JPH10177565A - 画像復号化装置 - Google Patents

画像復号化装置

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JPH10177565A
JPH10177565A JP33803896A JP33803896A JPH10177565A JP H10177565 A JPH10177565 A JP H10177565A JP 33803896 A JP33803896 A JP 33803896A JP 33803896 A JP33803896 A JP 33803896A JP H10177565 A JPH10177565 A JP H10177565A
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signal
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image decoding
image
arithmetic
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JP33803896A
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Inventor
Tomoo Yamashita
智郎 山下
Kosuke Yoshioka
康介 吉岡
Tokuzo Kiyohara
督三 清原
Makoto Hirai
誠 平井
Kozo Kimura
浩三 木村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハードウェア資源を効率的に使用して、回路
規模を削減した画像復号化装置を提供する。 【解決手段】 乗算器と加算器を備え、累積シフト加算
を行う演算装置を、扱う信号の全要素の因数に当たる個
数だけ備え、IQ処理と第1回IDCT処理を並行処理
した後、第2回IDCT処理を全演算装置が行うこと
で、装置資源を効率的に利用して処理を行い、装置の小
型化と低コスト化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像復号化装置に関
し、特に画像を符号化した信号に対して、逆量子化処理
と逆離散コサイン変換処理とを含む復号化処理を行う画
像復号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像の符号化に伴う圧縮技術は広
く応用され、マルチメディア機器の発展に貢献してい
る。
【0003】MPEG等の画像圧縮法においては、画像
内の空間的相関関係による圧縮、画面間の時間的相関関
係による圧縮、及び符号の出現率の偏りによる圧縮など
が複合して用いられる。中でも画像内相関関係による圧
縮は効果的である。
【0004】図14は、画像内相関関係による画像圧縮
法における、直交変換と量子化の処理を説明するための
図である。
【0005】画像内の空間的相関関係による圧縮とは、
画像内で近接した領域は、類似した色調や輝度である可
能性が高いことを利用してデータ圧縮を行うものであ
り、このような相関関係は空間周波数として扱われる。
【0006】図14(a) は相関関係と空間周波数の概念
を説明するための図であって、図に示すように、画像内
においてなだらかな変化しかしない、すなわち相関関係
が高い場合には場合空間周波数は低く、変化が大きい、
すなわち相関関係が低い場合には空間周波数は高い。
【0007】図14(b) は、画像に対する直交変換処理
を説明するものである。図に示すように自然画像のよう
な画像を、空間周波数の低い成分から高い成分までの多
段階の各成分に分解することを直交変換という。直交変
換には多種の方式があるが、効率の良い直交変換方式と
して、DCT(離散コサイン変換)方式がある。
【0008】図14(b) 及び図15に示すように、直交
変換、中でもDCTによる変換を行うと、変換前にはラ
ンダムに分布していた画素値(輝度、色差等)につい
て、変換により、低周波数項に大きな値が集中するとい
う傾向がある。この傾向を利用して、貢献度の低い高周
波数項を除く、又は扱いを軽くすることで、さらなる圧
縮が可能となるが、これが量子化の手法である。量子化
は各項(画素値)に対して除数で除算を行い、剰余を丸
めるという演算によるもので、復元に際してこの剰余の
丸め分は圧縮によるロスとなり、完全な復元からは遠ざ
かる。
【0009】図15はDCTによる直交変換と、量子化
とによる画像の符号化、及び符号化された信号を復号に
より画像に戻す手順を説明するための図である。
【0010】一般に画像の符号化においては、図15に
示すように、画像を8×8のブロックに分割して、この
ブロックごとにDCT処理を施し、次に量子化処理にお
いて、DCT変換された信号の各成分を一定の値で除算
し、剰余を丸める処理によって信号を得る。この信号が
受信された後は、復号化処理によって元のデータが得ら
れるが、この復号化処理は、受信信号の各成分に一定の
数を乗算するIQ(逆量子化)処理を行う段階と、その
結果に対してIDCT(逆離散コサイン変換)処理を行
う段階とを主要な処理として含んでいる。
【0011】また、画像圧縮においては、符号の出現率
の偏りによる可変長符号化、又はエントロピー符号化を
併用してさらに圧縮を図ることも一般的である。DCT
変換によれば、各項ごとの係数については、その値の出
現確率に明らかな差があることが知られており、8×8
の場合、2進法によれば、0〜11111111という
符号を割り当てるにあたって、最も出現確率の高い値に
短い符号長0を、最も出現確率の低い値に長い符号長1
1111111を割り当てるという符号体系を採用する
