JPH10140871A - コンテナ用シャーシ貯蔵装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 限られたスペースに大量のシャーシを保管で
き、且つ所望のシャーシを格納庫の所望の位置に効率よ
く入出庫し得、省スペース化を図り得るコンテナ用シャ
ーシ貯蔵装置を提供する。 【解決手段】 昇降空間２ａの側方に隣接させて入出庫
口２ｃを設けると共に多段の保管棚２ｂを複数列並設
し、且つ昇降空間２ａの下方と入出庫口２ｃの下方にピ
ット１を形成して格納庫２を構成し、昇降空間２ａとピ
ット１との間で昇降可能なエレベータ５を配設して該エ
レベータ５によりパレット３を入出庫口２ｃと保管棚２
ｂとの間で受け渡し可能とし、複数枚積み重ねたパレッ
ト３を空の保管棚２ｂのパレットスライド駆動機構１５
上に仮置き可能とし且つ仮置きされた複数枚のパレット
３をエレベータ５により保管棚２ｂと入出庫口２ｃ下方
のピット１内との間で受け渡し可能となるよう構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、コンテナ用シャー
シ貯蔵装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】現在、貨物のユニット化を目的とする輸
送用容器としてコンテナは陸上及び海上輸送に幅広く利
用されており、これに伴い、陸上及び海上輸送の接点と
なる港付近には、船舶の入出港に合わせてコンテナの陸
上輸送を効率よく行うために、コンテナを搭載するシャ
ーシの待機場所の拡充が望まれているが、従来において
は、前記シャーシは、地上に並列させる形で保管するの
が一般的であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如く、シャーシを単に地上に並列させる形で保管するの
では、広大な土地が必要となるという欠点を有してい
た。

【０００４】本発明は、斯かる実情に鑑み、限られたス
ペースに大量のシャーシを保管でき、且つ所望のシャー
シを格納庫の所望の位置に効率よく入出庫し得、省スペ
ース化を図り得るコンテナ用シャーシ貯蔵装置を提供し
ようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、昇降空間の側
方に隣接させて多段の保管棚を複数列並設すると共に昇
降空間の下側方に入出庫口を設け、且つ昇降空間の下方
と入出庫口の下方にピットを形成して格納庫を構成し、
昇降空間とピットとの間で昇降可能なエレベータを配設
し、該エレベータ内と各保管棚とに、シャーシを積載可
能なパレットを支持し且つ幅方向にスライド駆動させ得
るパレットスライド駆動機構を配設すると共に、前記入
出庫口下方のピット内における深さ方向所要位置に、前
記パレットを支持し且つ幅方向にスライド駆動させ得る
パレットスライド駆動機構を配設し、前記入出庫口下方
のピット内のパレットスライド駆動機構上に積層される
パレットを入出庫口の入出庫レベルに上昇せしめる一
方、入出庫口の入出庫レベルに位置するパレットを下降
させて前記ピット内のパレットスライド駆動機構上に積
層せしめるパレット供給装置を、前記ピット内に配設
し、複数枚積み重ねたパレットを空の保管棚のパレット
スライド駆動機構上に仮置き可能とし且つ仮置きされた
前記複数枚のパレットを前記エレベータにより保管棚と
前記入出庫口下方のピット内との間で受け渡し可能とな
るよう構成したことを特徴とするコンテナ用シャーシ貯
蔵装置にかかるものである。

【０００６】前記コンテナ用シャーシ貯蔵装置において
は、入出庫口下方のピット内に昇降可能に配設した供給
フレームに、パレットを支持し且つ幅方向にスライド駆
動させ得るパレットスライド駆動機構を、パレット支持
位置と退避位置との間でパレットの長手方向へ移動可能
となるよう配設すると共に、パレットの長手方向両端部
を支持可能なフォーク部材を、パレット支持位置と退避
位置との間でパレットの長手方向へ移動可能となるよう
配設して、パレット供給装置を構成することができる。

