JPH10149919A - 電磁石用電源回路 - Google Patents

電磁石用電源回路

Info

Publication number
JPH10149919A
JPH10149919A JP32347696A JP32347696A JPH10149919A JP H10149919 A JPH10149919 A JP H10149919A JP 32347696 A JP32347696 A JP 32347696A JP 32347696 A JP32347696 A JP 32347696A JP H10149919 A JPH10149919 A JP H10149919A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
energization
electromagnet
current
magnetic flux
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32347696A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Niwa
英夫 丹羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanmei Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanmei Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanmei Electric Co Ltd filed Critical Sanmei Electric Co Ltd
Priority to JP32347696A priority Critical patent/JPH10149919A/ja
Publication of JPH10149919A publication Critical patent/JPH10149919A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Jigs For Machine Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁石に吸着したワークを通電の停止により
解放する場合、残留磁気を無くしてワークの確実な解放
を可能にする。その場合、電磁石の磁気特性やワークの
磁気特性に依ることなく確実なワークの解放を行い得る
ようにする。しかもその為の制御を磁束の簡単な演算に
基づいて行い得て、制御のための構成の簡素化を図り得
るようにする。 【解決手段】 励磁コイルへの通電制御を行うスイッチ
回路を、正極性での通電から一定時間のあいだ逆極性の
通電に切り替え、その後再び正極性での通電に切り替え
る。逆極性での通電の間の磁束の第1の変化量を、電流
センサによって検出する電流値の積分によって算出す
る。又、正極性での再通電の過程での磁束の第2の変化
量を同様にして算出する。そして第2の変化量が第1の
変化量の2分の1となったらスイッチ回路を開放して励
磁コイルへの通電を断つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はワークを吸着する為
の電磁石に対して励磁用の電流を供給するようにした電
磁石用電源回路に関する。
【0002】
【従来の技術】ワークを吸着する為の電磁石及びその電
磁石に対する電源回路は例えば図4に示すように構成し
ている。即ち、図4においてAはマグネットチャックと
も呼ばれる電磁石で、磁性材料製のワーク4例えば鉄板
を吸着する為のもので、鉄心1とそれを励磁する為の励
磁コイル2とからなる。Bは上記コイル2に対する通電
の為の電源回路を示し、商用交流電源5から商用の交流
電力を受け入れてそれをマグネット作動用の直流にする
為の直流電源6、励磁コイル2に流す電流の開閉及びそ
の正逆の極性の切り替えを行うためのスイッチ回路7、
サージ電圧の吸収の為のバリスタ8、及び、上記スイッ
チ回路7を制御する為の制御回路9とを備えている。上
記制御回路9は、接点7a,7aを閉じてコイル2にaで示
す極性で通電したり、一定時間のあいだ接点7b,7bを閉
じてbで示す極性で通電したり、両接点7a,7bを共に開
いてコイル2への通電を停止したりする制御を行うよう
にしてある。
【0003】上記構成のものにあっては、電磁石Aを電
源回路Bに接続し、制御回路9に吸着指令を与えると、
制御回路9は接点7a,7aを閉じてコイル2にaの極性で
通電する。該通電により鉄心1が励磁され、電磁石Aは
ワーク4を吸着する。一方、吸着したワーク4を解放さ
せたい場合、制御回路9に解放指令を与えると、制御回