ことによって、平均情報量を低減することが可能にな
る。
【0012】画像圧縮化においては、この他に画像間
(時間的)相関関係に基づく圧縮も用いられ、これによ
り圧縮された信号の復号化処理の際には動きベクトルに
よる動き補償の処理がなされる。
【0013】MPEGのような、これらの圧縮法を組み
合わせた高能率符号化が主流になりつつあり近年におい
ては、またその復号化処理においてリアルタイム性が要
求されていることから、現状では、大規模なハードウェ
アを用いての処理の高速化を図っている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】高度に圧縮された画像
データの復号化処理には、上記の説明のように、逆量子
化や逆離散コサイン変換といった処理が必要である。こ
れらの処理には乗算や加算の演算が多用されるが、特に
乗算を繰り返す際には、ビット長などで表される情報量
が飛躍的に増大するので、この点で装置の大規模化や負
担の増加に結びつきがちである。
【0015】しかしながら、特にマルチメディア産業の
発達と普及のためには、小型で安価な装置への要求は大
きく、効率的な処理を行える復号化装置の需要は大き
い。
【0016】本発明はこの点に鑑みてなされたもので、
ハードウェア資源を効率的に使用し、回路規模を削減し
た画像復号化装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1にかかる画像復号化装置は、画像を符号
化した信号に対して、逆量子化処理と逆離散コサイン変
換処理とを含む復号化処理を行う画像復号化装置であっ
て、乗算器と加算器とを備え、上記復号化処理におい
て、上記乗算器を用いて上記逆量子化処理を行い、上記
乗算器と上記加算器とを用いて、1回目の上記逆離散コ
サイン変換処理を行い、上記乗算器と上記加算器とを用
いた部分積の累積シフト加算によって、2回目の上記逆
離散コサイン変換を行う演算装置を備えたものである。
【0018】また請求項2にかかる画像復号化装置は、
請求項1に記載の画像復号化装置において、上記画像を
符号化した信号を入力してこれを処理する入力処理部
と、上記入力処理部が処理した信号に対して、上記信号
を構成する要素の1個についてX回の乗算を行う上記逆
量子化処理と、上記信号を構成する要素の1個について
Y回の乗算を行う1次元逆離散コサイン変換を2回行う
上記逆離散コサイン変換処理とを含む復号化処理の演算
を行う演算処理部と、復号化処理のための制御信号を出
力する制御部とを備え、上記演算処理部は、上記演算装
置を(X+Y)個備え、上記逆量子化処理と、上記逆離
散コサイン変換処理とを、上記(X+Y)個の演算装置
により並行して行うものである。
【0019】また、請求項3にかかる画像復号化装置
は、請求項2に記載の画像復号化装置において、上記演
算処理部は、まず、逆量子化処理と、1回目の一次元逆
離散コサイン変換処理とを、上記(X+Y)個の演算装
置によって並行して処理し、その後、2回目の一次元逆
離散コサイン変換処理を、上記(X+Y)個の演算装置
の全てを用いて行うものである。
【0020】また、請求項4にかかる画像復号化装置
は、請求項2または3に記載の画像復号化装置におい
て、上記演算装置の個数が、画像を符号化した信号を構
成するブロックの全要素数の因数となるものである。
【0021】また、請求項5にかかる画像復号化装置
は、請求項1〜4のいずれかに記載の画像復号化装置に
おいて、上記画像を符号化した信号は、エントロピー符
号化された信号であり、上記入力処理部は、上記エント
ロピー符号化された信号の0ラン処理と、その後の、2
の補数への変換処理とに、同一のインクリメンターを使
用する入力処理部を備えたものである。
【0022】また、請求項6にかかる画像復号化装置
は、請求項1〜5のいずれかに記載の画像復号化装置に
おいて、上記画像を符号化した信号は、MPEG1信号
であり、上記演算処理部は、逆量子化処理における、除
算の0方向丸め処理において、対象となる信号の上位ビ
ットと下位ビットに基づいて、上記0方向丸め処理とと
もに、MPEG1ミスマッチ処理を行う丸め処理部を備
えたものである。
【0023】また、請求項7にかかる画像復号化装置
は、請求項6に記載の画像復号化装置において、上記画
像を符号化した信号は、MPEG1信号又はMPEG2
信号であり、上記制御部は、MPEG1信号と、MPE
G2信号とを識別する識別信号を出力するものであっ
て、上記丸め処理部は、上記0方向丸め処理とともに、
上記識別信号に応じて、MPEG1ミスマッチ処理又は
MPEG2ミスマッチ処理を行うものである。
【0024】また、請求項8にかかる画像復号化装置
は、請求項6または7に記載の画像復号化装置におい
て、上記0方向丸め処理における加算演算を、請求項1
に記載の演算装置の累積シフト加算によって処理するも
のである。
【0025】また、請求項9にかかる画像復号化装置
は、請求項1〜5のいずれかに記載の画像復号化装置に
おいて、上記画像を符号化した信号は、MPEG2信号
であり、上記演算処理部は、上記信号に対するMPEG
2ミスマッチ処理において、対象となる信号を構成する
要素の加算処理にあたり、最初の要素から、最後より一
つ手前の要素までの加算結果を用いることで、最後の要
素に対する演算を省略するものである。
【0026】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.本発明の実施の形態1による装置は、復
号化処理における逆量子化処理や逆離散コサイン変換処
理の演算を行う演算装置である。
【0027】図1において、演算装置101は、乗算器
102,シフター103,加算器106,選択手段10
4,105,及び107から構成される。
