JPH10165342A - 高所清掃機械 - Google Patents

高所清掃機械

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JPH10165342A
JPH10165342A JP32932696A JP32932696A JPH10165342A JP H10165342 A JPH10165342 A JP H10165342A JP 32932696 A JP32932696 A JP 32932696A JP 32932696 A JP32932696 A JP 32932696A JP H10165342 A JPH10165342 A JP H10165342A
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cleaning
cleaning device
ceiling
roller
cleaning machine
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Osamu Omatsu
治 尾松
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KONISHIZAKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】建物等の天井を清掃する高所清掃機械を提供す
る。 【解決手段】天井を清掃する清掃具45と、該清掃具4
5を昇降させる昇降装置と、該昇降装置に設けられ清掃
具45を天井に沿って移動させる送り装置3とを備えた
高所清掃機械である。上記清掃具45は、上記移動方向
に対して左右に並べた一対の回転円板ブラシ51を備え
ている。この両回転円板ブラシ51は回転振れを生じな
いように互いに逆方向に回転駆動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物等の天井を清
掃するための高所清掃機械に関する。
【0002】
【従来の技術】建物の床の清掃に関しては、家庭用ある
いは業務用の吸引掃除機、回転ブラシやモップを有する
床洗浄機、床みがき機あるいは床つや出し機など、機械
化された清掃手段によって省力が図られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、建物、船舶そ
の他の天井の清掃に関しては機械化が遅れており、はし
ご、脚立、ローリングタワー等を利用して手作業によっ
て行なわれており、しかも無理な作業姿勢をとることを
余儀無くされているのが実情である。このため、その清
掃に多大な労力と時間とを要するとともに、高所作業で
あるがゆえに、その作業に危険性を伴い、実用性のある
機械化が望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、このような
課題に対して、一対の回転円板ブラシを機械的に高所に
持ち上げることができるようにし、且つ高所で互いに逆
回転させながら走行させるようにすれば、実質的に人手
を要さずに天井を簡単に且つ安全に清掃することができ
ることを見出だし、本発明を完成するに至ったものであ
る。
【0005】すなわち、この出願の発明は、天井を清掃
する清掃装置と、該清掃装置を昇降させる昇降装置と、
該昇降装置に設けられ該清掃装置を天井に沿って移動さ
せる送り装置とを備えた高所清掃機械であって、上記清
掃装置が、上記移動方向に対して左右に並び且つ互いに
逆方向に回転駆動される一対の回転円板ブラシを備えて
いることを特徴とする。
【0006】当該発明では、清掃装置を昇降装置によっ
て持ち上げて移動させることにより、天井の汚れの除去
することができる。この清掃装置は一対の回転円板ブラ
シを備え、この両回転円板ブラシが上記移動方向に対し
て左右に並び且つ互いに逆方向に回転するから、両回転
円板ブラシの回転振れが相殺されて少なくなるととも
に、各回転円板ブラシが天井面から受ける回転反力も打
ち消されることになって、清掃装置全体の揺れが少なく
なる。
【0007】この出願の他の発明は、天井を清掃する清