【０００７】上記手段によれば、以下のような作用が得
られる。

【０００８】シャーシを格納庫内に搬入する場合、パレ
ット供給装置上に空のパレットを載せ、入出庫口の入出
庫レベルに位置させ、且つエレベータを入出庫口の高さ
位置に待機させた状態で、シャーシを前記パレット上に
載置した後、パレットスライド駆動機構の作動により、
前記シャーシが載置されたパレットが入出庫口側からエ
レベータ側に移載され、次に、エレベータを所要高さ位
置まで上昇させ、前記パレットスライド駆動機構を作動
させると、エレベータ側からパレットが所望の保管棚側
へ送り出され、該保管棚上のパレットスライド駆動機構
上に載置され、一台目のシャーシの格納庫の所望の保管
棚に対する搬入が完了する。

【０００９】引き続き、次の二台目のシャーシの搬入を
行う場合には、前記エレベータによってシャーシを載置
したパレットを搬送している間に、ピット内のパレット
スライド駆動機構上に積み重ねられた複数枚のパレット
のうち最上段に位置するパレットをパレット供給装置に
より入出庫口の入出庫レベルまで上昇させ、この後、前
述の一台目のシャーシの搬入時と同様の操作により、二
台目のシャーシの格納庫の所望の保管棚への搬入が行わ
れ、更に、複数台のシャーシの格納庫の所望の保管棚へ
の搬入が行われ、ピット内に最後の一枚のパレットが残
った後、それ以降も複数台のシャーシの搬入が行われる
場合には、前記エレベータによってシャーシを所望の保
管棚へ搬入した後、空の保管棚のパレットスライド駆動
機構上に仮置きされた複数枚のパレットを、エレベータ
のパレットスライド駆動機構上に移載し、該エレベータ
を昇降空間からピット内へ下降させると共に、前記ピッ
ト内に残る最後の一枚のパレットを前記パレット供給装
置の作動により入出庫口の入出庫レベルまで上昇させ、
前記エレベータのパレットスライド駆動機構上に載置さ
れた複数枚のパレットをピット内のパレットスライド駆
動機構上へ移載し、この後、前記エレベータを入出庫レ
ベルまで上昇させ、以下、前述と同様に、パレット上に
シャーシを載置し、エレベータにより格納庫の所望の保
管棚へ順次シャーシを搬入して行く。

【００１０】一方、格納庫内からシャーシを搬出する場
合、搬出すべきシャーシが保管された保管棚のレベルま
でエレベータを上昇させ、保管棚のパレットスライド駆
動機構上に載置されたパレットをエレベータのパレット
スライド駆動機構上に移載した後、該エレベータを入出
庫口の入出庫レベルまで下降させる。

【００１１】ここで、入出庫口の入出庫レベルにパレッ
トがある場合には、該パレットを一旦パレット供給装置
の作動によりピット内のパレットスライド駆動機構上に
下降させ載置させてから、パレット供給装置を入出庫レ
ベル近傍の高さ位置まで復帰させた状態で、前記エレベ
ータのパレットスライド駆動機構上に載置されたパレッ
トを、入出庫口側に送り出し、パレット上のシャーシを
牽引車によって牽引し、前記入出庫口の入出庫レベルの
パレットを空とした後、該空のパレットを前記パレット
供給装置の作動によりピット内のパレットスライド駆動
機構上に載置されたパレットの上に積み重ね、以下、前
述と同様に順次、格納庫の所望の保管棚からシャーシを
搬出して行く。

【００１２】尚、前述の如きシャーシの搬出時に、前記
ピット内のパレットスライド駆動機構上に複数枚のパレ
ットが積み重ねられ、ピット内が満杯状態になった場合
には、前記エレベータを一旦ピット内に下降させ、前記
ピット内のパレットスライド駆動機構上に積み重ねられ
た複数枚のパレットを、エレベータのパレットスライド
駆動機構上に移載した後、該エレベータを空となってい
る所望の保管棚のレベルまで上昇させ、該保管棚に前記
複数枚のパレットを仮置きしてから、引続き、前述と同
様に順次、格納庫の所望の保管棚からシャーシを搬出し
て行けばよい。

