JPH10179977A - 洗濯機および洗濯機の槽共回り防止装置 - Google Patents

洗濯機および洗濯機の槽共回り防止装置

Info

Publication number
JPH10179977A
JPH10179977A JP8350368A JP35036896A JPH10179977A JP H10179977 A JPH10179977 A JP H10179977A JP 8350368 A JP8350368 A JP 8350368A JP 35036896 A JP35036896 A JP 35036896A JP H10179977 A JPH10179977 A JP H10179977A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
shaft
rotor
washing machine
clutch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8350368A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Nishimura
博司 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP8350368A priority Critical patent/JPH10179977A/ja
Publication of JPH10179977A publication Critical patent/JPH10179977A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、上下方向の小形化を図るようにし
ている。 【解決手段】 モータ21はアウターロータ形に構成さ
れており、そのロータ27は撹拌軸18に直結されてい
る。ステータ22の内部にはクラッチ31が設けられて
いる。このクラッチ31は、切換レバー34の凸部37
aと凹部40との係合により槽軸15が回転しないよう
に固定しつまりロータ27と撹拌軸18とを連継し(も
ともと一体回転の関係にある)、脱水運転時には、下部
の凸部37bと凸部41との係合により、槽軸15とロ
ータ27とを連継し、もってロータ27と撹拌軸18お
よび槽軸15の双方とを連継するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータから回転槽
および撹拌体へ回転伝達機構部分を改良した洗濯機およ
び洗濯機の槽共回り防止装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来より、洗濯機にお
いては、周知のように、洗い兼脱水槽である回転槽の内
部に撹拌体を備え、この撹拌体および回転槽をモータに
より駆動するようにしている。詳細には、洗い運転時に
は、モータの回転を減速して、撹拌体のみに伝達してこ
れを回転駆動し、脱水運転時にはモータの回転を減速せ
ずに撹拌体および回転槽の両者に伝達して高速で回転駆
動するようにしている。このような洗濯機においては、
モータから回転槽および撹拌体までの回転伝達経路中に
ベルト伝達機構を備えていると共に、遊星ギアを内蔵し
たギア減速機構等を備えている。
【0003】しかしながら、上記従来構成では、モータ
から回転槽および撹拌体までの回転伝達経路中に、ベル
ト伝達機構やギア減速機構等が設けられているため、全
体重量が重くなると共に、高さ方向の小形化が図れず、
また、ギア減速機構の動作時にかなり大きな音が発生す
る。さらには動力伝達ロスの問題や、ベルトのテンショ
ン管理等の配慮が必要であった。特に、最近の洗濯機に
おいては、大容量化の要望が強い。大容量化を図るため
には、槽の径寸法を大きくすることも考えられるが、外
箱の幅および奥行きにも限界があるため、これが困難で
ある。そこで、槽を上下に大きくすることも考えられる
が、単に大きくすると、上述したように機構部の小形化
が図れないことから、洗濯機全体の上下方向の大きさが
大きくなってしまう。つまり、洗濯機全体を上下方向に
大きくすることなく容量アップを図ることが好ましい。
【0004】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、軽量化および騒音減少を図り得、
さらに、モータから回転槽および撹拌体までの回転伝達
経路を構成する機構部分を上下方向に薄形化できて、容
量を従来と同等とする場合には小形化を図り得、あるい
は全体の大きさを従来と同等する場合には容量アップを
図ることができる洗濯機を提供すると共に、機構部分の
小形化に寄与できる洗濯機の槽共回り防止装置を提供す
るにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の洗濯機
は、外槽の内部に設けられた回転槽と、この回転槽の内
部に設けられた撹拌体と、前記回転槽に回転力を伝達す
るための中空の槽軸と、この槽軸に挿通され前記撹拌体
に回転力を伝達するための撹拌軸と、前記撹拌軸と同心
状態に設けられるステータを有すると共に、該撹拌軸の
下端部に設けられて該ステータの外周に位置するロータ
を有してなるモータと、前記ステータの内部に位置して
設けられ、前記ロータと前記撹拌軸とを連継する場合
と、前記ロータと前記撹拌軸および槽軸の双方とを連継
する場合とを切換えるクラッチとを備えて構成される。
【0006】この構成においては、洗い運転時には、モ
ータのロータにより撹拌軸従って撹拌体を直接的に回転
駆動し、脱水運転時には、モータのロータにより撹拌軸
および槽軸の双方従って撹拌体および回転槽の双方を直
接的に回転駆動するから、いわゆるダイレクトドライブ
構造となり、機構部分の軽重量化および小形化並びに騒
音減少を図り得るようになり、また回転力伝達ロスの減
少が図られ、さらにベルトテンション管理も必要としな
くなる。特に、モータがアウターロータ形に構成されて
おり、そのステータの内部はデッドスペースになる。こ
のステータの内部にクラッチを設けているから、デッド
スペースの有効利用を図り得、クラッチをモータと軸方
向に並べた場合に比し、機構部分の上下方向の小形化が
図れる。この結果、洗濯機全体の上下方向の小形化が図
れる。この場合、洗濯機全体の上下方向の大きさを従来
と同等とする場合には、槽の容量アップを図ることが可
能となる。
【0007】請求項2の発明の洗濯機は、クラッチが、
槽軸にこれと一体回転し得るように設けられたホルダを
有すると共に、静止部位に形成された第1の係合部およ