掃装置と、該清掃装置を昇降させる昇降装置と、該昇降
装置に設けられ該清掃装置を天井に沿って移動させる移
動装置とを備えた高所清掃機械であって、上記清掃装置
が、上記移動方向と直交する押圧ローラに巻きかけられ
該押圧ローラによって天井に押し当てられる帯状に長く
なった帯雑巾と、該帯雑巾を該帯雑巾によって天井が擦
られるように帯長手方向に走行させる走行手段とを備え
ていることを特徴とする。
【0008】当該発明の場合、帯雑巾が押圧ローラによ
って天井に押し当てられた状態で帯長手方向に走行する
ことによって天井が該帯雑巾によって擦られ、それによ
って天井の汚れが該帯雑巾に拭きとられることになる。
【0009】この出願のさらに他の発明は、上記帯雑巾
を有する高所清掃機械において、上記走行手段が、上記
清掃装置の移動方向に延びるラックと、上記清掃装置に
設けられ該ラックに噛み合うピニオンと、上記帯雑巾の
押圧ローラから垂れ下がった部分を前後から挟持する挟
持ローラと、上記ピニオンの回転を上記挟持ローラに該
ローラの回転によって上記帯雑巾がその長手方向に走行
するように伝達する伝動装置とを備えていることを特徴
とする。
【0010】当該発明の場合は、清掃装置を移動させる
と、この移動に伴ってピニオンが回転し、この回転が伝
動装置及び挟持ローラを介して帯雑巾に伝達されるか
ら、この帯雑巾を走行させるための専用の駆動手段を設
ける必要がない。
【0011】なお、上記帯雑巾の駆動に専用のモータを
設けて、該帯雑巾の走行速度を可変にすることも可能で
ある。
【0012】この出願のさらに他の発明は、上記帯雑巾
を有する高所清掃機械において、上記押圧ローラが上下
動可能に設けられ且つ上記帯雑巾を天井に押し当てるよ
うにスプリングによって上方へ付勢されていることを特
徴とする。
【0013】当該発明の場合は、天井面に凸部があって
も、帯雑巾が押圧ローラと共にスプリングの付勢に抗し
て一旦下がることによって該凸部を乗り越えるから、帯
雑巾を天井面に常に押し当てた状態にすることができ、
天井の清掃を円滑に且つ確実に行なうことができるよう
になる。
【0014】
【発明の効果】従って、この出願の発明によれば、天井
を清掃する清掃装置と、該清掃装置を昇降させる昇降装
置と、該昇降装置に設けられ該清掃装置を天井に沿って
移動させる送り装置とを備えた高所清掃機械において、
上記清掃装置に一対の回転円板ブラシを上記移動方向に
対して左右に並ぶように設け且つこれらを互いに逆方向
に回転駆動するようにしたから、この回転円板ブラシの
回転振れや清掃装置全体の揺れを少なくして天井を円滑
に且つ確実に清掃するうえで有利になる。
【0015】この出願の他の発明によれば、天井を清掃
する清掃装置と、該清掃装置を昇降させる昇降装置と、
該昇降装置に設けられ該清掃装置を天井に沿って移動さ
せる送り装置とを備えた高所清掃機械において、上記清
掃装置が、上記移動方向と直交する押圧ローラに巻きか
けられ該押圧ローラによって天井に押し当てられる帯状
に長くなった帯雑巾と、該帯雑巾を該帯雑巾によって天
井が擦られるように帯長手方向に走行させる走行手段と
を備えているから、天井を拭きとりによって清掃するこ
とができる。
【0016】この出願のさらに他の発明によれば、上記
帯雑巾を有する高所清掃機械において、上記走行手段
が、上記清掃装置の移動方向に延びるラックと、上記清
掃装置に設けられ該ラックに噛み合うピニオンと、上記
帯雑巾の押圧ローラから垂れ下がった部分を前後から挟
持する挟持ローラと、上記ピニオンの回転を上記挟持ロ
ーラに該ローラの回転によって上記帯雑巾がその長手方
向に走行するように伝達する伝動装置とを備えているか
ら、清掃装置移動用の駆動手段とは別に帯雑巾専用の駆
動手段を設ける必要がなく、清掃装置の軽量化が図れる
とともに、当該清掃機械の作動の制御を簡易なものにす
るうえで有利になる。
【0017】この出願のさらに他の発明によれば、上記
帯雑巾を有する高所清掃機械において、上記押圧ローラ
が上下動可能に設けられ且つ上記帯雑巾を天井に押し当
てるようにスプリングによって上方へ付勢されているか
ら、天井面に凹凸があっても該天井を円滑に且つ確実に
