JPH10186439A - 頂角可変プリズムとビデオカメラ - Google Patents

頂角可変プリズムとビデオカメラ

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Publication number
JPH10186439A
JPH10186439A JP8355444A JP35544496A JPH10186439A JP H10186439 A JPH10186439 A JP H10186439A JP 8355444 A JP8355444 A JP 8355444A JP 35544496 A JP35544496 A JP 35544496A JP H10186439 A JPH10186439 A JP H10186439A
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JP
Japan
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lens
plano
guide
apex angle
video camera
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Withdrawn
Application number
JP8355444A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuto Kawamata
和人 川又
Osamu Kuno
治 久野
Koji Suzuki
浩次 鈴木
Nobumoto Momochi
伸元 百地
Norihiko Noguchi
紀彦 野口
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型、軽量化を図ること。 【解決手段】 球面3a、4aとうしで対向された平凹
レンズ3と平凸レンズ4を相対的に回転駆動する際、こ
れらの球面3a、4aの曲率中心とほぼ等しい曲率中心
のガイド面14を有する可動ガイドレール15を固定ガ
イドローラ16で案内するようにして、モータ19によ
って平凹レンズ3と平凸レンズ4を相対的に回転駆動す
るもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばビデオカメ
ラの手振れ補正装置に適用するのに最適な頂角可変プリ
ズムとビデオカメラの技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ビデオカメラによるビデオ撮影
中に、手振れ等によってビデオカメラが振れると、撮影
中の画像に揺れが発生してしまう。そこで、近年、ビデ
オカメラの鏡筒の先端に頂角可変プリズムを取り付け、
ビデオ撮影中におけるビデオカメラの手振れ等を内蔵し
たセンサーで検知し、その出力に応じて頂角可変プリズ
ムの頂角を可変して光軸をビデオカメラの振れた角度だ
け傾けることにより、撮影中の画像の揺れを打ち消すよ
うにしたビデオカメラの手振れ補正装置が公開されてい
る。
【0003】例えば、特開昭61−269572号公報
に記載された頂角可変プリズムは、蛇腹で覆った2枚の
板ガラス間に特殊な液体を封入し、一方の板ガラスの角
度調整によって、頂角可変プリズムの頂角を可変して、
ビデオカメラの振れ量を打ち消す方向に光軸を屈曲させ
るようにしたものである。また、特開平6−70220
号公報や特開平6−281889号公報には、屈折率と
球面の曲率半径が等しい平凹レンズと平凸レンズを互い
の球面が僅かな隙間を保つように対向させて配置し、一
方のレンズを球面に沿って回転させることにより、2つ
のレンズの2平面がなす頂角を可変するようにした頂角
可変プリズムが記載されている。そして、特開平6−2
81889号公報には、平凹レンズを固定し、平凸レン
ズを2軸アクチュエータを用いて互いに直交する2軸の
周りに回転駆動することによって、平凸レンズを平凹レ
ンズの球面に沿って2軸方向に回転駆動するようにした
2軸回転駆動機構が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭62−
26957号公報に記載された頂角可変プリズムは、蛇
腹で覆った2枚の板ガラス間に特殊な液体を封入してい
るために、一方の板ガラスの角度を可変する際に、液体
の粘性抵抗が抗力として働き、板ガラスの角度の可変速
度に限度があり、高速の手振れに追従させ難いと言う問