路9はスイッチ回路7を制御して図5に示す如く励磁コ
イル2に対して一定時間T11だけ逆電圧51を加える。即
ち、制御回路9のタイマーに設定された時間T11だけ接
点7aに代えて接点7bを閉じ、逆極性bでの通電を行う。
そしてその時間T11の経過後に励磁コイル2への通電を
停止する。この為、上記逆極性での通電のときに励磁コ
イル2には逆方向に僅かな電流52が流れて磁束が減少
し、磁束が0となったところ53で通電を停止させること
ができる。従って電磁石Aの残留磁気は無く、ワーク4
を確実に解放させることが出来る。又上記構成のもの
は、上記のように一定時間の逆極性での通電後に通電を
停止するものであるので、単に電磁石を接続するのみで
(電磁石に付加物を必要とすることなく)上記のように
残留磁気が無い状態での通電停止ができ、汎用の電磁石
の利用が可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来の電磁
石用電源回路では、上記電源回路Bに接続する電磁石の
磁気特性が異なると、上記一定時間T11の逆極性での通
電では、通電の停止時に符号54で示す如く磁束が残留し
てワーク4の解放不良を起こしてしまう。従ってそのよ
うなことの無いよう、接続する電磁石Aに応じて上記逆
極性での通電を行うタイマーの設定時間を、上記の如く
磁束が0となったところで通電を停止させるように符号
T11’で示す如く調整する必要がある。このことは、例
えば電磁石メーカーにおいて多種の電磁石と一種の上記
のような電源回路Bとを準備しておき、注文に応じて電
源回路Bと電磁石Aとを一組にして出荷する場合に、組
み合わせる電磁石に応じていちいち上記タイマーの設定
時間を調整せねばならず、非常に手間がかかって面倒で
あるという問題点があった。
【0005】上記のような問題点を解決しようとするも
のとして、本件発明者は図6に示される電磁石用電源回
路を案出した。この回路においては、励磁コイル2に加
わる電圧を電圧検出手段12によって検出する。また励磁
コイル2への回路に電流検出用抵抗Rを介入させ、その
抵抗Rの両端に現れる電圧から、励磁コイル2に流れる
電流を電流検出手段13によって検出する。ワーク解放の
場合には、制御回路14によって以下の制御及び演算を行
う。即ち、励磁コイル2への通電をスイッチ回路7によ
って正極性の通電から一定時間のあいだ逆極性の通電に
切り替える。そしてその切替に伴う磁束の変化を、上記
電圧検出手段12と電流検出手段13によって得られる電圧
値と電流値とから演算する。上記一定時間が経過したな
らば、励磁コイル2への通電を再び正極性での通電に切
り替える。そしてこの状態での通電の過程での磁束の変
化を、上記電圧値と電流値とから演算する。この過程に
おいて、上記後者の変化量が上記前者の変化量の2分の
1となったならば、上記スイッチ回路7を開放し、励磁
コイル2への通電を停止する。この図6の回路では、電
磁石Aの磁気特性や吸着されるワークの磁気特性に依る
ことなく、常に残留磁束が零となったところで励磁コイ
ルへの通電を停止して、ワークの開放を確実に行うこと
が出来る。
【0006】しかし上記図6の構成のものにあっては、
励磁コイル2に流れる電流を求める為に抵抗Rを介入さ
せているので、上記逆極性での通電及び再度の正極性で
の通電のときの磁束の演算の場合に、抵抗Rの存在によ
る影響を除く補正が必要であり、演算が大がかりとなっ
て高機能で高価な演算回路例えばマイクロコンピュータ
を必要とする問題点があった。又、上記抵抗Rの介入に
よる電力のロスが常時生ずる問題点もあった。
【0007】本件出願の電磁石用電源回路は上記従来技
術の問題点を解決する為に提供するもので、その目的
は、電磁石に通電して電磁石にワーク吸着の作用を行わ
せることができる電磁石用電源回路を提供することであ
る。上記電磁石に吸着したワークを電磁石への通電の停
止によって解放させる場合、電磁石の残留磁気を無くす
ることができてワークを確実に解放させられるようにす
ることである。しかも上記解放の場合には、電磁石の磁
気特性やワークの磁気特性に依ることなく、常に残留磁
束が零となったところで励磁コイルへの通電を停止出来
るようにすることにより、汎用の電磁石に対して上記の
ような残留磁気の無い状態での確実なワークの解放を行
い得るようにすることである。しかも上記電磁石やワー
クの磁気特性に依ることの無い残留磁束が零の状態での
励磁コイルへの通電の停止の制御を、磁束の簡単な演算
に基づいて行うことが出来るようにすることにより、制
御のための構成の簡素化を図り得るようにすることであ
る。更に、上記磁束の演算に基づく励磁コイルへの通電
の停止の制御を、電力ロスを生じたりすることなく行い
得るようにすることである。他の目的及び利点は図面及