清掃することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
(高所清掃機械の全体構成)図1に示す高所清掃機械に
おいて、1は天井を清掃する清掃装置、2は該清掃装置
1を昇降させる昇降装置、3は該昇降装置2に設けられ
清掃装置1を天井に沿って移動させる送り装置である。
【0019】昇降装置2は、基台5と、該基台5に立設
された支柱6と、該支柱6に昇降自在に支持された昇降
支持体7と、該昇降支持体7に支持された平行クランク
機構による昇降手段8とを備えている。昇降手段8に上
記送り装置3が支持されている。
【0020】上記基台5は、前後に細長いものであっ
て、下面の左右に前後に間隔をおいて複数のストッパ付
き車輪11が設けられている。また、この基台5には前
方アウトリガ12が前後にスライド自在に設けられてい
るとともに、この基台5の前端部と後端部には左右アウ
トリガ13,13が設けられている。
【0021】(前方アウトリガ12について)前方アウ
トリガ12は、基台5に前方へ進退するように支持され
た水平ビーム12aを備え、該水平ビーム12aの先端
に、下端を階段等に接地させる垂直ビーム12bが上下
動自在に支持されている。水平ビーム12aの先端には
車輪11が設けられている。
【0022】(左右アウトリガ13及び基台横移動手段
について)左右アウトリガ13は、図2に示すように、
基台5より左右に張り出した水平ビーム13aを備え、
該水平ビーム13aの両端に、下端を接地させる垂直ビ
ーム13bが上下動自在に支持されている。上記基台5
と左右アウトリガ13,13との関係は図3乃至図5に
示されており、この両者は左右に相対移動可能に組まれ
ている。
【0023】すなわち、基台5は、左右に間隔をおいて
平行に延びる2本の断面コ字状のビーム14,14を備
え、このビーム14,14の前後に間隔をおいた複数箇
所が断面逆コ字状のブラケット15,15及び渡し板1
6によって連結されている。そして、基台5の下面に上
記ビーム14とブラケット15とに跨がるように設けら
れたスライダ17が左右アウトリガ13,13の上面を
横移動自在に支持されている。また、基台5の下面には
左右アウトリガ13の上板の下面に係合する係合部材1
8が固定されている。
【0024】基台5の横移動手段は次のように構成され
ている。前後の左右アウトリガ13,13はその片側同
士が連結ビーム21によって連結されており、この連結
ビーム21の中間に横移動用の回転軸を左右方向に配置
した操作ハンドル22が回転自在に支持されている。一
方、連結ビーム21の両端の各々には左右方向に延びる
ねじ送り軸23が回転自在に支持されている。このねじ
送り軸23は、基台5の上面に回転しないように保持さ
れたナット部材24に螺合されている。そして、上記操
作ハンドル22の回転軸とねじ送り軸23とがチェーン
伝動機構25によって接続されている。
【0025】従って、左右アウトリガ13,13を接地
させた状態で操作ハンドル22を回転操作すると、ねじ
送り軸23が回転して基台5が左右アウトリガ13,1
3に支持された状態で左右に移動することになる。
【0026】(支柱6について)上記支柱6は、基台5
の後部上面に立設された下部の筒状固定柱6aと、該固
定柱6aに上から差し込まれて支持された上部の差込み
柱6bとからなる。この差込み柱6bに上記昇降支持体
7が昇降自在に嵌められている。この昇降支持体7を昇
降させるために、固定柱6aの上部に巻上機26が取り
付けられている。すなわち、巻上機26のワイヤ27は
差込み柱6bの上端の滑車28に巻掛けられ、先端が上
記昇降支持体7に結合されている。また、差込み柱6b
の上端と基台5の後端との間には、支柱6の安定度を高
めるためのワイヤ29が張られている。
【0027】(昇降手段8について)昇降手段8は、各
々の基端が上記昇降支持体7に枢着され先端を送り装置
3の基端部に枢着された第1及び第2のアーム31,3
2と、第2アーム32の下側に設けられたねじジャッキ
33とを備えてなる。ねじジャッキ33は図6に示すよ
うに雄ねじ部33aの一端が上記昇降支持体7に枢着さ