【0028】乗算器102は乗算を行う。シフター10
2は制御信号により、信号を指示された桁数だけシフト
させる。選択手段104は、外部からのデータ入力と、
内部からの入力とを切り替える。選択手段105は、外
部からの入力のうち、IQ(逆量子化)の処理と1回目
の1次元IDCT(逆離散コサイン変換)処理とに必要
な精度分のビットを切り出したものと、上記外部からの
入力のうち切り出したものの余りとを切り替える。選択
手段107は、加算器からの入力と、シフターからの入
力とを切り替える。
【0029】以上のように構成される、演算装置101
の動作をIQ処理、及び、1回目、2回目のIDCT処
理について説明する。
【0030】IQ処理を行う場合、選択手段105は、
画像を符号化した信号に基づくデータを外部からの入力
とし、このうちIQの処理に必要な精度分のビットを切
り出したものを選択し、シフター103はシフトをしな
いようにする。選択手段107は、乗算器102からの
出力を、また選択手段104は、外部からのデータ入力
を選択しておく。
【0031】画像を符号化した信号に基づくデータか
ら、IQの処理に必要な精度分のビットを切り出したも
のが選択手段105から乗算器102に入力され、選択
手段104からの入力と乗算され、選択手段107を通
して出力される。こうして、IQ処理に必要な乗算を行
うことができる。
【0032】また、IQ演算処理において、スケーリン
グ処理等で、繰り返しての乗算処理が必要な場合は、乗
算器102からの乗算出力を選択手段104が選択する
ことで、さらに乗算器102における繰り返し乗算が行
われる。
【0033】1次元IDCT処理を行う場合、行列演算
であるので、乗算器102において乗算を行い、加算器
106において累積加算することで1次元結合して演算
を行う必要がある。
【0034】このため、選択手段105は、外部からの
入力のうち、1回目の1次元IDCT処理に必要な精度
分のビットを切り出したものを入力として選択し、シフ
ター103はシフトをしないようにする。選択手段10
4は、選択手段107からのデータ入力を選択してお
く。選択手段107は、加算器106からの出力を入力
として選択しておく。
【0035】これによって、選択手段104及び105
から入力されたデータは、乗算器102において乗算さ
れ、加算器106によって加算され、その出力結果が選
択手段104から入力されることで、加算器106にお
いて、乗算の結果を累積加算した値を出力することが可
能となる。
【0036】2回目の1次元IDCT処理を行う場合、
選択手段107は加算器106の出力を、選択手段10
4は外部からの入力を選択しておく。選択手段105
は、まず、外部からの入力のうち、1回目の1次元ID
CT処理に必要な精度分のビットを切り出したものを入
力として選択し、シフター103は下位側に桁合わせで
必要な分シフトするようにする。この設定で、乗算の下
位側の演算結果が求められたならば、次に、選択手段1
05は、上記の外部からの入力のうち切り出したものの
余りを入力として選択し、シフター103はシフトしな
いようにする。乗算の上位側の演算結果が求められたな
らば、加算器106において上位及び下位の演算結果の
加算を行い最終的な乗算結果を求める。さらに以上のよ
うな過程を繰り返して、累積加算を行うことで1次元I
DCT処理に必要な行列演算を実現する。
【0037】このように、本実施の形態1による演算装
置は、加算器と乗算器を各1個備え、選択手段による入
力の選択と、シフターによる上位ビット及び下位ビット
のシフトとにより、部分積の累積シフト加算を行う。こ
のため、通常の回路構成による装置では、容量の限界か
らデータのビット精度を保つことが困難になり、装置の
規模を大きくしたり、乗算器を増したりすることが必要
になる繰り返し乗算の場合であっても、上記累積シフト
加算を行うことで、単純な構成において処理できるもの
であり、IQ処理及びIDCT処理に必要な演算を汎用
的に行える小型で低コストの演算装置である。
【0038】実施の形態2.本発明の実施の形態2によ
る装置は、実施の形態1による演算装置を複数個用い
て、復号化処理を行う画像復号化装置である。
【0039】図2は、演算装置101、記憶手段30
5、演算処理部301、制御部302、入力処理部30
3、及び出力処理部304から構成される、本実施の形
態2による画像復号化装置の構成を示す図である。演算
処理部301は、実施の形態1による演算装置101
と、任意の番地の読み書きが可能な記憶手段305から
なり、復号化処理に必要な演算を行う。制御部302
は、記憶手段305に記憶されたデータの読み書き等の
制御を行う。入力処理部303は、外部から入力される
デジタル信号を数値演算部301で用いられるデータフ
ォーマットに変換する。出力処理部304は、演算処理
部301の結果を画像信号に変換する。
【0040】このように構成される本実施の形態の画像
復号化装置について、MPEG変換された信号に対す
る、IQ処理とIDCT処理を含む画像復号化処理にお
ける動作を以下に、図2を用いて説明する。
【0041】図2(a) は、第1段階処理における画像復
号化処理の動作を説明するための図である。入力処理部
303は、入力したデジタル信号に対して、ヘッダ解析
及び可変長復号化処理を行い、演算処理部301のデー
タフォーマットに変換した結果を、演算処理部301に
逐次送信する。
【0042】図2(a) に示すように、演算処理部301
では、左2つの演算装置101が、送られてきたデータ
のIQ演算処理を行い、そのIQ演算処理結果を右2つ
の演算装置101に出力する。右2つの演算装置101
は、入力された結果に対して1回目の1次元IDCT処
