JPH10150391A - 通信機 - Google Patents

通信機

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JPH10150391A
JPH10150391A JP8322203A JP32220396A JPH10150391A JP H10150391 A JPH10150391 A JP H10150391A JP 8322203 A JP8322203 A JP 8322203A JP 32220396 A JP32220396 A JP 32220396A JP H10150391 A JPH10150391 A JP H10150391A
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JP
Japan
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choke coil
coil
electromagnetic induction
power supply
printed circuit
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JP8322203A
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Takafumi Kyomasu
貴文 京増
Katsuyuki Teruyama
勝幸 照山
Yoshio Atsumi
凱雄 渥美
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Tokimec Inc
Original Assignee
Tokimec Inc
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Publication date
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/0213Electrical arrangements not otherwise provided for
    • H05K1/0216Reduction of cross-talk, noise or electromagnetic interference
    • H05K1/0218Reduction of cross-talk, noise or electromagnetic interference by printed shielding conductors, ground planes or power plane
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
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    • H05K1/023Reduction of cross-talk, noise or electromagnetic interference using auxiliary mounted passive components or auxiliary substances
    • H05K1/0233Filters, inductors or a magnetic substance
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/18Printed circuits structurally associated with non-printed electric components

Abstract

(57)【要約】 【課題】チョークコイルの発するスイッチングノイズか
ら電磁誘導結合子を有効に絶縁分離する。 【解決手段】コイル16(電磁誘導結合子)を介して通
信を行う通信部と、スイッチングトランジスタ34によ
って断続された電流をチョークコイル35で平滑化して
電源電圧を安定化させる電源回路とを具備した通信機に
おいて、シールドパターン54が形成されたプリント基
板53を備え、このプリント基板53の表裏面のうちコ
イル16に近い方の面上にスイッチングトランジスタ3
4が配置され、プリント基板53の表裏面のうちコイル
16から遠い方の面上であってスイッチングトランジス