【００１３】前記コンテナ用シャーシ貯蔵装置におい
て、入出庫口下方のピット内に昇降可能に配設した供給
フレームに、前記パレットを支持し且つ幅方向にスライ
ド駆動させ得るパレットスライド駆動機構を、パレット
支持位置と退避位置との間でパレットの長手方向へ移動
可能となるよう配設すると共に、パレットの長手方向両
端部を支持可能なフォーク部材を、パレット支持位置と
退避位置との間でパレットの長手方向へ移動可能となる
よう配設して、パレット供給装置を構成すると、ピット
内のパレットスライド駆動機構上に積み重ねられた複数
枚のパレットのうち最上段に位置するパレットをパレッ
ト供給装置により入出庫口の入出庫レベルまで上昇させ
る場合には、パレット供給装置のパレットスライド駆動
機構を退避位置に、又、フォーク部材を退避位置にそれ
ぞれシフトさせた状態で、供給フレームを所要量だけ下
降させた後、前記フォーク部材をパレット支持位置に移
動させると、該フォーク部材によって、前記ピット内の
パレットスライド駆動機構上に積み重ねられた複数枚の
パレットのうち最上段に位置するパレットが支持され、
この状態で、前記供給フレームを所要量だけ上昇させ、
前記フォーク部材に支持されたパレットを入出庫レベル
まで持ち上げ、前記パレットスライド駆動機構を退避位
置からパレット支持位置に移動させた後、前記フォーク
部材をパレット支持位置から退避位置へ引き抜くように
移動させると、前記パレットがパレットスライド駆動機
構上に載置され且つ入出庫レベルに位置した状態とな
り、一方、入出庫口の入出庫レベルに位置するパレット
をパレット供給装置によりピット内のパレットスライド
駆動機構上に積み重ねる場合には、パレット供給装置の
フォーク部材をパレット支持位置へ移動させ且つパレッ
トスライド駆動機構を退避位置へシフトさせ、前記フォ
ーク部材によって前記パレットを支持した状態で、供給
フレームを下降させ、前記パレットをピット内のパレッ
トスライド駆動機構上に下降させ載置させてから、パレ
ット供給装置のパレットスライド駆動機構を入出庫レベ
ル近傍の高さ位置まで復帰させ且つパレット支持位置に
移動させる。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。

【００１５】図１〜図１１は本発明を実施する形態の一
例であって、昇降空間２ａの側方に隣接させて多段の保
管棚２ｂを複数列並設すると共に昇降空間２ａの下側方
に入出庫口２ｃを設け、且つ昇降空間２ａの下方と入出
庫口２ｃの下方にピット１を形成して格納庫２を構成
し、該格納庫２に、昇降空間２ａとピット１との間で昇
降可能なエレベータ５を配設し、該エレベータ５内と各
保管棚２ｂとに、シャーシ１９を積載可能なパレット３
を支持し且つ幅方向にスライド駆動させ得るパレットス
ライド駆動機構１４，１５を配設する。

【００１６】前記エレベータ５は、図１〜図４に示す如
く、ピット１内から格納庫２の昇降空間２ａにかけて上
下方向へ延びるよう敷設されたガイドレール２２に対
し、本体フレーム２３をローラ２４，２５を介して昇降
自在に配設すると共に、格納庫２の上部に、モータ７に
より減速機８を介して回転駆動されるウインチ１１を配
置し、該ウインチ１１から繰り出されたワイヤロープ６
を固定シーブ９に掛け回した後、該ワイヤロープ６の先
端を前記本体フレーム２３に固定してなる構成を有して
いる。

【００１７】前記パレットスライド駆動機構１４，１５
は、図４及び図５に示す如く、パレット３の長手方向両
端部下面にパレット３の幅方向へ延びるよう配設された
脚レール部材１６の下面を支持し且つモータ６１により
回転駆動される複数の駆動ローラ１７ａと、前記脚レー
ル部材１６の下面を支持する複数のガイドローラ１７ｂ
と、前記脚レール部材１６の両側面を挟持するように支
承する複数の補助ガイドローラ１８とを備えてなる構成
を有している。