びそれに関連した以下の説明により容易に明らかになる
であろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本願発明における電磁石用電源回路は、直流電源
と、電磁石の励磁コイルに向けて励磁用の電流を出力す
る為の出力端とを有すると共に、それらの間には、上記
直流電源から上記出力端への通電の開閉及び正極性での
通電と逆極性での通電の切替を行う為のスイッチ回路を
接続している電磁石用電源回路において、上記スイッチ
回路を正極性での通電から一定時間のあいだ逆極性の通
電に切り替え、その後再び正極性での通電に切り替える
手段と、上記励磁コイルに流れる電流値を検出する電流
センサと、上記一定時間のあいだの磁束の第1の変化量
を、上記電流センサによって検出する電流値を積分する
ことによって算出する手段と、上記正極性での再通電の
過程での磁束の第2の変化量を、上記電流センサによっ
て検出する電流値を積分することによって算出する手段
と、上記第2の変化量が上記第1の変化量の2分の1と
なったときに上記スイッチ回路を開放させる手段とを備
えたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本願発明の実施の形態を示す
図面について説明する。図1において、電磁石の一例と
して例示されるマグネットチャックへの通電を行うため
の電磁石用電源回路は、マグネットチャックの作動用の
電力を供給する電力回路20と、そのその電力回路の制御
を行うための制御回路30とからなる。電力回路20におけ
る21はマグネットチャックの励磁コイルに対する電力供
給のための直流電源を示し、例えば商用の交流を受け入
れてそれをマグネット作動用の直流にするものである。
22は直流平滑化用のコンデンサである。23は直流電源21
から出力端への通電の開閉及び正極性での通電と逆極性
での通電の切替を行う為のスイッチ回路を示し、夫々個
別の開閉を行う複数のスイッチ素子24,24’,25,25’
から構成している。各スイッチ素子は半導体スイッチ例
えばパワートランジスタを例示するが機械的接点を用い
ても良い。26は各スイッチ素子をマグネットチャックに
おける励磁コイルの逆電圧から保護する為の保護素子で
ダイオードを例示する。27a,27bは電磁石の励磁コイ
ルに向けて励磁用の電流を出力する為の出力端で、例え
ばマグネットチャックを接続するための端子である。28
はマグネットチャックにおける励磁コイルを示し、Lcは
そのインダクタンス分、Rcは純抵抗分を夫々示す。
【0010】次に制御回路30を説明する。該制御回路30
はマイクロコンピュータを用いたものを例示するが、後
述の如き制御作用を行う種々の制御要素を組み合わせて
構成したものであっても良い。31は励磁コイルに流れる
電流値を検出する為の電流センサで、上記電流値を直接
に検出するものであり、例えばホール素子である。該電
流センサ31の介入による上記直流の出力の電力ロスは例
えば0.1W程度の僅かなものである。32はマイクロコ
ンピュータで、例えばワンチップマイコンと称せられる
簡易で安価なものであり、33はCPU、34は後述の如き
制御作用のプログラムが収められているROM及びプロ
グラムの遂行のために用いられるRAM等の記憶装置、
35はバスライン、36〜39は入出力インターフェースを夫
々示す。40はA/D変換器で、そのビット数は例えば8
ビットである。尚入出力インターフェース37は例えばア
ナログスイッチでもって構成される。41はA/D変換器
40に与えられる電流値の信号を増幅する為の増幅器で、
ゲインが可変の増幅器である。42〜45は該増幅器41のゲ
インを設定する為の設定要素で、例えばゲイン設定抵抗
である。46はスイッチ回路23における多数のスイッチ素
子の開閉を制御するプリドライバである。
【0011】上記構成の動作を図2に基づき説明する。
操作盤から吸着指令が与えられると、例えば制御回路30
のインターフェース36に与えられる指令信号がONとな
ると(符号T1の時点)、マイクロコンピュータ32はプリ
ドライバ46を介してスイッチ回路23のスイッチ素子24,
24’を導通させる。すると出力端27a,27bには正極性
(例えば出力端27aがプラス、出力端27bがマイナス)
で直流が出力され、それが励磁コイル28に与えられる。
その結果、マグネットチャックは励磁コイル28によって
発せられる磁束によりワークの吸着を行う。この動作の
間、マイクロコンピュータ32は定期的に励磁コイルに流
れる電流値をチェックする。即ち、電流センサ31により
検出した電流値の信号(この信号自体は電圧信号であ
る)を、増幅器41を通さない経路47で読み込む。定期的
とは例えば数msから数10msおき程度である。