びロータ側に形成された第2の係合部を有し、且つ、前
記ホルダに前記第1の係合部および第2の係合部に選択
的に係合し得るように設けられ第1の係合部との係合に
より前記ロータと前記撹拌軸とを連継し第2の係合部と
の係合により前記ロータと前記撹拌軸および槽軸の双方
とを連継する切換部材を有し、さらにこの切換部材を各
係合位置に保持するトグルばねを有する構成となってい
るところに特徴を有する。
【0008】この構成においては、切換部材を第1の係
合部と係合させるか第2の係合部と係合させるかにより
連継状態を切換える構成であるから、静止部位に形成さ
れるところの上記第1の係合部およびロータ側に形成さ
れるところの上記第2の係合部を接近した位置関係とす
ることにより、切換部材の動作ストロークを小さくする
ことが可能となる。従って、クラッチを小形化すること
ができるようになって、機構部分の上下方向での小形
化、さらには、全体の小形化に寄与できるようになる。
【0009】請求項3の発明の洗濯機は、外槽の内部に
設けられた回転槽と、この回転槽の内部に設けられた撹
拌体と、前記回転槽に回転力を伝達するための中空の槽
軸と、この槽軸に挿通され前記撹拌体に回転力を伝達す
るための撹拌軸と、前記撹拌軸と同心状態に設けられる
ステータを有すると共に、該撹拌軸の下端部に設けられ
て該ステータの内周に位置するロータを有してなるモー
タと、前記槽軸にこれと一体回転し得るように設けられ
たホルダを有すると共に、静止部位に形成された第1の
係合部および前記ロータ側に形成された第2の係合部を
有し、且つ、前記ホルダに前記第1の係合部および第2
の係合部に選択的に係合し得るように設けられ洗い運転
に際して第1の係合部との係合により前記ロータと前記
撹拌軸とを連継し脱水運転に際して第2の係合部との係
合により前記ロータと前記撹拌軸および槽軸の双方とを
連継する切換部材を有し、さらにこの切換部材を各係合
位置に保持するトグルばねを有するクラッチとを備えて
構成される。
【0010】この構成においては、洗い運転時には、モ
ータのロータにより撹拌軸従って撹拌体を直接的に回転
駆動し、脱水運転時には、モータのロータにより撹拌軸
および槽軸の双方従って撹拌体および回転槽の双方を直
接的に回転駆動するから、いわゆるダイレクトドライブ
構造となり、一般の洗濯機と同様のインナーロータ形の
モータでありながらも機構部分の軽量化および小形化並
びに騒音減少を図り得るようになり、また回転力伝達ロ
スの減少が図られ、さらにベルトテンション管理も必要
としなくなる。
【0011】さらにこの構成においては、切換部材の係
合部を第1の係合部と係合させるか第2の係合部と係合
させるかにより連継状態を切換える構成であるから、静
止部位に形成されるところの上記第1の係合部およびロ
ータ側に形成されるところの上記第2の係合部を接近し
た位置関係とすることにより、切換部材の動作ストロー
クを小さくすることが可能となる。従って、クラッチを
小形化することができるようになって、機構部分の上下
方向での小形化、さらには全体の小形化に寄与できるよ
うになる。
【0012】請求項4の発明の洗濯機は、槽軸が、複数
の軸受により支承されており、その軸受間には、ロータ
と撹拌軸との連継時に回転槽が内部の水や洗濯物と共回
りをすることを防止する槽共回り防止装置が設けられて
いるところに特徴を有する。
【0013】この構成においては、槽共回り防止装置が
設けられているから、洗い運転時において撹拌軸従って
撹拌体が回転動作されるとき、回転槽内部の水の流動に
伴ってこの回転槽が共回りするようなことがない。この
場合、槽共回り防止装置を設けるについて、これを、槽
軸を支承する軸受間に設けるから、機構部分の小形化に
寄与できるようになる。すなわち、槽軸を軸受にて支承
する構成では、一方の軸受と他方の軸受との間がいわゆ
るデッドスペースになることが多く、このデッドスペー
スを有効利用するから、槽共回り防止装置を別の部位
(槽軸の軸方向において上記軸受間以外の部位)に設け
る場合に比して機構部分の上下方向の小形化が図られ、
もって全体の小形化に寄与できるようになる。
【0014】請求項5の発明の洗濯機は、槽共回り防止
装置が、被操作部を有し、この被操作部が操作されるこ
とに基づいて、ロータと撹拌軸との連継時に槽軸の正逆
方向の回転を阻止する場合と、ロータと撹拌軸および槽
軸の双方との連継時に槽軸の回転を許容する場合とを選
択するようになっているところ特徴を有する。
【0015】洗い運転時においては、撹拌体を正逆回転
させることが一般に行われており、また、脱水運転時に
は回転槽を回転させるものである。上記構成において
は、洗い運転時すなわちロータと撹拌軸との連継時にお
いては、槽軸の正逆方向の回転を阻止するから、撹拌体
が正逆回転される場合においても回転槽の共回りを確実
に防止できるようになる。また、脱水運転時すなわちロ
ータと撹拌軸および槽軸の双方との連継時には槽軸の回
転を許容するから、回転槽の回転(脱水回転)を支障な
く行い得るものである。そして、これら連継状態は被操
作部が操作されることで容易に切換えることが可能であ
る。
【0016】請求項6の発明の槽共回り防止装置は、撹
拌体を回転させる洗い運転時において回転槽が共回りし
ないようにするものにおいて、前記槽軸の外周に隙間を
もって嵌合配置される円筒形の外筒と、この外筒の内面
に形成され、円周方向の一方側へ緩やに傾斜して前記槽
軸の外周面との間に楔形の空間を形成する傾斜面を有す
る第1の凹部と、前記外筒の内面に形成され、円周方向
の他方側へ緩やかに傾斜して前記槽軸の外周面との間に
前記第1の凹部の場合とは逆向きとなる楔形の空間を形
成する傾斜面を有する第2の凹部と、被操作部を有し前
記外筒の内周面に円周方向の一方向および他方向へ移動
可能に設けられ前記被操作部を所定の二位置間で操作す
ることにより円周方向の一方向および他方向のいずれか
に選択的に移動される保持部材と、この保持部材により
保持されて前記第1の凹部および第2の凹部に円周方向
の両方向に転動可能に配置され前記槽軸の外周面に接触
可能な転動体とを備え、前記被操作部が操作されること
に基づいて、前記槽軸を正逆いずれの方向にも動き止め
する場合と槽軸をいずれか一方のみの回転を許容する場
合とが切換えられるようになっているところに特徴を有
する。
【0017】洗濯機において、洗い運転時に、撹拌体が
正逆回転されると、回転槽内の水の流動により回転槽が
正方向および逆方向へ回転しようとする。このとき予め
被操作部を所定の操作位置に操作しておけば、槽軸が一
