JPH10174450A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JPH10174450A
JPH10174450A JP8335689A JP33568996A JPH10174450A JP H10174450 A JPH10174450 A JP H10174450A JP 8335689 A JP8335689 A JP 8335689A JP 33568996 A JP33568996 A JP 33568996A JP H10174450 A JPH10174450 A JP H10174450A
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JP
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power
voltage
auxiliary
converter
circuit
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JP8335689A
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Hirotada Kira
浩忠 吉良
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧交流電源の停電時にも、補助交流電源を
確保する。 【解決手段】 この電力変換装置は、高圧交流電源1が
停電した時には停電検出部26が停電発生を検出し、切替
制御部29が一次電力変換部2のインバータ回路24を停止
させ、補助直流電力変換部5の整流回路56に備えられて
いる逆インバータ回路を起動し、バックアップバッテリ
55の直流電力を交流電力に変換してトランス3の二次側
に出力させる。そしてこのトランスの二次側に同時に接
続されている補助交流電力変換部4が逆インバータ回路
の交流電力を受け、引き続き電力変換動作して補助交流
電力を出力し続ける。こうして、高圧交流電源1の停電
時にもある程度の時間、途切れることなく補助交流電力
が出力できるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧交流一次電源
を降圧し、低圧交流二次電源に変換して出力する電力変
換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気車において高圧交流一次電源
から低圧交流の補助電源に変換するための電力変換装置
は、図3に示すような回路構成であった。この従来の電
力変換装置について説明すると、大きく分けて、パンタ
グラフを通じて交流架線から取り込んだ高圧交流電源1
を所定周波数、所定電圧の高周波交流電力に変換する一
次電力変換部2と、二次出力側に2回路の巻線を有し、
一次電力変換部2の高周波数電力を降圧するためのトラ
ンス3と、このトランス3の二次側に接続され、一次電
力変換部2の高周波数電力を補助交流電源として必要な
所定電圧、所定周波数の低圧交流電力に変換して出力す
る補助交流電力変換部4と、トランス3の二次側に接続
され、一次電力変換部2の高周波数電力を補助直流電源
として必要な所定電圧の直流電力に変換して出力する補
助直流電力変換部5とから構成されている。
【0003】そして、一次電力変換部2は、ダイオード
とサイリスタとのブリッジ回路で高圧交流電源1を全波
整流する全波整流回路21と、この全波整流回路21の
出力側に設けられた直流リアクトル22及びコンデンサ
23と、このコンデンサ23に並列に設けられ、直流電
力を所定周波数、所定電圧の交流電力に再変換するブリ
ッジ回路24を備え、さらにブリッジ回路24に組み込
まれているスイッチング素子各々のスイッチング制御を
行うと共に、入力電源1の周波数及び電圧をそれぞれ周
波数監視部25、電圧監視部26で監視していて周波数
が低下し、または電圧が低下した場合に停電発生と判断
し、ブリッジ回路24のスイッチングを停止する保護動
作を行う制御部27から構成されるメイン制御部28を
備えている。
【0004】また補助交流電力変換部4は、トランス3
で降圧された一次電力変換部2の高周波数電力を全波整
流して直流に変換する全波整流回路41と、直流リアク
トル42とコンデンサ43で構成され、全波整流回路4
1の直流出力をリップル電圧のない直流電力に整形する
波形整形回路44と、この波形整形回路44の直流電力
を補助電源として要求される所定周波数、所定電圧の低