理を行い、制御部302は、記憶手段305を制御する
ことで、その1回目の1次元IDCT処理結果が記憶手
段305に書き込まれる。各演算装置101によるIQ
処理及びIDCT処理は実施の形態1に示したように行
われる。
【0043】図2(b) は、第2段階処理における画像復
号化処理の動作を説明するための図である。制御部30
2の制御によって、上記記憶手段305から1回目の1
次元IDCT処理結果が読み出されて、4つの演算装置
101に対して並列に出力され、4つの演算装置101
において、2回目の1次元IDCT処理が行われる。2
回目の1次元IDCT処理結果は、出力処理部304に
送られ、出力処理部304において、動き補償処理と映
像信号変換処理が行われて画像信号に変換される。
【0044】本実施の形態2による画像復号化装置にお
けるデータの流れと関連して、さらに詳細な動作を、以
下に図3及び4を用いて説明する。
【0045】図3、4において、括弧がついていない数
字は、入力処理部304から送られてくるデータQFに
順につけたもので、入力データ→IQ処理されたデータ
→IDCT処理されたデータという流れに従って、デー
タQF、データIQ、データIDCTとして対応してい
る。括弧つきの数字(1)は1回目、(2)は2回目の
処理を示す。
【0046】ここで、演算装置101におけるデータの
処理について、IQ処理は1回目、2回目とも1ステッ
プを、1回目のIDCT処理は2ステップを、2回目の
IDCT処理は4ステップを要するものとする。
【0047】図3は上記の説明における、第1段階のI
Q処理と1回目のIDCT処理を並行して行う際の処理
の状態を示すもので、図2における演算装置101の左
から順にNo.0,No,1,No.2,No.3 であるとする。図3にお
いて、例えばステップnにおいて、データQF2は入力
処理部303から、演算処理部301の演算装置No.0に
おいて1回目のIQ処理がされ、引き続きステップn+
1においては、演算装置No.1において2回目のIQ処理
がされ、ステップn+2においては、演算装置No.2とN
o.3とで、1回目のIDCT処理がされる。上記の説明
のように、1回目のIDCT処理のなされた結果は記憶
手段305に保持される。
【0048】図4は上記の説明における第2段階、全演
算装置による2回目のIDCT処理の際の処理の状態を
示す。記憶手段305より取り出されたデータは、各演
算装置に入力され、例えばステップnからステップn+
3の4ステップにおいて、IDCT0からIDCT3ま
でに対して2回目のIDCT処理がなされる。
【0049】このように本実施の形態2の画像復号化装
置は、復号化処理のための演算を行う演算処理部に、復
号化する信号の要素数64の因数である4個の、実施の
形態1による小型で低コストの演算装置を備えたもので
あって、これらを用いて第1段階ではIQ処理とIDC
T処理を並行して行い、第2段階では専らIDCT処理
を行うものである。このため、第1段階処理では入力処
理部から逐次送られるデータに対して、IQ及びIDC
Tの処理が止まることなく並列に実行され、第2段階処
理では、演算装置の個数がブロックの全要素の個数の因
数であるため、すべての演算装置に無駄なく処理を割り
当てることができる。従って、入力処理部からのデータ
を蓄積するためのバッファを持つ必要がないので、さら
なる装置の小型化と低コスト化が図れ、かつ装置資源を
有効に利用しての効率的な復号化処理を可能とするもの
である。
【0050】実施の形態3.本発明の実施の形態3によ
る、画像復号化装置は、エントロピー符号化されたデー
タを、IQ処理やIDCT処理の前処理として、演算処
理部の演算に適したフォーマットに変換する入力処理部
を備えたものである。
【0051】図5は、データ切り出し回路401と、復
号化装置402と、選択手段403、405、及び40
7とインバーター404と、インクリメンター406
と、比較手段408と、データ出力部409とから構成
される入力処理部303を備えた画像復号化装置の構成
を示す図である。
【0052】データ切り出し回路401は、外部から入
力されるデジタル画像データのビットストリームから1
つのエントロピー符号化されているデータを切り出す。
復号化装置402は、エントロピー符号化されたデータ
より0ラン長のデータと、レベル値とをデコードする。
選択手段403、405、407は、各種制御信号に応
じて入力データの選択を行う。インバーター404は、
ビット反転処理を行う。比較手段408は、データの比
較を行う。
【0053】このように構成される画像復号化装置の入
力処理部の動作について、以下に説明する。
【0054】画像が符号化されたデジタル信号が、連続
的なビットからなるビットストリームとして装置に入力
されると、まず、データ切り出し回路401は、個々の
エントロピー符号化されたデータをこのビットストリー
ムから切り出して、復号化装置402に入力する。復号
化装置402はデコード処理によって、入力されたデー
タから、0ラン長データとレベル値とを出力する。
【0055】まず、0ラン処理が行われるがこの場合、
選択手段403は0ラン長を選択し、選択手段405に
おいては、最初のみカウントの初期値0を選択し、それ
以降はインクリメンターの出力を選択することで、カウ
ントを進める。インクリメンターの出力すなわちカウン
ト値が0ラン長に等しくない間は、データ出力部409
に0を出力する。
【0056】カウント値が0ラン長に等しくなったなら
ば、レベル値を演算処理部が扱い得る2の補数表現に変
換するレベル処理が行われる。レベル処理を行う場合、
選択手段403はレベル値を選択し、選択手段で405
ではインバーター404の出力を選択する。インクリメ
ンター406は2の補数を求める処理を行い、選択手段
