し、第２の爪部22がＴバー１の内側に係止し
て、照明器具２をがたつくことなく安定してＴバー１に
支持し、照明装置、さらにはシステム天井を構成するよ
うになっている。

【００１９】また、このように載置台取付部17，17を各
Ｔバー１に係止した状態で、器具本体３の下端部、すな
わち化粧枠５の下端面は、Ｔバー１の基板部1aの上面に
当接しないように、照明器具用取付具11の形状あるいは
取付位置が設定されている。

【００２０】そして、本実施の形態のＴバー取付金具構
造によれば、一般に用いられているロット数の大きい照
明器具（一般天井埋込型照明器具，一般天井用埋込器
具）２に、照明器具用取付具11を組み合わせて使用する
ことにより、Ｔバー１が設置されたシステム天井に取り
付けできる照明装置を構成でき、Ｔバー１専用の構造を
もった小ロットの照明器具（システム天井器具）を用い
る構成に比べて、製造コストを低減することができる。

【００２１】また、各照明器具用取付具11は、照明器具
２にあらかじめ形成されている連結用の連結具取付部6b
を利用して、２本の固着具（ねじ）15で照明器具２に取
付できるため、照明器具２に新たに加工（改造）を要せ
ず、通常の連結金具と同様に対応でき、製造コストを低
減できる。

【００２２】さらに、この照明器具用取付具11を用いて
Ｔバー１に取り付けた照明器具２は、化粧枠５の下端面
がＴバー１の基板部1aの上面に当接しないため、塗装の
はがれなどを防止して、外観を良好にすることができ
る。

【００２３】なお、上記の実施の形態では、載置台取付
部17の幅寸法（器具本体３の長手方向に沿った方向の寸
法）は、支持板部14の幅寸法と同様に形成したが、図１
に二点鎖線Ａで示すように、第１の爪部21を器具本体３
の側板部７に沿って延設することもできる。そして、こ
の構成では、照明器具２をより安定して保持することが
できる。

【００２４】次に、図３を参照して、本発明の第２の実
施の形態を説明する。なお、Ｔバー１および照明器具２
については、図１および図２に示す実施の形態と同様で
あり、同一の符号を付して説明を省略する。

【００２５】図３は、本発明の他の実施の形態を示す分
解状態の斜視図である。

【００２６】そして、図３において、31は照明器具用取
付具（Ｔバー取付金具）で、この照明器具用取付具31
は、一対のＴバー固定金具32と一対の吹出口取付金具33
とを図示しないねじなどの固着具にて連結し、器具本体
３を囲む枠状に形成されている。そして、Ｔバー固定金
具32は、例えば、鉄板などの金属板を折曲し、垂直な取
付板部35と、この取付板部35の下端から折曲された水平
な支持板部36とが一体に形成されている。そして、取付
板部35は、器具本体３の端板部６の外側面に密着して取
り付けられるもので、中央部に、端板部６の通孔6aに連
通する切欠部35aが形成されているとともに、両端部近
傍に、端板部６の連結具取付部6b，6bに連通する通孔で
ある器具取付部35b ，35b が形成されている。そして、
この照明器具用取付具31は、器具本体３の両端の端板部
６にそれぞれ、器具取付部35b ，35b に挿入されて連結
具取付部6b，6bに螺合するねじである固着具により固定
されている。また、支持板部36の長手方向の両端部は、
下方に折曲され、接続板部37，37が形成されている。そ
して、これら接続板部37には、それぞれ、ねじ孔あるい
は通孔などからなる接続部37a が形成されている。

【００２７】一方、吹出口取付金具33は、底板部41と、
この底板部41の内側から側板部７の外側に沿って立ち上
げられた内板部42と、底板部41の外側から立ち上げられ
た外板部43とを備え、断面略コの字状をなしている。そ
して、底板部41の所定の位置には、長手方向に沿って開
口された空調手段接続部41a が形成され、この空調手段
接続部41a に、空調装置に接続され天井部に配設された
ダクト45の空調手段としての空調吹出口46がほぼ気密に
接続されるようになっている。そして、この空調吹出口
46は、内板部42と外板部43との間に落とし込むことによ
り、容易に取付できるようになっている。また、内板部
42の両端部近傍には、それぞれ、ねじ孔あるいは通孔な
どからなる接続部42a が形成され、これら接続部42a
は、Ｔバー固定金具32の接続部37a と、ねじ、リベット
などの固着具を用い、あるいは溶接などにより接続さ
れ、照明器具２の荷重に耐えるように強固に固定されて
いる。さらに、外板部43の外側には、一体または別体を
なして、載置台取付部50，50が複数箇所、本実施の形態
ではそれぞれ２か所に形成されている。そして、これら
載置台取付部50には、それぞれ下方に向かって断面略Ｌ
字状に折曲された第１の爪部51と、この第１の爪部51よ
り内側に位置する第２の爪部52とが、器具本体３の長手
方向に位置をずらして形成されている。なお、この照明
器具用取付具31についても、各爪部51，52は、照明器具
２の荷重を支持できる強度に形成されている。

