JPH101610A - 水性有機ケイ素系組成物および土木建築材料 - Google Patents

水性有機ケイ素系組成物および土木建築材料

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JPH101610A
JPH101610A JP15465096A JP15465096A JPH101610A JP H101610 A JPH101610 A JP H101610A JP 15465096 A JP15465096 A JP 15465096A JP 15465096 A JP15465096 A JP 15465096A JP H101610 A JPH101610 A JP H101610A
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JP
Japan
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water
aqueous
group
organosilicon
composition
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JP15465096A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Yasaka
哲也 八坂
Shigefumi Kuramoto
成史 倉本
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Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の吸水防止剤と比べて、浸透性が高く、
かつ、充分な、撥水性、吸水防止性、遮塩性等の耐久性
を基材に付与することのできる水性有機ケイ素系組成物
と、この組成物が塗工されてなる土木建築材料とを提供
すること。 【解決手段】 水性有機ケイ素系組成物は、下記一般式
(1)で示されるシラン化合物(S)、その加水分解物
およびその重縮合物からなる群の中から選ばれる少なく
とも1種からなる有機ケイ素成分と、水とを含み、表面
張力が40dyne/cm 未満である。 R4 pSi(OR5)4-p (1) (但し、R4 は炭素数1〜20の1価炭化水素基、R5
は炭素数1〜6のアルキル基、pは1または2であ
る。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸水防止処理等の
用途に適した水性有機ケイ素系組成物、特に、基材へ深
く浸透し、吸水防止等の諸性能の耐久性に優れた水性有
機ケイ素系組成物と、この組成物が塗工されてなる土木
建築材料とに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、加水分解・重縮合性官能基を有す
る有機珪素化合物や有機珪素樹脂の安定な水性エマルジ
ョンが土木・建築材料の吸水防止剤として開発され、一
部はすでに実用に供されている。有機珪素化合物の水性
エマルジョンからなる吸水防止剤としては、例えば、ノ
ニオン性乳化剤を用いた水性エマルジョンが知られてい
る(特開昭62−197369、特開平1−29208
9、特開平3−174378、特開平3−188086
号公報)。また、撥水性や吸水防止性を向上させるため
に、乳化剤としてシリコーン系やフッ素系の乳化剤を用
いた例も知られている(特開平3−115485号公
報)。さらに、アルコキシ基とともに第四級アンモニウ
ム塩基をも含有する珪素化合物や、ノニオン性またはア
ニオン性の乳化能を有する珪素化合物のような、アルコ
キシシランや土木建築材料に対し反応性を有する乳化剤
を使用した例も知られている(特開平3−15997
5、特開平3−200793、特開平4−16487
7、特開平5−221748号公報)。
【0003】一方、有機珪素樹脂の水性エマルジョンか
らなる吸水防止剤としては、メチルメトキシシリコーン
樹脂やアルキルトリアルコキシシランの加水分解・重縮
合物を水性乳化したものが知られている(特開昭57−
92561、特開昭58−213046、特開昭60−
20959、特開昭63−305132、特開平4−2
55759号公報)。また、前記シリコーン系乳化剤の
ほか、アルコキシ基とともに塩基性窒素をも有するオル
ガノポリシロキサンと酸からなる反応性乳化剤を使用し
た例も知られている(特開平5−156164号公
報)。
【0004】しかし、本発明者らの研究によると、前記
各公知文献で開示されている有機珪素化合物や有機珪素
樹脂の水性エマルジョンからなる吸水防止剤では、基材
に対する初期の吸水防止処理能力は十分であるが、吸水
防止等の耐久性の点で問題があり、太陽光や雨水に長期
間暴露されると、その性能が低下していく問題があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、従来