【0012】上記吸着されたワークを解放する場合の動
作は以下の通りである。操作盤から解放指令が与えられ
る。例えば指令信号がOFFとなる(符号T2の時点)。
するとマイクロコンピュータ32は、前記定期的にチェッ
クしていた最終の電流値でもって、増幅器41のゲインを
決定する。このゲインの決定の直接目的は、A/D変換
器40の能力を最大限に発揮させる為である。又A/D変
換器40の能力を最大限に発揮させる目的は、後述する磁
束の変化量Φ1、Φ2の算出精度を向上させて、電磁石
の残留磁束を限りなく0に近付けるようにする為であ
る。上記ゲインの決定は、増幅器41が電流センサ31から
の電流値の信号を、A/D変換器40の最大入力電圧まで
増幅するように決定する。上記電流値の信号をA/D変
換器40の最大入力電圧まで増幅すると、A/D変換され
た電流値の信号の出力のビット数を多くすることが出
来、後述の如き電流値の積分演算による磁束の算出の精
度を向上させることが出来る。上記ゲインの決定の手段
はゲイン設定抵抗42〜45を選択することによって行う。
上記ゲインの決定の後はマイクロコンピュータ32は、電
流センサ31からの電流値の信号を増幅器41を経た経路で
受ける。
【0013】上記ゲインの決定の後、マイクロコンピュ
ータ32は上記スイッチ回路23を正極性での通電から一定
時間のあいだ逆極性の通電に切り替える。例えば、プリ
ドライバ46を介してスイッチ回路23のスイッチ素子24,
24’を遮断させ、スイッチ素子25,25’を導通させる。
すると出力端27a,27bには逆極性(例えば出力端27b
がプラス、出力端27aがマイナス)で直流が出力され
る。その結果、励磁コイル28には逆極性で通電がなされ
る。上記一定時間は、励磁コイル28に流れる電流が、前
記正極性での通電の際の電流と反対の極性で、値が同じ
となるまでの時間である。即ち、図2においてコイル電
流が正極性での通電時の電流値IMに対して、−IMとなる
時点T3までである。
【0014】上記通電の切替の後、マイクロコンピュー
タ32は、上記一定時間のあいだの磁束の第1の変化量Φ
1を算出する。該算出は、上記一定時間のあいだ上記電
流センサ31によって検出する電流値iを積分することに
よって算出する。演算式で示せば、Φ1=kΣ(IM+
i)△Tである。尚kは比例定数、△Tは時間である。
上記磁束の第1の変化量Φ1は、図2において示せば符
号Φ1を付した斜線の領域の面積である。
【0015】励磁コイル28に流れる電流値が−IMとなっ
たならば、マイクロコンピュータ32は上記スイッチ回路
23を再び正極性での通電に切り替える。例えば、プリド
ライバ46を介してスイッチ回路23のスイッチ素子25,2
5’を遮断させ、スイッチ素子24,24’を導通させる。
すると出力端27a,27bには正極性で直流が出力され
る。その結果、励磁コイル28には再び正極性で通電がな
される。
【0016】この正極性での再通電の過程において、マ
イクロコンピュータ32は該過程での磁束の第2の変化量
Φ2を算出する。該算出も、上記電流センサによって検
出する電流値iを積分することによって算出する。演算
式で示せば、Φ2=kΣ(IM−i)△Tである。上記算
出は、上記第2の変化量が上記第1の変化量の2分の1
となる(Φ2=Φ1/2)時点T4まで行う。上記磁束の
第2の変化量Φ2は、図2において示せば符号Φ2を付
した斜線の領域の面積である。
【0017】上記第2の変化量Φ2が上記第1の変化量
Φ1の2分の1となると、マイクロコンピュータ32は上
記スイッチ回路23を開放させる。例えば、プリドライバ
46を介してスイッチ回路23の全スイッチ素子24,24’,
25,25’を遮断させる。その結果、励磁コイル28への通
電が断たれる。
【0018】以上のような動作がなされることにより、
マグネットチャックからワークが解放される。
【0019】上記動作の場合における電磁石の電流とそ
れによって電磁石が生ずる磁束との関係を示す図3につ
いて説明する。励磁コイル28への非通電時においては原
点P0の状態にある。励磁コイル28に正極性で通電すると
状態はラインL1に沿って変化し、ワークを吸着した状態
ではP1の状態にある。励磁コイル28への通電が逆極性に
切り替えられると、状態はラインL2に沿って変化し、励
磁コイル28に流れる電流が−IMとなったときにはP2の状
態にある。上記状態P1から状態P2までの間の磁束の変化
量がΦ1である。励磁コイル28への通電が再び正極性に
切り替えられると、状態はラインL3に沿って変化する。
このラインL3に沿った変化の過程における磁束の変化量
は符号Φ2で示される。図から明らかなように、変化量
Φ2が変化量Φ1のちょうど2分の1となったP3の状態
のときに、電磁石の磁束は0となっている。この時点で