【００２８】そして、この第２の実施の形態のシステム
天井器具構造においても、第１の実施の形態と同様に、
一般に用いられているロット数の大きい照明器具（一般
天井埋込型照明器具，一般天井用埋込器具）２に、照明
器具用取付具31を組み合わせて使用することにより、Ｔ
バー１が設置されたシステム天井に取り付けできる照明
装置を構成でき、Ｔバー１専用の構造をもった小ロット
の照明器具（システム天井器具）を用いる構成に比べ
て、製造コストを低減することができる。

【００２９】また、各照明器具用取付具31は、照明器具
２にあらかじめ形成されている連結用の連結部取付部6b
を利用して、２本の固着具（ねじ）15で照明器具２に取
付できるため、照明器具２に新たに加工（改造）を要せ
ず、通常の連結金具と同様に対応でき、製造コストを低
減できる。

【００３０】そして、この照明器具用取付具31を用いて
Ｔバー１に取り付けた照明器具２は、化粧枠５の下端面
がＴバー１の基板部1aの上面に当接しないように設定す
ることにより、塗装のはがれなどを防止して、外観を良
好にすることができる。

【００３１】さらに、この照明器具用取付具31には、空
調手段接続部41a に空調吹出口46を接続できるため、一
般に用いられている照明器具２を用いて、空調型の照明
器具を構成でき、製造コストを低減することができる。
すなわち、従来、Ｔバー１を用いて空調吹出口46を並設
して設ける場合、いわゆるダブルＴバーを利用していた
が、本実施の形態の形態によれば、いわゆるシングルＴ
バー１を用いて空調吹出口46を設置できるため、天井部
の施工を簡略化でき、施工コストを低減することができ
る。

【００３２】

【発明の効果】請求項１記載の照明装置によれば、例え
ば、天井埋込型の照明器具に照明器具用取付具を取り付
けることにより、天井部に設置された載置台を利用して
設置することが可能になり、一般的でロット数の大きい
照明器具を用いて、コストを低減できる。また、取り付
けられた照明器具は載置台から離間する高さなどに保持
され、照明器具の化粧枠が載置台に接しないため、照明
器具の塗料のはがれなどを防止し、外観を向上できる。

【００３３】請求項２記載の照明装置によれば、請求項
１記載の効果に加え、天井部に設置されたＴバーを用い
て、安価に照明器具を設置できる。

【００３４】請求項３記載の照明装置によれば、請求項
１または２記載の効果に加え、空調手段が接続される空
調手段接続部を設けたため、一般的な照明器具を用い、
載置台を用いて設置される空調型の照明装置を容易に構
成できる。

【００３５】請求項４記載の照明装置によれば、請求項
３記載の効果に加え、空調手段接続部を、器具本体の長
手方向に沿って設けることにより、開口部の面積を確保
し、効率の良い空調を実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態を示す一部の斜視図であ
る。

【図２】同上一部の端面図である。

【図３】本発明の他の実施の形態を示す分解状態の斜視
図である。

【符号の説明】

１載置台としてのＴバー 1a 基板部 1b 立板部 1c 台部２照明器具３器具本体５化粧枠 11 照明器具用取付具 41a 空調手段接続部 46 空調手段としての空調吹出口

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】下部に化粧枠を有する照明器具と；天井
部に設置された載置台に照明器具を載せた際に載置台の
一部に上記化粧枠が当接しないように照明器具に取り付
けられる照明器具用取付具と；を具備したことを特徴と
する照明装置。
【請求項２】載置台は、基板部、この基板部から上側
に突設された立板部、およびこの立板部に設けられた台
部を設けたＴバーであることを特徴とする請求項１記載
の照明装置。
【請求項３】空調手段が接続される空調手段接続部を
設けたことを特徴とする請求項１または２記載の照明装
置。
【請求項４】空調手段接続部は、器具本体の長手方向
に沿って設けられたことを特徴とする請求項３記載の照
明装置。