タ34と対向する部位にチョークコイル35が配置され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通信部に電磁誘
導結合子が用いられ且つ電源回路にスイッチング素子お
よびチョークコイルが用いられている通信機に関し、詳
しくは、チョークコイルの発するスイッチングノイズか
ら電磁誘導結合子を絶縁分離するための改良に関する。
【0002】電磁誘導結合方式による通信は、電磁誘導
結合子を介して通信を行うものであり、電磁誘導結合子
としてのコイルやアンテナを備えて、コイルの相互誘導
作用又はアンテナの誘導電磁界を利用して接触不要で行
われる通信である。この方式の通信機としては、ICカ
ードやデータキャリア等のデータ記憶体、あるいはデー
タ記憶体に対し通信でアクセスしてデータの読み取り,
書き込み,又は読み書きを行うリーダ等のデータアクセ
ス装置などが挙げられる。
【0003】また、リーダライタ等の通信機に内蔵され
る電源回路には、変換効率等の観点からスイッチングレ
ギュレータがよく用いられる。これは、スイッチング素
子やチョークコイル等を備えて、スイッチング素子によ
って断続された電流をチョークコイルで平滑化すること
で電源電圧を安定化させる方式の電源回路である。さら
に、通信機等の電子機器には、機器内部における回路や
素子間の誘導ノイズを断つために、電磁シールドも適宜
設けられる。
【0004】
【従来の技術】図4に機能ブロックを示したデータキャ
リアシステムは、電磁誘導結合方式で通信する通信機の
基本的な適用例である。これは、コイルの相互誘導作用
を利用した電磁誘導結合方式によって通信を行うリーダ
ライタ10とデータキャリア20とからなり、通信可能
なところまで近接したデータキャリア20に対しリーダ
ライタ10が通信でアクセスしてメモリデータの送受を
行うことで接触不要でデータの読み取りや更新等を行う
ものである。すなわち、リーダライタ10から読出コマ
ンドが送出されている時に、その通信可能範囲内にデー
タキャリア20が入って来てその読出コマンドが受信さ
れると、データキャリア20のメモリから該当するデー
タが読み出される。さらに、このデータがデータキャリ
ア20からリーダライタ10へ送信されてメモリデータ
の送受が行われ、最後にリーダライタ10で所定のデー
タ処理がなされるのである。
【0005】そのために、リーダライタ10は、データ
キャリア20とのメモリデータの送受処理の手順制御等
をプログラム処理で行うマイクロプロセッサを主体とし
て構成された制御部11と、データキャリア20との通
信を電磁誘導結合方式で行うために設けられた通信部1
2とからなる。制御部11には、所定の読出コマンドを
通信部12経由でデータキャリア20へ向けて送出する
読出コマンド送出手段と、データキャリア20から通信
部12経由で受信したメモリデータに対して値の確認や
所定のデータ処理を施して更新する等のデータ処理を行
うデータ処理手段とが、プログラム処理としてインプリ
メントされている。通信部12は、電磁誘導結合子とし
てコイル16を具備しており、読出コマンド送出手段か
ら受けた読出コマンド等で所定周波数の搬送波にPSK
等のデジタル変調を施してコイル16へ流すことで外部
への送信を行うとともに、コイル16に相互誘導作用で
誘起した電圧を受信して搬送波成分除去等の処理を施し
てデータキャリア20からの受信信号を復調するように
なっている。
【0006】また、データキャリア20は、リーダライ
タ10との通信をコイルの相互誘導作用を利用した電磁
誘導結合方式で行うために通信部21に電磁誘導結合子
としてのコイル25が設けられており、制御部22に
は、通信部21経由で受けたリーダライタ10からの読
出コマンドを受理して該当データをメモリ23から読み
出す等の処理を行う読出コマンド受理手段と、読み出さ
れたメモリデータを通信部21経由でリーダライタ10
へ返送するデータ返送手段とが、プログラム処理として
インプリメントされている。なお、データキャリア20
は、小形で携帯容易なことが重視され、リーダライタ1
0との交信時に動作可能であれば十分とされる応用が多
いので、内蔵電池を電源として動作したり、あるいは整
流回路29を備えてコイル25の誘導電流を整流して動
作電力を生成するようになっている。
【0007】これに対し、リーダライタ10は、商用電
力の利用が可能なため、図5に示した如きスイッチング