【００１８】前記エレベータ５の本体フレーム２３の幅
方向両端部所要位置には、前記パレット３をエレベータ
５側に引き込んだり或いはエレベータ５側から送り出し
たりした際にオン・オフされるリミットスイッチ６２
（図６参照）と、前記パレット３をエレベータ５側に引
き込んで保持する際に該パレット３の脱落を防止するた
めの伸縮式のストッパ６３（図４〜図６参照）とを設け
てあり、又、前記各保管棚２ｂの幅方向両端部所要位置
にも、前記パレット３を保管棚２ｂ側に引き込んだり或
いは保管棚２ｂ側から送り出したりした際にオン・オフ
されるリミットスイッチ６４と、前記パレット３を保管
棚２ｂ側に引き込んで保持する際に該パレット３の脱落
を防止するための伸縮式のストッパ６５とを設けてあ
り、前記リミットスイッチ６２，６４からの信号に基づ
いて前記モータ６１の駆動・停止、並びに前記ストッパ
６３，６５の伸縮が制御されるようにしてある。

【００１９】即ち、例えば、図６に示す如く、エレベー
タ５からパレット３を左側の保管棚２ｂへ移載する場合
には、エレベータ５のストッパ６３と該当するフロアの
各ストッパ６５とを収縮させて下げた状態で、モータ６
１により駆動ローラ１７ａを所要方向へ回転させ、パレ
ット３をエレベータ５から左方へ送り出し、該パレット
３の左端部がエレベータ５の左側に隣接する保管棚２ｂ
の右端のリミットスイッチ６４の部分を通過し、該リミ
ットスイッチ６４がオンになると、前記エレベータ５の
左側に隣接する保管棚２ｂのモータ６１による駆動ロー
ラ１７ａの回転駆動が開始され、この後、前記パレット
３の右端部がエレベータ５の左端のリミットスイッチ６
２の部分を通過し、該リミットスイッチ６２がオフにな
ると、エレベータ５におけるモータ６１が停止され、続
いて、前記パレット３の左端部が前記エレベータ５の左
側に隣接する保管棚２ｂの左端のリミットスイッチ６４
の部分を通過し、該リミットスイッチ６４がオンになっ
た際、ここでパレット３の移載を終え、前記エレベータ
５の左側に隣接する保管棚２ｂにパレット３を保管する
場合には、該保管棚２ｂにおけるストッパ６５を伸長さ
せて上げる一方、更に左側の保管棚２ｂへパレット３を
移載して行く場合には、前記ストッパ６５は伸長させず
に、前述と同様に、リミットスイッチ６４のオン・オフ
に基づいて対応するモータ６１の駆動・停止、並びに前
記ストッパ６５の伸縮が制御されるようになっている。

【００２０】又、前記入出庫口２ｃ下方のピット１内に
おける深さ方向所要位置に、図７、図８及び図１１に示
す如く、前記パレット３を支持し且つ幅方向にスライド
駆動させ得るパレットスライド駆動機構３５を配設する
と共に、前記ピット１内のパレットスライド駆動機構３
５上に積層されるパレット３を入出庫口２ｃの入出庫レ
ベルに上昇せしめる一方、入出庫口２ｃの入出庫レベル
に位置するパレット３を下降させて前記ピット１内のパ
レットスライド駆動機構３５上に積層せしめるパレット
供給装置３６をピット１内に配設する。

【００２１】前記入出庫口２ｃ下方のピット１内におけ
る深さ方向所要位置に設けたパレットスライド駆動機構
３５は、前記パレットスライド駆動機構１４，１５と同
様、図１０及び図１１に示す如く、パレット３の長手方
向両端部下面にパレット３の幅方向へ延びるよう配設さ
れた脚レール部材１６の下面を支持し且つモータ（図示
せず）により回転駆動される複数の駆動ローラ３７ａ
と、前記脚レール部材１６の下面を支持する複数のガイ
ドローラ３７ｂと、前記脚レール部材１６の両側面を挟
持するように支承する複数の補助ガイドローラ３８とを
備えてなる構成を有している。