方向へ回転しようとした時に、その一方側へ傾斜する第
1の凹部内の転動体が楔状部分に入り込むようになり、
その方向への槽軸の動きが阻止される。次に槽軸が他方
向へ回転しようとした時に、その他方側へ傾斜する第2
の凹部内の転動体が楔状部分に入り込むようになり、そ
の方向への槽軸の動きも阻止される。結局、槽軸が正逆
いずれの方向にも動き止めされる。また、回転槽を一方
向へ回転させる脱水時においては、被操作部を別の操作
位置に操作しておけば、一方側へ傾斜する第1の凹部内
の転動体は傾斜面と離間し、従って、槽軸の一方向へ回
転が許容される。
【0018】ここで、従来の槽共回り防止装置は、回転
槽の脱水回転方向について回転を止めるブレーキ装置
と、その反対側の回転方向についての回転を止める片側
回転阻止装置との双方により、洗い運転時において、回
転槽従って槽軸の正、逆の双方向の動きを阻止するよう
になっていたが、このものでは上下方向に大形化して洗
濯機の全体の小形化に支障があった。
【0019】その点上記構成においては、一つの装置
で、上述したように、洗い運転時に回転槽の正逆方向の
回転を阻止できるから、装置の小形化ひいては洗濯機の
機構部分の小形化を図ることができるものである。この
結果、洗濯機の小形化に寄与できるようになる。また、
脱水運転時には槽軸の回転を許容するから、回転槽の回
転(脱水回転)を支障なく行い得るものである。そし
て、これら連継状態は被操作部が操作されることで容易
に切換えることが可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例につ
いて図1ないし図13を参照しながら説明する。まず、
図2において、外箱1内には、脱水される水を受ける外
槽たる水受槽2が複数の弾性吊持機構3を介して弾性支
持されている。この水受槽2の内部には洗い槽および脱
水槽を兼用する回転槽4が後述するように配設されてい
ると共に、この回転槽4の内部に撹拌体5が後述するよ
うに配設されている。
【0021】上記回転槽4は、上方へ順次拡開するテー
パー円筒状をなす槽本体4aと、この槽本体4aの内側
に揚水用空隙を形成すべく設けられた内筒4bと、槽本
体4a上端部に設けられたバランスリング4cとを有し
て構成されている。そして、この回転槽4は回転される
と、内部の水を回転遠心力により揚水して図示しない槽
上部の脱水孔部から水受槽2へ放出するものである。
【0022】上記槽本体4aの底部には槽軸貫通孔部6
が形成されており、水受槽2の底部には排水口7が形成
され、前記排水口7には排水弁8を備えた排水路9が接
続されている。上記排水弁8は後述するギアドモータ4
3により開閉制御されるようになっている。また、水受
槽2の底部には、補助排水口7aが形成されており、こ
の補助排水口7aは図示しない連結ホースを介し前記排
水弁8をバイパスして前記排水路9に接続されていて、
もっぱら、回転槽4の回転によりその上部から脱水され
て水受槽2内へ放出された水を排水するものである。
【0023】図1に示すように、上記水受槽2の外底部
には、機構部フレーム10が取付けられている。この機
構部フレーム10は上フレーム部10aと下フレーム部
10bとから構成されており、上フレーム部10aのほ
ぼ中央部には軸受嵌着およびシール嵌着用の上向きの筒
部11が形成され、下フレーム部10bのほぼ中央部に
は軸受嵌着用の筒部12が形成されている。そして、各
筒部11、12には例えばボールベアリングからなる軸
受13、14が配設されていて、これら軸受13、14
に中空の槽軸15が挿通支承されている。また、上記筒
部11には軸受13上方部にシール16が嵌着されてい
る。そして、槽軸15の上部にはフランジ17aを有す
る支持筒17がこの槽軸15と一体回転し得るように固
着されている。
【0024】さらに、この槽軸15の内部には、撹拌軸
18が軸受部材例えばメタル軸受18a,18aを介し
て回転自在に挿通支承されており、その上下端部は支持
筒17、槽軸15下端部から突出している。しかして、
この支持筒17のフランジ部17aに前記回転槽4が一
体回転するように取付けられており、また、撹拌軸18
の上端部には前記撹拌体5が一体回転するように取付け
られている。
【0025】なお、水受槽2の内底部には、図2にも示
すように、排水カバー19が装着されており、もって、
回転槽4底部から前記排水口7部分の排水弁8まで通じ
る排水通路20が形成されている。従って、排水弁8を
閉鎖した状態で回転槽4内へ給水することにより、回転
槽4に水が溜められ、この排水弁8を開放すると回転槽
4内の水を排水できるようになっている。
【0026】さて、水受槽2の外底部の機構部フレーム
10部分には、ブラシレスモータ形に構成されたモータ
21が設けられている。すなわち、機構部フレーム10
には、撹拌軸18と同心状態にステータ22がねじ23
により取付けられている。このステータ22は、積層鉄
心24と、これのティース部にボビン25を介して巻回
された巻線26とを有して構成されている。
【0027】一方、上記ステータ22とでモータ21を
構成するロータ27は、図1に示すように、前記撹拌軸
18の下端部にこれと一体回転するように取付けられて
いる。ロータ27は、ロータハウジング28と、ロータ
ヨーク29と、ロータマグネット30とを有して構成さ
れている。ロータハウジング28の中心部にはボス部2
8aを有すると共に、外周端部に水平部および垂直部か
らなるマグネット配置部28bを有する。このマグネッ
ト配置部28bの垂直部内面には、上述のロータヨーク
29および1極1個の上記ロータマグネット30が取着
されている。
【0028】前記機構ハウジング10の下方部にはクラ
ッチ31が設けられている。このクラッチ31におい
て、ホルダ32は、槽軸15の下端部外周にこれと一体
回転し得るように設けられている。すなわち、図11お
よび図12にも示すように、槽軸15の外面には平坦面
15a,15aが形成されていると共に、一方の平坦面
15aには雌ねじ部15bが形成されており、ホルダ3
2にはこの槽軸15における平坦面15a,15a部分
と嵌合する嵌合孔32aが形成されていると共に、ねじ
挿通孔32bが形成されている。また、ホルダ32の外
面には枢支凹部33が形成されている。そして、ねじ3
2cをねじ挿通孔32bを通して前記雌ねじ部15bに
螺合することによりホルダ32を槽軸15に固定してい
る。
【0029】切換部材たる切換レバー34は、図3およ
び図11に示すように、平面形状がほぼロ字形をなすよ
うに形成されており、前記ホルダ32の外周に軸回り方