407において符号が正ならば選択手段403の出力す
なわちレベル値のそのままの値を選択し、負ならばイン
クリメンター406の出力すなわち2の補数の値を選択
する。データ出力部では、選択手段407の結果を出力
する。
【0057】このように、本実施の形態3の画像復号化
装置では、入力処理部にインクリメンターを1個有する
構成であって、エントロピー符号化された信号の処理に
際して、0ラン処理と、その後のレベル処理との両方
に、この単一のインクリメンターを使用するものであ
る。従って、通常の構成により、それぞれにインクリメ
ンターを使用する場合と比較して、装置資源の有効な活
用によって、回路規模を小さくすることができ、装置の
小型化と低コスト化を図ることができる。
【0058】実施の形態4.本発明の実施の形態4によ
る画像復号化装置は、IQ処理における0方向の丸め処
理と、MPEG1のミスマッチ処理とを同時に行うもの
である。
【0059】図6は、演算処理部301が、実施の形態
1による演算装置101と、比較手段501及び502
と、OR回路503と、判定回路504と、選択手段5
05と、加算器506からなる、丸め処理部510から
構成された、本実施の形態4の画像復号化装置の構成を
示す図である。
【0060】演算装置101は、IQの処理を行う。比
較手段501、502は、演算装置101の出力する演
算結果の下位5ビットを小数部、それ以外を整数部とし
て、整数部の値と0もしくは−1との比較を行う。OR
回路503は、上記小数部全ビットのORを求める。判
定回路504は、比較手段501、及び502の結果
と、OR回路503の結果と、偶数、奇数の判定用の整
数部のLSBと、符号ビットとを入力とし、−1、0、
1、2の値の選択を出力して、選択手段505に指示す
る。選択手段505は、判定回路504の結果に応じて
数値を選択して、加算器506に出力する。加算器50
6は、整数部のデータと、選択手段505の出力結果と
の加算を行う。
【0061】以上のように構成された画像復号化装置に
ついて、図6、及び丸め処理における判定を説明する図
7を用いてその動作を説明する。
【0062】演算装置101は0方向の丸めの32の除
算を行う前までの演算を行い、その演算結果を丸め処理
部510に出力する。
【0063】出力された演算結果に対して、0方向の丸
めの32の除算処理は次のように行われる。演算結果の
下位5ビットを小数部、それ以外を整数部とする。ま
ず、演算結果が0もしくは正の数のときは下位5ビット
を切り捨てる。演算結果が、負の場合は、小数部となる
下位5ビットで判定する。小数部5ビットのうち1ビッ
トでも1が立っている場合は、整数部に1を加える。全
ビットに1が立っていなければ、何もしない。
【0064】また、本実施の形態4の装置が行うべき、
MPEG1のミスマッチ対策においては、0方向の丸め
の32の除算処理結果が正の偶数の場合は−1、0の場
合は何もせず、負の偶数の場合は−1を行う必要があ
る。
【0065】そこで、この2つの処理を同時に行うため
に必要な判定を図7に示す。
【0066】図7において、符号が正か負かの判定に
は、符号ビットの値を、偶数奇数の判定には、整数部の
LSBの値を用いる。整数部が0か否かの判定は、比較
手段501で行い、また、整数部が−1か否かの判定
は、比較手段502で行われる。そして、小数部のどれ
かに1が立っているかもしくはすべて0かの判定はOR
回路503の結果による。
【0067】演算装置101からの演算結果が丸め処理
部510に入力されると、その整数部は、加算器50
6、比較手段501、比較手段502に入力され、比較
手段501は整数部が0に等しい否かを判定してその結
果を判定回路504に出力し、比較手段502は整数部
が−1に等しいか否かを判定して、その結果を判定回路
504に出力する。また、整数部の符号ビットと、LS
Bとが判定回路504に入力される。一方、演算結果の
小数部は、OR回路503に出力され、全ビットが0か
どうかが判定され、その結果が判定回路504に出力さ
れる。
【0068】判定回路504は、図7に示す判定を行
い、選択手段に指示することにより、判定結果の値が選
択手段505から加算器506に出力される。
【0069】加算器506は、演算装置101の演算結
果の整数部に、判定回路504の判定により、選択手段
505から出力された数値を加算する。
【0070】このように、本実施の形態4の装置では、
丸め処理部を備え、除算の0方向丸め処理のための判定
と、MPEG1ミスマッチ処理に必要な判定とを、総合
して同時に行なうものである。このため、2つの処理を
そのまま直列に行う場合には、インクリメンターと加算
器の双方が必要なのに対し、インクリメンターが不要の
分回路規模は小さく、装置の小型化と低コスト化につな
がる上に、同時処理による高速化の効果も得られる。
【0071】実施の形態5.本発明の実施の形態5によ
る画像復号化装置は、IQ処理における0方向の丸め処
理と、MPEG1のミスマッチ処理とを同時に行うもの
で、かつMPEG2の処理も可能なものである。
【0072】図8は本実施の形態5による、画像復号化
装置の構成を示す図である。
【0073】図8において、制御部302は、MPEG
1もしくは2を示す識別信号を、判定回路に出力するも
のであり、判定回路601は、実施の形態4による装置
の判定回路504が入力とする信号に加えて、制御部3
02の出力をも入力として、判定を行うものである。そ
の他は、実施の形態4による画像復号化装置と同様であ
り、説明を省略する。
【0074】以下に、図8、及び本装置における判定を
説明する図9を用いて、その動作を説明する。
【0075】図9に示すように、本装置における判定回