れ、雌ねじ部33bが上記第2アーム32に枢着されて
おり、雌ねじ部の進退によって第2アーム32を上下に
回動させるようになっている。
【0028】従って、上記第1及び第2のアーム31,
32、昇降支持体7及び送り装置3のアーム取付部が平
行クランク機構を構成し、これによって送り装置3をこ
れらのアーム31,32の上下回動に拘らず水平に保持
する水平保持機構が形成されている。
【0029】(送り装置3について)送り装置3は、図
1に示すように、上記アーム31,32が連結された支
持ブラケット35と、該支持ブラケット35に支持され
た清掃装置走行用のレール36と、該レール36に支持
された清掃装置1を前後動させる清掃装置走行手段とを
備えてなる。
【0030】図7に示すように、レール36は断面L字
状であって、左右一対設けられており、この両レール3
6,36がレール長手方向に延びる連結プレート38に
よって連結されていてる。清掃装置1はこの両レール3
6,36に車輪39及びガイドローラ40によって支持
されている。
【0031】清掃装置走行手段は、チェーン駆動式のも
のであり、図1に示すように、レール36の両端のスプ
ロケット41,41に巻掛けたチェーン42と、該チェ
ーン42を走行させるモータ43とを備えてなり、図8
に示すようにチェーン42が清掃装置1に結合されてい
る。
【0032】(清掃装置1について)清掃装置1は、ブ
ラシ式清掃具45と雑巾式清掃具46とを備え、これら
は基板47の上に支持され、基板47は車台48に垂直
軸101によって回転(反転)可能に支持されている。
【0033】−ブラシ式清掃具45−ブラシ式清掃具4
5は、図7及び図8に示すように、軸心を垂直にして且
つ互いのブラシの一部をラップさせて左右に並ぶ2つの
回転円板ブラシ51,51を備えている。この両ブラシ
51,51は、支持筒52の前面側に、ブラケット53
及び軸受54を介して支持されている。支持筒52は断
面矩形状のものであって、上記基板47の上に立設され
ている。
【0034】回転円板ブラシ51,51の駆動源は、上
記支持筒52の内に設けられて該支持筒52の上板に支
持された駆動モータ55であり、この両ブラシ51,5
1は互いに逆方向に回転するように構成されている。す
なわち、支持筒52の上板の上には駆動モータ55によ
って回転駆動される軸心を垂直にした駆動ギヤ56が支
持されている。一方、上記両回転円板ブラシ51,51
の回転軸の各々には図9に示すように互いに噛合するギ
ヤ57,57が結合されている。そして、この両ギヤ5
7,57のうちの一方に上記駆動ギヤ56が噛合してい
る。
【0035】上記支持筒52には、底面中央に嵌合孔を
有するボックス形カバー58が嵌められて固定されてい
る。このボックス形カバー58は、上記ギヤ56,5
7,57を周囲から覆っていて、支持筒52の周囲に汚
水受け59を形成している。また、このボックス形カバ
ー58の上部の両側面及び前面にはブラシ受け61が固
定されていて、該ブラシ受け61に固定ブラシ62が取
り付けられている。さらに、ボックス形カバー58の前
面には前汚水受け63が固定されている。この前汚水受
け63の上端部は前方に切り起こされている。上記汚水
受け59及び前汚水受け63の各々の底部には排水筒6
4,65が取り付けられている。
【0036】−雑巾式清掃具46− 上記雑巾式清掃具46は、清掃装置1の水平移動方向と
直交するように左右に延びる押圧ローラ71と、該押圧
ローラ71に巻きかけられ該押圧ローラ71によって天
井に押し当てられる帯状に長くなった帯雑巾72と、該
帯雑巾72を当該清掃装置の水平移動速度とは異なる速
度で帯長手方向に走行させる走行手段とを備えている。
【0037】上記押圧ローラ71は、図10に示すよう
に、清掃装置1の左右に張り出したブラケット74,7
4に立設されたロッド75,75に上下動可能に支持さ
れ且つスプリング76によって上方へ付勢されている。
すなわち、上記ロッド75,75の各々に押圧ローラ7
1を回転自在に支持するL字状の支持プレート77,7
7の底板が上下動可能に嵌められている。そして、ブラ
ケット74,74と支持プレート77,77の底板との