向に一体回転し得るように嵌合されている。切換レバー
34における基端部34a(図中左端部)内側には、前
記枢支凹部33と嵌合する枢支凸部35が形成されてお
り、この嵌合部分を支点として、該切換レバー34が軸
方向(上下方向)に回動し得るようになっている。
【0030】この切換レバー34には、ホルダ32との
間にコイルばねからなるトグルばね36が設けられてお
り、切換レバー34を上方の回動位置および下方の回動
位置に保持するようになっている。さらに、この切換レ
バー34の先端部にはその上下にそれぞれ係合部たる凸
部37a,37bが形成されていると共に、被動作部3
8が形成されている。また、ホルダ32には、図13に
示すように、ストッパ39が取着されており、このスト
ッパ39に切換レバー34を当接させておくことによ
り、クラッチ31の取付け前の状態において前記切換レ
バー34の上方への動作位置が規制されて、この切換レ
バー34の動きが阻止される。
【0031】さらに、静止部位である機構部フレーム1
0の下フレーム部10bには、切換レバー34の上部の
凸部37aと対応するように第1の係合部たる凹部40
が形成されており、また、ロータハウンジング28の上
面には、下部の凸部37bの回転軌跡に対応するように
して第2の係合部たる複数の凸部41が形成されてい
る。
【0032】しかして、洗い運転時には、図1に示すよ
うに、上部の凸部37aと凹部40との係合により、槽
軸15が回転しないように固定し、つまり前記ロータ2
7と前記撹拌軸18とを連継し(もともと一体回転の関
係にある)、また、脱水運転時には、図4に示すよう
に、下部の凸部37bと凸部41との係合により、槽軸
15とロータ27とを連継し、もって、前記ロータ27
と前記撹拌軸18および槽軸15の双方とを連継するよ
うになっている。
【0033】図1および図3に示す制御レバー42は、
機構部フレーム10に中間支軸により回動可能に設けら
れており、これは、図9および図10に示す排水弁駆動
手段としてのギアドモータ43の動作に基づいて矢印A
方向およびその反対の矢印B方向へ回動されるようにな
っており、図9の状態から制御レバー42が矢印A方向
へ回動されると、下向きの傾斜面42aにより前記切換
レバー34の被動作部38が下方へ押圧されて、図4お
よび図10に示す状態となる。また、この図4および図
10の状態から制御レバー42が矢印B方向へ回動され
ると、上向きの傾斜面42bにより前記切換レバー34
の被動作部38が上方へ押圧されて、図1および図9に
示す状態となる。なお、制御レバー42が図4および図
10の位置にあるとき(脱水運転時)には排水弁8が開
放されている。
【0034】図1、図5ないし図8に示す槽共回り防止
装置44は、槽軸15を支承する軸受13、14間に位
置するように下フレーム部10bに取り付けられてい
る。この槽共回り防止装置44について述べる。外筒4
5はその下部に取付部45a(図1参照)を有してお
り、この外筒45は槽軸15の外周に隙間をもって嵌合
配置されている。この外筒45の内面には、円周方向の
一方側(図8の矢印C方向)へ緩やに傾斜して前記槽軸
15の外周面との間に楔形の空間を形成する傾斜面46
aを有する第1の凹部46と、円周方向の他方側(図7
の矢印D方向)へ緩やかに傾斜して槽軸15の外周面と
の間に前記第1の凹部46の場合とは逆向きとなる楔形
の空間を形成する傾斜面47aを有する第2の凹部47
とが複数形成されている。
【0035】さらに、前記外筒45の内周面には、ほぼ
円筒形をなす保持部材48が、円周方向の一方向(矢印
C方向)および他方向(矢印C方向)へ移動に可能に設
けられており、これには、外筒45に形成した孔部45
bから外筒45外方へ突出する被操作部49が形成され
ている。この保持部材48には軸方向に延びる保持孔部
50が前記第1の凹部46および第2の凹部47に対応
して形成されており、各保持孔部50に円柱状の転動体
51が配置されている。この転動体51の上下端部は図
6に示すように若干径小に形成されていて、その径小部
51aには軸受リング52が嵌合されている。上記転動
体51は槽軸15外周面に接触可能である。
【0036】第1の凹部46に位置する転動体51にお
いて、その軸受リング52部分には矢印C方向および矢
印D方向へ付勢するばね53、54が設けられている。
さらに、第1の凹部47に位置する転動体51におい
て、その軸受リング52部分には矢印D方向へ付勢する
ばね55が設けられている。
【0037】前記保持部材48の被操作部49は制御レ
バー42と一体移動するように設けられた動作子たる動
作レバー55(図1参照)により所定の二位置たるP1
位置(図7参照)とP2位置との間で移動されるように
なっている。すなわち、保持部材48は、洗い運転時に
は、図7に示す位置にあり(このとき被操作部49はP
1位置にある)、脱水運転に際しては、上述したように
制御レバー42が矢印A方向へ回動されることに伴い動
作レバー55により被操作部49がP2位置に操作され
て、図8の状態に至る。この図8の状態から制御レバー
42が矢印B方向へ回動されると図7の状態に戻るよう
になっている。なお、図7の状態では、第1の凹部46
の転動体51はばね53により傾斜面46aに軽く押圧
付勢され、第2の凹部47の転動体51はばね55によ
り傾斜面47aに軽く押圧付勢された状態にある。また
図8の状態では第1の凹部46の転動体51はばね54
により傾斜面46aから若干離間された状態となる。
【0038】さて、上記構成の作用について述べる。洗
い運転時には、クラッチ31は図1に示す状態にあっ
て、ロータ27と撹拌軸18とを連継しており、また、
槽共回り防止装置44は図7に示す状態にある。そし
て、この洗い運転時には、モータ21が正方向(図7の
C方向)および逆方向(図7のD方向)に回転され、従
って撹拌軸18がその正逆方向に回転される。これにて
撹拌体5が正逆回転され、回転槽4内の水および洗濯物
が流動して洗濯物が洗浄される。このような洗い運転時
において、回転槽4内の水および洗濯物の流動により回
転槽4がこれら水あるいは洗濯物と共回りしようとする
が、これは槽共回り防止装置44によって防止され、ま
た、クラッチ31によっても防止される。
【0039】すなわち、回転槽4と一体の槽軸15が図
7において矢印C方向へ回転しようとすると、槽軸15
外周面と接触するところの第1の凹部46の転動体51
が傾斜面46aと該槽軸15外周面とで形成される楔状
部分に食い込み、結局槽軸15の矢印C方向の回転(共
