JPH10151481A - 活性汚泥に対する毒性評価方法 - Google Patents

活性汚泥に対する毒性評価方法

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JPH10151481A
JPH10151481A JP31201796A JP31201796A JPH10151481A JP H10151481 A JPH10151481 A JP H10151481A JP 31201796 A JP31201796 A JP 31201796A JP 31201796 A JP31201796 A JP 31201796A JP H10151481 A JPH10151481 A JP H10151481A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汚泥に対する種々の廃水の毒性を容易に且つ
高精度に測定することができる活性汚泥に対する毒性評
価方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 活性汚泥に対し標準基質を添加して最大
呼吸速度を測定する第1次測定と、次いでこの第1次測
定後の活性汚泥に対し検水を添加して最大呼吸速度を測
定する第2次測定と、次いで、この第2次測定後の活性
汚泥に対し標準基質を添加して最大呼吸速度を測定する
第3次測定とを行い、該第1次測定による最大呼吸速度
と該第3次測定による最大呼吸速度とを対比して活性汚
泥に対する該検水の毒性を評価する。例えば、硝化又は
資化阻害率は(B−A)/B×100%として求められ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃水処理用の活性
汚泥に対する水の毒性を評価する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】廃水を活性汚泥によって処理する場合、
該廃水中の生物阻害性の物質により処理効率が大きく影
響されるところから、この廃水の活性汚泥に対する毒性
を試験する種々の方法が提案されている。
【0003】特開昭62−27097号公報の従来技術
の欄には、検水存在下の活性汚泥の全呼吸速度と検水を
含まない時の活性汚泥の呼吸速度(内生呼吸速度)との
比を求めることにより該検水の活性汚泥に対する毒性を
評価する方法が記載されている。
【0004】特開平2−190763号公報には、微生
物を保持した固定化微生物膜と、該微生物膜と接触後の
試料中の溶存酸素量を測定する溶存酸素検出器とを組み
合わせてなる微生物センサを用い、標準溶液を該微生物
センサに接触させた場合と検水を該微生物センサに接触
させた場合との溶存酸素量の差を対比して検水の毒性を
評価する方法が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の毒性評価方
法は、要するに標準液を微生物処理して標準データを
得、その後検水を微生物処理して対比データを得、これ
らデータを直接に比較して毒性を評価するものである
が、この場合、標準液と検水とにおける毒性物質以外の
基質の差異により該対比データが影響されることにな
り、毒性評価精度が低下してしまう。
【0006】また、特開平2−190763号の方法
は、微生物を保持させた固定化微生物膜を用いるところ
から、毒性物質流入時に微生物が死滅してしまい、測定
後頻繁に固定化微生物膜を交換する必要があり、著しく
手間がかかる。
【0007】本発明は、汚泥に対する種々の廃水の毒性
を容易に且つ高精度に測定することができる活性汚泥に
対する毒性評価方法を提供することを目的とするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の活性汚泥に対す
る毒性評価方法は、活性汚泥に対し標準基質を添加して
最大呼吸速度を測定する第1次測定と、この第1次測定
後の活性汚泥に対し検水を添加して内生呼吸速度に達し
たことを測定する第2次測定と、この第2次測定後の活