の吸水防止剤と比べて、土木・建築等の基材に塗布され
た場合、充分な、撥水性、吸水防止性、遮塩性等の諸性
能を基材に付与でき、しかも、その性能を非常に長期間
維持することのできる水性有機ケイ素系組成物を提供す
ることにある。
【0006】本発明の別の課題は、従来の吸水防止剤が
塗工された土木建築材料と比べて、充分な、撥水性、吸
水防止性、遮塩性等の諸性能を有し、しかも、その性能
を非常に長期間維持することのできる土木建築材料を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために基材面への塗布状態を詳しく観察し
た。その結果、吸水防止剤の基材への浸透性が低いと、
撥水性、吸水防止性、遮塩性等の耐久性が不十分である
と言うことが分かった。基材への浸透量を多くするため
には、何回も重ね塗りをすることが考えるが、作業工数
が増し、処理コストが増大する。そこで、吸水防止剤の
物性を改善することを試みた。その結果、本発明者ら
は、吸水防止剤と基材との濡れ性を向上させれば前記課
題を一挙に解決することができることを見出し、本発明
を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明にかかる水性有機ケイ素
系組成物は、下記一般式(1)で示されるシラン化合物
(S)、その加水分解物およびその重縮合物からなる群
の中から選ばれる少なくとも1種からなる有機ケイ素成
分と、水とを含み、表面張力が40dyne/cm 未満である
水性有機ケイ素系組成物である。 R4 pSi(OR5)4-p (1) (但し、R4 は炭素数1〜20の1価炭化水素基、R5
は炭素数1〜6のアルキル基、pは1または2であ
る。) 本発明にかかる水性有機ケイ素系組成物は、分散性安定
の目的で乳化剤をさらに含むのが普通であるが、これに
限られない。この場合、乳化剤は、有機ケイ素成分に対
して0.01〜5重量%の割合で含まれていることが好
ましい。
【0009】本発明にかかる水性有機ケイ素系組成物
は、モノアルキレングリコールモノアルキルエーテル、
ジアルキレングリコールモノアルキルエーテル、トリア
ルキレングリコールモノアルキルエーテル、テトラアル
キレングリコールモノアルキルエーテルおよびそれらの
モノアセテート類からなる群の中から選ばれる少なくと
も1種の化合物(A)を含むことが出来る。
【0010】本発明にかかる水性有機ケイ素系組成物の
好ましい配合例は、有機ケイ素成分が組成物全体に対し
て0.5〜65重量%、化合物(A)が組成物全体に対
して0重量%を超え10重量%以下の割合で含まれるこ
とである。本発明にかかる土木建築材料は、本発明にか
かる水性有機ケイ素系組成物が塗工されてなる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の水性有機ケイ素系組成物
に含まれる有機ケイ素成分は、上記一般式(1)で示さ
れるシラン化合物(S)、その加水分解物およびその重
縮合物からなる群の中から選ばれる少なくとも1種から
なり、撥水性および吸水防止性を有し、かつ各種材料、
特に無機材料と結合したり、それ自身で加水分解・重縮
合して材料に撥水層や吸水防止層を生成することのでき
る成分である。
【0012】一般式(1)中、R4 は撥水性や吸水防止
性を示す基であり、炭素数1〜20の1価炭化水素基な
らば特に限定されないが、飽和アルキル基、アリール基
およびアラルキル基からなる群の中から選ばれる少なく
とも1種が好ましく、撥水性、吸水防止性、および耐久
性を著しく向上させれる点で炭素数4〜18のこれらの
基がより一層好ましい。中でも耐久性に優れる点で炭素
数4〜18の飽和アルキル基が最も好ましい。R4 が複
数である場合は、複数のR4 は互いに同一であっても良
く、異なっていても良い。
【0013】R4 の具体例としては、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ド
デシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基等の飽和ア
ルキル基;フェニル基、ナフチル基等のアリール基、ベ
ンジル基等のアラルキル基;ビニル基、ヘキセニル基、
オクテニル基等のアルケニル基が挙げられる。
【0014】一般式(1)中、R5 は各種材料、特に無
機材料と結合したり、それ自身で加水分解・重縮合でき
る基であり、水素原子または炭素数1〜6のアルキル基
であれば特に限定はなく、炭素数1〜6のアルキル基と
しては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプ
ロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、
ヘキシル基が挙げられる。中でも加水分解・重縮合性が
高い点でメチル基またはエチル基が好ましく、エチル基