【００２２】前記パレット供給装置３６は、図８〜図１
０に示す如く、ピット１内に上下方向へ延びるよう配設
されたガイドレール３９に、供給フレーム４０を昇降自
在に配設し、且つピット１内に上下方向へ延びるよう配
設されたラック４１に対し、前記供給フレーム４０に搭
載されたモータ４２により減速機４３を介して回転駆動
されるピニオン４４を噛合せしめ、前記供給フレーム４
０に、前記パレット３を支持し且つ幅方向にスライド駆
動させ得るパレットスライド駆動機構４５を、パレット
支持位置Ａと退避位置Ｂとの間でパレット３の長手方向
へ移動可能となるよう配設すると共に、パレット３の長
手方向両端部を支持可能なフォーク部材４６を、パレッ
ト支持位置Ｃと退避位置Ｄとの間でパレット３の長手方
向へ移動可能となるよう配設してなる構成を有してい
る。

【００２３】尚、前記パレットスライド駆動機構４５
は、図８〜図１０に示す如く、パレット３の長手方向両
端部下面にパレット３の幅方向へ延びるよう配設された
脚レール部材１６の下面を支持し且つモータ（図示せ
ず）により回転駆動されると共に前記脚レール部材１６
の側面に当接する鍔部４７ａを有する複数の駆動ローラ
４７と、パレット３の長手方向両端部下面にパレット３
の幅方向へ延びるよう配設された脚レール部材１６の下
面を支持し且つ該脚レール部材１６の側面に当接する鍔
部４７ａ’を有する複数のガイドローラ４７’とを、前
記供給フレーム４０の支持部材４８に対してパレット３
の長手方向へスライド自在に配設された移動フレーム４
９に取り付けてなり、図９に示すモータ５０によるピニ
オン５１の駆動により、前記移動フレーム４９下面に取
り付けたラック５２を移動させるようになっている。
又、前記フォーク部材４６は、前記供給フレーム４０か
ら立設された枠体４０ａに対してパレット３の長手方向
へ延びるよう取り付けたガイドレール５３に、スライド
自在に配設され、図９に示すモータ５４によるピニオン
５５の駆動により、前記フォーク部材４６をつなぐ連結
材５６下面に取り付けたラック５７を移動させるように
なっている。更に又、前記パレットスライド駆動機構４
５によってパレット３を支持する際には、図９に示すシ
リンダ等で形成された荷重支持装置５８からピン５９を
突出させ、該ピン５９により前記供給フレーム４０を支
持するようになっている。

【００２４】又、前記パレットスライド駆動機構３５と
パレットスライド駆動機構４５の駆動・停止に関して
は、入出庫口２ｃ下方のピット１内の幅方向両端部所要
位置に配設したリミットスイッチ（図示せず）からの信
号に基づいて、前記パレットスライド駆動機構１４，１
５の場合と同様に制御されるようにしてある。

【００２５】一方、複数枚（図の例では五枚）積み重ね
たパレット３を空の保管棚２ｂのパレットスライド駆動
機構１５上に仮置き可能とし且つ該空の保管棚２ｂに仮
置きされた複数枚のパレット３を前記エレベータ５によ
り前記入出庫口２ｃ下方のピット１内との間で受け渡し
可能となるよう構成する。

【００２６】尚、図中、６０は前記パレット供給装置３
６をピット１内に配設したことにより、入出庫レベルに
おいてパレット３と地上との間に形成される間隙を埋め
るためのプラットホームである。

【００２７】次に、上記図示例の作動を説明する。

【００２８】シャーシ１９を格納庫２内に搬入する場
合、パレット供給装置３６のパレットスライド駆動機構
４５上に空のパレット３を載せ、入出庫口２ｃの入出庫
レベルに位置させ、且つエレベータ５を入出庫口２ｃの
高さ位置に待機させた状態で、シャーシ１９の牽引車２
０を前進させて前記入出庫口２ｃの入出庫レベルに位置
するパレット３上を通過させ、シャーシ１９を前記パレ
ット３上に載置した後、シャーシ１９のアウトリガ２１
をパレット３上に接地させ、牽引車２０をシャーシ１９
から切り離して退出させる。