圧交流電力に再変換するインバータ回路45を備えてい
る。さらにこの補助交流電力変換部4と並列にトランス
3の二次側に接続されている補助直流電力変換部5は、
補助交流電力変換部4と同じ全波整流回路51と、直流
リアクトル52とコンデンサ53で構成され、全波整流
回路51の直流出力をリップル電圧のない直流電力に整
形する波形整形回路54を備えている。そして直流電源
のバックアップのために、この補助直流電力変換部5に
はバッテリ55が設けられている。
【0005】この従来の電力変換装置では、高圧交流電
源1を一次電力変換部2の全波整流回路21に入力して
全波整流し、さらに直流リアクトル22とコンデンサ2
3とで波形整形してブリッジ回路24にリップル電圧の
ない直流電力に整形して出力し、このブリッジ回路24
で高周波数交流電力に再変換してトランス3の一次側に
出力する。
【0006】トランス3の出力側の補助交流電力変換部
4では、まず全波整流回路41によって高周波数電力を
整流し、波形整形回路44においてリップル電圧のない
直流電力に波形整形し、さらにインバータ回路45にお
いて所定周波数、所定電圧の交流電力に再変換し、これ
を補助交流電源として出力する。これと共に、補助直流
電力変換部5では、同じように全波整流回路51におい
てトランス3の出力電力を全波整流し、波形整形回路5
4でリップル電圧のない所定電圧の直流に波形整形し、
この直流電力を補助直流電源として出力する。そしてバ
ッテリ55は補助直流電源によって充電され、バックア
ップ電源として使用する。
【0007】高圧交流電源1が停電した時には、一次電
力変換部2の制御部27が周波数監視部25と電圧監視
部26の状態を監視していて、一次電源1の電圧または
周波数が所定値よりも低下すれば直ちにブリッジ回路2
4のスイッチング素子の動作を停止させ、これによって
補助交流電力変換部4への入力も完全に停止して補助交
流電力変換部4も停止し、補助交流電源が停止するよう
にしていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の電力変換装置では上述のように高圧交流電源が停
電になった時に直ちに補助交流電源も停電することにな
っていたため、とくに電気車の補助電源装置として使用
する場合、セクション通過時に一次電源が一時的に停止
すれば補助交流電源も停電し、この補助交流電源によっ
て動作している空調機、客室照明灯なども直ちに停止し
てしまっていた。しかしながら、このようなセクション
通過時の停電は一時的であり、すぐに復帰するものであ
るから、復帰するまでの短時間の間、補助電源を維持し
続けることができれば、照明灯が消灯したり空調機が停
止したりしなくても済み、このような高圧交流電源の一
時的な停電に対しても補助交流電源が停電することなく
連続的に供給することが望まれていた。
【0009】本発明はこのような従来の技術的課題を解
決するためになされたもので、高圧交流電源が停電した
時に瞬時にバックアップバッテリの直流電力を利用して
補助交流電源装置内のインバータ回路を停止することな
く動作させ、高圧交流電源の停電時にも継続して補助交
流電源を出力し続けることができる電力変換装置を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の電力変
換装置は、高圧交流電源を入力して、インバータ回路に
よって所定周波数の交流電力に変換して出力する一次電
力変換部と、前記一次電力変換部にトランスを介して接
続され、当該トランスの二次側交流電力を所定電圧、周
波数の低圧交流電力に変換して出力する補助交流電力変
換部と、前記トランスの二次側に接続され、当該トラン
スの二次側交流電力を整流する、逆インバータ回路を備
えた整流回路及びこの整流回路の直流出力によって充電
されるバックアップバッテリを有する補助直流電力変換
部と、前記高圧交流電源の停電を検出する停電検出部
と、前記停電検出部が前記高圧交流電源の停電を検出し
た時に前記一次電力変換部のインバータ回路の動作を停
止し、かつ前記補助直流電力変換部の逆インバータ回路
の動作を開始する切替制御部とを備えたものである。
【0011】この請求項1の発明の電力変換装置では、
通常時、一次電力変換部で高圧交流電源を入力してイン
バータ回路によって所定周波数の交流電力に変換してト
ランスの一次側に与える。そしてこのトランスの二次側
に接続されている補助交流電力変換部で、トランスに与
えられる高圧交流電力を所定周波数、電圧の低圧交流電