が最も好ましい。メチル基では加水分解・重縮合性が高
すぎるため、本発明の水性有機ケイ素系組成物が経時的
に増粘・ゲル化する等し、保存安定性に支障をきたす場
合がある。また、複数のR5 は互いに同一であっても良
く、異なっていても良い。pは1または2であり、加水
分解・重縮合性官能基を多く含有できる点でpが1であ
るのが好ましい。
【0015】シラン化合物(S)の具体例としては、メ
チルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、
メチルトリプロポキシシラン、エチルトリメトキシシラ
ン、エチルトリエトキシシラン、エチルトリプロポキシ
シラン、n−プロピルトリメトキシシラン、n−プロピ
ルトリエトキシシラン、n−プロピルトリプロポキシシ
ラン、n−ブチルトリメトキシシラン、n−ブチルトリ
エトキシシラン、イソブチルトリメトキシシラン、イソ
ブチルトリエトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラ
ン、ヘキシルトリエトキシシラン、オクチルトリメトキ
シシラン、オクチルトリエトキシシラン、オクチルトリ
プロポキシシラン、デシルトリメトキシシラン、ドデシ
ルトリメトキシシラン、テトラデシルトリメトキシシラ
ン、テトラデシルトリエトキシシラン、ヘキサデシルト
リメトキシシラン、ヘキサデシルトリエトキシシラン、
オクタデシルトリメトキシシラン、オクタデシルトリエ
トキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニル
トリエトキシシラン、ベンジルトリメトキシシラン、ベ
ンジルトリエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラ
ン、ジメチルジエトキシシラン、ジブチルジメトキシシ
ラン、フェニルメチルジメトキシシラン、ジフェニルジ
メトキシシラン、ジフェニルシランジオール、ビニルト
リメトキシシラン、ヘキセニルトリメトキシシラン、オ
クテニルトリメトキシシランが挙げられる。これらシラ
ン化合物(S)は1種または2種以上を使用しても良
い。
【0016】一般式(1)において、R4 が炭素数4〜
18の飽和アルキル基、アリール基、アラルキル基から
なる群の中から選ばれる少なくとも1種、R5 がメチル
基またはエチル基、pが1であるトリアルコキシシラン
化合物が好ましい。特に、一般式(1)において、R4
が炭素数4〜18の飽和アルキル基、R5 がエチル基、
pが1であるトリアルコキシシラン化合物がさらに好ま
しく、炭素数3〜10のアルキルトリアルコキシシラン
化合物がよりさらに好ましい。これは、加水分解・重縮
合性官能基を多く含有でき、撥水性、吸水防止性および
耐久性に優れた水性有機ケイ素系組成物となるからであ
る。
【0017】シラン化合物(S)の加水分解物およびそ
の重縮合物は、シラン化合物(S)を従来公知の方法
で、加水分解・重縮合することによって得られる。例え
ば、無溶媒中、または、シラン化合物(S)および水と
を溶解できるような有機溶媒中で行なわれる。有機溶媒
としては、アルコール類、ケトン類、エーテル類、セル
ソロブ類が挙げられる。水の量は、特に限定されない
が、水の量が多すぎると得られる重縮合物が高分子量体
となるため、本発明の水性有機ケイ素系組成物の浸透性
が低下する場合がある。また、重縮合させる際に、従来
公知の酸触媒または塩基触媒を使用しても良い。
【0018】有機ケイ素成分の数平均分子量については
特に限定はないが、好ましくは5000以下、さらに好
ましくは2000以下、より一層好ましくは1000以
下である。前述の範囲を外れると基材等への浸透性が悪
くなることがある。有機ケイ素成分の含有割合は、特に
限定はされないが、たとえば、基材に対する浸透性に悪
影響を与えることなく、充分な、撥水性、吸水防止性、
遮塩性等を基材に付与する点からは、水性有機ケイ素系
組成物全体に対して、好ましくは0.5〜65重量%、
より好ましくは1〜45重量%、さらに好ましくは3〜
30重量%、最も好ましくは5〜18重量%である。
【0019】水の含有割合は、特に限定はされないが、
たとえば、少なすぎると水性有機ケイ素系組成物が引火
性や可燃性を有して水性である意義が薄れる場合があ
り、多すぎると有機ケイ素成分が少なくなって撥水性、
吸水防止性、遮塩性およびそれらの耐久性が低下する場
合があるため、水性有機ケイ素系組成物全体に対して、
好ましくは35〜99.5重量%、より好ましくは55
〜99重量%、さらに好ましくは70〜97重量%、最
も好ましくは82〜95重量%である。
【0020】本発明の水性有機ケイ素系組成物の表面張
力は40dyne/cm 未満であり、好ましくは37dyne/cm
以下、さらに好ましくは35dyne/cm 以下である。水性
有機ケイ素系組成物の表面張力がこのような低い値であ