回り)が防止される。同様に、槽軸15が矢印D方向へ
回転しようとすると、第2の凹部47の転動体51が傾
斜面47aと該槽軸15外周面とで形成される楔状部分
に食い込み、結局、槽軸15の矢印D方向の回転(共回
り)も防止される。また、クラッチ31は、切換レバー
34の上部の凸部37aと下フレーム部10bの凹部4
0との係合により、槽軸15が回転しないように固定し
ているから、これによっても槽軸15の共回りが防止さ
れる。
【0040】次に、脱水運転時には、制御レバー42が
図9の状態から矢印A方向へ回動されることにより、ク
ラッチ31は図4に示すように、ロータ27と撹拌軸1
8および槽軸15の双方とが連継され、また、制御レバ
ー42と共に動作レバー55が動作することにより、槽
共回り防止装置44の保持部材48の被操作子49が図
8のP2位置に至る。これにより、保持部材48が動作
して第1の凹部46の転動体51が上述の楔状部分から
若干離間する。この脱水運転時には、モータ21が正方
向(図7のC方向)に回転されて、槽軸15および撹拌
軸18が一体に回転され、もって、回転槽4および撹拌
体5が一体に回転される。このとき、第1の凹部46の
転動体51はこの第1の凹部46の傾斜面46aから離
れる方向にばね54により付勢されているから、この転
動体51が傾斜面46aと槽軸15の外周面と間の楔状
部分に食い込むことはない。なお、第2の凹部47にお
いては、そこの楔状部分に対して転動体51が離れる方
向に力が作用するから、この第2の凹部47においても
転動体51が楔状部分に食い込むことはない。総じて、
槽軸15の矢印C方向の回転が許容される。
【0041】このような本実施例によれば、洗い運転時
には、モータ21のロータ27により撹拌軸18従って
撹拌体5を直接的に回転駆動し、脱水運転時には、モー
タ21のロータ27により撹拌軸18および槽軸15の
双方従って撹拌体5および回転槽4の双方を直接的に回
転駆動するから、いわゆるダイレクトドライブ構造とな
り、軽量化および小形化並びに騒音減少を図り得るよう
になる。この場合、クラッチ31が簡単な構成ですみ、
しかもクラッチ動作状態をトグルばね36により保持す
るから、動作信頼性も高い。また回転力伝達ロスの減少
が図られ、さらにベルトテンション管理も必要としなく
なる。また回転槽4中心にモータ21を初めとした機器
が集中的に設けられるから、脱水運転時の振動が低減す
る。
【0042】特に、本実施例によれば、モータ21がア
ウターロータ形に構成されており、そのステータ22の
内部はデッドスペースになる。このステータ22の内部
にクラッチ31を設けているから、デッドスペースの有
効利用を図り得、クラッチ31をモータ21と軸方向に
並べた場合に比し、機構部分の上下方向の小形化を図る
ことができる。この結果、洗濯機全体の上下方向の小形
化を図ることができる。この場合、洗濯機全体の上下方
向の大きさを従来と同等とする場合には、水受槽2およ
び回転槽4といった槽の容量アップを図ることができ
る。
【0043】また、本実施例によれば、クラッチ31
を、槽軸15にこれと一体回転し得るように設けられた
ホルダ32を有すると共に、静止部位に形成された第1
の係合部たる凹部40およびロータ27に形成された第
2の係合部たる複数の凸部41を有し、且つ、ホルダ3
2に凹部40および凸部41に選択的に係合し得るよう
に設けられ凹部40との係合によりロータ27と撹拌軸
18とを連継し凸部41との係合によりロータ27と撹
拌軸18および槽軸15の双方とを連継する切換レバー
34を有し、さらにこの切換レバー34を各係合位置に
保持するトグルばね36を有する構成としている。
【0044】この構成においては、切換レバー34を凹
部40と係合させるか凸部41と係合させるかにより連
継状態を切換える構成であるから、凹部40と凸部41
とを接近した位置関係とすることにより、切換レバー3
4の動作ストロークを小さくすることが可能となる。従
って、クラッチ31を小形化することができるようにな
って、機構部分の上下方向での小形化、さらには全体の
小形化にさらに寄与できるものである。
【0045】さらに本実施例によれば、槽共回り防止装
置44を設けられているから、洗い運転時において撹拌
軸18従って撹拌体5が回転動作されるとき、回転槽4
内部で流動する水や洗濯物に伴ってこの回転槽4が共回
りするようなことがない。この場合、槽共回り防止装置
44を設けるについて、これを、槽軸15を支承する軸
受13、14間に設けているから、機構部分の小形化に
寄与できる。すなわち、槽軸15を軸受13、14にて
支承する構成では、一方の軸受13と他方の軸受14と
の間がいわゆるデッドスペースになり、このデッドスペ
ースを有効利用するから、槽共回り防止装置44を別の
部位(槽軸15の軸方向において上記軸受13、14間
以外の部位)に設ける場合に比して機構部分の上下方向
の小形化を図ることができ、もって全体の小形化にさら
に寄与できるものである。
【0046】なお、本実施例では、槽共回り防止装置4
4だけでなく、クラッチ31によっても回転槽4の共回
りを防止でき、従って、一つの装置で共回りを防止する
構成と違って、機械的強度を高めることができ、逆にい
えば、従前と同等の機械的強度をキープする場合には、
槽共回り防止装置44の機械的強度およびクラッチ31
の機械的強度を軽減できるものである。
【0047】さらにまた、本実施例によれば、槽共回り
防止装置44が、被操作部49を有し、この被操作部4
9が操作されることに基づいて、ロータ27と撹拌軸1
8との連継時に槽軸15の正逆方向の回転を阻止する場
合と、ロータ27と撹拌軸18および槽軸15の双方と
の連継時に槽軸15の回転を許容する場合とを選択する
ようになっているから、洗い運転時において、撹拌体5
が正逆回転される場合においても槽軸15の共回りを確
実に防止でき、しかも、脱水運転時においては、回転槽
4の回転(脱水回転)を支障なく行い得る。そして、上
述の連継状態の切換えは被操作部49が操作されること
で容易に制御できる。
【0048】特に槽共回り防止装置44が、外筒45の
内面に、円周方向の一方側へ緩やに傾斜して槽軸15の
外周面との間に楔形の空間を形成する傾斜面46aを有
する第1の凹部46と、円周方向の他方側へ緩やかに傾
斜して槽軸15の外周面との間に前記第1の凹部46の
場合とは逆向きとなる楔形の空間を形成する傾斜面47
aを有する第2の凹部47とを形成し、保持部材50に
より各凹部46、47に転動体51を配置保持し、保持