力に変換して補助交流電力として出力する。またこれと
同時に、トランスの二次側に接続されている補助直流電
力変換部の逆インバータ回路を有する整流回路で、トラ
ンスから出力される交流電力を整流して直流にして補助
直流電力として出力し、またバックアップバッテリを充
電する。
【0012】そして高圧交流電源が停電した時には停電
検出部が一次側電源の停電発生を検出し、これを受けて
切替制御部が一次電力変換部のインバータ回路の動作を
停止させ、補助直流電力変換部の整流回路に備えられて
いる逆インバータ回路を起動する。
【0013】この結果、逆インバータ回路によってバッ
クアップバッテリの直流電力を交流電力に変換してトラ
ンスの二次側に出力するようになり、このトランスの二
次側に同時に接続されている補助交流電力変換部が逆イ
ンバータ回路から交流電力を受けて引き続き補助交流電
力の出力を継続することになり、高圧交流電源の停電時
にもある程度の時間、途切れることなく補助交流電力を
維持し続けることができる。
【0014】請求項2の発明は、請求項1の電力変換装
置において、前記停電検出部を、前記高圧交流電源の入
力電圧を監視し、所定電圧以下になった時に停電検出す
る電圧検出手段としたものであり、高圧交流電源の停電
を電圧低下によって確実に検出して、補助交流電力変換
部に対する交流電力供給系統の切替制御を行うことがで
きる。
【0015】請求項3の電力変換装置は、高圧交流電源
を入力して、所定周波数の交流電力に変換して出力する
一次電力変換部と、前記一次電力変換部にトランスを介
して接続され、当該トランスの二次側交流電力を整流す
る整流回路及びこの整流回路により整流された直流電力
を所定電圧、周波数の低圧交流電力に再変換するインバ
ータ回路を有する補助交流電力変換部と、前記トランス
の二次側に接続され、当該トランスの二次側交流電力を
整流する整流回路及びこの整流回路の直流出力によって
充電されるバックアップバッテリを有する補助直流電力
変換部と、前記補助交流電力変換部のインバータ回路の
直流側に出力端が接続され、前記バックアップバッテリ
に入力端が接続された直流−直流コンバータ回路とを備
えたものである。
【0016】この請求項3の発明の電力変換装置では、
通常時、一次電力変換部で高圧交流電源を入力して所定
周波数の交流電力に変換してトランスの一次側に与え
る。そしてこのトランスの二次側に接続されている補助
交流電力変換部の整流回路で、トランスに与えられる高
圧交流電力を整流し、さらにインバータ回路によって所
定周波数、電圧の低圧交流電力に変換して補助交流電力
として出力する。これと同時に、トランスの二次側に接
続されている補助直流電力変換部の整流回路でも、トラ
ンスに与えられている高圧交流電力を整流して補助直流
電力として出力し、またバックアップバッテリを充電す
る。
【0017】そしてこの高圧交流電源が供給されている
間は、トランスの二次側にも比較的高い電圧の交流電圧
が現れ、これを補助交流電力変換部の整流回路と補助直
流電力変換部の整流回路とが共に整流するため、直流−
直流コンバータ回路の入力側と出力側とはほぼ等電圧に
なり、直流−直流コンバータ回路は停止状態に置かれ
る。
【0018】しかしながら、高圧交流電源が停電した時
には、一次電力変換部が停止するのでトランスの二次側
に電圧が立たなくなり、補助交流電力変換部の整流回路
の出力側、したがってインバータ回路の直流側の電圧は
低下する。一方、補助直流電力変換部のバックアップバ
ッテリ電圧は高い値を示すので、直流−直流コンバータ
回路の入力側が出力側よりも高い電圧となり、直流−直
流コンバータ回路は変換動作を開始し、バックアップバ
ッテリ電力を直流−直流変換して補助交流電力変換部の
インバータ回路の直流側に入力するようになる。この結
果、補助交流電力変換部は、高圧交流電源が停電して
も、バックアップバッテリの電力が残存する限り引き続
き、補助交流電力を継続して出力し続けることができる
ようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて詳説する。図1は本発明の第1の実施の形態の
回路構成を示している。この第1の実施の形態の電力変
換装置は、図3に示した従来例の電力変換装置に対し
て、一次電力変換部2のメイン制御部28における制御
部27が制御部29に変更され、またこの制御部29に
よって切替動作する信号切替部210が新たに備えられ
た点、補助直流電力変換部5における整流回路51が逆