題がある。また、特開平6−70220号公報や特開平
6−281889号公報に記載されている頂角可変プリ
ズムは、平凹レンズと平凸レンズの球面の曲率半径をあ
まり小さくできないために、狭いスペース内で、これら
のレンズを球面の曲率中心の周りに回転自在に保持する
ことが困難である。仮りに、これらのレンズを球面どう
しで直接摺動させようとすれば、球面に傷がついてしま
う上に、レンズの摺動抵抗によって頂角の可変速度が抑
えられてしまい、やはり高速の手振れに対する応答性が
低くなる。
【0005】そして、特開平6−281889号公報に
記載されている平凸レンズを平凹レンズの球面に沿って
2軸方向に回転駆動するようにした2軸回転駆動機構
は、レンズ支持部材上に水平回転部材を垂直な第1支軸
を介して水平方向に回転自在に支持し、平凸レンズの外
周を保持した垂直回転部材を水平回転部材上に水平な2
本の第2支軸を介して垂直方向に回転自在に支持するジ
ャイロスコープ構造を採用しなければならず、その2軸
回転駆動機構全体が大型で、大重量構造となっている。
従って、平凸レンズを2軸方向に回転駆動する際の慣性
が大きく、大容量のアクチュエータを用いなければなら
ず、著しくコスト高につく上に、やはり、高速の手振れ
に対する応答性が低くなると言う問題があった。
【0006】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、平凹レンズと平凸レンズを組み合
せた頂角可変プリズムにおいて、少なくとも一方のレン
ズをこれらのレンズの球面に沿って小型アクチュエータ
を用いて簡単に、かつ、安定して回転駆動することがで
き、しかも、省スペース化を達成することができるよう
にすることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の頂角可変プリズムは、球面どうしで対向さ
れた平凹レンズと平凸レンズのうちの少なくとも一方の
レンズを他方のレンズに対してこれらの球面に沿って回
転させるために、その一方のレンズの球面の曲率中心と
ほぼ等しい曲率中心のガイド面を有するガイド手段と、
そのガイド手段に沿ってその一方のレンズを回転駆動す
る駆動源とを備えたものである。
【0008】上記のように構成された本発明の頂角可変
プリズムは、球面どうしで対向された平凹レンズと平凸
レンズのうちの少なくとも一方を他方のレンズに対して
これらの球面に沿って回転駆動する際、その一方のレン
ズを、その球面の曲率中心とほぼ等しい曲率中心のガイ
ド面を有するガイド手段に沿わせるようにして、駆動源
によって回転駆動するために、その一方のレンズをその
球面にほぼ沿わせるように安定して、簡単に回転駆動す
ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明をビデオカメラの手
振れ補正装置に適用した頂角可変プリズムの実施の形態
について説明する。
【0010】「頂角可変プリズムの原理説明」まず、図
10によって頂角可変プリズムの原理について説明す
る。即ち、図10の(A)に示すクサビ形プリズム1は
屈折率n、頂角αであり、このクサビ形プリズム1では
入射光軸Fに対して出射光軸F1 に屈折角θが発生す
る。なお、屈折角θと頂角αの関係は、 θ=(n−1)×α ・・・・・ (式1) で表される。
【0011】そこで、本発明の頂角可変プリズム2は、
図10の(B)に示すように、平凹レンズ3と平凸レン
ズ4で構成され、これら平凹レンズ3と平凸レンズ4を
これらの球面3a、4a間に僅かな隙間5を保って対向
させている。但し、これら平凹レンズ3と平凸レンズ4
の屈折率n及び球面3a、4aの曲率中心は等しく構成
されている。この頂角可変プリズム2は、図10の
(B)に点線で示すように、平凹レンズ3と平凸レンズ
4の平面3b、4bが光軸Fに対して直角の時には、光
は屈折しない。しかし、図10の(B)に実線で示すよ
うに、平凹レンズ3と平凸レンズ4とをこれらの球面3
a、4aに沿って相対的に矢印x方向に回転させて、こ
れらの平面3b、4b間に頂角αを形成すると、クサビ
形プリズム1と同等に(式1)により入射光軸Fに対す
る出射光軸F1 の光軸角θが変化する。そこで、平凹レ
ンズ3と平凸レンズ4の球面3a、4aに沿った相対的
な回転方向を直角2軸方向とし、その回転角を自在に制
御することにより、出射光軸F1 の屈折方向及び光軸角
θの値を上下左右に自在に可変することができる。そし