路601における判定については、図7に示す、実施の
形態4による装置の判定に、MPEG2の場合の判定を
追加したものである。
【0076】本実施の形態5の装置は実施の形態4の装
置と同様の動作となり、判定回路601において図9の
判定を行い、選択手段505で整数部に加算する値を選
択し、加算器506で加算を行うことで、MPEG2の
ときは、整数の除算をおこなったIQの結果が負で小数
部のビットのどれか1つに1が立っている場合は+1、
それ以外の場合+0という処理を行っている。
【0077】このように、本実施の形態5の画像復号化
装置では、実施の形態4の装置の構成に加えて、MPE
G1とMPEG2を区別する識別信号を出力する制御部
を備えることで、除算の0方向丸め処理と同時に、MP
EG1、又はMPEG2のミスマッチ処理が可能であ
り、実施の形態4の装置による、処理の高速化と、装置
の小型化、並びにコスト低減の効果に加えて、高度に圧
縮可能なMPEG2にも対応することで、さらに応用範
囲が広くなる。
【0078】なお、先の実施の形態4または本実施の形
態5の装置における、加算器を用いた加算の処理につい
ては、演算処理部に含まれる演算装置を用いての累積シ
フト加算で処理することもでき、この場合には、さらな
る小型化とコストの低減が可能となる。
【0079】実施の形態6.本発明の実施の形態6によ
る画像復号化装置は、MPEG2信号を扱い、効率的に
ミスマッチ処理を行うものである。
【0080】図10は、実施の形態1による演算装置1
01と、飽和処理装置1201と、XOR回路1202
と、記憶手段1203と、選択手段1204とインバー
ター1205とから構成される演算処理部301を備え
た本実施の形態6による画像復号化装置の構成を示す図
である。
【0081】以上のように構成された画像復号化装置に
ついて、図10、及び図11〜13を用いてその動作を
説明する。
【0082】図11は本復号化装置が扱う信号を、ブロ
ック形式として表示したものであって、信号は8×8の
ブロックとして表すことのできる、64の構成要素が1
単位であって、これら構成要素は、例えば図10におい
て演算装置101に、次いで飽和処理装置1201によ
って処理され、最初の要素F[0][0]から最後の要
素F[7][7]までが、順次出力されるものである。
ここで、演算装置101においてIQ演算処理されたあ
と、飽和処理装置1201が飽和処理して出力する信号
を判定信号とする。判定信号は図11に示すものと同様
に、F’[0][0]からF’[7][7]までの64
個の要素で構成される。
【0083】図12は、MPEG2のミスマッチ対策処
理における、要素の和と最後の要素の最下位ビットの関
係を示す図である。図12中のsumは判定信号の最初
の要素から最後の要素までを足したものであり、F’
[7][7]は判定信号の最後の要素を示す。
【0084】図13は図12をもとに、全要素の和であ
るsumの代わりに、判定信号の最初の要素から最後よ
り一つ手前の要素までを加算したsum’を判定条件と
してMPEG2のミスマッチ対策処理を行った場合の、
最後の要素の最下位ビットの値を示したものである。図
13よりsum’の最下位ビットを反転させた値を、判
定信号の最後の要素の最下位ビットにすることで、MP
EG2のミスマッチ処理を実現できることがわかる。こ
の処理方法を用いたのが図10に示す画像復号化装置で
ある。
【0085】演算装置101が、IQ演算処理を行い、
飽和処理装置1201は、演算装置101の出力に対し
飽和処理を行って判定信号を出力する。XOR回路12
02は、2つの入力の排他的論理和をとる。判定信号は
要素ごとにその最下位ビットが、XOR回路に入力さ
れ、記憶手段1203に記憶された値との排他的論理和
が演算され、この結果が記憶手段1203に記憶され
る。排他論理和を求めることで、最下位ビットだけに注
目した場合、加算を行ったと同様の結果が得られ、ミス
マッチ処理に必要な演算が可能となる。記憶手段120
3は、外部から入力されるクロック信号に同期してXO
R回路1202の値を入力して記憶する。選択手段12
04は、制御部302から出力される、飽和処理装置1
201の出力データがブロックの最後の要素かどうかを
示す信号を入力とし、ブロックの最後の要素の場合、記
憶手段1203の値がインバーター1205によって反
転されたものを、そうでない場合は、飽和処理装置12
01から出力されるデータの最下位ビットを選択する。
【0086】このように、本実施の形態6による画像復
号化装置では、MPEG2ミスマッチ処理において、最
下位ビットの処理に着目して、XOR回路を用いて排他
的論理和をとることにより、判定信号の各要素そのもの
の加算処理を行うより効率的に処理を行える。さらに、
判定信号の最初の要素から、最後より一つ手前の要素ま
でを加算した値の最下位ビットを反転した値をもって、
判定信号の最後の要素の最下位ビットとすることで、M
PEG2のミスマッチ処理を実現する。従って、ミスマ
ッチの条件判断回路を小さくすることができるので、装
置の小型化及び低コスト化が図れる上に、最初の要素か
ら最後の要素までを処理するのと比較して、データ1ブ
ロックの処理ごとに、1クロックずつ早く処理を行うこ
とができるため、処理の高速化の効果も得られる。
【0087】
【発明の効果】請求項1にかかる画像復号化装置は、離
散コサイン変換と量子化を含むデジタル処理によって符
号化された画像の復号化装置であって、復号化処理の演
算において、乗算器と加算器とによって、部分積の累積
シフト加算を行う演算装置を備えたものであり、1つの
乗算器と1つの加算器によって、逆量子化処理と、逆離
散コサイン変換処理とを行え、乗算を繰り返す場合には
累積シフト加算を行うことによって、規模の小さな演算