部材50に形成した被操作部49により該保持部材50
を移動させて各転動体51の位置を制御するようにした
ので、洗い運転時に、予め被操作部49を所定の操作位
置に操作しておけば、槽軸15が一方向へ回転しようと
した時に、その一方側へ傾斜する第1の凹部46内の転
動体51が楔状部分に入り込み、次に槽軸15が他方向
へ回転しようとした時には、その他方側へ傾斜する第2
の凹部47内の転動体51が楔状部分に入り込むように
なり、その方向への槽軸15の動きも阻止される。結
局、槽軸15を正逆いずれの方向にも確実に動き止めで
きる。
【0049】そして、脱水時においては、被操作部49
を別の操作位置に操作しておけば、一方側へ傾斜する第
1の凹部46内の転動体51が傾斜面46aから離間
し、もって、槽軸15の一方向へ回転(脱水回転)を良
好に許容できる。
【0050】ここで、従来の槽共回り防止装置は、回転
槽の脱水回転方向について回転を止めるブレーキ装置
と、その反対側の回転方向についての回転を止める片側
回転阻止装置との双方により、洗い運転時において、槽
軸の正、逆の双方向の動きを阻止するようになっていた
が、このものでは上下方向に大形化して洗濯機の全体の
小形化に支障があった。その点本実施例においては、一
つの装置44で、上述したように、洗い運転時に槽軸1
5の正逆方向の回転を阻止できるから、装置の小形化ひ
いては洗濯機の機構部分の小形化を図ることができるも
のである。この結果、洗濯機の小形化に寄与できるよう
になる。また、脱水運転時には槽軸15の回転を許容す
るから、回転槽の回転(脱水回転)を支障なく行い得る
ものである。
【0051】図14は本発明の第2の実施例を示してお
り、この実施例においては、クラッチ61の構成が第1
の実施例と異なる。このクラッチ61は、いわゆるスプ
リングクラッチ構造のものであり、筒状のスリーブ62
の内部にはクラッチスプリング63が設けられており、
これの一端部がスリーブ62に固着されている。このク
ラッチスプリング63は、撹拌軸18の一部を構成する
下軸部18b外周面と槽軸15下端部外周面とにかけて
巻装されている。さらに上記スリーブ62は、ギアドモ
ータ43により動作されるクラッチレバー64と係合す
る爪部62aを有しており、その係合によりその回転が
阻止される場合と、係合解除により回転が許容される場
合とに切換えられるようになっている。
【0052】しかして、洗い運転に際しては、クラッチ
レバー64を爪部62aに係合させることによりスリー
ブ62を回転止めする。そして、モータ21を正方向お
よび逆方向に回転させて撹拌軸18を正逆回転させる。
この場合、クラッチスプリング63がスリーブ62の回
転止めにより動き止めされていることにより、撹拌軸1
8は正方向の回転時および逆方向の回転時にクラッチス
プリング63に対してスリップし、もって撹拌軸18の
みが回転するようになっている。
【0053】また、脱水運転に際しては、クラッチレバ
ー64を爪部62aに対して係合解除させることにより
スリーブ62ひいてはクラッチスプリング63を回転フ
リーとする。そしてモータ21を一方向へ回転させる
と、下軸部18bの回転方向とクラッチスプリング63
の巻き締まり方向とが合致することにより該クラッチス
プリング63が下軸部18bに巻き締まり、もって下軸
部18bひいては撹拌軸18と槽軸15とが連結状態と
なって一体回転するものである。
【0054】この第2の実施例においては、クラッチ6
1の構成が第1の実施例とは異なるものの、この実施例
においても、モータ21のステータ22の内部にクラッ
チ61を設けているから、第1の実施例と同様、デッド
スペースの有効利用を図り得、機構部分の上下方向の小
形化を図ることができる。この結果、洗濯機全体の上下
方向の小形化を図ることができる。この場合、洗濯機全
体の上下方向の大きさを従来と同等とする場合には、水
受槽2および回転槽4といった槽の容量アップを図るこ
とができる。
【0055】図15は本発明の第3の実施例を示してお
り、この構成においては、モータ71の構成がいわゆる
インナーロータ形である点が第1の実施例と異なる。す
なわち、モータ71において、ステータ72は、固定子
鉄心73に巻線74を施して構成されており、このステ
ータ72の内部は撹拌軸18に取着された永久磁石形の
ロータ75が設けられている。そして、この第3の実施
例においても第1の実施例におけるクラッチ31と同様
構成のクラッチ76が設けられている。
【0056】なお、このクラッチ76の場合、第1の係
合部たる凹部77は、静止部位たる下フレーム部10b
に形成され、また第2の係合部たる切欠部78はロータ
75と一体回転する関係にある係合板79に形成されて
いる。つまり、切欠部78はロータ側に形成されてい
る。
【0057】この第3の実施例においては、クラッチ7
6が第1の実施例のクラッチ31と同様構成であるか
ら、モータ71がインナーロータ形としながらも、この
クラッチ76自体が上下に薄形であり、クラッチをスプ
リングクラッチ形とする場合に比して上下方向の小形化
が図れる。なお、この場合も、モータ71のロータ75
により撹拌軸18従って撹拌体5を直接的に回転駆動
し、脱水運転時には、モータ71のロータ75により撹
拌軸18および槽軸15の双方従って撹拌体5および回
転槽4の双方を直接的に回転駆動するから、いわゆるダ
イレクトドライブ構造となり、機構部分の軽量化および
小形化並びに騒音減少を図り得るようになり、また回転
力伝達ロスの減少が図られ、さらにベルトテンション管
理も必要としなくなる。
【0058】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、次の効果を得ることができる。請求項1の発明によ
れば、洗い運転時には、モータのロータにより撹拌軸従
って撹拌体を直接的に回転駆動し、脱水運転時には、モ
ータのロータにより撹拌軸および槽軸の双方従って撹拌
体および回転槽の双方を直接的に回転駆動するから、い
わゆるダイレクトドライブ構造となり、機構部分の軽量
化および小形化並びに騒音減少を図り得、また回転力伝
達ロスの減少も図り得、さらにベルトテンション管理も
必要としなくなる。
【0059】また、モータがアウターロータ形に構成さ
れ、このステータの内部にクラッチを設けているから、
デッドスペースの有効利用を図り得、機構部分の上下方
向の小形化をさらに図ることができる。この結果、洗濯
機全体の上下方向の小形化を図ることができる。この場
合、洗濯機全体の上下方向の大きさを従来と同等とする