て、次に述べるビデオカメラの手振れ補正装置は、この
原理を応用したものである。
【0012】「ビデオカメラの手振れ補正装置の概要説
明」次に、図9によって、ビデオカメラの手振れ補正装
置の概要を説明する。即ち、この手振れ補正装置6は図
10の(B)で説明した頂角可変プリズム2を内蔵して
おり、ビデオカメラ7の撮像レンズ8が内蔵された鏡筒
9の先端で、その撮像レンズ8の光軸F上に取り付けら
れる。そして、この手振れ補正装置6には、ビデオカメ
ラ7の手振れや振動等の振れ方向及び振れ量を直角2軸
方向において検出する振れ量検出センサー(図示せず)
が内蔵されている。まず、図9の(A)は、ビデオ撮影
時におけるビデオカメラ7の静止状態を表わしており、
この時、被写体Hの入射光F1 は頂角可変プリズム2を
通して撮像レンズ8の光軸F上に重なり、被写体像はC
CD等の撮像素子10の中央部に正確に結像されてい
る。
【0013】次に、図9の(B)は、ビデオ撮影中の手
振れ等の振動時を示したものであり、ビデオカメラ7が
振動すると、振れ量検出センサーによってそのビデオカ
メラ7の振れ方向及び振れ量が検出され、その出力に基
づき、その振れ量を打ち消す方向に手振れ補正装置6が
頂角可変プリズム2の頂角αを可変する。即ち、ビデオ
カメラ6が、今、矢印x1 方向に振れた場合、平凹レン
ズ3と平凸レンズ4をその振れ量を打ち消す方向である
矢印x2 方向に相対的に回転させて、ビデオカメラ7の
振れ量を打ち消す方向に頂角αを可変する。すると、被
写体Hからの入射光F1 が撮像レンズ7の光軸Fに対し
て振れ量を打ち消す方向である矢印x3方向に光軸角θ
だけ屈折されて、被写体像Hが撮像素子10の中央部に
結像される。つまり、ビデオカメラ7が矢印x1 方向に
振れたにも拘らず、その振れ量を頂角可変プリズム2の
頂角αの可変によって打ち消して、撮像素子10に結像
される被写体像Hの揺れを打ち消すような光学的補正を
行うものである。
【0014】「手振れ補正装置の説明」次に、図1〜図
8によって、手振れ補正装置について説明する。まず、
図1及び図8に示すように、この手振れ補正装置6は円
筒状のレンズホルダー12内に平凹レンズ3と平凸レン
ズ4とからなる頂角可変プリズム2を組み込み、そのレ
ンズホルダー12の内部に平凹レンズ3及び平凸レンズ
4を直角2軸方向にそれぞれ回転駆動する一対のレンズ
駆動機構を組み込んでいる。そして、この手振れ補正装
置6はレンズホルダー12によってビデオカメラ7の撮
像レンズ8が内蔵された鏡筒9の先端の外周に脱着可能
に取り付けられて、平凹レンズ3と平凸レンズ4が光軸
Fに対して直角状に配置される。
【0015】次に、図1〜図5に示すように、平凹レン
ズ3と平凸レンズ4を直角な2軸であるY軸とX軸とを
中心にそれぞれ矢印y方向及び矢印x方向に回転駆動す
る一対のレンズ駆動機構は同一構造に構成されている。
即ち、平凹レンズ3のY軸方向に沿った両端3cと、平
凸レンズ4のX軸方向に沿った両端4cにはそれぞれ一
対のレンズ支持部材13が固着されていて、これらの一
対のレンズ支持部材13の両端には一対の可動ガイドレ
ール15がY軸及びX軸に対して直角状に固着されてい
る。そして、これら一対の可動ガイドレール15には平
凹レンズ3及び平凸レンズ4のそれぞれの球面3a、4
aの曲率中心とほぼ等しい曲率中心の一対のガイド面1
4がその球面3a、4aと平行状に形成されている。そ
して、これら一対の可動ガイドレール15のガイド面1
4をそれぞれ案内する2個づつの固定ガイドローラ16
がそれぞれY軸及びX軸に対して左右及び上下に振り分
けられた状態で、これらY軸及びX軸と平行に配置され
ていて、これらの固定ガイドローラ16はこれらのロー
ラ軸16aによってシャーシであるレンズホルダー12
の定位置に固定されて、そのローラ軸16aの周りに回
転自在に取り付けられている。そして、これらの一対の
可動ガイドレール15と2個づつの固定ガイドローラ1
6とによってガイド手段が構成されている。
【0016】そして、平凹レンズ3及び平凸レンズ4を
それぞれ一対の可動ガイドレール15のガイド面14に
沿ってそれぞれ回転駆動する一対の駆動源が小型アクチ
ュエータである小型直流モータ19で構成されていて、
これら一対のモータ19はそれぞれY軸及びX軸と平行
にレンズホルダー12に取り付けられている。そして、
図4及び図5に示すように、モータ19から一方の可動
ガイドレール15への駆動力伝達機構の一例としては、
そのモータ19のモータ軸19aに取り付けられたピニ