間に上記帯雑巾72を天井に押し当てるように押圧ロー
ラ71を上方へ付勢するスプリング76が介装されてい
る。
【0038】上記帯雑巾72は、上記押圧ローラ71に
巻き掛けられて前後に垂れ下がった部分が上記走行手段
を構成する挟持ローラ81に挟持されている。
【0039】上記走行手段は、上記清掃装置1のレール
36,36を連結する連結プレート38の上にレール3
6に沿ってその長手方向に延設されたラック82と、基
板47の後部に支持され上記ラック82に噛み合うピニ
オン83と、上記挟持ローラ81と、上記ピニオン83
の回転を上記挟持ローラ81に伝達するチェーン伝動装
置84とを備え、挟持ローラ81を回転させることによ
って帯雑巾72を移動させるようになっている。
【0040】具体的に説明すると、図8に示すように、
上記基板47の後部にはブラシ式清掃具45と雑巾式清
掃具46とを仕切る仕切りプレート85が立設され、さ
らに基板47の後端部には上記チェーン伝動装置84を
囲むチェーンカバー86が立設されている。上記ピニオ
ン83は、このチェーンカバー86に電磁式移動手段8
7によって支持され、該電磁式移動手段87の作動によ
って、ラック82に噛合する下位置と該噛合を解除した
上位置とに上下動するようになっている。基板47には
ピニオン83を上下動させるための貫通孔が形成されて
いる。
【0041】上記チェーンカバー86の背面には汚水受
け89が固定され、該汚水受け89の底には排水筒90
が設けられている。また、汚水受け89には雑巾受け9
1が固定されていて、該雑巾受け91に帯雑巾72の未
使用部分を収容しておくようになっている。
【0042】上記挟持ローラ81としては、中央ロー
ラ、前ローラ及び後ローラの3本を備えていて、中央ロ
ーラ81と前ローラ81との間に帯雑巾72の使用済み
部分が挟持され、中央ローラ81と後ローラ81との間
に帯雑巾の未使用部分が挟持されている。これらのロー
ラ81は、上記汚水受け89の両側面に固定された支持
プレート92,92の長孔93に回転自在に支持されて
いる。また、これらのローラ81は帯雑巾72に所定の
挟持圧を付与することができるように、スプリング94
によって前方へ引き寄せられている。
【0043】上記ピニオン83の回転は、上記チェーン
伝動装置84から中径軸95を介して上記前ローラ81
に伝達されるようになっている。すなわち、中径軸95
にはスプロケット96とギヤ97とが結合されている。
そして、このスプロケット96と上記ピニオン83側の
スプロケット98とにチェーンが巻き掛けられている。
また、上記前ローラ81の中央部には該前ローラ81と
共に回転するギヤ99が設けられ、該ギヤ99が中継軸
95のギヤ97に噛合している。中継軸95は、上記ピ
ニオン83と共に上下動するようにスプリング100に
よって吊り下げられている。
【0044】(清掃装置反転手段について)清掃装置1
を反転させる際の回転中心となる垂直軸101は車台4
8に固定されていて、基板47を貫通してその上方へ突
出している。この垂直軸101のまわりには基板47を
車台48上に回転摺動自在に支持する複数のスライダ1
02が設けられている。支持筒52の内部では、上記垂
直軸101に結合された太陽ギヤ103と反転用駆動モ
ータ104の出力軸に結合した遊星ギヤ105とが噛合
している。駆動モータ104は仕切りプレート85に取
り付けられている。
【0045】従って、駆動モータ104を作動させる
と、遊星ギヤ105が回転して太陽ギヤ103のまわり
を移動することによって、清掃装置1は車台48の上で
上記垂直軸101のまわりを回転して前後の向きを反転
することになる。
【0046】(洗浄手段について)図9に示すように、
ブラシ式清掃具45の前端部には洗剤液ノズル111と
洗浄水ノズル112とが上方へ向けて設けられている。
図11はこの両ノズル111,112に洗剤液・洗浄水
を供給する回路を示す。
【0047】同図において、113は洗浄液タンク、1
14は洗浄水タンクであり、各タンク113,114か
らノズル111,112に延びる液供給路(パイプない
しホース)115,116には、フィルタ117,11