性汚泥に対し標準基質を添加して最大呼吸速度を測定す
る第3次測定とを行い、該第1次測定による最大呼吸速
度と該第3次測定による最大呼吸速度とを対比して活性
汚泥に対する該検水の毒性を評価することを特徴とする
ものである。
【0009】かかる本発明の活性汚泥に対する毒性評価
方法においては、毒性物質接触前の第1次測定データ
と、毒性物質接触後の第3次測定データとを対比して毒
性を評価する。この第1次データと第3次データとは、
共に同一の標準基質に対する最大呼吸速度であるから、
検水中の基質に影響されることのない毒性評価が行われ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において、活性汚泥は、B
OD成分を酸化するBOD酸化菌及びアンモニア態窒素
を亜硝酸あるいは硝酸に酸化する硝化菌などのいずれを
含むものであっても良い。
【0011】本発明において、評価される検水として
は、都市下水、し尿系排水、工場排水等の各種の廃水が
挙げられる。
【0012】標準基質としては、BOD酸化菌への毒性
を評価する場合には酢酸、グルコース等が挙げられ、硝
化菌への毒性を評価する場合には塩化アンモニウム等が
挙げられる。
【0013】標準基質の添加量は、第1次処理において
はNH3 −Nとして10〜50mg/L、BODとして
100〜500mg/Lとするのが好ましく、第3次処
理では第1次処理の添加量と等しくするのが好ましい。
【0014】なお、通常の場合、第1次処理に先立っ
て、内生呼吸速度に達するまで十分に曝気しておく。
【0015】呼吸速度を測定する手段としては、呼吸速
度を経時的に測定できるものであれば制限なく使用で
き、例えば、DO計、酸素ガス計、液位計、圧力計等を
用いても良いが、本出願人が特願平7−90651号、
特願平8−113629号で提案している測定装置によ
るのが好ましい。この測定装置については後述する。
【0016】本発明における好適な毒性評価方法は次の
手順に従って行われる。
【0017】 前処理として、活性汚泥を採取後、内
生呼吸速度に達するまで十分に曝気する。 内生呼吸速
度に達したかどうかは呼吸速度及び呼吸速度の変化率等
によって確認す ることができる。 次に、経時的に呼吸速度計でこの活性汚泥の呼吸速
度を計測しながら、標準基質を適量添加し、1次処理す
る。この1次処理における最大呼吸速度を測定し、Bと
する。 次に、この1次処理後の活性汚泥に対し検水を添加
し、2次処理する。この2次処理後、呼吸速度が内生呼
吸速度に戻るまで待つ。 次に、この2次処理後の活性汚泥に対し、上記の
1次処理時に添加したものと同一の標準基質を同一量だ
け添加して3次処理し、最大呼吸速度を計測し、Aとす
る。
【0018】一般に、検水中の毒性物質に被毒すること
により、上記の3次処理時の最大呼吸速度Aはの1
次処理時の最大呼吸速度Bよりも低くなる。そこで、微
生物酸化阻害率は、(B−A)/B×100%として計
算される。なお、上記呼吸速度計として好適な装置につ
いて次に説明する。
【0019】図2は特願平7−90651号の汚泥活性
度計測装置の一例を示す断面図であり、図3はその計測
原理を説明する模式図である。この汚泥活性度計測装置
では、U字管7の水位計測手段として超音波式液位計1
0を設けている。
【0020】密閉槽よりなる汚泥槽1の上部には、汚泥
を定量供給する供給管11が取り付けられ、また、下部
には排出管12が取り付けられており、評価したい汚泥
や有機物(基質)、栄養源を含む水を導入,排出できる
ように構成されている。この供給管11及び排出管12
はそれぞれバルブ11A,12Aを有する。
【0021】この汚泥槽1内の汚泥2中には、送気管3
の先端に設けられた曝気手段3B、例えば、散気管、機
械曝気器が差し込まれており、必要に応じて汚泥を曝気
することができるように構成されている。
【0022】汚泥槽1には、汚泥,基質等を導入した状
態で液相部と気相部とが形成される。
【0023】密閉槽よりなるアルカリ槽4は、汚泥槽1