【００２９】続いて、前記パレットスライド駆動機構４
５の駆動ローラ４７を所要方向へ回転駆動すると共に、
エレベータ５のパレットスライド駆動機構１４の駆動ロ
ーラ１７ａを所要方向へ回転駆動すると、前記シャーシ
１９が載置されたパレット３が入出庫口２ｃ側からエレ
ベータ５側に送り出され、該エレベータ５のパレットス
ライド駆動機構１４上に載置され、ストッパ６３が伸長
される。

【００３０】次に、エレベータ５を所要高さ位置まで上
昇させ、エレベータ５のストッパ６３と該当するフロア
の各ストッパ６５とを収縮させて下げた状態で、前記エ
レベータ５のパレットスライド駆動機構１４と、パレッ
ト３を保管すべき保管棚２ｂにおけるパレットスライド
駆動機構１５とを駆動すると、前記パレットスライド駆
動機構１４上に載置されているパレット３が保管棚２ｂ
側へ送り出され、所望の保管棚２ｂ上のパレットスライ
ド駆動機構１５上に載置され、該保管棚２ｂにおけるス
トッパ６５を伸長させて上げると、一台目のシャーシ１
９の格納庫２の所望の保管棚２ｂに対する搬入が完了す
る。

【００３１】引き続き、次の二台目のシャーシ１９の搬
入を行う場合には、前記エレベータ５によってシャーシ
１９を載置したパレット３を搬送している間に、ピット
１内のパレットスライド駆動機構３５上に積み重ねられ
た複数枚（図の例では五枚）のパレット３のうち最上段
に位置するパレット３をパレット供給装置３６により入
出庫口２ｃの入出庫レベルまで上昇させる。

【００３２】即ち、パレット供給装置３６のパレットス
ライド駆動機構４５を退避位置Ｂに、又、フォーク部材
４６を退避位置Ｄにそれぞれシフトさせた状態で、供給
フレーム４０を所要量だけ下降させた後、前記フォーク
部材４６をパレット支持位置Ｃに移動させると、該フォ
ーク部材４６によって、前記ピット１内のパレットスラ
イド駆動機構３５上に積み重ねられた複数枚のパレット
３のうち最上段に位置するパレット３が支持され、この
状態で、前記供給フレーム４０を所要量だけ上昇させ、
前記フォーク部材４６に支持されたパレット３を入出庫
レベルまで持ち上げ、前記パレットスライド駆動機構４
５を退避位置Ｂからパレット支持位置Ａに移動させた
後、前記フォーク部材４６をパレット支持位置Ｃから退
避位置Ｂへ引き抜くように移動させると、前記パレット
３がパレットスライド駆動機構４５上に載置され且つ入
出庫レベルに位置した状態となる。

【００３３】この後、前述の一台目のシャーシ１９の搬
入時と同様の操作により、二台目のシャーシ１９の格納
庫２の所望の保管棚２ｂへの搬入が行われる。

【００３４】更に、三台目、四台目のシャーシ１９の格
納庫２の所望の保管棚２ｂへの搬入が行われ、ピット１
内に最後の一枚のパレット３が残った後、それ以降も複
数台のシャーシ１９の搬入が行われる場合には、前記エ
レベータ５によって四台目のシャーシ１９を所望の保管
棚２ｂへ搬入した後、空の保管棚２ｂのパレットスライ
ド駆動機構１５上に仮置きされた複数枚（図の例では五
枚）のパレット３を、パレットスライド駆動機構１４，
１５によってエレベータ５のパレットスライド駆動機構
１４上に移載し、該エレベータ５を昇降空間２ａからピ
ット１内へ下降させると共に、前記ピット１内に残る最
後の一枚のパレット３を前記パレット供給装置３６の作
動により入出庫口２ｃの入出庫レベルまで上昇させ、前
記エレベータ５のパレットスライド駆動機構１４上に載
置された複数枚のパレット３をピット１内のパレットス
ライド駆動機構３５上へ移載し、この後、前記エレベー
タ５を入出庫レベルまで上昇させ、以下、前述と同様
に、パレット３上にシャーシ１９を載置し、エレベータ
５により格納庫２の所望の保管棚２ｂへ順次シャーシ１
９を搬入して行く。