装置で効率的な処理ができる。
【0088】また請求項2にかかる画像復号化装置は、
請求項1に記載の画像復号化装置において、画像を符号
化した信号を入力してこれを処理する入力処理部と、入
力処理部が処理した信号に対して復号化処理の演算を行
う演算処理部と、復号化処理のための制御信号を出力す
る制御部とを備え、上記演算処理部は、上記演算装置を
複数備え、逆量子化処理と逆離散コサイン変換処理と
を、並行して行うものであり、画像復号化処理を、乗算
器資源を無駄なく使用しながら実行できる。
【0089】また、請求項3にかかる画像復号化装置
は、請求項2に記載の画像復号化装置において、一次元
逆離散コサイン変換処理を繰り返して行うものであり、
まず、逆量子化処理と、1回目の一次元逆離散コサイン
変換処理とを、上記複数の演算装置によって並行して処
理し、その後、2回目以降の一次元逆離散コサイン変換
処理を、全ての演算装置を用いて行うものであり、装置
資源を無駄無く使用する上に、入力処理部において処理
結果を逐次送ることができ、バッファを持つ必要がな
く、その分の画像処理装置の回路規模を小さくできる。
【0090】また、請求項4にかかる画像復号化装置
は、請求項2または3に記載の画像復号化装置におい
て、上記演算装置の個数が、画像を符号化した信号の全
要素数の因数となるものであり、演算処理を複数演算装
置に無駄無く割り当てられ、装置資源の有効利用が可能
となる。
【0091】また、請求項5にかかる画像復号化装置
は、請求項1ないし4のいずれかに記載の画像復号化装
置において、エントロピー符号化された信号を復号化す
るものであり、入力処理部が、上記エントロピー符号化
された信号の0ラン処理と、その後の、2の補数への変
換処理とに、同一のインクリメンターを使用するもので
あり、演算器を共用することで回路規模を小さくするこ
とができる。
【0092】また、請求項6にかかる画像復号化装置
は、請求項1ないし5のいずれかに記載の画像復号化装
置において、MPEG1信号を復号化するものであり、
逆量子化処理における、除算の0方向丸め処理におい
て、2の補数表現を使用する整数の除算を行い、その商
と剰余に基づいて判定を行う丸め処理部を備えて、上記
除算の0方向丸め処理に伴って、MPEG1ミスマッチ
処理を同時に行うものであり、処理の高速化が図れる上
に、2つの処理をそのまま直列に行う場合より、回路規
模を小さくすることができる。
【0093】また、請求項7にかかる画像復号化装置
は、請求項6に記載の画像復号化装置において、MPE
G2信号をも復号化するものであり、上記制御部が、M
PEG1信号とMPEG2信号とを識別する識別信号を
出力するものであって、上記丸め処理部が、上記識別信
号と、整数の除算による商と剰余とによって、判定を行
うので、上記の効果に加えて、特に演算器等を加えて回
路規模を大きくすることなく、MPEG2の場合に使用
することができる。
【0094】また、請求項8にかかる画像復号化装置
は、請求項6または7に記載の画像復号化装置におい
て、上記丸め処理部の出力を、請求項1に記載の演算装
置による、累積シフト加算によって処理するものであ
り、上記の効果に加え、さらに装置の小型化と低コスト
化が可能となる。
【0095】また、請求項9にかかる画像復号化装置
は、請求項1ないし5のいずれかに記載の画像復号化装
置において、MPEG2信号を復号化するものであり、
MPEG2のミスマッチ処理において、ブロックごとに
逆量子化処理と飽和処理とを行った結果について、ブロ
ックを構成する最初の要素から、最後より一つ手前の要
素までを加算し、その加算結果の最下位ビットを反転し
た値をもって、ブロックの最後の要素の最下位ビットと
するものであり、ミスマッチの条件判断回路を小さくす
ることができ、またより効率的で高速な処理が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の装置の構成を示す図。
【図2】本発明の実施の形態2の装置の構成及び処理方
法を示す図。
【図3】本発明の実施の形態2の装置の動作を説明する
ための図。
【図4】本発明の実施の形態2の装置の動作を説明する
ための図。
【図5】本発明の実施の形態3の装置の構成を示す図。
【図6】本発明の実施の形態4の装置の構成を示す図。
【図7】本発明の実施の形態4の装置の判定処理を説明
するための図。
【図8】本発明の実施の形態5の装置の構成を示す図。
【図9】本発明の実施の形態5の装置の判定処理を説明
するための図。
【図10】本発明の実施の形態6の装置の構成を示す
図。
【図11】本発明の実施の形態6の装置が扱う信号を説
明するための図。
【図12】本発明の実施の形態6の装置の動作を説明す
るための図。
【図13】本発明の実施の形態6の装置の動作を説明す
るための図。
【図14】従来の技術による画像の圧縮を説明するため
の図。
【図15】従来の技術による画像の符号化・復号化を説
明するための図。
【符号の説明】
101 演算装置 102 乗算器 103 シフター 106,506 加算器 104,105,107,403,405,407,5
05,1204 選択手段 301 演算処理部 302 制御部 303 入力処理部 304 出力処理部 305,1203 記憶手段 401 データ切り出し回路 402 復号化装置 404,1205 インバーター 406 インクリメンター 408,501,502 比較手段 409 データ出力部 503 OR回路 504 判定回路 510 丸め処理部 601 判定回路 1201 飽和処理装置 1202 XOR回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平井 誠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 木村 浩三 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を符号化した信号に対して、逆量子