より連通管5を経て送り込まれた炭酸ガスを除去する炭
酸ガス除去槽であり、内部に水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等のアルカリ溶液6が貯留されている。このア
ルカリ槽4にも、液相部と気相部とが形成されている。
【0024】汚泥槽1の気相部とアルカリ槽4の液相部
とは連通管5で連絡されている。アルカリ槽4の気相部
と汚泥槽1の液相部とは送気管3により連結されてい
る。送気管3の途中には、エアポンプ3Aやブロワー等
の送気手段が設けられ、この送気管3の汚泥槽1の液相
部に位置する端部には前述の如く、曝気手段3Bが設け
られている。
【0025】液位モニタMは、内部に水(水以外の液
体、例えば、油などでも良い。)8を有するU字管7と
超音波式液位計10とで構成されている。U字管7の一
端7Aとアルカリ槽4の気相部とは連通管13で連通し
ており、汚泥槽1及びアルカリ槽4及びU字管7の閉鎖
側とで密閉空間が形成されている。 この汚泥活性度計
測装置では、このU字管7の大気開放した他端7B側の
水位8Bの変化を超音波式液位計10により連続的に計
測する。
【0026】汚泥槽1にサンプリングされた一定量の汚
泥2は、エアーポンプ3Aによって送られた空気により
曝気されている。(このとき、バルブ11Aは閉じてい
る。)この曝気は、特に、評価期間中に、溶存酸素律速
とならないように、初期酸素の供給のために行われる。
汚泥2中の微生物は曝気空気中の酸素を消費し、炭酸ガ
スを排出する。汚泥槽1からガスは連通管5を介してア
ルカリ槽4内のアルカリ溶液5に吹き込まれ、炭酸ガス
が溶解、除去される。アルカリ槽4を出たガスはエアー
ポンプ3Aにより再び汚泥槽1に送られ汚泥2中に曝気
される。この汚泥2中の微生物によって消費された酸素
の量だけ気相部分の容量が減少し、U字管7の開放端7
B側の水位8Bが低下する。
【0027】この超音波式液位計10は、超音波振動子
からなる超音波送受信器10Aと演算処理部10Bとを
備え、演算処理部10Bの演算処理回路は、周期的に送
信信号パルスを送信回路に出力し、送信回路はこれを増
幅して超音波送受信器10Aの超音波振動子を駆動す
る。超音波振動子は駆動信号に従って振動し、これによ
って音波がU字管7内の水面8Bに向かって発射され
る。発射された音波は水面8Bで反射し、再び超音波振
動子に返ってくる。演算処理部10Bの超音波振動子は
返ってきた反射波によって電気信号を発生し、これが受
信回路に伝搬される。前記受信回路は、前記振動子から
の信号を増幅・検波して、演算処理部10Bの演算処理
回路に送信する。
【0028】電気信号の伝搬速度は、超音波の伝搬速度
に対してはるかに速いので、送信を行ってから反射波を
受信するまでの時間tは、振動子から発射され水面で反
射して戻ってきた音波の伝搬時間とみなすことができ、
従って、超音波送受信器10Aから水面までの超音波の
往復の伝搬時間を連続的かつ自動的に計測可能となる。
【0029】即ち、超音波の伝搬時間tにより算出した
容量Vは、図3の斜線の部分の容量に相当する。従っ
て、例えば、この超音波の伝搬時間tを用いて、計測時
点毎の容量Vを演算し、この容量Vを時間の関数として
プロットすることにより、酸素消費量の変化、即ち、汚
泥活性の変化を知ることができる。
【0030】図4は特願平8−113629号の発明の
微生物の呼吸速度計の系統図である。
【0031】この測定装置は、第1の密閉槽(測定槽)
51、第2の密閉槽(CO2 吸収槽)52、酸素センサ
53、エアポンプ54、データ処理装置55等よりな
る。第1の密閉槽51には、散気管56と、試料の投入
弁57とが設けられている。第1の密閉槽51の上部の
気体を第2の密閉槽52のアルカリ溶液(例えばKOH
溶液)に吹き込むように配管58が設けられると共に、
第2の密閉槽52の上部の気体を散気管58に供給する
ように配管59が設けられている。この配管59の途中
に酸素センサ53及びエアポンプ54が設けられてい
る。図示はしないが、密閉槽51,52及び配管58,