【００３５】一方、格納庫２内からシャーシ１９を搬出
する場合、搬出すべきシャーシ１９が保管された保管棚
２ｂのレベルまでエレベータ５を上昇させ、前記パレッ
トスライド駆動機構１４，１５により保管棚２ｂのパレ
ットスライド駆動機構１５上に載置されたパレット３を
エレベータ５のパレットスライド駆動機構１４上に引き
寄せて移載した後、該エレベータ５を入出庫口２ｃの入
出庫レベルまで下降させる。

【００３６】ここで、入出庫口２ｃの入出庫レベルにパ
レット３がある場合には、パレット供給装置３６のフォ
ーク部材４６をパレット支持位置Ｃへ移動させ且つパレ
ットスライド駆動機構４５を退避位置Ｂへシフトさせ、
前記フォーク部材４６によって前記パレット３を支持し
た状態で、供給フレーム４０を下降させ、前記パレット
３をピット１内のパレットスライド駆動機構３５上に下
降させ載置させてから、パレット供給装置３６のパレッ
トスライド駆動機構４５を入出庫レベル近傍の高さ位置
まで復帰させ且つパレット支持位置Ａに移動させると共
に、フォーク部材４６を退避位置Ｄにシフトさせた状態
で、前記エレベータ５のパレットスライド駆動機構１４
上に載置されたパレット３を、入出庫口２ｃのパレット
スライド駆動機構４５上に送り出し、パレット３上のシ
ャーシ１９に牽引車２０を連結すると共に、シャーシ１
９のアウトリガ２１を収縮させ、牽引車２０によってシ
ャーシ１９を牽引し、前記入出庫口２ｃの入出庫レベル
のパレット３を空とした後、該空のパレット３を前記パ
レット供給装置３６の作動によりピット１内のパレット
スライド駆動機構３５上に載置されたパレット３の上に
積み重ね、以下、前述と同様に順次、格納庫２の所望の
保管棚２ｂからシャーシ１９を搬出して行く。

【００３７】尚、前述の如きシャーシ１９の搬出時に、
前記ピット１内のパレットスライド駆動機構３５上に複
数枚（図の例では五枚）のパレット３が積み重ねられ、
ピット１内が満杯状態になった場合には、前記エレベー
タ５を一旦ピット１内に下降させ、前記ピット１内のパ
レットスライド駆動機構３５上に積み重ねられた複数枚
のパレット３を、エレベータ５のパレットスライド駆動
機構１４上に引き寄せて載置した後、該エレベータ５を
空となっている所望の保管棚２ｂのレベルまで上昇さ
せ、該保管棚２ｂに前記複数枚のパレット３を仮置きし
てから、引続き、前述と同様に順次、格納庫２の所望の
保管棚２ｂからシャーシ１９を搬出して行けばよい。

【００３８】こうして、昇降空間２ａの側方に隣接させ
て入出庫口２ｃを設けると共に、多段の保管棚２ｂを複
数列並設したことにより、限られたスペースに大量のシ
ャーシ１９を保管でき、且つ所望のシャーシ１９を格納
庫の所望の位置に効率よく入出庫し得、省スペース化を
図ることができ、更に、パレット３をパレットスライド
駆動機構１４，１５によって幅方向にスライド駆動させ
移載するようにしたことにより、保管棚２ｂの高さを最
小限に抑えられると共に、空のパレット３を空いている
保管棚２ｂに仮置きするようにしたことにより、ピット
１の深さも浅くて済み、工事費等の削減にも有効とな
る。

【００３９】尚、本発明のコンテナ用シャーシ貯蔵装置
は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得
ることは勿論である。