場合には、槽の容量アップを図ることが可能となる。
【0060】請求項2の発明よれば、クラッチ自体の小
形化を図ることができて、機構部分の上下方向での小形
化、さらには全体の小形化にさらに寄与できる。請求項
3の発明によれば、洗い運転時には、モータのロータに
より撹拌軸従って撹拌体を直接的に回転駆動し、脱水運
転時には、モータのロータにより撹拌軸および槽軸の双
方従って撹拌体および回転槽の双方を直接的に回転駆動
するから、いわゆるダイレクトドライブ構造となり、機
構部分の軽量化および小形化並びに騒音減少を図り得、
また回転力伝達ロスの減少も図り得、さらにベルトテン
ション管理も必要としなくなる。
【0061】また、クラッチ自体の小形化を図ることが
できて、機構部分の上下方向での小形化、さらには全体
の小形化に寄与でき、もって、モータをインナーロータ
形としながらも、洗濯機全体の小形化に寄与できるもの
である。
【0062】請求項4の発明によれば、洗い運転時にお
いて撹拌軸従って撹拌体が回転動作されるときに回転槽
従って槽軸が共回りするようなことを防止でき、しか
も、槽共回り防止装置を設けるについて、これを、槽軸
を支承する軸受間に設けるから、機構部分の小形化に寄
与でき、もって全体の小形化に寄与できる。
【0063】請求項5の発明によれば、洗い運転時に撹
拌体が正逆回転される場合においても回転槽の共回りを
確実に防止でき、また、脱水運転時においては回転槽の
回転(脱水回転)を支障なく行い得、しかもその切換え
を被操作部が操作されることで容易に行ない得るもので
ある。
【0064】請求項6の発明によれば、一つの槽共回り
防止装置で、洗い運転時に槽軸の正逆方向の回転を阻止
できるから、装置の小形化ひいては洗濯機の機構部分の
小形化を図ることができ、この結果、洗濯機の小形化に
寄与できる。また、脱水運転時には槽軸の回転を許容す
るから、回転槽の回転(脱水回転)を支障なく行い得、
そして、洗い運転時と脱水運転時とでの連継状態の切換
えを被操作部の操作により容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す機構部分の縦断側
面図
【図2】洗濯機の縦断側面図
【図3】クラッチ部分の斜視図
【図4】クラッチの動作状態が異なる機構部分の縦断側
面図
【図5】槽共回り防止装置の上部の斜視図
【図6】槽共回り防止装置の軸受リング部分の横断平面
【図7】槽共回り防止装置の転動体部分の横断平面図
【図8】図7とは異なる状態の転動体部分の横断平面図
【図9】クラッチ部分を下方から見た下面図
【図10】異なる動作状態のクラッチ部分の下面図
【図11】モータ部分およびクラッチ部分の分解斜視図
【図12】クラッチ部分の拡大縦断側面図
【図13】図12と異なる部分で断面したクラッチ部分
の拡大縦断側面図
【図14】本発明の第2の実施例を示す機構部分の縦断
側面図
【図15】本発明の第3の実施例を示す機構部分の縦断
側面図
【符号の説明】
4は回転槽、5は撹拌体、10は機構部フレーム、13
および14は軸受、15は槽軸、18は撹拌軸、21は
モータ、22はステータ、27はロータ、31はクラッ
チ、32はホルダ、34は切換レバー(切換部材)、3
6はトグルばね、37a,37bは凸部、40は凹部
(第1の係合部)、41は凸部(第2の係合部)、42
は制御レバー、43はギアドモータ、44は槽共回り防
止装置、45は外筒、46は第1の凹部、46aは傾斜
面、47は第2の凹部、47aは傾斜面、48は保持部
材、49は被操作部、51は転動体、53ないし55は
ばね、61はクラッチ、63はスプリングクラッチ、7
1はモータ、72はステータ、75はロータ、76はク
ラッチ、77は凹部(第1の係合部)、78は切欠部
(第1の係合部)、79は係合板を示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外槽の内部に設けられた回転槽と、 この回転槽の内部に設けられた撹拌体と、 前記回転槽に回転力を伝達するための中空の槽軸と、 この槽軸に挿通され前記撹拌体に回転力を伝達するため
    の撹拌軸と、 前記撹拌軸と同心状態に設けられるステータを有すると
    共に、該撹拌軸の下端部に設けられて該ステータの外周
    に位置するロータを有してなるモータと、 前記ステータの内部に位置して設けられ、洗い運転に際
    して前記ロータと前記撹拌軸とを連継する場合と、脱水
    に際して前記ロータと前記撹拌軸および槽軸の双方とを
    連継する場合とを切換えるクラッチとを備えてなる洗濯
    機。
  2. 【請求項2】 クラッチは、槽軸にこれと一体回転し得
    るように設けられたホルダを有すると共に、静止部位に
    形成された第1の係合部およびロータ側に形成された第
    2の係合部を有し、且つ、前記ホルダに前記第1の係合
    部および第2の係合部に選択的に係合し得るように設け
    られ第1の係合部との係合により前記ロータと前記撹拌
    軸とを連継し第2の係合部との係合により前記ロータと
    前記撹拌軸および槽軸の双方とを連継する切換部材を有
    し、さらにこの切換部材を各係合位置に保持するトグル
    ばねを有する構成であることを特徴とする請求項1記載
    の洗濯機。
  3. 【請求項3】 外槽の内部に設けられた回転槽と、 この回転槽の内部に設けられた撹拌体と、 前記回転槽に回転力を伝達するための中空の槽軸と、 この槽軸に挿通され前記撹拌体に回転力を伝達するため
    の撹拌軸と、 前記撹拌軸と同心状態に設けられるステータを有すると
    共に、該撹拌軸の下端部に設けられて該ステータの内周
    に位置するロータを有してなるモータと、 前記槽軸にこれと一体回転し得るように設けられたホル
    ダを有すると共に、静止部位に形成された第1の係合部
    および前記ロータ側に形成された第2の係合部を有し、
    且つ、前記ホルダに前記第1の係合部および第2の係合
    部に選択的に係合し得るように設けられ洗い運転に際し
    て第1の係合部との係合により前記ロータと前記撹拌軸
    とを連継し脱水運転に際して第2の係合部との係合によ
    り前記ロータと前記撹拌軸および槽軸の双方とを連継す
    る切換部材を有し、さらにこの切換部材を各係合位置に
    保持するトグルばねを有するクラッチとを備えてなる洗
    濯機。
  4. 【請求項4】 槽軸は、複数の軸受により支承されてお
    り、 その軸受間には、ロータと撹拌軸との連継時に回転槽が