前述の如くスイッチ回路23を開放することにより、状態
は原点P0に戻る。従って電磁石に残留する磁束は無く、
ワークは確実に解放される。
【0020】以上のような動作が行われるので、電磁石
やワークの磁気的特性の違い、例えば電磁石の大小の違
いやワークの大小及び厚薄の違いに何等依ることなく、
電磁石の残留磁束を無にしてワークを確実に解放するこ
とが出来る。
【0021】次に、上記構成のものにあっては、ワーク
の解放の場合、電流センサ31による電流値の信号を増幅
器41で増幅してA/D変換器40に与えるようにしている
ので、A/D変換器40のビット数が少なくても、比較的
広い範囲の種々の電流値の電磁石に対して、精度良く上
記のような残留磁束を0にした状態でのワークの解放を
行うことが出来る。例えば8ビット程度のA/D変換器
でもって、10倍のレンジにわたる電磁石に対する対応
が可能である。例えば許容範囲が2.5Aの電源回路の
場合、0.25Aから2.5A程度の電流容量の電磁石
に対して、精度良く上記のような残留磁束が0の状態で
のワークの解放を行うことが出来る。因みに、増幅器41
を備えない場合には、上記10倍のレンジに対して対応
可能にするには12ビット以上のA/D変換器が必要と
なる。又、上記構成のものにあっては、電力回路20と制
御回路30とが電流センサ31によって電気的に絶縁されて
いるので、電源21の高電圧(例えば100V)が制御回
路に波及することはなく、人が近付く可能性の高い制御
系の安全を確保することが出来る。
【0022】
【発明の効果】以上のように本願発明にあっては、スイ
ッチ回路23を閉じることにより電磁石に通電してワーク
吸着の作用を行わせられる。しかも上記電磁石に吸着し
たワークを解放させる場合、励磁コイル28への通電の極
性を正極性から逆極性に切り替えてその間における磁束
の第1の変化量Φ1を検出し、その後上記励磁コイル28
への通電の極性を正極性に切り替え、その過程での磁束
の変化量Φ2が上記第1の変化量Φ1の2分の1となっ
たときに上記励磁コイル28への通電を停止させることが
できるから、磁束が丁度0となったところで、即ち残留
磁束が0となったところで上記励磁コイル28への通電を
停止させることができて、ワークを確実に解放できる効
果がある。又上記のように通電の極性を正極性から逆極
性に切り替えて上記磁束の第1の変化量Φ1を算出し、
その後再び正極性に切り替えてその際の磁束の変化量Φ
2が上記第1の変化量Φ1の2分の1となったときに通
電を停止させるので、接続した電磁石の磁気特性がどの
ようなものであってもその違いに拘わらず、又何等の調
整も要することなく上記のように残留磁気の無い状態で
のワークの解放を行わせ得る効果がある。更に上記のよ
うに磁束の変化量を算出して上記のような操作を行うも
のであっても、その磁束の変化量の算出は、上記励磁コ
イル28に流れる電流値を電流センサによって直接に検出
しその検出した電流値を積分して算出するから、その演
算は非常に簡単であり、低機能で低価格な演算回路の利
用によって上記残留磁気の無い状態でのワークの解放を
実現できる効果がある。しかも上記のように励磁コイル
28に流れる電流値を電流センサ31によって直接に検出す
るので、そこでの電力ロスは無に等しく、省エネ効果も
期待できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】回路図。
【図2】動作説明用波形図。
【図3】磁気回路のヒステリシスループを示す図。
【図4】従来の回路図。
【図5】図4の回路の動作を示す波形図。
【図6】従来の他の回路図。
【符号の説明】
21 直流電源 23 スイッチ回路 28 励磁コイル 31 電流センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源と、電磁石の励磁コイルに向け
    て励磁用の電流を出力する為の出力端とを有すると共
    に、それらの間には、上記直流電源から上記出力端への
    通電の開閉及び正極性での通電と逆極性での通電の切替
    を行う為のスイッチ回路を接続している電磁石用電源回
    路において、上記スイッチ回路を正極性での通電から一
    定時間のあいだ逆極性の通電に切り替え、その後再び正
    極性での通電に切り替える手段と、上記励磁コイルに流
    れる電流値を検出する電流センサと、上記一定時間のあ
    いだの磁束の第1の変化量を、上記電流センサによって
    検出する電流値を積分することによって算出する手段
    と、上記正極性での再通電の過程での磁束の第2の変化
    量を、上記電流センサによって検出する電流値を積分す
    ることによって算出する手段と、上記第2の変化量が上