59内の気体を新鮮な空気に置換しうるようにするため
に、配管58又は59に大気開放弁が設けられている。
【0032】配管59のうち第2の密閉槽52のすぐ近
傍の部分に気体体積変化量測定器60が配管61を介し
て接続されている。この測定器60は、密閉容器62
と、該容器62内に差し込まれた直管63と、該直管6
3の下部に設けられた該直管63内の水位を測定するレ
ベルセンサ64とを備えている。この直管63の上端は
大気に開放し、下端は容器62内の水に開放している。
レベルセンサ64の検出信号はデータ処理装置55に入
力されている。
【0033】試料中に含まれる微生物の呼吸速度を計測
するには、第1の密閉槽51中に活性汚泥を含む液を収
容しておき、第2の密閉槽52中にアルカリ溶液(この
場合KOH溶液)を収容しておく。
【0034】次いで、BOD基質を含む試料液の所定量
を第1の密閉槽51中に試料投入弁57経由で導入す
る。この試料投入弁57を閉鎖してからエアポンプ54
で第1の密閉槽51の液相に空気を送気し、循環曝気を
開始する。散気管56から液中に吹き込まれた空気は、
第1の密閉槽51の上部から配管58を経て第2の密閉
槽52中に吹き込まれ、空気中に含まれていたCO2
KOH溶液に吸収される。KOH溶液上に浮上した空気
は、配管59を経て再び第1の密閉槽51内の液中に吹
き込まれる。この配管59を通るときに、酸素センサ5
3によって空気中のO2 濃度がセンシングされる。エア
ポンプ54の始動時のノイズ減衰後に酸素センサ53の
検出酸素濃度信号をデータ処理装置55に入力し、初期
酸素濃度値を演算し、記憶させる。所定時間が経過して
から再び酸素センサ53の酸素濃度信号をデータ処理装
置に入力し、このときの酸素濃度値を演算する。この酸
素濃度値と初期酸素濃度値との差から酸素消費量を求
め、微生物の呼吸速度を演算する。
【0035】なお、酸素センサ53の検出信号をデータ
処理装置55に入力すると共に、さらに、レベルセンサ
64の検出信号をデータ処理装置55に入力する。
【0036】データ処理装置55では、レベルセンサ6
4によって求まる閉ループ系の体積減少量を真値とし、
これに基づいて酸素センサ53の検出信号によって求ま
る体積減少量を較正する。
【0037】気体体積変化量測定器60の検出値を用い
た酸素センサ53の較正は、定期的に行われる。
【0038】較正の具体的計算法は次の通りである。
【0039】酸素センサ53の初期出力値(初期酸素濃
度を示す出力電圧)をE1 とし、測定終了時の出力電圧
をE2 とする。酸素センサ53の出力電圧は、酸素濃度
に直線的に比例するものであり、従って微生物の呼吸に
よって消費された酸素量は、この出力電圧E1 ,E2
差に対し一定の係数kを掛けた値となる。
【0040】従って、この酸素センサ53の出力電圧か
ら演算される酸素濃度変化ΔCS (%)は、係数kを用
いて ΔCS =k(E1 −E2 ) と表わされる。
【0041】一方、測定器60のレベルセンサ64の初
期検出水位と測定終了時の検出水位との差をΔH(c
m)とし、容器62の水平断面積をS(cm2 )とし、
閉ループ内の初期の気体体積をQとすると、該レベルセ
ンサ64の出力信号から演算される酸素濃度変化CL
次のように表わされる。
【0042】ΔCL = [(ΔH・S)/(Q−ΔH・S
/2)] ×100 なお、この式の意味は、 [(減少気体体積)/(閉ループ内の気体体積平均
値)]×100 である。この式の分母には、測定開始時の体積Qと測定
終了時の体積Q−ΔH・Sとの平均[Q+(Q−ΔH・
S)]×1/2=Q−ΔH・S/2を用いている。
【0043】なお、厳密には測定中の気相容積変化か
ら、酸素センサによる酸素濃度をそれぞれ対応する容積
から求める必要があるが、ここでは簡略法として気相容
積の中間値を用いて計算することとした。この方法であ
れば酸素センサの測定値にオフセットがあっても結果に
影響を与えない。また、液相中の溶存酸素濃度の変化は
気相中の酸素濃度に比べてごく僅かなので無視する。