    内部の水や洗濯物と共回りをすることを防止する槽共回
    り防止装置が設けられていることを特徴とする請求項1
    または3記載の洗濯機。
  5. 【請求項5】 槽共回り防止装置は、被操作部を有し、
    この被操作部が操作されることに基づいて、ロータと撹
    拌軸との連継時に槽軸の正逆方向の回転を阻止する場合
    と、ロータと撹拌軸および槽軸の双方との連継時に槽軸
    の回転を許容する場合とを選択するようになっているこ
    とを特徴とする請求項4記載の洗濯機。
  6. 【請求項6】 撹拌体を回転させる洗い運転時において
    回転槽が共回りしないようにするものにおいて、 前記槽軸の外周に隙間をもって嵌合配置される円筒形の
    外筒と、 この外筒の内面に形成され、円周方向の一方側へ緩やに
    傾斜して前記槽軸の外周面との間に楔形の空間を形成す
    る傾斜面を有する第1の凹部と、 前記外筒の内面に形成され、円周方向の他方側へ緩やか
    に傾斜して前記槽軸の外周面との間に前記第1の凹部の
    場合とは逆向きとなる楔形の空間を形成する傾斜面を有
    する第2の凹部と、 被操作部を有し前記外筒の内周面に円周方向の一方向お
    よび他方向へ移動可能に設けられ前記被操作部を所定の
    二位置間で操作することにより円周方向の一方向および
    他方向のいずれかに選択的に移動される保持部材と、 この保持部材により保持されて前記第1の凹部および第
    2の凹部に円周方向の両方向に転動可能に配置され前記
    槽軸の外周面に接触可能な転動体とを備え、 前記被操作部が操作されることに基づいて、前記槽軸を
    正逆いずれの方向にも動き止めする場合と槽軸をいずれ
    か一方のみの回転を許容する場合とが切換えられるよう
    になっていることを特徴とする洗濯機の槽共回り防止装
    置。
JP8350368A 1996-12-27 1996-12-27 洗濯機および洗濯機の槽共回り防止装置 Pending JPH10179977A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8350368A JPH10179977A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 洗濯機および洗濯機の槽共回り防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8350368A JPH10179977A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 洗濯機および洗濯機の槽共回り防止装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10179977A true JPH10179977A (ja) 1998-07-07

Family

ID=18410020

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8350368A Pending JPH10179977A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 洗濯機および洗濯機の槽共回り防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10179977A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100413464B1 (ko) * 2001-10-26 2004-01-03 엘지전자 주식회사 세탁기
US9284672B2 (en) 2013-10-17 2016-03-15 Whirlpool Corporation Laundry treating appliance with tub and basket having matched characteristics

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100413464B1 (ko) * 2001-10-26 2004-01-03 엘지전자 주식회사 세탁기
US9284672B2 (en) 2013-10-17 2016-03-15 Whirlpool Corporation Laundry treating appliance with tub and basket having matched characteristics
US10119216B2 (en) 2013-10-17 2018-11-06 Whirlpool Corporation Laundry treating appliance with tub and basket having matched characteristics

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3139947B2 (ja) 洗濯機
JP2993913B2 (ja) 洗濯機の動力装置
JP2006517125A (ja) 洗濯機
JP2695129B2 (ja) 洗濯機の動力伝達装置
JPH10230092A (ja) 動力装置を有する洗濯機
JPH10235077A (ja) 動力装置を有する洗濯機
JPH10179977A (ja) 洗濯機および洗濯機の槽共回り防止装置
US11624425B2 (en) Laundry treatment apparatus
KR20040071430A (ko) 전자동 세탁기
JPH11244577A (ja) 洗濯機
JP2000102693A (ja) 脱水兼用洗濯機
KR100629742B1 (ko) 전자동 세탁기
JPH10249093A (ja) 洗濯機
JP3530006B2 (ja) 洗濯機
KR20040071429A (ko) 전자동 세탁기
JPH1133281A (ja) 洗濯機
JP3103207B2 (ja) 脱水兼用洗濯機
KR100629743B1 (ko) 전자동 세탁기
KR0152794B1 (ko) 전자동 세탁기
KR100629744B1 (ko) 전자동 세탁기
JP2001000775A (ja) 洗濯機
KR20040071427A (ko) 전자동 세탁기
KR20040071428A (ko) 전자동 세탁기
KR101015240B1 (ko) 세탁기
KR0132189Y1 (ko) 전자동 세탁기의 구동장치