れば、基材との濡れ性が向上するため、浸透性が高くな
る。本発明にかかる水性有機ケイ素系組成物には、特に
限定されるわけではないが、モノアルキレングリコール
モノアルキルエーテル、ジアルキレングリコールモノア
ルキルエーテル、トリアルキレングリコールモノアルキ
ルエーテル、テトラアルキレングリコールモノアルキル
エーテル等のアルキレングリコールモノアルキルエーテ
ル類およびそのモノアセテート類からなる群の中から選
ばれる少なくとも1種の化合物(A)がさらに含まれて
いることが、組成物の表面張力を低下させる点で好まし
い。すなわち、この化合物(A)は、本発明の水性有機
ケイ素系組成物における表面張力を低減させる役割を果
たしているのである。しかしながら、本発明の水性有機
ケイ素系組成物を得るにあたり、表面張力の低減は必ず
しも必要ではなく、要するに、表面張力が40dyne/cm
未満であればよいのであるが、表面張力の低減が必要と
なったとしても、その低減方法は、上述の化合物(A)
の添加に限られるものではない。
【0021】化合物(A)中のアルキレン基としては、
特に限定されないが、たとえば、炭素数2〜4のアルキ
レン基が挙げられる。化合物(A)中のアルキル基とし
ては、特に限定されないが、たとえば、炭素数1〜10
のアルキル基が挙げられる。なお、化合物(A)の一例
である、アルキレングリコールモノアルキルエーテル類
のモノアセテート類は、アルキレングリコールモノアル
キルエーテル類の1つの水酸基(−OH)がアセテート
基(−OCOCH3 )で置換された化合物である。
【0022】化合物(A)の一例であるモノアルキレン
グリコールモノアルキルエーテルとしては、特に限定は
されないが、たとえば、エチレングリコールモノメチル
エーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エ
チレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリ
コールモノブチルエーテル等のエチレングリコールモノ
アルキルエーテル;プロピレングリコールモノメチルエ
ーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プ
ロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレン
グリコールモノブチルエーテル等のプロピレングリコー
ルモノアルキルエーテル;ブチレングリコールモノメチ
ルエーテル、ブチレングリコールモノエチルエーテル、
ブチレングリコールモノプロピルエーテル、ブチレング
リコールモノブチルエーテル等のブチレングリコールモ
ノアルキルエーテル等が挙げられる。
【0023】化合物(A)の一例であるジアルキレング
リコールモノアルキルエーテルとしては、特に限定はさ
れないが、たとえば、ジエチレングリコールモノメチル
エーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、
ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノブチルエーテル等のジエチレングリコ
ールモノアルキルエーテル;ジプロピレングリコールモ
ノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチル
エーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル等のジ
プロピレングリコールモノアルキルエーテル;ジブチレ
ングリコールモノメチルエーテル、ジブチレングリコー
ルモノエチルエーテル、ジブチレングリコールモノプロ
ピルエーテル、ジブチレングリコールモノブチルエーテ
ル等のジブチレングリコールモノアルキルエーテル等が
挙げられる。
【0024】化合物(A)の一例であるトリアルキレン
グリコールモノアルキルエーテルとしては、特に限定は
されないが、たとえば、トリエチレングリコールモノメ
チルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエー
テル、トリエチレングリコールモノプロピルエーテル、
トリエチレングリコールモノブチルエーテル等のトリエ
チレングリコールモノアルキルエーテル;トリプロピレ
ングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリ
コールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコール
モノプロピルエーテル、トリプロピレングリコールモノ
ブチルエーテル等のトリプロピレングリコールモノアル
キルエーテル;トリブチレングリコールモノメチルエー
テル、トリブチレングリコールモノエチルエーテル、ト
リブチレングリコールモノプロピルエーテル、トリブチ
レングリコールモノブチルエーテル等のトリブチレング