【0044】このΔCL を真値としてΔCS を較正する
のであるが、そのためにはそれまでの係数kをk×(Δ
L /ΔCS )という新しい係数に置き換えれば良い。
【0045】このように、定期的に係数kを較正し、精
度の高い酸素消費量を求め、呼吸速度を高精度に測定す
ることが可能となる。なお、本発明では、測定対象試料
の各時点における呼吸速度を連続的に測定しているとき
に逐次較正を行うのが好ましい。
【0046】上記実施の形態では閉ループ系の気体体積
変化を測定して酸素センサを較正しているが、閉ループ
系の気体圧力変化を測定して酸素センサを較正しても良
い。
【0047】
【実施例】
実施例1 活性汚泥としてし尿処理場活性汚泥を用いた実施例につ
いて説明する。この活性汚泥1L(リットル)を採取
し、前処理として、自己分解速度に達するまで十分に曝
気した。この活性汚泥を図4に示す呼吸速度計測装置の
第1の密閉槽51に入れ、呼吸速度を計測しながら1次
処理〜3次処理を行った。1次処理及び3次処理では、
NH4 Clを38mg添加した。2次処理では、検水と
してグルコース、硫酸銅混合液(グルコース80mg、
硫酸銅1.6mg含有)を添加した。このときの呼吸速
度の経時変化は図1に示す通りであった。この図1の結
果から、硝化阻害率を計算したところ、 であった。
【0048】実施例2 活性汚泥としてし尿処理場活性汚泥を用い、1次処理及
び3次処理の標準基質としてグルコース80mgを添加
し、検水としてグルコース、フェノール混合液(グルコ
ース80mg、フェノール10mg含有)を添加したこ
と以外は実施例1と同様にしてBOD資化阻害率を測定
した。その結果、B=50(mg/L/h),A=30
(mg/L/h)であり、 BOD資化阻害率(%)=(B−A)/B×100 =(50−30)150×100 =40% であった。
【0049】
【発明の効果】以上の通り、本発明によると、活性汚泥
に対する毒性を容易にしかも精度良く測定することがで
きる。
【0050】本発明では、添加する標準基質を変えるこ
とにより、硝化菌に対する毒性、BOD資化菌に対する
毒性などを個々に測定することができ、生物学的水処理
装置を的確に運転管理することができる。
【0051】本発明によると、活性汚泥槽に被処理水を
導入する前にその毒性を知ることができるため、活性汚
泥槽の汚泥が被毒して死滅したり活性低下することを防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における活性汚泥の経時変化を示すグラ
フである。
【図2】本発明で用いるのに好適な呼吸速度測定装置の
系統図である。
【図3】図2の装置の計測原理を示す模式図である。
【図4】本発明で用いるのに好適な別の呼吸速度測定装
置の系統図である。
【符号の説明】
1 汚泥槽 2 汚泥 3 送気管 3A エアーポンプ 3B 曝気手段 4 アルカリ槽 5 連通管 6 アルカリ溶液 7 U字管 8 水 10 超音波式液位計 10A 超音波送受信器 10B 演算処理部 51 第1の密閉槽(測定槽) 52 第2の密閉槽(CO2 吸収槽) 53 酸素センサ 54 エアポンプ 55 データ処理装置 56 散気管 57 試料投入弁 60 気体体積変化量測定器 62 容器 63 直管 64 レベルセンサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性汚泥に対し標準基質を添加して最大
    呼吸速度を測定する第1次測定と、 この第1次測定後の活性汚泥に対し検水を添加して内生
    呼吸速度に達したことを測定する第2次測定と、 この第2次測定後の活性汚泥に対し標準基質を添加して
    最大呼吸速度を測定する第3次測定とを行い、 該第1次測定による最大呼吸速度と該第3次測定による
    最大呼吸速度とを対比して活性汚泥に対する該検水の毒
    性を評価することを特徴とする活性汚泥に対する毒性評
    価方法。
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