JPH10139672A - 臍の緒、胎盤あるいは羊水等の利用方法 - Google Patents
臍の緒、胎盤あるいは羊水等の利用方法Info
- Publication number
- JPH10139672A JPH10139672A JP8338846A JP33884696A JPH10139672A JP H10139672 A JPH10139672 A JP H10139672A JP 8338846 A JP8338846 A JP 8338846A JP 33884696 A JP33884696 A JP 33884696A JP H10139672 A JPH10139672 A JP H10139672A
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- umbilical cord
- placenta
- amniotic fluid
- preserved
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 有効な成分を含みながら、これまで処分され
たり単に保存されてきた出産に付随して得られるものを
子孫や自身のためあるいは他人のために有効に利用し
て、人類の健康保全や治療などのために寄与できるよう
にすること。 【解決手段】 臍の緒、胎盤あるいは羊水等の出産に付
随して得られるものを一定期間保存し、同出産に付随し
て得られるものを必要に応じて本人あるいは他人に投与
して健康保全のために利用するようにする方法。また、
この方法において、臍の緒等の出産に付随して得られる
ものをチッ素ガス雰囲気中で保存するようにする方法。
さらに、前記方法において、出産に付随して得られるも
のを凍結して保存するようにする方法。また、前記いず
れかの方法において、臍の緒等の出産に付随して得られ
るものを、得られた直後に一定の処理をして処理したも
のを保存するようにする方法である。
たり単に保存されてきた出産に付随して得られるものを
子孫や自身のためあるいは他人のために有効に利用し
て、人類の健康保全や治療などのために寄与できるよう
にすること。 【解決手段】 臍の緒、胎盤あるいは羊水等の出産に付
随して得られるものを一定期間保存し、同出産に付随し
て得られるものを必要に応じて本人あるいは他人に投与
して健康保全のために利用するようにする方法。また、
この方法において、臍の緒等の出産に付随して得られる
ものをチッ素ガス雰囲気中で保存するようにする方法。
さらに、前記方法において、出産に付随して得られるも
のを凍結して保存するようにする方法。また、前記いず
れかの方法において、臍の緒等の出産に付随して得られ
るものを、得られた直後に一定の処理をして処理したも
のを保存するようにする方法である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、臍の緒、胎盤あ
るいは羊水等の利用方法に関する。
るいは羊水等の利用方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】骨髄には赤血球や白血球等の造血幹細胞
が比較的多量に含まれていることから、白血病などの治
療のために骨髄を移植して造血能力の正常化を図るよう
にしている。
が比較的多量に含まれていることから、白血病などの治
療のために骨髄を移植して造血能力の正常化を図るよう
にしている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、骨髄バンクへ
の登録は遅々としているのが現状で、前記治療は想定通
り進行していない。その一方で、現況では、白血病以外
にも不治の病などが数多くあり、その将来的な対策が望
まれている。この発明は前記課題を解決するためになさ
れたもので、有効な成分を含みながら、これまで処分さ
れたり単に保存されてきた出産に付随して得られるもの
を子孫や自身のためあるいは他人のために有効に利用し
て、人類の健康保全や治療などのために寄与できるよう
にすることを目的とする。
の登録は遅々としているのが現状で、前記治療は想定通
り進行していない。その一方で、現況では、白血病以外
にも不治の病などが数多くあり、その将来的な対策が望
まれている。この発明は前記課題を解決するためになさ
れたもので、有効な成分を含みながら、これまで処分さ
れたり単に保存されてきた出産に付随して得られるもの
を子孫や自身のためあるいは他人のために有効に利用し
て、人類の健康保全や治療などのために寄与できるよう
にすることを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項１記載の発明は、臍の緒、胎盤あるいは羊水
等の出産に付随して得られるものを一定期間保存し、同
出産に付随して得られるものを必要に応じて本人あるい
は他人に投与して健康保全のために利用するようにする
方法。
め、請求項１記載の発明は、臍の緒、胎盤あるいは羊水
等の出産に付随して得られるものを一定期間保存し、同
出産に付随して得られるものを必要に応じて本人あるい
は他人に投与して健康保全のために利用するようにする
方法。
【０００５】請求項２記載の発明は、請求項１におい
て、臍の緒等の出産に付随して得られるものをチッ素ガ
ス雰囲気中で保存するようにする方法。
て、臍の緒等の出産に付随して得られるものをチッ素ガ
ス雰囲気中で保存するようにする方法。
【０００６】請求項３記載の発明は、請求項１あるいは
２において、出産に付随して得られるものを凍結して保
存するようにする方法。
２において、出産に付随して得られるものを凍結して保
存するようにする方法。
【０００７】請求項４記載の発明は、請求項１から３ま
でのいずれかにおいて、臍の緒等の出産に付随して得ら