リコールモノアルキルエーテル等が挙げられる。
【0025】化合物(A)の一例であるテトラアルキレ
ングリコールモノアルキルエーテルとしては、特に限定
はされないが、たとえば、テトラエチレングリコールモ
ノメチルエーテル、テトラエチレングリコールモノエチ
ルエーテル、テトラエチレングリコールモノプロピルエ
ーテル、テトラエチレングリコールモノブチルエーテル
等のテトラエチレングリコールモノアルキルエーテル;
テトラプロピレングリコールモノメチルエーテル、テト
ラプロピレングリコールモノエチルエーテル、テトラプ
ロピレングリコールモノプロピルエーテル、テトラプロ
ピレングリコールモノブチルエーテル等のテトラプロピ
レングリコールモノアルキルエーテル;テトラブチレン
グリコールモノメチルエーテル、テトラブチレングリコ
ールモノエチルエーテル、テトラブチレングリコールモ
ノプロピルエーテル、テトラブチレングリコールモノブ
チルエーテル等のテトラブチレングリコールモノアルキ
ルエーテル等が挙げられる。
【0026】化合物(A)の含有割合は、特に限定はさ
れないが、たとえば、多すぎると水性有機ケイ素系組成
物が引火性や可燃性を有する場合があり、少なすぎると
表面張力を低下させる効果が小さくなる点からは、水性
有機ケイ素系組成物全体に対して、好ましくは0重量%
を超え10重量%以下、より好ましくは0.1〜9重量
%、さらに好ましくは0.5〜7重量%、最も好ましく
は1〜5重量%である。
【0027】本発明の水性有機ケイ素系組成物には、特
に限定されるわけではないが、さらに乳化剤が含まれて
いることが、基材に対する浸透性をさらに向上させる点
で好ましい。なお、従来公知の水系の吸水防止剤にも乳
化剤が含有されており、乳化剤は表面張力を低減させる
効果を有するが、表面張力は40dyne/cm 以上であり、
そのため、従来公知の水系の吸水防止剤では基材へ深く
浸透させることが不可能で耐久性に問題があった。ま
た、乳化剤の使用量を増やす程、表面張力は低下する
が、40dyne/cm 未満にすることは困難であり、かつ、
乳化剤を多量に使用すると、撥水性、吸水防止性、遮塩
性等が逆に悪くなる。
【0028】本発明の水性有機ケイ素系組成物に使用可
能な乳化剤としては、特に限定はされないが、たとえ
ば、ノニオン性乳化剤、イオン性乳化剤、両性乳化剤等
の通常の乳化剤を使用することができる。ノニオン性乳
化剤の具体例としては、特に限定はされないが、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレン
アルキルアリルエーテル類、ソルビタン脂肪酸エステル
類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、
ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル類、グ
リセリン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン脂肪酸
エステル類、ジメチルシロキサンの側鎖や末端をポリア
ルキレンオキサイドで変性したジメチルシロキサン共重
合体類、セルロース類等が挙げられる。
【0029】イオン性乳化剤は、通常、アニオン性乳化
剤とカチオン性乳化剤の2種類に分けられる。アニオン
性乳化剤の具体例としては、特に限定はされないが、ア
ルキルベンゼンスルホン酸塩類、高級アルコール硫酸エ
ステル類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エ
ステル類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル硫酸エステル類、アルキルナフチル酸塩類等が挙げら
れる。
【0030】カチオン性乳化剤の具体例としては、特に
限定はされないが、アルキルアミン塩類、第4級アンモ
ニウム塩類等が挙げられる。両性乳化剤の具体例として
は、特に限定はされないが、アルキルベタイン等が挙げ
られる。乳化剤は、1種のみを用いてもよいし、2種以
上を適宜組み合わせて用いてもよい。
【0031】乳化剤の含有割合は、特に限定はされない
が、たとえば、多すぎると撥水性、吸水防止性、遮塩性
等の諸性能を低下させる場合があり、少なすぎると水性
有機ケイ素系組成物の乳化安定性が低くなる場合がある
ので、有機ケイ素成分に対して、好ましくは0.01〜
5重量%、より好ましくは0.05〜3重量%、さらに
好ましくは0.1〜2重量%、最も好ましくは0.2〜
1重量%である。
【0032】本発明の水性有機ケイ素系組成物のpH
は、特に限定はされないが、たとえば、3〜12にする
と、経時安定性に優れる。好ましくは4〜10、さらに
好ましくは5〜9である。また、水性有機ケイ素系組成
物中には、必要に応じて、従来公知の、pH緩衝剤、p
H調整剤、シリカゾル、アルミナゾル、セリアゾル、紫
