JPH10158428A - スチレン変性樹脂発泡成形体の製法 - Google Patents

スチレン変性樹脂発泡成形体の製法

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JPH10158428A
JPH10158428A JP33633096A JP33633096A JPH10158428A JP H10158428 A JPH10158428 A JP H10158428A JP 33633096 A JP33633096 A JP 33633096A JP 33633096 A JP33633096 A JP 33633096A JP H10158428 A JPH10158428 A JP H10158428A
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JP
Japan
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resin
styrene
foaming
modified resin
modified
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Application number
JP33633096A
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English (en)
Inventor
Yoshiharu Komota
義春 古茂田
Yoshinori Toyoda
叔典 豊田
Kazuji Okabe
和次 岡部
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NISSO JUSHI KK
Original Assignee
NISSO JUSHI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温で成形される樹脂は、成形温度が高く、
発泡成形体を得るには発泡剤の使用温度範囲外にあり、
成形前に発泡したり発泡が粗かったりした。 【解決手段】スチレン変性樹脂100重量部に、発泡性
物質を内包してカプセル化している発泡性高分子微粉末
を1〜20重量部混合し、成形することを特徴とするス
チレン変性樹脂発泡成形体の製法

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性、機械特性
に優れ、発泡が極めて微細かつ均一性なスチレン変性樹
脂発泡成形体の製法に関する。
【0002】
【従来の技術】 技術的背景 発泡成形は成形温度が高いと、成形前に発泡したり、発
泡が粗かったりして、発泡体にするには問題があり、比
較的低温での成形が好ましい。このため発泡成形体を得
るに好適な温度領域外の高温で成形する樹脂については
発泡成形体を得ることが難しく、従来の発泡成形体では
機械特性、耐熱性を満足するに至らなかった。 類似技術 高温域で成形される樹脂については成形性、経済性等の
理由から、成形性・経済性に優れたスチレンによる変性
が行なわれ、改質により用途が拡大している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】高温で成形される樹脂
は耐熱性、耐衝撃性、機械的特性、寸法安定性、耐薬品
性等に優れた特性があるが、成形温度が高く、発泡成形
体を得るには発泡剤の使用温度範囲外にあり、成形前に
発泡してしまったり出来た発泡成形体の発泡が粗かった
りして問題があった。発泡成形体を得るには、低沸点有
機化合物を樹脂に混合した後成形し、該有機化合物によ
る体積膨張を利用する方法、炭酸ガス、水等の揮発性物
質の反応生成を利用する方法、有機化合物や無機化合物
の加熱により分解生成する窒素ガス、炭酸ガス等の揮発
性物質を利用する方法、予め低沸点有機化合物を含有さ
せた高分子を加熱して発泡成形する方法が採用されてい
るが、樹脂の種類によっては発泡しなかったり、発泡の
分布が不均一であったりした。本発明は発泡が極めて微
細かつ均一性のある耐熱性、機械特性に優れたスチレン
変性樹脂の発泡成形体を得る事を課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、スチレン変性
樹脂100重量部に、発泡性高分子微粉末を1〜20重
量部混合し、成形することを特徴とするスチレン変性樹
脂発泡成形体の製法である。
【0005】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明は高温で成形す
る樹脂でもポリスチレンと相性が良く、適宜ポリスチレ
ンにより変性が出来る樹脂は、比較的低温で成形が可能
となり、発泡成形体を得るに可能な高温領域になる事か
ら鋭意検討を重ね、発泡剤として発泡性物質を内包しカ
プセル化した発泡性高分子微粉末を使用する事で、発泡
が極めて微細かつ均一性のある耐熱性、機械特性に優れ
た軽量のスチレン変性樹脂の発泡成形体を得る事を見だ
したものである。発泡性高分子微粉末とは、熱可塑性の
シェルに発泡性物質を内包させたもので、加熱により柔
らかくなると同時に内包されたガスが気化し、その蒸気
圧で球体が膨張する。膨張後の粒径も50〜120μm
の小球状で完全なクローズドセル構造となっており、ガ
スを放出しない機構を有するものである。
【0006】発泡性高分子微粉末に使用される高分子と
しては、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ
スチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、ABS樹脂、塩化ビニ
リデン・アクリルニトリル樹脂等の熱可塑性樹脂が用い
られるが、軟化温度から塩化ビニリデン・アクリルニト
リル樹脂が好ましい。発泡性物質としてはメチレンクロ
ライド、ペンタン、シクロペンタン、n−ブタン、イソ
ブタン、HCFC−141b等が用いられる。スチレン
変性樹脂とは、発泡温度領域を越える高温で成形する樹
脂をスチレン系単量体と共重合させた樹脂若しくはスチ
レンと混合等により添加して基となる樹脂を変性した樹
脂である。発泡温度領域とは、発泡性物質を内包・カプ
セル化した熱可塑性樹脂のシェルが破壊されない温度範
囲150℃〜230℃をいい、機械中の滞留時間や成形
するときの樹脂流動による摩擦熱を考慮すると150℃
〜200℃が好適である。
【0007】発泡温度領域を越える高温で成形する樹脂
とは、汎用樹脂でも比較的高温で成形される樹脂、例え
ばアクリル樹脂が挙げられ、汎用エンプラとしてポリア
ミド、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテ
ル、ポリブチレンテレフタレート、超高分子量ポリエチ
レン、スーパーエンプラと称されるポリサルホン、ポリ
エーテルサルホン、ポリフェニレンサルファイド、ポリ
アリレート、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、
ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、液晶ポリマ
ー等が挙げられる。発泡性高分子微粉末の添加量として
はスチレン変性樹脂100重量部に対して1〜20重量
部であるが好ましくは1〜10重量部より好ましくは1
〜5重量部である。20重量部を超えると樹脂本来の特
性が失われ、実用的でなくなる。スチレン変性樹脂と発
泡性高分子微粉末との分級を避け分散性を良くするため
に、予め使用する樹脂でマスターバッチ化して使用した
り、展着剤を使用したりする事も可能である。着色剤、
難燃剤、帯電防止剤、滑剤、充填剤等の使用も可能であ
る。
【0008】
【実施例】
実施例1 スチレン変性ポリフェニレンエーテル樹脂(アートレッ
クス HT2401E:住友化学工業株式会社製)10
0重量部に塩化ビニリデン・アクリルニトリル共重合体
を殻として、発泡性物質がイソブタンである発泡性高分
子微粉末(エクスパンセル 092 Du120:エク
スパンセル株式会社製)3重量部を添加し、ダブルコー
ン型ブレンダーで5分間混合し、ブレンド品を得た。こ
のブレンド品を射出成形機(東芝 IS 150E:東
芝機械株式会社製)を用いて180〜200℃の温度で
射出成形し、板状の発泡成形体を得た。得られた成形品
の発泡倍率は2.6倍であった。
【0009】実施例2 スチレン変性アクリル樹脂(SD−120:旭化成株式
会社製)100重量部に塩化ビニリデン・アクリルニト
リル共重量体を殻として、発泡性物質がイソブタンであ
る発泡性高分子微粉末(エクスパンセル 092 Du
120:エクスパンセル株式会社製)3重量部を添加
し、ダブルコーン型ブレンダーで5分間混合し、ブレン
ド品を得た。このブレンド品を押出成形機(SE−11
5DVB:東芝機械株式会社製)を用いて180〜20
0℃の温度で押出成形し、板状の発泡成形体を得た。得
られた成形品の発泡倍率は2.8倍であった。
【0010】
【発明の効果】本発明はにより、発泡が極めて微細かつ
均一性のある耐熱性、機械特性に優れたスチレン変性樹
脂発泡体を得る事ができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチレン変性樹脂100重量部に、発泡
    性高分子微粉末を1〜20重量部混合し、成形すること
    を特徴とするスチレン変性樹脂発泡成形体の製法
  2. 【請求項2】 スチレン変性樹脂100重量部に、発泡
    性高分子微粉末を1〜20重量部混合し、150℃〜2
    30℃で発泡成形することを特徴とするスチレン変性樹
    脂発泡成形体の製法
  3. 【請求項3】 発泡性高分子微粉末が、発泡性物質を内
    包しカプセル化している、請求項1及び2に記載のスチ
    レン変性樹脂発泡成形体の製法
  4. 【請求項4】 スチレン変性樹脂がスチレン変性ポリフ
    ェニレンエーテル樹脂である請求項1〜3の発泡成形体
    の製法
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の製法で得られる発泡成形
JP33633096A 1996-12-02 1996-12-02 スチレン変性樹脂発泡成形体の製法 Pending JPH10158428A (ja)

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JP33633096A Pending JPH10158428A (ja) 1996-12-02 1996-12-02 スチレン変性樹脂発泡成形体の製法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010084017A (ko) * 2000-02-23 2001-09-06 박찬구 발포용 스티렌계 열가소성 수지 조성물

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