れるものを、得られた直後に一定の処理をして処理した
ものを保存するようにする方法。
でのいずれかにおいて、臍の緒等の出産に付随して得ら
れるものを、得られた直後に一定の処理をして処理した
ものを保存するようにする方法。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、実施形態に基づいてこの発
明を詳細に説明する。図１は臍の緒を出産に付随して得
られるものとした利用方法の一例を示している。この実
施形態では、得られた臍の緒を、乾燥等の処理をせずに
そのままの形で保存するもので、保存容器は、内部容器
１と外部容器２とよりなる。
明を詳細に説明する。図１は臍の緒を出産に付随して得
られるものとした利用方法の一例を示している。この実
施形態では、得られた臍の緒を、乾燥等の処理をせずに
そのままの形で保存するもので、保存容器は、内部容器
１と外部容器２とよりなる。
【０００９】両容器１，２共、ステンレス製あるいはガ
ラス製で、内部容器１はパッキン３を介して蓋４が付さ
れ、蓋４は、図示しないシール材を介して内部容器１に
緊密に螺合しているとともに、容器１の胴部には、ガス
注入孔５に密閉プラグ６が緊密に螺合している。この内
部容器１内には、臍の緒７が網筒８内に挿入されてチッ
素ガス９の雰囲気中に入れられている。
ラス製で、内部容器１はパッキン３を介して蓋４が付さ
れ、蓋４は、図示しないシール材を介して内部容器１に
緊密に螺合しているとともに、容器１の胴部には、ガス
注入孔５に密閉プラグ６が緊密に螺合している。この内
部容器１内には、臍の緒７が網筒８内に挿入されてチッ
素ガス９の雰囲気中に入れられている。
【００１０】外部容器２は内部容器１に比べて比例的に
大きなもので同様の構成になっている。外部容器２は、
蓋１０がパッキン１１を介して螺合されるとともに密閉
プラグ１２を備えている。そして、蓋１０に蓋４付きの
内部容器１を吊るすようにしてある。この外部容器２内
にもチッ素ガス１３が充填されている。
大きなもので同様の構成になっている。外部容器２は、
蓋１０がパッキン１１を介して螺合されるとともに密閉
プラグ１２を備えている。そして、蓋１０に蓋４付きの
内部容器１を吊るすようにしてある。この外部容器２内
にもチッ素ガス１３が充填されている。
【００１１】尚、内部容器１のみで１重の保存容器を構
成することもある。また、１重、２重の如何を問わず、
蓋に臍の緒７を吊るすこともある。さらに、臍の緒７
は、寸切りして（あるいは長手方向に添ってカットし
て）保存したり、寸切りしたものを複数の保存容器に分
けて保存することもできる。
成することもある。また、１重、２重の如何を問わず、
蓋に臍の緒７を吊るすこともある。さらに、臍の緒７
は、寸切りして（あるいは長手方向に添ってカットし
て）保存したり、寸切りしたものを複数の保存容器に分
けて保存することもできる。
【００１２】また、臍の緒７は、そのままあるいは寸切
りするか否かを問わず、凍結状態で保存するようにする
こともある。さらに、臍の緒７は、そのままあるいは寸
切りする場合の他、得られたものを一旦乾燥させて保存
することもあり、乾燥させて粉砕した粉粒状態のものを
保存することもある。この場合の保存にも前記１重容
器、２重容器、凍結方式を採用することがある。
りするか否かを問わず、凍結状態で保存するようにする
こともある。さらに、臍の緒７は、そのままあるいは寸
切りする場合の他、得られたものを一旦乾燥させて保存
することもあり、乾燥させて粉砕した粉粒状態のものを
保存することもある。この場合の保存にも前記１重容
器、２重容器、凍結方式を採用することがある。
【００１３】また、臍の緒７は、得られた状態から加
熱、燻製あるいは焼成処理してもよい。さらに、容器に
は、チッ素ガスを常時供給可能に循環させることもでき
る。また、容器は、内部の温度を恒温化させる温度制御
装置を付すことがある。
熱、燻製あるいは焼成処理してもよい。さらに、容器に
は、チッ素ガスを常時供給可能に循環させることもでき
る。また、容器は、内部の温度を恒温化させる温度制御
装置を付すことがある。
【００１４】前記容器の内部および／または外部には、
念のため、産婦名（血液型および当該年令）・該住所・
本籍地・出産および採取年月日・産婦人科名および住所
などを記したメモを同封あるいは付帯（付記）しておく
ようにする。メモ書を保存するための覚書入れを容器に
形成してもよい。尚、このメモ書きは、長期保存に優れ
た金属板や樹脂板を採用することができる。
念のため、産婦名（血液型および当該年令）・該住所・
本籍地・出産および採取年月日・産婦人科名および住所
などを記したメモを同封あるいは付帯（付記）しておく
ようにする。メモ書を保存するための覚書入れを容器に
形成してもよい。尚、このメモ書きは、長期保存に優れ
た金属板や樹脂板を採用することができる。
【００１５】また、前記容器は、入口を小さくしてこれ
にプラグを螺合して一体に密封してもよい。前記容器に
は加圧容器とすることができる。
にプラグを螺合して一体に密封してもよい。前記容器に
は加圧容器とすることができる。
【００１６】胎盤についても前記種々方式を適宜に採用
する。尚、臍の緒および胎盤については、それらを凍結
して保存しその中から腰帯血を採取して移植することも
できる。
する。尚、臍の緒および胎盤については、それらを凍結
して保存しその中から腰帯血を採取して移植することも
できる。
【００１７】羊水については、採取したものをそのまま
凍結保存する他、そのままチッ素ガス中にて保存する。
また、採取したものを一旦濃縮処理して保存することも
でき、保存後、濃縮したものを成分分解して必要な成分
のみを利用することもできる。採取したものを、保存前
に成分分解して、必要な成分のみをそのままあるいはチ