外線吸収剤、水溶性ポリマー、有機系乳化重合物等を添
加しても良く、これらに限定されない。水性有機ケイ素
系組成物中には、さらに、防カビ剤、防藻剤、防蟻剤の
添加剤を混合しても良く、これら添加剤に限定されな
い。
【0033】本発明の水性有機ケイ素系組成物を得るた
めの方法としては、一般の混合や乳化する方法等が用い
られ、特に限定はない。例えば、スターラー、ホモミキ
サー、ウルトラディスパーサー、高圧ホモジナイザー等
で高速攪拌しながら、有機ケイ素成分と、必要に応じて
用いられるアルキレングリコールモノアルキルエーテル
類等の化合物(A)や乳化剤とを別々または混合した液
を水に少しずつ添加したり、アルキレングリコールモノ
アルキルエーテル類等の化合物(A)や乳化剤と水の混
合液に有機ケイ素成分を少しずつ添加したり、あるいは
これらの逆を行うことにより、本発明の水性有機ケイ素
系組成物が得られる。
【0034】本発明の水性有機ケイ素系組成物が使用さ
れる土木建築材料としては、特に限定されないが、たと
えば、打放しコンクリート、プレキャストコンクリー
ト、軽量気泡コンクリート(ALC)、軽量コンクリー
ト、セメント板、押出しセメント板、石綿セメント板、
パルプセメント板、木毛セメント板、ガラス繊維入りセ
メント板、カーボン繊維入りセメント板、モルタル、目
地モルタル、石膏ボード、石膏プラスター、ドロマイト
プラスター、ハードボード、珪酸カルシウム板、しっく
い、ブロック、レンガ、タイル、瓦、スレート、天然
石、人工石、ガラスウール、ロックウール、セラミック
ファイバー、木材、合板等が挙げられる。
【0035】土木建築材料に使用する方法としては、特
に限定されないが、好ましい使用する方法として、例え
ば、上記材料へローラー、刷毛、スプレー等を用い塗布
したり、場合によっては上記材料を含浸、浸漬したりす
ることが挙げられる。この際、水性有機ケイ素系組成物
は、有機ケイ素成分の量が、組成物全体に対して好まし
くは0.5〜65重量%、より好ましくは1〜45重量
%、さらに好ましくは3〜30重量%、最も好ましくは
5〜18重量%の範囲に水で希釈して使用される。有機
ケイ素成分が少なすぎると塗布、含浸あるいは浸漬等の
回数を増やす必要があり、多すぎると材料への浸透性が
悪くなる傾向がある。また、土木建築材料に使用する他
の好ましい例としては、例えば上記材料を製造する際に
水性有機ケイ素系組成物を添加することが挙げられる。
例えば、モルタルではセメント、砂、水等を混和調製す
る際に水性有機ケイ素系組成物を添加した後成形した
り、コンクリートではセメント、(細)骨材、減水材、
水等を混練する際に水性有機ケイ素系組成物を添加した
後成形したりすることが挙げられ、他の材料でも、これ
らと同様に成形する前や成形する際に水性有機ケイ素系
組成物を添加することが挙げられる。セメントや、コン
クリート、モルタル等へ、その硬化前の混練時に水性有
機ケイ素系組成物を添加すれば、セメント、砂、(細)
骨材等との親和性が高まるため、水性有機ケイ素系組成
物の使用量が少ない場合でも、充分な、撥水性、吸水防
止性、遮塩性等が発揮される。
【0036】なお、水性有機ケイ素系組成物をモルタル
やコンクリート等のセメント組成物に添加する場合、セ
メントに対して有機ケイ素成分が、好ましくは0.01
〜3重量%、より好ましくは0.05〜2.5重量%、
さらに好ましくは0.1〜2重量%、最も好ましくは
0.2〜1.5重量%になるようにする。
【0037】
【実施例】以下に本発明の具体的な実施例および比較例
を示すが、本発明は下記実施例に限定されない。「%」
は特に限定のない限り「重量%」を示す。 〔実施例1〕水76.5kgにジプロピレングリコール
モノブチルエーテル3.5kgを溶解した混合液をホモ
ミキサーで高速攪拌しながら、この混合液にヘキシルト
リエトキシシラン20kgを徐々に添加、混合して乳化
を行った。そのまま30分間高速攪拌を続けて水性有機
ケイ素系組成物(1)を得た。
【0038】この水性有機ケイ素系組成物(1)の表面
張力は、32dyne/cm であった。なお、表面張力は、協
和界面科学(株)製SURFACE TENSIOMETER CBVPにより測
定した。次に、500×500×100mmのコンクリー
ト板の全面に、水性有機ケイ素系組成物(1)を150
g/m2 の割合でスプレーで吹き付けて塗工した後、1
週間放置した。このようにして塗工されたコンクリート
板について、初期の透水性および浸透深さを以下の方法
で評価した。
【0039】初期の透水性は、JIS−A6910に規
定された方法に従って評価した。その結果、0.30ml
/dayであった。浸透深さは、コンクリート板を分割し、
その分割断面に水を噴き付け、撥水層の厚みを測定して
浸透深さとした。その結果、浸透深さは5.5mmであっ
た。次に、サンシャインウェザーメーターで5000時
間の劣化促進試験を行って、透水性および浸透深さの耐