インバータ回路を備えた整流回路56に変更された点が
特徴である。なお、その他、図3に示した従来の電力変
換装置と同一の部分には同一の符号を付すことによって
詳しい説明は省略する。
【0020】一次電力変換部2のメイン制御部28にお
ける信号切替部210は、制御部29のスイッチング制
御信号をインバータ回路24側Aと、補助直流電力変換
部5の逆インバータ回路56側Bとの間で切り替えて出
力する働きをするようになっている。そして制御部29
は、通常時には信号切替部210をインバータ回路24
側Aに切り替えていて、インバータ回路24のスイッチ
ング動作を制御し、高圧交流電源1の周波数を監視する
周波数監視部25と電圧を監視する電圧監視部26の出
力に基づいてこの高圧交流電源1に停電が発生したと判
断した時には、信号切替部210を補助直流電力変換部
5の逆インバータ回路56側Bに切り替えて逆インバー
タ回路56のスイッチング動作を制御するようになって
いる。
【0021】補助直流電力変換部5の逆インバータ回路
を備えた整流回路56は、スイッチング制御信号が与え
られない間は、トランス3の二次側の交流電力を整流し
て補助直流電力として出力するが、スイッチング制御信
号が与えられると逆インバータ回路がインバータ動作し
て、バックアップバッテリ55の直流電力を交流電力に
変換してトランス3側に出力する働きをする。
【0022】次に、上記構成の電力変換装置の動作につ
いて説明する。高圧交流電源1が入力される通常状態で
は、一次電力変換部2において全波整流回路21で高圧
交流電源1を整流し、直流リアクトル22とコンデンサ
23とで波形整形してインバータ回路24にリップル電
圧のない直流電力に整形して出力し、このインバータ回
路24で高周波数交流電力に再変換して降圧トランス3
の一次側に出力する。
【0023】トランス3の出力側の補助交流電力変換部
4では、まず全波整流回路41によって高周波数電力を
整流し、波形整形回路44においてリップル電圧のない
直流電力に波形整形し、さらにインバータ回路45にお
いて所定周波数、所定電圧の交流電力に再変換し、これ
を補助交流電源として出力する。
【0024】またこれと共に、補助直流電力変換部5で
は、逆インバータ回路を備えた整流回路56においてト
ランス3の交流電力を全波整流し、波形整形回路54で
リップル電圧のない所定電圧の直流に波形整形し、この
直流電力を補助直流電源として出力する。バッテリ55
はこの補助直流電源によって充電され、バックアップ電
源として使用される。
【0025】ここで、高圧交流電源1が停電した時に
は、一次電力変換部2の制御部29が周波数監視部25
と電圧監視部26の状態を監視していて、高圧交流電源
1の電圧又は周波数が所定値よりも低下すれば信号切替
部210を直ちにインバータ回路24側Aから逆インバ
ータ回路56側Bに切り替える。これによって一次電力
変換部2のインバータ回路24のスイッチング素子が停
止して一次電力変換動作を停止し、トランス3に一次側
への出力を停止する。これと同時に、制御部29は信号
切替部210によって切替接続された逆インバータ回路
56にスイッチング制御信号を出力するようになって、
逆インバータ回路56が起動する。
【0026】整流回路56の逆インバータ回路がスイッ
チング動作を開始すると、トランス3には一次電力変換
部2から出力がないため、バックアップバッテリ55の
直流電力を所定電圧、周波数の交流電力に逆変換してト
ランス3の二次側に出力し、このトランス3の二次側に
共通に接続されている補助交流電力変換部4に交流電力
を供給するようになる。
【0027】この結果、一次電力変換部2側からの出力
が停止しても、補助交流電力変換部4には引き続き交流
電力が補助直流電力変換部5側から供給されるので、引
き続き整流、インバータ変換を継続して補助交流電力を
出力し続けることができることになる。
【0028】なお、高圧交流電源1が回復すれば、制御
部29は周波数監視部25と電圧監視部26からの信号
を受けて電源復帰を検出し、信号切替部210を通常状
態であるA側に戻してスイッチング制御信号を再び一次
電力変換部2のインバータ回路24に出力してスイッチ
ング動作を再開させることになる。この切替制御によっ
て補助直流電力変換部5の整流回路56の逆インバータ
回路はスイッチング動作を停止し、再び、トランス3の
二次側の交流電力の全波整流動作に復帰することにな
る。
【0029】このようにして、この第1の実施の形態の
電力変換装置では、高圧交流電源1が停電した時には一