ッ素ガス中でさらには凍結保存することもできる。
凍結保存する他、そのままチッ素ガス中にて保存する。
また、採取したものを一旦濃縮処理して保存することも
でき、保存後、濃縮したものを成分分解して必要な成分
のみを利用することもできる。採取したものを、保存前
に成分分解して、必要な成分のみをそのままあるいはチ
ッ素ガス中でさらには凍結保存することもできる。
【００１８】採取したものを多孔質体に含浸させて乾燥
させる等して保存することもできる。さらに、採取した
ものをエキスとして凍結等により保存しあとでエキスの
ままあるいは溶解して利用するようにすることもでき
る。羊水を利用すると、そのもつ細胞活性化能により病
から救うことができる。
させる等して保存することもできる。さらに、採取した
ものをエキスとして凍結等により保存しあとでエキスの
ままあるいは溶解して利用するようにすることもでき
る。羊水を利用すると、そのもつ細胞活性化能により病
から救うことができる。
【００１９】臍の緒、胎盤あるいは羊水の利用方法とし
ては、採取した本人自身あるいは他人（血縁関係の有無
を問わない）に、塗布、服用、移植等がある。
ては、採取した本人自身あるいは他人（血縁関係の有無
を問わない）に、塗布、服用、移植等がある。
【００２０】その他、唾液、月経、耳垢、臍の垢、歯
（乳歯を含む）、幼・若年時の小水なども保存の対象に
なる。これらの保存には、前記のように、そのまま、濃
縮して、あるいはエキスに処理して、保存し、保存に
は、チッ素ガス中あるいは凍結保存方法などによること
ができる。
（乳歯を含む）、幼・若年時の小水なども保存の対象に
なる。これらの保存には、前記のように、そのまま、濃
縮して、あるいはエキスに処理して、保存し、保存に
は、チッ素ガス中あるいは凍結保存方法などによること
ができる。
【００２１】
【発明の効果】この発明は以上のようであるから、有効
な成分を含みながら、これまで処分されたり単に保存さ
れてきた出産に付随して得られるものを子孫や自身のた
めあるいは他人のために有効に利用して、人類の健康保
全や治療などのために寄与できるようにすることができ
る。
な成分を含みながら、これまで処分されたり単に保存さ
れてきた出産に付随して得られるものを子孫や自身のた
めあるいは他人のために有効に利用して、人類の健康保
全や治療などのために寄与できるようにすることができ
る。
【図１】この発明の一実施形態を示す保存容器の断面
図。
図。
１，２…内部、外部容器（保存容器）。
Claims (4)
- 【請求項１】 臍の緒、胎盤あるいは羊水等の出産に付
随して得られるものを一定期間保存し、同出産に付随し
て得られるものを必要に応じて本人あるいは他人に投与
して健康保全のために利用するようにする臍の緒、胎盤
あるいは羊水等の利用方法。 - 【請求項２】 請求項１において、臍の緒等の出産に付
随して得られるものをチッ素ガス雰囲気中で保存するよ
うにする臍の緒、胎盤あるいは羊水等の利用方法。 - 【請求項３】 請求項１あるいは２において、出産に付
随して得られるものを凍結して保存するようにする臍の
緒、胎盤あるいは羊水等の利用方法。 - 【請求項４】 請求項１から３までのいずれかにおい
て、臍の緒等の出産に付随して得られるものを、得られ
た直後に一定の処理をして処理したものを保存するよう
にする臍の緒、胎盤あるいは羊水等の利用方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8338846A JPH10139672A (ja) | 1996-11-14 | 1996-11-14 | 臍の緒、胎盤あるいは羊水等の利用方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8338846A JPH10139672A (ja) | 1996-11-14 | 1996-11-14 | 臍の緒、胎盤あるいは羊水等の利用方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10139672A true JPH10139672A (ja) | 1998-05-26 |
Family
ID=18321974
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8338846A Pending JPH10139672A (ja) | 1996-11-14 | 1996-11-14 | 臍の緒、胎盤あるいは羊水等の利用方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10139672A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007032566A1 (ja) * | 2005-09-16 | 2007-03-22 | Kenji Yoshida | 造血幹細胞増殖剤 |
-
1996
- 1996-11-14 JP JP8338846A patent/JPH10139672A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007032566A1 (ja) * | 2005-09-16 | 2007-03-22 | Kenji Yoshida | 造血幹細胞増殖剤 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040611 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071106 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080408 |