【００４０】

【発明の効果】以上、説明したように本発明のコンテナ
用シャーシ貯蔵装置によれば、昇降空間の側方に隣接さ
せて入出庫口を設けると共に、多段の保管棚を複数列並
設したことにより、限られたスペースに大量のシャーシ
を保管でき、且つ所望のシャーシを格納庫の所望の位置
に効率よく入出庫し得、省スペース化を図ることがで
き、更に、パレットをパレットスライド駆動機構によっ
て幅方向にスライド駆動させ移載するようにしたことに
より、保管棚の高さを最小限に抑えられると共に、空の
パレットを空いている保管棚に仮置きするようにしたこ
とにより、ピットの深さも浅くて済み、工事費等の削減
にも有効となるという優れた効果を奏し得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を実施する形態の一例の正面図である。

【図２】図１のＩＩ−ＩＩ矢視図である。

【図３】図１のＩＩＩ−ＩＩＩ矢視図である。

【図４】図１のＩＶ−ＩＶ矢視図である。

【図５】図４のＶ−Ｖ矢視相当図である。

【図６】本発明を実施する形態の一例におけるパレット
の移載の作動を説明するための概略平面図である。

【図７】図２のＶＩＩ部詳細図である。

【図８】図７のＶＩＩＩ−ＶＩＩＩ矢視図である。

【図９】図７のＩＸ−ＩＸ矢視図である。

【図１０】図９のＸ−Ｘ矢視図である。

【図１１】図７のＸＩ−ＸＩ矢視図である。

【符号の説明】

１ ピット ２ 格納庫 ２ａ 昇降空間 ２ｂ 保管棚 ２ｃ 入出庫口 ３ パレット ５ エレベータ １４ パレットスライド駆動機構 １５ パレットスライド駆動機構 １９ シャーシ ２０ 牽引車 ３５ パレットスライド駆動機構 ３６ パレット供給装置 ４０ 供給フレーム ４５ パレットスライド駆動機構 ４６ フォーク部材 Ａ パレット支持位置 Ｂ 退避位置 Ｃ パレット支持位置 Ｄ 退避位置

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 昇降空間の側方に隣接させて多段の保管
   棚を複数列並設すると共に昇降空間の下側方に入出庫口
   を設け、且つ昇降空間の下方と入出庫口の下方にピット
   を形成して格納庫を構成し、 昇降空間とピットとの間で昇降可能なエレベータを配設
   し、 該エレベータ内と各保管棚とに、シャーシを積載可能な
   パレットを支持し且つ幅方向にスライド駆動させ得るパ
   レットスライド駆動機構を配設すると共に、 前記入出庫口下方のピット内における深さ方向所要位置
   に、前記パレットを支持し且つ幅方向にスライド駆動さ
   せ得るパレットスライド駆動機構を配設し、 前記入出庫口下方のピット内のパレットスライド駆動機
   構上に積層されるパレットを入出庫口の入出庫レベルに
   上昇せしめる一方、入出庫口の入出庫レベルに位置する
   パレットを下降させて前記ピット内のパレットスライド
   駆動機構上に積層せしめるパレット供給装置を、前記ピ
   ット内に配設し、 複数枚積み重ねたパレットを空の保管棚のパレットスラ
   イド駆動機構上に仮置き可能とし且つ仮置きされた前記
   複数枚のパレットを前記エレベータにより保管棚と前記
   入出庫口下方のピット内との間で受け渡し可能となるよ
   う構成したことを特徴とするコンテナ用シャーシ貯蔵装
   置。
2. 【請求項２】 入出庫口下方のピット内に昇降可能に配
   設した供給フレームに、パレットを支持し且つ幅方向に
   スライド駆動させ得るパレットスライド駆動機構を、パ
   レット支持位置と退避位置との間でパレットの長手方向
   へ移動可能となるよう配設すると共に、パレットの長手
   方向両端部を支持可能なフォーク部材を、パレット支持
   位置と退避位置との間でパレットの長手方向へ移動可能
   となるよう配設して、パレット供給装置を構成した請求
   項１記載のコンテナ用シャーシ貯蔵装置。