レギュレータの電源回路30を具備している。この電源
回路30は、一般の単相交流AC100Vを降圧してか
ら全波整流して蓄えておき、その放出電流をスイッチン
グ制御して電源電圧Vccを生成するとともにスイッチン
グ電流を平滑化して電源電圧Vccを安定させるのであ
る。そのために、電源回路30は、AC100Vを入力
とし一次二次の巻数比が10:1以下の変圧器31と、
変圧器31の出力を単相全波整流するダイオードスタッ
ク32と、ダイオードスタック32の整流出力で充電さ
れるコンデンサ33と、コンデンサ33から電源電圧V
ccのラインへ放出される電流を開閉するスイッチングト
ランジスタ34と、スイッチングトランジスタ34を介
して断続的に流される電流を平滑なものとするために電
源電圧Vccのラインに直列に介挿されたチョークコイル
35と、チョークコイル35と共に平滑処理を行うため
に電源電圧Vcc及び接地GND間に介装されたコンデンサ
36と、電源電圧Vccに対応した検出値と所定の基準値
との比較結果に応じてスイッチングトランジスタ34の
オンオフの割合を変える制御を行うスイッチング制御回
路37とを具備したものとなっている。
【0008】ところで、電子機器内部における誘導ノイ
ズ遮断のための電磁シールドについて、実開昭57−1
86063号公報記載の印刷配線板が知られている。こ
れは、信号用配線パターンを内層として形成する一方、
シールドパターンを表面層として形成したものである。
これによって、プリント基板間に介装されていたシール
ド板を省いても、プリント基板相互に亘る一般的なノイ
ズが絶縁分離されるようにしたのである。
【0009】また、実願昭63−104996号に記載
の実装構造は、電磁波発生源からのノイズを防止するた
めに、多層プリント基板の各層のうち電磁波発生源に最
も近い層をシールド板として形成したものである。図6
に示した断面構造図は、その実装方式を上述のリーダラ
イタ10に適用したものである。この場合、ケース41
の内底部に電磁波発生源としての変圧器31がコイル軸
芯を鉛直にして配置され、その上方に制御部11等搭載
の多層プリント基板42が水平に配置されるが、この多
層プリント基板42の最下層面にはシールドパターン4
3が形成されていて、変圧器31の発する誘導ノイズか
ら制御部11等の信号ラインが絶縁分離されることにな
る。
【0010】このように、従来の通信機では、電源回路
等の誘導ノイズ発生源と制御回路等の誘導ノイズ被害部
との間に設けるシールド面をプリント基板上にパターン
形成することで、誘導ノイズの影響を緩和して、動作信
頼性の確保と装置の小形化との両要請に応えんとしてい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】これに対し、通信部に
コイル等の電磁誘導結合子が用いられているリーダライ
タ等の通信機の場合、通信相手のデータキャリア等の送
信パワーが小さいことから、リーダライタ等は電磁誘導
結合子およびその周辺回路における受信感度を出来る限
り高めておく必要があって、電磁誘導結合子は誘導ノイ
ズを拾い易い。また、電源回路にスイッチング素子およ
びチョークコイルが用いられているリーダライタ等の通
信機の場合、変圧器ばかりかチョークコイルも誘導ノイ
ズの発生源となる。
【0012】この場合、変圧器が発生するノイズは主に
商用電源の周波数に一致するかこれに近いので受信回路
に設けたハイパスフィルタ等によってそれを通信用搬送
波から分離・除去することも比較的容易であるが、スイ
ッチングレギュレータのチョークコイルから発生する誘
導ノイズは高い周波数成分が多くて通信用搬送波に近い
周波数成分もかなり含まれている。かかる誘導ノイズが
電磁誘導結合子に到達してしまうと、それをフィルタ等
で除去するのは困難である。
【0013】このため、通信部に電磁誘導結合子が用い
られ且つ電源回路にスイッチング素子およびチョークコ
イルが用いられているリーダライタ等の通信機の場合、
動作信頼性を確保するためにチョークコイルの発するス
イッチングノイズから電磁誘導結合子を絶縁分離するに
は、チョークコイルと電磁誘導結合子との間にシールド
パターンを設けただけでは不十分で、さらに電磁誘導結
合子とチョークコイルとを離して配置する必要があり、
装置小形化の要請は多少犠牲にされていた。
【0014】しかしながら、装置の小形化は、製品価値
に影響する重要因子の一つである。ドアごとに設置され