次電力変換部2のインバータ回路24のスイッチング制
御信号を停止し、逆に補助直流電力変換部5の整流回路
56に備えられている逆インバータ回路にそのスイッチ
ング制御信号を与えるように切替動作することによっ
て、バックアップバッテリ55の電力を利用して引き続
き補助交流電力変換部4を動作させて補助交流電源を供
給できるようにしたことにより、高圧交流電源が一時的
に停電するような場合、たとえば、電気車がセクション
を通過するような場合に補助交流電源を停電させること
がなく、補助交流電源によって照明灯を継続して点灯さ
せ、空調機を運転することができるようになる。
【0030】次に、本発明の第2の実施の形態を図2に
基づいて説明する。図2に示す本発明の第2の実施の形
態の電力変換装置は、従来例として図3に示した電力変
換装置において、補助交流電力変換部4と補助直流電力
変換部5との間において、波形整形回路44と波形整形
回路54とのそれぞれの出力側間に直流−直流コンバー
タ回路6を設けたことを特徴とする。したがって、その
他の構成要素については、図3に示した従来例と共通す
るので、同一の符号を付すことによって詳しい説明は省
略する。
【0031】直流−直流コンバータ回路6は、補助直流
電力変換部5の波形整形回路54の出力側に入力端を、
そして補助交流電力変換部4の波形整形回路44の出力
側に出力端をそれぞれ接続してある。
【0032】この第2の実施の形態の電力変換装置で
は、通常時には高圧交流電源1が一次電力変換部2にお
いて所定の高周波数交流に変換されてトランス3の一次
側に供給され、トランス3の二次側に出力される高周波
数交流電力は補助交流電力変換部4で所定周波数、電圧
の補助交流電源に変換されて出力され、これと並行して
補助直流電力変換部5ではトランス3の二次側に出力さ
れる高周波数交流電力を整流して補助直流電源として出
力し、またバックアップバッテリ55を充電することに
なる。
【0033】そしてこの通常状態では、補助交流電力変
換部4と補助直流電力変換部5との整流回路41,51
と波形整形回路44,54とがいずれも共通のものであ
るので、波形整形回路44,54それぞれの出力端間は
ほぼ等電圧である。したがって、ここに接続されている
直流−直流コンバータ回路6は変換動作を行わず、停止
状態にとどまっていることになる。
【0034】そしていま、高圧交流電源1が停電したな
らば、一次電力変換部2は電力変換動作を停止してトラ
ンス3の一次側電圧は0となり、二次側も0となる。こ
のために、補助交流電力変換部4の波形整形回路44の
出力端の電圧も0となるが、他方、補助直流電力変換部
5では、波形整形回路54の出力側にはバックアップバ
ッテリ55の直流電圧がかかるようになり、直流−直流
コンバータ回路6の入力端の電圧が出力端の電圧よりも
高くなり、直流−直流変換動作を開始する。そしてこの
直流−直流コンバータ回路6の動作によってバックアッ
プバッテリ55の直流電力が補助交流電力変換部4側の
インバータ回路45の直流側に供給されることになり、
この結果として、インバータ回路45は引き続き直流電
力を交流電力に変換する動作を継続して補助交流電力を
出力し続けることができることになる。
【0035】このようにしてこの第2の実施の形態の電
力変換装置でも、高圧交流電源が停電した場合にはバッ
クアップバッテリの電力を流用して補助交流電源を継続
して出力し続けることができ、電気車がセクションを通
過するような場合に補助交流電源を停電させることがな
く、補助交流電源によって照明灯を継続して点灯させ、
空調機を運転することができるようになる。
【0036】なお、上記の第1、第2の実施の形態それ
ぞれにおいて、高圧交流電源1の停電検出には周波数監
視部25のみ、電圧監視部26のみを用いることがで
き、またこれらの両者のアンド論理によって停電判定を
し、あるいは逆にオア論理によって停電判定をする構成
とすることができる。
【0037】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
高圧交流電源が停電した場合には、補助直流電力変換部
の整流回路に備えられている逆インバータ回路によって
バックアップバッテリの直流電力を交流電力に変換して
トランスの二次側に出力し、このトランスの二次側に同
時に接続されている補助交流電力変換部によって補助交
流電力に再変換して出力する動作を継続するようにした
ので、高圧交流電源の停電時にもある程度の時間、途切
れることなく補助交流電力を維持し続けることができ、