    記第1の変化量の2分の1となったときに上記スイッチ
    回路を開放させる手段とを備えることを特徴とする電磁
    石用電源回路。
JP32347696A 1996-11-19 1996-11-19 電磁石用電源回路 Pending JPH10149919A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32347696A JPH10149919A (ja) 1996-11-19 1996-11-19 電磁石用電源回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32347696A JPH10149919A (ja) 1996-11-19 1996-11-19 電磁石用電源回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10149919A true JPH10149919A (ja) 1998-06-02

Family

ID=18155120

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32347696A Pending JPH10149919A (ja) 1996-11-19 1996-11-19 電磁石用電源回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10149919A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006253400A (ja) * 2005-03-10 2006-09-21 Honda Motor Co Ltd 電磁アクチュエータ制御装置及び車両の制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006253400A (ja) * 2005-03-10 2006-09-21 Honda Motor Co Ltd 電磁アクチュエータ制御装置及び車両の制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4114184A (en) Control system for an electromagnet
US8373960B2 (en) Driving circuit for AC contactor
JPS61250310A (ja) 内燃機関におけるガス交換弁の制御方法及び装置
US2965827A (en) Dynamic braking system for a reversible motor
US2798904A (en) Push-pull magnetic amplifier
JP3057571B2 (ja) 電磁接触器の電子付勢装置
JPH10149919A (ja) 電磁石用電源回路
JP2018093044A (ja) 電磁弁駆動装置
US4458290A (en) Circuit for controlling a D.C. electromagnetic brake
JP3142092U (ja) 電流検出回路
US4087703A (en) Semiconductor switch device
JPH06162891A (ja) リレー駆動回路
JP3026877B2 (ja) 電磁石の制御装置
US3356910A (en) Integrated power controlled solenoid
US3659216A (en) Linear magnetic amplifier
US2836770A (en) Electrical control circuit
US4825141A (en) DC power supply device
JP3181568B2 (ja) 電磁コイル方式の切り替え装置を具備した仕分けコンベア用電源装置
JP3045633B2 (ja) 電磁石用電流電源
JP2000304073A (ja) 低消費電力形無励磁作動形の電磁ブレーキ又は電磁クラッチ
JP2501846Y2 (ja) 電磁石
JPH0528673Y2 (ja)
JP2951459B2 (ja) 超電導マグネット用電源装置
JPS5824928B2 (ja) 電磁石の残留磁気消去装置
JPS61282632A (ja) 電磁クラツチ・ブレ−キ等のコイル制御回路

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060221

A02 Decision of refusal

Effective date: 20060711

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02