る入退室管理用端末や販売機ごとに内蔵されるプリペイ
ドカード読取装置などにリーダライタが応用されるとき
など、小形化の要請は特に強い。また、そのような応用
では、省エネルギーの要請も強く、これに応えるには電
源回路におけるスイッチング周波数を上げるのが有効で
あるが、チョークコイルからの誘導ノイズに含まれる通
信用搬送波近傍の周波数成分が増加してしまうというジ
レンマもある。
【0015】そこで、チョークコイルの発するスイッチ
ングノイズから電磁誘導結合子を絶縁分離するためにシ
ールドパターンを設ける際し、それに関連する部品配置
や形状等にも工夫を加えることで、シールド効果を高
め、延いては装置の小形化にも貢献することが課題とな
る。この発明は、このような課題を解決するためになさ
れたものであり、チョークコイルの発するスイッチング
ノイズから電磁誘導結合子が有効に絶縁分離される通信
機を実現することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために発明された第1乃至第3の解決手段について、
その構成および作用効果を以下に説明する。
【0017】[第1の解決手段]第1の解決手段の通信
機は(、出願当初の請求項1に記載の如く)、コイル等
の電磁誘導結合子を介して通信を行う通信部と、スイッ
チング素子(の電流ライン開閉)によって断続された電
流をチョークコイルで平滑化して電源電圧を安定化させ
る電源回路とを具備した通信機において、(少なくとも
片面に対して)シールドパターンが(スルーホール形成
部分等を除いて略全面に亘って)形成されたプリント基
板を備え、このプリント基板の表裏面のうち前記電磁誘
導結合子に近い方の面上に前記スイッチング素子が配置
され、前記プリント基板の表裏面のうち前記電磁誘導結
合子から遠い方の面上であって前記スイッチング素子と
対向する部位に前記チョークコイルが配置されたもので
ある。
【0018】このような第1の解決手段の通信機にあっ
ては、電源回路等の誘導ノイズ発生源であるチョークコ
イルと誘導ノイズ被害部である電磁誘導結合子とがシー
ルドパターンを挟んで逆側に位置するので、誘導ノイズ
の影響が緩和される。しかも、スイッチング素子とチョ
ークコイルとの配置位置がプリント基板の表裏で一致す
ることから、両者の接続ラインが短くなる。これによ
り、この接続ライン用のスルーホール形成に伴って必然
的に形成されたシールドパターンの開口部から漏れる誘
導ノイズまでも、抑制されて、最少になる。したがっ
て、この発明によれば、チョークコイルの発するスイッ
チングノイズから電磁誘導結合子を従来よりも有効に絶
縁分離することができる。
【0019】[第2の解決手段]第2の解決手段の通信
機は(、出願当初の請求項2に記載の如く)、コイル等
の電磁誘導結合子を介して通信を行う通信部と、スイッ
チング素子(の電流ライン開閉)によって断続された電
流をチョークコイルで平滑化して電源電圧を安定化させ
る電源回路とを具備した通信機において、前記チョーク
コイルに対応した大きさの凹部が前記電磁誘導結合子側
へ向けて形成され且つ(少なくとも片面に対して)シー
ルドパターンが(スルーホール形成部分等を除いて略全
面に亘って)印刷されたプリント基板を備え、このプリ
ント基板の表裏面のうち前記電磁誘導結合子に近い方の
面上に前記スイッチング素子が配置され、前記プリント
基板の前記凹部の内側に前記チョークコイルが配置され
たものである。
【0020】このような第2の解決手段の通信機にあっ
ては、チョークコイルと電磁誘導結合子とがシールドパ
ターンを挟んで逆側に位置することで誘導ノイズの影響
が緩和されるのは上述した通りであるが、シールドパタ
ーンが形成されたプリント基板について、電磁誘導結合
子側へ向けて凹部が形成され、しかもこの凹部にチョー
クコイルが納められることから、チョークコイルがスイ
ッチング素子の反対側へ突出するということが無くな
る。これにより、チョークコイル及びスイッチング素子
を含む回路を薄い空間内に実装することが可能となる。
また、チョークコイルから発した磁束や電磁波が凹部に
おけるシールドパターンによって直ちにカットされるの
で、誘導ノイズの漏洩も少なくなる。したがって、この
発明によれば、チョークコイルの発するスイッチングノ
イズから電磁誘導結合子を従来よりも有効に絶縁分離す
るとともに、装置を小形にすることができる。