特に電気車がセクションを通過するような場合に補助交
流電源を停電させることがなく、補助交流電源によって
照明灯を継続して点灯させ、空調機を運転することがで
きるようになる。
【0038】請求項2の発明によれば、請求項1の電力
変換装置における高圧交流電源の停電検出部として電圧
検出手段を用いたので、高圧交流電源の停電を電圧低下
によって確実に検出して、補助交流電力変換部に対する
交流電力供給系統の切替制御を行うことができる。
【0039】請求項3の電力変換装置によれば、高圧交
流電源が供給されている間は補助交流電力変換部の整流
回路と補助直流電力変換部の整流回路との間に設けた直
流−直流コンバータ回路の入力側と出力側とをほぼ等電
圧にしてこの直流−直流コンバータ回路を停止状態に置
き、高圧交流電源が停電した時には、補助直流電力変換
部のバックアップバッテリ電力を直流−直流コンバータ
回路によって直流−直流変換して補助交流電力変換部の
インバータ回路の直流側に入力するようにしたので、高
圧交流電源が停電しても、補助交流電力変換部はバック
アップバッテリの電力が残存する限り、引き続き補助交
流電力を継続して出力し続けることができるようにな
り、特に電気車がセクションを通過するような場合に補
助交流電源を停電させることがなく、補助交流電源によ
って照明灯を継続して点灯させ、空調機を運転すること
ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の回路図。
【図2】本発明の第2の実施の形態の回路図。
【図3】従来例の回路図。
【符号の説明】
1 高圧交流電源 2 一次電力変換部 3 トランス 4 補助交流電力変換部 5 補助直流電力変換部 6 直流−直流コンバータ回路 21 整流回路 22 直流リアクトル 23 コンデンサ 24 インバータ回路 25 周波数監視部 26 電圧監視部 27 制御部 28 メイン制御部 29 制御部 210 信号切替部 41 整流回路 42 直流リアクトル 43 コンデンサ 44 波形整形回路 45 インバータ回路 51 整流回路 52 直流リアクトル 53 コンデンサ 54 波形整形回路 55 バックアップバッテリ 56 逆インバータ回路を備えた整流回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧交流電源を入力して、インバータ回
    路によって所定周波数の交流電力に変換して出力する一
    次電力変換部と、 前記一次電力変換部にトランスを介して接続され、当該
    トランスの二次側交流電力を所定電圧、周波数の低圧交
    流電力に変換して出力する補助交流電力変換部と、 前記トランスの二次側に接続され、当該トランスの二次
    側交流電力を整流する、逆インバータ回路を備えた整流
    回路及びこの整流回路の直流出力によって充電されるバ
    ックアップバッテリを有する補助直流電力変換部と、 前記高圧交流電源の停電を検出する停電検出部と、 前記停電検出部が前記高圧交流電源の停電を検出した時
    に前記一次電力変換部のインバータ回路の動作を停止
    し、かつ前記補助直流電力変換部の逆インバータ回路の
    動作を開始する切替制御部とを備えて成る電力変換装
    置。
  2. 【請求項2】 前記停電検出部は、前記高圧交流電源の
    電圧を監視し、所定電圧以下になった時に停電検出する
    電圧検出手段であることを特徴とする請求項1に記載の
    電力変換装置。
  3. 【請求項3】 高圧交流電源を入力して、所定周波数の
    交流電力に変換して出力する一次電力変換部と、 前記一次電力変換部にトランスを介して接続され、当該
    トランスの二次側交流電力を整流する整流回路及びこの
    整流回路により整流された直流電力を所定電圧、周波数
    の低圧交流電力に再変換するインバータ回路を有する補
    助交流電力変換部と、 前記トランスの二次側に接続され、当該トランスの二次
    側交流電力を整流する整流回路及びこの整流回路の直流
    出力によって充電されるバックアップバッテリとを有す
    る補助直流電力変換部と、 前記補助交流電力変換部のインバータ回路の直流側に出
    力端が接続され、前記バックアップバッテリに入力端が
    接続された直流−直流コンバータ回路とを備えて成る電
    力変換装置。
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