オン20と、その一方の可動ガイドレール15のガイド
面14とは反対側の側面にそのガイド面14と平行に弯
曲されて形成されたラック21とによって構成されてい
る。
【0017】このように構成された手振れ補正装置6に
よれば、一対のモータ19によって一対のピニオン20
を介して一対のラック21をそれぞれ矢印y方向及び矢
印x方向に回転駆動することによって、それぞれ一対の
可動ガイドレール15をそのガイド面14に沿ってそれ
ぞれ2個づつの固定ガイドローラ16で案内しながら、
これら一対の可動ガイドレール15を平凹レンズ3及び
平凸レンズ4の球面3a、4aの曲率中心とほぼ等しい
曲率中心の周りに矢印y方向及び矢印x方向に回転駆動
することができる。すると、それぞれ一対の可動ガイド
レール15にそれぞれ一対のレンズ支持部材13を介し
て支持されている平凹レンズ3及び平凸レンズ4の両端
3c、4cが矢印y方向及び矢印x方向に平行に駆動さ
れて、これら平凹レンズ3と平凸レンズ4を直角な2軸
であるY軸及びX軸の周りで、かつ、これらの球面3
a、4aの曲率中心とほぼ等しい曲率中心の周りに矢印
y方向及び矢印x方向に回転駆動することができる。但
し、両レンズ3、4の回動量を同時に制御する場合、両
レンズ3、4の回動軸であるY軸、X軸は必ずしも直角
である必要はない。
【0018】従って、この手振れ補正装置6は、図10
の(B)で説明したように、平凹レンズ3と平凸レンズ
4の球面3a、4a間の僅かな隙間5を正確に保ちつ
つ、これら平凹レンズ3と平凸レンズ4をこれらの球面
3a、4aにほぼ沿わせるようにして、直角な2軸方向
である矢印y方向及び矢印x方向に安定して、簡単、か
つ、正確に回転駆動することができる。そして、平凹レ
ンズ3及び平凸レンズ4の矢印y方向及び矢印x方向の
相対的な回転動作によって、これら平凹レンズ3及び平
凸レンズ4の平面3b、4b間の頂角αを直角な2軸方
向において可変できるようにして、図9で説明したよう
なビデオカメラ7の手振れ等に伴う光軸角θの補正を光
学的に高精度に行うことができるものである。
【0019】なお、図5は手振れ補正装置6の制御回路
の概略を示したものであり、レンズホルダー12やビデ
オカメラ7等の内部に組み込まれた直角な2軸方向につ
いて、ビデオカメラ7の手振れ等の振動を検出する振れ
量検出センサである一対の角速度センサ31、32がそ
のビデオカメラ7の直角な2軸方向であるY軸及びX軸
方向の振動を検出すると、その角速度データがマイクロ
コンピュータ33に送られ、演算された量の制御信号に
よって平凹レンズ3及び平凸レンズ4のそれぞれの駆動
回路34を介してそれぞれのモータ19が駆動されるこ
とによって、これら平凹レンズ3及び平凸レンズ4が矢
印y方向及び矢印x方向に回転駆動される。そして、こ
れら平凹レンズ3及び平凸レンズ4の矢印y方向及び矢
印x方向の回転によって生じた頂角αの値がそれぞれ角
度センサ35によって測定されて、マイクロコンピュー
タ33にフィードバックされ、必要な光軸角θが得られ
るように光学的な補正を行うことになる。
【0020】次に、図6はモータ19から一方の可動ガ
イドレール15への駆動力伝達機構の別の例を示したも
のであり、モータ軸19aの外周にプーリ22を固着
し、そのプーリ22の外周にスチールベルト23の中央
部23aをα巻きして、その中心部23aの1点をプー
リ22の外周の1点にネジ24によって固着し、更に、
そのα巻きされたスチールベルト23の両端部23bを
可動ガイドレール15の両端部に一対のネジ24によっ
て固着したものである。そして、レンズホルダー12に
回転自在に取り付けた一対の押圧ローラ26によって可
動ガイドレール15のガイド面14を一対の固定ガイド
ローラ16に押圧させたものである。この駆動力伝達機
構によれば、モータ19によってプーリ22を正逆回転
することによって、スチールベルト23を介して可動ガ
イドレール15をガイド面14に沿って矢印y方向及び
矢印x方向にガタツキの全くない状態で、スムーズに安
定して回転駆動することができる。
【0021】次に、図7の(A)はガイド手段の他の例
を示したものであり、レンズホルダー12に固着した固
定ガイドレール17のガイド面14に、レンズ支持部材
13にローラ軸18aによって回転自在に取り付けた一
対の可動ガイドローラ18を接触させ、ガイド面14と
平行なラック21をレンズ支持部材13に固着して、モ
ータ軸19aの外周に固着したピニオン20をそのラッ