【0021】[第3の解決手段]第3の解決手段の通信
機は(、出願当初の請求項3に記載の如く)、上述した
解決手段の通信機であって、前記チョークコイルは軸芯
が前記電磁誘導結合子の軸芯と非平行になる(望ましく
は直交する)ように設置されていることを特徴とするも
のである。
【0022】このような第3の解決手段の通信機にあっ
ては、軸芯が直交もしくは斜交またはすれ違いの状態と
なることから、軸芯が一致又は平行しているときより
も、チョークコイルから電磁誘導結合子へ磁束等が回り
込むときの距離が長くなる。これにより、チョークコイ
ルと電磁誘導結合子との結合度が小さくなり、さらに誘
導ノイズが抑制される。したがって、この発明によれ
ば、チョークコイルの発するスイッチングノイズから電
磁誘導結合子を一層有効に絶縁分離することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1に構造を示した本発明の通信
機の第1実施例について、その具体的な構成を説明す
る。図1において(a)は平面図、(b)は正面図(断
面)である。なお、この通信機としてのリーダライタ1
0は、図4,5に示して既述した通りの回路構成なの
で、重複する再度の説明は割愛し、以下、相違点である
部品配置等の構造を中心に述べる。
【0024】リーダライタ10は、枡形のケース51に
収まっているが、このケース51の上部開口面にはそこ
を塞ぐようにプリント基板52が水平に取着されてい
て、ほぼ箱形にまとめられている。このプリント基板5
2にはプリント基板53がスペーサ55を介在させてそ
の下方に平行な状態で取着されて、プリント基板53の
上面(表面)及び下面(裏面)に部品配置可能なスペー
スが確保されている。
【0025】プリント基板52の上面(表面)には、電
磁誘導結合子としてのコイル16が螺旋状に印刷形成さ
れていて、その軸芯16aは鉛直になっている。プリン
ト基板53の上面(表面)には、制御部11や電源回路
30などの回路の配線パターンが印刷形成され、さらに
その上の該当個所にスイッチングトランジスタ34やコ
ンデンサ36等の回路素子およびスイッチング制御回路
37のICなどが搭載される。これにより、スイッチン
グ素子がプリント基板53の表裏面のうち電磁誘導結合
子に近い方の面上に配置されたこととなる。プリント基
板53の下面(裏面)には、ほぼ全面に亘ってシールド
パターン54が印刷形成され、さらにその下方から逆さ
にチョークコイル35が搭載される。これにより、チョ
ークコイルがプリント基板53の表裏面のうち電磁誘導
結合子から遠い方の面上に配置されたこととなる。
【0026】プリント基板53のスイッチングトランジ
スタ34配置個所にはその端子挿入用のスルーホールが
穿孔形成され、その近傍にはコンデンサ36の端子挿入
用のスルーホールも穿孔形成されている。しかも、スイ
ッチングトランジスタ34及びコンデンサ36の端子へ
チョークコイル35を直結することが可能なようにそれ
らのスルーホールがその距離をチョークコイル35の両
端子間距離に一致させて形成されているので、チョーク
コイル35を横向きにしてから即ちその軸芯35aが水
平になる状態にしてからその端子を上に向けて端子同士
の接続がなされる。これにより、チョークコイルがスイ
ッチング素子と対向する部位に配置されるとともにその
軸芯が電磁誘導結合子の軸芯と非平行になる状態で設置
されたこととなる。
【0027】なお、スルーホールの周辺は短絡・地絡防
止のためシールドパターン54が除去されてシールドパ
ターンに開口が形成されているが、プリント基板53の
下面には余分な配線パターンが一切無く、シールドパタ
ーンの開口は、鉛直に穿孔されたスルーホールの端部を
囲むだけで十分である。そこで、その開口は、小さなも
のとなっている。
【0028】この実施例の通信機についてその使用態様
及び動作を説明するが、以下、チョークコイル35から
発した誘導ノイズがコイル16に影響するところを中心
に述べる。
【0029】チョークコイル35からのスイッチングノ
イズがコイル16に対してどれだけ影響するかは、基本
的に、チョークコイル35から出た磁束がどれだけコイ
ル16と鎖交するのかによって決まる。この磁束は、最
初、チョークコイル35からその軸芯35aに沿って出
射され、漏斗状に広がろうとする。しかし、コイル16
の存在する上方へは、シールドパターン54が存在する