8及びニードル弁119,120が設けられている。ま
た、各ノズル111,112にはコンプレッサ121か
ら加圧エアを供給するエア供給路(パイプないしホー
ス)122が途中で分岐して延びている。
【0048】上記エア供給路122の幹路には、フィル
タ124及び調圧弁125が設けられているとともに、
圧力計126及びリリーフ弁127が付設されている。
また、このエア供給路122の分岐路には、ニードル弁
128,129、電磁式切換弁130,131が設けら
れている。また、上記エア供給路122は途中で分岐し
て上記タンク113,114に接続されており、該分岐
路には調圧弁132,133及び圧力計134,135
が設けられている。上記電磁式切換弁130,131は
1〜2秒間隔でオン・オフされるものである。
【0049】従って、上記切換弁130,131がオン
(図11に示す状態)のときは、コンプレッサ121の
エア圧によって洗浄液タンク113の洗剤液及び洗浄水
タンク114の洗浄水が各ノズル111,112から噴
射される。上記切換弁130,131がオフになると、
コンプレッサ121の加圧エアがエア供給路122の分
岐路を介して各ノズル111,112に与えられ、該ノ
ズル111,112からエアが噴射されることになる。
【0050】(高所清掃機械の使用)上記高所清掃機械
1は、基台5の固定柱6aから差込み柱6bを抜いて分
解し、且つアーム31,32及び送り装置3を支柱6に
沿うように折り畳めば、1本の長尺物の束として持ち運
ぶことができる。
【0051】清掃現場では、上記清掃機械を組立て、送
り装置3に清掃装置1を支持させる。そして、巻上機2
6を操作して昇降支持体7を上昇させ、昇降手段8のね
じジャッキ33を作動させてアーム31,32を上昇回
動させることによって清掃装置1を送り装置3と共に上
昇させて、清掃現場の天井面に位置付けることになる。
また、左右アウトリガ13,13を使用することによっ
て、清掃機械の安定度を高めておく。
【0052】ブラシ式清掃具45の回転円板ブラシ5
1,51を回転させ、洗剤液・洗浄水の供給と加圧エア
の供給とを交互に繰り返しながら、当該清掃装置1を前
進させると、天井面は固定ブラシ62によって払われ、
回転円板ブラシ51,51によって洗浄される。このと
き、2つの回転円板ブラシ51,51は、互いに逆方向
に回転するから、この回転円板ブラシ51,51の回転
振れや清掃装置1全体の揺れが少なくなる。
【0053】上記清掃装置1の前進において、雑巾式清
掃具46のピニオン83を下降させてラック82に噛合
させると、この前進に伴ってピニオン83が回転し、こ
の回転がチェーン伝動装置84、ギヤ97,99を介し
て前挟持ローラ81に伝わってこれが回転する。3つの
挟持ローラ81はスプリング94によって互いに押し当
てるように付勢されているから、これらに挟持されてい
る帯雑巾72は矢符で示す方向に走行移動する。
【0054】この帯雑巾72の移動速度は清掃装置1の
移動速度とは異なるものになり、従って、天井は帯雑巾
72で擦られて汚れが拭きとられることになる。この場
合、帯雑巾72は、回転円板ブラシ51に追従して移動
するから、該回転円板ブラシ51によって洗浄されて水
分が残る天井面が帯雑巾72によって擦られて汚れが水
分と共にきれいに拭きとられることになる。
【0055】清掃装置1がレール36の先端まで前進し
たときは、ピニオン83を上昇させてラック82との噛
合を解き、反転用駆動モータ104を作動させると、該
清掃装置1の前後の向きが反転する。従って、該清掃装
置1をレール36の基端側へ送れば、先の場合と同様に
して天井を回転円板ブラシ51と帯雑巾72によって清
掃することができる。
【0056】上記清掃装置1の前進によって又は往復に
よって天井の一部を清掃した後、その隣の部位を清掃す
る場合には、左右アウトリガ13と共に清掃機械全体を
横移動させることもできるが、操作ハンドル22を回転
操作して、基台5を左右アウトリガ13,13に支持さ
せた状態で右又は左に移動させれば、清掃装置1を次の
清掃場所に簡単に位置付けることができる。特に、壁際
の天井を清掃するときには、左右アウトリガ13が壁と