久性を評価した。その結果、透水性は0.32ml/day、
浸透深さは5.4mmであり、初期の性能を維持してい
た。 〔実施例2〕水47.3kgにエチレングリコールモノ
ブチルエーテル2.5kgとオキシエチレンの繰り返し
単位数22であるポリオキシエチレンノニルフェニルエ
ーテル硫酸アンモニウム塩0.075kgとを溶解した
混合液をホモミキサーで高速攪拌しながら、この混合液
に、ヘキシルトリエトキシシラン50kgにソルビタン
モノラウレート0.125kgを溶解した混合液を徐々
に添加、混合して乳化を行った。そのまま30分間高速
攪拌を続けて水性有機ケイ素系組成物(2)を得た。
【0040】この水性有機ケイ素系組成物(2)につい
て、表面張力測定と、透水性試験、浸透深さ試験および
耐久性試験を実施例1と同様にして行った。その結果を
表1に示す。 〔実施例3〕水65.8kgにトリプロピレングリコー
ルモノメチルエーテル4kgを溶解した混合液をホモミ
キサーで高速攪拌しながら、この混合液に、オクチルト
リエトキシシラン30kgにポリオキシエチレンステア
リルエーテル0.2kgを溶解した混合液を徐々に添
加、混合して乳化を行った。そのまま30分間高速攪拌
を続けて水性有機ケイ素系組成物(3)を得た。
【0041】この水性有機ケイ素系組成物(3)につい
て、表面張力測定と、透水性試験、浸透深さ試験および
耐久性試験を実施例1と同様にして行った。その結果を
表1に示す。 〔実施例4〕水40kgにプロピレングリコールモノメ
チルエーテルアセテート5kgとラウリル硫酸ナトリウ
ム0.04kgとを溶解した混合液をホモミキサーで高
速攪拌しながら、この混合液に、オクタデシルトリエト
キシシラン50kgとヘキシルトリメトキシシラン10
kgとポリオキシエチレンステアリルエーテル0.2k
gとを徐々に添加、混合して乳化を行った。そのまま3
0分間高速攪拌を続けて水性有機ケイ素系組成物(4)
を得た。
【0042】この水性有機ケイ素系組成物(4)につい
て、表面張力測定と、透水性試験、浸透深さ試験および
耐久性試験を実施例1と同様にして行った。その結果を
表1に示す。 〔実施例5〕水87.9kgにジプロピレングリコール
モノメチルエーテル2kgを溶解した混合液をホモミキ
サーで高速攪拌しながら、この混合液に、ヘキシルトリ
エトキシシラン10kgにポリオキシエチレンソルビタ
ントリステアレート0.1kgを溶解した混合液を徐々
に添加、混合して乳化を行った。そのまま30分間高速
攪拌を続けて水性有機ケイ素系組成物(5)を得た。
【0043】この水性有機ケイ素系組成物(5)につい
て、表面張力測定と、透水性試験、浸透深さ試験および
耐久性試験を実施例1と同様にして行った。その結果を
表1に示す。 〔実施例6〕実施例1において、水とジプロピレングリ
コールモノブチルエーテルの使用量をそれぞれ79k
g、1.0kgに変更したこと以外は実施例1と同様に
して、水性有機ケイ素系組成物(6)を得た。
【0044】この水性有機ケイ素系組成物(6)につい
て、表面張力測定と、透水性試験、浸透深さ試験および
耐久性試験を実施例1と同様にして行った。その結果を
表1に示す。 〔実施例7〕実施例1において、水とジプロピレングリ
コールモノブチルエーテルの使用量をそれぞれ79.5
kg、0.5kgに変更したこと以外は実施例1と同様
にして、水性有機ケイ素系組成物(7)を得た。
【0045】この水性有機ケイ素系組成物(7)につい
て、表面張力測定と、透水性試験、浸透深さ試験および
耐久性試験を実施例1と同様にして行った。その結果を
表1に示す。 〔比較例1〕実施例1において、ジプロピレングリコー
ルモノブチルエーテルを全く用いないこと以外は実施例
1と同様にして、比較用水性有機ケイ素系組成物(1
1)を得た。
【0046】この比較用水性有機ケイ素系組成物(1
1)について、表面張力測定と、透水性試験、浸透深さ
試験および耐久性試験を実施例1と同様にして行った。
その結果を表1に示す。 〔比較例2〕実施例2において、エチレングリコールモ
ノブチルエーテルを全く用いないこと以外は実施例2と
同様にして、比較用水性有機ケイ素系組成物(12)を
得た。
【0047】この比較用水性有機ケイ素系組成物(1
2)について、表面張力測定と、透水性試験、浸透深さ
試験および耐久性試験を実施例1と同様にして行った。
その結果を表1に示す。 〔比較例3〕実施例3において、トリプロピレングリコ
ールモノメチルエーテルを全く用いないこと以外は実施
例3と同様にして、比較用水性有機ケイ素系組成物(1
3)を得た。
【0048】この比較用水性有機ケイ素系組成物(1
3)について、表面張力測定と、透水性試験、浸透深さ
試験および耐久性試験を実施例1と同様にして行った。
その結果を表1に示す。 〔比較例4〕実施例4において、プロピレングリコール
モノメチルエーテルアセテートを全く用いないこと以外
は実施例4と同様にして、比較用水性有機ケイ素系組成