ため、ほとんど広がることができない。そして、シール
ドパターン54が終焉してケース51の側面あるいはそ
の外側に出て初めて上方へも広がることができるが、こ
のような長い経路は磁路抵抗が大きいのでその経路を採
る磁束は少ない。しかも、その磁束は、コイル16の辺
りで概ね水平になるので、コイル16と鎖交する割合は
極めて小さくなる。
【0030】また、チョークコイル35から出た磁束の
うち直ちに上方へ曲がってチョークコイル35の端子接
続部に至ったものは、そこのシールドパターン54の開
口からさらに上方へ漏れ出るが、シールドパターン54
の開口が小さいので、その漏れ磁束の量は僅かなものに
過ぎない。しかも、この例の部品配置では、チョークコ
イル35の両端部分の両開口からの漏れ磁束は、それ同
士がつながって閉磁路を構成し易いので、やはりコイル
16と鎖交する割合が極めて小さくなる。
【0031】こうして、チョークコイル35から出た磁
束のうちでコイル16と鎖交するものの割合が小さくな
ると、スイッチングトランジスタ34によるスイッチン
グ電流がチョークコイル35に流れてチョークコイル3
5の磁束が変化しても、コイル16に惹起される誘導ノ
イズが少なくなる。したがって、チョークコイル35の
発するスイッチングノイズからコイル16を従来よりも
有効に絶縁分離することができた。
【0032】図2に断面構造を示した本発明の通信機の
第2実施例について説明する。これが上述のリーダライ
タ10と相違するのは、プリント基板53にシールドパ
ターンの窪み54a(凹部)が設けられた点、及びこの
シールドパターンの窪み54aの中にチョークコイル3
5が格納されている点である。なお、図2では、スルー
ホール等の詳細な図示は割愛した。
【0033】シールドパターンの窪み54aは、その大
きさをチョークコイルに対応させるために、短辺および
深さがチョークコイル35の直径より少し長く、長辺が
チョークコイル35の軸長より少し長く形成されてい
る。しかも、このシールドパターンの窪み54aは、上
方へ向けて即ちコイル16側へ向けて底部が突き出すよ
うに形成され、その内面はスルーホールのための開口部
分を除いてシールドパターンで覆われている。そして、
チョークコイル35が、水平な状態でシールドパターン
の窪み54aに収納される。
【0034】この場合、チョークコイル35の両端から
軸芯35aに沿って出た磁束が直ちにシールドパターン
の窪み54a内面のシールドパターンによって直接的に
遮られるので、コイル16まで回り込み且つそれと鎖交
する磁束の割合は、一段と小さくなる。しかも、チョー
クコイル35の設置高さがプリント基板53上面に搭載
のスイッチングトランジスタ34やコンデンサ36等の
他の回路部品とほぼ同じになるので、プリント基板53
とケース51底面との隙間が小さくなる分だけ、装置全
体も薄くすることができる。
【0035】したがって、チョークコイル35の発する
スイッチングノイズからコイル16を従来よりも有効に
絶縁分離するとともに装置を小形にすることもできた。
【0036】図3に断面構造を示した本発明の通信機の
第3実施例について説明する。これは、スイッチングト
ランジスタ34がシールドパターンの窪み54aの上に
配置されている点で、上記の第2実施例と相違する。プ
リント基板53の上に必要な間隙は背の高いコンデンサ
36等によって規制されるので、このようにスイッチン
グトランジスタ34及びチョークコイル35を上下に並
べて配置した場合でも、装置全体の厚みは第2実施例の
場合と同じである。但し、面積は減る。
【0037】そこで、この例の場合、誘導ノイズの絶縁
分離については、第1実施例および第2実施例双方の効
果が得られるとともに、装置の小形化については、さら
なる小形化を達成することができた。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の第1の解決手段の通信機にあっては、シールドパター
ンの開口部から漏れる誘導ノイズまでも抑制可能なよう
にしたことにより、チョークコイルの発するスイッチン
グノイズから電磁誘導結合子を従来よりも有効に絶縁分
離することができたという有利な効果が有る。
【0039】また、本発明の第2の解決手段の通信機に
あっては、シールドパターンを挟むチョークコイルとス
イッチング素子等とを薄い空間内に実装可能なようにし
たことにより、スイッチングノイズから電磁誘導結合子