干渉するため、この左右アウトリガ13と共に清掃機械
全体を横移動させることができなくなるが、その場合、
上記操作ハンドル22によって基台5のみを壁側に簡単
に寄せることができる。
【0057】また、清掃場所の階段ホールの天井である
場合には、前方アウトリガ12の水平ビーム12aを張
出させ、これに垂直ビーム12bを取り付けて、基台5
を踊り場に支持する一方、垂直ビーム12bを下り階段
のステップに接地させることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】高所清掃機械の側面図。
【図2】高所清掃機械の下部の背面図。
【図3】基台と左右アウトリガとの関係を示す一部断面
にした背面図。
【図4】基台と左右アウトリガとの関係を示す平面図。
【図5】基台と左右アウトリガとの関係を示す断面図。
【図6】支柱及び昇降手段の一部を示す側面図。
【図7】清掃装置と送り手段とを示す一部断面にした正
面図。
【図8】清掃装置と送り手段とを示す縦断面図。
【図9】清掃装置を一部省略して示す平面図。
【図10】清掃装置と送り手段とを示す一部断面にした
背面図。
【図11】洗浄手段の回路図。
【符号の説明】
1 清掃装置 2 昇降装置 3 送り装置 5 基台 6 支柱 7 昇降支持体 8 昇降手段 12 前方アウトリガ 13 左右アウトリガ 22 操作ハンドル 23 ねじ送り軸 25 チェーン伝動機構 26 巻上機 27 ワイヤ 31 第1アーム 32 第2アーム 33 ねじジャッキ 36 清掃装置走行用のレール 42 チェーン 43 モータ 45 ブラシ式清掃具 46 雑巾式清掃具 51 回転円板ブラシ 59 汚水受け 71 押圧ローラ 72 帯雑巾 76 スプリング 81 挟持ローラ 82 ラック 83 ピニオン 84 チェーン伝動装置 89 汚水受け 96 スプロケット 97 ギヤ 98 スプロケット 99 ギヤ 111 洗剤液ノズル 112 洗浄水ノズル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井を清掃する清掃装置と、該清掃装置
    を昇降させる昇降装置と、該昇降装置に設けられ該清掃
    装置を天井に沿って移動させる送り装置とを備えた高所
    清掃機械であって、 上記清掃装置が、上記移動方向に対して左右に並び且つ
    互いに逆方向に回転駆動される一対の回転円板ブラシを
    備えていることを特徴とする高所清掃機械。
  2. 【請求項2】 天井を清掃する清掃装置と、該清掃装置
    を昇降させる昇降装置と、該昇降装置に設けられ該清掃
    装置を天井に沿って移動させる送り装置とを備えた高所
    清掃機械であって、 上記清掃装置が、上記移動方向と直交する押圧ローラに
    巻きかけられ該押圧ローラによって天井に押し当てられ
    る帯状に長くなった帯雑巾と、該帯雑巾を該帯雑巾によ
    って天井が擦られるように帯長手方向に走行させる走行
    手段とを備えていることを特徴とする高所清掃機械。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載されている高所清掃機械
    において、 上記走行手段が、上記清掃装置の移動方向に延びるラッ
    クと、上記清掃装置に設けられ該ラックに噛み合うピニ
    オンと、上記帯雑巾の押圧ローラから垂れ下がった部分
    を前後から挟持する挟持ローラと、上記ピニオンの回転
    を上記挟持ローラに該ローラの回転によって上記帯雑巾
    がその長手方向に走行するように伝達する伝動装置とを
    備えていることを特徴とする高所清掃機械。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載されている高所清掃機械
    において、 上記押圧ローラが上下動可能に設けられ且つ上記帯雑巾
    を天井に押し当てるようにスプリングによって上方へ付
    勢されていることを特徴とする高所清掃機械。
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