ク21に噛合させたものである。このガイド手段によれ
ば、モータ19によってピニオン20を正逆回転駆動す
ることによってラック21を介してレンズ支持部材13
が矢印y方向及び矢印x方向に回転駆動されるが、その
際、一対の可動ガイドローラ18が固定ガイドレール1
7のガイド面14に沿って矢印y方向及び矢印x方向に
案内されることになって、平凹レンズ3及び平凸レンズ
4をガイド面14に沿って矢印y方向及び矢印x方向に
正確に回転駆動することができる。
【0022】また、図7の(B)はガイド手段のもう1
つの他の例を示したものであり、レンズホルダー12に
固着した固定ガイドレール17と、レンズ支持部材13
に固着した可動ガイドレール15との相互の摺動面をガ
イド面14に構成したものであり、モータ19によって
可動ガイドレール15をピニオン20とラック21やプ
ーリ22とスチールベルト23等の駆動力伝達機構を介
して矢印y方向及び矢印x方向に回転駆動する際、可動
ガイドレール15を固定ガイドレール17のガイド面1
4に沿ってガタツキの全くない状態で、スムーズに摺動
させるようにしたものである。
【0023】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記した実施の形態に限定されることな
く、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能で
ある。例えば、この実施の形態で述べたレンズ駆動機構
は頂角可変プリズム2のレンズ駆動に限定されることな
く、例えぱビデオカメラ全体をパニングする機構やその
他各種の回転駆動機構に適用可能である。また、ガイド
手段や駆動源には各種の構造を採用することができる。
また、この実施の形態では、手振れ補正装置6を鏡筒9
の先端に取り付けたが、この手振れ補正装置6はコンパ
クトであるから、この手振れ補正装置6を鏡筒9やビデ
オカメラ7の内部に内蔵することも可能である。
【0024】
【発明の効果】以上のように構成された本発明の頂角可
変プリズムとビデオカメラは次のような効果を奏する。
【0025】請求項1の頂角可変プリズムは、球面どう
しで対向された平凹レンズと平凸レンズのうちの少なく
とも一方を他方のレンズに対してこれらの球面に沿って
回転駆動する際、その一方のレンズを、その球面の曲率
中心とほぼ等しい曲率中心のガイド面を有するガイド手
段に沿わせるようにして、駆動源によって回転駆動する
ことにより、その一方のレンズをその球面にほぼ沿わせ
るように安定して、簡単に回転駆動することができるよ
うにしたので、従来のジャイロスコープ構造と異なり、
その一方のレンズを省スペース内で回転駆動することが
できて、頂角可変プリズムの小型、軽量化を図ることが
できる。また、その一方のレンズをガイド手段によって
案内しながら回転駆動することができるので、レンズ倒
れ等を発生することがなく、一方のレンズを高精度に回
転駆動することができて、ビデオカメラの手振れ補正等
を高精度に行える。しかも、この頂角可変プリズムはコ
ンパクトに構成できるので、ビデオカメラ等の鏡筒の先
端、鏡筒やカメラ内部等に簡単に組み込むことができ
る。
【0026】請求項2の頂角可変プリズムは、レンズホ
ルダー等の定位置に回転自在に取り付けた固定ガイドロ
ーラで、レンズの端部に固着した可動ガイドレールのガ
イド面を案内するようにしたので、簡単な構成で、レン
ズを正確、かつ、スムーズに案内することができる。
【0027】請求項3の頂角可変プリズムは、レンズホ
ルダー等の定位置に固定した固定ガイドレールのガイド
面で、レンズの端部に回転自在に取り付けた可動ガイド
ローラを案内するようにしたので、簡単な構成で、レン
ズを正確、かつ、スムーズに案内することができる。
【0028】請求項4の頂角可変プリズムは、相互にガ
イド面を有する2つのガイドレールによってレンズを案
内するようにしたので、簡単な構成で、レンズを正確、
かつ、スムーズに案内することができる。
【0029】請求項5及び請求項6のビデオカメラは、
小型、軽量な頂角可変プリズムを鏡筒の先端に取り付け
たり、カメラに内蔵したので、頂角可変プリズムを取り
付けたことによるビデオカメラの大型、大重量化を防
ぎ、ビデオ撮影時の操作性を損なうことなく、ビデオ撮
影時の手振れ補正を確実に行えて、高画質の撮影が可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した頂角可変プリズムの実施の形