    化処理と、逆離散コサイン変換処理とを含む復号化処理
    を行う画像復号化装置において、 乗算器と加算器とを備え、 上記復号化処理において、上記乗算器を用いて上記逆量
    子化処理を行い、上記乗算器と上記加算器とを用いて、
    1回目の上記逆離散コサイン変換処理を行い、上記乗算
    器と上記加算器とを用いた部分積の累積シフト加算によ
    って、2回目の上記逆離散コサイン変換を行う演算装置
    を備えたことを特徴とする画像復号化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像復号化装置におい
    て、 上記画像を符号化した信号を入力してこれを処理する入
    力処理部と、 上記入力処理部が処理した信号に対して、上記信号を構
    成する要素の1個についてX回の乗算を行う上記逆量子
    化処理と、上記信号を構成する要素の1個についてY回
    の乗算を行う1次元逆離散コサイン変換を2回行う上記
    逆離散コサイン変換処理とを含む復号化処理の演算を行
    う演算処理部と、 復号化処理のための制御信号を出力する制御部とを備
    え、 上記演算処理部は、 上記演算装置を(X+Y)個備え、 上記逆量子化処理と、上記逆離散コサイン変換処理と
    を、上記(X+Y)個の演算装置により並行して行うも
    のであることを特徴とする画像復号化装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の画像復号化装置におい
    て、 上記演算処理部は、 まず、逆量子化処理と、1回目の一次元逆離散コサイン
    変換処理とを、上記(X+Y)個の演算装置によって並
    行して処理し、 その後、2回目の一次元逆離散コサイン変換処理を、上
    記(X+Y)個の演算装置の全てを用いて行うものであ
    ることを特徴とする画像復号化装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の画像復号化装
    置において、 上記演算装置の個数が、上記画像を符号化した信号を構
    成するブロックの全要素数の因数となるものであること
    を特徴とする画像復号化装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の画像復
    号化装置において、 上記画像を符号化した信号は、エントロピー符号化され
    た信号であり、 上記入力処理部は、上記エントロピー符号化された信号
    の0ラン処理と、その後の、2の補数への変換処理と
    に、同一のインクリメンターを使用するものであること
    を特徴とする画像復号化装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の画像復
    号化装置において、 上記画像を符号化した信号は、MPEG1信号であり、 上記演算処理部は、 逆量子化処理における、除算の0方向丸め処理におい
    て、対象となる信号の上位ビットと下位ビットに基づい
    て、上記0方向丸め処理とともに、MPEG1ミスマッ
    チ処理を行う丸め処理部を備えたものであることを特徴
    とする画像復号化装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の画像復号化装置におい
    て、 上記画像を符号化した信号は、MPEG1信号又はMP
    EG2信号であり、 上記制御部は、MPEG1信号と、MPEG2信号とを
    識別する識別信号を出力するものであって、 上記丸め処理部は、上記0方向丸め処理とともに、上記
    識別信号に応じて、MPEG1ミスマッチ処理又はMP
    EG2ミスマッチ処理を行うものであることを特徴とす
    る画像復号化装置。
  8. 【請求項8】 請求項6または7に記載の画像復号化装
    置において、 上記0方向丸め処理における加算演算を、 請求項1に記載の演算装置の累積シフト加算によって処
    理するものであることを特徴とする画像復号化装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜5のいずれかに記載の画像復
    号化装置において、 上記画像を符号化した信号は、MPEG2信号であり、 上記演算処理部は、上記信号に対するMPEG2ミスマ
    ッチ処理における構成要素の加算処理を、最初の要素か
    ら、最後より一つ手前の要素までを対象として行うもの
    であることを特徴とする画像復号化装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USRE48845E1 (en) 2002-04-01 2021-12-07 Broadcom Corporation Video decoding system supporting multiple standards

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USRE48845E1 (en) 2002-04-01 2021-12-07 Broadcom Corporation Video decoding system supporting multiple standards

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