を従来よりも有効に絶縁分離するとともに装置を小形に
することができたという有利な効果を奏する。
【0040】さらに、本発明の第3の解決手段の通信機
にあっては、電磁誘導結合子へ回り込む磁束等の距離が
長くなるようにチョークコイルを設置したことにより、
チョークコイルの発するスイッチングノイズから電磁誘
導結合子を一層有効に絶縁分離することができたという
有利な効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の通信機の第1実施例としてのリーダ
ライタについて、そのシールド構造を示す模式図であ
る。
【図2】 本発明の通信機の第2実施例についての構造
図である。
【図3】 本発明の通信機の第3実施例についての構造
図である。
【図4】 通信機としてのリーダライタ等のブロック図
である。
【図5】 その電源回路の回路図である。
【図6】 従来のシールド構造を示す模式図である。
【符号の説明】
10 リーダライタ(データアクセス装置;通信機) 11 制御部 12 通信部 16 コイル(アンテナ;電磁誘導結合子) 16a コイル16の軸芯 20 データキャリア(データ記憶体;通信機) 21 通信部 22 制御部 23 メモリ 25 コイル(アンテナ;電磁誘導結合子) 29 整流回路 30 電源回路 31 変圧器 32 ダイオードスタック(単相全波整流器) 33 コンデンサ 34 スイッチングトランジスタ(スイッチング素
子) 35 チョークコイル 35a チョークコイル35の軸芯 36 コンデンサ 37 スイッチング制御回路 41 ケース(箱体;筐体) 42 多層プリント基板 43 シールドパターン 51 ケース(箱体;筐体) 52 プリント基板 53 プリント基板 54 シールドパターン(シールド面) 54a シールドパターンの窪み(凹部) 55 スペーサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイル等の電磁誘導結合子を介して通信を
    行う通信部と、スイッチング素子によって断続された電
    流をチョークコイルで平滑化して電源電圧を安定化させ
    る電源回路とを具備した通信機において、シールドパタ
    ーンが形成されたプリント基板を備え、このプリント基
    板の表裏面のうち前記電磁誘導結合子に近い方の面上に
    前記スイッチング素子が配置され、前記プリント基板の
    表裏面のうち前記電磁誘導結合子から遠い方の面上であ
    って前記スイッチング素子と対向する部位に前記チョー
    クコイルが配置されたことを特徴とする通信機。
  2. 【請求項2】コイル等の電磁誘導結合子を介して通信を
    行う通信部と、スイッチング素子によって断続された電
    流をチョークコイルで平滑化して電源電圧を安定化させ
    る電源回路とを具備した通信機において、前記チョーク
    コイルに対応した大きさの凹部が前記電磁誘導結合子側
    へ向けて形成され且つシールドパターンが印刷されたプ
    リント基板を備え、このプリント基板の表裏面のうち前
    記電磁誘導結合子に近い方の面上に前記スイッチング素
    子が配置され、前記プリント基板の前記凹部の内側に前
    記チョークコイルが配置されたことを特徴とする通信
    機。
  3. 【請求項3】前記チョークコイルは軸芯が前記電磁誘導
    結合子の軸芯と非平行になる状態で設置されていること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の通信機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000059180A1 (en) * 1999-03-29 2000-10-05 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Vertical buzzer/earphone to reduce humming sounds
JP2008288845A (ja) * 2007-05-17 2008-11-27 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 読み書き装置

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