態における手振れ補正装置全体を示した斜視図である。
【図2】同上の平凹レンズのガイド手段を示した斜視図
である。
【図3】同上の平凸レンズのガイド手段を示した斜視図
である。
【図4】同上のガイド手段と駆動源を示した斜視図及び
平面図である。
【図5】同上の手振れ補正装置の制御回路の概要を説明
する図面である。
【図6】同上のガイド手段と駆動源の他の例を示した斜
視図及び平面図である。
【図7】同上のガイド手段と駆動源のもう1つの他の例
を示した一部切欠き平面図である。
【図8】ビデオカメラと手振れ補正装置を概略的に示し
た分解斜視図である。
【図9】ビデオカメラの手振れ補正装置を説明する概略
図である。
【図10】クサビ形プリズムと、平凹レンズ及び平凸レ
ンズの組み合せによる頂角可変プリズムとを説明する図
面である。
【符号の説明】
2は頂角可変プリズム、3は平凹レンズ、3aは平凹レ
ンズの球面、3bは平凹レンズの平面、3cは平凹レン
ズの両端部、4は平凸レンズ、4aは平凸レンズの球
面、4bは平凸レンズの平面、4cは平凸レンズの両端
部、5はレンズの球面間の隙間、6は手振れ補正装置、
7はビデオカメラ、8は撮像レンズ、9は鏡筒、10は
レンズホルダー、13はレンズ支持部材、14はガイド
面、15はガイド手段である可動ガイドレール、16は
ガイド手段である固定ガイドローラ、17はガイド手段
である固定ガイドレール、18はガイド手段である可動
ガイドローラ、19は駆動源であるモータ、20は駆動
力伝達手段であるピニオン、21は駆動力伝達手段であ
るラック、22は駆動力伝達手段であるプーリ、23は
駆動力伝達手段であるスチールベルトである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 百地 伸元 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 野口 紀彦 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】球面どうしで対向された平凹レンズ及び平
    凸レンズと、 上記平凹レンズと平凸レンズの少なくとも一方のレンズ
    を他方のレンズに対してこれらの球面に沿って回転させ
    ることにより、これら平凹レンズと平凸レンズが形成す
    る頂角を可変する手段とを備え、 上記頂角可変手段が、上記一方のレンズの球面の曲率中
    心とほぼ等しい曲率中心のガイド面を有するガイド手段
    と、そのガイド手段に沿ってその一方のレンズを回転駆
    動する駆動源とによって構成されたことを特徴とする頂
    角可変プリズム。
  2. 【請求項2】上記ガイド手段を、上記ガイド面を有し、
    上記一方のレンズの端部に固着された可動ガイドレール
    と、定位置に固定されてその可動ガイドレールを案内す
    る固定ガイドローラとによって構成したことを特徴とす
    る請求項1記載の頂角可変プリズム。
  3. 【請求項3】上記ガイド手段を、上記一方のレンズの端
    部に回転自在に取り付けられた可動ガイドローラと、上
    記ガイド面を有し、定位置に固定されてその可動ガイド
    ローラを案内する固定ガイドレールとによって構成され
    たことを特徴とする請求項1記載の頂角可変プリズム。
  4. 【請求項4】上記ガイド手段を、相互に上記ガイド面を
    有する2つのガイドレールで構成し、これら2つのガイ
    ドレールのうちの一方を上記一方のレンズの端部に固着
    し、他方を定位置に固定したことを特徴とする請求項1
    記載の頂角可変プリズム。
  5. 【請求項5】請求項1又は請求項2又は請求項3又は請
    求項4記載の頂角可変プリズムが鏡筒の先端に取り付け
    られたことを特徴とするビデオカメラ。
  6. 【請求項6】請求項1又は請求項2又は請求項3又は請
    求項4記載の頂角可変プリズムが内蔵されたことを特徴
    とするビデオカメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008199469A (ja) * 2007-02-15 2008-08-28 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 防振装置

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