物(14)を得た。
【0049】この比較用水性有機ケイ素系組成物(1
4)について、表面張力測定と、透水性試験、浸透深さ
試験および耐久性試験を実施例1と同様にして行った。
その結果を表1に示す。 〔比較例5〕実施例5において、ジプロピレングリコー
ルモノメチルエーテルを全く用いないこと以外は実施例
5と同様にして、比較用水性有機ケイ素系組成物(1
5)を得た。
【0050】この比較用水性有機ケイ素系組成物(1
5)について、表面張力測定と、透水性試験、浸透深さ
試験および耐久性試験を実施例1と同様にして行った。
その結果を表1に示す。
【0051】
【表1】
【0052】
【発明の効果】本発明の水性有機ケイ素系組成物は、前
記一般式(1)で示されるシラン化合物(S)、その加
水分解物およびその重縮合物からなる群の中から選ばれ
る少なくとも1種からなる有機ケイ素成分と、水とを含
むため、材料に塗布、含浸、添加等されると、加水分解
・重縮合反応により材料表面および内部において強固に
且つ優れた吸水防止層や撥水層を形成し、雨水、汚水、
酸性雨による材料の劣化や汚れのしみこみ、海(塩)水
による被害、寒冷地における凍結融解作用によるひび割
れ、材料からの塩の溶出による白華等の解決に有用であ
る。水蒸気を放出する機能も有するため炭酸ガスによる
中性化、骨材に含まれるシリカとアルカリによるアルカ
リ骨材反応の防止等にも優れている。
【0053】また、本発明の水性有機ケイ素系組成物の
表面張力は40dyne/cm 未満と低い値であるため、前述
した従来の吸水防止剤と比べて、材料との濡れ性が向上
している。そのため、材料に塗布された場合、材料への
浸透性が高いため、形成される吸水防止層や撥水層が厚
いので、充分な、撥水性、吸水防止性、遮塩性等を材料
に付与することができ、その性能は長期間維持されるの
で、材料の耐久性の向上が図れる。
【0054】本発明の水性有機ケイ素系組成物は、さら
に、種々の塗料やコーティング剤や仕上げ材の防水プラ
イマーやセメント用混和剤等としても有用である。本発
明の土木建築材料は、上記水性有機ケイ素系組成物が塗
工されてなるため、雨水、汚水、酸性雨による材料の劣
化や汚れのしみこみ、海(塩)水による被害、寒冷地に
おける凍結融解作用によるひび割れ、材料からの塩の溶
出による白華等が少ない。また、水蒸気を放出する機能
も有するため炭酸ガスによる中性化や、骨材に含まれる
シリカとアルカリによるアルカリ骨材反応等も抑制され
ている。
【0055】また、本発明の土木建築材料では、塗工さ
れる上記水性有機ケイ素系組成物の表面張力が40dyne
/cm 未満と低い値であるため、上記水性有機ケイ素系組
成物が、前述した従来の吸水防止剤と比べて、土木建築
材料との大きな濡れ性を有し、土木建築材料中に深く浸
透しているため、浸透した水性有機ケイ素系組成物によ
り形成された吸水防止層や撥水層が厚い。そのため、本
発明の土木建築材料は、充分な、撥水性、吸水防止性、
遮塩性等を長期間発揮することができ、これらの諸性能
の耐久性が向上している。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(1)で示されるシラン化合物
    (S)、その加水分解物およびその重縮合物からなる群
    の中から選ばれる少なくとも1種からなる有機ケイ素成
    分と、水とを含み、表面張力が40dyne/cm 未満である
    水性有機ケイ素系組成物。 R4 pSi(OR5)4-p (1) (但し、R4 は炭素数1〜20の1価炭化水素基、R5
    は炭素数1〜6のアルキル基、pは1または2であ
    る。)
  2. 【請求項2】乳化剤をさらに含む請求項1に記載の水性
    有機ケイ素系組成物。
  3. 【請求項3】前記乳化剤は、前記有機ケイ素成分に対し
    て0.01〜5重量%の割合で含まれている、請求項2
    に記載の水性有機ケイ素系組成物。
  4. 【請求項4】モノアルキレングリコールモノアルキルエ
    ーテル、ジアルキレングリコールモノアルキルエーテ
    ル、トリアルキレングリコールモノアルキルエーテル、
    テトラアルキレングリコールモノアルキルエーテルおよ
    びそれらのモノアセテート類からなる群の中から選ばれ
    る少なくとも1種の化合物(A)を含む請求項1から3
    までのいずれかに記載の水性有機ケイ素系組成物。
  5. 【請求項5】前記有機ケイ素成分が組成物全体に対して
    0.5〜65重量%、前記化合物(A)が組成物全体に
    対して0重量%を超え10重量%以下の割合で含まれ
    る、請求項4に記載の水性有機ケイ素系組成物。
  6. 【請求項6】請求項1から5までのいずれかに記載の水
    性有機ケイ素系組成物が塗工されてなる土木建築材料。
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